『決戦!新選組』…短編アンソロジー。
それぞれ主人公(視点人物)は沖田総司、近藤勇、藤堂平助、永倉新八、斎藤一、土方歳三。
はじめは、なんだかいまいちだなと思っていたけど、後半の三人の話が良かった。
『薬屋のひとりごと』6巻
あー良かった、あの二人が落ち着くところに落ち着いた。
ええと…西の国の使者の人(?)は、どうしてそんなに強く出られるのだっけ…? 食料調達の方は国の意向を笠に着られるけど、亡命はそんなに強くは出られないのでは…? 前の巻に書かれていたかなーさっぱり思い出せない。
しかしまあ、羅の一族は多種多様で楽しいな。疱瘡青年はまだ何か関わってくるのかな?
『都道府県の特産品 お菓子編』
各都道府県の銘菓を集め、お菓子とは?ということも軽くまとめてみたり。
おいしそう、旅行で行ったら買ってみたいなーなどなど、眺めて楽しい。一都道府県から一品、というのはなかなかに難しいなあ、と思ったり。煎餅比べとか駄菓子紹介とかで多少補填はされているけれど。
文章が随分と柔らかいし注釈が妙に細かいなーと思ったら、児童書だったのか。
楽しかった。…しかし、美味しそう(笑)。
『八丁堀のおゆう 千両富くじ根津の夢』
ご近所さんの旦那の失踪(女と逃げた?)の相談持ち込みから、押し込み強盗(数年前の盗賊団の復活?)、お寺の富くじと絡まる事件。
事件が中心になるから仕方ないのだろうけど、主人公、もうちょっとちゃんと生活を考えなくて大丈夫かなあ…と、思ってしまう(苦笑)。
しかし、知識なしに江戸時代の書き文字を読むのは至難の業じゃないかと思うけど…基本は自己流の崩し字だし出版物ならともかく手書きはさすがにルビもないだろうし平仮名ですら読解に悩むのが崩し字…。
『横浜大戦争』…横浜の各地区を治める土地神が、上役の命令で争うことに。
土地勘がある方が楽しかったかな、とは思うものの、まあそれなりに楽しく。
最後の、召喚が来てしまうところまではともかく、それを笑い話にしてしまうところだけ合わなかったなー。最後の最後でそうなってしまって、なんだか微妙。
本当に、最後のあの二頁ほどまではキャラ優先だなーと思いつつもなかなか楽しめていたのだけどなあ…。
『BOC』5号
巻末特集は「マンガで恋する文学」…というか、谷崎×漫画? 『谷崎万華鏡』という漫画化アンソロジーの宣伝兼ねての特集かな。
連載陣が変わらず面白い。
螺旋は…伊坂さんが一段落なのと、それぞれに山場手前という感じ?
『ON 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子』…猟奇事件物。
テレビドラマを見ていたから、情緒豊かな主人公と愛情あふれる母に面喰う(苦笑)。ドラマの設定が好きだっただけに、どうしても違和感はあるけど、これはこれで面白い。
『終電の神様』…電車事故に遭遇(?)した人たちの短編集。
日常の延長の、隙間のような変化のあった出来事。非日常、というほど強くはないのだけど、日常からは少しずれたところにある、後々ふっと思い出しそうな瞬間がある。
どれも、じんわりとあたたかく終わるのがいい。
Mちゃんと高野山に行ってきましたー。
十何年か前に一度行っているのだけど、いやあ、途中の景色とか全っ然記憶に残ってなかった(苦笑)。
途中、真田丸絡みでだか幸村の赤揃(だっけ?)を基にしたラッピング車を見られてうれしかった。赤に黒ってかっこいいは異色だなーと思ったら六文銭が。残念ながら、九度山で途中下車するほどの時間はなかったのだけど。
JR→南海電鉄→ロープウェー→バス、と乗り継いで、まずは奥の院の入り口まで。二キロほどを、お墓やら塔やらを眺めつつ移動。
ここの入り口で、おひとりで来られているっぽい方に写真たのまれたよー。デジカメの一眼レフ? こういうの持ってる人、行き擦りの人に写真たのんだりするんだ…うっかり落としたらと思って冷や冷やした…。
お参り後は、近道ルートを通って金剛峯寺の近くまでバスで。降りたところで、お昼ご飯。
ガイドブックに載ってた酒まんじゅうがほしいとわがままを言い、しかも、大伽藍を観た後の方がいいかなーと言いつつ先に行ってしまい、店頭でまだもだも出していたら、「取り置きしましょうか?」と気遣われた(苦笑)。
大伽藍、三鈷の松という普通は二本の松葉が三本ある、という珍しいものがあるのだけど、落ちているものを探していたら、二本囲われているうちの一本は普通で一本だけ、しかも時期的にまず落ちてないといわれ…でも見つけたよ?(苦笑) 二つ見つけられ、自分の分とMちゃんの分と、無事に。
金剛峯寺、欄間が物凄く凝っていて面白くて、でも裏から見たから何か動物がいるっぽいけどわからん、後で表から見よう、と言っていたら、お寺を出る頃にはすっかり忘れて素通りしてしまった(爆)。
しかし、三連休初日だし混んでるかなーと思っていたけど、想像したほどではなくて助かった。あと、年齢層高かった。間違っても女子高生はいないしいたら近くに家族がいそうな感じ(笑)。
少し早めに山を下りて、Mちゃんが購入特典が欲しいからと梅田で寄ったタワレコで、まさかのサイン入りポスターを当てたり。
何、空海さんご利益?!
