虚言帳

最新
2009.3

2009 年 3 月 2 日 お水取り

 の、時期になると不思議と寒くなりますね。それまでいくらあったかくなってきていて、このまま一挙に春かーなんて思ってても。不思議。

 日記は、これもタグうちです。
 ブログとかレンタルのが楽なのだけどなー、と思うのだけど、あのあたりは新着が上に来るように設定されているもので、それが嫌いなんだ…。
 だってさー、続いてる話とか途中で見たら「?」ってなるでしょうよ。かと言って、それまで見てたところまで遡るのも面倒だしさー。他所様のところでその不自由さにさんざ腹を立てている(ちょっと大袈裟)もので、自分のところでは厭だなーと思ったら…タグうちも、簡単にしかしてないから却って見辛いかもしれない、とは思っているのだけどさ!
 ううむ。新着が先頭にならないよう設定できるブログとか、どこかにないものですかね…?
 …そんなわけで、昨日ここを書いてなかったのは、タグうちが面倒だったからとかいう。基本コピーだからそう苦にはならないのだけど、月初めがちょっと面倒。

 えーと今月、友人宅に酒持って殴り込み!のために、千葉まで行って来ます。………阿呆だろお前………。
 千葉・東京辺りに友人が何人かいるものだから、その友人以外に誰かにも会えるのか会えないのか、会うための算段立てるのも面倒だなー(…)とか色々。面識のない友人同士を合わせて友達の輪を広げる、という芸当ができないものだから、余計に面倒で。
 そして二日目はどうしよう、誰かに泊めてもらえるのか漫画喫茶かカラオケでもいくのか、夜行バスで帰るか…う、うーん、考えるのが面倒。←
 千葉か東京、鎌倉辺りでもふらふらしてくるか、京都、大阪、神戸辺りを彷徨って来るか…一人だと、面倒になってきてしまいそうだしなー。どうしたものか。基本旅行は、ふらふらと慣れない景色の中を友人と他愛もない話をして彷徨うのが楽しいものだからなあ。一人だと持て余しそう。そしてこれは逆説(?)、遠くまで出歩かなくっても満たされるっていうね…(爆)。  

2009 年 3 月 3 日 桃の節句

 ひな祭り仕様のキャラメルコーン、なるものを購入してきました。パッケージだけが違うものと桃とミルクの二種混合とあったのだけど、後者のみで。二個並べると「お雛様とお内裏様」になるという仕掛けです。
 キャラメルコーン(キャラメル味じゃないけど)、久々ー。おいしい。
 
 『警官の紋章』…北海道警察の人々。
 道警シリーズの三作目。正直、前二冊を読んだのが前過ぎて色々内容抜けてる…(苦笑)。
それぞれの場所で頑張ってて、でも一時ともに行動した仲間を忘れない、というのは…何か、いいなー。それにしても、数人いるのに恋愛模様はたった一人しか担当してないってのが何か笑える。ああでも期待の若手(今のところ一応)はまだ傷心なのかな…って、二年前になるのか、そうでもないのかな。
 …あれ。でも、香織さんの顛末(?)が書かれてなくてちょっと消化不良かも…。そこで出すならきっちり書いて欲しかったなー。そうでなければ、出さない方が…そこの偶然はちょっと行き過ぎ感。
 最後のオチは、いい意味で、なんだかなーという感じ。ちょっとにやにやしてしまった。

 『プラスマイナスゼロ』…少女三人の高校生活。
 お嬢様と不良娘と歩く平均点、の三人組、というのを評しての題名。短編(連作?)集で、六話。長編を読んでみたいなあ、むしろ。
 相変わらず軽妙。ただ、毒はちょっと控えめ。いいけど、覚悟していた分少し、拍子はずれ(苦笑)。
 主人公(と、呼んでいいのかわからないけど。「ゼロ」の子)が、全てにおいて平均、という割に性格や発想力はそうでもないんじゃ?と思っていたら、最後の話で納得。発想や洞察は、それまで色々と押し付けられていた間に身についたのやも。

 推理物を読んでいると、伏線を織り込んであって、後になってそれが解き明かされるわけですが。
 あ、そうかあれか! そうだそうだ、ひっかかったんだよ! とは思うのだけど、事が起きた後に騒ぎ立てる予言者のようで微妙。気になった時点で立ち止まって深く考えないと、コナン君(仮)にはなれないのですね。いや、目指してないけどあまり。

2009 年 3 月 4 日 小さな幸せ

 のんびり本を読んでうたた寝して。あー、幸せ。小雨の中出かけたりもしたけど。

 『ラヴィン・ザ・キューブ』…機械の秘書をすることになった有能女性。
 のっけから、突発事態の回収・建て直し。うぅむ、そうだよなあ、有能な人ってのは「仕事がこなせる」じゃなくって、それは前提でありながら「問題が起きたときにいかにそれを素早く回収する道筋を立て且つ実行できる」か、だよなあ。…などと感心してしまったけど、別にそれは本編というわけではなく(苦笑)。
 物語自体の骨子は、割と単純。個性が豊か過ぎる面々のいる部署に配属された女性が困惑しつつも認められて牽引していって、という話。そこに機械とか(近未来の話)人と人との隔たりとかまあそんなものがある感じの。
 主人公が、有能で多言語喋れてなのに気取ってないし助言や苦言もきっちり容れるだけの度量もあってその上合気道できてバイクも転がせて、でも、迷って怯えて後悔して。有能なのも、ちょっとした特異能力は別にしても、ほぼ全て努力と根性の賜物。うん、だからかなあ、嫌味はない。むしろ冒頭の、「若手正社員」たちの言動にむかむかさせられた。自分と主人公の差に気付いていない(もしくは認めていない)ところで既にどうしようもないなーと思ってしまうもの。そういう対比とわかってはいるけども。
 読みやすくって、一気でした。うーんでも、あのオチ(?)は微妙だなー。だって室長、人としてどうかと思うよ。

 『無貌伝〜双児の子ら』…ヒトデナシという人外のいる日本(?)。
 東京が藤京だったりして、「ちょっと違う現代」。…近未来、とはまた違って、位相がずれた感じの現在。こういう設定っていろいろあるけど、ライトノベルとか多い気がする。メフィスト賞受賞作。
 主人公が、探偵のところに殴りこみ。臨時の助手になって事件の起こるお屋敷へ。主人公、実は素直でいい子なんだよなー。探偵もかなりまともで、変人奇人ばかりの探偵ものにうんざりしていたこともあってかなり好感(この間、横柄で偏屈な探偵と何やかんやと思いつつ従順な友人、が出た時点で投げた本があった…)。ヒーローなのにかっこ良くない、とか主人公に評されちゃって(笑)。
 人を信じる、騙される、善意悪意、そのあたりに軸を置きながらうそ臭くない感じ。まあ、はじめから嘘ばかりという前提だし(?)。

 友人のところに持っていって一緒に飲むつもり(←)のお酒を、何にすればいいか判らなくて知人に相談してみたところ。別の知人へと話が転がり、その人の勤めている酒屋さんで社割で購入して頂くことに。
 いやー、話してみるものですね。そして未だにお酒の相場ってよく判らない。
 それにしても、強い? と訊かれると強くはないけど弱くもないと思う、と答えているけど…強い弱いの基準がよく判りませんね、そう言えば。まー基本、呑み放題か家や友人宅でしか大量には呑まないけど。

 …さっき、テレビを見ていたのですが(基本家は夕方からつけっ放し)、リモコン触ってないのに勝手に音量がゼロに。
 な、何だろう、微妙に電化製品に反乱起こされてるのか私? 妙な電波とかの発生する余地もなかったし、画面にも何も起こらなかったはずなのだけど…?

