『Aではない君と』…殺人を犯した少年とその父。
ある日突然、離婚した妻に引き取られた息子が殺人者として警察に保護されたと知らされた父親。
何故殺人はいけないのか。この本の中で、その一つの答えは書かれている。
『惑星カロン』…ハルチカシリーズ五冊目。
前巻を読んだのが大分前で、色々忘れてるだろうなと思いながらの読みはじめ。今までもこうだったか、そろそろ終わりを意識しているのか、はじまりからややもの悲しさを含んだトーン。
…チカちゃん、いいなあ。今までちょっと苛っとしたりもしていたけど、人を思い遣れる馬鹿って人として物凄くいい。文中、ハルタが悪い意味で頭がいいとの指摘があったけど、まさにその逆。だからこその、いいコンビなのだろうなあ。
そうして、最後の一年間へ。
で…アニメ…。やりやすいだろうなー、とは思う。アレンジ込みで。絵の感じがちょっとイメージと違うけど(苦笑)。
『葬偽屋は弔わない』
出席者を偽り、己が死んだときの周囲の反応を知るため、という意味で葬「偽」屋。諸々の事情が折り重なって、そんな胡散臭い仕事を営む寺に転がり込むことになった主人公と、五つの葬偽の話。
妥当なところに落ち着いた、という気はする。良くも悪くも。
猿回しに当たる主要の三人の人間関係が、表面さらりとしているので読みやすいなー。深読みしだすとまああれだけど(苦笑)。
人を、亡くなってからの方がよく考える、というのは本当だろうなあ。
『給食のおにいさん 受験』…シリーズ四冊目。
勤め先のホテルが私立学校の給食提供事業を行っている関係で、また学校給食の現場に戻ることになったササメ。しかも黒チワワまで一緒に(公立学校と私立は管轄違わないの?)。
幼等部からあるお嬢様学校(の中等部)。なので、今回の問題は今までと随分と趣が違う。同僚が協力的なうえに力もあるから、問題を追いかけることに専念できたというのも大きな違いかも。
目標を追いかけることに精いっぱいで見失いかけたり、投げ出せない人間関係だったり、立場の違いだったり、あるなあと思いつつ、だからこそ、進みだせそうな結末に一安心。
『Arknoah ドラゴンファイア』…二巻目。
今回の怪物は、ドラゴン。親は歯並びの悪さで周囲からつらく当たられていた少女。
怪物がいることで世界が侵食される、という具体例でも示さなければ、共に生きていくという途も選びたくなるよねえ…。そのあたり、一巻目で示されていたかな?(もはや記憶の彼方の一巻)
それにしても、漢字のひらき具合が…児童書コーナーにあっても不思議ではないと思うけど、一般書分類の地元図書館。
「承」の巻、という印象。
『山怪』
これは面白い。しかも、よくぞ残してくれた、という。
些細な、取り留めもない「そういえば不思議」な話が多いだけに、誰かがわざわざこうやって掘り出しておかなければ、消えてしまっていただろうもの。
狐に化かされただとか、同じようなところをぐるぐる回っていたのか家に帰り着けない、だとか、それが昔話や民話という程にも昔ではなく、つい最近から、遠くても数十年前の話。
この本は山に絞ってのものだけど、きっと他の場所にも本当はたくさんあるんだろうなあ。意識せずに話さずに、そのまま記憶の中に埋もれてしまうだけで。
『花咲小路二丁目の花乃子さん』…シリーズ三冊目。
高校を中退して、イトコの営む花屋さんで働くことにした主人公。今までに出て来た花咲小路の面々が顔をのぞかせつつ、訪れるお客さんだったりごく身近な人だったりの問題を、ほんのひっそりお手伝い。
相変わらずの、ほんわり空気。
すっかり忘れていた、過去ログの追加しましたー。この頁の一番下に。
…見難そうだなーとは思うけど、でもまあわざわざ遡って読む人もそういないだろう、ということで…まあ…(爆)。多分、読み返したらなかったことにしたいものもあると思うけど、記録ってことで! 個人情報もボロボロ出てるかもしれないけど! ←
