虚言帳

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日記連載履歴
2005.10

2005 年 10 月 1 日 神無月

 出雲では「神有月」となるらしいですね今月。
 行ってみたいなー、出雲。私、観光旅行(泊り掛け)なんて、東京の友人宅(むしろメインはそこに泊まること)と修学旅行くらいですよ。旅行行きたいーでもお金かかるなそれ・・・。

 結果を待っていた会社から連絡がなかったので、就職先が決定しました(文章がおかしいように思えるけど正確です)。
 四月から、近所の薬局(ドラッグストア)で勤務です。
 うわー、力仕事とかは大丈夫だけど、凄く大変そう。薬品知識ないですよ私。薬局行くのなんて、絆創膏か目薬買いに行くくらいだもの(汗)。
 人間関係に関しては、もうどこに行っても大差ないだろうから措くとして。不安山積みです、正直。
 とりあえず、今月待つか来月あたまに内定者懇談会があるようだから、それまで適当に不安でいよう(え)。あとは、そこらの薬局ぶらぶら観察してこようかなー(やな客)。

 さて、バイクの免許を取りに行きたいです。少ない貯金の八割近くが飛ぶな・・・。
 だけど、取るなら今のうち。
 あーだけど教習所に相談(?)に行くのが面倒だー。始まってしまえばなんとかなると思うのだけど。ううう。

 ところでもう、バイト行きたくないですよ・・・。
 夜はいいけど、昼が厭だ・・・。しかし人手がないのも確かで、今私が辞めると、確実に。誰でもやれる仕事なのだから、入ってくれよ誰か・・・。
 とりあえず、高卒だか中卒だかで微妙に学歴にコンプレックスありそうな二人を何とかしてください。
 大学なんて、実用的なことを教えてくれるところはごくわずかですよー? 人としての厚みがほしいなら、働いている方がずっとつくだろうと思うもの。それとも、そこを勘違いしている人たちに色々会ってきて反発心がついてるのかしらないけど。
 はあ。

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「わー」
 合わせ鏡の中に映る、何人もの自分に、感心するように声を上げる。奏は、そんな夏雪に、思わず微笑がこぼれていた。
 何度、この姪に救われただろう。
 そんなことを考えながら、ぼんやりと鏡を見つめる。並ぶ夏雪とは、哀しいことに、少ししか身長差がない。密かに、奏は夏雪の身長がこの程度で留まることを祈っている。
「競争しようか?」
「俺は構わないけど、無傷で出られる自信ある?」
「・・・いくらなんでもそれはひどいよお兄ちゃん」
 棒読みのところが、既に怪しい。
 しかし、冗談抜きにしても、足元に水の流れている鏡迷宮なのだ。鏡に気を取られ、足でも滑らせたら大変だ。緊急時の連絡先を事前に記入し、子供や年配者などの入場を条件付でしか認めていないのも、無理のない話だろう。
 それにしても、そんなものをテーマパークに設置してしまうところが思い切っている。

2005 年 10 月 2 日 昨日は確認もせず

 昨日。バイトからは普通に帰って来たのだけど、「よっしゃ今日から日記連載開始ー」と思ったら・・・ら・・・(沈黙)。
 いや、書きましたけどね。書いたけどさ。
 今までの文読み返すのにむっちゃてこずったんですけどー(自業自得)。なんだか結構あった気がするのだけど。どうしてそんなにあるの。
 凄く、原稿用紙換算(目安)してみたい誘惑に駆られるのですが、それやると、なんだか疲れそうだから止めとこう。
 しかし、伏線箇所のメモを取らないと、些細なやつはきれいに忘れていました。むしろ、メモも何も取っていたなった自分に驚きですけどね・・・いつも行き当たりばったりで書くから。

 就職先が決まった、ということで、溜めに溜めていた会社のパンフレットやエントリーシートの草稿を整理しました。
 ほとんど残ったけどね・・・。
 会社のパンフレットって、なんとなく面白くて、残して置きたくなってしまうのだよねー。どうせ見直すことなんてないだろうのに。もっと物を捨てるようにした方がいいのかもしれない。
 友人から借りていた、採用試験対策の本も返さないとー。学校関係のやつは、まだ捨てられないなあ。昔の時間割とか。どう間違っても要らないだろうけど、念のため。

 明日は、学校に進路の紙を提出する必要があるので行って来ます。ついでに、卒論の資料集め。
 ふふふ、この時点で資料揃いきってないってどうですか。原文のやつ、沢山・・・。
 もう、ざっと読むのでいいかなあ。細かく辞書を引いていると、どうしても時間がかかってしまうのだよねえ。私、中国語(現代)は基礎程度しかしていないしなあ。

 なんだか今、色々とやってみたいです。
 絵や曲をもらって、それをイメージして短文書くとか。リレー小説は、実現するかどうかは措いて、進行中のものがあるので保留。
 そんな試みの一、臨時企画。参加者一名だけなのです。だ、誰かー!(笑)
 まあ、そんな余裕あるのかって感じですけどもね。

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「鏡の迷宮かあ。お母さん、入りたがらなかったよね」
「ああ・・・。そう言えば、そうだっけ」
「あれ、一回、思いっきり頭ぶつけたからだって。お父さんとのデート中に」
 そう言って、笑う。
 何気ないはずの会話に、奏は、和弥の言葉を思い出す。姉を、殺したかも知れない男の名前。
 和弥にそれを聞いてから、どこか、心の一部が冷えている感覚がある。しかしそれは、きっと以前からあったものなのだ。ただ、隠れていただけで。
「じゃあ、姉さんの二の舞にならないように気をつけなよ」
「はいはい」
 

2005 年 10 月 3 日 計画性のなさはとっくにばれている

 予定通り(?)に、日記連載の伏線や描写のメモを取りました。時間がかかるかかる。まあ、作ると後が便利なのですが。
 ええと、以下、特にネタばれ箇所もないはずだけど、そう入り組んだものはかけないから推測できてしまうかもしれない、ということで反転です。
 はじめに作っていた登場人物のメモを見て、忘れかけていた名前に驚きました。しまった、この人所員だったかただの所長の友人だったか忘れた! ・・・それならそれでもういいか。
 しかしまあ、どうにか筋書きが浮かんできたので一安心。・・・遅いですね。
 一番最後の場面が、ありきたりな終わりながら、はっきりと浮かんできたので、最後まで書き終えたいものです。多分、今のところで三分の一から半分のどこらへんかくらいと思われます。
 ああだけど、本当にちゃんと収まるのかなあ。鍵になるはずの人物の立ち居地が定まらず、まだちょっとふらふらしているし。うー。

 とりあえず、自分の書いた物を見て、左側が窓ってあるのに左隣の席に弓歌が座っているという描写を見たときは脱力しました。
 サイトの方の修正は、終わってからまとめてやるので放置です(爆)。

 さて今日は、進路の紙を提出して、図書館で本とにらめっこしていました。
 資料探しというか・・・クイズや宝探しゲームの感覚です(爆)。原文から、なんとか該当箇所を拾い集めていますが。あれを全部読むのか私は。
 来月の半ばには第一稿をゼミの先生に提出なので、なんとか今月中には、日本語の資料だけでも目を通しておきたい。大筋以外定まってないのだからー大筋もそれで合ってるのか判らないし。
 ・・・なんてことを言いながら、小説を読み返しているのはどこの誰でしょう(没)。

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 軽く水音をさせながら、慎重に歩いていく。入り口で履き替えたサンダルで、指の間を抜ける水がくすぐったい。
 二人は、当然のように腕を組んでいた。傍から見れば恋人やどこかしら似通っていることから兄妹などに見られるかもしれないが、叔父と姪だ。ワカメとタラちゃんの逆だねと、夏雪が言ったことがある。
 水を撥ねて、角を曲がったところで、奏は、本日二人目の知り合いを発見することとなった。今度も、向こうはまだ気付いていないようだった。
 わずかな間だったが、鏡の迷路の向こうに見えたのは、確実に弓歌だった。
「ちょっと、立ち止まらないでよ急に」
「あ・・・ああ。ごめん」
 立ち尽くしていたのかと、歩き出す。
 弓歌の隣には、壮年の男がいた。奏らと同じように腕を組み、楽しそうに笑い合っていた。資料で見た、弓歌の父や兄ではない。奏と夏雪がそうであるように、恋人ではなく親しい血縁者や友人ということも考えられないでもないし、恋人同士だということも考えられる。
 だがどうしても、剣美学院に巣食っているらしい売春組織を思い出し、奏は、落ち着かない気分になった。
「どうかしたの?」
「いや。別に」
「お父さんといい、どうして、嘘が下手なのかな。レストランでのことじゃないよね? さっき急にだもん」
「ああ・・・いや、本当に、何でもないよ」
 角度の問題で前にいた二人は見えなかったのか、それとも結び付けて考えられないでいるのか、不思議そうに首を傾げる。
「ちょっと、考え事してた」
「何、仕事? 恋愛? さっきのお兄ちゃんの友達のこと?」
 好奇心を刺激されたのか、きらきらと目を輝かせる。歩みを再開させながらも、奏は苦笑いを浮かべた。
 こういったところは、夏雪もちゃんと「女の子」だと思う。そんなことを本人に告げれば、「じゃあ普段のあたしは何なのよ」と返るだろうことは、まず間違いないのだが。
 先を行っているだろう弓歌に声が届くことを懸念して、わずかに声を低め、さあどうだろうねと、はぐらかす。
「そう言えばあたし、お兄ちゃんの恋愛話とか聞いたことないなー。ねえ、何かないの? 今つきあってる人は?」
「残念ながら」
「誰か紹介しようか?」
「遠慮しとくよ」
「そう? まあ、社会人から見たら、高校生なんて子供かー」
 あながちそうとも言えない、と奏は思うが、そんなことを言えばややこしくなるだけと判っている。賢明にも、曖昧に微笑を浮かべるだけに収めた。

2005 年 10 月 4 日 予定なんてどこにあるの

 地元の映画館、「タッチ」をやっているのが八日までなので、行くなら今日だなーどうしよう、と思っていたのですが、雨が降っていたので止めました(その程度)。
 映像化作品(アニメ含む)はもう、生ぬるく微笑むしかできませんが、私は『H2』の方が好き。『タッチ』も嫌いではないけど。
 スポーツランドみたいな運動アトラクションの施設に行きたいなー(映画関係ないし)。

 そんなわけで(?)、今日は一日大人しく本読んでました。PCに入れているデータちょっといじったり。
 あ。しまった、午後から資料読もうと思ってたのにきれいさっぱり忘れてた(爆)。
 ゼミの先生に、夏休み前からお借りしている本もあるので、金曜までには斜め読みを・・・って木曜は半日遊んでるし明日はゼミの予習しないとだしほぼ無理じゃないか! わー・・・そ知らぬ顔をして借りっ放しか、同じくそ知らぬ顔で読まずに返すかどっちだ私。
 明日、その資料漁りに少し早めに学校に行こうかと思ったけど、雨か。必須の資料を入れているファイルが濡れるとやばいから見送ろうかな・・・。

 ところで。
 なんだか私、今までに本当に落ち込んだことはあるのだろうか、という点で落ち込み気味です(爆)。
 なんだかなー。こう海底まで落ち込んでへこんでそこから這い上がった覚えがないです。致命傷はなくても、失敗や失態は山ほどあったはずなのだけど。あれ、おかしいな。

 今、「世にも奇妙な物語」を見ています。
 このシリーズ、小学生くらいの頃は恐いなー、気味が悪いなと思っていたのだけど(そんな話ばかりじゃあないけど)、高校や大学に入ってからくらいか、よくこの短い中できっちり話をつくれるなと、そこのあたりも楽しみになってきました。短編の楽しみってありますね。
 で、全くもって関係がないのだけど。
 一話目の、医者が自殺しようとする患者を追いかけて走って行くところ見て。
 あー、やっぱり、丈の長い服が翻るのっていいなー。
 ・・・。見るとこ違いますね明らかに。いや好きなのだけどさ。だから冬のコート、長いやつに目がいってしまうのだけど(足元が寒いから、という実用性もありますが)。

 そう言えば、そんなひらひらコートの裾をなびかせる殺し屋(元)の出てくる話、書いた紙をどこかにやってしまった・・・。紛失だー、下手したらごみに混ざって捨てられてるなあ(汗)。
 何度か、冒頭だけ繰り返し書いていたやつなのですが。
 あまり面白みのあるやつではないのだけど、とりあえず最後まで(といっても三部作の一部のみ)書いたやつなのにー。あらすじは覚えているけど、書き直すのは何か違うしなあ。
 あーあー。

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「でも、自分では子供と思わないだろう?」
「んー。そうでもないよ。やっぱり色々とね。二十歳になったら別かな、とも思うけど、子供は子供だよ」
「ふうん。夏雪は大人だなあ」
「ええ? なんでそんな結論になるの」
 合わせ鏡に目が眩まないように気をつけながら、訝しげに視線を向けてくる。
 子供と自覚する子供は少ない。そうして、それだけで、十分に「大人」だろうと思う。高校生だった奏は、そんなことは考えもしなかった。振り返って、気付く。
「卒業したらわかるよ」
「お兄ちゃん、すっかり老成しちゃったねえ。実はお父さんより、年取ってない?」
「義兄さんは、あれは化け物だよ。俺からしたら」
 きょとんとして、次いで、明るく笑う。
 しかし、あれは狸だ。化ける妖怪の狸に違いない。義兄の年齢に、奏もあそこまで成長できるかは怪しいものだ。
 もっとも、それを成長と呼ぶならの話ではあるのだが。

