『呪いに首はありますか』
面白かった。長子が三十で死ぬ、という呪いに人格を与えて解呪を目指すという、今まであるようでなかった感じの設定。名を与えるまではあっても、呪い自体に人格、というのはなかったような。
そんな、呪われている側と呪いのコンビもののような心霊現象の読み解き。個々の霊現象も大枠のこの二人の話も良かった。
最後…あれもしかしてこれは、呪われていた側が呪いになるというパターンでは・・・と思ったり…長子は三十になるまでにその前の代の長子を食わないと死ぬ、とか新たに発展しないだろうな…。
『鯖猫長屋ふしぎ草紙』四巻
不穏なまじないし登場。そして章アタマで語られる娘の心内。
サバがいよいよ尋常の猫じゃない…サバと捨楽の出会いの話とかも読んでみたいなあ。黒ひょっとこ現役時代の話、でもいい。
さて。
遠山と睦月さんと、恒例の十月の旅行…に、今年は五島列島と長崎市の観光にしようかーと予定組んだり予約したりしていたのですが。
まさかの台風。よりによって、金曜の夜に博多港から出るフェリーで朝に下五島着く予定で、と予約してたそのフェリー。…出ねーんじゃね? と、週半ばくらいからわたわたと。
島に渡れないなら、宿もレンタカーもクルージングツアーも長崎港着のジェットフォイルもなしだけど、キャンセル料かからないかこれ。その後の長崎観光もやめるなら、更にそっちの宿代と切符も…。
と、ばたばたとメールで連絡取り合っていると、遠山がキャンセル・変更不可の飛行機の切符を取っているというので、当初の予定通りに夜に博多駅で合流して、そこからは電車で長崎駅まで行って丸々三日長崎観光に充てるか、ということに。
でまあ結果。
長崎駅近くに二日分宿を取って、長崎行きの切符は当日各自。ツアーは中止連絡が来て、フェリーは欠航になったらキャンセル料はかからないから間際まで放っておこう、出るならキャンセル(直前キャンセルだから三割くらい取られる)。島の宿とレンタカーはキャンセル料発生することはなかったけど申し訳なかった…。ジェットフォイルもぎりぎりまで待ってキャンセルして(これは手数料取られると思ったら特に何も言われなかった)。
ツアーの中止が決まらなければフェリーがどうなるかを待って諸々決定だったから、助かった部分もあるしそうなったらなったで、フェリー頼むから欠航してくれ…と申し訳ない祈り方をしたり(爆)。
と、いうのが前段。
当日、仕事は午後から半休を取って(前もって言っていたのに誰も覚えてなかった…まあ人の休みなんてそんなものだけど)、本屋に寄って長崎の観光本を一冊買って漫画も何冊か買って帰宅。
漫画、旅行から帰るまで読めないのは判ってたけど帰ってからも図書館の本が山積み過ぎて読めないのは予想外…。そして観光本、使えなかったー…。これならまだ、ポケットサイズのやつを地図目的で買えばよかった。一番役に立ったの、最終日に泊まる予定にしていたホテル(結局その前日との連泊になった)が事前に送ってくれたパンフレットに同封された観光マップっていう。
二人との連絡を取る都合もあり、結構ぎりぎりまでPC前で粘って、四時ごろに家を出る。
予約していた新幹線の切符を早いものに変えてもらおうとして…みどりの窓口混んでるし…。そして一本で行けるのは席が埋まってたから、広島で乗り換え(おかげで売店でもみじ饅頭買う間があった)。
ところで、自宅からペットボトルのお茶を持ち出していたのだけど、新幹線を待つ間に飲もうと探したらない。ええー…送ってもらった車かみどりの窓口で座ってる時に置き忘れたか…(迎えに来てもらった時に車の中に転がってた)。
博多駅では、まずは睦月さんと合流。遠山が来るまで少し時間があるから、ケンタッキーでポテトをつまみつつ駄弁り。
