『隣のずこずこ』
ファンタジーと思ったらホラーだったよ!? という叫びを各所で見て興味を持ち(苦笑)。
ホラーっていうか…うーん、確かにホラーなんだよねー。かなりな狂気。角材マンのあたりでもすでに見えてはいたのだけど、おやまあ、と。
やがては狸になる人がそういう性質なのか、狸になるからこそそこへと変質していくのか。
A嬢と、九月の旅行の手配をするために会ってきました。
もはや毎年恒例の、JRの企画切符を使っての旅行なのだけど、二、三度自力手配で行った後は旅行代理店にお願いしているので、その打ち合わせに。
いやー、これが。
いつもなら四月〜十一月なのに、今年は待てど暮らせど告知がなくて、いつもなら来る告知葉書もなくて、これ企画ぽしゃったのかなー(実際に中止になった年があるらしい)、と思っていたら六月半ば過ぎに旅行代理店からパンフレットが。
…これが第一報だった…(笑)。
一度目に申し込んだ後から、パンフレットは送ってくれていたのだけど、いや、まさかの第一報。だってこの時点でネット検索しても情報どこにもなかったらしくてね? 大本のはずのJRの一報すら届いた何日か後だったっていう。
パンフレット入荷して、本当に即送ってくれたんだなー…ありがたい(笑)。
そして今回は福岡県で、ちょろっと博多にも足をのばすし夕飯は博多駅付近になるかなーと思いつつ、撮ったきりになってた「博多とんこつラーメンズ」の第一話目をようやく見ました。結構面白そう。
気になっている吉野ケ里遺跡は佐賀県(メモ)。
そういえば今月は誕生月なので、「自分への誕生日プレゼントと思って」とかいう口実でやたらお金を使わないように気をつけないといけない(爆)。
『火刑列島』…炎とメグミという女性を追っての車旅。
最終的な落としどころは結構好きで、寓話っぽさも嫌いではないのだけど、主人公(?)の過去の因縁が出てくるまではなんだか読み進まなかった。
うーん、抽象的というか、どこかふわりとした感じなのだよね、この人の話。そこが好きだったり馴染めなかったり。
『未来製作所』…「移動」をテーマにしたショート・ショート集。
さくさく読了。太田さん目当て。
どれも、未来を描いているようでどこか懐かしい感じがするのは何故だろう。
『日曜の午後はミステリ作家とお茶を』…ミステリー作家のシャンクスが活躍する小作品集。
実際の事件に出しゃばる名探偵気取りの作家なんてものはいない、と繰り返し言いながらもさらさらと解決してしまうところがなんだか可笑しい。妻のコーラとのやり取りも微笑ましいし、作家仲間とのあれこれも楽しい。
出てくる事件は、とてもささやかだったり殺人事件もあったりと色々なのだけど、どれもふんわりと居心地がいい。
各編ごとについている作者のコメントも楽しいし、なんだろう、いいなあ。善良さと毒とが軽やかに居合わせる感じ。
このシリーズでもほかの短編でも、もっと読んでみたい。
『戦前の怪談』
実話怪談と思って読んだら、多分かなり創作で勝手に肩透かし(苦笑)。
『厨房のちいさな名探偵』
コージーブックス、ということで軽妙なミステリを期待して読んだら、それほど軽妙さはなかった…単にレーベルの名前?
ホワイトハウスで料理人としている主人公が、出世争い(?)のかかった時期に暗殺騒動に巻き込まれてばたばたと。
面白くないわけではないけど、日本の二時間サスペンスみたいだなーと思いつつ読了。続きはあるようだけど、別にいいかな。
『タイトルはそこにある』…編集者からの無茶振り(お題)に応じた短編集。
いやこれ、申し訳ないけど…一番面白かったの、あとがき…(爆)。構想というか、経緯が面白すぎた(苦笑)。
どれも演劇に絡めたもの、各編で趣向が違う、という点でも好みだったし、意外性も楽しめたのだけど、現実が強い…(笑)。
いや、面白かったですよ? 短くて収録を見送った独白ものも読んでみたいし。
『下鴨アンティーク アリスの宝箱』…短編集。
本編の主人公が主人公でないものばかり。で…私、鹿乃ちゃんと慧が主人公でない方が好きだ…(爆)。
この人の文章があまり好みでないのかと思ってたけどそこじゃなかった。ものすごく今更というか根底ひっくり返す感じだけど、道理でお兄ちゃん視点の話の方が好きだったわけだ!