えーと後は、アルファポリスに載せてる長編のリンクか…。リンク分だけ頁分けた方がいいかなー、と、考えているものでまた億劫の虫が(苦笑)。
日記連載も再開したいなー(今更きっと覚えてる人なんてここ見てない)、書き止まってる話のあらすじだけでもぼそっと載せ逃げしたい、とか。…色々あるにはあるのだけどなー。
それにしても読書強化期間が終わらない(自業自得)。一日一冊読んでも追いつかないってどゆこと…。
追記。書いてみたいなーとぼんやり思っている話、あらすじ(爆)。自分メモ。
・規格外の研究者だった亡き父を持つ息子と弟子と元助手の話。
「あンのクソ親父ーッ!」
平凡(と思っている)で成績の悪い男子高校生の息子(主人公)と、押しかけ一番弟子を名乗っている女子高生と。
父親の研究を狙う会社だか組織だかに追われ、それが何かも理解できないまま、それなら弟子弟子言ってる幼馴染(女子高生)も狙われるのではないかと、連れ立って逃亡。大人の手も借りた方がいいかと、以前父の助手をしていた人を訪ねる。
狙われていた発明品は、主人公が普段使いしている便利グッズ(という認識)。主人公が気付いていないだけで、次々に与えられていたおもちゃや道具はどれも父独自の発明がふんだんに使われていた。
「あんたねえ…それっくらい気付いてなさいよ。先生がどれだけ、あんたの無軌道な希望叶えようとしてたか」
で…助手は味方か裏切るのか、オチはどこなのか、さっぱり思いついていないのでまだ書けない(苦笑)。あと、狙われるのが何かも思いついてない。←
・世界を滅ぼすつもりだった男と救世主の女の間に生まれた少女の魔王退治。
二つの人型の種族がいる世界(ざっくり言えば魔族と人間)。互いの素性を知らずに恋に落ちて身ごもった状態で対立させられることになった父と母。母は出産後に命を落とし、父は幽閉(半ば自ら引き籠り)。教会の管理下で叔父とともに暮らす主人公。
ある日、別の魔王が現れたので父親を説得して倒せと旅に出される。その魔王は、父の兄だか叔父だか従姉妹だか遠縁だかに当たるらしい。全く気が乗らないまま旅立った主人公は、途中でその魔王の息子だと名乗る動物(中身だけ。体は父親に乗っ取られた)と合流。
最終の流れはぼやっとあるものの、旅の過程があまり見えず、書き始めてからだなーと思いつつ、まだ中身だけ魔王の息子の動物とも会えない時点までの冒頭だけ書いて止まってる。
・「雨風食堂」
少し前に新聞で見かけた単語。言葉と中身が想像と全く違って、響きも面白いので何か使えないかなーと考え始めてふと。あと、『東北怪談全集』の酒屋さんの話が面白くて。
山を切り開いた元新興住宅地(今は子どもらに取り残されたような初老〜老年の夫婦や一人住まいが主)のふもと(?)の、小さな居酒屋。住んでいれば車必須で、それならこんな近場で食べる必要もなく、物好きな常連と総菜屋代わりに持ち帰りを買いに来る客が主の小さなお店。そこの店主の三十前後くらいの女性が主人公。
お客には人ではないものも多いし主人公も薄々気づいてはいても、線引きするつもりもなく、お金払ってくれるならお客だしと接客。たまに、お嬢なのに家を飛び出てふらふらしてる友人(大学でか社会人になってからの?)が食住代わりにバイトしに来たり。
というお店の日常。
別に食べ物話にしたいわけではなく、妖怪譚にしたいわけでもなく、でもじゃあ人と人の人情譚(?)なんて書けるのか?と、設定だけがんがん近所に引き付けて妄想中(爆)。実話怪談の感じは入れたいのだけど。いや、怪談じゃなくても…『新耳袋』とか『山怪』のような、奇妙な感じを日常に、という感じで。