で、合流して駅弁を買って切符買って…遠山、ケータイの充電器もバッテリーも忘れる(爆)。電池が切れたら、帰りの飛行機の切符が取得できないという。
まだ時間はあるし、100均とかないかな、とうろついて(結局睦月さんのが流用できそうだったから買わず)…いたら、乗る予定の特急、自由席満席になってたよー。立ち乗りがもうすでに。
佐賀辺りで結構な人が下りたから、結局半分くらいは座れたのかなー。駅弁をもそもそと食べ。
そういえば私、今回の旅行中、毎日かというくらいにとり飯食べてたなあ。博多名物(?)。元々混ぜご飯も鳥も好きなのだけど、美味しかった。また機会があれば食べよう。←
この日の宿は、もうほぼ寝るだけだったのだけど、部屋に入ると一人分だけ布団が引かれ、二人分は片隅に重ねてある状態。
いや、全部布団を引いたら机に座るのが難しいってのはわかるのだけど(この時もとりあえずお茶は飲んだし)、こう、自分たちでせっせと布団を敷いていると…とても、合宿感が…(笑)。サークルの合宿のようだった。
あと、元々は二人用の部屋なのだろうという間取りで、一人は布団置き場と思われるスペース。ドラえもん感…(笑)。そして上着をかけておけるのだろう…とても薄い、扉のついたスペースがありました。なんだそれ。
朝食付きの宿だったので、ご飯を食べてから出立。
天気は、心配したほどに強くは降っていなくて、風は強いものの、一日を通して降ったり止んだり。合羽と傘を持って行っていたけど、折りたたみの傘は結局使わずに終われたなー。
今日(+明日も)泊まる宿で、チェックイン前だけど荷物預かってくれるかなー多分預かってくれるよね、と、移動。…いや、他二人は三日分の着替え入ってるはずなのに荷物驚きの少なさだったのだけどね…何をどうやったらそんなに少ないんだよ、私だって少ない方のはずなんだぞこれ。
荷物を預け、路面電車に乗って原爆資料館へ。音声ガイドを借りて見学。自発的に解説している方がいらっしゃったよ…ボランティアガイドの人ではなくて、時間があるときに来て話しているとか…(ガイド内容とひっくるめて聞こえた)。
生きた記録でもあるんだよなあ…。
平和記念像をちらりと見て、浦上天主堂へ…行くと、その向かいにカフェっぽいものが(昼時)。わーいと入ると、果物屋さんで、果物を使ったデザートも販売しているお店だった。そいやガイドブックでも見たよ。
フルーツサンドがあったのでそれを頂く。ちょっと高いかなと思ったけど、実際食べたら、これ多分かなりお得だよな…という結論に(苦笑)。
また路面電車に乗って長崎駅のあたりに戻って、歴史博物館へ。…そしてその手前で発見した栗饅頭のお店に引っかかる(笑)。
歴史博物館、この時やっていた企画展が「高倉健」で、ポスター(?)がかっこいい健さん。博物館そのものよりも先にその看板が目に入って、個人記念館? とか言ってたら目的の歴史博物館だったよ?!ていう。
丁度、奉行所の裁きを再現(?)した劇が始まる時間で、滑り込みで観劇〜。常設展示も、結構見るものあったし凝ってた。映像も多くて、言っちゃなんだが…お金あるなあ長崎…。←
音声ガイドは無料だったらしく、発見して借りた遠山曰く声は市原悦子さんだったよ。
一旦宿に戻って、夕飯どこ行くよ〜と探して向かったのが、ゴマたっぷりのおじやが有名というお店。おいしかったー!
で、帰りにお酒とつまみを調達。スーパーがあればよかったのだけど見つけられず、コンビニで。明日の朝食分も。
くじを引けるキャンペーン中だったのだけど、こういうのはじめてやったよ…(何円以上お買い上げで、というものなので普段コンビニでそこまで買い物しない)。あと、おにぎりを買ったらおにぎりの割引券をくれるというのもやっていて、先に睦月さんが買って、もらったから〜と使ったのだけど、そうしたらまたおにぎり割引券が来たっていうね。エンドレス…!
