虚言帳

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2015.10

2015 年 10月 2 日 

 『魔女の薬草箱』…魔女が使ったとされる薬草のあれこれ。
 現代科学でもわかっている薬効にも触れていて、興味深くて面白い。…のだけど、どちらかといえば辞書的に、手元に置いて気になった時に探す、というのが良さそうな本。そういう意味では、索引がないのは残念。
 現代パートで出て来た最後のワイン、ちょっと呑んでみたいなあ。大枠で言うとサングリアとかグリューワインとかの感じになるのかな?

2015 年 10 月 3 日 

 写真を取りに行くつもりでカメラを忘れたガラケー使用者です。
 いやあ…気付いたのが待ち合わせ場所に着く直前だからね…。どうしてそんな寸前に。本気で、目的地近くにある電気屋で新しいデジカメ買うか悩んだ(今使っているのがそろそろ危なげなので)。
 そんなわけで、一緒に行った友人に後でデータ送って、と言いつつズームのできないガラケー(機能としてはできるはずなのにそのボタンを押してもズームされない。何かひと手間いるの?)でとりあえず撮ってきました。あれです。過去の遺産、モノレールの橋げたを、いい加減にもう撤去するらしい、というのでその前に写真に収めようかなー、と。一人だといつでも行ける、と放置してしまいそうなのでわざわざ友人と約束して…そしてカメラを忘れる…(没)。
 まあなんだかんだで、ついでにと行った水族館で結構な時間を費やしたのですが。友人が、新しくなってから行ったことがないということで。ええとまあ…これといった目玉や派手なショーがないことを考えると、結構楽しんだ方かな…? 改装前から結構好きではある。山の上の水族館。
 そこで発見したスタンプラリー、あれこれ今日行くルートで制覇できる…いや制覇はできないけど、景品は貰えるよ、ということでついでに参加。ちなみに景品は、変わり種の消しゴムと花の種(笑)。まあ基本、子どもの参加企画ですから…。←それに参加するいい年した大人
 植物園はざっと見て(苦笑)、途中でお茶して、あとはふらふらと買い物道中(苦笑)。いや…ショッピングビルが閉まるということでほぼビル全体でセールをしていたから。ついコートを買ってしまった。しかもまた持ってるのと似たようなやつ(爆)。あと、自転車乗るのに最適じゃないかというような手袋。
 晩ご飯食べに行って…注文した後で、取り寄せ分を引き取りに行くつもりだった本屋に行き忘れたことに気付き、一人走って来ました(爆)。ラーメンのび切らなくてよかった…。

 ところで今月から、一体どのくらい使っているのかを知ろうとエクセルシートに記録をつけ始め(今まではどんぶり勘定)。
 …今日一日で結構使っていることに唖然…。い、いやだって、コート買ったし、二食+間食があったし(言い訳)。…来週は旅行で旅立つのだよなあ…どれだけ使うのだか…。  

2015 年 10 月 4 日 

 『異世界食堂』二巻
 店にウェイトレスとして働き始めた魔族の女の子の話がそこそこ大きな流れになってきているような。本当に、色々と食べたくなって困るなあ(苦笑)。

 『東北怪談全集』…山田野理夫さんが書かれた東北を舞台にした怪奇譚集。
 他で聞き及んだ話では、創作もあるとのことで…「塗り仏」っぽい話があったり、地域伝承なんてない創作じゃないか、というような妖怪の話もあったりするのだけど、それは作られたものなのか、創作と言われていたけど背景があったりするのか…?
 そしてなぜだか一番印象に残ったのは、カワウソ相手だろうが雪女めいた人だろうが、動じずごく普通に接する酒屋さんの話でした(苦笑)。
 その感じと先日天声人語にあった「雨風食堂」という言葉で話できないかなーと夢想中。一歩間違えると(?)、最近よく見かける変わり種の食堂ものになってしまうから、そこは避けてもっと昔話っぽく現代で…。