野々宮の何代か前の話と、狐の嫁入りの話がいいな。
『星空の16進数』
幼い頃に二時間だけ誘拐されていた少女が、突然送り主不明の誰かから百万円を贈られることで動き出したあれこれ。視点人物は、この少女と百万円を届けに来た探偵さん。
それぞれに癖のある個性を持っているけど、過去の誘拐事件が明らかになってそれぞれの抱えた問題も解決策が見えていった感じ。
主人公Aの少女のひたむきさがまぶしいし、痛々しくもある。主人公Bの危なっかしさは、程度の差はあれわからなくはない。…でもやっぱり、藍葉の強さが嬉しいし心強いなあ。
『火影に咲く』
幕末、様々に生きた志士や新選組隊士らと、彼らに関わり合った女性たちの短編集。
そこには必ずしも色恋は絡まず、けれど何がしかの感応はあって、ままならぬ時代や時間に変わっていく様が物哀しい。
『児童文学における〈ふたつの世界〉』…八人による、児童文学における<ふたつの世界>をテーマにした小論文集。
ファンタジー調の異世界しか念頭になかったけど、母と子だったり白人社会と黒人社会だったり、大人と子供だったりと異世界だけじゃなかった。
なるほどと思ったりはしたものの、続けて読むうちにそこまで裏を読まんでも、と思えてきて、本当に私は物語解体に向いてない…。
『旅先のオバケ』
題名に騙された!(苦笑) お化け話はそれほどなくって、数々の旅(ほぼ取材絡み?)での印象深かった宿でのあれこれ。
なかなか語り口に慣れず、しばらく、読みにくいなあ…と思ってしまった。最後の方でようやく慣れたような。
色々と興味深い…文化の違いとか環境というか気性の違いとか。
『利き蜜師物語』四巻…最終巻。
マユ、完全自立へ至る巻。師匠の過去との行きつ戻りつにどきどきしたり、アンバールにはらはらしたり。
過去の自分を今は指くわえて眺めてる、って台詞(あやふや)になんだかはっとした。
あの未来視の成就はもう何年か後として(学園にいた頃から何歳か成長してるんじゃないか、ということだから呪いが解けて時間が進み始めて以後ということだろうし)、最後に一緒にいたあの子?
『京都西陣なごみ植物店』2巻
そのかんざし屋さんって茜さんって名前だよね?! …とかいう端っこにうっかり過剰反応(爆)。だって晴明桔梗だし…。
それは措いて、少年、いいなこういうキャラクター好き。実際にいるとちょっと気の毒に思ってしまうけど。でも、何かしら敵わないところのある大人がいる、と知れたのはいい出会いだったろうな。そしてイケメンのライバル登場(笑)。
最後の話、好きというか…うん、いいな。
『おとなりの晴明さん』2巻
ああ〜やっぱり羨ましいそのポジション…!(苦笑)
今回は双子も出てきて、篁さんも。褒められるだろうから厭ってのは何?(笑)
那須与一に目をキラキラさせてそうな感じがとても微笑ましいなあ。知識を得ることで、世界が広がる。あの楽しさを実感しているところがじわじわと好き。
『心霊科学捜査官』3巻
今回は、私立の女子高で起こっている霊障?事件。
スーツ姿で標準語!(でも絶対イントネーションはなまったままだと思う) 漫画的に言えばアイデンティティーの崩壊につながりかねない事態かと(笑)。まあそれは措いて。
依頼してくれた彼女のように、少女たちに、もうちょっと周りの大人を巻き込んでくれないものかなあ、と思ってしまうのは、大人になってしまった今だからこそだろうなあとは思うけど。それでも、もっと別の方法は、あれだけの技術があるならなおのこと、生きていても何かできたのではと思ってしまうよ。
『手を伸ばせ、そしてコマンドを入力しろ』
なんだろう。すごく好き、とか、めっちゃ面白い、とか、そういうのとは別のところで、何か凄いものを読んだような気がする。その「凄さ」が何物なのかがよくわからないままなのだけど。
物語としてのみとらえるなら、ネットゲームを支えに、そのためだけに生きて来た青年の現実とゲームといろんな人たちとの関わりの話。
文章は結構好き。
『ふりむけばそこにいる』
小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の若かりし頃、というだけでも気になって手にした一冊。
ハーンと寮で同室になった学生が主人公(語り手)ということで、学園ものかと思ったけどそこはそれほど。でも、親元を離れ、中には「要らない子」として預けられている子もいる、という危うさは垣間見せる。
不思議なものとの交じり方が好きだなあ。惜しむらくは、主人公のチェロ(…だったと思うけど違うかも…)演奏を見てみたかった。シリーズが続けば、そんな機会もあるかな。
『文豪たちの友情』…文豪たちの交流。