(ところでこのくじ、はがした後のやつがブロマイドになっていてそれももらえる、というものだったようだけど、店員さん慣れてないのかそのまま捨ててたよ…いや私らはいいけど、ファンの人らだったらちょっと待ってっ、ってなるところじゃあ…苦笑)
後はまあ、適当につまみつつお酒もちょろっと飲み。※睦月さん不参加。
昨日買い込んだ朝食を食べて…お湯沸かしたら保温に移ってたのにちゃんと沸いてなくて、カップ麺固かった…。
今日は出島、あとグラバー園とか、ということで路面電車で移動。今日から長崎くんちということで、昨日とは比べ物にならないくらいの人出…。
出島。それほど広くない(歴史の授業でやった時に思い描くのよりは大分狭い)のだけど、再建されている建物一つ一つが博物館のようなものなので、見るところはたくさん。
そして入ったら、解説付きの案内やりますよー希望者は集まってくださいー、というアナウンスが流れたのでとりあえず向かう(笑)。
色々と聴きながら移動。私たちも入れて、十人ちょっとというところだったかな。三十分くらいだったけど、途中で脱落者も出ていたし。
で、解説聞きながら見つけたスタンプラリーをやるべく、そして見ていないところも観るべく、片端から回る。ミルクセーキ! 食べる! と、ご飯食べられるところに行ったのが先だったか後だったかは覚えてない(苦笑)。
出島を堪能して、この路線だと路面電車乗るより歩いた方が早いか…? と、歩いて移動。やー、この面子だと歩くのに躊躇がない(苦笑)。
孔子廟(中国歴史博物館)。ここ…建物にいる瑞獣、てっきり獏かと思ってたやつが竜王の四男(だったか?)だったことが、今回判明。な、何やらかした四男…。
孔子廟でおみくじを引いたのだけど、卦の意味もどっかに書いてほしかったな…!
あと博物館の企画展示、先に簡体字で日本語(しかもちょっと怪しい)だったのだけど、どっか(中国で)の借りて来たの…? 何故か顔出しパネルもあったのだけど、これが、顔部分を丸くくりぬいたものじゃなくって体部分のみがパネルになってる(首部分に自分の顔を乗せるというかのぞかせるというか)というものだった。斬新。
一回の物販コーナー、何故か一番くじの商品がいっぱいあったよ…『夏目友人帳』とか『ハイキュー!!』とか『進撃の巨人』とかいろいろ…しかも、クジじゃなくってそれぞれ個別に値札付けて…なんで? ラストワン賞のだろこれ、ってのもあったから、丸ごと購入にして売ってるの? なんで…?