2015 年 10 月 5 日 

 『ジャパン・ディグニティ』…漆器職人の女性。
 漆職人であることが全てかのような父、気侭に生きているかのような弟だったはずの妹、家を出て行った母。主人公は、スーパーのレジ打ちのパートを気の重いままこなしていた娘で姉。
 閉塞感だとか焦りだとか、家族への違和感だとか、いろいろと厭なところもたっぷりなのに、どこかのほほんとしていて、読むのが厭にならない。
 総漆塗りの大物作品、実際にあれば物凄く綺麗だろうなあ…。
 津軽漆というものを知らなかったのだけど、口絵の写真を見ても、「…漆塗り?」とびっくりした。宝石みたい。写真ですらこの印象。実物はどんなだろう。
 なんだろう、じんわりと心地いい話。

 『「青春18きっぷ」ポスター紀行』…「青春18きっぷ」のポスターを集めたもの。
 撮影の裏話+ポスターで、見開き。そこを書きすぎないのがいい感じ。
 常々、18きっぷのチラシ(ポスターは考えてみればあまりお目にかかっていない気がする)って綺麗だなあ、と思っていたので、これ、すごくいいなあ…!
 18切符の発売時期に秋がないから、紅葉を写したものはない、というのに、気付いてなかったけど納得。言われてみれば。たった一枚の写真の裏に、旅情だったり制作側の何かだったり、色々と想像できてとても楽しい。
 借り物だったけど、買おうかどうしようか迷い中。

2015 年 10 月 6 日 

 『謎好き乙女と壊れた正義』
 ミステリ好きの少女と過去の負い目から謎をやり過ごしたがる少年と。歪なカップルの高校生活第二弾。
 一作目の「こいつ何者だ」という緊張感が薄れたからか早伊原の言動が鼻につくなあ、と思っていたら次の巻でその過去に迫りそう。
 そして今巻は文化祭。これだけ大掛かりな文化祭って、実際のところどれくらいあるのかなあ。…あと屋上から見るあれのオチは、下手すると警察も絡んで怒られるというかそれ以前に許可の問題で職人さん呼ぶなら先生に内緒での実行は不可能な気がする…。
 しかしまあ主人公、頑張った。

2015 年 10 月 9 日 

 『愛を返品した男 物語とその他の物語』
 ほんの三行ほどのものから、小編程度の分量のあるものまで。
 題名に惹かれて借りたのだけど、まったく面白いと思えず、四分の一ほどと訳者あとがきを読んで、後はざっと拾い読み。

2015 年 10 月 10 日 

 友人たちと、鳥取に行ってきました。恒例になりつつある、JRのコナンミステリーツアーの企画切符に乗っかって。
 まずは新幹線で岡山に行ってそこから特急のやくもに乗って米子。特急で寝ると思っていたら、案外しゃべり倒してしまった…。
 とっとり花回廊、全く期待していなかったけど(爆)結構面白かった。温室、中央にいると音が響くようになっていたのは故意なのかなあ。そして、物販が意外に面白かったです。ダイオウイカのしおりとか(笑)。
 米子駅に戻って、お昼食べて倉吉へ。コナンのラッピング電車でした。そして発車までそこそこ時間があってぼけっとしてたけど、発車してから気づいた。向かいに、鬼太郎のラッピング電車止まってた…!(多分境港行?) 写真撮ればよかった!
 倉吉では、梨っこ館へ。なんだか不思議な建物(よくわからない複合の仕方をした巨大施設)の中にあった。ここの切符売りのお姉さんが、とても受付向きな良い感じの方でした。冊子買ったら、袋どうしますか、ビニールと紙袋と…と対応してくれた上に、売れると思わなかった冊子だったのか、これください、と言ったら本気で嬉しそうでした。
 梨ソフト買ったところの方もとてもいい感じでした。…というか今回、出合った地元の方がどなたもいい方ばかりでしたよ。土地柄なのか…? だとしたら、とてもいいところだ。
 移動して白壁土蔵のところを見たのだけど…うん、肝心の土蔵群見てない気がするな!(帰って写真を見返していて気付いた) ちょっとだけ土産物屋覗いただけで終わってるよねあれ! …一回行ったことあるのに何だこのうっかり…(没)。
 そして本日の宿のある、三朝温泉街へ〜。
 とりあえず宿に行ってご飯食べて、道に燈籠を置いたイベントがあるというので見物に。この行程、上手い具合に程よい混み具合に時間を外せたようだった。偶然。いやあ、きれいでした。
 二階がまんが図書館になっているという大綱資料館(だったかな?)の受付のおばさまも良い方で。お祭りの綱引きを面白いなーと眺めた後で向かった二階、階段が急だったので落ちるなよなぞと言っていたら、降りて行ったときに一人一人に、落ちた時に対応できるようにか手を差し出していてくださった。…実際落ちたら多分下敷きにしてしまうけど。
 まんが図書館、ゆかりの作家を置いているのはともかく、他が、近隣の人がいらないものを寄付したのか、誰かの本棚を覗いているようで楽しかった。何かこう、はっきりとは言えないけど微妙に偏りがある感じが。
 温泉…は入れずかなり悔しい…。こういうときばかりは男の人ずるいと思う…。

