虚言帳

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2015.5

2015 年 5 月 1 日 

 『月影骨董鑑定帖』…骨董絡みの殺人事件。
 骨董、幼馴染たち、と、好きな要素は多かったし物語自体は結構楽しめたのだけど。…駄目だこの人文体が合わない…。読み始めて、何か引っかかるなーと思ったらそこでした。久々に、物語以前のところで合わない文章読んだなあ…。続きはそれなりに気になるので物凄く残念…。
 あと、主人公たちの年長組は良かったのだけど、年少君がどうにも好きになれず終わってしまった。えっと…この巻で、この人のいい部分って出てきてたっけ?  

2015 年 5 月 3 日 

 『東京帝大叡古教授』
 明治時代、熊本の五校に通う主人公は縁あって東京帝大の教授に師事するため、夏季休暇に東京にやって来て遭遇した諸々。
 いきなり殺人事件に出くわし、最終的に、政治の一端をすぐ近くで傍観し。ある種、青年の一夏の思い出の話。そんなにノスタルジアのある話ではないしそもそも胆ではないのだろうけど(苦笑)。
 …私に近代史の知識が乏しいもので、主人公の本名が出てもピンと来なかったり惜しい気分になったところも…裏表紙の絵も、漱石しかわからない…。
 でも久々に、この人の小説を素直に面白いと思えた気がする。  

2015 年 5 月 4 日 

 『ファンタジーを書く: ダイアナ・ウィン・ジョーンズの回想』…ダイアナさんの随筆や講演をまとめたもの。
 序文と息子さんたちの話の再録を読んで、本当に亡くなってしまったんだなあ…と。翻訳の関係で本の刊行に時差があるのと、日本ではあまり報道されなかったこともあって、まだ小説を書かれてるんじゃないか、と思っていたりもするので。
 編集者との闘いで、手直ししたふりをして返したらそのまま通った、というのに笑い事ではないけど笑ってしまった。

 「通信販売」更新しました。
 ただのバカバカしいネタです。どうして書いたのかも思い出せない(苦笑)。

2015 年 5 月 5 日 

 友人たちと、姫路駅前の商店街(?)を会場にした謎解きゲームに参加してきました。記念企画で参加無料、というのもあって(苦笑)。…運営会社、本拠地姫路なのか。
 問題は簡単…だったけど、実は私全く謎解いてないよ!(爆) 他二人がものがんがん解いていって答え出てたから、そして考えても全く頭回ってなかった(没)。
 運営側のミスも挟みつつ(苦笑)、こういったのは参加よりも運営が楽しそうだよなー…と思いつつ、最後時間あまってぼーっと考えてました。いやあだって…毎日、学際の運営みたいなもんでしょ? そりゃあ、厭なことだってたくさんあるし、大変だろうとは思うけど。遊園地のキャストには、あまり魅力を考えないのだけどなあ。多分、手作り感があるかどうかなのかな。
 その後、昼ご飯食べて秋の旅行の予定をざくっと考えて、散会。母の誕生日用にケーキ買って、菖蒲湯の葉菖蒲買って帰りました。あー、姫路駅のあたり人多かった。

 『黄泉眠る森』…フリーの漫画編集者が探偵役。
 邪馬台国の謎解きを絡めたミステリかと思ったら、それへの解釈もあったけど、漫画家が昔体験したという消えた少年の話がメインで、あとは漫画家や漫画家との付き合い、編集とは、漫画家とは、というのを織り込みつつ、というような。
 謎やキャラクターは読ませる。ただ…文章が面白くないのだよなあ…脚本を書いていた人でよくあるような、肉付きのついたト書きというか。会話文はいいのだけど。…というところも、脚本やってる人と一緒だなー。
 この人が原作や編集者をしていた漫画を何冊か読んでいたので手を出してみたら、シリーズ二作目でした(苦笑)。でも、著者略歴見なければ気付かなかっただろうな。これ単独で成り立ってる。

 こまごまとしたのを、まとめて載せました。…あまりにも短くて、「虚言帳から」ではなかったりもするけど、まあ(爆)。

2015 年 5 月 6 日 

 『手のひらの幻獣』…本物そっくりの動物を「表出」する、という能力を持つ女性を主人公にした中編二本。
 今までも、短編集で二、三本語られてきたこの主人公。なんだか幸せになれそうにないなと思っていたけど…さてどうなんだろう。
 能力の説明で、幼い子どもの「存在しない友達」を引き合いに出すあたりの、日常との混ぜ具合が好きなのだけど、それが十全に活かされるのはやはり短編だなあ…。長編や続き物も嫌いではないのだけど、多く語られるほど、幻想譚ではなくファンタジーになる感じ。
 この話、色々ときな臭さが出ているけど、続くのかなあ?