2005 年 10 月 5 日  失敗というものは往々にして初歩的なものだ

 言い訳に逃げてみました。

 先ほどまで、一時間くらいプリンターと格闘していました。この間、レーザーのインクが切れたので、とりあえず、放置してあったインクジェット(インクは購入済だったので)を引っ張り出してきたのです。
 どうして設定はちゃんとできてるのに印刷してくれない?! と、大いに嘆かされたのですが。
 何のことはない、「通常使うプリンター」に設定されていなかったため、今まで使っていたプリンターに、一生懸命データ送信をしようとしていたのでした。できるわけない、つながってないのに(爆)。

 このプリンターは、母との共有(それぞれに違うNPC)なのですが、最近は母の方がよくプリンターを使うため、先日、そっちを先に設定しました(私は使うときでいいやとしばらく放置していた)。
 で、そのとき。
 順調に設定を終えて、しばらくして母が使ってみると、「プリンタとの通信ができません」と警告窓が出て動いてくれない、とのこと。
 ええさっき動いたのに?と、かなり長いこと、説明書を引っ張り出して逐一調べてみても原因が掴めず、苛立ち紛れに、コネクタを見たら・・・ちゃんと填まってなかった・・・。
 真相は、母が、(私のものと母のものとで使うケーブルが違うため)コネクタを抜く必要があるのだけど、それの練習で一度抜いて、戻した状態が、ちゃんと奥まで填まっていないというものでした(没)。
 いや私、はじめにコネクタ確認しましたよ? でも大体、固定金具はまってたら、つながってるものと思うじゃないか・・・。

 二度続けての単純失敗。
 ・・・私に文句があるなら直接言ってくれ、プリンター(ある意味言ってる)。

 そう言えば(?)関係ないけれど、今現在、紛失だったり変質だったりで、描いたものの手元に保存できていないものが三本あります。
 一つは昨日のやつで、もう一つは、何回か前の企画で送ったもの。何故か、メールのソースしか残ってない・・・そんなもの文字化けして判読不能だ(没)。
 それをお送りした方に、先日ようやくの思いで、もしまだ残っていたら送ってほしいとメールしたのだけど、さてどうでしょう。
 消されずに残っているかよりも、メールそのものを怪しまれて破棄されるに一票(爆)。このご時勢ですからねえ。
 そしてもう一つは、一度送ってもらったのだけど、何故か文字化けして、再度頼んでいたら音信不通に。その頃、青年海外協力隊に行くかもしれない、なんて話もしていたしなあ・・・今頃メール送っても、怪しいだけだし(没)。
 それは、私の手元にはないのに、ある高校の部誌(だったはず)にはゲスト掲載されているらしい(私が許可したのですが)不思議。

 今日は、雨の中学校から帰ると、郵便物が二つ。
 一つは今日あたり来ると思っていたのだけど、もう一つが思いがけず。時実さんから、就職祝いに蔵書票を頂きました。
 うわー、うわー!
 あれって憧れですよね。とりあえず張ろうと決めているのが、絶対に古書店にも持ち出しやしない、自作の猫屋本(単に猫屋の話をまとめて印刷して閉じただけ)だったりするところがなんとも、あれですが(汗)。第一号それかよ。
 こんなところですが、取り急ぎ、お礼のみ。ありがとうございます!

 今日は、『夏目友人帳』という、とても楽しみにしていた漫画(そして期待以上に楽しみました)の発売日でもあって、なんというか・・・こんな幸せでいいのかなーと思った日でした。
 ふふふふふ。

 ・・・まあうっかり、嬉しすぎて、明後日のゼミの予習をすこっと忘れていたのですがね(爆)。
 明日は友人たちと夕飯食べるから、夜には無理だしー。明日の朝、やろう・・・。

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 急に、夏雪が声を弾ませた。
「あっ、あれ! 出口じゃない?」
「・・・夏雪」
 勢いよく指差して直進し、指先を鏡面に、したたかに打ちつける姪。奏は、半ば呆れて、痛みをこらえてうずくまる夏雪を見守った。
 注意しろと、言ったはずだが。
「・・・うぅ・・・こんなの反則・・・」
 涙目になりながらもよろよろと立ち上がった夏雪を支え、奏は、出口を目指した。

2005 年 10 月 6 日 遊んできました

 友人とカラオケに行って、ぶらぶらと靴を見て、別の友人と合流して中華の食べ放題食べてきました。満喫。

 カラオケ、阪神の優勝で半額になってました。今日まで。知らなかった。
 えらく安いので、夕方になると混むかなー、延長どうしようと思っていたら、案外そんなこともなく、しかし結局、延長することもなく出てきました。
 なんだかばらばらと歌ってきましたが、最後にポルノグラフィティの「ROLL」を二テンポ上げて歌ったら、そもそもうろ覚えなところにそれなものだから、所々歌えませんでした(爆)。
 しかしあの歌は、曲の感じだけは(え)さわやかで好きです。

 そうして、友人に「SCREAM」(小文字だったか?)のダビングを頼んでMDを渡していたら、他にも色々とってくれた上に一枚増えていました。わあい。
 その上に、「二枚持っているから」と、CDを一枚もらい。歌詞まで印刷してもらいました。
 なんだか私、昨日から物もらいすぎですか。ありがたいやら申し訳ないやら。

 靴屋は、友人のブーツ探しに。
 普段私は、はいている靴が擦り切れていよいよはけなくなった頃に安いスニーカーを買う、といった買い方しかしていないので、実はじっくりと靴屋さんを覗くこともなく。
 やー、色々あるのだなあ。そうして、服を置いている店で靴も置いているところも多いのだなあと(待てそこは基本では)、半ば感心。

 その後での中華バイキング。食べてきました沢山。杏仁豆腐で締めるまでにたらふく〜。
 話していて、私も入れて三人で入ったのだけど、そういえば高校の三年の時に同じクラスだったねということに。そう言えばそうだ。なんだか、学校出ると、「同じ学校だったね」で一括りです(汗)。
 食べつつ話しつつ、のはずが、どうしても食べると無言に(笑)。むしろ、周りのテーブルの会話が断片で聞こえて気になりました。露西亜人パブとか。
 座っていた席が窓際で、ライトアップされた姫路城がきれいに見えるのですが、視線を少し落とせば、向かいの建物に住んでいる人の部屋が覗けてしまうという(爆)。
 私たちが行ったお店の入っているビルの方が高くて、そしてその建物と向かいの会はお店で窓が塞がれているか何かで人目がないと思っているのだろうけど・・・夜に、電気ついていたら丸見えですよ・・・気付いて早く・・・!
 関係ないのに、どうしてもふっと視線がいってしまい、「誰か教えに行かな」と話題になりました。何話してんだ。

 ↓疲れていて眠いのに姉にPCを乗っ取られており、ひたすら眠いので一行・・・(爆)。

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 ここまで来たら、さすがに迷うこともないだろう。

2005 年 10 月 7 日 秋雨の時期ですか

 しとしとじめじめ・・・。
 一昨日は、寒かったのに。それを想定して服を着て行ったら、昼頃までは良かったのだけど午後、暑かったです。帰りが特に。
 しかも傘、行きは降ってなくて帰りは止んでいて、持って行くだけ邪魔でした。本当、邪魔だった・・・。

 さて、「桜の咲く世界」から「桜花の道理」に改名です。改題?
 「桜の咲く世界」やら「明日の明日」やら「終わらない時間割」やらは、半ば無理やりに捻り出した仮題なもので、あまりしっくりこず・・・今日ふと浮かんだので、かえてみました。さて落ち着くか。
 はじめに浮かんだのは「桜花乱舞」だったのだけど、そうすると、漢字四字が三つ続くからなあ。
 「道理」は、広辞苑で意味を調べたら、割と皮肉っぽくて(あの話の内容を考えると)まあいいかと。何も考えずにつけた題の方が、しっくり来ることが多いのですけどね(苦笑)。

 卒業するまでに、記念に、小冊子を作ろうかと考えています。外部に委託して印刷するか、プリンターやコピー機を使ってやるかは未定。
 もしもそれを、実費のみか送料のみで通販(?)ということになったら、どのくらいの人が参加してくれるだろう、と考えたり。案が固まったら、アンケート(というよりも予約申し込み)を設置したいと考えています。気が向きましたらご参加ください。
 今考えているところでは、
  一、「桜花の道理」をまとめて書き下ろし(後日サイト掲載)を加えたもの
  二、掌編から気に入っているものを集めて場合によっては書き下ろし追加
  三、短編を新しく書く(サイト非掲載予定)
 ・・・やるなら、卒論が終わってから就職先の仕事説明が始まるまで(つまりはほぼ二月いっぱい)となるのだけど、本当にやるつもりなら、今年中に見通しだけはつけたいのですよね。
 どうしようかなー。
 リクエストなどあれば、今なら参考にする余地がありますよー。メッセージフォームから送ってくださいー。(唆してるのか懇願してるのか)

 ところで。今気付いた衝撃(むしろ脱力)の事実。
 空き時間に、過去の卒論を読んでみようか(形式の参考に)と思って、図書館に行きまして。そうしたら、他の学科の物はあったのだけど置いてなく、地下書庫かなー、と訊きに行ったら古いものは地下書庫に、近年の物は日文(日本語日本文学科)の準備室にありますよ、と言われ。
 準備室に行ったら、ありませんよ、と言われ、それぞれの先生方が保存されていますよ、と言われゼミの先生のところに行ったら・・・処分したと言われました。
 ・・・他の学科のやつ見たら、数人分を集めて冊子形式にしてあるのですよね。立派な。しかし処分というと、そんな体裁にはなっていなかったというわけで(そして先生は全て図書館に置かれていると思っていた)。・・・冷遇されてないか日文。図書館に保管してくれよ。
 いやまあそれは本題ではなくて。
 で、先生のところに行ったついでに、資料集めのことでの疑問を訊いたりもして。そうしたら、実際に資料に当たってみようかということになって、ゼミの後で、一緒に図書館に行ってもらうことに。
 やー・・・調べものってああやってやるのかー、と感心して眺めていました。手伝う余地がない(爆)。
 そして、コピーを取ろうと思ったのだけど、「コピー申し込み五時までだ!」と、メモだけ取って帰ったのですが。・・・五時までって、夏休みの閉館時間が早めに設定されているときのこと。きっと、私が帰途についた時点では、まだ申し込めた(没)。
 馬鹿だ・・・。
 それに気付いたのは、ついさっきのこと。馬鹿の自乗ー・・・。

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「お帰り。どうだった、デートは」
 幾分不機嫌そうな熊が、二人を出迎えた。台所から、一瞬、首だけ振り返る。今日の夕飯は炒飯らしい。それと何故か、ちくわの素揚げ。
 にっこりと、夏雪は微笑んだ。
「楽しかったよ。お父さんも来れば良かったね」
「悪魔か」
「あ、これお土産。アクアサイドの横に、良さそうな酒屋があったから、義兄さんも今度行ってみたら?」
「おお」
 日本酒の酒瓶を置くと、嬉しそうに相好を崩した。義兄は、弱いが、好きなのだ。
 とりあえずは機嫌が直ったらしい様子に、奏は、夏雪と笑い合った。ちなみに、その店を先に見つけたのは奏だが、土産に買おうと言ったのは、夏雪の方だ。
 義兄は、器用にも中華鍋を振ってご飯を混ぜると、三等分して皿に持った。それを夏雪に運ばせ、自身は、数日前に栓を開けた紹興酒と小さなグラスを二つ持ってくる。その間に、奏はスプンと箸を引っ張り出していた。
 それぞれ席に就き、各々でいただきます、と言った後に、奏は、一人丸まる一本が割り当てられているちくわの素揚げをつついた。
「ところで、このちくわは? いそべ揚げ、でもないみたいだけど」
「そりゃあ、揚げただけだからな」
「なんでまた」
「あー、賞味期限が一週間ほど前でな」
「・・・加熱処理ですか」
 半ば呆れ、半ば感心して呟くと、向かいで、夏雪が胡乱そうにちくわをつついていた。いっそ、聞かない方が良かったのかもしれない。
 どうせ、三人とも完食するのだろうが。


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 ちくわの素揚げは、過去の我が家の食卓からそのまま(爆)。

2005 年 10 月 8 日 しまった!