2015 年 10 月 11 日 

 翌朝、ご飯を食べてからバス停へ。チェックインのときに時刻表を貰っていたからそれを見て行ったのに、なんと、十日前に時刻変更があったらしく、前後はそのままなのに、私たちが乗ろうとした分が十分ほど後になっていた(爆)。前倒しになるよりましだけど、その後の電車との乗り継ぎが間に合うかちょっとハラハラしたよ…。
 電車で少し戻って、青山剛昌記念館へ。
 電車に乗っているときから怪しい空模様だったけど、着くと結構降っていた。とりあえず、クリアファイルを貰えるというので観光案内所に行ったら、同じくミステリーツアーに参加している人がたくさん。傘の販売もあったし、これ借りられるのかな?というのもあったのだけど、言い出せる雰囲気じゃあ…(爆)。
 道なりに色々とあるので歩きたかったのだけど、仕方ないなあと記念館までの専用バスに乗ったら、一回で乗り切れる人ではなく、とりあえず座れるだけ乗って、後はすぐ戻るから、と、まだ少し時間はあったのだけど臨時運行。…融通利くんだなあ。このバスの運転手さんが、またほっこりとする感じに楽しい方でした。
 記念館、ぐるっと一通り見て、すぐ近くのジェラート屋がおいしいと言うので行きたいのだけど、はてそもそもやってるのか、しかもジェラートって寒いよ、とか言っていたら、そのうちに「OPEN」の看板が…。開店結構遅いねと言いつつ、行ってみたら…本当においしかった。これ、なかったけど、アレンジなしのミルクアイスだけで十分に美味しいのじゃあ。
 そうしているうちに雨はかなり小降りになったので、徒歩で駅へ。
 鳥取駅に着いたらお昼を食べて、砂の美術館に行って、また鳥取駅へ。あとはお土産を見繕って電車で帰宅。…いやー、お土産、駅で案外買えるお店が少ないからか、ちょうど私たちが行ったあたりでごそっと売り切れていたりした…。電車乗るときにちょっと見たら、補充が始まっていたけど。
 近くの大丸の地下にも鳥取土産コーナーはあって、そこのすぐ横にあった「ほっぺ焼き」(開店焼きのようなもの)をついでに買って電車の中で食べたけど、これがおいしくて…次の機会があればまた買おう(苦笑)。冷めるけど、家のお土産にしても良かったなー(既にいろいろ買ってる)。
 そして今回、梨を買わず…。砂の美術館の前のあれを買っていれば、と思うけど後の祭りだしなーうう悔しいー。←
 チェックポイント周りで駆け足で、もう少しのんびり観光したかったと思いはするけど、今回は本当に人のめぐりが良かった気がする。多分いくらかは、よく写真を頼まれるという友人のおかげな気もするけど(苦笑)。

2015 年 10 月 12 日 

 『消滅』…空港に足止めされた人々。
 空港で、テロリストの容疑者が中にいると言われて足止めされた人々。それぞれの謎めいていたり犯罪めいていたりもする事情があったり、迫る台風と満潮。病気。連帯感と猜疑心。
 面白かった。時間さえあれば、立て続けにもう一度くらい読みたいくらい。一気に読みたかったなあこれ。数日に分かれた上に間に旅行挟んだし(苦笑)。しかし、新聞連載だったというから…リアルタイムで読んだ人はどう思ったのか。
 何気ない、というか、本筋には関係がなかったりかすめているだけだったり、の、小説としてはほとんど「意味のない会話」(日常にはきっとあふれている)が本当に上手いなあ、と思いつつ読了。些細すぎてすぐに忘れてしまうようなものの掬い上げが好き。
 そしてこれ、編集次第で物凄く舞台にぴったりな気がする。視点人物たちの内面の表し方に工夫はいるだろうけど、舞台転換も少なくて済むし。見てみたいなあ。