2009 年 3 月 5 日  会社の敷地内に咲いているのは桃なのか梅なのか

 「歌のお兄さん」が好きです。ドラマの。で、主題歌の「曇りのち、快晴」も好き。
 久々にまともに、あっこのCD欲しいなーと思ったものの、CD買える店に行ってない…いや、今日近く通ったはずなのにそんなことすっかり忘れていましたとも。←
 何だろなー、あの歌。単純な繰り返しで、結構泥臭いところが好きかも(苦笑)。良い要素ばっかりじゃないのに、でも前向き。無理してじゃなくて、落ち込んでうじうじしてそうなのだけど、じゃあまあ落ち込んだし、さあ行こうか、という感じがする。
 それはドラマもで。大筋とかオチとかは大体予想がつくのですよね。お約束、の要素も多くて。でも、うーん、何だろう。登場人物がどれも、もがいて前向いて、でもやっぱりこれでいいのかなと思いつつとりあえず歩いてて。コメディータッチだしね!←重要
 …で、これだけ楽しんでいる分、幕切れが気になってきますねそろそろ…好きな終わり方だと良いな(今の予想では微妙なところ)。

 『牢の中の貴婦人』…突然異世界に来てしまった上に身代わりにされて牢生活。
 当人すらよく解っていない状況ながら、徐々に色々とわかっていって、そして別の囚人ともほのかに思い合って、という、現代(か、近代)のイギリス女性の手記。読みやすい文体だったのと先が気になって、ついつい一気読み。
 最後まで読んで…うわ腹立つ!というのが第一感想だったり(苦笑)。主人公が割りと平静に思えるのは、手記という体裁だからだよなあ、きっとこれ。文章にしたらある程度冷静になるものねー。『王の書』に着想を得て、ということだけど…あああ、なるほど(概要読んだだけで納得するのもあれだけど)。そのあたりの詳細は、訳者あとがきにて。
 あーしっかし、ダイアナさんの描く人は本当にいそうな上に物凄く魅力的。魅力だけじゃなくて厭なところもあるのが余計に、引き立つしありそうと思わせるのだろうなあ。訳者さんも触れているけど、文章が進むにつれて登場人物の印象が変わっていくのも凄い。
 …既に、国民行事と化しつつあるジブリに感謝、です。ダイアナさんの著書がほとんど日本語で読めるようになったきっかけって、ハウルのおかげだもの。私も、その余波で出た新刊のおかげで知ったし。

 今日は、漫画を一挙に三冊購入してきました。『図書館戦争』の三巻を迷って見送った。また後日。
 『赤髪の白雪姫』と『そこをなんとか!』の新刊がね! とっても心待ちにしていて、かつ、裏切られませんでしたとも〜。たださ…白雪姫、あそこで切るってひどいよ…各月だから次に本にまとまるのまッだまだ先だし! 弁護士さんは、基本一話完結だからそういったもどかしさはないですけども。

 えーと、「台風の目」がまた、前回発行から半年経ちます休刊にすんぞこらー、と通気が来てしまい。
 うう…残り半分なのだけど…や、長編は手付かずですが(爆)。今月一杯が期限なので、時間稼ぎのお知らせに終わるか配信できるか…。
 あ、それとは別に、数日前に書いていた書き終わったものの放置していた話のメールマガジン申請を終えました。後は結果待ち。こちらは、終わり次第廃刊手続きとるつもり…だけど、「台風の目」の前例があるなそう言えば(あれも書き終えた分を配信したら終わりのつもりだった)。

2009 年 3 月 6 日 やはり基本はそこか!

 DVDデッキのハードがもういい加減まずいので、ビデオかDVDに落とさねば…! と、再挑戦。前回は、どーっしてもCMを抜いてのダビングができず、放置していたのでした。
 で、説明書。
 …実は私、結構説明書、読まない。最低限覚えて、とりあえず使ってみる、が基本なもので…。とりあえず、やはり前回のやり方ともう一つ別の方法があることが判ったので、もう一つの方でできるだけやって行こう…。あと、PCにつなげるようなのでそっちの方が作業早いかなー。
 そして判明した驚愕の事実。…リモコン、スライドさせたその下にもボタンがあったなんて…! ←どこまで説明書を無視して突っ走っていたのか
 吃驚です。してやられました(違)。

 『投げ文』…知らぬが半兵衛手控帖二冊目。
 白縫さまかっこいい…(そればっか)。柔和な強さ、なのですよねー。慕われるよそりゃ、という。
 あーでも何だろう、このシリーズ落ち着く。落ち着くって言うのもあれだけど…いい人にはいい結果が待っていて欲しいし、悪人は懲らしめられれば良いのに、って思うでしょうよ。勧善懲悪もの(というわけではないけどこれ)ってどうかと思うけど、でもそれが支持されるのってやっぱりそういうところだと思う。
 このシリーズ、皆が幸せというわけではないのだけど(だって事件があるから、の物語だし)、それでも「いい人」は少しだけでも報われているし、「悪い人」にも多少なりと報いがいくし。だから、ああよかった、と思ってしまう。…まあ、本当にいい状態は何も起きないこと、なのでしょうけど。そういう意味では、一巻での「同心の知り合いなんていないほうがいい」って台詞にしみじみと納得。

 「敷衍」を書いていると、どうにも勝手が違って困ります。設定が多すぎて説明ばかりになるのかなー。視点が多数だから、ってのもあるか。
 多分、「猫屋」を一人称で書いていたから違うの書きたいなーと思ってそうなったのだろうけど(当時、部活で同時掲載だった)、どうにも厄介なものを…。書き直すにも書き直し辛いしなあ。思い入れだけはありすぎるんだ。
 しっかしこの頃書いてないなー。

2009 年 3 月 7 日 

 WBCの結果検索をしたら、一番に引っ掛かったのが「韓国、日本にコールド負け」という見出し。「…逆じゃない? どうして韓国側から見てる?」と思ったら案の定。
 韓国の新聞の日本語版だったようで(何故)。
 …そして、検索結果出した後で、ポータルサイトのニューストピック見た方が早かったんじゃあ、と気付いたという。相変わらず、検索術がザルだ(没)。

 『屋上ミサイル』…屋上倶楽部。
 例によって、予約をして読むまでに間があったもので…内容が全くわからず、題名から「…屋上でミサイル作るの?」(「夏のロケット」(漫画の方)か)と思ったら全く違いました。ミサイル、は、アメリカがテロに遭って世界各地にミサイルが落とされるかもしれない、というところから。
 本筋自体は、そんな世界情勢不安定なときに、屋上で知り合った高校生たちが「屋上倶楽部」を結成して、色々と気になることを追っていくというもの。都市伝説探ったり殺し屋探したり拾った拳銃について調べたり詐欺し探したりドラッグについて(?)調べたりストーカー追っかけたり。
 はじめの方、『夜の光』思い出すなーと思いつつ読んでいたのだけど、徐々に離れていきました。うんうん、エンターテインメント。
 これ、近藤さんが良いな!(笑) あ、殺し屋も。

 明日は遊びに行くぞ〜。
 …待ち合わせ時間前に済ませてしまいたいことが幾つかあるのだけど、果たして片付けられるのか。

2009 年 3 月 8 日 本日は良いお日柄で

 神戸ファッション美術館に行ってきました。…生協のカードで割り引き利くって凄い…(笑)。
 着物だと入館料無料なので、そういった方もいらっしゃって、眼福眼福。普段着(といってもお出かけ着なのでしょうが外で着る分は)の着物って良いな。着物初体験が成人式、ってのは勿体無いですよねー。あれは別物だ。(かく言う私は今だ一度たりともまともに着物を着たことがないのだけど)
 あと、お洒落な若いお嬢さんたちと館の近くですれ違ったり、染料の名前をすらすらっと口にしているお嬢さん方がいたりで、そういう関係の学校通ってるのかなー、と思ったり。
 …学生に戻りたい(笑)。

 そしていよいよ浮上してきた花粉症疑惑。…ぎゃー、やめてー。
 でも、眼が痒いし鼻もちょっとぐすぐすいうしで、軽度のそれかも…い、厭だ、全力で厭だ…。

2009 年 3 月 9 日 本日は曇天なり

 …髪切りたい。あーもう、頭外せたらもっと切るの楽なのに!(無茶)

 『壬生狼』…沖田総司を主役に。
 えーっと正直…面白くなかったです、私は。だって登場人物の誰一人として魅力を感じない。それでどうして集団でやっていけたのさ、っていう…。
 偏見と独断の混じった記録譚を読んでいるような気分…ううむ。

 千葉の友人宅を訪ねるにあたって(?)、月曜日が一人でほぼまるっと時間があるものだから、どこかで途中下車して観光しようかなー、とちょっとネット検索してみたのですが…うーん。
 るるぶでもがさっと借りてこようかな、次の日曜あたり。それか、もう面倒だから(爆)、京都で降りてふらふらして来ようかなー。
 あまりバスが好きではないもので(何故)、駅周辺の観光地とか…あるのか。それでも名古屋は、観光用のループバス(乗り放題チケット)があったからこれは!と思ったら、月曜は休みだってさー。博物館や美術館なんかも、月曜休み多いし。
 …あ。うっかり検索したら、博多って結構近い…(かかる時間として)。博多行きたいな…。

2009 年 3 月 10 日 春が吹いています

 風がめっちゃ気持ちよかったー! 春だー! 明日は冬に戻るそうですが!