あと、夕飯食べる場所を探しがてらぶらぶらしていて、キディーランドをのぞいたりもしたのだけど、かわいーと和んだりしていたのだけど。
…セーラームーンとかカードキャプターさくらとか、キティちゃんのお化粧関係のグッズがあったり、うわーターゲット年齢上がってるー! と、何と言うか、闇を見たような気分になった…(爆)。
まあ…ねえ…。二十代三十代の女性がお金使ってくれそうだよねえ…。
『dele』
死亡したら指定したデータを消す、ということを仕事にしている青年に雇われている主人公。善悪の判断がついていないような危うさと無邪気さがある。
そこそこ面白かったのだけど、メインはゲストキャラの事情の短編集で、この一冊では主要人物それぞれのことが語りつくされていないから、拍子抜けというか物足りなさというか、もやもやが残るなあ。
『政略結婚』
江戸末期、明治、昭和。それらの時代を生きた三人の女性の話。
どことなく、三人ともふわりと浮世離れしている感がある…のは、多分、語り口のせいかな。どれも、今その時を語るのではなく晩年にそれまでを振り返っているかのような感じなので。
とても、しなやかな感じ。
『カカノムモノ』
人の心に溜まる穢れ、澱。誰の身にもあるけれど、強くなると大禍津日神という「神」の名すら冠されたものとなり、呑み込まれると人を殺す。先祖が神の怒りに触れたために、定期的にそれを呑まなければ魚に化してしまうという呪いを受けた青年と大禍津日神を生み出すほどに心に澱を溜めた人たちの短編集。
青年が呑むとその澱を溜めることになった理由や出来事を忘れてしまう、という設定が重苦しさに加担している。忘れて反省も内省もできないから同じことを繰り返すのではないか、と。
案外そうではないのじゃないか、という描きようだけど、主人公はそう思っていないようだから。
表紙きれいだなー章扉の絵もいいな、と思っていたら、灰原薬さんだった。…絵を見て気付こう、私。
『リアルプリンセス』…昔話(?)をモチーフにしたアンソロジー。
うーん…。全体的に好みではなかったなあ。そもそも現代が舞台でそこそこ現実的な恋愛話やら日常話やらってあまり好きではないので、手を伸ばさない方が良かった物件だったか、という。
昔話アレンジは好きなのだけど、それほど色濃くないものも多かったし。そういう意味では、どこか寓話的な「歩く12人の女」がまだ好きだったかな。
『遺跡発掘師は笑わない 元寇船の眠る海』
元寇の折に沈んだ船の発掘ということで、水中発掘。いやまあ当たり前なのだけど、潜ってこつこつやるんだ―…陸上よりも大変そう…そこからまた塩抜きとかもやらなきゃなのだろうし。
まあそれは措いて、また今回も、物があっても立証が難しそうなものが出てきたなあ。小説とはいえ、なんだかもやもやする(苦笑)。
そしてピンチなところで、続く(笑)。
『CUT 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子』
今川焼というよりもお焼きっぽいなーと思いつつ読んでた(眼目そこじゃない)。少年が健気だった分、終わり方にほっとした。
しかし、ミスリードのためとはいえあの最低男と犯人の獲物が(全員ではないとはいえ)被ってたってのはちょっと苦しいような…。
それにしても、こんなにも想像力を働かせないよう頑張る小説ってのも珍しい(苦笑)。
『陰陽師たちの日本史』
安倍晴明の氏族を中心に(?)、陰陽師が各時代でどうあったか、というもの…かな?