 『居酒屋お夏』
 口うるさい居酒屋の主が、実は気遣いの「いい人」で何やら裏面もありそうで…という短編集。お夏さんや料理人の清次さんの素性は全く語られていないのだけど、さてどんな来歴(?)があるものか。
 派手な事件よりも、そこに至りそうな一歩手前、の物語が多い感じでややあっさり。

2015 年 10 月 14 日 

 『エピローグ』
 お久しぶりの円城さん。うーん、相変わらずよくわからない(笑)。それでも、なんだか面白いような気がするところが楽しい。

2015 年 10 月 16 日 

 『モノクローム・レクイエム』
 事件につながるとは思いにくい事柄の相談に乗るための実験的な警察の一部署と、犯罪をかぎつけて秘密裏に謎を解き明かし強請る個人と。真相が見過ごされそうになっていた、という点では同じものを、それぞれに真逆に扱う両者。
 ライトノベルにありそうな設定でノリなのに、喋り言葉がやや文語調なのが気になるところ…。あの、あと、最後のキメ台詞は…いやそれ実際口にしたらかなり怪しい人だよ…?(特に「白」の方。おーい警察官)
 さくっと読み終えて終わってしまう感じ。悪くはないのだけど、強烈に、あるいは鮮烈に、何かが残るということもなく。それなりには楽しめました。

2015 年 10 月 17 日 

 『地域おこし協力隊』…各地の地域起こし協力隊の方々や受け入れる側の人などのレポート集。
 てっきり地元の方の地域起こしのドキュメントと思い込んでいた。勘違い。…という出発なので、そういう制度があることを知らず、まずはその制度の説明から入ってほしかったなあ。ある程度触れている方もいたけれど、はっきりとはわからず、なんだこれ?となってしまった。
 あと、基本的には成功譚のレポートになっているから、ある程度は数字などの客観的なデータもあった方が良かったのでは、と。成功よりも失敗から学ぶことの方が多いのだし。
 返却期限の問題で、OBレポートは全ては読めず。

 『最後の晩ごはん』二冊目
 今回は小説家の先生のメイン回。あと、店主の秘密(?)もちらりと。
 おばあちゃんたちの朗読会がほのぼのと楽しそう…。主人公、意外に指導にも向いてそう。人をちゃんと見ているなあ。

 『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』24巻
 花ちゃんのお話、これにて終了? どうして引っ越したかの経緯もようやくわかり。最後の最後、そこに落ち着いたかあ。よかった。
 ところで、最後のほうについていたおまけ(?)の数々は…一体何…?(苦笑)

 『祝もものき事務所』四巻…お家騒動。
 冒頭、新幹線逆乗りは痛い(苦笑)。
 四巻目だけど、時間軸は三巻の後で一、二巻よりは前、かなー。いやまあそのあたり問題なく読めるのだけど、微妙に不親切というか好きにやっているなあ、という感じが…。うーん、やはりこの人の現代物はちょっと微妙…?

2015 年 10 月 18 日 

 『校舎の静脈』…短編集。
 題名とあらすじに惹かれて借りて、装丁の絵がかわいいなーと開いて。…ああ…この系統…。話にほとんど筋がないというか…。うん、さっぱりわかりませんでした。

 『出張料理・おりおり堂』二巻
 出てくるいろいろな家族…というよりも、人と人のつながり方の形。料理の出番は前巻よりもぐっと減り、いよいよ(?)人の話。
 そのあたりが面白くはあったのだけれど、いかんせん、主人公とその相手役にさっぱり共感できず(主人公の心の声は本当にティーンズノベルなら許される範囲だよね…)、勝手ながら、残念な感じでした。