 『舞い落ちる村』…二編収録。
 ……面白くない……(没)。えーとべっとりしてかつ抽象的で「私」の内からだけ見た現実なのかそうでないのかよく判らない世界が展開しているという、歪みまくった私小説、というような。(私小説にかなり偏見持ってる自信があります)(要らない)
 読むのに時間はかからなそうだったけど、投げるなこれ、と思ったので会社で昼休みに…(会社に持って行くと他にないからとにかく読む)。
 作品の出来不出来ではなくて、根本から私には合わない文体と世界だったのだと思います。うん。

 『イギリスはおいしい』…イギリスの食に関する随筆。
 イギリスエッセイで定評のある(?)林望さん、いわゆる、「リンボウ先生」の著書。実ははじめて読みます。読み易いし解りやすいし、ああ本当にお好きなんだなあ、というのがしみじみとわかって(文句ですら楽しそう)、何かぽかぽかしながら読了。
 イギリスに関しては、住む人も好きな人も、真っ直ぐに「好き」なのではなくてちょっとひねくれているところが楽しい(笑)。ローブのときの対応とか、アイスクリームを売ってくれたおじさんとか指定席の張り紙と座る人たちとか、いいなあ。
 そうして、読んでいるとついつい、『バジル氏の優雅な生活』や「うるわしの英国シリーズ」を読みたくなって困ってしまった(そのあたりがある意味私の英国体験。行ったことはない)。…とりあえず、後者を引っ張ってきました(苦笑)。

 道頓堀からサンダース大佐見つかる、の報に、思わず笑ってしまいました。更に、発見者(だったと思う)のコメントが、「これで呪いが解けて、阪神が優勝したら良いですよね」って!(笑)
(現真弓監督が選手として活躍していた頃の阪神優勝で、サンダース大佐を店先から攫って道頓堀に飛び込んだ、というのがあったらしいです。そして、それ以降長々と阪神は振るわず…大佐の呪いだ、という噂が。「探偵!ナイトスクープ!」に、捜索依頼があったりも)
 それとか、先日の七十一歳女性が引ったくりからカバンを取り返し、更には捕まえた、というニュースも楽しかった。
 明るい話題は良いですねー。や、引ったくりそのものは、明るくないですけど。

 髪を切りました。が、襟足が物凄いことになってそう…(見えてない)。
 とりあえず、一層、事務服が似合わなくなっていそうなのですが。まあいいか。自分じゃほとんど見えないし。←
 明日は、DVDレコーダーのハード整理だー。その間、書けたらいいのだけどどうだろう。図書館で借りた本が、十二冊借りたというのに(と言っても一冊はるるぶ)、もう残り一冊に。早。図書館行けるのは日曜だってのに。

2009 年 3 月 11 日 しまった、と言うべきなのか

 デッキ、昨日の夜のうちにやっておけばよかったのに、五時間ちょっとかかるやつをビデオに移すためにほとんど整理ができませんでした(ビデオに移すときは実時間懸かる)。…よ、夜のうちにやっときゃ、起きたら終わってたのに…。
 それでもまあ、幾つか移動して。…それでも七割くらいハード埋まったまま、ってのが納得いかないのだけど、考えたら「相棒」が二シーズン分ほど丸々収まっているのだった。「歌のお兄さん」も。他にも、映画とかまだ色々溜まってるし。…そりゃ、埋まるわ。
 そして書く方も、図書館の本はほぼ片付いてしまったけど友人から借りた本があったやー、と気付いて結局読んでいました。…昨日出してきた漫画とかさー。ついでに、少しだけ本の整理。『陰陽師』の漫画版をがさっと処分に。

 『文学少女と月花を孕く水妖』…曰くのある避暑地(?)での出来事。
 うっかり忘れられていて(友人に借りて読んでいる)、跳んでいた一冊。でも番外編だし、と言われたけど…いやでも結構がっつり最終に絡んできてませんか睦月さんー!(苦笑)
 重ねられている物語は『夜叉ヶ池』が主、ということだったけど、どうしても『舞姫』(森鴎外の)を思い出したなー…。で、喉のあざの人、は、パーティー会場にいたのかな…そこまでは気付けなくて(読み返してもいないし)放置しているのだけど。それとも、断言に裏付けはなかったのかなー。

 割合近所に、「パティスリーアキラ」というケーキ屋さんがあります。睦月さんがケーキを持って来てくれて知った。
 私はまだ行ったことがないのだけど、今日母が行ったらしく、シュークリームとケーキ(こちらは人に持って行ったのだけど留守で渡せなかったのだそうな。生ものを翌日には渡せない)を食べました。わー幸せ。おいしい。
 …しかし、おいしいと言いつつ母が、場所が少し悪い(近くにスーパーがあるからその付近ならもっと人が行っただろうのに、ということらしい)、名前がぱっとしない、と…お、おかーさーんっ(笑)。覚えやすくていい名前だと思いますが私は。
 そのうち行こう、と思いつつ…初めてのお店って緊張するからなかなか(どれだけ小心)。

 そう言えば、何気なく見た本棚に渋沢龍彦の文庫本が。
 いつか読もうと思ってたけど家にあったのか、と父に言ったら、何冊かあるはず、との返事が。どんな感じなのかと感想を聞こうとしたら…読んだことはないとのこと。えー。

2009 年 3 月 12 日 うだうだー

 昨日の『〜水妖』、あざの人誰だ? と言っていたら、がっつりあの親父(?)で正解でした(記述ありそうなところをぱらぱらと見たら簡単に見つかった)。
 や、だって私あの人のあざの位置、鎖骨の辺りかなーと思ってたんだ。でも、和装で襟元から見えるってのはそうだよ喉ですね。ははは。

 ほてほてと仕事やって、定時上がり。うーん、仕事終わらん!と叫んでるときとの差がよく判らんのだが…。

 『文学少女と神に臨む作家』…シリーズ最終巻。
 おおー、最後にして自立できたな主人公! ←どんな
 しかし、最後にやられました。そ、そこでそのネタ…! きれいさっぱり忘れていたよ! いいなー楽しいな。集めようかどうしようか…。←借りて読んでいるから持ってはいない

 で、上の本を読んで無性に書きたくなったのだけど、夕飯後にうっかり眠ったら流れました(爆)。お、お前…。

 あ、そうそうそれと、宣伝。…書いたつもりで忘れていた。
 以前ちらっと触れたのだけど、メールマガジン発行、申請が通ったので発行します。まだいつとは決めていないのだけど、おそらく一週間ほどしたら初回発行かと。
 えーと、日本刀と女子高生と妖怪(?)の話。あえて分類するなら伝奇もの、のはずなのだけど血も戦闘もちゃんと描写できないので中途半端かも…ついでに、オチが「月を仰ぎて夜を渡る」と被っているのですけども(爆)。
 ご興味あれば、登録お願いします〜はげみになります〜(いや既に書き終えているし登録者ゼロでなければ最後まで発行するつもりではいるのですが)。
 http://www.mag2.com/m/0000285492.html (別窓開きます)
 実はまだ出ていない奴なんぞもいるので、続きを書きたいようなこれで終わるような。…原型を書き始めたのが中学生のときなもので、設定だけは深々とあったりするのですよ。人魚とか弟とか吸血鬼とか猫とかが出てない。

2009 年 3 月 13 日 吹き荒れております

 雨が…というか、一旦夕方に止んで再度降り出してからというもの、風が凄いのですが…! 帰り、傘持ってかれるかと思ったさ!

 『100回泣くこと』…生きて死ぬこと。
 まあ…そういうこともあるわな、という話。

 あー図書館に行きたい。明後日まで無理。
 そして、とりあえず予約確保の本が五冊くらい届いているという。そして例によって、何だっけこれ、という題名を見てもさっぱり筋が思い出せないのがちらほら。  

2009 年 3 月 14 日 謎の人

 夜に、私宛に鈴木という方から電話があったそうです。女性。
 んー。小学生時代まで記憶をひっくり返しても、その苗字の女の人に心当たりはないなー(逆に凄いかも知れないこの苗字の多さを考えると)。まあ多分セールスか何かだったのだろうけど、ちょっと考えてしまった。

 友人と夕飯を食べてきました。まったり。
 しかし、あの店に行くのは二回目なのですが…前回といい今回といい、お客さんがいない…(前回は一組いたけど今回は全くいなかった)。お店を回しているのもお一人。…これ、メインは昼とかそういうこと? でもそれにしても採算取れてるのかが不思議…。
 友人は明後日から社員旅行らしく、しきりに行きたくない、とぼやいていて…しかし、聞けば聞くほど妙な仕事場。経営者(同族経営)の趣味が溢れている…何かそこまでいくと凄いような。