とりあえず二人一組で、そこそこの人数を取り上げて。この時代、文芸界はとてもとても狭く、人物の関係図は込み入っている。
…ていうか、佐藤春夫、そんなに交友関係広かったのか…黒幕のようにあっちにもこっちにも顔を出すってどんなだ(笑)。
佐藤春夫は、一時作家仲間と幽霊屋敷に住んでいたことがあってその随筆がある、というので収録されている全集を一冊読んだくらいだなあ。「化物屋敷」、他の作家たちの文章もセットで一冊の本にしてくれたら買うのに…。
しかし誰も彼も、こうやって逸話になると、愛すべき変人たち、と思える。
『京都伏見のあやかし甘味帖』2巻…新規の依頼と元カレ登場。
れんげさん、本当に棘が取れたなー。よかったよかった。自分の不出来に向き合うのはしんどいけど、向き合えたのも良かっただろうし。クロもがんばった。
虎太郎は、従兄の家業を、というのもちらりと考えたりしてるんだろうか。全く別の店としても、和菓子職人を。
そしてここでも晴明さま登場。こちらのキャラクターも結構好きだなあ。癖のありそうなおじいさん(笑)。
前巻同様に和菓子レポも挟みつつ、お酒…! それ、テレビで紹介されてるの見た! 行ってみたかったやつ…!
『ミダスの河 名探偵・浅見光彦VS.天才・天地龍之介』
うわあ、まさかの競演。久々の龍之介と思ったらびっくりな企画本。
浅見光彦は、ドラマをちらほら、小説は一冊二冊読んだ程度だけど…多分これ、どちらの視点かで書き方変えているよなあ…。柄刀さんがそんな器用な方とは思っていなかった(失礼?)。
骨子は、いつもながらにロジックがっちりに人情絡め。まあそのあたりの心配はしていなかったのだけど(苦笑)。
どうせなら、内田さんご存命の内に対談なんかもやって、感想を聞けたら楽しかっただろうになあ。でもまあ、それだと企画自体がなかったのかもだけど。
『dele』2巻
短編二本でじりじりと変化を示し、最後の中編でいろいろと明らかに。そうやってつながってたのか…。
本当に、悪いことをした人が完全無比に悪人ならとても楽なのに。でも決してそんなことはなくて、善悪すら反転するような世の中だものなあ…。
『探偵が早すぎる』上
父親を亡くした女子高生が、親戚に命を狙われる話。題名通りに探偵は行動が早く、早ければ事にとりかかった時点で阻止される。…優秀!(笑)
ドラマも観たかったのだけど、一話を見逃したからもうそのままかなー。…と思ってたら、再放送間に合った。
『探偵が早すぎる』下
犯罪見本の陳列のような(苦笑)。最後まで二転三転、それでも、主人公がそれほど人間不信にはならなそうでよかった。
しかしこれ別に、口を割ることのない鉄砲玉を使って通り魔状態で殺させればよかったのでは。犯人が身内と判らなければいい(=遺産相続の権利を失うことがない状態?)だけで、殺人事件が発覚する分にはいいのでは…?
そんなこと言ったら、探偵の立場が弱くなっちゃうけど(苦笑)。
『絶対解答可能な理不尽すぎる謎』
友人や知り合いの伝手頼みで(?)、行き詰った謎を解き明かす、短編集。
最初何故か、表紙の人々がシェアハウスで暮らしてると思い込んでた。一体何故。そしてそれは前に読んだやつの設定だ(苦笑)。
作家だの映像作家だのワイン評論家だの、職業柄というものもあったりで、謎解きにかかる経緯はそれほど不自然ではない感じ。最後の話は…『僕と爺さんの事件簿』の短い話を思い出した…(苦笑)。
さくっと読むのにいい感じ。
『お迎えに上がりました。』2巻
伝えれば傷つけてしまうかもしれなくても、伝えなくては苦しむままかもしれない。どっちもあるんだよね…。
で、国土交通省国土政策局長の解説って、どこでどうなって実現したの?(笑)
『むすびつき』…しゃばけシリーズ。
今回は、生まれ変わりの話あれこれ。
「こわいものなし」は、よくもまあすんなりと信じられたものだなあ…っていう。それだけ、現状が厭だったのかね。現在あふれかえる、生まれ変わりや転生物をしゃばけで考えたらこういう話になったのかなあ、と考えると少し面白い。
健康診断に行ってきましたー。
外に受けに行って、項目たくさんあるのは初〜。バリウムも初〜。
バリウムでの検査、診察台(?)が回るの、はじめはちょっとしたアトラクションみたいー、とか、バリウム言う程苦しくはないんじゃないかなー、とか思っていたけど、追加あるんかい! 苦しいわ! となった…。
ところで採血で、血管が想定していたよりも細かったというか形が違っていた(冷えて丸型ではなく凹んでいた?)、ということで針が突き抜けたらしく。結局両腕に針を刺すことになったのは別にいいのだけど、突き抜けた方、少し痛みが残っているのだけどこれ大丈夫…?
