『神奈備』…御嶽山を登る人。
神との対話を求めて悪天候の中御嶽山を登った少年と、その少年を追った強力の男。語りは交互。神を信じる少年と信じられない男、という対比でもあるかな。
山の描写は過酷だけれど、美しくい。でも、ああ…その結末か…。
『アムステルダムの詭計』
アムステルダムのトランク・ミステリーも松本清張がそれを基にした小説を書いたことも知らず。どころか、現代史には疎いので、どこまでが本当のことでどこからが創作なのかさっぱりわからないまま、そして、読みやすいけど地味だなあ、と思いながら読了。
派手なことはさほどなく、淡々と、破綻なく緻密に。
結びの一文の示す通りに、固有の名前が出てきた人物は、主人公の恋人(?)をのぞいては最終的にすべて故人。そのせいもあってか文章の印象か、なんだか、誠実な感じがするなあ。
眼鏡を新しくしてきました。
0.5に合わせて作ったやつが、もう、0.3か0.2にしかなっていなくてね…。今回ので、0.7くらい。とりあえず免許更新行かないとね! ゴールドだよ!(当然のようにペーパー)
ブルーライトカットは、悩んでとりあえず見送り。うーん、つけた方がよかったのかなあ…(今更)。
ところで、今回聞いて吃驚した話。眼鏡の寿命って、三年くらいって…。今まで使ってたの、もう六年とか七年とか経つよ…? ていうか、短くないですか。
その帰り、図書館によって、あと三十分〜一時間もあれば読み終わりそうな本を読んで返して帰ろう、と思って椅子に座っていたら、突然暗くなり、雷付きの強雨。吃驚した。
しかも、十五分足らずのごくごく短い時間。折よく、読み終えた頃には止んでいたのだけど。図書館で本を読んでなかったら、家に着く直前に降られていたかも…?
外に出たら早くも真夏のような日差しが戻っていて、場所によっては、地面から湯気が(笑)。カメラを持っていたから、撮ろうかと一瞬悩んだ(苦笑)。
その後、夕方にももう一度、やはり同じくらいの短い強雨。妙な天気だなー。
ところでWinさん、10にしました。何が変わったのかいまいちよくわからないんだが…(そもそも深く使ってない)。
プリンターが対応しているかは調べていないのだけど、最近使ってないし使おうとしても使えず、サポートセンタに連絡したらキャッシュがどうのこうのと面倒なことになるので使わなくなったというのが正しいか…。いや、手順をメモすればいいのだけど。わざわざサポートセンタに連絡するのが面倒なだけで、手順自体はちょっと面倒なくらいなのだけど(しかしキャッシュが残ってて繋がらないって何さ)。
で、デジカメのドライバは10も対応しているようなので、HP作成に使っているソフトが動けばいいかなーと。文章書いてるソフトもだけど、これは大元がメモ帳だから、大丈夫かなと思っていた(苦笑)。
ウイルスソフトは更新に手追加料金要ったけど…。
ちょっと動作が重くなったような気がするけど、さてどうなのかなー。気のせいか、初期だけの可能性はあるけど。そうだといいのだけど。
で…インターネットソフトが、規定になっているものをちゃんと手順踏んで変更しているはずなのに反映されない…。苛々するんですけどー。ソフトってそういうとこ、物理的な手ごたえがないというか、苛っとする。←
問題は、普段使わないソフトがうっかり使えなくなっていても、気付くのは大分後ということだろうな…いや、片っ端から確認しろって話なのだけど、面倒で…。
追記。
インターネットソフト、変えられた。しかし…いや待てよなんでそれ? 他を変更したら変わるってなんだよ? 何の抱き合わせ商法? 単独ができないならできないって言っとけ。
『代体』…意識と体。
人の意識を移転させる技術が生み出された世界。医療現場で高額負担ながら利用され、一般普及の手前あたり。利用期間も制限されている、という状態。そこで、意識の移転先の器の営業兼メンテナンス技師のような仕事をしている男性が主人公。
厚いと思ったけど、ぐいぐい読めた。面白い。何がどうなっているのか、どうなってしまうのかが気になって止まらない。
失われたものにもどかしさや無力感はあるものの、登場人物も面白いし、会話も楽しい。初読みの作家さんなので、他も読んでみようかなあ。