立地のモデルは、小学生のころたまーにお菓子を買いに行った雑貨屋さん(?)っていう。…という具体例があるだけに、書けないまま放置すると、主人公の年齢は私の成長に伴って上がりそうっていうのもある(苦笑)。
・現代日本を渡り歩く(多分)吸血鬼とその新米。
「夜の底を歩く」の兄弟編。というかそのまま、あの話の主人公の弟(本人は兄主張)が主人公というか猿回しの短編集。
そもそものあのきょうだいの設定に、天才科学者のクローンというのがあって、「夜の底を歩く」単品だとそこは切った方がわかりやすい、というので要が家を出たという部分以外はバサッと削いだのだけど。クローン技術自体に不安なところがあるのと、司が遺伝子に傷がついたか何かで(そのへん詰めようと資料抱えてそのまま…)純粋に男性ではないことで研究資材にされないように、というので研究者たちに自分の体と知識を詰め込むことで頭脳とを提供することで防波堤になっている、実は海外ではなくて日本の山奥でひっそり科学者たちのいる秘密裏の建物の中で研究三昧でいる、というのがありまして。
その状況で、行き倒れていた男を助けたらそれが吸血鬼みたいな存在で尚且つ同類になってしまったので、ある意味同僚でもある研究者たちにばれる前にすべて葬り去ってしまおうと研究施設を燃やし尽くすあたりが冒頭。
その後、高卒認定取って医師免許取るべく勉強しつつ、戸籍年齢が相応になるまでの数年を、追手がいないかの確認を兼ねて日本各地放浪しつつの先々で起こる色々。
話の主人公は、一編ごとに置きたいなあ。最後は、司に会いに故郷に戻って宮凪に出会う、というところだけ決まってる(苦笑)。
後ろ二つはそのうち書くつもりでいるけど、前二つはどうかなー。そのまま立ち消えるかも、というので書き残し。
他に、書きかけの諸々もまとめて(?)置きたいな、と。
『この世にたやすい仕事はない』
妙な仕事を生業にしている人たちの短編集かな、と思って読み始めたら、ちょっと妙な仕事を転々とした一人の女性の物語、でした。
妙にリアリティがあって、こんな仕事ないよ…いやでも、まさか、いやあ…どうだろう、うーん…、と思っていたら、先日何気なく見かけたインタビューですべて創作とあった(苦笑)。
ものすごく読みにくかった。何がどうしてなのかわからないのだけど…密度の問題? しかし、とても面白かった。最後の着地点がすとんと落ちてきた。ひねた笑いどころは健在で、それも愉しい。
それにしても、どこでも何かしら仕事の一山を超えて、なんて有能なんだ、とちょっと羨ましい…(苦笑)。
そして装丁のタイムカード。こんなに種類あるんだなあ。
『ヒトでなし 金剛界』…ひとでなしとひとでなしに救われる人たち。
うううむ。なんともまあ…。十一章が圧巻。そしてこれはどこに着地するんだ…。
内容の割にさくっと読めてしまうところがおそろしいというか、昔の講談のよう。
『うずら大名』…お江戸で企まれた陰謀。
若いとき、家を継ぐ望みはまずなく、先々の身の立て方を模索しつつ通う道場で出会った三人が、それぞれに立場を変えて再会。そうして関わってしまった、江戸の町を変えかねない事件を探り。
最後の、吉也の述懐が淋しい。この先、そんな「事件」を笑い飛ばしてしまうような世の中の変遷が起こると知っている分、余計に。
…佐久夜可愛い鶉可愛い。
睦月さんと舞ちゃんと熊野三山巡りをしてきました。
…いや当初の、というか旅立ったその日まで、目的は「熊野古道」だったのだけどね…振り返れば、熊野古道歩いたのは往復でも二時間足らず…(爆)。しかも、本宮には行けないけどいっか、と言っていたのだが(爆)。
新快速とくろしおを乗り継いで(電車の中はほとんど寝てたか喋ってたか)、新宮着が十三時過ぎ。
…遠いね。宿手予約して切符手配してから近畿圏の地図広げて、紀伊半島回り込んで行くのか、そりゃ時間かかる、と納得。ってか、もっと早くに地図見て気付こうぜ私…。