『風に恋う』…吹奏楽部の物語。
『拝啓、本が売れません』で冒頭を読んでいて…読んでいたから、ちょっと読むの躊躇ってしまったのだよなあ。入部したばかりで、新任の指導者から部長に指名される、って、絶対揉めるしどろどろになるとしんどい…と。
でも額賀さんでした。
息苦しいところはあるけど、でも、それは求めもがく苦しさで。眩しいなあ。眩しい、って笑っちゃうよそりゃあ。ここまで必死に、求められるなんてうらやましいなあ…。
しかし最後のオチ(笑)。
『烏百花 蛍の章』…八咫烏シリーズ外伝。
こぼれ話、という感じ…。
雪哉のお母さんたちの話がよかったな。いっそ痛々しくなるほどの信頼。そこで嫌われたり見切られてもおかしくなかっただろうに、そんなこと、思いもしなかったのかも、と。
『絶景本棚』
いろんな人たちの物凄い本棚の数々。凄い、羨ましい(笑)。
『罪びとの手』
身元不明の遺体は、引き取りに来た葬儀屋の父親だった。
怪しさと毒っ気で盛っておいて、落としどころは微妙にいい話。いや、「いい話」で済ませるには死人出ているのだけどね…。
『さようなら、お母さん』…原因不明の兄の奇病を調べる妹。
幼なじみが天才で毒マニア。お互い、言いたいことを言い合ってもぎくしゃくしないってのはいいよね。それにしてもこの天才、案外社会性のある天才だぞ…説明もそこそこかみ砕いてできるし。最強じゃないか(苦笑)。
誘導、見事に引っかかった。悔しい。けど、上手い。そして、描かれる親と子の関係がつらい。それだけに、お兄さんには…生きていてほしかったなあ…。面白かった。
「ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」、結構面白いの多い気がする。
うーわー…これ、風邪ひいたな…。熱は計ってないけど。
この何年か、体調を崩しかけたら即叩いていたから、不調なのが続くの久々でつらい…。しかも、夏風邪って…冬はひたすらあったかくしていればいいけど、夏って、冷やすのもあれだし温めると別方向で体調崩すわ、となるし…。
水曜くらいの、寝る前の夜風が涼かったのがまずかったんだろうなー(小窓を開けて寝ると直風が当たる)。
誕生日だしと、土日あたりに蔵元で買ってきた日本酒あけようと思ってたけどお盆あたりに延期…(没)。
『怪を編む』…ショート・ショート?集。
安心のアミの会。今回、まえがきとあとがきがないのがちょっと残念。
いつもよりも一話が短いから、さくさく読めてしまって、読んでしまって、ちょっともったいないことをしたかも。
『青の数学』1巻…数学をする少年少女。
数学は、解の公式が暗記できないあたりで投げた…。問題集を解くのは嫌いではなかったけど、高校卒業前、唯一赤点取ったのが数学…(爆)。
数学は覚えなくていいから楽、という言葉を聞く度に、ふつふつと腹立ってたよー。数学だって覚えるものが比較的少ないだけで暗記は必須だろうが、九九も覚えず数学やれるか、加減乗法知らずにどうする、高校の教科書のレベルの数学なんて暗記教科と変わらんだろが、と(苦笑)。
興味のないものはとことん覚えが悪いもので、公式を覚えればあとは何を使うかだけなのに(少なくとも高校の教科書レベルでなら)、その公式が覚えられないっていうね…。
これを読んで改めて、そうだよね、と(爆)。いやでもだって、基礎は必要だよー。主人公が徹底的に同じ問題を解く、っていうくだりで膝を打ったもんよー。だよねー、って。
まあいろいろおいて、やっぱり面白い。…まあそもそも、数学はさっぱりわからないので、わからないけど物凄く楽しんでいる人がいるんだから面白い世界なんだろうな、とは思ってるんですよ。数学者の話とか数学にまつわる話とか、「物語」としては楽しんでいるし。
数学世界、様々で楽しそうだなあ。それぞれの違いを否定しない筆致も、好き。