『掟上今日子の婚姻届』
厄介さんのターン。落ち着く。でもって、副題の「婚姻届け」は今日子さんではなく厄介さんにかかるのか(苦笑)。
嫌われた割には、案外信用を持たれた扱いだと思う。しかし雑誌社の彼女みたいなやつは、ここまで極端ではなくても、実際にありそうだなー。
余談。
17歳までの記憶、というならやはり委員長のシンクタンクがらみだと思うけど、体型描写を考えるとそれを使っての被験者の線が強いような。あのシリーズ、一段落したところで読むのやめたからあっちでヒントなり回答なり出てるのか知らないなあ。
『どこかでベートーベン』…若かりし日の岬先生。
うわー、不器用(苦笑)。
殺人事件はまあ大体わかったけど(というか司法解剖したら推測つきそうなものだけどなあ。荒れ天候の最中とはいえ)、自分を凡人と認めたくないクラスメイト達の嫉妬での排斥がもう、息苦しくて仕方なかった。やった方は後々厭になるだけだし、やられた方も深々と傷になるだろうよこれ、さすがに。高校生だから、余計だったのかな。大人ならもう少し、見栄も張れただろうし、この程度の才能なら諦めもついていただろうし(まあただその場合接点もなくなる)。
『銀髪少女は音を視る』…音が見えるという共感覚を有効活用して刑事事件に関わる少女とおまわりさん。
『キョウカンカク』の前日譚、という位置付け? あちらのシリーズも?み込み進行していくのかなあ。
事件についてはまあ措いて、最後に出てきた矢萩さんががっつり持って行ってくれるくらいには気持ち悪かった(爆)。主人公はまあ、真っ当でいい人だね(だからこそ語り手=犯人かも、と疑ったのは勘繰りすぎた)。
『活版印刷三日月堂』
祖父が営んでいた活版印刷の印刷所を受け継ぐことにした弓子さん。活字印刷がゆるゆると浮かび上がらせる、人と人のつながり。
各章の主人公が次の章の主人公と三日月堂の橋渡しをする、きっかけをつくる、という構成も好き。表紙も章扉も素敵だけど、それこそ、どこかに活版印刷の字が入っていたらよかったのに。どの章に出てきた印刷物も、きっととても綺麗だろうなあ。
『すみっコぐらし このままでいいんです』…すみっコぐらしの第二弾。
かわいい。おすしとか喫茶店とか、ぬいぐるみのテーマになったやつのストーリー版のような。本当にもう、かわいい。あとがきも素敵でした。
『私の消滅』
うむむ…これはあまり合わなかったなあ…。宮崎勤の分析が興味深かったので、前上博の考察も読んでみたかった。無残な印象。(小説がではなく登場人物たちの生きた世界が)
『遊園地に行こう!』
鉄道会社が経営母体の国産遊園地。一度は廃業も検討されたが元編集者の梃入れで復活し、アルバイトに多くを頼りながらも誰もが笑顔であることを目指す夢の国。そこで働く人たちはそれぞれの事情や出会いを抱え、困難にも立ち向かっていく。
魔女、素敵。そこまで身元を隠す必要はあったのかなあ、とは思うけど。
記者にはうんざりとしたけど、気持ちのいい物語だった。誰もが巣立っていく必要はなくて、狭き門でも正社員の道もあるんだよね…?
…本当に、深夜アニメ増えたよ、ね…?
「チア男子」が、原作結構面白かったからと一話目を見たら…キラキラ感がすごかった…。やっぱりこれ、実写の方が合ってるんじゃあ…? 役者さん大変そうだけど。
「ベルセルク」って、前もアニメやってなかったっけ…? 続編? この頃、続編とわからない続編が多くて、どうなのかがわからない。
「甘々と稲妻」、夕方枠のがいいのじゃないかなー。この時間帯のアニメ、逆に減った気がする。
「はんだくん」の始まり方が、何というか物凄くてびっくりした(苦笑)。
「D.Gray-man」、前は漫画を借りて読んでいたけど話わかるかなーと見たら、借りた最後のあたりから始まった。え、でもあれ、もう年単位で前だったと思うのだけど…? 月刊誌に連載移っていたし、原作待ちだったのかな。
今のところ、「91Days」と「サーヴァンプ」が楽しみ。
ドラマは、「神の舌を持つ男」をぼんやり半分ほどは見たけど…ちゃんと見てなかったからか、ちょっと微妙…? 「時をかける少女」もぼんやり見てた。全五回ってことは、続きで何か別番組やるの?
ドラマの開始ラッシュは来週くらいから?