 突発企画の締め切りがそろそろだ〜。話を考えるのは楽しいけど、放っておくと間延びしてしまう〜。
 なんとか、今年中には(長)書き上げてお届けしたいところです。

 今日、バイトに行った時に、十一月いっぱいか十二月半ばまでで辞めたいと言おうと思ったら。
 昼の主任と店長(?)とが、それぞれに昼と夜に誰が入って、ということを考えているから、二人ともがいるときに言おうと思ったら、今日に限って何故に遅れてくる、店長・・・(泣)。
 そんなわけで、来週に延期です。主任に言ったところで仕方がないし、店長(?)には週に一回しか会わない・・・今日、店長(?)だけに言っても良かったのだろうけど、後で主任に言うのもなんだかだし、かといって店長伝えにいかれるのもなあ。
 バイトを辞めると、一挙に貯蓄を食い潰していってしまうのですが、いや精神的にきつい・・・これで卒論が入ってきてその上に話を何本か書き終えたいなんて思ったらもう。私が潰れる。
 そんなわけで、短期を探すのかも未定です。しかし、お金がないと、バイクの免許を取ったところで本体(違)が買えない・・・。旅行にも行けない・・・。
 まあいいか(いいのか)。

 「桜花の道理」の話が一つ書けたので、またそのうちに、こちらに載せたいと思います。打ち込むのが面倒(爆)。
 ようやく、「花の宴」という題で本来書きたかった話が書けました。
 このシリーズは、結末が見えていないので割合気楽に書けます。しかし、終わらせたい気もする・・・どうしたものか。
 とりあえず、猫屋では触れなかった仕組みも、立場は違うけれどもある程度示したいとも思うのだけど、なかなか上手くいきません。技量の問題かなあ。というか、そっちに持っていくと、成一が置いてけぼりになるというか・・・。竹葉の独壇場というか。

 他に、この間から書き始めた『オズの魔法使い』が下敷きの話は、序の部分が書けたらとりあえず満足なので、そこまで書き上げてここに載せてしまおうかなとか。
 しかし今更ながら、登場人物たちの名前が「スケアクロウ」「ウッド・スライサー」「レオナルド」で、順にかかし・きこり・ライオン。いやあ妙な名です(笑)。

 台風の目の続きも書きたいな・・・新しい奴出して。
 しかしあれは、進んでいくと、下手をすると恋愛話に転がっていくからなー。そうなると面白くないし(私が)。

 恋愛メインは、読むのも書くのも好きではないのだけど、時々、どっぷりと甘いものも書いてみたいなー、という気も。
 や、恋愛物というのとはちょっと違って・・・うーん、何だろう。甘いやつ、なのだけど。色恋ものではあるけど、恋愛とはちょっと違うような。
 どうして飛び越えてるのでしょう、私(爆)。

 そろそろ、気儘な被保護時代も終わりということでか、一種、飢餓感めいたものがあるような気がします。この頃。
 面白いなあとは思うけど・・・卒論が遠退いていくよ・・・それ完成させなきゃ卒業できないって私・・・。
 しかし来週(今週?)の木曜は、友人からお誘いが入らなければ、古本屋に行きたいです(爆)。

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 奏が覚悟を決めてかじると、普通のちくわの味で、本当に危険なものを食卓に載せるはずがないと判りつつも、少し安心した。
 そんな奏を見て、ようやく夏雪もかじりつく。
「何だお前ら、そんな悲壮な顔をしてまで食べなくてもいいぞ」
「悲壮というよりも、毒見の心境だよ」
「うんうん、言えてる」
「好き放題言うな。誰も、使わないで置いとくからこんなことになるんだぞ」
 そこで、捨てようという発想にならないところが、律儀というか勿体無い症というか。
 なんだかんだと話しながらも、夕飯は、順調に消費されていく。義兄は紹興酒をなめるように飲み、奏も適当に飲んでいるが、未青年の夏雪だけは、自分でほうじ茶を淹れていた。

2005 年 10 月 9 日 案外読んでいない世界の名作

 今読みたい本。
 『オズの魔法使い』と錬金術関係書。読み易い学術入門書がいいなあ。
 しかし、読もうにも、図書館は休館中です。木曜まで開かないよ・・・。学校の図書館で借りても、水曜まで行かないから似たり寄ったりです。それなら持ち運びの少ない方がいいよ。
 それとも、家にあったかなあ・・・世界名作全集。私あれ、『王子と乞食』しか読んでないけど(しかももう忘れた)。

 何の脈絡もない話ですが、私は右利きで、右に腕時計を嵌めています。
 だって、利き腕と逆につけるものだって知ったときには、右腕で慣れてしまったのだもの。気付いたの、高校の半ばくらいの話ですよ(遅)。
 やあ、字を書くときに邪魔なのですがね。素直に左腕につければいいと判ってはいるのですがね。何か違和感。
 で、何の小説だったのか忘れたけど、右腕に時計を嵌めて入る男の人に「左利きなの? それとも、捻くれ者なの?」といった言葉が投げかけられるものがあったのです。それを見て吃驚。
 そういう見方もあるのかー・・・。
 じゃあ私、捻くれ者ですか。と、思ったことを思い出しました。それだけの話。

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 食事を追える頃には、二人とも、夏雪にそのほうじ茶を分けてもらい、のんびりと、酔っていもいない酔いを醒ます。
 そんな二人に対して、夏雪は、当番の皿洗いに立っている。
 奏は、刑事ドラマを映しているテレビを眺めやっていたが、夏雪と十分に離れていることを確認し、そっと、義兄に呼びかけた。
「義兄さん。御劔弓歌には、叔父か年の離れた従兄弟はいましたか?」
「うん? 何だ急に」
 こちらも声をひそめ、口元は笑いながらも、目が意外に鋭い。
 気になって尋ねたが、やはり、夏雪が寝てからか日を待つべきだっただろうか、と思った。奏は、そっと夏雪を見やった。

2005 年 10 月 10 日 闇の床に注意

 本のケースを、入り口近くに放置していたのを忘れて、部屋に突っ込みかけた馬鹿です(爆)。

 朝からバイト行ってきました。今日は普通に五人。
 とりあえず、「だるいようなら帰すで」と言われたときにゃあ、じゃあ帰る、と喉まで出掛かりました。てきぱき動けと言われたところで、これでも精一杯やっている状況というのはあるものです。
 それでも、客観的にみて「とろい」ということはあるし、頑張ってみたら以外に前よりもできた、ということはあるけど、それにしても言いようがある。
 言い方って大事なのだと、あそこでしみじみと学びました。それを活かせたらいいけど、私は壊滅的に口下手です(没)。
 やはりどうあっても、来週の土曜には辞める期日を切り出そう。疲れる。

 何と言いますか。
 「あそこ空気悪い」と、就職が決まって一足先に辞めた友人が一年ほど前(?)から言っていた空気に、ようやく私も気付いたというよりも、それから更に悪化して、あまりに鈍い私ですら影響されるほどになったってことでしょう。
 納入日に間に合うのか否かでぴりぴりしていた(らしい)ポストカード製作現場ですら、のほほんと受け流した私に察知されるようじゃあ、いい加減まずいと思いますが・・・。

 今日は、『機動警察パトレイバー』の漫画を一気に読み返して、気付くと日付を超えていて大人しく寝よう・・・と思ったのに何故。
 愚痴ばかりです(爆)。

 そんなわけで、日記連載は休みで。
 突発企画は、参加くださった方々が皆アドレスを明記してくれているので、おそらくここでの掲載は見送りで〜。気が変わったら知らないけど。まあぼちぼち考えます。目指せ年内!(だから長いって)

2005 年 10 月 11 日 消えた朝

 気付いたら、十一時でした。・・・午前中に、ゼミの予習しようと思ってたのに・・・。
 そしてその後、一時間予習をして、昼食を摂って、一時間ほど眠り、夕方にまた、二時間ほど眠り。寝すぎ(汗)。

 午後から、父に連れて行ってもらって教習所に行ってきました。中型二輪の申し込み。
 自転車で二、三十分で行ける距離なのだけど、いつでも行けると思うと行かないもので(汗)。結局人を頼ります。
 で、400のバイクを起こしてみる・・・る・・・・・・る・・・・・・・・・。
 てこの原理だってのは判ってるけど、体が動かないですよ! とにかくどうにか辛うじて起こして、「中型いける?」ということで申し込んできました。小型を取ってから、追加実技を受けて中型、というのも考えたけど、結局。
 数百円、後者の方が安かった(笑)し、楽だろうとは思ったのだけど。実技時間が多い方がいいかなと・・・卒業できるのかな。

 いや、何より。
 私、400とかのバイク乗るのかな。(かなり根本的)

 さてところで、「桜花の道理」更新です。
 題名に悩みました・・・「花の宴」を改題して、こっちに持ってこようかと思ったのだけど、なんだかなあと。同じ題を二つ、置いても良かったのですが(紛らわしいわ)。
 仮題は「花盃」だったのですが、どこがどうなってそうなのか、書いた本人がわからなかったもので、却下(爆)。
 下に離した注釈は、知らなかったら違和感があるだろうなと思ったのだけど、本文のすぐ下におくと、文の「終わった」感じにそぐわなかったので離しました。如何なものでしょうか。
 衛生の喋りが、意外に書きやすくて驚きました。
 ちなみに、衛生の名が、はじめは「源五郎」だったのは内緒の話。なんとなく、中国の人になりました。なんとなくて・・・。

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 父と叔父の会話に気付いた風もなく、姪は洗剤を洗い流している。
「・・・今日、彼女が四十くらいに見える男性と歩いているのを、見たんです」
「漫画の主人公並みにヒントにぶつかるなあ、お前」
「関係があるとは限りませんよ」
「明日、事務所に寄れ」
 わずかにむっとして返したのだが、義兄は、ただ肩をすくめ、それだけを告げた。目線は、テレビに戻っている。
 奏も、それに倣う。
 昔ながらの刑事ものとは一味違ったテレビドラマは、事件捜査が、新たな証言の出現によって、大きく展開が変わるところのようだった。
「あ。お兄ちゃん、後で本借りに部屋に行っていい?」
「え? いいけど、どうしたの急に」
「感想文の宿題。高校生になってまでやらせないでほしいよ」
 読書自体よりも、感想文を書くのが嫌いな夏雪は、食器を布巾で拭きながら、盛大に溜息をついて見せた。
 奏の通っていた高校では、そんなものが出た覚えはなかった。
「その提出、いつ?」
「明日」
「図書館で、書きやすいの借りたら良かったのに」
「行き損ねたの」
 ちなみに、奏の本棚には、SFやファンタジーが主に並んでいたりする。義兄の方はといえば、雑多ながら、推理ものが多い。
「義兄さんのところのやつの方が書きやすくない? 意外に、純文学とか置いてあったと思うけど」
「意外にって何だ」
「いや、まあ」
「厭。どうせ時間費やすなら、少しでも楽しめるやつがいい。感想文なんて、出したらそれでオッケーなんだから」
「純文学書きが聞いたら怒るぞ、それ」
 義兄が、半ば呆れ、半ば面白がるように突っ込みを入れる。
 夏雪は、手の水分をぬぐいながら、二人の方へとやってきた。洗物に邪魔と、束ねていた髪を解く。
「好みの問題よ。あたしは楽しめないけど、楽しめる人は楽しめる。それでいいじゃない」
 奏は、義兄と目線を交わして苦笑した。正論だ。

2005 年 10 月 12 日 養成ギプスをつけた覚えはない

 昨日の、バイクとの取っ組み合いのせいか(他に思い当たる節もない)、体の各所が筋肉痛・・・。
 両太腿と両腕と両肩(特に左肩)が。右の太腿なんて、一昨日にバイト先でしたたか打ってあざになってるのにその上か。
 おかげで今日一日、錆び付いた機械のような心境を味わえました。要らん。目下進行形だし(泣)。
 明日は実技の初日なのだけど、収まってるでしょうか、筋肉痛。ただでさえ、学校が終わって駆けつけて間に合うかなというところなのに・・・(爆)。いや、駅からあそこまで、四十分かからないと思うけど・・・多分・・・。

 今日から、地元の市立図書館が活動再開(コンピュータとシステムの入れ替えで二週間弱臨時休館)だったので、学校に行く前に早速、寄って来ました。さすがに人が多かった。
 PCが全部、薄くなっていて驚いたー。入れ替えって、てっきりシステムだけと思っていたから。総取っ替えだったのか。
 そうしておかげで、オンラインからの予約とその確認ができるようになりました。簡単な登録が必要で、早速それをして、予約もして。
 便利だけど・・・検索画面が少し、見にくくなってました・・・。多分慣れだと思うけど、ご年配の方は使いにくくなったのではないかな・・・。

 で、帰りには、レンタルショップに寄ってカードを作って。
 「入会はどこですればいいんですか」と訪ねたら、カードの説明を懇々としてくれたものだから、つい、クレジットと一体化している方を作ってしまいました。保障料無料で更新の必要がないのと、クレジット清算でレンタルしたら一割引、というのにも惹かれたのですが。
 クレジットカード、二枚も要らないのだけどな・・・。

 ところで、『オズの魔法使い』。借りてきて読んだのだけど・・・どうしてあれが世界名作? いやそれは、百歩譲ってわかる。愛読されるか?
 あらすじだけだと、結構凄いと思うのですが(発想や展開がやはりね)。
 しかし。
 途中、仲間がはぐれたり危地に陥って「もう会えないと思った」とかって・・・古典作品の特徴とでも言いましょうか、心理描写があまりにも無くて、あっさり冷酷にすら見えるのですよ・・・。
 そしてまあ、ブリキのきこり。婚約者は迎えに行かないのか・・・(呆)。
 何が何やら、突っ込みどころがありすぎて、突っ込む気にもなれなくなるのですが、うん、まあ、面白いですよ?(説得力薄)