 明日は休みー。図書館行くぞ図書館。あとできるなら、ハードの整理…DVD-Rは足りるのだろうか。

 あ、「歌のお兄さん」は楽しかったです。ああ良かった。
 まあ、あのバンドが「曇りのち、晴れ」を(曲だけとしても)作るようなバンドには思えないのだけど(苦笑)。そして歌のお姉さんは、やっぱり王子とお見合いするしかないと思う(笑)。

2009 年 3 月 15 日 ちょっと待て大人

 …友人宅へ持参するお酒を、知人(正確には知人のだんなさん…)に社割購入していただいて。その時点で既に二割引くらいになっている上に端数は切り捨ててもらっているというのに…お金、きっちり用意していなくて百円単位で端数切ってもらった…(爆)。
 お、お土産、お土産買って帰ろう、…って、好きな物とかさっぱり知らないよ。誰かに訊いとかないと(汗)。

 『絶対、最強の恋のうた』…恋愛模様?
 あー…この人の書く女の人、好きかも。男の人も「ある意味」かっこいいですけどね。女の人が、何だろう、面白い。
 最後の章、ちょっと嬉しくなった(苦笑)。

 『レイトン教授とさまよえる城』…ゲームのノベライズ。
 作者を見て…あ、あなたこんなとこで何やってんの?! と吃驚。何と言うか…西尾維新のデスノートとホリックノベライズからかなー、それなりに名前出てる人のノベライズ、多いですね…でも面白くないんだ…(ノベライズ自体微妙なのが多いのだけど)。
 んー。やっぱり、ゲームはゲームでいいんじゃないかな(やったことないけど)。

 『黄金旋律 旅立ちの荒野』…少年少女の冒険、序章。
 えーっと…物語の傾向(?)自体はまあ、定番というか王道、かな…? わくわくした。
 始まりは、兄を事故で失って瓦解しそうな家族の中で暮らす、ちょっと頑張りすぎな中学生の男の子の日常。妙な夢を見たりもして。そこから一変、冷凍睡眠で「未来」での目覚め。夢で見た世界の広がる「現実」へ。
 何だろうな…いろいろ詰まっていて、小学生か中学生くらいで読んでたらもっとのめり込んでただろうな、という気分。今でも十分楽しみましたが(それは精神年齢が幼いとかいうことだろうかもしや)。

 『マルゴの調停人』…人ならぬものたちの調停人、候補、の話。
 C・NOVELS大賞の特別賞受賞作。春休みに父の勤務地、ブレノスアイリスを訪れた高校生が、調停人にならないかと誘われて何か色々巻き込まれ(?)て、というまあ。
 主人公に絶対的な力がない、というのはいいですね。頭脳明晰とかでもなくって、精一杯頑張ったのに、駄目だし喰らったりとか。情けない主人公(笑)。でも、逃げるけど、言い訳するし短絡だけど、でも最終的に真摯なのですよね。うん、そういうのかっこいいよ。
 シリーズ化するのだろうな。次が楽しみ。

 ようやく(?)図書館に行って、カード二枚分目一杯借りてきましたー(でも二冊はるるぶ)。
 予約確保できていた本が、昨日だったか一昨日だったかに確認したより三冊増えていた…(苦笑)。で、帰って確認したら更に三冊ほど増えていた。ど、読書週間ー!(いや常にだろ)。
 本と言えば、千葉の行き帰りは一人なのですよね。読むのに時間がかかって眠くならない文庫本、何があったかなー。寝てもいいけど、行きはともかく帰りは途中下車するし危ないし折角日中なのだから景色見たい。

2009 年 3 月 16 日 本当に落ち込んでいるのかふりなのかが判らない

 ええと…こ、この先も、順調に敵作って生きていくんだろうか私、と思った今日でした(没)。自己評価に常に「協調性(社交性)がない」が入るのは伊達じゃないぜ…!
 あー本当引き篭もりたい。
 そしてこの頃になって、自転車屋さんで働きたい…とか思い出して遅いよ!と突っ込んだり。や、遅くはない、のかもしれないけど…大学時代に気付いたらバイトとか新卒入社とか…会社首になったら、とりあえず本屋と自転車屋でバイト探そうかなーと無駄に考えてみたり。逃げてる逃げてる(現実逃避の意で)。
 …んー、でも本屋勤務は微妙な気がしてきたこの頃。あまり「商品」として見えないというか。

 『赤い月、廃屋の下に』…『幽』掲載の短編集。
 やっぱりこの人幻想怪奇系のが面白いよ!←推理小説が大好きな推理作家
 掲載誌が主に『幽』ということもあって、全体的に、かそけく不思議な感じ。不気味なのも…表題作とか。それも、話構成事態はありきたりなのだけど、表現とか描写がなあ。好き。
 ああそれと全て、鉄道絡み。別に、薀蓄語りはない…とは言わないけど少ないから、興味なくても問題なし。
 題名と装丁がきれい。装丁、題名にあわせてなのだろうけど廃電車(?)のある風景写真の透明感のある赤一色(背表紙や裏表紙も全て)、という印象的なもの。

 今朝珍しくはっきりと覚えている夢を見ました(前からだけど夢は起きたら端から忘れていく。あっ話に起こせそう、と思っても起きてすぐ書き留めないと、と言うか書き留めようとする傍から忘れていく。それはもう、日光に灰と朽ちる吸血鬼のように)。
 えーと、村祭り?のようなものに睦月さんと行っていました(鬼追いの記憶?)。石の階段の上に神社があって、階段の途中途中が踊り場のようになっていて、そこに屋台とか、階段の上ですら店開きしてる。
 一体何を祭っていたのか季節は何時かは判然としないのだけど、とにかく、お酒飲んで酔っ払ってる私と睦月さん。睦月さんの方が酔ってて今にも座り込んで眠りそう(実際は私の方が弱いと思う)。
 で、タクシー拾ってくるよー、と石段降りて、降りたらもうすぐ道路で、神社自体は結構高いところにあるのだけど、場所自体は…市立図書館の本館がある辺りの感じ(地元の人しかわからない説明)。
 夜にもかかわらず流しのタクシーをあっさりと捕まえ、さー帰ろーと乗り込んで、しばらく経ってから。睦月さん置いてきた
「も、戻ってください! さっきのとこ!」
 で、引き返すあたりで眼が覚めました。…何この夢…。
 というか、密かに睦月さん、私の夢出現率高い気がする…(私の場合、覚えている限り、現実にいる人が出て来る夢ってそもそも多くないのだけど)。何かごめん…(苦笑)。

 「台風の目」の話。
 今、短編と次の本編と過去の長い話とをほぼ並行して書いていたら…シュムとカイの距離感がよくわからないことに(爆)。しまった初期設定からやり直したい…。←

2009 年 3 月 17 日 脱いではいけない上着

 …暑かったですね、今日。半袖の人見たときはええっ?!と思ったけどでもそんなに驚くほどでもなかったんだと思う。
 そんな中、薄手のシャツにコートを引っ掛けて出かけました。…。
 普通に考えて、多少荷物になるとしてもコートを脱げばいいだけ、のはずなのですがね。今日着ていったシャツ、刺青Tシャツ(黒字に派手な刺青風の刺繍。勘違いしたチンピラが着てそう)。
 選択を誤ったぜ…!(二重の意味で)

 で、今日発売の漫画を探して、少しさまよって来ました。
 通りがかりのありそうな店で一番近かったからアニメイトに行ったらなくて、渋々歩いて移動したらお休みで、ないだろうなーと行ったそこの近くの店を探し回ったら見当たらず、でも、レジ近くの新刊コーナーにあった。
 ちなみに、家の近所の本屋にありそうだなーと思いつつ(何故か今までの巻が平積みしてあった)。そこの本屋は今日出かけたところと逆方向にあったので、行くの微妙だったし明日仕事帰りに寄ってなかったらがっかりするなーと思って探してました。別にそこまでする必要はないと、我ながら思うのですがねー。今まで、新刊探して本屋はしごを何度やったか…(それほどに読みたいというよりは、勢い)。

 ところで書いた話の話なのですが。
 色々書き溜まっているのですが…(見直しをする必要のあるものも含め)。掌編も幾つか溜まっているし、「敷衍遊戯」の続きもあったりする…。
 が、載せる作業が面倒だったり。←
 もう、これから先、FC2小説(というのがある)に委託しちゃおうかなーと思わないでもないのですが。何故か、自作に妙なこだわりが…いや本当、自分でも何故かわからないのですが。というか多分、途中で形式が変わってしまうのが厭なのと、どこかのお仕着せ借りてたらそこが潰れたときまた一からやり直し、というのが厄介なのと(まあそんなこといったらサーバー借りててもそこが潰れたらあれですが。でもその場合、ソース自体は手元に残っているし)。
 …まあ、やり始めたらちまちました事務作業なのでなんてことないのですが(機械的作業は結構好き)。やり始めるまでが面倒ー。