電車に乗っていた途中までは晴れてさえいたのに、到着すると雨。傘無駄になるかなーと言っていたのに全然。
しかしまあ、まずは浮島。ちょっと気になってた浮島。泥炭の上に植物が根を張って、水に浮かぶ緑の塊。
住宅地にぽかっとあるそれは、昔はもっと広かったのだけど、たいそうなものだと思わず大分潰してしまったのだとか。そして、受付のおっちゃんが…話好きな楽しげな方でした(苦笑)。次に神倉神社に行くと言ったら、受付空けて駐車場に出てまで道教えてくれたよ…良かったのかなあれ…(バスの団体客がきて別れた)。
教えてもらって、そもそも見え隠れしている神倉神社を目指して出発。1900年くらい前にそこから熊野速玉大社に移った始まりの場所なのだとか(おっちゃんの解説)。
ご神体が大きな岩というのを観光ガイドで見て、気になっていたお社。…しかし本領はそこではなかった(今回は)。
いや…石段がね…。本殿(?)まで、石の階段を上るのだけど、距離はそれほどでもないと思うのだけど、角度が。鳥居の先を見て、「?」となったよ一瞬。え、何これ、今時こんなのまだあるんだ、っていうかこれ階段? 一歩間違えた壁じゃなく?(さすがにそこまでだはない)
加えて、雨。
だからって諦める気にはならず、大丈夫かこれ、帰りのが怖いよな―などと言いつつ登り切りましたとも。舞ちゃんに至っては、途中で傘差すのやめたし。手が塞がるしバランス崩しやすくなるから。…予想通り、帰りのが怖かった(苦笑)。
ご神体の岩は、拝殿(?)が申し訳程度のようにそびえていて、触ってもいい(おっちゃん曰く)とのことなので、ちょっと触れて来ました。
やー…ここ、楽しかった。何があったってすべるし急な石の階段だけど、それもあってか人が少なくて、商売っ気もなくて、今回一番好き。また来たいなあ、ここ。
下って、これも観光ガイドに載っていた氷屋さんを求めて移動。新聞配達中のおばさまを舞ちゃんがナンパして(笑)、迷うことなく到着。これまた、雨のせいか、お客は私たちだけでした。
おいしかったー! かき氷巡りをしている人の気持ちもわかる。
…というこの二か所が私の中でハイライト(爆)。あと、那智の滝。
その後は、熊野速玉大社に行って、鈴カステラを買って、駅に戻ったら…次の電車まで、一時間弱(苦笑)。喫茶店でもないかと思ったけど営業しているところはなかったよー。
でもまあおかげで、雨だしもういいかと思っていた徐福公園に行けたのは嬉しかったですが。異様な感じですね、あれ(笑)。売店までは覗かなかったけど。
そうして電車に乗って、沿線沿いに泊まるホテルも発見。…逆走しちゃったけどね(またか)。いやあ、次の日駅まで歩いたら、一分二分。ちょっと彷徨ったよ(爆)。
ロフトの四人まで泊まれる部屋(ロフトにベッド二台、下に畳ベッド二台+大浴場は温泉掛け流し)。楽しそうな上に安いとあって、でも実際はしょぼいかな、とも思っていたのだけど、全然。広々と、畳ベッドから見上げると多分二階分の高さの天井が不思議な気分でした。
夕飯を食べるついでに商店街の酒屋さんでお酒とつまみを調達して(といっても少しだけど)、ちょろっと飲みつつテレビ眺めながら駄弁って、そこそこで就寝。
のんびりで行こうか、と言っていた通りにだらだらっとした感じでした(苦笑)。
和歌山旅行二日目。
出立前日にばたばたと予約したレンタカーの貸し出しが8時からなので、それに合わせてご飯を食べて…たら、時間が余って何故か三人で揃って「ニンニンジャー」を結構がっつり見てた(笑)。
昨日電車の中で知った、市民マラソン(?)とそれに伴う道路封鎖に不安をおぼえつつ、まずは熊野那智大社を目指して、その手前熊野古道に入る駐車場に止めて、出発。