 私がこのところ書いていた「魔法使いの都」は、ようやく序分を書き終えました。ひとまず満足。
 まだ「魔法使いの都」その物が出てきていませんが、続きを書くかどうかも判らないし、とりあえずその状態でここに放置しておこうかなと思案中。

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「何かお勧めある?」
 当然のようにベッドに陣取った夏雪に苦笑して、奏は、本棚をざっと見渡した。そう、数があるわけではない。
 そこから、文庫本を一冊抜き出した。長いシリーズ物の一冊目だが、奏が持っているのはこの一冊だけだ。以降は、一度集めたものの、処分してしまった。
「ベタだけど、これは?」
「あー、廃工場に立てこもるあれ? 去年書いちゃった」
「そっか。じゃあこれは?」
「傑作集? 短編?」
「ああ。夏雪も、話くらい知ってるんじゃないかな、賢者の贈り物とか、最後の一葉とか」
 うん?と首を傾げる姪は、手渡した文庫をめくり、説明を求めて顔を上げた。
「貧しい夫婦がいて、クリスマスの贈り物に、妻は夫のために自慢の髪を売って時計の鎖を、夫は妻のために大切な時計を売って髪留めを、それぞれ買ったっていう話。俺が言うと、情緒も何もないけど」
「あ! はいはい、知ってる。それが、賢者の贈り物? 最後の一葉?」
「賢者の贈り物」
「じゃあそれでいこう。それと他に、お勧め、ない?」
「感想文用じゃなくて?」
「感想文を書かなくていい読書が、本来の読書の姿だと思わない?」
 その台詞に同意して、奏は再び、本の背を眺めやった。

2005 年 10 月 13 日 期待は時として厄介もの

 今日発売の短編集の漫画を読んだら、恋愛色の濃い物が収録されていて、少しがっかりしました。いや、この人恋愛ものが多いのだけど・・・なんだろう、真っ直ぐに「恋愛」ってのが多かったから。
 恋愛が主となっているのは、やはり苦手です少し。その周辺に上手に色々と織り込まれているとか、主題は別にあって少し横道逸れてそれとかなら、いいのだけど。
 うーん。

 教習に行ってきました。
 バイク乗ったよ、走ったよー(当たり前)。次に乗るのは月曜日です。色々忘れてそうだ(爆)。
 面白い、とは思いましたが、やはり色々と動作が追いつかない・・・これ、追加料金払わずに卒業できるのかな私・・・。
 でもまあ、車の運転より楽しいのは確かなのですがね。何せあれば、終始びくびくしていたから。だって車って、何か起きても容易に降りられないし・・・いや、バイクでも、スピード出てたら厳しいと判っているのですけどね。感覚が自転車の延長(汗)。

 二度ほど、転びましたー。そのせいでスニーカーがぱっくり裂けたよー。どうせ履き潰しかけてたから、あれば、教習が終わったら捨てよう・・・。
 帰りに、新しいスニーカーを買いました。
 二回とも、気付かずにアクセルをふかしていたことが原因でした。右ハンドルのグリップ握ったらアクセルなのだよー。うっかり握るよー。
 いやはや。

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 ところが、奏が候補を挙げるよりも先に、夏雪が、抜き出されていたエメラルドグリーンの背表紙に気付いた。読みかけで置いたままになっていた、劇の原作だ。
「これは?」
「ああ・・・。うん、それ、俺は好きだよ」
「SF?」
「に、なるのかな、全部じゃないけど。色々。それも短編集だよ」
 へえと、ぱらぱらと頁をめくる。
 人が本を読んでいるのを見るのは、なんとなく妙な感じがする。何を読んでいるのかが気になる、知っているものであれば反応が気にかかる、ということもあるのだが、一心に活字を負う様子が、何か異次元めいたものに映る。
 自分も、他からはそう見えているのだろうかと、わずかに夢想した。
『いるか、奏』
 あるはずのない聞き覚えのある声に、奏はぎょっとして、あたふたと声の主を探した。
「お兄ちゃん、パソコン」
「あ。そうか」
 部屋に入ってすぐに、ほぼ条件反射でパソコンの電源も入れていたらしい。ラインからの声だ。
「じゃあ、二冊借りていくね」
「ああ。あんまり夜更かしするなよ」
「はーい」
 苦笑して立ち上がった夏雪を、いささか説教くさい言葉で送り出すと、パソコンに向かった。珍しく、今回も画像なしだ。

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 余談ですが、奏の挙げた本は、「廃工場に立てこもるあれ」が『僕らの七日間戦争』で「賢者の贈り物とか、最後の一葉」が入っているのが『0・ヘンリー傑作集』(この二作が一緒に入っているのか知りませんが。多分全三巻)、「エメラルドグリーンの背表紙」の本が『流星航路』です。
 もしかすると、全部絶版かもしれません(苦笑)。

2005 年 10 月 14 日 気付けば時既に遅し

 学校に着いてから、何気なく手帳を見ていたら、今日が博物館実習の実習ノート(ってのがあるのです)の提出最終日と知りました。予定では昨日出しているはずだった(爆)。
 血の気が引きつつ、諸資格指導室に直行。
 忘れた旨告げて、どうしたらいいでしょう、どうなりますか、と訊いたら、じゃあいつ持ってこられますかと聞き返され。
 水曜まで講義入ってねーよだけど仕方ないなと、明日も行くことになりました。何やってんだ私。
 ついでに、木曜に行けなかった古本屋に行こうかと思ったけど、土曜で子供が多そうなので止めます。いいよ教習終わってから行くよ・・・何時だ。

 こういうとき、遠いと困りますね・・・。
 今日確実に受ける必要のあるものは四時間目のゼミだけだったので、取りに戻れないこともなかったのだけど。そうすると、六時間くらいが移動時間に充てられるわけで・・・待ち時間が余計に取られるともっと。
 父が、神戸での仕事も請け負ったと聞いたので、こっちに来てついでに一旦ノートを家から持ってきてくれるだけの時間の余裕がないものかと儚い望みも抱いたのだけど、そう都合よくはいきませんでした(苦笑)。

 さて卒論。
 ええっと・・・しばらく、資料と取っ組み合った方が良さそうですね私。企画分は、醸造期間ということで(ものは言いよう)。

 そう言えば今日の帰り、金木犀の匂いがしました。
 それで「闇の中からふわりと、金木犀の甘い匂いがした。」という一文が浮かんできたので、それを使って「桜花の道理」を書きたいなーと思っていたら。
 あれの終わりがある程度見えたのだけど、猫屋の如くな終わり方になりそうで、少し躊躇。ど、どうしよう。
 やろうと思ったら、あと三話ほどで終われますが・・・ねえ。そしてその場合、猫屋のような「終わった」じゃなくて、遡って色々と書きそうではありますが。
 さて、どうしたものか。

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「タカ? どこで何やってるんだ、お前」
『いたか』
「いない方が良かったのか?」
 からかったわけではなく、いつもの軽快さが感じられず、訝しんでのことだった。
『今、出られるか』
 短い沈黙の後の言葉に、壁の掛け時計に目をやる。まだ、十時にもなっていない。明日も学校があるが、多少寝不足でも、授業を真面目に聞く必要がないだけ、楽と言えば楽だ。
 それよりも、友人の反応の方が気にかかる。
「いいよ。どこにいるんだ?」
 告げられたのは、駅の近くのネットカフェだった。それならと、近くの公園にと言いかけて、恋人だらけだと思い至る。
 居酒屋とファミリーレストランとドーナツショップとでどれがいいと訊き、高柳は、しばらく迷った末に、少し距離のあるマンションに囲まれた公園を指定した。
 奏は、手早くパソコンの電源を落とすと、財布とバイクの鍵を掴むと、階下の義兄に声をかけて家を出た。携帯電話を忘れたののに気付いたのは、道を半ば走ってからのことだった。
「よお」
 バイクをそのまま乗り入れると、水銀灯に照らされた中途半端な暗闇で、高柳が片手を挙げて応じた。

2005 年 10 月 15 日 被害者は誰だ

 学校に行ってきました。雨の中。実習ノートだけ提出しに・・・。
 正確には、ついでなので、友人に漫画を返して貸して、借りてきましたが。それにしても、学校にいたのは二十分もない(爆)。本当に、行って帰っただけです。
 やあ、蒸し暑かった。

 途中、図書館に寄って帰ってきました。
 本の予約がPC操作でできるようになったものだから、ついつい予約を入れてしまいます。今まで、そこまでするのは面倒だなあ、来た時にあったら読もう、と、ずるずると未読できた本とか一気に。
 帰り道に本館と分館とあるので二箇所に寄って来たのだけど、分館の方なんて、連絡をもらっていた本を借りようとしたら、丁度届いたらしい本も一緒に渡されました。いきなり「○○さん?」なんて言われて(私に言ったわけではなくて館の人に)、吃驚しました。もしかして私、顔と名前覚えられてる?(汗)

 で、夕方からバイト。
 来月末で辞めることで話がつきました。あっさりとで、まあよかった。
 そしてですね。
 お冷を持って行こうとしたら、床が濡れていて(雨が降っていたから)、すっ転びました。いやもう。コップは割れなかったけど、水を、テーブルとお客さん約一名のズボンにぶちまけました(冷汗)。
 わき腹は打つわお客さんは濡らすわ起きようとしてまた転ぶわ。散々でした・・・。
 明日痛みそうでやだなあ。

 そう言えば、特にこの日記連載を書いていて思うけど、男友達ってどのくらい親しいものだろう。女の子同士や男女での友達ってのは、ある程度想像がつくのだけど。
 うーん。私今は、男友達いないしなあ。こういうの書いてるのを知っている男友達がいると便利なのですが(便利ってお前)。
 父には訊けないしなー(仲はいいですが)。突拍子がないというか。そんなの訊いたら、何やってるのかつつかれそうで厭です。家族は、私が何か書いてるってのは察してるだろうけど、読んでないです。そのはず。そうであってください(汗)。
 まあ十人十色ということで、わりとなんでもありの気もしますが。

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 小さなブランコに無理やり座っている姿が妙で、しかし笑うよりも、奏は眉根を寄せた。
 バイクから降りると、隣のブランコに腰掛け、途中のコンビニで買った中華まんを差し出した。手を出さないので、とりあえず一つを押し付けて、自分も手に取る。
「もう五月だっていうのに、まだ置いてるんだな」
「・・・嫌がらせか?」
 中華まんを二つに割った高柳に恨めしげに見つめられ、思わず、噴き出していた。
 手元には、湯気の立つ、あんまん。高柳は、温かい餡子というものが許せないらしい。作りたての餡子は例外なく温かいのにと言うと、厭そうな顔をするのだった。
「悪い。四分の一で当たったな」
 笑って、手をつけていない残り二つを、収まってる紙袋ごと手渡した。奏の夜食は、ピザまんとあんまんになるようだ。
 受け取ると、紙袋から取り出した中華まんをもてあそびながら、高柳は、視線を足元に落としたままだった。
 奏はそうしてしばらく、無言の友人の横で、黙々と湯気の立つ中華まんをほおばっていた。
「訊かないのか」
「やっと喋ったかと思ったら、それか」
「今日、見ただろ。気にならないのか」
「あれ。呼び出した理由を、じゃなかったのか?」
 予想違いに首を傾げると、高柳は、突っ伏すように身体を折った。ブランコが緩くゆれる。
 地面から湧き出るように低い笑い声が聞こえて、奏は、ぎょっとしてわずかに身を引いた。
「どうしてそう、ことごとく予想を覆すかな、お前は」
 それはお前だろうと思ったが、口にはしなかった。どうも、お互い様らしい。
 高柳は、身体を起こすと、ゆっくりと、低いブランコを揺らし始めた。
「あれな。俺の母親だ。本当の、生みの親の方。俺だけ父方に引き取られたって、言ったっけ?」
「ああ」

2005 年 10 月 16 日 身体的に踏んだり蹴ったり調

 右の腰あたりが、二輪の教習で打ってあざになっていて、左のわき腹の少し上くらいが、昨日バイト先で強打して痛いです。
 ついでに、時々傷む右腕は何ですか。
 つか、頭痛が止め打ち・・・。ええと、何これ。

 「魔法使いの都」を打ち終えて、載せたいなと思ってたのですがー。日記連載も、珍しく筋がちゃんと浮かんでたのにー。

 今日はもう無理です。くぅ。

2005 年 10 月 17 日 いくらなんでも多い

 教習に行ってきました。
 バイクを倒しまくって帰ってきました。私が運転に慣れる前に、バイクを一台潰しそうで恐ろしいです(汗)。ごめんね、15番バイク・・・。
 一緒に教習を受けていた人に、「私も一時間で二回倒したことがあってねー」と言われましたが。私、確実にその倍は倒しました今日(爆)。
 「倒れかけたら、無理して支えようとしないで逃げていいよ」と言われているので、遠慮なく逃げてます。ええもう、遠慮容赦なく。
 お風呂に入ったら、右の膝が触りすぎた桃のようになっていて、ちょっと気持ち悪かったです。夏場だったら、膝の出る服が着られないところだ。