 あ、今日発見した小説サイトで、ヴィクトリア朝の執事やら従者やらメイドやらの日常を書いたものがありました。面白い。
 ちゃんと資料調べとかもされているようで、ああーやっぱり裏付け(?)されてるといいなー安定感あるなーとか。その上で、ちゃんとキャラクター生きてるし。うん、私のはほぼ全て雰囲気で書いているからね! 身分差とか階級差とかどこかに放擲してきているからね!
 ええと…?
 とにかく、面白い小説を発見したという話ですよ。リンクフリーなので勝手にリンクさせていただこうかと思いつつ…小心と面倒がりの虫が!←
 ネット小説の欠点は眼が疲れるということで…印刷してじっくり読もうかなーと思ったら、プリンター! そうだったプリンター、お前の事忘れてたよ私!(没)

2009 年 3 月 18 日 ああ…眠い

 何か…目の下にくまが棲みついてる気がする…。
 寝るのが遅くて、き、今日こそは早く寝るぞ…!と思うものの、地味に面白い深夜番組の前に敗退…(没)。うう。

 金曜に、友人に付き合ってもらって(そして私も付き合って。ある意味相互需要・苦笑)、大阪に行ってきます。
 で…その日、丁度阪神の奈良直通線が開通らしくて…難波経由で奈良に行くとか…(行きやすくなって嬉しいのですがそのこと事態は)。多分難波で、パレードするとか何とか…あれ、難波行くって言ってなかったっけ…?
 人込みは敵です(爆)。…まあいいけど。

 関東行きは、帰り、ふらーっと名古屋駅付近さまよって気ままに帰って気分次第で京都や神戸辺りで途中下車しようかな、と考え始めました。計画立ててないも同然ですね!
 とりあえず名古屋で、何か食べてこよーっと。←

2009 年 3 月 20 日 疲れたような気がする

 友人と買い物に行ってきましたー。
 ええと…あれです。高校の先輩の卒論(小説)の載った雑誌をお借りして、以来数年。…今だ返さず、手元にあるという…(爆)。で、いくらなんでもお返ししないと、でもこれだけ送り返すとかできないよな、と、お子さんが生まれているので、その玩具でも一緒に、ということで。
 それを選ぶのに付き合って、と誘ったのがきっかけ。やー…だって本当、何にすればいいのかわからなくってさ! はじめ、服にしようかとか言ってたんだよ…(相談したときにサイズわからんし玩具とかのがいいんちゃう?と)。
 で、それと、友人が行きたい店があるというからそれに付き合って…私も古本屋回ってもらって…いろんな意味で濃かった…。難波に行ったら、何か、コスプレした人が一杯歩いてたし。何があったんだ一体。
 そう言えば、メイド喫茶にはじめて行って来ました(何やってんの)。まあ…可愛らしいとは思うけど…妙な空間。
 夕方くらいには帰るつもりでいたのだけど、結局、帰宅したのは九時半頃。そんな時間になるなら、夕飯込みで予定しとけばよかったねー、とちょっと苦笑。

 『思い出探偵』…思い出を探す探偵事務所。
 思い出にまつわるものを探す、という探偵事務所。一度だけ会った人を探して欲しいとか、大切なものを拾ってくれた人にお礼が言いたいとか、そういった「探し物」。まあ実際、やりようによっては仕事にできるかも。この小説のように、二人雇って一人遊軍、ってのはちょっと難しい気がするけど。
 うんまあ…いい話、だと思う。主人公が(悩んではいるけど)品行方正すぎる気がしないでもないけど…。
 
 明日は仕事して新幹線飛び乗って千葉ー。呑むぞー、と言いながら眠くなって早々に沈没したらどうしよう…新幹線の中で寝とこうか…。
 そして相変わらず荷物が、過不足が微妙な気がする。まあ、財布と携帯電話さえ忘れなければ、大体何とかなるのですが。

2009 年 3 月 24 日  帰ってきた日常

 あー、仕事たまっててちょっと焦ったー。残業とか休日出勤とか減らせーっていう最中だから余計。
 とりあえず、色々急がない(けど近日中には片付けないといけない)ものは置いて帰って来て、明日は締め日。…数日は忙しそうだなー。

 『六番目の小夜子』…不安定な一時。
 何か無性に読みたくなって、今回の旅の友はこれでした。何度目の読み返しだか。
 いやーもうやっぱ、面白い。この不安定感、すっごいよなあ。それに、恩田陸って「一瞬」を捉えるのが上手いよなあ、としみじみと。特殊な期間とでも言えばいいのか、本当にそのときだけの一瞬、ってありますよね。神懸りとでも言うのか、そこまでいかなくても、多分誰でも経験のありそうな。
 ところで、小夜子と秋はその後、付き合うまで行かずに友達のままとかただの知り合い(だった人)とか、付き合ってたけど最終的に別れるとか、美男美女な普通の夫婦だとか、どれでもありな気がする。…未来なんてわからないって話?(違う気がする)

 えーと以下は備忘録(別に忘れたところで何ら問題はないのだけど)。
 因みに、仕事後新幹線→乗り換え・合流→明け方まで呑み→昼頃出かける→上野→夕飯→分かれて合流→翌朝新幹線→名古屋→帰宅、でした。

 仕事を終えて、お風呂入って夕飯食べてお土産買って(この播州皿屋敷風の瓦せんべいが、先日先に買って置こうとしてキオスクが閉まる手前くらいに入ったら売り切れてた…朝にはたくさんあったのに…まあ、お手軽そうだからなあ)、ホームで待機。
 …このタイムテーブル、何か覚えがあるなーと思ったら、仙台旅行のときと丸っきり同じでした(あの時は土産は買わなかったが)。
 で、新幹線に乗り込んで、持参したお菓子をもそもそと食べながら本読んで。どーせ飲み明かすから、と寝ようと思ったのだけど、一時間くらいしか眠れなかったなー。

 東京駅到着、が、改札で待っていてくれる友人たち(遠山と稲さん)の姿がない。
 どうも、改札が何箇所かあるのに気付かず一番近かったところから何も考えず出たようで。しばらく話すも、結局、乗り換えの電車のホームに走った方が速いんじゃね?ということで移動。
 迷うなよ、迷うなよ?!と念を押された…案内表示がんがん出てるじゃんよー、大丈夫だよー(多分)←、と思いつつ、無事合流。
 えーと…あれ、終電だったんだっけかな?(そりゃ心配もする)
 そう言えば、合流した三人は、見事に上着がかぶっていて笑った。ミリタリー調のジャケット(しかも遠山と稲さんはフードのファーまで)。

 で、100円コンビニで肴を調達して呑みに。
 ぐだぐだと喋り倒して…日本酒の四号壜とスパークリングワインの小瓶、缶チューハイのロングを各一本ずつと、日本酒の四号壜を三分の一くらい。肴は、もうちょっと買ってもよかったような気も(でも既に食べ過ぎ)。
 十二時くらいから始めて、五時くらいまで。私はもう、真っ直ぐに意識落ちたよ…ちょっと呑みすぎたのか疲れてたのか、また吐いたしな…癖になるぞ…(没)。
 遠山宅にはやけに大きな白猫がいるのだけど、とても警戒されました(そう言えばあまり動物に好かれた覚えがない)。そして、履き替えた寛ぎ用のズボンに何があったのか、やたらと舐めてた…何があったんだ。

 翌日(と言うか日付上は同じ日だけど)、十時ごろにもそもそと起きて(多分私が最後)ご飯。
 遠山が味噌汁だの鮭のハンバーグだのおひたしだのと作ってくれてるのを、私と稲さんはひたすら待っていたという(爆)。残り物だとかいう煮物をひたすらぱくついてた。おいしいー。そして日本酒に合いそうだったのですが(苦笑)。
 …で、ここに至ってもまだ、千葉観光の内容が決まっていなかったというね! だから当日決めよう(正確には呑みながら決めればいいかと言っていた)とか無謀なんだ。うん、はじめからそんな気はしてた(爆)。
 いつまでもうだうだとしていてもなあ、ということで、とりあえず外に出よう、そう言えば駅からの道すがら、SATYあったねとりあえずそこ行こう!と移動…(爆)。
 途中にあった高校の裏手に柑橘系の木があって、実がたわわ。たくさん落ちてた。…これは、夜、闇に乗じて盗るしかないだろ!と遠山をけしかけてみたり。しかし本当、あれは何だろう、酸っぱくて食べられないとか? 高校で放置って…今時食べたりしないのかなー(私は小学生時代グミの木にクラスメイトとかとたかってた)。