雨はすっかり上がっていたのだけど、しっとりと露を含んで、緑が濃くてとても綺麗でした、熊野古道。
やはり石の階段で、昨日のせいで、筋肉痛は逃れたものの足の付け根が痛むっていう…それってその上の部分が重いからじゃあ…(黙)。
参拝の女性用の笠を被った衣装や、公家装束のレンタルもできるとのことで、道中見かけもしました。あれはあれで楽しそう。女性衣装の方が顔が隠れるから恥ずかしさはなさそうだけど、公家衣装着てみたいなー(実際見かけた公家衣装は女性の方だった)。
那智大社で、観光ガイドで見かけて気になっていた、八咫烏の置物付きの立おみくじを貰い、木のうろに入るという胎内巡りもして、土産物を眺めつつ、那智の滝へ。
昨日の雨で水量が増えているということだったけど、いやもう、凄かった。あれ、滝行したら痛そう(←)。いや、そもそも無理だろうけど。自殺行為。
そうしてもう一度熊野古道を通って引き返して、那智の道の駅でお昼ご飯を購入して…カーナビがインターに誘導するけどそこはマラソンで封鎖中、下道は行けないのか?!と慌てていたのだけど、訊いたら下道は通れるしそれほど変わらないということだし何故だかカーナビ再起動したらちゃんとした道を案内して来たよ…なんだったんだお前。
熊野本宮大社はさくっとお参りして、途中見かけたジェット船の乗り場(ジュリエット船、と見間違えて、じゃあロミオ船もあるのかとうかっと考えた)で土産物を色々と購入。
ついでに(?)ちらりと補陀落寺を覗いて、切符を取っているのよりも一本早い電車に間に合うかな、ぎりっぎりだし無理? でもそうなると、二時間弱どこで時間つぶせばいいんだろ…と、とりあえず車を返して、駅まで行ってみたら…間に合った(苦笑)。
そんなで、新大阪でさくっとラーメン食べて、当初の予定より早く帰宅。…しかも新快速組と普通組で、ホームに丁度新快速が入ってきたものだから、別れの挨拶もなく分かれてしまった(爆)。
やあ、楽しかった。
『不連続の世界』…同一主人公の短編集。
再読。旅のお供に連れて行って、結局途上で読めたのは一話と半分だけでした(苦笑)。
多聞のように生きていけたら楽しそうだなーと思っていたら最後の話でひっくり返された(そしてほとんど覚えていない記憶力に呆然)。
鳥取砂丘の話で、砂丘で殺された夫を探す女の話を思い出してこれは誰の物語だったっけ、と思ったけど、多分ドラマの「相棒」…小説ではなかったか。
夜行列車の酒盛り、楽しそうだなー。三半規管強くないから、実際にやると悪酔いしそうだけど。
『秋葉原先留交番ゆうれい付き』
女性への気遣いは細やかなのに色々と抜けているさわやかイケメンと汚い手も使うし個人ネットワークもインターネットも駆使する東大卒のいわゆるキモオタ。秋葉原にある駐在所のそんな警官二人+足だけの、幽霊。主人公は幽霊。
さくさくと読めたし面白かったけど、そっか取り返しはつかないんだなあ…。
現代日本から異世界に、という話は読むのも書くのもあまり得意ではないのだけど、ぼやっと書きたい話が二つほど。
・勇者を召喚しようとして引っ張り込まれた社会人
魔王(世界を滅ぼそうとするもの)がそれなりに繰り返し現れる世界。そこに召喚された、それほど元の世界に戻ることに執着のない新社会人の女性。
間違えて召喚されて、戻ることも難しいと知って、召喚主(薬師)に仕事を教わって自活を目指す主人公。薬師の幼なじみに城勤めの騎士とか、(こちらは正式に召喚された)勇者(主人公の高校のクラスメイト)とか。
オチとしては、召喚主が魔王で、この世界を滅ぼすことがおそろしくて自分を止めるものをと願って召喚したのが主人公。最終的に、主人公に惹かれてその望みは叶う、というもの。
オチに至るまでをあまり考えていないので…薬とか薬草の知識調べながらかなー…。
・ゲームの世界に引っ張り込まれる話