 昨夜の頭痛は、寝たら治りました。何だったのか。
 いやしかし、痛くって、眠るのにも一苦労でした。「これ、脳内出血とかで朝になって家族が死体発見したらどうしよう・・・」などと考えるに至り。PCの中は放置しておいてほしいなあ、駄目だ、紙にも色々書いてるや、などと考えたりしました。結構大丈夫そうだな私。
 だけど脳は、何が起きているのかが判りにくくてこわいです。私、脳出血で一度手術しているし(あれが悪性だったらここにはいない)。
 とりあえず、ここで人生がぷっつりと切れたところで、果たしたかった野望とか夢とかは特にないのだけど、完結を見ていない漫画や小説や、書きかけの諸々を思うとちょっとなあ。まだ、死にたかないですね。できるなら。

 図書館で本を借り込んで、喜んで読んでいたら時間が遅くなってしまい。「魔法使いの都」はまた今度ー。

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「あの人担いで来るなんて、あっちもよっぽど、焦ったらしいな。俺は約束、守ってるつもりなんだけどな」
 渡した紙袋が投げ渡され、高柳は、立ち上がって、ブランコを強く漕ぎ始めた。鎖が、成人男子の体重に悲鳴のような音を立てる。
 そんな中でも、高柳の声は、静かなままに耳に届いた。
「あの人自身は、俺のことを思ってくれてるんだろうから、余計やりきれないっていうかさ」
 高柳の母は、現役の看護婦だということだった。少なくとも、奏が聞いた時点ではそうだった。
 高柳は、中学に上がる頃まで、母との二人暮らしだった。そこで引き取られたのは、父親の妻がそれ以上は子供を望めない体になり、そうして、その時点で高柳と同齢の長女と四歳年下の次女しかいないから、ということだった。
 どこの武家だよな、と、そう、少年は皮肉気に笑って言った。奏は、その瞳が冷え切っていたことを覚えている。氷の張った湖面を覗き込むような、そんな感覚を。
 高柳家の申し出を、認知はされていた少年の母は、本人に告げて話し合ったらしい。
 不規則な生活でほしい物だって買えないような生活より、よっぽどいいんじゃないかと、その人はさばさばと言ったらしい。
「俺は。あの人が、本当に高柳の家に行った方が俺が幸せだろうって、そう思ってたって知ってる。きっと、何が不満なんだろうって思ってるんだ。俺は今でも、あの人との二人きりの生活も悪くはなかったな、って、思ってるってのに」
 愛されてるんだよ。そう、ふざけるようにして口にした言葉を覚えている。だからここにいられるんだと、ひっそりと、教室のざわめきに紛れるように言ったことも。
 あれは、文化祭の準備中のことではなかっただろうか。ただの雑談に紛れた、告白だった。
 ブランコは、今や、座った奏の頭の高さくらいには、その端を持ち上げていた。奏は、まだ温かい紙袋を抱えたまま、闇に溶け込み、表情の伺えない横顔を眺めた。
「それでも、お前はそこを選ばなかったんだろう」
「ああ」
「戻りたいか?」
 ふっと、笑った気配がした。意味のないことを訊いている自覚は、ある。懐かしんだところで、選択をやり直したいと思ったところで、戻れるものではないと、高柳自身が知っているはずだ。
 奏が、家を出た二年間を悔やんだように。
 高柳は、振り子運動を続けるブランコの台を蹴りつけ、高い放物線の先から飛び降りた。着地した後も、飛んだ反動で乱れながら揺れ動くブランコは残った。
「っ、危ないな!」
 妙な幅に揺れ動くブランコ台に危うくぶつかりかけ、奏は、非難の声を上げた。
 地面に両足をつけた高柳は、やけに子供じみた笑みを浮かべて振り返る。

2005 年 10 月 18 日 大人は大きな子供

 今朝、母からインドの地震でパキスタンが(救援用に)ヘリコプターを派遣しようか、と申し出たら、ヘリは要るけどパイロットは要らない、と断られたというニュースをやっていたと聞きました。
 子供の喧嘩?
 やーもう。国同士の対応ですかそれ。・・・ところで、この情報は本当なのかな(調べろよ)。

 午前中、図書館に本を返しに行って借りてきました。帰ったら、その帰り道の分館から「予約されていた本が届きました」とのメールが来ていました。あらら。教習の帰りに借りてきましたが。
 ところで、今日借りに行った本。というか、予約していたものだから、受け取りに行った、が正確かもしれないのですが。
 これ、本が届いたって連絡なかったのに、土曜の時点で確保されていたってどうですか・・・。予約していた本の一覧を見て気付いたから行ったけど、そうじゃなかったら、連絡来ないまま一週間後には取り消されてたのかなー。
 確認するのも面倒で、訊きませんでしたが。二度目があったら訊いてみよう。
 しかしまあ、図書館の人も、制度が変わって大変そうです。

 教習。今日も今日とて転び続けました。
 それを父に話したら、「転んだことはないけどなー。どうやったら走ったところで転べるんや」・・・いやそれはいくらなんでも。転ぶのは大体、止まる時や発進時です。
 今日、アクセルの使い方を教わったから、発進時はこれで大体大丈夫・・・な、はず。そうであってほしいです。
 ところで、バイクはしっかりとシートに腰かけ、上体は楽にしてハンドルも力まずに握るのですが。私の場合、400のバイクでそれやったらブレーキとスクラッチが握れない(汗)。
 どうやっても、ある程度前のめりにしないと運転できないよ(没)。

 ところで、図書館から帰って教習に行くまでの間、卒論の資料の整理をしていました。
 読みながらと思ったのだけど、先に整理しないと無理でした・・・。もう、何がなにやら。
 そうして、改めて。どうしてあれだけ紙の山なのにまだまだ集める資料があるの・・・。あれ全部は確実に無理だ。さてどうしよう。

 「魔法使いの都」、掲載しました。
 今のところ続きを書くつもりはないのに、ある程度の骨子ができている不思議。設定や登場人物の行動だけが大筋で定まっているというのは、「敷衍遊戯」と似たような状態ですね(汗)。
 ユナ視点も書こうかどうか迷ったけど、本編が始まればそうなるだろうしいいやと放置。
 ちなみに「アミレック」は、錬金術に関係のある書物の名前から。

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「そのくらいで頭はたかれるような奴じゃないだろ?」
「だからって、やっていいものじゃないだろ。せめて一言いえよ」
 あはははは、と、声を上げて笑われた。夜の住宅街だというのに、遠慮も気遣いもあったものではない。
 奏は、まだ揺れ続けるブランコを避けて、立ち上がった。自前の中華まんは平らげ、持っているのは、友人に買って来た紙袋入りの二つだけだ。
「タカ」
「うん?」
「送る。お前、明日も学校だろ」
「はあ? 送るって、女の子じゃないぞ俺は」
「じゃあ言い直す。早く帰った方がいい。だけど話し足りないから、家まで行ってもいいか?」
 そういうことなら、と、上機嫌で頷く。
 匂いではあまり気付かなかったが、酔っているのはほぼ確実だろうと思う。自覚がなければよほどだ。そうして、酔っ払いは酔っ払っているとは認めない。
 奏は、ひっそりと溜息をついて、バイクを押した。
「全く。もっと判りやすく酔っ払えよな」
 苦笑して呟くと、奏は、先を行く友人に早いと文句をつけ、後を追った。

2005 年 10 月 19 日  つまりは現実逃避?

 今日、時間に余裕があったから学校に行く前に本屋で漫画を買って行ったら、不慣れそうな店員さんだったのだけど、注文カードが入ったままでした。
 あれ、これって、抜かなくって大丈夫だった・・・?
 とりあえず置いているのですが、こっちで捨ててしまっていいのかな・・・? 誰か、詳しい方いませんかー?(ここで訊いても)

 卒業記念(に冊子を作ろう)、猫屋でいこうと思います。
 少しの書下ろしと長編をゆかり視点で短編に変えた物とを加えて、ついでに暴露のようなプロフィールも加えて、「彰」「正義」「ロクダイ」で一冊ずつ。
 まだ、何頁になるかといったことは判っていないのだけど、とりあえずは、ロクダイと正義の一本ずつ書き足そう。
 近いうちに、予約を兼ねたアンケート頁を設置したいです。
 必要分だけ印刷するので、興味のある方は是非ご参加を。・・・まあ、ただの記念だから、部数作らないで済めばそれはそれでいいような気もするのだけど。その辺りは二律背反が(苦笑)。
 最終の確認は、一月頃に予約フォームを設置しますが。

 今日は、大学で友人に絵をもらい、帰ってきたら、高校の同じ文芸部員だった友人から、頼んでいた絵が送られて来て。
 わーい。
 いやもう、絵を描ける人の絵って、魔法みたいです。凄い。

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 翌朝、奏は、玉子焼きの匂いで目が覚めた。
「・・・え?」
 おかしい、今朝は自分が朝食の当番のはずだった、と気付くのとほぼ同時に、時計に目をやった。起きなければならない時間を過ぎている。
 言葉もなく、慌ててベッドから跳び起きた。一足とびに階段を駆け下りると、制服姿の夏雪が朝食をとる傍ら、熊に似た義兄がフライパンを握っていた。
「ご、ごめん、義兄さん」
「気にするな。それよりも、高柳君は起こさなくていいのか?」
「あ。そうか。うん」
 慌ててきびすを返し、勢いを壁についた手で無理やり殺し、二人を振り返った。
「義兄さんごめん、明日の朝俺が作るから。夏雪も、悪かった」
 軽く苦笑して、それぞれに気にするな、と告げる二人にありがとうと言って、奏は、客間に向かった。
 昨夜、いよいよ酔いの回った高柳は途中でつぶれ、奏は、どうにか見つけた電話ボックスから義兄に電話して迎えに来てもらう羽目になった。勝手に財布を探って確認した住所は、高校時代のものではなかった。
 ところがその酔っ払いは、家に着いた途端に意識を戻し、気付くと、酒を飲みながら色々と話し込んでしまっていた。寝過ごしたのは、そのせいだ。
「タカ、入るぞ」
 ドアを叩いてから入ると、友人は、まだ夢の中にいた。
 平和な寝顔は、昨夜色々と吐き出せたからだろうか。あまり飲まなかった奏は、昨日は、どちらかといえば聞き役だった。
 男の寝顔を眺める趣味もなく、多少は手加減して、あたまを叩いた。
「・・・う」
「起きろ。朝だぞ、学校行く必要があるだろ」
「・・・そつぎょうしたぞーおれはー」
「寝ぼけるな、馬鹿」
 修学旅行ではやたらに早起きだった覚えがあるが、これは酒のせいか年のせいかと、そんなことを考えながら、奏は、ぺしぺしと友人の頭を叩き続けた。

2005 年 10 月 20 日 やっぱり逃避

 朝から、木曜の学校行きを放棄して(以降も通うつもりはなく)、「猫屋」書いてました(爆)。
 正義とロクダイの話が一本ずつではすまなくなって、その倍に。
 とりあえず、三人のはじめの話を一本ずつと、ロクダイの二本は消化。後は正義が二本と、中篇の書き直しだけです。・・・書き直しが一番の難関。
 これでいざ書こうとしたときに、猫屋の感じが書けなくて、ああ駄目だ、書き下ろしなしでいこうか、と思ったのだけど、何とか書いてます。もしかすると蛇足かもしれない(汗)。

 そんなわけで(?)、アンケート頁を設定しました。
 そこには書いていないけど、「桜花の道理」の小冊子もつけようかなとも思ったり。こっちは完全無料で。まあ、どうなるやら判りませんが。
 誰一人希望者がなかったら、自分の分と絵でお世話になった友人との二部を作って、ひっそりと記念冊子作りを終わります(苦笑)。
 まあ、申し込みが多くて外部委託にしよう、とまではならないと踏んでいるのですが。毎回、企画参加してくれる顔触れも大体定まっていることだし。
 淋しいのかその方がいいのか。うーん?