浦上天主堂も観る。…まあここは、あまり見どころないというか…結構なお値段するけど…まあ維持費かかるしね…。
で、グラバー園。
入り口に行くまでの道が土産物街道になっていて、つい見る。酒の試飲とかする(←)。あと、出島で軽食摂っただけだったから、遅い昼食。皿うどん食べたよー値段で思っていたよりも具がちゃんと入ってたし量あったよー。←
さてこのあたりでお金がほぼ尽きる(爆)。まだあるけど、それ宿に置いて来てるっていうね…(没)。とりあえず借金する。(迷惑)
グラバー園。入場券と一緒に、無料で写真お撮りしますーというチケットももらう。観光地でよくある、気に言ったら買ってくださいね、というあれ。小さいけどとりあえず一枚くれるのはちょっと珍しい気がするけど。
これ、別に要らないしねーと断って進もうとしたら、断られ続きだったのか、通り過ぎかけたところで「カエル?! いやこれで素通りだめでしょ!」という謎の引き留めを受ける。いや…めっちゃ目立つカエルのリュックだったけどさ…なんだその引き留め方(笑)。
はい、で、記念撮影(苦笑)。カエルで撮ったやつだからと、私がもらいました。
一通り見て、帰り道でソフトクリーム食べてみかん買って、ちょっと(?)歩いて出島ワーフまで移動。やっぱり長崎くんちで、出店出てるしで凄い人。でも、出店出てる分、元からある店舗の中はまだ空いてたような。ちょっと早い時間だったのもあるかも。
水槽あって鮮魚捌いてくれるお店で一人蕎麦啜ってた…ごめん水差すつもりは毛頭ないけど生魚駄目なんだ…(人が食べる分には全然気にしない、けど、食べる方に居心地悪そうにされることが多い)。
宿に戻って、昨日の残りのものをつまんだり飲んだり。二人がさっさと寝るというので、とりあえず小説一冊読み切って、私も結構早く(普段比)寝たような。
『天久鷹央の推理カルテ』五巻
今巻は、性格描写(奇抜さ)が抑えめだった感。その方が読みやすいけど、つらそうな描写も多かったから、気分的には相殺。
男女の付き合いをからかいのネタにするのはもういいよ…。
軍艦島クルーズか、何故か観光マップに乗ってる商店街にでも行くか、と言っていた日。
軍艦島クルーズ、昨夜調べるとネット予約はもう埋まっていたから無理かな、でもとりあえず明日の朝、一件だけ電話してみようか、と言っていたら…電話したら、行けたよ。訊いてみるもんだな。
ただこれ、フェリー欠航の台風(何か違う)で島の桟橋が壊れたから、上陸はできないとのこと(普段のクルーズは、島に上陸してちょっとだけど敷地内を歩いて説明聞きながら見上げられる)。もしかしたら、それでキャンセルした人もいたのかも? あとは、私たちがそうなりかけたように、台風絡みで観光自体取りやめた人がいたかも。
しかしまあこの日は天気いいから、気持ちよかったですよクルーズ。軍艦島って、本当に、角度によっては船に見える。
ところでここで残念なお報せが。デジカメ、バッテリーないよって言い始めた。船が出航する前に…! そしてそう言えば、充電器持って来てたのに一回も充電してなかった。忘れてた(爆)。…せめて、昨日言ってくれたら…ある意味軍艦島の写真がメインだったよ…!
とりあえずシャッターは押しまくったけど、あれ、果たして撮れてるんかな…。
このクルーズ、天候不良で上陸できないこともあるらしく、それはそれで別の島に行ってそこの小さな博物館(?)を見る、というのが組み込まれているから今回もそこへ。
戻ったら、後はお昼ご飯食べて、土産物物色して、でほんのちょっとお茶するくらいの時間で終了。
電車、三人だから席が一と二に分かれて、私は一人だったこともあって、半分くらい爆睡してた(苦笑)。残り半分くらいは小説読んで。で、二人の乗り継ぎが結構時間ぎりぎりだからというのでのんびり乗り換えの私は、駆け出す二人を見送り。…まあこれ、遠山は時間勘違いしてたってのが後で発覚するのだけど(笑)。
博多駅でとり飯の駅弁購入して、家で呑むのに地域限定の缶酎ハイちょっと買って、新幹線に乗ってもうほぼ終了。
今回、なんやかんやでかなりまったり行程。これはこれでいいなー。
『お節介な放課後 御出学園帰宅部の献身』…二冊目。
読み始め、前の巻の話をほとんど忘れていて、誰が誰だか戸惑ったりもしたけど、読んでいるうちにいろいろと思い出す。
仲良くなっていく感じとか、誰と相対しているかで変わるとか、ああわかる、と思うし、高校生の感じがこんなだった気がするなあ、と思ったり。まったり楽しい。相川君も面白い人。
卒業するまでと考えると、あと一冊か二冊は読めるのかなあ。読みたいな。
『叙述トリック短編集』…叙述トリックばかりの短編集?