安倍晴明周り(しかも大体伝説の方)の外はあまり知らないから、そういったところがざっくりとでもわかるかなーと手に取ったもの。当たりだった。
そして、いくらか時代が下ってからの奈良に陰陽師が多かったというあたりで『奈良町ひとり陰陽師』につながって、ああっそっか!と一人叫んでいたり(苦笑)。そしてまた、民俗学関係読みたい熱がやってくる…。
昨日の午前中に使った時にはつながっていたのに、夜使おうとしたら断絶していたインターネット。
またLANケーブルの接触不良かなーと、ケーブルをいじって再起動をしていたらOSの更新がかかって長々とPC自体が使えなかったこともあって、そしてよくわからないけど直ったりもするから、放置したものの翌日もそのまま。
で、観念してネット契約をしている会社に電話をしたら……うん、中継機のコードが抜けてたっていうね…そっちか…。
PCと中継機の接続は何度も確認したのに、そこは気付かなかった…ていうか、それが中継機だっていうのがすっぽ抜けてたよ…(没)。
念のためちゃんと回線がつながるかを確認する、ということで、PCの再起動してネットにつなぎたいのに、更新後(その後に一度二度は起動させているのだけど)だからか回線がつながったからか、随分と時間がかかって、何か申し訳なかったよ…。
それにしても、ネット接続できないことでのトラブルシューティングに、ネットへのリンクが貼ってあるのが謎だった。それができないから困っているのだが…?
『ライプツィヒの犬』
劇作家がふらりと東ドイツに過去を埋めて来た人たちの因果(?)にかすめてしまった話(多分色々違う)。
桐山さんがちょっと気の毒だなーと思いつつの読了。主人公は、なんだかいいとこ取りというか、傍観者なのにおいしいとこ持ってった、感が(苦笑)。
過去も人の想いも、ある種呪いだなー。
『迷家奇譚』
怪談考察、といった感じ。自身の見聞きしたことや聞いた話を深く掘り下げ、雑多な知識も絡めて思いを巡らせる。
文章のリズムが悪いのか私には読み下しにくい部分もあったのだけど、なかなか興味深くて面白かった。
『怪談遺産』…実話怪談集。
あとがきに作者の意気込み。
『夏目漱石解体全書』…夏目金之助ファンブック(笑)。
毎度、著者の好きさ加減がわかって、にやにやしてしまう。漱石の人となりを知るために読む本を探すのに便利そう。
『京都寺町三条のホームズ』7巻
第一部・完。という感じかなー。
冒頭の浮気騒動、わかりそうなものだけどまあ色恋に冷静さはないということで(苦笑)。
今回、お父さんがかなり重要な役どころで、結構いいキャラクターだったんだなー、と。
…で、もうちょっと文章が上手くなってくれたらもっと楽しめるのになあ…。
『ヒーローズ(株)!!!』…サラリーマン。
ヒーローに「なる」のではなく、ヒーローを「つくる(支える?)」、を仕事にした会社で働くことにした主人公。
何故前の職を辞めたのか、の経緯が厭な感じで…。まだこれ、真犯人が出なかったらここまでは打ちのめされなかったのかなあ、とかも考えてしまったり。ていうかこの場合の示談金ってどうなるの…? 犯人じゃないから最早たかりと同列のはずだけど、応じてしまっているから、何らかの法律的な行動を主人公が起こさなければそのまま?