ところで物凄く唐突に、と言いつつまあ私の中では「カクヨム」にいろいろと乗せていっていて、次どれにしようかなーいつ尽きるだろう、とふわふわ思っている中で繋がりはあるのだけど。
以下、「深紅に浮かぶ月」の話。
ネタバレというか載せている話の裏に言及しているので、読みたくない人は無視してください。…ていうかまあこれは、「発見された手記」みたいなもので。誰か読んでくれないかなーって色気はあるけど、基本、独り言。
私自身は、読み手としては「提示されている物語が全て」派なので、創作秘話とか成り立ちとか、興味はなくはないけど物語自体を楽しむには知りたくない、と思うのでどうかなーと思うのだけど。
そんな話、創作仲間とでもしてろよってものなのだけど、そういう話をするような友人もいないもので…。そもそも、私が書いた話をちゃんと「物語」として読んでくれる人相手ならそういう話はしたくないし、書いた話を読んでいないならしたって面白くもなんともないだろうし。
だからもう、行き場がなくってうだうだと考えるだけのものなのですが。
というまあ、うだうだとした前置き(言い訳)でした。
本題。
「深紅に浮かぶ月」の終章、現在、二パターンあります。
というか、てっきりこっちも差し替えたと思ったら旧版が残ってて、さっき確認して吃驚したところなのだけど…そのうち気が向いたら差し替えようかと。(扱いが雑)
旧版は、史明のところに彩がやってきて、流れた年月の間をざっくり語ってまとめて、ヒラクに会いに行く、というところで終わっているもの。
書き直した方は、「アルファポリス」に乗せたのはこちらで「カクヨム」に載せるときもこっちの予定で、地界でヒラクと識己が再会するというもの。
どちらも、ラオが何を思って何をやったか、を天界の面子(?)が説明するのは同じだけど、後者の方が、考えた決着地点がよりはっきりするかなー、と。
この話、ラオとヒラクの再会はありません。
少なくとも、私が考えているものにおいてはありません。その点は、旧版でも変わりなく書いているつもりです。
ただ旧版は、読み方によっては後々二人が再会する目があると取れるかな、と思ったし(書いていないだけでそういう流れになるとは十分に考えられる)、そう取られたらそれはそれで面白いかなー、とも。
私の中で二人の再会があり得ない分、誰かが読んで、再会を思い描くならそれはそれでいいなあ、とも思ったもので。そういう意味では、再会してほしいのだろうな私は(苦笑)。でも、私の中に居座るラオは絶対にそれをしない。多分、長く経ってからそれを後悔するのだろうけど。
書き終えていくらか時間を置いて、色々と手直しをした時に、素直に読めば旧版だと再会があるように読むよなあ、と思って。
未練がましくそんなことをしたけど、でもやっぱり、違うだろう、と。
そういうことで私にとっては強調だったけど、両方読んだ人がいればどうなんだろ。結末が変わった、と思うのかなあ。
…とか、いろいろと。
まあ正直、そこまで考えるほどに読んでもらえているかなーなさそうだなー、とは思うのだけども(苦笑)。そもそも、あれを最後まで読んでくれた人ってどれだけいるのだか(爆)。
あとついでに、全くもって書く目途が立たないから書かずに終わるのじゃなかろうかとうっすらと思っている、「深紅に浮かぶ月」と「敷衍遊戯」の間の話。
これは、言ってしまえば『封神演戯』を下敷きにしたような話で、識己の封印された体に意識(魂?)が生まれて封印されていた土地から出てきて、農家をやっていた男と組んで国を興すよ、元識己とラオは友達になるよ、なんやかんやで天界が噛んで、これを契機にラオが天界と人界の交流をかなり断ち切るよ、な、話です。
でまあ、興って後に滅びるこの国が、「敷衍遊戯」で戻たちが目指す国(跡)なわけですが。
…書きながら、いややっぱこれ私には無理だろって気がしてる…。戦争とか政治とかどうやって…。
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