特には、頑張って真相を見抜こうと頑張らずに流されるままにぼんやり読んでいるのだけど、何かしらの違和感はあったりするから種明かしされた時が悔しい(苦笑)。ああそうかあの違和感をちゃんと突き詰めればよかったんだ…っ、出来ないことでもなかったはずなのにっ、という。
いやしかし面白かった。二話目は、にやにやしてしまった〜。あとがき…うん、ただのあとがきにしては頁数あるよな、と思った…(笑)。
『名もなき王国』…作家の話。
作家の業というか、選んでしまった「あちら側」の話というか。想像だけの、けれど現実と寄り添っている別の世界。
『帝都一の下宿屋』
美味しい食事付きの下宿先を離れる気のない人気(?)作家のちょっとした謎解き譚。下宿は…それほど関係がない気がするのに、どうしてこの題にした…?
後半二話が結構好き。
『しししのはなし 宗教学者がこたえる 死にまつわる<44+1>の質問』
もっとイラスト主体かと思ったら、結構しっかり文章。でも、項目で区切っているのとちょこまか登場する表紙のキャラクターとで読みやすい。
今の若年層の方が高齢層や六十年くらい前の若年層よりもあの世があると思う、という割合が多いのは、やっぱり死が身近ではないからだろうなあ。日常に多く接していれば、そしてそれなのに何ら信じるに足る現象を知らなければ、そんなもんねえよ、って思うものな。
『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』
現行のAI技術に関して、ようやく腑に落ちたというか。AIって実現してないはずなのになんで実用化されて行ってるの?という疑問が解けた。
要は、別物なのだね。人工生命(知性)として、感情がある(ように思える)ものの「AI」はまだ実現していなくて、それを目指しての「AI技術」が、最近盛んに導入されている「AI」と呼ばれているもの。それは飽くまでデータ解析に長けている「もの」であって、人工知能ではない、と。だからその延長線上にシンギュラリティもおとずれない、と。
当初の目的は三章の「子どもたちの学習能力の現状」の部分だったのだけど、意外に拾い物。
でもって、たまに見かける「なんでこうやって書いてあるのにこんな解釈してるんだこの人?」ということの理由がちょっとわかったような。…まあ私も、ちゃんと理解できているのかといえば…特に時間を気にする(急ぐ)と…。
そういった読み取り能力の無さは学力にはあまり関係がなさそうで、読書の有無や何らかの相関性があるものが見当たらない…というところで、はたと。学力は、偏差値の高い学校で調査してもそれほど偏差値の高くない学校と差がないということで判るけど、後者は、アンケートが元だから文章の読み取りがそもそもできていない相手にアンケート結果が正確である保証がない。だからそこに関係性を見つけることは放棄した、原因も解決法もまだ探している途中、ということ。
アンケート結果が信用ならない、というくだりでつい笑ってしまった(笑い事じゃないけど)。
…のだけど、この本を読んだ人の感想を見ていたら、読書していても関係がない、とか書いている人がいて、ああこれこの人も読み取れてない…と思ってしまったり。いやだからそこ判らないんだよ、っていう。
しかし、未来予想が怖いけど、そこからの発展形も地に足がついてる…実際そっちにシフトしていっている感じはあるものなあ。
『廃墟戦隊 ラフレンジャー』
大学の演劇サークルでたまたま組んだ面子で戦隊ものをやっていた主人公たちが、卒業から十年以上が経ってもう一度集った話。ちゃんと、あるいは過去以上に「ヒーロー」としても。現在のことと過去のサークル活動が交互に語られる。
なんだろう、何か、いいなあ。