 『ソードアート・オンライン』16巻…戦闘開始。
 ま、まだ舞台整ってなかったんだ…! というのが正直なところ(苦笑)。主人公がキリト(+アスナ)と認識していると余計に。そしてまだまだ続く。
 あとがきで作者が次の巻でキリトの復活かなと書いていたけど、ここまでの感じだと…次の巻の最後に間に合うかなってところじゃなかろうか…。やたらと巻の最後で話が動く(引きが強い)のだよねえ、アリシゼーションに入ってから(苦笑)。

2015 年 10 月 20 日 

 図書館の本が…予約した本が届きすぎて、読書期間て言うレベルじゃない、という事態に陥っていました(爆)。やー…読み止まっていたのが問題なのもあったのだけど、それにしたって、結局十冊くらい一度に来たのかな…?
 土曜に三冊か四冊返して、日曜に三冊返して、それでもまだ借りきれなかった、という事態に…。買っていた漫画も少し積読になっていた。
 とりあえず、週末まで借りに行けないし大量に届くのは収まった、はず、というので…いやそれでもがんがん読まないとなのだけど、また止まっている(爆)。

 アルファポリスに載せたい長編がまだあって、虚言帳の過去履歴もリンク載せておこうと思っているのだけど(サーバーからは消していないので、HTMLがある程度分かればリンクがなくても見られるけど、現状ほぼ一か月でリセット状態なので)、それも後回し。
 書くのももっと後回し…というか、書きかけのやつは何とかはしたいけど、この頃あまり書いてないなあ…。書かなくても何ら問題がないからなあ…。
 そういえば、高校の友人たちとの忘年会のあれこれも止まってる。早いとこ日を決めてお店に予約入れないとなのだけどなあ。

 アニメの「コメット・ルシファー」を見ているのだけど、こういうの、昔は夕方にやってたよなあ、というので、アニメの見方(?)が変わってきたんだろうなーと思ったり。
 夕方に放送したところで、あまり「子ども」は家にいなくて、どうせ録画になるなら夜中でも同じだろうし。そもそも見ているのも、本放送(?)のときだけはないだろうから。ネットでだったりアニメチャンネルでだったり。
 私が小学生の頃は、学校から帰ったらご飯食べるくらいまで、何かしらアニメとか特撮とかやってた気がする。で、夜中にアニメなんてやってたかなあ、っていう。

2015 年 10 月 21 日 

 『セント・イージス号の武勲』…海洋冒険譚。
 ナポレオン率いるフランスと、ネルソン提督の活躍するイギリス海軍、の、時代。当時の厳しい社会情勢を子どもを主人公に描き、海戦まで!
 楽しいなあ、あともう少し、実際の歴史の説明っぽさが抜けてしっかりと物語に噛み合っていたら、もっともっと面白かっただろうなあ。ジュブナイルっぽく、少年たちに徹底して物語を進めた方が良かったのじゃあ、という気も…。それでも十分に、ネルソン提督の物語って他にないかな、と興味をおぼえるくらいには興味深かったのですが。…というかまあ、上田さんに対する期待が高すぎるというか(苦笑)。
 最後の会話が、つい考えてしまうところも含めて、大好き。

2015 年 10 月 22 日 

 『予言村の同窓会』…短編四本。
 『予言村の転校生』の続編。最初二本は続きの感覚で読んだけど、続く二本が…いやあ、こんなにもしっちゃかめっちゃかに傾向なんてなしで展開するのか!(褒め言葉) 楽しい。
 村の住人のほとんどが同窓生、という中学校の同窓会。…それだけで結構おそろしいものがあるのだけど、そこで更に、こんがらがった大人の恋愛事情。解説で書かれていた彼女の強かさ、は、私はよくわからなかった…相談相手にその人選ぶ?と引っかかったくらいで…。
 続いての心霊写真騒動、筋は読めたけど、奈央の動きっぷりが楽しくてよかった。
 そして…まさかそんなものまで出てくるとは…本当に何でもありだなあ、予言村…。
 最後の話、早々に予想はついたけどなんとなく「いい話」が挟まったから、緊張が薄らいだところに…ひいぃ、となった(苦笑)。
 シリーズの続きは出るのかな。