 千葉土産って何だ、ピーナッツ(正確には落花生?)しか思いつかんぞー、と言いながら手土産系統の売り場をうろうろ。
 家で食べよう、と買った「ぴーなっつ畑」(千葉ピーナッツ株式会社)が地味においしい!
 購入したのは、「落花生甘納豆」と「みそがらめ」。ピーナッツの甘納豆…? と思っていたのだけど、香ばしい(ピーナッツだから)甘納豆。おいしい。みそがらめも、あっさり甘くてやや塩味。
 一度それを購入した後でタッフィーを発見してもう一度レジに行くと、「これ食べたことある?」と訊かれ、お試しに少し貰ってしまった。わーい(しかも三人分)。気に入ったらまた来てねと言われたけど…遠山にこっち来るとき買って来てもらおうかな…(おい)。

 駅まで言ってようやく、さてどこに行こう、と。
 方向が怪しいまま、上野に。…今更だけど、どうしてだったんだろう…経緯が思い出せない、というか…経緯なんてあったっけ…?(爆)
 上野では、良さそうなのが滅茶苦茶混んでそうで、阿修羅展ー、あ、まだやってないなー、とここでもうろうろしながら、アーツクラフト展に。…因みに私、アーツクラフトが何かよくわかってない(爆)。楽しかったけど。
 博物館は、ショップも楽しいなー。買う買わないはともかく、見てしまう。

 アジア系の居酒屋でたくさん食べて、移動…途中に、大学の友人と会えることになってばたばたと連絡取りつつ。
 …いやあ今回、いつも以上に計画性なくて凄かったです。稲さんに山ほど呆れられたとも〜。ううん、携帯電話があるとどうにかなるような気がしてしまってつい(爆)。
 で、思いっきり振り回した遠山とは駅で別れて、受け渡すまで安心出来ん、と稲さんには最後まで付き合ってもらい…いや本当ごめん、ありがとうよー…!(多分稲さんがいなかったら路頭に迷ってた)

 とりあえずアイさん(仮)と合流して、カズ(仮)と合流するまで時間があるからどこか店に入ろう、でも時間が時間だからなあ…とうろうろして、私は見事に優柔不断を発揮してました!(爆)
 居酒屋で、きな粉モンブラン、に異様に注目。何故か、私の注文が確定に(笑)。…いやもうさ、お腹一杯でしたよ(夕飯かなり食べた)。おいしかったけどさ。
 ところで…合流したカズと稲さんの反応のシンクロっぷりが…。何だったかな、私一挙に両方から責め立てられたよ。お、お前ら初対面…!(笑)
 アイさんは仕事切り上げて来てくれたのだけど、考えてみたらあまり喋れなかったなー。わざわざ出てきてもらったのに。悪いことしたし、残念。

 お店の閉店で切り上げて、稲さんとアイさんとはお別れで、カズのところに泊めてもらうべく、移動。
 ちょっと本の話をしよう、と、着いた先で閉店間際の本屋に駆け込み(迷惑)。コンビニに寄って朝食と肴を購入して。何だっけかな、ごま油のポテトチップおいしかったー。
 家にあげてもらって、まずやったのが…居合い用の模擬刀見せてもらったっていうのがね! 何やってんだ私ら!
 お酒の呑みつつほろほろ喋って、カズがお笑いに嵌っていると言うので、お奨めの人(とかそうでないのとか)を、見て。…あれ、そういや一グループ何だっけ名前、忘れた…。

 翌朝、妙にまったりとしながら起きてご飯食べてたら、飛行機の炎上で持ち切り…。
 駅で、これからお勤めのカズとは別れ…そして電車に乗るのにわたわたしたり(おい)。あとは、新幹線に乗り換えて名古屋に。
 乗り過ごさないよう携帯電話のアラームをセットして、寝たり起きたりしつつ到着。
 時間も昼時で、とりあえずご飯ー、名古屋名物って何だ、味噌カツきしめんあんかけパスタ? 味噌カツを選んだのだけど、あんかけパスタにしとけばよかったかなー。今度はそうしよう。あ、味噌カツおいしかったですよ? 甘辛い感じの味噌で、でも結構衣さくさくで。…でも、ソースカツ丼のが好きかも…(因みに卵とじとかしょうゆたれのカツ丼は普段ほとんど食べない)。

 さて名古屋城、ところであそこって歩いて行けるの?と、思いつつもあまり調べず現地着(爆)。観光マップとか見ても駅の最寄とかバスとかでさ…でも上方からの写真見ると結構近そうで。…住所入力で調べればよかったんじゃね?と気付いたのは、路線地図(←)片手に歩いているときのことでした。
 方向間違ってないよなーこっちで大丈夫なのか?とびくびくしつつ、そして路線地図は一応目標物が書いてあるけどわかりにくい(そりゃあ一番の目的は電車や地下鉄を知るためだからな)。それでも、全く迷わず三十分ほどで到着。
 先に手前にあった能楽堂に立ち寄ってみたら、運良く、入ってすぐの牛若と弁慶の人形の稼働時間でした。二時間に一度くらいしか動いてないのに。
 で、能面(勿論本物ではなくてプラスチックの模造)を被ってみよう、というコーナーがあったものだから思わず手に取っていたら、企画展示に出品している作家さんに声をかけられ。
 能面と現代木彫の展示をしていたのですよね、企画展で。ご夫婦ということなのだけど、能面は古来からの方を写しつくっていく職人技で、木彫は創造する芸術、という表現があって面白かった。そして、幻想と情念の対比、とも。でもどちらも、紙一重…と言うか、表裏のものですよねー。
 とにかく、木彫の方の作家さんに解説してもらったり能のことを教えてもらったり。たまたま、来ている人が少なくて専属のようでした(苦笑)。そして学生と間違えられたり(まあ平日だったしなあ)。

 たっぷり話し込んでから、名古屋城。
 桜が、数本満開になっていてきれいだったー。昨日とは打って変わって晴れ渡っていたから余計。
 お城の中はまあ…広島城もだけど、展示に工夫。日本刀は数振りあって、かなりじっと見てしまった(苦笑)。…まあでも、私は、姫路城が好きです。
 天守閣(?)のみやげ物売り場で、十手を衝動買い(笑)。最終的に、父のお土産に落ち着きました(爆)。

 能面を見る機会は少なそうだし、もう一度見ていこう〜と立ち寄って、再び作家さんと話し込んだり(苦笑)。
 おまけにこのとき、海外から来られていたシスターが数名見られていたのだけど、能舞台を見学できるのは明日から三日間で今日はできない…ところを、作家さんが職員の方に話してみたら見学許可が下り。そしてたまたまふらふらしていた私も便乗させてもらうことに(未だに良かったのかどうだか)。

 帰り道、行きに見かけていた「コメダ珈琲店」に立ち寄ってきました。シロノワールというのが食べたくて、名古屋駅の近くにもあったけど離れている方が空いているよな、と(実際、観光客向けの地下街にある店を通りがかったら行列が溢れていた)。
 シロノワールと蜂蜜珈琲を頼んで、まったり。帰る時間があるから居座れなかったけど、いいなーああいう店近所にあったら。ふらふらと行ってしまいそうだ…かなりチェーン展開しているみたいだから、姫路まで来てくれないかなー。
 モーニングはたのみませんでしたが(そもそも時間すぎてたし)、喫茶店いいなー。カフェとはまた違うのですよね。お洒落感なくっていいよ!←

 その後、もりもりとお土産を購入した後に、しまったカップ麺!(関西と関東で微妙にスープが違うというから買って帰ろうと思っていた)と、駅を出て目に付いた薬局で購入。
 …そして、新幹線に乗った後で、買った漫画をどこかで落としたことが発覚…(没)。…新大阪で新快速に乗り換えるときにもう一度買いました…(沈)。

 帰り着いてご飯を食べて、さすがにちょっと体調が悪くって風邪か?!と思ったものの、とりあえず今のところは大丈夫そう。
 ただ…この二日三日、あまりにも生活リズムが乱れまくったせいで、今日の昼過ぎぐらいにものっ凄く眠くなった…。あ、しかも体調気遣って買ったジュース会社の引き出しの中…ま、まあ、寒いから大丈夫だろう…。

2009 年 3 月 25 日  まったりな日

 うん…市場休みだったから、溜まってたやることをさくさく片付けられましたよ。むしろ、次の日曜も出勤なんだがそのときやることはあるんだろうかとか…(爆)。

 そう言えば先日の旅行で、風と空に吃驚したのだった。
 街中はビル風が凄い、そして千葉在住の友人の家の辺りも比較的海に近いから風が凄い、と聞いていたけど…うん、凄かった。電車も強風で蛇行運転になるしな! 自転車で追い越せそうな速度でした。
 名古屋駅から名古屋城にかけて歩いているときも風凄かったのだけど…地域柄なのか、春先という気候柄なのか。でもどちらにしろ、姫路の強風のがのどかだ。のどかでいいよ!
 空、は、東京の空がもったり暗いくせにネオン反射して明るくくって。てっきり、雨模様のせいと思っていたらずっとこんなものだよと言われ。………。うん、私、都市部住めない。(基準そこ?)