ていうか黒崎君、ブラックっていうかむしろ(若いけど)指導者とか上役か協力者(学者とかの)ポジションじゃ(苦笑)。
『西條八十集 人食いバラ 他三篇』…少女が主人公のジュブナイル四本。
表題の人食いバラ、『創竜伝』にちらっとタイトルが出て気になってた(苦笑)。
十代の少女が大人顔負けに自立して活躍して、だけど何と言うか…しっかりと「少女」。ありえない、とか辻褄は、とかよりも、展開に目を瞠って楽しむのが良いかな、と思える。
『その先には何が!?じわじわ気になる(ほぼ)100字の小説』…一頁で読み終えられる話たち。
短いせいだと思うのだけど、短歌とか俳句に近い気がする。選びに選んで削いだ言葉で、余白の多いというか、解釈が幾通りもできそうな感じ。うーん、面白い。
『ふたりの花見弁当』…「食堂のおばちゃん」四冊目。
年の瀬から初夏(GW)まで。ご近所づきあいというか、ご近所防犯ぽくも…(苦笑)。
老いること、変わることをやんわりとしなやかに受け止めていくような話の数々。
それにしてもおいしそう。あと、あんみつのあの状況は、出くわしてみたい(笑)。
『ベルリンは晴れているか』
敗戦を迎えたばかりの独逸(予兆はあるけどまだ東西には分けられていない)。家族を喪い一人生き延びた少女が、他者の思惑に揉まれながら人探しをする話。
発端(?)は殺人だけど、戦前・戦時・戦後の二十年ほどの語りに忘れかける。
やっぱり、戦争なんて差別なんて碌なものじゃない。人がここまで追いつめられるような状況なんて、真っ平だ。
『金柑はひそやかに香る』…「菜の花食堂のささやかな事件簿」三冊目。
香奈さんの言葉が真っ直ぐすぎて、実際にこんなこと言われたら気恥ずかしさに言葉を失うな…とぼんやりと思ったり(苦笑)。
瓶詰工房も完成して、色々と新しいこともはじめて変わっていく菜の花食堂。やわらかい感じ。
『元年春之祭』
漢代を舞台にしたミステリ、と聞いていてかなり楽しみにしていたのだけど…うううーん…。嫌いではない、けど、それほど楽しめなくて残念。
この作者さん、他があるなら読んでみたい気はするけど。
『絶対に出る 世界の幽霊屋敷』
文章はごくごく簡潔に少しで、写真がメイン。最後には、地図上に紹介物件(?)を並べた一覧も。
絶対に出る、とあるけど…写真がきれいで構図も決まっていて、人形島くらいだったかな写真だけ見て怖かった(不気味だった)のは…(苦笑)。
『ペットシッターちいさなあしあと』…シリーズ二冊目。
死を匂いで察知する能力を活かして、ペットのみ取りをする仕事で起業した青年の話。
前の巻は薫視点だったけど、こっちは陽太かー。もう一人の社員との出会いがいいな(笑)。
はじめの話でちょっとぞくりとしたり、母親プロデュースの子ども時代の話に厭な気分になったりもしたのだけど、やっぱり何と言うか、しみじみとした話。この世界だって悪くはないよ、という気分になれる。
『大正地獄浪漫』一巻
短いけれど波乱万丈だった大正時代を舞台にした、特高の特集班の活動記録? 猟奇ネタと本(文章?)が強力な影響をもたらす、という話。
思ったよりは読みごたえがあったなあ。
そしてあとがき情報のその人実は頼れる最大の味方じゃなくて悪役なの?! ってのにふいた。最後読んでも、そこまでとは思わなかったよ…?(苦笑)
『大島てるが案内人 事故物件めぐりをしてきました』
さらっと読了。物件巡りと貸す側とか住んだ人の話とか特殊清掃の人とか。
うーん、孤独死はいいけど腐り果てて死んだ後に迷惑だけ残していくのは避けたいなあ…。まあもうしばらくすれば、家族のいない一人暮らしを対象にした見守りサービス(決めた期間連絡なり反応なりがなければ様子見に来てくれる)とかはできそうな気もする。
『雛口依子の最低な落下とやけくそキャノンボール』