 『ごんたくれ』…江戸時代の絵師たちの話。
 視点人物は、円山応挙の弟子の吉村胡雪と今は師を持たない深山箏白と。
 出てくる誰もが個性的で、絵師としての業も、多くではないけど語られる。それぞれに向き合うものがあって、目指すものがあって、見えているものがある。
 寺子屋の師匠をしている彦太郎が好きでした。

2015 年 5 月 7 日 

 うーん…昨日から急に、ケータイアドレスに十数分毎くらいに迷惑メールが届くようになってしまった…。
 ランダムでは当たりにくいアドレスだし、ケータイアドレスはあまり登録しないのだけど…どこかで業者のリストに載ってしまったのかなあ。鬱陶しい。
 もう何日か様子を見て、変わらないようならアドレス変えるかな…。でも、変更すると変更連絡が面倒だなー。どこまで連絡すればいいのかもよくわからないし(苦笑)。

2015 年 5 月 8 日 

 『the SIX』…超能力を持った子どもたち。
 所謂「超能力」を望まず手にしてしまっている子どもたちを、たまたまその子らに関わってしまった人物の視点で語る連作集(?)。
 うーん…これが何らかの形で続く、というのなら納得。これ一冊だけなら、何と言うか…中途半端。一応、各自が中心の一編でそれぞれが多少上向きになるあたりは描かれているのだけど、最後に全員が揃った話ですらそうなのだけど、はじまりの話のようだけどその割にその先があまり思い描けず、妙な力持っちゃって大変だね、まあ使いようによっては上手くもいくよ、と通り一遍にしか思えず。面白さはあったけど…中途半端。
 あと、その力があるせいでの不便さはさんざん描かれているのだけど、その能力が何かの代償として得られているとか使うことで反動がある、といったことが一切なさそうなのが気になるところ。結構現実味を帯びた書き方をしている分、どうなのかなーと思ってしまった。筋肉や声帯だって、頑張って使えば疲れたり切れたりするわけだし。

2015 年 5 月 9 日 

 『日暮旅人の望む物』…最終巻。
 爆弾テロリズムの脅迫状として名前を出された「日暮旅人」。天敵=雪路、がなんとなく嬉しい。
 美月さんは確かにキャラクターとして面白いしよく描かれているのはわかるのだけど、誰もが誰も、恨みつらみを抱いていないのがちょっと違和感…ああでも言及されていないだけなのか。実行犯とか、テイちゃんとかは嫌ってそうだし。
 しかしまあ…波乱万丈だったから当然かもだけど、旅人って決して「いいひと」ではないなあ(苦笑)。
 あとは、短編集が出る模様。

 『神様の裏の顔』…通夜の一コマ。
 誰からも慕われ、人に親切で神様のようと言われた元教師の葬儀で、元教え子や近所の人、元同僚などがそれぞれに故人のことを思い返していたら、ふと見え隠れした犯罪の影。それぞれの話をすり合わせてみると浮かび上がってきたのは…。
 題名が上手いな。これがなければ、最初の方のひたすらほめたたえているところでうんざりしたかも(苦笑)。しかし、読後感はあまりよくない…。
 そして面白かったけど、何故か、「来るぞ…来た!」という定番の感じがあったのが不思議。
 ところで横溝正史賞、思っていたよりも読んでいたことにびっくり。…いや読んでいたといっても、今までの受賞作の一割とかだと思うけど(苦笑)。

2015 年 5 月 10 日 

 『黒野葉月は鳥籠で眠らない』…新人弁護士が主人公の短編集。
 題名が隠喩調で面白い。
 法律ネタ(?)はそれほど詳しくなくても(多分ミステリ系統凝って読んでたら)、大体見当はつくのだけど、主人公の感情や人間関係やに案外無理がなくて、読みどころはあらすじ紹介にも取り上げられているような人の強さや怖さかな、と。
 さらっとしている割にちょっと引っかかるような、面白い感じだった。