TRPGを始めた数人が、気付けばゲームのはずのその世界に、それぞれが作ったキャラクターとしていた、という話。
もしかしてゲームをクリアすれば元の世界に戻れるのかも、と、冒険者として依頼をこなしていく一行。だが徐々に、その世界と同化して、元の記憶を失っていく(あまり自覚はない)。
…むかーし考えてそのままで、さてこれどういうオチにするつもりだったのかな。
『琥珀のRiddle』…ヴィクトリア朝のイギリスにて。
まず出世の見込みも家督を継ぐこともないだろう、貴族の次男坊が主人公。有閑貴族そのもので、遊び暮らしが基本。そんな主人公の周囲で、妊婦が殺され胎児が奪い去られる事件が起きて、というもの。
う、うーん…何かちょっとだけ期待していたのとはずれていて…というかそもそも購読の対象年齢から大きくずれていたかな、という気が。読んでいてちょっとむず痒く(苦笑)。
あと多分、魔術だのなんだのの胡散臭さをたっぷり醸しつつ、推理ものだろうと思い込んでいたので思い切り肩透かしを食らったところが…(苦笑)。
いやあ、大英帝国、好きなのですけどね。
『黒のコスモス少女団』…二作目。
大正時代を舞台にした、連作?短編集。絵描きとして大成することを志す青年と、新聞社で挿絵画家として働く青年とが出会う色々。死にながら人のようにふるまう「みれいじゃ」や幽霊やと、不思議要素もほどほどに。
…一作目ほぼ覚えてない…(没)。
常識や決まり事にとらわれず、心のままに突き進み、情や綺麗事を振り払って突き抜けるのも芸術には必要かもしれないけど、甘ちゃんだから描ける絵、もあってほしいと私も思う。
大正という時代設定もだけど、回顧という形式からもだけど、物悲しい空気が漂っているので、主人公の真っ直ぐさには少し救われる。
『王国はだれのもの』…中世を模した城内で起こる連続殺人。
学校でも家でもうんざりとしていた少女が、偶然出会った少年の助手として行った城の中で起こった連続殺人。容疑者は、吸血鬼や狼男など。
ひょいと協会をまたぎ越して、現代日本からちょっと異界へ。私はそこそこ楽しめたけど…このレーベルでこれって…推理物としてはちょっとばかりアンフェアな気がするのだけどどうなのだろう。
『最後の晩ごはん 刑事さんとハンバーグ』…四冊目。
三巻の前に四巻が回ってきてしまった(苦笑)。でも、一応一巻ごとに完結しているからそれほど問題もなく。
今回のメインは、お隣の警察署に勤める刑事さん。マフラーの霊とはまた新手…あれでもこれ、マフラーよりも本人の方がしっくりくるのじゃあ…?
突っ込みどころはあるけど、まあさっくり気軽に読む分には楽しい。
『世界が終わる街』…四冊目。
今回も満身創痍で…痛そう…。映画や少年漫画の人々は、大けが負ってもあまり痛そうではないのだけどな(苦笑)。
テロ続き。事件を起こして解散したからといって、全てが無害化するわけではなく、むしろ悪化することもある、という一例。実際のところ、現実にこんなことを目論まれたらすべて後手後手に回るだろうな…と思うとちょっとこわい。
注釈の防犯ブザー電池切れ、気にしとかないとね。どこでどんな風に必要になるかわからないし(笑)。
鶏に和んだりはしたけど、色々と重い内容だっただけに、最後の「天使」と「刑事」の噂話にほんわり。「天使」な彼女の反応(心境?)が微笑ましくっていいな。そして刑事二人…は、ちょっと複雑。「名無し」は色々とやりきれない。
『緑色のうさぎの話』
たった一匹、色の違う緑色のうさぎ。
真っ直ぐそのままのような、隠喩を含んでいるような、そういう意味では正当な絵本あるいは児童書のような。
あとがきが、ちょっとじんわりときた。
『明治・金色キタン』…二冊目。
妖たちも闊歩する明治の横浜。廃仏毀釈で憂き目に遭った仏たちが今回のメイン?