 そういえば教習、何故か一時間、実技が増えました。事務手続きがおかしかったとかで、一時間余分に受けることに。
 向こうのミスということで、補修には含まれず、追加料金は要らないとのこと。
 実技時間が多い、ということで中型を選んだ(小型を取ってから補修を受けて中型に変更、という手段もとれた)から、嬉しいといえば嬉しいのです。が。一体何が起きたのー?
 「深く考えなくていいから。こっちのミスだから」と言われると、それ以上突っ込めず。謎です。

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「今お前は、高校の養護教員だろ。起きろ」
「・・・ああ・・・? かなでー? なんでー?」
「・・・韻踏ませるなよ」
 偶然と判ってはいるが、つい、呆れてしまう。
 しかし奏では、浮上しかけた意識を見送るような真似はしなかった。
「朝ご飯できてる。とりあえず食べろ」
 おうー、と、力なく返った声に、またしても容赦なく身体をゆすり、どうにか、上体を起こさせることに成功する。服は昨日のままで、ジャケットは脱いだから免れたものの他が寝じわになっているから、義兄の服を借りるか、と勝手に決める。奏の服では、腹立たしいことに小さい。
 起き上がった高柳に肩を貸し、数割の体重を預けられたまま、引き摺っていく。細身の奏だが、大学時代の引越しのバイトを始め、意外に体力仕事もこなしている。
 どうにか一階のリビングにたどり着くと、丁度、夏雪が部屋を出るところだった。もう、朝錬のための登校時間らしい。
「おはようございます、高柳さん」
「ん・・・おはようー」
「それじゃあ、行ってきます。頑張ってね、お兄ちゃん」
「ああ。行ってらっしゃい」
 励ましの言葉に、苦笑を返して送り出す。
 とりあえず首だけ向けると、義兄が、テーブルに二人分の朝食を並べて待っていてくれた。自分は、既に食べ終えたようだ。
 少し迷ったが、そのまま突っ切って、風呂場へと向かう。義兄が、にやりと笑うのが見えた。
 そうしてたどり着いた風呂で、奏は、タイルの床に高柳を座らせて、シャワーヘッドを取ると、自分にはかからないよう注意しながら、水の蛇口を捻った。
「っわ?!」
「目は覚めたか?」
「目って、奏、お前?! 何、なんで俺水責め?」
「いや、責めてないから。シャワー浴びて、酒の匂い落としとけよ。行くんだろう、学校。それとも休むか?」
 止めていない水を浴びたまま、ようやく、高柳の目がしっかりと開く。いいやと、首を振った。
「じゃあ、服出しとく」
「とりあえず礼言っとくけど、いつかお返ししてやるから、楽しみに待ってろ」
「はいはい」
 適当に返事をして浴室を後にすると、義兄が、着替え一式を用意していてくれた。
「相変わらず厳しいなあ、お前の眠気覚ましは」
「効果的でしょう?」
「・・・まあ、水を張った水面器に沈められるよりは、ましか」
「・・・誰がやったんです、それ」
「俺にも悪友がいてなあ・・・」
 思いがけず、朝からしみじみと呟く義兄の姿を見る破目になった奏だった。

2005 年 10 月 21 日 視力が良くなる薬があったら買いそうで厭です

 そろそろ私、裸眼で生活していていいのかと思いだしました。働き始めたら、日の半分は眼鏡かけてるだろうけど。

 冊子アンケート、早速の回答ありがとうございます(喜)。
 値段は、紙代とインク代をないものにすれば送料負担のみで、と考えてもいるのですが。レーザーのインクが高いことに驚きました(その分多く使えるのですが)。
 まあそこらは、何冊作るかってことですね。大量購入すれば安くなるのが常なのに、逆って・・・(笑)。


 教習、今日が一段階の見極めだったのだけど、蛇行(?)の速度が出ず、補修を受けることに。
 時間はかまわない(卒論に充てられるはずが食い込んでるから気にした方がいい)のだけど、追加料金がね・・・。三回までは無料だった気がするけど、違っただろうか。違ったらやばいな。というか、二段階でも補修になりそうだから、一段階くらいすんなり通りたかったのに・・・速度を上げると物にぶつかる(爆)。
 つか重いよ、400(今更)。

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 ふと、義兄の「悪友」の言葉に、一人の人物を思い出す。その人が、義兄をそう評していたはずだ。
「それって、山根木さん?」
「ん? よくわかったな」
 今回、奏にカツラ一式を渡した、影の共犯者でもある。美容師だが、度々事務所の手伝いもすることから、奏も面識があった。
 なるほど、類は友をもって集まる。
 奏は、自分のことを棚に上げて納得した。
 義兄は不思議そうに、首を傾げているが、奏は肩をすくめて、とりあえず脱衣所を後にする。何も、こんな狭いところで立ち尽くしている必要もない。奏自身、いささかの余裕はあるとはいえ、登校しなければならない。
「あ。遅れたけど、服、ありがとう」
「うん、高柳君だと幅が余りそうだな。ひょろっとしてるから」
「義兄さんが、がっしりしすぎてるんじゃない?」
「ふん、これでも健康優良児だぞ」
「優良『児』って年でもないと思うけどね」
 奏は、義兄と話しながら、とりあえず顔くらい洗うかと、一度はリビングに踏み入った身体を、風呂場の横の洗面所へと反転させた。
「じゃあ、俺はもう一眠りするからな」
「ああ、うん。ありがとう、義兄さん」
 奏と行が学園の仕事にかかりきりで、所長は好き勝手に出社して適当に仕事をこなしてるのよ、と、行が呆れ気味にもらしていたことを思い出す。秘書としては問題視したくもなるのだろうが、今の奏には、とても注意はできなかった。

2005 年 10 月 22 日 伝えたい胸の内は言葉にならない

 ある個人の絵サイトで、『子どもたちは夜に遊ぶ』という小説のイメージイラストを見ました。
 ら。
 泣きそうになった・・・・・・・・・!(汗)
 いやあの小説、本当にもう、ぼろぼろと泣いてしまったのだけど。読み終えてから一週間(もっとか)、その小説の登場人物やなんかを色々と考えるだけで泣けるよこれ涙自在か、なんてことを思わされたやつなのですが。
 だけどもういい加減、時間経ってるのに。吃驚した。
 なんというか、文章のつくり方や展開に拙いところがあるだけに、自分との違いを思い知らされてきついですねー。ある種の理想がそこにあるようなものだよなあ。
 改めて。

 数日前に、何げなく、ポルノグラフィティの「シスター」を聴いていたら、「あ・・・これって、ちょっと猫屋だよなー」と、ふと思いました。ファンの方怒らないでいてくれるといいけど私も好きだよ
 歌詞を全部載せていいものか判らないので、気になる方は、歌ネットあたりで調べてみてください(不親切)。
 なんとなく私は今まで、「猫屋」のイメージには森山直太朗の「さくら」があったのだけど、それもやはり間違ってはいないと思うのだけど、中篇の後は特に「シスター」がはまるなと。この曲を聴くと、じわりと泣きそうになって困ります。泣かないけど。

 冊子は、おまけにつけるか単独にするかはまだ不明なのだけど、やはり「桜花」も作ろうと思います。
 サイトに載せることはないだろう「最後の」話を収録して。後は、サイトに載せるかどうかは不明な黄桜が姉に再会したときの話も書いて。
 文字にしてしまうかどうか迷った「終わり」だけど、どれだけの目に触れるかはおいて、やはり形には残したいと思います。自己完結というか、自己満足の世界ですけど(苦笑)。
 十年くらいしたら、悲鳴を上げて回収したくなるかもしれないけどもね!(笑)

 ええと。今日は、朝から九時間バイトで明日も十時からなので、大人しく寝ます。日記連載は休みということで(それにしても読んでる人はどのくらい・・・?)。

2005 年 10 月 23 日  しまった

 図書館、PCから自分で予約手続きができるようになったのだけど、それで調子に乗っていたら本が・・・。
 現状。
 六冊、予約していて駆り出し中です。
 そうして図書館には、三冊待機中。
 貸し出しカード一枚で借りられるのは、六冊まで。父の分のカードが丸々あるとはいえ、予約手続きをしたのは私のカードだからなあ。
 急いで、三冊読みきります。この際、期間は二の次で読みやすいやつから読んでいこう(汗)。
 いやあ、今まで予約した本が続々と届きながらも順調に読みこなしていっていたのだけど、ある一冊がね・・・そこそこ分量があるのと、面白いのだけど、読むのが止められないというほどの面白さはなく。てこずってます・・・。

 本当にもう。卒論はどうしたよ私。

 ところで私、風邪ひいたかもしれない・・・?
 喉がー。何か腫れてるー。バイト中はなんともなかったのに何故。
 喉飴でも舐めてなだめようと思います。今体調崩すと、教習が・・・。長引くと感覚忘れるよただでさえ乗りこなせてないのに(汗)。

 そんなわけで、今日も日記連載は休みです。
 そろそろ、伏線の回収に乗り出さないとだしなあ。うまく収集つくのかな(汗)。ああちなみに、推理小説のような展開は期待しないでください。思いつくままふらふらやってるだけだから・・・。
 できれば、年内には終わらせたいのだけどどうだろう。神のみぞ知る、の世界です(爆)。

2005 年 10 月 24 日  色々と後回し

 起きたらやはり喉が腫れていて、でも熱はなくて、一日だるだると過ごしていました。寒いし。
 とりあえず教習は、見極めをどうにか通ったから次から二段階。
 明日も、だるだると過ごします。多分回復すると思うけど。しなかったら、木曜からまた教習が始まるから、ちょっときついなあ。どうなるだろう。

 そんなわけで、今日も日記連載は休みー。

 あ。こんなところだけど、助言ありがとう稲やん。
 だけどきっと、心配するほどの部数は作らないと思いますよ。ははは。

2005 年 10 月 25 日  昔から風邪はひきやすかった

 そんなわけで、まだ体調が悪いです。でも喉の痛みはほぼ治まったから、回復に向かっていると。
 微熱と言うのも恥ずかしいような微熱で、扱いに困る・・・。いっそ熱が出たら、大人しく寝込むのですが。
 やはり、急に気温が変わって体調を崩したのかなあ。幼年期と変わりませんね、これじゃあ。

 そんな身体を引きずって、午前中は図書館と本屋に行って来ました。
 本屋は、発売しているか確認したい漫画があったのと、ちょっと雑誌の立ち読みを(おい)。図書館は、できるなら明日の学校の行きか帰りにまとめたかったのだけど、そうすると、予約している本が来ている分館は休みだからなあ・・・。
 長々と読むのに手間取っていた本は、いまいちでした。いや、面白いとは思うのだけど・・・視点があちこちに飛んだから、集中力がぷつぷつ切られる感じがなあ。話が重いのも辛かったです。中身は暗くて重くても、喜劇調というのが好きなもので。ううむ、だけど、似たような色合いでも『四日間の奇跡』と『雪の夜話』は素直に面白いと思ったのだから、やはり長さの問題なのか・・・?
 とりあえず今は、夢枕獏の陰陽師シリーズ(?)の『瀧夜叉姫』を読んでいます。長編よりも短編の方が好きだなあ。

 ところで今朝、起きがけに新聞を取りに出たら、向かいのおばあさんがサツマイモをくれて面食らいました。
 お向かい、広い畑になっていて、そこの手入れをされていたのですよ。目の前で、土から引っ張り出してくれました。
 そういえば、お向かいさんには色々ともらっているようなないような・・・(近所付き合いを把握してない)。

 色々と回復して入るけれど、まだ少し頭がぼっとするので、今日も日記連載は休みます。
 妙なことを書いて、収集に困る、なんて事態は厭ですから(苦笑)。

2005 年 10 月 26 日 借金があったのだった

 そんなことを唐突に思い出しました。帰りの電車で(何故)。

 やあ、市の奨学金を受けているものだから、一年百万、四年で四百万。・・・無利子なのがせめてもの救い。
 しまった、しばらくは、気軽に仕事を辞められないな。辞めるつもりないけど今のところ(そりゃあ、働き出してもないのに)。

 ・・・ああそうか、年が明けてから短期のバイトを探すか、もう長期休みはないからとごろごろしているかどうしようと考えてたからだ。思い出したの。
 ううん、でも本当にどうしようかなあ。既に貯金が五万ほどしかないから、家でのたりのたりしている分には問題ないけど、何かでお金を使うと、すぐにすっからかんに・・・五円チョコが一万枚は買えるのに・・・(関係ない)。
 だけど、こもって何か書いているのも、気分だけ作家になれていいかもしれない(ごっこ遊びか)。
 あーだけど、引越しセンターのバイトとかもしてみたいかも。体力仕事。耐えられるのか私。物産展も、ちょっと気になるけど・・・。これは、その時期に丁度あればの話だけども。

 今日の講義中に、友人にねだって、「台風の目」のラフを描いてもらいました。シュムとカイとエヴァ(プロトタイプ)の。
 可愛くてかっこ良かったです。設定画のようなものだしと、返したのが残念(苦笑)。
 エヴァのイメージが、線が細いということでむしろアルのような感じだったから、「もうちょっとこうして」などとやり取りしていて、思い出して「苦労人(一言でいうなら)」と言ったら、大いに納得されたところが気の毒・・・(笑)。
 それにしても、イメージ画を描いて、と頼むたびに思い知らされる、外見の描写の少なさ(爆)。数年前は逆に、着ている服の説明さえあったくらいだったのに・・・極端だよ。

 今、手元にあってここに未掲載のものが、二本あります。
 一つは、この間までメールマガジンを発行していた「人魚の言い分」。中途半端に長いのがなんとも・・・。載せにくいなあ。
 もう一つは、「桜花」の話が。うーん、これあまり面白くないけどいるよなあ、という感じのものが(何だそれ)。