 友人と会ってきました。…本屋(レンタルショップ)の駐車場で(爆)。
 いやあ…彼女は子ども連れてくるし、用事済ませたらちょっと話すくらいで別れるかなーと思ったら結構話し込んでいて。一時間半くらい立ち話してた…?
 それなら、はじめっからファミレスにでも誘っとけばよかった…。何か前も似たようなことあったよ。成長してない。
 で、その時も言ったのだけど…この先、彼女の息子を見るたびに「大きくなったなー!」って言うんだろうなっていう…それだけの時間が私にも流れるわけで…大人になると本当に時間経つの早いものなあ…。

2015 年 5 月 12 日 

 『悲禄伝』…四国編終幕。
 続きがあるからこそのこの終わり方かな…?(生き残りの人数について) 「ミナゴロシノタナカ」なんて呼び名がありますが、この人も結構な死亡率だよねえ…(苦笑)。
 面白くないことはないし、この先の展開も気になるのだけど…読むのに時間かかったなあ(苦笑)。何故かこの作者、同じシリーズや文体でも読むのに時間かかるときとそうでないときとあるのだよなあ…。

2015 年 5 月 15 日 

 『サイドストーリーズ』
 それぞれ本編(先行作品)があって、その脇役たちが主人公の短編…と思ったら、ごく普通にシリーズの短編や番外編ぽいものもあった(苦笑)。
 JT協賛ということでタバコと共通のキーワードが出てくるのだけど、作品によっては「いっぷく広場」という言葉の出現が白々しい(苦笑)。あと、防犯探偵は、それちょっと反則だよね、小説じゃなくてテレビドラマ版じゃないか…と、そこに笑ってしまった。
 作者名を見ず、『ハケンアニメ』と「D機関」のやつ載ってるかな、と思ったら、それは次以降のようですね。企画として面白いし、ちゃんと小説自体も面白くて楽しい。

 『プランタンの優雅な退屈』
 天然ガスが採掘できるためにあくせく働かなくても人々が生活できる架空の国の王女さまが探偵役…?
 推理物というよりも、不条理劇やナンセンスものといった感じ。…わりとまあ、現代日本も連想されるし…。それなりには楽しめたけど、もう一度読みたいかどうかは、どうだろう。忘れた頃に、はたと読みたくなるような気もしなくはないけれど(苦笑)。

2015 年 5 月 16 日 

 『出張料理・おりおり堂 - 卯月〜長月』…出張料理人の手伝いとして働くことにした主人公。
 主人公が派遣仕事を辞めてアルバイトを始めたのがそこの料理人がカッコよくて、というところにまずたじろぎ、折々に挟まれる内心(?)に、うーん昔の少女小説みたい…と思い。いや、それが十代とかせいぜい二十歳くらいならまだ生ぬるく見つめていられるのだけど、度々、三十二歳だの婚活だのと挟まれるから居たたまれない。
 料理描写は美味しそうだったし、出張先で触れられる人間関係もそれほどは無理がなくて面白いと思うのだけど、主人公の語りがなあ…。
 そして著者略歴を見て気付く。『たぶらかし』の人だったのか。あの話好きだけど、そういえばあれも最後は三十過ぎの女主人公の恋愛オチで幕を閉じたのだっけ…。
 題名を見てもしかして、と思っていた通りに続くようです。

 『大奥の座敷童子』
 五十年前、大奥に上がった女性にくっついて江戸に行ってしまった座敷童を探して、大奥に勤めに入った主人公。
 幽霊だったり妖怪だったりと妙な噂の多い中で、結構真面目に探すもののなかなか消息がつかめず。それもそのはずで、という落としどころは、ああなるほど。
 するすると読めて、明るく楽しい雰囲気なのだけど、寂しさも残るところが堀川さん。

2015 年 5 月 17 日 

 脱出ゲームで遊んできました。今回は、姉と友人Aと。
 …またもや、脱出ならず。あと三十分くらいあればなあ…と言っても最後の最後の一番の正解、までは全くたどり着けた気はしないけど(苦笑)。
 そしてようやく気付くけど、私毎回あまり謎解きしてないねえ…ヒント集めて提供して(しかしそれも見難い)、あとは横からちょっとずつ言葉挟むくらいで。…あれ?(爆)

 『誓約』…犯した罪と、誓った約束と。
 逃れられず、追いかけて来た過去。
 重苦しく、切羽詰った展開が続くだけに、最後の青年の「軽さ」に救われたような気がして…だけど彼も言ってしまえば罪を犯していると考えると…ぐるぐるする…。