 今日の空はきれいでした。青と白がそれぞれくっきり。典型的な冬空っぽくて、きれいー。

 ところで、図書館の本が溜まっています。どんどこ予約していた本が届くんだ…(自業自得)。
 とりあえず、ハリポタ三時間程度ってのは多分上下巻じゃなくって、の話のようです。もしくは何度か読み返したやつか。(私信?)
 『優雅なハリネズミ』が、うーんいまいち読み進められなくって困る。語る系だけどあまりその内容に共感できないしな! でもまだまだ序盤だし読めないわけじゃないので、見切るまで踏み込めない…期限内に読みきれるのかな、後に待ち構えているやつも含め…(爆)。

2009 年 3 月 26 日 甘栗が化粧品の袋に納まってました

 た、食べ忘れるじゃないか…!

 『宿無し』…人情事件噺?
 藤井さんの江戸シリーズ(って言っていいのか知らないけど各シリーズ登場人物が繋がってるんだしいいよねー)。
 が…三巻目。一巻と二巻読んでないのですが…。そして、秋山シリーズの展開を垣間見てしまった。えええええ、何やってんの私ー(苦笑)。
 いやはやしかし、じんわりとくるのは相変わらず。あーでも、今まで読んだ三シリーズ、微妙にでもそれぞれの立ち位置が違うのが判って面白い、というか凄いな。

 今日も空がきれいでした。天気良くて風があって冷たいと青がくっきりでいいなあ。
 …このところ、一日まるっと家にこもってる日が少ないなー。うーん引きこもりたい、と言いつつ、明日も外出です。面倒…(爆)。

 以下、書いている長い話の過去の断片(どこまで自己満足の代物だそれは)。
 まあ…「台風の目」の変形と言うか…考えてみれば私、これと「台風の目」と「夜明けの晩」とで、似たような話三つも書いてるのな…どれだけこういった設定気に入ってるのだか。ある種「夜の底の光」もそんな感じだし。
 芸のない…(爆)。

----------------------

 極上の魂の匂いがした。
 その周りには頑強な罠が張り巡らされていると判るが、それでも求めずにはいられないほどの、逸品。
「…あ?」
 世界を分ける壁を越えて出てみれば、予想通りにと言うべきか、無駄に人がいた。わらわらと群れるそれらは、まあいい。
 ただ――結界に囲まれ、中央に据えられた子ども。それが、自分を呼び出すことになった餌だと判る。判らないのは、いつの間にか見慣れた瞳が、ろくに光を映していないこと。
 壊れた玩具のように投げ出された子どもは、世界と世界の接するあわいの場所によくやって来る、いつの間にか懐いてきてしまった子どもだった。勝手に来ては意味もなく明るく笑い、喋り、去って行く。
 そう言えば――このところは来ていなかったと、気付く。
 元々やせ細っていた子どもは、一層に痩せこけていた。そして、いつもであればこの姿を認めた途端に輝かせる眼が、今は何の反応も返さない。こちらを向いてはいるが、果たして見ているのかすら怪しい。
「おい――?」
 声をかけても、その瞳は虚ろなままだ。
 構わないと思った。勝手にやってきた子どもだ。喰わなかったのはただの気まぐれで、だが、気付かずにいたがこれほどに極上の魂を持っていると判れば別だ。今まで気付かなかったのが不思議になるくらいに、噎せ返るほどに濃い芳香は、この身を酔わせる。
 味そのものもだが、あの魂を喰らうことができれば、得るものは大きい。
 群れる人たちはそれを防ぐためにいるようだが、張り巡らされた罠も、本気を出せばどうとでもできる程度のものでしかない。
 子どもを喰らおうと、無造作に近付いて結界を壊した。触れただけで粉々に砕けたそれに、人たちの強張った気配が感じられたが、気にする必要もない。
 丸ごと呑み込もうとした口先が、子どもの顔に触れた。 
「クロ………?」
 掠れた声で、死に掛けの蚊だってもっと威勢がいいと思う有様で、子どもはようやくこちらを見た。瞳に、かすかに光が差す。
 そうして、子どもは、笑った。
 わずかに口を動かし、声にはならなかった言葉を紡ぐ。言葉は、声にはならなかったのに、聞こえてしまった。子どもの笑顔は、助けを期待したものでも、なじみを見つけて安堵したものでも、いつものように親しい友と思い込んでいるものでも、なかった。
 子どもは、しっかりと状況を把握していた。その上で。
『クロになら、いいや』
 何がいいのか、考えるまでもなくわかった。
 その子どもが、己の運命を悟っていると、知った。それを受け入れ、その上で、捕食者が自分であることを喜んでいると、知らされた。
 猛烈に――腹が立った。
「…っざ、けんな…」
 投げ捨てられたような子どもの襟首を牙にかけようとして、あまりに小さすぎて潰しそうだと気付く。舌打ち一つで、人の姿を取った。その上で、子どもを引っ掴む。
 ぎろりと群れる人たちを睨み渡すと、ひぃ、というあまりにも情けない声が、至るところで聞こえた。
 怒りに任せてそれらをなぎ払い、何十にもかけられた罠を力ずくで打ち破り、そこを後にした。出てみれば大きな屋敷で、周囲にも大なり小なり、似た造りの建物がいくつもあった。
 しかしそんなものに興味はなく、そのまま駆け去った。
 腹立ちは、収まりそうもなかった。その苛立ちをぶつけたわけではなかったが、適当に訪れた山の中に、子どもを投げ出した。力一杯にやれば潰れてしまうからそんなことはしなかったが、人の身、ましてや子どもには痛かっただろうに、声一つ上げなかった。
 苛立つ。
「ちっ」
 子どもを置いて、湧き水に向かう。小さな泉のようになったそこで水浴びをしようと思ったのは、先ほど破った術の一部が体にまとわり付いたような錯覚に襲われ、気分が悪かったからだ。
 冷たい水に頭から潜り、水中にいる小さな生き物が怯える様をせせら笑い、いくらか気分を戻す。
 そろそろ出るかと思ったときに――水音が、聞こえた。小さな体が、真っ直ぐにこちらに向かってくる。
「何やってんだ」
「っ」
 呆れて声をかけると、空気を泡にして、子どもはばたばたと動きもがいた。何がしたいのかわからない。
 黙って見ていると、ひそひそと、縮こまっているはずの小さな生き物たちの声が聞こえた。
 ――可哀想に。溺れ死んじまうんだね。
 ――あの大きいのたちは不便だね。水の中で生きていけないなんて。
 ――でも、あれは大きいのの中では小さいよ、まだ子どもじゃないのか。可哀想に。
 何かを考えるよりも先に、体が動いていた。人の姿を取ったままの細い手で、子どもの襟首を引っ掴んで、急いで水から上がる。子どもは、水を吐いて咳をして、いやにうるさくなった。
「お前な。死ぬなら、俺の見えないところでやれ。…いや、それは勿体無いか。死ぬつもりなら喰わせろ」
 喰わせろも何も、有無を言わずにそうできるはすなのに、何を言っているのか。食料の意思を問うなど何を馬鹿げたことをしているのか。
 だが子どもは、こちらを見つめていたかと思うと、やがてにっこりと笑った。
「うん、食べて」
「―――は?」
 人は、生汚い生き物だと思っていた。みっともなく、情けなく、どうしようもなく、生にしがみつく憐れな生き物とばかり思っていた。その癖、気前よく自ら命を捨てもする、理解し難いものだと。
 子どもは、笑っていた。
「お父さんとお母さん、あたしを捨ててないってわかったの。あたしのために、あたしのためを思って、色々封印かけて、そのせいで味噌っかすになってたけど、辛かったけど、凪なんて名前に入れられたけど、でも、あたしを厭な目に遭わせたくなかったからだって、判ったの。だから、封印、解けちゃったから。黒が食べてくれるなら、その方がいい」
 全く理解のできないことをいって、子どもは、やはり笑った。
「ごめんね。溺れてるって勘違いして、水に飛び込んじゃったから濡れてるけど。でも、だからきれいになったから、食べやすいよね?」
 笑う。
 笑いながら、首を傾げる。
「黒、あたしの――リンネノタマシイ、だっけ? それに呼ばれて来たんでしょ? 好物なんだって聞いたよ。どうして、食べないの?」
「お前――」
「夕凪。きっと、黒が最後だから。黒だけだから。誰も呼んでくれないけど、あたしも好きじゃなかったけど、今は好きなの。お母さんとお父さんが考えて考えて、つけてくれた名前。一度だけでいいから、呼んで欲しいな」
 えへへと、笑いながら夕凪は――泣いていた。
 言葉は何も見つからず、咄嗟に手を伸ばしかけて止まり、ただただ、立ち尽くすしかなかった。
「ねえ、駄目? 名前、呼んでくれなくてもいいよ。だから、早く食べちゃって。えっとね、匂い? 凄いんだって。楽螺の結界の外じゃ、すぐに襲われて生きられないって言われたの。黒以外のも来ちゃう。あたしは、黒がいいよ」
 おそらく夕凪は、泣いていることには気付いていないのだろう。涙に触れようと手を伸ばすと、夕凪は、勘違いしたのか一瞬だけ身を強張らせ、すぐに何事もなかったかのように――笑った。
 涙に触れた指先を舐めると、塩辛く、魂が滲み出て、甘かった。
「黒?」
「――まだだ。まだ、熟しきってない」
「え?」
「熟すまで、横取りされないようについてる。まだしばらく、生きろ。――夕凪」
 最後は小さく言ったのに、聞こえたようだった。笑顔は崩れ、ようやく、まともな泣き顔になった。 
 黒は――自分の言った言葉も十分に理解できないまま、止まらなくなったのか赤ん坊のように泣きじゃくる夕凪を、ただぼんやりと見つめていた。