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「おはよう」
「あ。おはよう」
「今日は遅かったのね」
「う、うん、ちょっと寝過ごして・・・」
 行のマンション近くの学校寄りの公園で高柳を下ろして、それから着替え、自転車に乗り換えての登校だ。時間にあまり余裕がなく、一時間目の生物室に直行していた。予鈴の直後に滑り込んだようなものだ。
 弓歌は、休み前と変わらず穏やかな微笑みを向けてくれるが、奏としては、アクアサイドで見掛けたことが気になって仕方がない。
 それでも、その動揺を気取られるようなことはなかった。そして、二時間目は体育なのだが、まだ思いきることもできず、学校での接触は避けると言っていたものの、また保健室に行く必要があった。
「ねえ、奏ちゃん。あの人・・・隣の、宮島さん、だったかしら。知り合い?」
「え?」
 突然の質問に、首を傾げる。弓歌がそっと指し示すのは、前の方に座っている宮島だ。今朝、その前を通って教室に入ったが、やはり何の反応もなかった。
 どうして、と問うと、弓歌は、小首を傾げた。
「さっき、こっちを見ていた気がしたの。気のせいかもしれないけど」
「ふうん? 選択の芸術が同じだけど」
「奏ちゃんは、何を取っているのだった?」
「演劇だよ」
 弓歌が更に何か言いかけたが、教師が入ってきて、とりあえず話はそこで途切れた。
 起立、礼と、ありふれた号令がかけられた。

2005 年 10 月 27 日 相容れない

 教習に行って来ました。
 二段階に入ったので、卒業検定の話も出て、いつにする?と訊かれ。
「この日(私が実技を入れて大丈夫な日はマーカーで印がつけてあった)には、検定日がないんやけど」
 どうしてピンポイントで金曜と日曜・・・。七分の二で。他にずれたら、なんとかなるのに。それでなくても、せめて午前中に検定があったらいけるのに・・・。
 渋々と、三週間後くらいに予約を入れて来ました。来月の第三金曜は、推薦入試で大学が休みです。午前中はあるけど・・・そっちは諦めて。
 ただ問題は、その日が、卒論の第一稿提出日ってことだけだけどね。私だけ、少なくとも一日早く書き上げねばならないようです。まだ一文字たりとも書いてないっていうか資料の読み込みすらできていない現状で(爆)。
 ・・・何より、来月入ったら、検定時を除いて実技が三時間しかないってことですけどね。そりゃあ、見極めが無理だったらもっとだけど。ちゃんと乗れるのか、私。
 ああもう最低・・・。

 なんだか、相変わらず体調はあまりよくないです。治ったかと思ったのにー。しっかりと休んでいないのが敗因か?
 先日会った友人に、「それ風邪やろ」と言われたのだけど、なんとなく風邪って、感染するもののイメージがあって。実際には、そういうわけではなくて、幾つかの症状を兼ね備えて原因のはっきりしないものは全部ふくむのだろうけど。
 だから現状も、風邪なのだろうとは思うのだけど。
 感染というよりは、過労、オーバーヒート状態の気がして、なんとなく反論。
 ただの素人判断なのだけども(汗)。

 「台風の目」の気の抜けるようなのを一本書いて、少し長めの連載を始めたいなと思いつつ、まとまりません。
 まあその前に、書き上げるやつは他にも沢山あるのですけどねー。日記連載を措くとしても他多数。
 あと、ここのサイトの宣伝をしていった方がいいのかなと思ったり思わなかったり。どうせ自己満足だろと思いつつ、読んでくれる人は多い方が嬉しいという。どこか矛盾してるようなないような(どっちだよ)。

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 座るとすぐに、授業が開始される。はきはきと進められる様子は、嫌いではない。
 奏は、ぼんやりと授業を聞き流しながら、何をやってるんだろうと、改めて思った。
 やはり、何かがおかしくはないか。いくら大口の依頼だからとはいえ、三人しかいない人手をほぼ全て割いて、成り立つのだろうか。まだ、一年と少し。現場での体当たり的な仕事が多かったこともあり、大学時代の気まぐれ名バイトを含めると三年ほどは関わりをもっているが、奏は事務所のことを大まかにしか把握していない。それでも、このやり方には首を傾げざるを得ない。
 そもそも、高校生どころか女でもない奏を、女子高に編入させるというのは、いくらなんでもやりすぎだろう。露見したら、信頼も名声も、一気に落ちるに違いない。
 それとも、それらを度外視してまで見極めたいものが何か、奏には知らされてはいないが潜んでいるのか。
「はぁ」
 知らず知らずのうちに、溜息がこぼれていた。
 一体自分は、何をしているのか。

2005 年 10 月 28 日 お洒落心もセンスもありません

 先日と今日と、布の少し幅のあるチョーカーをしていきました。
 普段、装飾品はほとんど身につけない(見るのは好きだしつけるのも嫌いではないけど面倒になってくる)ものだから、友人たちから、「珍しいね」と指摘を受けました。
「ああ、首元寒いから」
 ・・・と言うと、一瞬、「本気(正気)かこいつ」という色がよぎるような気がするのは、気のせいでしょうか(爆)。
 いやだって。結構首元開くのだもの。ハイネックは、まだ着るには早いし。マフラーもちょっと早いかと(講義中は外さないとだし)。喉が痛いから、温めた方がいいしね。
 ちなみに、一時つけていたリストバンドも、手首が痛いからでした。実用重視(何か違う)。

 ところで今日、勉強用具をごっそり置き忘れて登校していました(爆)。
 二時間目と四時間目と講義が入っていたのだけど、その両方ともの資料も予習をしたノートも・・・。ゼミがかなり切実でした。結局、先生に忘れた旨言って、全部説明してもらいましたが(汗)。
 ゼミ。
 四人しかいなくて、今は私ともう一人の卒論資料の訳が主となっているため、訳やらなにやらは、ほぼ私かその子に回ってきます。
 で、今日は私の分野だったものだから、二時間目にそのことを言ったら、開口一番「取りに帰れ!」と言われました(笑)。うん、私も言うよ。
しかも、それなのに空き時間の資料(これも卒論関係)と電車の中で読む本は忘れていなかったという・・・何しに行ってるんだ私。

 とりあえず、「人魚の言い分」掲載です。
 これ、当初はもっと短くするつもりだったのだけどな・・・例によって、思うままに書いていったら、いつの間にか長くなっていました。
 密かな呟きとしては、セリムの悪友(?)をちゃんと書きたかった気もするのだけど・・・続きが見えないので、多分読みきりで終わりですね。

 あ。昨日の分の日記連載(いい加減仮題でもつけようかなあ)の間違い指摘、ありがとうございます。
 こっそり訂正を・・・。奏には、悪いことをしました(汗)。
 間違い(間違いか不確定でも)、発見次第知らせてもらえると、大助かりです。・・・いっぱいありそうで恐いけど。
 本当に、ありがとうございました!

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 ぐるぐると、何度も考えたようなことが頭の中を回る。授業は、聞き流すどころか全く、聞こえていないような状態だった。
 こんな不自然な状態を、長期にわたって続けられるはずがない。だが通常、潜入調査というものは、長期でなければ収穫は難しい。では、狙いを探るとすれば、短期でも見つけられて、かつ、生徒でなければ接触できないもの、か?
 そんなものがあるだろうか。
 現在、奏が曲がりなりにも入手できているものといえば、生徒が数名、中絶をしているらしいという噂が耳に入るくらいだ。
 売春組織に声をかけられ、仲間に呼び込まれる――となれば、一挙に話は進むかもしれないが、そう都合のいい運びになるはずもない。不自然な時機の転校生とあれば、警戒はしなくとも、とりあえずは距離をおくだろう。
「奏ちゃん」
「え?」
「ふりでも、問題やった方がいいわよ」
 そっと囁きかけられ、首を傾げると、弓歌は教科書の例題を指し示した。いつの間にか、演習問題をやることになっていたようだった。
 遺伝の法則は、高校時代に覚えたはずだが、七割がた抜け落ちている。ありがとうと囁き返し、一応解くべきかなと、実は購入ではなく借りている教科書を眺めやった奏に、生物教師の声がかかった。
「それでは、舘さん。問い一の答えを言ってください」
 遅かった助言に、奏は、表情を強張らせた。下手に目立つべきではないと判るが、判らないものは判らない。当てずっぽうで、と思ったところに、弓歌が、流麗な字で書いたメモを滑らせてくれた。
 それを読み上げて、どうにか免れた奏だった。
 当てるのは前からじゃあ、と思っていると、奏の次は、前の席の生徒だった。どうやら、ぼんやりとしていたのはお見通しだったらしい。
 どこまでも心臓に悪い、と、改めて、現状の不満を呟いた。

2005 年 10 月 29 日 色々と粗忽者

 近所の大学での特設講義、受けに行って来ました。それにしてもあそこ、近いな・・・自転車で三十分かからない。高校より近いよ。
 くぅ、日本文学化か社会学科か史学科があったら、あそこも受けてみたのに。近いのはいいよ・・・。

 で、これ来週もあるのだけど、来週は高校演劇祭に行くから行けないー。
 母か姉に代わりに行ってもらえないかと思ったけど、無理でした。友人で誰かいないか・・・と思ったら、父が。行ってもいいとのことでした。駄目だろうと思ってた! 訊いてみるものですね!
 音声をICレコーダーにとってきているのだけど、あれって果たしてちゃんと聞き取れるのかな(保存だけして聴いてない)。

 話は変わりますが、サブサイト(?)の「月の都」を、今まではどこに登録するでもなくここからのリンクのみはってましたが、脚本ウェブリングに登録してみました。
 だから何さって話ですが。
 そう言えば台本も、幾つか溜めたままだな・・・書きたいな・・・。
 「道化師」は、誰かに演じてみてほしい気がします。見てみたい。あれをきっちりやるとしたら(あの台本には色々と手を加える必要があると思うけど)、結構な技量が必要だと思うのですよね。
 自分がやる気は毛頭なく(爆)。

 明日は、昼食を摂りながら、大学や専門学校、短大での採用枠での内定者懇談会です。多分、三十人前後+会社の人。
 一緒に試験を受けに行って一緒に受かって一緒に就職を決定した友人(お互いに想定外)も、来る筈だけど・・・てか本当に奴は内定受けたのか知らないけど・・・会えるのでしょうかね。
 あああ何だか微妙だ。
 それにしても、三十人で食事しながらの懇談会って多いですよね。顔も覚えられないに十本(何)。
 まあ何より、好き嫌いが多いため、食事自体に不安があるのですが。魚や肉の生物系が駄目なのとマヨネーズが駄目なのが、一番きついですかね。このあたり、駄目というと驚かれるのだよね・・・つまりは平気な人の方が多数と認識されているというわけで。

 話は飛びますが、昨日、検索サーチに登録していて気付いたこと。
 私の書いている話って、欧風や中華風や現代物があるけど、和風ってほぼないですね。あえて挙げるとすれば、「桜花」の「黄昏に出逢い」と辛うじて「刻語り」が含まれるくらいですか。
 結構好きなのですけどねー、着物やチャンバラや呪術やら。
 どうしてだろうと考えてみると、中高時代の古典で、ある程度基礎があるからですね。書く側として、欧風や中華風は「あそこら辺の雰囲気だけもらってるだけだもん」と言えるのだけど、和風は、どうしても実際の日本の歴史が浮かんでしまって、「違う、これは違う!」と思ってしまうのですね。大学の学科が学科だけに(専攻は違うけど)、調べ方も知っているわけだし。
 読み手としてはあまり思わないけど、書き手としては引っかかってしまうから、避けていたと。
 だから、和風で書くと映えるだろうやつも、現代か近未来に軸をずらして書こうとしてしまうのだろうなあと、思います。ううん、似非平安時代あたりで呪術合戦と刀の切り結びなんてやってみたいとも思うのですけどねえ。今は「黄昏に出逢い」(世界描写はほとんどなく主に心情と出来事のみ)が精一杯、ですかね・・・。
 やはり、魅力を感じるのは平安と江戸、江戸末(幕末)ですね。和風からずれるけど、明治・大正・昭和にも興味はあるけど。
 ううむ。

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 保健室には、先客がいた。
「何。あんたまた来たの」
 不満を前面に睨み付けられ、奏は、怯みつつ記憶を掘り返した。相手は、入ってすぐのソファーに座って、高柳と話をしていたようだった。
 顔は、確実に覚えている。前の一時間目の体育の時間に遭遇した少女だ。二年生で、高柳を「くずちゃんセンセー」と呼んでいた。
 鈴木京香・・・違うかもしれないが、近い名のはずだ。
「佐々木。保健室に来る奴にガンつけるなよ、何割かは体調悪いんだから」
 何割か、というその比率は如何なものだろうか、と思ったが、口には出さない。ここで親しい口を利けば、ややこしくなるだけだ。
 高柳の前でも態度を変えない少女は、好ましいと思うが、あからさまな敵意を向けられるのは嬉しくない状況だ。
 そうして、佐々木だったのか、という思う。・・・佐々木、京香。
 改めて名を思い浮かべて、奏は、どこかで聞いた名だったと思い出す。高柳からではない。どこだったか。校内だろうと思う。クラスメイトか、合同授業でかと順繰りに辿り、思い至る。中絶の疑いのある少女を調べていたときに、耳にしたのだ。
 当人ではなく、その友人。高木紀沙と、親しいという話だった。
「たち――、突っ立ってないで、理由書いて座るなり寝るなりしとけ」
「あ。はい」
 「は」をどうにか呑み込んだらしい気配が感じられ、苦笑を噛み殺す。名字で呼ぶよう心がけるということ自体に、違和感があるだろう。
 高柳の机に近寄った奏の背に、棘立った声が投げかけられた。
「あんた、こそこそと調べ回ってるでしょう」
「何を?」
「キサのこと、聞いて回ってた。あの子に何かあったら、赦さない」
 思ったままを口走りそうな少女なのに、感情を押さえて言うところが逆に、本気だと思わせた。年齢に似合わずというのか、あるいは相応に、迫力がある。
 入室理由を「体調不良」と書き込んだ奏は、慎重に表情を隠して、振り返った。
「佐々木、ここは学校だってことを忘れるなよ。舘――面倒臭ぇ、奏。放課後、空いてるな?」
「高柳先生?」
 ぎょっとして、慌てて高柳を見る。
 友人は、片頬で笑うようにして、目を細めて見つめ返した。
「どうなんだ?」
「空いて・・・ます、けど」
「佐々木、お前は?」
「なんで、そいつは名前なの」
「そんなとこ引っかかるなよ。こいつは、知人の身内で前から知ってる奴なんだよ。で?」
 こんな状況ながら、嘘はついていない発言に、感心してしまう。義兄にしても夏雪にしても、知人には違いない。
「・・・空ける」
「じゃあ、放課後、駅裏の宝島ってネットカフェに集合な。ちょっと判りにくいところにあるから、迷ったら携帯電話にかけてくれ。授業終わってから・・・そうだな、一時間内には行くようにする。なるべく、私服でな」
 宝島は、奏も名前だけは知っている。小人数のシアタールームも設置している、ビルの一階以外を全て使った店だ。一階は、店名までは忘れたが、コンビニエンスストアのはずだ。
 一時間。事務所に寄る時間は、あるといえばあるが、電話かラインで済ませた方が無難だろうと、予測を立てた。