2015 年 5 月 19 日 

 『オクターバー・ガール』…音楽を聴くとその世界(?)へと「とんで」しまう主人公。
 すべての音楽ではなくても、共感覚のようなものかなあと思いつつ、誰一人そこを解明しようとはせず、そういうものだから、とあるままに認めてしまうところが、それはそれで好き。
 あと、「歩く校則違反」の友人が、またいい奴で、傍から見てどうであれ、出会えてよかっただろうな、と。店長も、あまり出てきていないのにいいとこ持っていくなあ(苦笑)。

 …それまでなんともなかったのに、昼過ぎくらいになってから、ちょっと咽喉痛いなあ?と思ったらみるみる体調が崩れ…。
 とりあえず、PC見るのも回避して、とっとと寝ました。

2015 年 5 月 20 日 

 『この地球(ほし)にすんでいる僕の仲間たちへ―12歳の僕が知っている自閉の世界』
 自閉症の少年が、文字という語る言葉をもって綴った本。
 外から見たものが全てではなくて、伝えられないだけで、伝え方がよくわからないだけで、きちんと受け止めているし考えている。多分、「普通」や「大多数」にあぐらをかいている私よりもずっと。

 体調はまだ悪いままで(というか振り返るにこの日が一番悪かった)、やはりとっとと寝た。

2015 年 5 月 22 日 

 『闘鬼 斎藤一』…新選組の斎藤一の幼い日から会津戦まで+ちょっとだけ後日譚。
 うううーん…既にそれぞれのイメージを持っている分、あまり登場人物の描き方に魅力を感じられなかったなあ…。河合さんのエピソードくらいかな、残ったの。
 そして時系列に並んではいるのだけど、ある程度把握していないとちょっとついていきづらいかも。…会津陥落以降が読めるかな、と思ったけど、「闘鬼」というのはやはり新選組隊長時代を指すのかあ。
 そしてこの方、近藤さん嫌いなのかな(苦笑)。

 『ウドブノ』
 偶然、ロシアマフィアと日本の暴力団が取引をするはずだったウドブノという飲み物を手にしてしまった情報社の女性三人組。それぞれに出し抜こうと(?)、やりあう三組(?)。
 読みにくいかなーと思ったけど、俊敏に動けるデブ(本人も認める)が加わって、どうなるの?と面白く読めました。願い事に関して、一度は特にないね、と諦めるくだりが現実的、かも。それだけ信じていないということだし。
 暴力描写はあまりなくて、ほっとした…。シリーズ化しても面白そう。

 体調はいくらか回復したものの、会社行けばやっぱり恢復が延びるのは目に見えていて、土曜は友人と遊びに行くのを一月以上前から決めていたので、仕事たぶん大丈夫だし、と有給休暇(爆)。
 午前中はうつらうつらと寝て、午後は本読んでうだうだ過ごし。…そして月曜からあけてないPC開いたら、メールが…買い物関係のメルマガを結構取っているものだから、百通超えてた(爆)。
 夕方には図書館でごそっと本借りてきました!←

2015 年 5 月 23 日 

 予定通りに、GLAYファンの友人と遊んできました。三宮まで。GLAYの20周年記念イベント(?)で、あるカラオケ屋にコラボの部屋があるとのことで、一月以上前に遊んだ時に予約入れていたのでした(苦笑)。
 こういうコンセプトカラオケ、はじめてだなー。壁にGLAYの面子の写真が貼ってあって、壁は二面にプロジェクターでライブ映像が映し出され(去年?の東北)、テーブルには20周年のロゴ。ライブ映像は、全部で五種類、うち三種類は局丸ごとでした。
 …壁のシートはね、よく見たらかなりしわ寄ってた(苦笑)。お店の人が貼るのかな…。
 途中、フロントから電話かかって来て人が来てます、と言われ「は?」と。二人だけだし、予約は昨日も確認したけどちゃんと取れているし、もしかしてファン友達とかが誕生祝(今日は友人の誕生日だった)でもサプライズで持ってきた? 何事? と顔を見合わせつつ、とりあえず友人が行ってみたら…ファンの方が、写真撮りたいので見せてくださいーと来たのでした…。あるんだそんなの。
 歌って友人持参のツアーグッズだったらしいGLAYの人生ゲーム(?)もして(マスの内容読んでるだけで結構面白い)、会計済ませてお店出ようとしたら…何故かご年配の方の集団…何事?!(再び) 同窓会でもしてなのか…? もう少ししたら来ますからーとか言っていて、バスだか何だかを待っていたようだし…何?
 夕飯には少し早いからとそのあたりふらふらとして買い物したり古本屋行ったりして、から揚げのお店で定食食べて、別のお店で焼き立てスフレチーズケーキ食べて、電車が出た直後だねえ、と言いつつ乗り込んだら…友人が乗り換えで降りる駅の手前で自転車の立往生で非常ベルが鳴らされ、しばし停車…。
 うん、何か…こうやって振り返ると、なんだかんだあったな…(苦笑)。