2009 年 3 月 27 日 大量すぎた

 えーと、主にガンガン系のコミックで購入しているものがこの三日で(正確には一日空いて実質二日なのだけど)たくさん出たものだから、今日一日で妙に漫画買った…。そして古本屋でも買った…。
 何やってんだろう私。置く場所はあるんだろうかあの部屋。
 そして、図書館の本は実は二冊今日返却だったのに返しきれなかった上に明後日返却期限の三冊がまだ読めてないのと明後日出勤で返しに行けないという…(没)。ついでに、今日借りもしたので、いまだカード二枚は限度いっぱい。
 …どうしてこういうときに、少し前から発行決めたメールマガジンの手直しが必要だと気付いたりするんだか…は、早くやらないと次の発行が来るー。まあでも、直しが必要な部分はもう少し先…だと思うけど自信がない…速読術があれば!(そんなこと言う間にさくさく進めろ)

 『優雅なハリネズミ』…管理人と少女とある日本人。
 正直…前半は、かなりうんざりしてました(爆)。
 文化教養だとか知識、知性があるけどそれをひた隠しにして、裕福な層の暮らすアパルトマントの愚かな管理人を装う女性と、自分が賢いがゆえに周囲が愚かに見えてアパルトマントに火をつけて家族に警告を与えて、十三の誕生日に死ぬと決めた少女と。
 その二人の語りがひたすら続くのはさ…うーん、私それらをきっちり理解できるほど賢くないし。
 でも、物語の中で変化をもたらしたのと同じように、ちょっと変わった日本人のオズ氏が引っ越してきてからは、どうなっていくのかと気になった。特に、主人公の二人が出会ってからは。
 ああでも…そんな終わり方。いい話、だけど。でも、そんなのないよ、と、思ってしまった…。

 『ハリー・ポッターと死の秘宝』…最終巻。
 読み始めて吃驚。あまりにも、前巻の内容忘れてた…!(爆) 大筋は覚えていたのだけど、でもかなり色々忘れてた。人の名前もわからなくって、最終的に思い出せなかったのも数人。
 まあ…うん、スネイプが一番好きかも。友達にはなれそうにないけど(苦笑)。
 それにしても不思議なのが、伝説だの伝承だのをふんだんに取り入れているはずなのに、このシリーズってあまりその感じがしないのですよね。ダイアナさんとかは、そういうのが割と判るのだけど…悪い意味で創作っぽいというか(いや実際創作ですけど)。んー…伝承や伝説を上手く取り入れるだけじゃなくって、適当なものが見つからなければ創ってしまえばいいや、という感じの…私ですが、それ…(爆)。
 ん? ところで名付け親って、名前を考えるものじゃないの? 既に名前が決まってても名付け親ってなる(呼ぶ)ものなの…? 

 先日、知りたいことがあって県立の施設に質問のメールを送りました。
 まあ私も、ビジネス文書とか一般常識とか自信がないのですが。メールも、下手したら失礼なくらいに聞きたいことしか書かなかったけど。
 件名なしでしかもアカウントが個人名って迷惑メール扱いされても文句言えない。
 アドレスのサーバー名の方にhyogoってあったし、ソース確認して問題なさそうだったから、質問したあれかなと開いたけど…市立図書館に質問メール送ったときは、返事なかったしな…(サイトへの反映はあったけど)。そう言えばメーカーで、質問したけど反応ないのもあったなー。
 うーん…ネット社会とか胸張って言えないですよね、現状…。

2009 年 3 月 28 日 眠気が凄いことになっています!

 ほんっとに眠い時って…このまま横になったら意識落とせるよって時って…あくびも出ない、です、よ、ね…なんでそんなのを仕事中に体験してるんだ私。
 で、夕飯食べたら寝てた。うん、気付いたら…(没)。
 今日こそは早く寝ようと思います。気になる番組は録画して、大人しく!

 図書館の本は、昨日返却日の分は返せていたようで。でも明日が迫ってるんだ、まだ読み終えてないんだ、しかもその次は二日後だ!
 …うーん。我ながら、どうしてこんなに追い立てられて本読んでるんだか。

2009 年 3 月 29 日 立て直しを図りたい

 寝る時間が遅くて…夕飯食べた後にどうしても寝てしまうのだよなあ。昨日も結局遅くまで起きてました。というか、翌日仕事の日で起きてた一番遅い時間かも。
 とりあえず今日は、日曜でのんびりしていたこともあって、仕事中少し寝てた、な…(爆)。

 『パパハハムスメの10日間』…家族三人の中身が入れ替わってしまう話。
 前作は父と娘で、続きの今作は親子三人。あれから二年後の話。
 うーん…やっぱりこの人の話、設定とか色々好みなのだけど…微妙なのだよなあ…何故だ。

 親知らずが何か…やばい?
 歯医者かー。行きたくないなあ。しかも、行くとしたら近所とは別のとこだしな…。

2009 年 3 月 30 日 乗り切った!

 てわけで、明日は休みだー。図書館と本屋だけ行って、後はだらだら過ごそうっと。引き篭もるの、結構好きです(爆)。

 『不全世界の創造手』…近未来青春物語、と裏表紙には。
 えーとこれどう言えば良いのか…ものづくりの好きな少年と、ものの成長性の判る少女とが出会って、うーん、世界を変えていこう、って話?
 色々と跳び足ではあるけど、あーでもこの人の物語好き。表紙折り返しの著者の言葉も好きだなあ。何と言うか、ある程度地に足がつきそうな希望がある感じがして。
 うん、面白かった。

2009 年 3 月 31 日 うだうだ

 はいー、予定通り(?)家でうだうだしてました。
 うっかり発売日を間違えて意味なく本屋に行った以外は平和。いや別に、本屋行っても平和ですよ。

 『半化粧』…うっかり半衛生三冊目。
 うーんやっぱりかっこいい(苦笑)。

 『臨床真理』…声の色が見える青年と臨床心理士の出合いと事件。
 総合失調症と診断されている青年を受け持った新米心理士が、声に感情を反映した色が見える、と告げられ、同じ施設にいた少女の死の真相を知りたいと訴えられて、調べに乗り出すという話。
 うーん、厭な話…締め方が明るいからそれほど後味は悪くないけど。まあ、筋はわりと単純、というか読める。
 あーでも、あの人がいい人でよかったー。ありがちといえばありがちな引っ掛けなのだけど、やっぱり。
 そして思わず、ちょっと気付いたげようよ主人公!と思ったのだけど。ラブコメというか…いやだって、単に友人、じゃないと思うのだけどなあ(苦笑)。

 昨夜、顔を撫でた(?)時に、荒れている指先の硬化していた皮膚の一部で顔をさっくり切ってしまった…地味に痛い…(没)。
 こわくって、下手に化粧水とかもつけられないのですが。というか、顔を洗うのもちょっとびくびくしてた。沁みるくらいならいいけど、下手に化膿されたりしたら厭だもの。
 昨日は、気付くと左人差し指の爪の縁も何かで切っていたしな…地味に不調な日だったのかな、昨日…。



ホーム

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送