ぐちゃぐちゃな家族やそこに忍びよった宗教(というほど育ってはいない気がする)やら家庭内暴力や、与えられなかった教育。それらが混じり混じって、鉄砲玉は飛ぶし血は流れて死人も出るし。
好きではないのだけど、一体何がどうなったのか、どう収束するのかが気になって最後まで読む。ぶち切れてるなあ。突然やってくる、理不尽な「こいつ」。ああ、厭だなあ。「つづく」がつらくて、口惜しい。そして、「生きねば」と思うのは案外そんな理由。
『サークル 猟奇犯罪捜査官・厚田巌夫』
シリーズもののスピンオフな上に、スピンオフ第一弾の二冊目(内容はつながっていて視点人物は変わっている)、という、何も知らずに手に取るとわけがわからないだろう一冊(苦笑)。
知ってたけど、事件は解決しないしつらいことばかりあるしでなんとも…。うーん、二人とも不器用だなあ…。
『里山奇談』
題名通りの短い話を集めたもの。サカイの話も多かった気がする。そして山は、サカイがはっきりと判らない気がするなあ。
「カンヌケサマ」が、説明がつくかもしれないところがなんだかとても怖い…。
A嬢と、コナンの脱出ゲームに行ってきました。
…また脱出ならず。っていうか、今までで一番、解けない部分が残ってた気がする。これまではまだ、「あと十分あれば…」「あと少し閃けば…」ってのがあったけど、今回のは「…いやこれ無理」って思ったよ…?(爆)
とりあえず、今回はデジカメ要らんかったんやね、っていう。重かっただけかーい。
終了後、パンケーキ食べて帰って来ました(笑)。何回か前、これも脱出ゲーム終了後、梅田で行ったお店が神戸にも出店していて、そこに。やー、ふっかふか。…しかし最終的に、パンケーキというか卵焼き食べてるような気分になって来たのだけど…?
『里山奇談 めぐりゆく物語』
人と人ならざる者の関わりで生じるあれこれの話。第二弾。
ひだる神の話、急性の低血糖症だろうという説明はつくのだけど、なんだか好きなのだよなあ。実態がそうだったとして、経験則から原因と理由と解決法を見つけ出したところが凄いなあというのと、そうやって因果関係がすっきりと「お話」になっていると忘れにくくっていいな、というのと。
あ、だから低血糖が原因だった場合、ノンシュガーの飴だと効果ないですよという話。…ん。じゃあもしも、ノンシュガーの飴でも回復したら、低血糖が遠因じゃないかも?(笑)
『竜のグリオールに絵を描いた男』
巨大な竜、グリオール。今は身動きもできず生ける屍のようになっているのに、まだ近隣の住民たちの意識に影響を及ぼし、時には操りもする。そんな竜の傍の人たちの四篇。
うーん、もやもやする。
おおう…なんでかFTPのサーバアドレス変わってた…いつの間に。
で、ログインもできず(パスワード忘れたかと焦った)、問い合わせして解決した。アカウント、メールアドレスじゃなかったんだ…?
というか、サービス終了してるらしいのだけど、ここのサーバ。FTPでアップロードしてるから丸ごと引っ越しもできるけど、うーん…完全に死んだら考えるか…。
『侠飯』五巻
今回は、奥多摩のペンション。十年前の銀行強盗とも絡み、いつもの二人と悩み踏み出せない青年と。
うん、おいしそう(笑)。
『跡を消す』
クラゲのように漂っていきたい、という青年と、特殊清掃を請け負う会社の社長が出会って、主の影だけが残る部屋を掃除していく中でのこと。
主人公の考えのなさすぎるところにイラッとしたりもしたけど、バーのあそこで簡単に怒りを出さない(出せない)ということも併せて考えるとなんともなあ…。捨て台詞、それでよかったと思うよ。
『跡を消す』だけど、反語のように、消せないものがある、という話。
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