 明日は、出かける用事を延ばしてもらったので、ごろごろ本読んでようかと思います。図書館は…予約本届いているようだけど、冊数増えなかったら天気崩れてなくって何冊か読めていて行けたら、くらいでいいかな…。

2015 年 5 月 24 日 

 『天使たちの課外活動 - 笑顔の代償』五巻
 ヴァンツァーとレティの周囲で囁かれる悪い噂。犯人…ああ…そういう人いるよねえ…幸いにも、実際に関わったことはないはずだけれど。
こちら側に来てからの話、この元暗殺者たちが出てくる話が好きだなと今更に気付いたり。金銀コンビや海賊夫妻よりも。

 『ソードアート・オンライン』二巻…一巻のこぼれ話のような短編集。
 先日、古本屋で見つけて購入しての再読。うーん、このシリーズどこまで集めよう…。次くらいまでかなあ…。「ファントム・バレット」は嫌いじゃないけどどちらかといえばどうでもいい感じ…ああでも、その後に出てくる短編好きだしなあ。うーん。

 『ログ・ホライズン』九巻…大陸の一行。
 前回の次回予告で、まさかカナミが出てくるとは、と吃驚したものの…軽くあらすじだけなら先にアニメで観ちゃったっていう(苦笑)。
 でも、主人公(語り手)は彼女ではなくて、けろナルドだったりKRだったりでした。そしてもちろん、描写はこっちの方がしっかりと。

2015 年 5 月 25 日 

 『帰ってきたヒトラー』上巻…何故だか、現代で目覚めたヒトラー。
 軍服姿のままおそらく自殺寸前までの記憶を持ち、現代にやって来たヒトラー。キオスクの主人に助けられ、ヒトラーをネタにした芸人と勘違いされて芸能界デビュー。主義主張は変わらないままなのに、周囲はそれを笑い事と捉えている。とてもシュール。しかも、語り手がヒトラー本人。
 読みやすいし面白いけれど怖いような。デビューがまずは成功を収めたところで、上巻終わり。これがどう収束していくのか。
 新聞で見かけた時にちょっと気にはなっていたのだけど、確かにこれは、日本ではともかくドイツでは物議を醸すだろうなあ…。

2015 年 5 月 27 日

 『帰ってきたヒトラー』下巻
 やはり、ヒトラーの主義主張は変わらない。それなのに、周囲は彼が言っていることややっていることは、風刺なのだととらえる。
 秘書の彼女の祖母の危惧が合っているはずなのに、そしてそのことに関してどこまでも彼と彼女の意図はすれ違っているのに、誰も気付かない。むしろ、二度とそんな事態に至らないために闘っているのだと捉えさえして。
 訳者あとがきで、作者のインタビューの言葉が取り上げられているけど、たしかに、とても魅力的な人物として描かれている。つい、このまま成功して望むとおりになればいいな、と思うくらいに。
 いや…面白かったです。

2015 年 5 月 28 日 

 『札幌アンダーソング』二巻
 北海道大学を根城(?)にする組織のトップ(?)と、四代分の記憶を引き継いでいる青年との対立シリーズ(?)二弾目。
 …最後のあたりで、あれこの対立にそんな目的が?と思ったり。前にそんなこと言ってたっけ…? 単に、拮抗する相手がいて楽しいだけかと思ってた(苦笑)。
 今回、雪山に死体を埋めたよ、という謎の投稿から始まり…そもそもこれにあの組織は関連しているのか?というところから。
 間奏というか助走というか。
 しかし、小路さんあまり冊数読んでいないけど…語り口と内容がずいぶんと離れているなあ、このシリーズ(苦笑)。