原田さんは…妖しい方の原田さん、なのだよね…? そこだけがどうにも切ないというか…。
このシリーズは仄めかしでいくのかな(突き詰めればばらしてはいるけれど)、と思いながら読んでいたら、人に交じるうちに寿命を得て人ではなかったことも忘れていく云々とあり、その設定(解釈?)も面白いなあ、と。それはそれで寂しくはあるけど。
母と姉と、ひがしなだのスイーツめぐりに行ってきました。もはや毎年恒例の、バスが出る企画もの。
やー…今日一日でどれだけ砂糖を摂取したのか考えると怖いね! 持ち帰りもしてるから、一週間分くらい出したら多分うっかり卒倒しそうなくらいは摂取している気がするよ!(爆)
そして一日で出たお金も考えない。多分姉のが色々出してるし。
お金…うん、お金…。明日からでいいから、なるべく無駄なもの買わないようにしとこう…。
『ぼぎわんが、来る』…やって来る怪異。
これは…朝から一気読み、で、夜になる前に別の本を挟むと安心(=怖かった)。いや…夜に読み始めて、きりのいいところまでと思って第一章を読み切ったところで止めたものだからもう…(没)。
「恐ろしいもの」は、正体がつまびらかになるぎりぎり手前段階が一番怖いと思う派です。
三部構成で、それぞれに語り手は別々で。読みやすく面白かった。定型を踏まえつつ少しばかりずらすところが秀逸。
『掟上今日子の遺言状』…屋上から飛び降りた少女。
お帰り厄介さん、な、書き下ろし長編。でも、本作中での時間経過はあまりないのだよね、今日子さんだから(笑)。
ドラマで先に見ていたので(とはいえ内容はかなり違うのだけど。小説版とドラマ版、トリックやら犯行内容やらが変えられているのは誰案なのだろう。作者なのかドラマ制作側なのか)、ある程度はわかっていたのだけど、まあこれはこれで楽しかったです。
次回への引きを残し…次も厄介さんが語り、とすんなりいくのかな…?
しかし、厄介さんの声がドラマ版の役者さんの声で脳内再生されてびっくりした(苦笑)。独白のせわしなさのイメージが合っていたのか。
『ばけもの好む中将』参…天狗を追って天狗が現れ。
今回は天狗。まあ案の定人なわけですが。←
笑い茸が睡眠薬代わりに、はどうなのかなあ…違う茸(薬草)を使っただけなのかもだけど。あと、平安の人々が闇を恐れていた妖を信じていた云々というのが、他の諸々から得た知識とイメージからいくとはずれていて、据わりが悪いというかちょっと私と合わない…。
とりあえず、楽しそうなお母さまでした。
…そして、何冊か読んできて、この人の文章なんだか合わないなーとわかってきたので、とりあえず間を置こうかと。話の流れ自体は気になるから、暇なら追いかけてみたいとは思っていたのだけど、このごろ急き立てられるように本の山がなあ…。
『図書室で暮らしたい』…エッセイ集。
前に読んだ辻村さんのエッセイがあまり面白いと思えなかったので、エッセイかあ…とは思ったものの、この題名はずるいよね!(笑)
既にどこかの雑誌か何かに載った文章とはいえ、『子どもたちは夜とあそぶ』の浅葱のことに触れられていただけで、読んで良かったという気になるのだからもう、どれだけの呪縛か(苦笑)。
ちなみに著者とは中学や高校でぎりぎり同じ学校に通えたかどうか(全く地域は違うけど)、程度の年齢差のほぼ同世代。そして多感な時期に傾倒したジャンルも似ているし身に覚えのある題名もちらほら…なのに、たしかにずれもあるのだよなあ。当たり前だけど、でも、数年にもならない歳でも世代差ってあるのかなあ、とか。あとはまあ…色々と自覚されている方ですね…。本や漫画読んでて、そんなもの読んでもどうにもならないのにとか、暗いとか、言われたことなかったのだよなあ私。もしかしたら聞こえてなかっただけで言われてたかもだけど、そんなものノーカウントにせざるを得ないし。前者は働きだしてから言われたことがあるけど、後者に至っては、いまだに、別に。