実際にありそうだから厭なんだよなあこういうの…。
話自体は、ある種再生の物語でいい話だったし面白かったのだけど、ここが引っ掛かった分印象に残ってしまって(苦笑)。
『ししりばの家』
…今回は、あまり怖くはなかったかな…? 異常が異常と感じられない不気味さ、は、加門さんの描き方が秀逸だからなあ…。あそこまではなかった。
痛々しくはあったしむごかったけど。いや本当、ひどかったけどね…。
犬強し。そこでちょっと和む(苦笑)。
しかし、家族構成なんて多様なものだし、両親はともかくおばあちゃんだけ補充(おじいちゃんは?)ってのはちょっと謎。
『真夜中のパン屋さん 午前5時の朝告鳥』…最終巻。
後日譚のような、主要登場人物たちの大体五年後あたりのそれぞれの話。
きっとこの先も困難や悲しいことはあるのだろうけど、それを補う程に楽しかったりしあわせなこともあるだろう、と思わせてくれる終わり方。みんな不器用で、完璧からは程遠いのに、その不完全な「誰か」が「誰か」を助けたり支えたり、背を押したりしている。
『ガーディアンズ・ガーディアン』…二巻。
久々で、名前見て誰が誰かをわかるまでに少しかかった(苦笑)。終わったら、一気に読みたいなーでも大判は厳しいから文庫出ないかなー…。
物語には、何らかの意味があるのか。物語をつくりだした人は何らかの願いや意図があって作ったのか。…そんなもの、あるかも知れないしないかも知れないし、あってもなくても、後から他の人が付け足すかもしれないし。どんな物語であってもそこから受け取ったものは確かだよ、というのは本当だと思う。多分、どうやって物語が作り出されたか(意図や当時の情勢や)とそれを読んで何をどう思うかは、また別なのだよねー。
…とか、読みながら考え。三部作で次で最終巻。主人公が幸せであればいい…!(苦笑)
『掟上今日子の裏表紙』…逮捕された今日子さん。
語り手が、刑事さん+厄介くん。最後の履歴書の先も含め、次からは今までのパターンがちょっと変わるのかな?
先日のこと。
友人と遊びに行ったときに、暑いしひざ丈ズボンにハイソックスにしようかなーと思いつつ「…いや、歳、歳考えよう」とやめたのだけど(鏡に映った姿が小学生だった…)。そしてそれを友人に言ったのだけど。
…カエルのリュック背負ってる時点で、「何言ってんだコイツ」だったよなー…と、何日か経ってから気づいたっていう、ね…?
(カエルはいかにもカエルで、手足ついてて、平日の通学時間帯に中学生の群れを突っ切ったら「カエル…?」という声が聞こえたくらいにカエル。可愛い)
ところで、今日読もうとした本が、新人さん(一作目かったけど積んだまま)の二作目と思っていたら、カバー見返しの経歴に別名義で既に作家デビューしている、という情報とその名前まで載っていて。…その人、読んだことあるけどそれほどはまるでもなかったのだよなー…と読む前にがっくりしてしまったのだけど。
そこでふと。
…別名義、ちょっといいかも…。
基本、ネットでは来条名を使っているし、ここのサイト自体友人に教えているのだけど、何かこれちょっと照れくさいよな…? という話、別名義で載せていってもいいかもなあ…。サイト作るのは面倒だから、投稿サイトで。
これだけあれこれ書き散らして今更なんだという話ではあるのだけど、少女漫画系統(私の中で)の話って、実際の私を知っている人に読まれると照れくさいよ…!?
他の話でもそういうのがないではないけど、うーん、色々とまあ違うところが。多分、友人にそれぞれ示したところで「隠すほど?」と言われそうではあるのだけど。
そうやって、掲載をためらっていた分も載せる先がきっちり決まれば、書き上げる動力にもなるかなー。どうだろなー。そう言えば、「夜明けの晩」を書き直したけど放置しているし…。
『妖怪お宿稲荷荘』
妖怪のための宿で番頭見習いをすることになった主人公。現代日本で悩む妖怪の相談役になったり、ひたすら掃除したり。
ぬらりひょんの扱い(?)が、「妖怪の総大将」という何期目かの鬼太郎での設定がさも昔からのように使われるようになっていたのがなんだかなーと思っていたので、解法含め、ものすごく好みだった(苦笑)。
ただ、新人さんの二作目(一作目は買ったけど積んでる)だと思っていたら、カバー見返しで別名義でも小説を書いていて云々との略歴があり、…その別名義、何冊か読んでいるけど、嫌いではないけど、今一つ足りずにはまり切れなかった作家さん…。その事前情報、欲しくなかったなあ……。
『書架の探偵』
作家のクローン(作家自身の記憶を詰め込み済)が、蔵者として図書館に収容されているような時代。主人公はそのクローンで、兄の死に関わりがあるかも知れないと自分の著書を示され、貸し出されたところ…。
これどこに帰着するんだ、とハラハラしつつ、複製というだけで生物学上人と同じはずだし感情もある蔵者たちの扱いの酷さや「純正」を外れた人の扱いなど、戯画めいた不穏さも。
そして、うら寂しい終わり。
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