 ところで。
 我が家が虫屋敷だなーというのは知っていたけど…先日、風呂の水を流して洗おうとしたら小さなムカデが数匹浮いていたのだけど…どっから降ってきた…?
 風呂の蓋は最後に空けて、ほぼ一日水入れっ放しで夜に洗う前に流すのだけど…いつ、どこからやって来た。しかも二日連続(二日目は数が減ってた)。そして今日は、眼鏡かけてなくてはっきりは見ていないけど…げじげじが沈んでた気がする…。
 …で、今とても吃驚したのだけど、「げじげじ」で変換押したらげじげじっぽい絵が出て来たよ…どんな辞書だこれ。

2015 年 5 月 29 日 

 『インサイド・フェイス』
 行動心理学を用いて取り調べで犯人が話すこと以外からも情報を読み取り、犯人を追いつめていく通称「エンマ様」。彼女と、対立心を燃やす男性刑事とを交互に視点人物にしての連作。
 はじめ、行動心理学の説明がちょっとうっとうしかったり、キャラクターが結構典型的でなんだかなーと思ったけど、最後の話はこわかった。いくらなんでもそこまでいくかな、と思う半面、ありそうな気がしなくもなく。
 人の精神構造、サイコパスに拘るところ、デビュー作の流れのような…消防士シリーズの方が好きだけど、これはこれで引っかかるところも。
 …で、読み終えてから、三作目と知る(爆)。知らずに読み終えたられるのは、いいことなのかどうか(本のつくりとして)。いいこと…かなあ? いやでも、一作目だから最初の話に説明が多いと思ったらそうではわかったってとこはちょっと「ハテナ」。

 『φの方石』
 実のところ、あまり期待していなかったのだけど(←)面白かった。
 方石という独自の技術が日本にあって、そのための特区が舞台。設定としてもいろいろと拡げられそうだし、キャラクターもいいなあ。ミチルだけは、書き込みが少なかった気はしてしまうけど…なんだかよくわからないまま放置、という感じで。
 ヒーロー(?)が一筋縄ではハッピーエンドに持っていけなさそうな特質を持っていて、ヒロインが、ぎりぎりのところでうんざりせずに読める「女の子」だったところが結構大きい気が。続きは出るのかなー。

2015 年 5 月 31 日 

 『ミツハの一族』
 生きていくために必要な水を汚す鬼(=死者)が出ると、ムクロメの視る者とカラスメの読み解く者とが協力して鬼の未練を解き放つ。烏目役の従兄が亡くなったことでその役を引き継ぐことになった大学生と、闇の中で生きざるを得ない水守の出会いから始まる連作。
 なんだか読みにくかった…。どこか淡々としていたからかな? しかしまあ、人ってのはしぶといと思いきや呆気ない。

 『浜中刑事の妄想と檄運』…中編二本。
 題名に惹かれて(苦笑)。
 本人は心底地方の駐在さんを望むのに、意に反して機会に恵まれ続け、手柄を立てて捜査一課勤務になってしまっている主人公。妄想は、駐在勤務の様子をついつい夢想して声にまで出してしまうという(笑)。
 しかし、困っている人を放っておけず、たとえ犯罪を起こしてもその理由や心情を思いやってしまう、考えようによってはとても生きづらそうな刑事さん。二本収録のあとの話は特に、先の事件で主人公が担当だったなら、と思わずにはいられない。

 『ぼろイスのボス』…捨てようとした椅子が人になり。
 『魔法!魔法!魔法!』に収録済とのことで読んでいるのだけど、イラストがたっぷりでかなり嬉しい。しかも、うっすらとしか覚えていなかったし(苦笑)。
 ボス、だけど結果的には上手いこと免れたのかも?

 夜、友人から電話があって、某作家さんの講演会(イベント)の手伝いをして打ち上げにも行ってきたよーと連絡が。
 興奮のおすそ分け(?)だったのだけど、羨ましい、けど、色々と表現が秀逸すぎて面白かった(笑)。とりあえず、「もう○○は一生分浴びた」が名言です。浴びるて! 
 そういえば、次の作品(?)は新選組の土方さんがサイコパスな話らしいよ、と聞き。あーその切り口ありかも、と思ったのでした。そうはいってもやはり私の基準は『燃えよ剣』だろうとは思うけれども。刷り込みって凄い(苦笑)。



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