 今日、何年か前に投稿(?)した割合自費出版をやっている会社から電話が。留守電に。
 えーと…あれそもそも原稿返してもらわなかったっけ? 違ったか?
 まあとりあえず、その原稿の処分だとかならまた時間変えてかけてくるだろうし、再度の「自費出版しませんか?」なら関わらない方がいいだろう、ということで、放置。
 色々と面白いから、契約寸前まで話を聞いてもいいのだけど、まあ迷惑行為だわな。←
 うっかり清水の舞台から跳んでも困るし。

 とりあえず、明日くらいにでもここの過去ログにリンクつなげるのと、アルファポリスに載せる目処立てるのと、そこからのリンクつなぎたいなあ…。もう、まだここに載せてない長編はあそこにリンクつなぐのでいい気がしてきた。ルビもふりやすいし。
 いやでもまあ…本…今ある予約確保本は借りられるとしても、大量に借りている状態には変わりなく…ちゃんと読み切れるのかなあれ全部…(爆)。

2015 年 10 月 23 日 

 『戦場の都市伝説』
 題名と内容が少しずれている、けれど、では興味を惹きやすくてかつ内容を反映しているようなものとなると…さて。
 戦場を火種に広がる「噂」。事実の一端を踏まえ、その上で、おそらくは誇張も意図してか無意図にか、苦しい想いを秘めて人々の間でひそやかにしめやかにささやかれる「話」の数々。きっとこれらは、まだ「昔話」になり切れていない、途上の物事なのだろう。どうして、戦争はなくせないのかなあ…。

2015 年 10 月 24 日 

 『シンデレラの告白』
 実際の十五世紀のイギリス(と思われる)を舞台に、美しい母と醜い娘二人と、社交界には「シンデレラ」と名乗る美女。
 あちこちにお伽話を実在のものとして織り込んでいるかと思えば、結婚とは縁のない娘二人はしっかりと自立した手に職の人。ファンタジーと現実が織り込まれて分離不可、な感じのこの独特さ。
 登場人物の名前がこんがらがったりもしてちょっと苦労したけど、とても楽しかった。
 他にはどんなのを書かれているのかな、と思ったら、これがデビュー作でした。次に何を書かれるのか、楽しみ。

 友人と、姫路駅の商店街(?)の謎解きゲームに参加してきました。
 …初っ端、デジカメがいよいよ動いてくれず(壊れかけている)、友人は友人でスマホを月末の買い替えまでだましだまし使っている状態で、ヒントが…写真に収めてまとめてみたいのに…というところで、無駄にばたばたしてた(没)。
 そして、前半全然謎解いてないよ私(爆)。全く頭が回らず、さくさく答えを書いていく友人の解説聞いてたっていう…。あと、ヒントが一つ見つからなかったんだけど。どこにあった?
 問題や運営にちょーっと甘いところもありつつ、まあまあ楽しかったです。…いろいろとチープさに笑ってしまったりもしたけど…。

 ところで、図書館の本が。
 …いまだほぼフル(十二冊)って…。そして来週返却しないとなのがそのうち八冊ほど…。全然読書強化期間が終わらない…(自業自得)。
 なので、ここの過去ログとアルファポリスの投稿はしばらく見送りだなあ…。うぬぬ。

2015 年 10 月 26 日 

 『鍵の掛かった男』…火村とアリスのシリーズ。
 長編。大御所作家から、自殺と判断された知人が殺人だったと明らかにしてほしいと頼まれて、ホテル住まいだった謎の多い老人のことを調べることになった有栖。学校の仕事で忙しい火村の合流は後ほど(苦笑)。
 殺人事件の解決…よりも主眼は、殺された人(仮)は、どんな人物だったのか。記号としての「被害者」ではなく、やや人物伝調。
 しばらくはアリスが単独で調査する、という趣向も面白かった。…これを推理物といっていいのかはよくわからないけど(苦笑)。でもまあ、分類なんてあってもなくてもかまわないものではあるし。
 長編だと、アリスの思考だの火村との付き合いだのの書き込みもあって楽しい。時事問題にもかなりの言及があって…このシリーズ、登場人物は年をとらないのにそういうのを織り込み必須の物語展開はちょっとずるい(笑)。