あとは思春期の大人への敵愾心(?)だとか、そういうのもなかったなー、とか。
作品とこれらの文章を引き比べると、観察眼に長けているし悪意にも敏感だけど、作品以外では(あるいは含めても)敢えて「よい」ことを言葉にしようとする人、というイメージ。
…いやまあ私、ファンタジー要素も青春要素もない作品はあまり読んでいないのですが。←
あと、装丁画が装丁画が「びじゅチューン」の井上さんと気付いて、読み終えてもう一度見ると、文中のあれこれが本棚に収まっていてにやにや。いいなあ、こんなカバー絵描かれたらものすごく嬉しいだろうなあ。
明日明後日は、法事で愛媛の方まで。
ついでに、なんとも折よくその二日間に開催されるという「松山ブックマルシェ」(古本市?)をのぞこうと目論見中。
たまたま、『金枝篇』がほしくて、古本屋にあるのかなーとネット書店で探していて引っかかった情報なのだけど、なんてタイミングで(苦笑)。
あの…ところで…また図書館に六冊届いていて、ぎりぎり返して借りてはできそうだけど…これいつ終わるの…(無限回廊なのかマッチポンプなのか)。
明日明後日は車移動だから、移動中には読めないし。
高速に乗って、サービスエリアでちょこちょこお土産(?)を見て回りながらの移動。今年は全然紅葉まだだねー。
それにしても、法事の後にみんなで食事、で、今年は居酒屋のコースを離れで、だったのだけど…好き嫌いの多い面子が揃っていて、料理の皿をあちこちへ移動していた(食べられない人から食べられる人へ)から、気付いたお店の人に「事前に言っていただければ、魚中心から肉中心に変更もできますので」と言われてしまった(苦笑)。いやあ、まあ、ねえ。
一旦、母と別行動をして父にたのんで本屋を探し…祖父母の家の近くにあった、(多分)個人のそこそこ冊数あった本屋さん、なくなってた…(没)。
結局、すったもんだあったものの、明屋書店で発見。さすが明屋書店、と思うけど、これって局地的なものだよねきっと…? 近所にあれば通うのになー。
しかしまあ、あまり有名ではないシリーズもの、発売直後でないとちょっと見つけるの大変だねと実感。今回、敢えてネットを外して、大御所だと行けるのが一週間は後になるからと探し回ったら。…行きつけのお店があれば、取り寄せでもよかったのだけどなあ。
その後ホテルで、父と寝酒程度にお酒を呑み。…いやあ、去年それやって寝落ちしたから控え目に…(爆)。
ネットでたまたま拾った情報を基に、古本市(?)へ…情報をさらりとしか集めなかったので、そして私がばかなことをして、無駄に走り回ることに…(爆)。
あとまあこれはかなりのところ八つ当たりだけど、イベントの公式情報をSNSにするのはやめてほしい…。せめてブログ…。必要な情報がそもそも載っているのかどうかすらの判断がしにくいんだ、SNS。
迷ったものの『大鏡』と『今昔物語集』は諦めて、持っている中国神話の事典の著者の古代中国の神話についての本を発見したのでそれを購入。…いつになるのかな、読むの…(爆)。
そのあとは、またサービスエリアに寄り道しまくっての帰宅。その後、ぎりぎり閉館前に間に合うからと図書館行って本借りて来たよ!(爆)
あー。明日は、月内で一番忙しい日だー。土曜休んだから何か溜まってたら…(考えたくない)。
『陽気なギャングは三つ数えろ』…銀行強盗たちと雑誌記者。
三冊目出るとは思ってなかった。ので、お得気分(苦笑)。
何故だか伊坂さんの小説は構えてしまってなかなか手を出す気になれないのだけど、このシリーズだけは別。楽しませてもらいました。
あとがきによると前二作とは設定が違っているところもあるようで…そんなことを言われると、読み返したくなるじゃないか、困る(苦笑)。
久遠君が記憶にあるよりもぶっ飛んでいた。
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