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 奏の考察を書くたびに、自分の首を締めている気がしてなりません。・・・一体どんな事態になっているのかな・・・どう収まるのかな・・・(遠い目)。
 ええと。推理小説のように、必要な情報が全て提示される、とは思わないでください(汗)。多分、そういった意味で論理的に予測できるとは思えません。大筋は多分、予測がつくと思いますが。つか、まとまるのか?(爆)

2005 年 10 月 30 日 行って来ました食べて来ました。

 内定者懇談会。海老と刺身が出て、呻いて帰ってきました。
 あのへんは、下手に食べるともどしそうで厭なので残して。店に悪いなあと思いつつ。それでも、茄子とか、嫌いだけど食べてきました・・・(基本的に外食では残せない)。
 何だかまあ、色々とうやむやな感じでした(何それ)。

 それにしても、座席が、ランダムなはずなのに友人と隣り合わせで驚きました。
 うん、あの友人。小学校から高校まで同じで、中高は部活も同じでしたが、奴と同じ職場(とは言っても店舗が多いので同じところで働くことはないだろう)で働くことになるとは、お互いに内定をもらったと知った時点でも想像だにしていませんでした。
 人生、何が起きるか判ったものじゃあないですねえ。

 ところで、先週から始まったアニメの「蟲師」。二回目に早速撮り逃した・・・(泣)。
 昨日(正確には今日)始まった「BLACK CAT」は撮れていたのですが。そう言えば私、あの漫画最終巻だけ読んでないや。誰に借りてたんだったか・・・古本屋で立ち読みしてこようかな。
 クリークがきらきらしていて、初っ端から狂ってて変な感じでした。まあ原作でも変だけど(酷)。
 時間を追って物語りは進んでいくようです。いきなりトレインがスヴェンと一緒に掃除屋やってる原作の始まり方が結構好きだけど、まあこれはこれで面白いなー、と眺めていました。原作が終わっていると、アレンジしやすいだろうし、見る側も比較的安心して見られますねえ。
 OPで話の後半に出てくる奴らがわらわらと顔を見せていて変えるつもりはないのかなあ、と思ったり。EDの猫にのけぞりました。シリアスに第一回が終わっただけに、そのギャップに(笑)。いやあ、いいなあれ!

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 一体何を考えている、と問い詰めたいところだが、それには京香の目があるし、学校内だ。大人しく、高柳の決定に応じる旨頷くと、奏は、ベッドを借りると断って潜り込んむ。
 しばらくはぼうっとしていたが、すぐに、眠りに落ち込んだ。
 年月を経て薄汚れた仕切りカーテンの向こうで、京香と高柳が、チェーンのファーストフード店の新商品について、楽しげに喋っているのが、聞こえた。

 放課後、奏は、一旦行のマンションまで戻り、着替えの中に埋もれている携帯電話を手に取った。
 十五分ほどを使い、持ち時間が減るのは惜しいが、何が露見するか判らず学校に携帯電話を持って行っていないのだから、仕方がない。
「メール?」
 小さなライトが点滅して、メールの到着を知らせている。開くと、和弥からだった。急だが、明日の昼過ぎには旅に戻るということだった。なんでも、なんとか口説き落としたいと思っていた職人が、ようやく仕事場を見せてもいいと言ってきてくれたらしい。
 日時を確認すると、昨夜、高柳から連絡をもらって少し後くらいだった。
 これでまたしばらく会えないのか、と思う。昨夜、何事もなくメールを見ることができたら、時間をつくって会えたかもしれない。
 そう思ったが、仕方のないことと、思いきる。今更どう思ったところで、変わりはしない。後でメールを送ろうと、それだけを気に留める。
 そうして、携帯電話の電話帳から「山根木安芸」を選択して、店の電話番号にかけた。
『はい、ありがとうございます、ヘアサロンリリィです』
「お忙しいところすみません、太刀葉と言いますが、山根木さんはいらっしゃいますか?」
『はい、少々お待ちください』
 はきはきとした女性が、保留の「峠の我が家」の曲を鳴らして、受話器を置いた。
 山根木は、年齢は義兄よりも若いが、近所に住んでいて、幼年時からの顔見知りであるらしい。その縁でか、時々、バイトのように事務所を手伝ってもくれる。
『はい、換わりましたー。カツラか頭皮に何かあった?』
「いえ、そうじゃないんです。・・・義兄から、今僕が受けている仕事、どのくらい聞いてますか?」
『ああ、女子高生に化けるんだってねえ。いやあ、変装するとなったら立派な漫画の中の住人だな』
「・・・山根木さん」
 思わず、情けない声が出る。身も蓋もないと言うのか、そのものずばりと言うのか。
 奏は、額に手をやって溜息をついた。
『うん? 悪いこと言っちゃったか?』
「それは措いて、相談があるんです」
『うん? 俺に?』
「はい。その・・・女子高生ってことで人に会うんですけど、どんな服を着たらいいでしょう」
『ゆきちゃんの服借りたら?』
 夏雪の物が借りられるなら、体格にさして差はないのだから、確かに楽だ。しかしそのためには家に戻る必要があり、そんなことができるわけがない。それでは、行に家を借りている意味がない。
 無理だと言うと、予想していたのか、すぐに次の言葉が出てきた。
『まあ、じゃあ、一揃い買っといてあげるから、店に来な』
「あのっ、可愛いのとかびらびらしてるのはやめてくださいよ!?」
『俺の見立てを信用なさいって』
 頷いていいものか、悩む言葉だ。
 とりあえず奏は、制服から朝に着てきた自分の服に着替えると、部屋を後にした。長い髪に手こずりながらもヘルメットをかぶると、バイクにまたがる。
 山根木の勤務先が駅近くにあるのは、カツラをかぶった状態を知人や友人に見られるかも知れない危険がある反面、時間短縮としては都合が良かった。


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 色々と省いているのに、話が進まないのは何故でしょう・・・。省いたと思って、実は省けてない?
 ・・・山根木との会話も、地の文にまとめてしまえば、この半分どころか四分の一くらいで片付くのですが。それにしてもいまいち喋りが安定しないな、この人。

2005 年 10 月 31 日 甘いお酒

 甘酒の匂いが、微妙に気持ち悪いです・・・。母が作製中。

 教習に行こうとした直前に雨が降り出し、雨の中バイクは厭だなと思ったら、向こうに行ったら止んでいて良かったです。
 教習。
 二時間ある実技のうち、一時間は走って、二時間目は危険予測、ということで、教官が一人バイクに乗って、他二名の教官と車に乗って、それを見て危険な運転のメモを取るということをしました。二輪は一般道での教習ができないから。
 これは、セット教習と言って二人一組で受けるものなのだけど、その相方が、以前に実技が一緒になった人でした。少し喋っただけだけど、ほんわかした感じがして和みます。私結構、年上の女の人って好きだなあ。末っ子で従妹連中の中でも比較的下の方だったからでしょうか。同年代より、年上との方が喋りやすいってのはあるなあ。
 いやそれで。車の中でメモを取って、次の時間にそれを発表(?)したりするのですが、そのときの教官二人(車に乗っていた二人)・・・掛け合い漫才をするかのようでした(笑)。何、関西だから? 個人の資質? もう一人の人と、笑いっぱなし。
 ちなみに、「標識」という言葉が出てこなくて、「表札」と言ったら、二人ともに突っ込まれました(爆)。
 ああ・・・次って、来週の土曜だ・・・大丈夫かいな(汗)。

 作製冊子ですが、書き直してみようとやってみたらまあ色々ありまして、できないこともないけど蛇足っぽいので掌編のみにしようかと考えています。
 その旨、アンケート(兼予約の予約)に応えてくれた方々にメールを送らねばー、と思うのですが、今日はこことアンケートフォームの訂正だけで力尽きそうなので明日にでも(汗)。もし、私がメールを送るよりもここを見てそれでもいいと思うなら、一報もらえると助かります(大汗)。
 そうなると、結構薄いものになりそうだから、送料のみの負担でも大丈夫かもです。試算しないと判らないけど。あ、しまった、字の大きさどのくらいかも項目に上げとかないと。

 それにしても、書き直そうと中篇を読み直していて、ああこんなの書いたのだったか、と思いました。
 読むと思い出すけど、忘れてるものですねえ。
 一生懸命、劇に使った台本を活かそうと頑張っている痕が見られました(爆)。これは台詞で使ったなとか、意外に覚えているものですねー。

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 駅前までは、バイクでは十分程度。
 貰い物のそれとヘルメットで風を受けながら、特に急がせるでもなく走らせて、奏は、ぼんやりと今の生活を考えた。
 多分、姉が健在であれば、家に戻ることはなかっただろう。どこかの企業に就職して、盆暮れにでも顔を出すかもしれないといった程度だったかもしれない。そこでは、どんな人に出会って、どんな自分がいただろう。
 人生の分岐点、という言葉が思い浮かぶ。善しきにつけ悪しきにつけ、そんなものは、大小を問わなければ日々繰り返されている。
 姉の死も、そんな一つだろうか。
 埒もないことを考えているうちに、人通りも増え、店長が初老の婦人という山根木の勤務先に到着していた。
「いらっしゃいませー」
 レンガ造りの小屋風の概観を裏切らず、内装もどこか懐かしさを思わせる。
 笑顔の店員に笑顔を返して、山根木に用があると告げる前に、向こうが奏を見つけ出した。はず、なのだが、その視線が、驚いたように張り付く。
「山根木さん?」
「あ。太刀葉君か!」
「・・・思いっきり見てましたよね、さっき」
「いや、似てるなあとは思ったんだが。見違えた見違えた」
 そう言って、笑い飛ばす。
 山根木は、熊に似た義兄とは違って、ほっそりすらっとして俊敏なところが、動物に例えるなら狐を思わせる。あるいは、アフリカにでもいる足の早い肉食動物か。いや、草食動物に見えそうな肉食動物といった方が正確か。
 休憩入ります、と言って、山根木は、奏を連れて店の裏へと入った。ロッカールームのようなところだ。
「関係者以外立ち入り禁止じゃないんですか? 服もらえたら、公衆トイレでも行きますよ?」
「それでもいいなら止めないが、女子トイレに入るのか? 男子トイレなんかに入ったら、仰天されるが」
「あ」
 うっかりしていた。山根木は、にやりと笑うと、片隅に立てかけられていた紙袋からズボンとシャツを引っ張り出した。
「さっき会った子、美香ちゃんってんだけど、あの子に買ってきてもらった。・・・こうやって見ると、裸でさえなかったら、まず見破られそうにないなあ」
 反論しかけたのを察知してか、山根木は、男の長髪ってのは大概むさくるしいけど、太刀葉君のはそれがないし、そこまで長い髪がきれいに伸ばされてたら、まず女の子と思うんだよ、思い込みってのは凄いんだ、と、高柳や行と似たようなことを力説した。
 深々と、溜息を落とす。
 渡された服は、ズボンが裾のあたりとウェストを紐で絞るようなデザインになっていて、シャツの方は、ありふれたコットンシャツ。ただ、生地が厚めで、女性用だからか、いくらか華奢な印象を受けた。
 着替えて脱いだ服を空いた紙袋にしまうと、隅で盗み食いをするようにしてクッキーをかじっていた山根木に、おかしくないかと見てくれるよう頼んだ。全く、という返事に、安心よりも哀しくなる。
「あ、いくらになりました?」
 驚くほど高くはないが、奏が普段買う二着よりは幾分高めの金額を払うと、代わりに紙片が渡された。
「領収書。経費だろう?」
「あ・・・そうか・・・。ありがとうございます」
「いやいや。ところで、太刀葉君」
「はい?」
「変質者には気をつけろ」
 一気に、脱力した。



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