2015 年 10 月 27 日

 『人類最強の初恋』…人類最強の一人語り。
 題名がインパクト大。戯言シリーズ終幕からしばらく経っての、人類最強の請負人の…日常?
…戯言シリーズのときから薄々気づいてたけど。私、この人(人類最強)にあまり興味がない…(爆)。
 ということで、続きはもういいかな。毎度ながらアイデアや説得力の持たせようは面白いし感心(?)はするのだけど。いーちゃんと友の後日談がほんの少しだけわかったことが収穫ということで。
 そういう意味では、シリーズが続いたらひょこっと今までのキャラクターも出てくるかもという期待もないではないけども…でも、零崎のシリーズでは出なかったしなあ。

2015 年 10 月 28 日 

 『群青のカノン』…航空自衛隊航空中央音楽隊ノート2巻。
 さくさくと心地よく読める。ささやかな日常の謎…というほどには謎はないので、帯にあるように、青春(と呼ぶにはいささか年喰ってる気はするけど。でもまあ気分だけならいつだって誰だって)小説、ということで楽しむのが気楽かな。
 そして、しばらくシリーズ続くのかな。でなければ、あのフリだけで終わるのはあんまりだ(苦笑)。

 火村と(作家)有栖のシリーズが連続ドラマ化と聞いて…う、うーん…(苦笑)。
 私はどちらかといえばメディアミクス化したもの(というのが正しいかわからないけど)は別物としてそれなりに楽しめる(あるいは合わずに放置する)方だと思うのだけど、このシリーズなあ…。まあ、実写化しやすそうではあるよね―どうしてやらないんだろ、とは思ってたけど。
 とりあえず、火村の過去をはっきりさせてしまうと、原作が頭にあるだけにまとめようによってはベタすぎるから、やめてほしいなー。というのと、関西弁どうするんだ、というか舞台関西が多いけど(何せ京都の大学の先生で大阪府警や兵庫県警に協力してもらっているのだし)、きっと制作は東京だよねえ、色々置き換えするの?
 …っていうあたりが結構不安というか…。役者さんは、今のところイメージとは違うけど見てくれだけの人ではないと思うから、気になるのは設定というか台本…。

 そういえば『銀河英雄伝説』も(も?)アニメを見据えての漫画化…しかも藤崎竜…。
 アレンジが、不安なような楽しみなような。多分別物にはなるよね…?(いくら日本でマイナーだったとはいえ『封神演戯』をあれだけ変えまくった人だし。『屍鬼』もかなり違ったはず。…でも面白いのは面白いし、ギャグというかそっちのあたりに持っていっても面白半分に茶化して、という感じはないけど)
 おまけに週刊誌って。単行本がんがん出るじゃないか、どこに置けば!? ←

2015 年 10 月 30 日

 『その時の教室』…学校を舞台にした短編集。
 事前情報なしに、学校ものかな、と手に取り。冒頭の著者の言葉にどんな「厭な話」が来るのか、間章の「ウエディングセレモニー」になんだろうと首をかしげ。
 それぞれに単独の話と主人公の短編が四本、間をつなぎ最後をまとめる結婚式の話。
 …なるほど、たしかに。どうしてこの話を書かずにいられなかったのか、わかったような気になる。私には、投げ出したくなるほどの激情は起こらなかったけれど。単純に物語としても、面白く読めました。

 『シャーロック・ホームズとヴィクトリア朝の怪人たち』1巻…ホームズ・パスティーシュのアンソロジー。
 本国では第二巻分も含めて一冊だとか。
 うーん…何か、あまり合わなかったなあ…。少なくとも六名分が収録されているのだから、好みに合うものの一本もありそうなものなのに。
 というかまあ、原典をあまり読み込んでいなくてぴんと来なかったというのが大きいのかも。

 『きのうの影踏み』…怪談めいた話ばかりを集めた短編集。
 本当に一話が短くて、目次を見て収録数に吃驚したのだけど、読んで納得(苦笑)。実話っぽく書かれたものが多め。
 最初の、手紙の話が好き。件系だ…と、わかっていても面白い。パターンの妙なのか。あとはナマハゲ。
 それにしても…怪談、というぶつ切りで終えるのも面白味のある形式だからかもだけど、辻村さん、短編小説書くの上手くなったねえ…。偉そうで口幅ったいですが、デビュー直後から知っていると、書けば書くほど練磨されるものなんだなあ、としみじみ。

 

2015 年 10 月 31 日 



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