『フェルメールの憂鬱』…絵をめぐって。
古い絵が盗まれたり探したり詐取したり、淡々どたばたな話。
フェルメールが題名になっているけど、この作者、フェルメールのこと好きなのかなあ…。好き嫌いは問題ではないのかもしれないけど、作品へ対してが個人感想の域を出ないような気がするのと、飽くまで現在での観点でしか見ていないことで、個人意見としてはそれでいいけど評というか考察っぽさを漂わせているにしてはなんだかなあ、と。少し前に読んだ『アムステルダムの詭計』の考察が良かっただけに、なんだか引っかかる。ブリューゲルが好き(?)なのはわかったけど。
前作があるようなので、面白かったらそちらも、と思っていたけど、まあ…手が空けば。
『スーツアクター探偵の事件簿』…怪獣のスーツアクター(中の人)になりたい主人公。
その行く手を塞ぐ事故に遭遇、ついでに、やる気はないのに素質抜群の相棒と出会う。特撮業界のあれこれが描かれているかなと思ったけど、そのあたりは控えめ。
主人公が、布施さんと案外うまくやれそうなところが面白い。あと小川監督と。このくらい人当たりが良いと、もうちょっとチャンスも回って来ていたのじゃないかとも思うけど…そういうものでもないのかなあ。
『法廷外弁護士・相楽圭』
依頼人専用のバーに迷い込んでしまった主人公。悩み事を抱え、弁護士だというバーテンダーに相談しようか迷いつつ、気付けば助手としてバイトをすることに。
主人公がもうちょっと突っ込んで動いてくれると、と思うけど、それはそれで鬱陶しいかも(←)。
さくさくと読めるし、一話でとりあえず話はまとまっているから展開も間延びせず読みやすいのだけど、バーテンダーの人の「正義」がただの個人意見だよねそれ、ってところでちょっともにょっと。
面白くなくはないけど微妙…と思ったら、『エウレカの確率』の人だったか。読後感はそこそこいい。
『ファンタジーへの誘い ストーリーテラーのことのは』…インタヴュー集。
新人ではないけど中堅と呼ぶには躊躇うような、そんな作家さんたちのインタビュー。
副題はともかく、題名にはちょっと異議あり。題名からファンタジーを書いていたり大量に読んでいたり、かと思ったらそういうわけでもなく、読書体験とどうやってデビューしたのかどういう風に書いているのか、というところが主なので。
内容自体はかなり興味深く、面白かった。当たり前だけど、創作方法も思い入れもどんな風に物語を紡ぎ始めたかもバラバラ。
半分くらいは知っていても読んだことのない作家さんで、追いかけているのは堀川さんと似鳥さんくらい。
ところで…「いざなう」と「さそう」って、どちらも「誘う」なのですよね。
で、大学のときのゼミの先生が、短期講座で「中国文学への誘い」だったかのタイトルをつけたら、勝手に「さそい」とルビをつけられ、「いざない」だとちょっと怒っていたのを思い出す(苦笑)。
そのときまで、知らなかったなあ。
今日は、雨が降ったり止んだりで…。
昼過ぎまでは晴れていたのだけど、暗くなったかと思ったらやたらと降って来て、小雨が降り続いたかと思ったら強くなり、を何度か繰り返して、ちょうど帰るくらいに止んだと思ったら、出ようとしたらまた雨が…。
結局、少し待とうか迷っている間に止んで、家に着いた直後にまた降り始めた。あ、危なかった…。途中少し寄り道したのだけど、あと三分ほども長くいたら降られてたよ…。
『ファンタジーへの誘い』を読んでいて、よく目にする「書き終わるのが難しい(書き始めたものの最後まで書けない)」をまた見て、私はあんまりそれないな…?と思ったのだけど。
よくよく考えたら、はじめの方って掌編とか短篇だったから、なのかな。掌編って、完成度はともかく書き終わらない方が難しいよなあ。
それまで読んでいたものが、シリーズものや続き物であっても、一冊である程度話がまとまる、というものが多かったからか、はじまりを考えたら終わりもほぼセットだった、というのもあるのか。「終わらない話」の典型で聞くような、いろいろと加わって展開が広がって収拾がつかなくなって、ということがなくて、なんとなくはじめに考えていたあたりに着地はするから…。
…と言いつつこの頃、長い話がやたら多くて書き終わってないのが増えてるけど。
あと、「台風の目」は珍しく書き出ししか考えてなかったからか、区切りではない終わりが見えてないなあ…。終わり、と思ってメールマガジンを廃刊にしたけど、続きがとりあえず二本ほど浮かんでいるから、早まったかなとちょっと思ってる(爆)。
とりあえず、今書いてるのがあと二章か三章で終わるから、それでもう一回アタマから直したら一応完成。次はどれにしようかなあ…途中になっているのを終わらせていきたいのだけど。今の流れのまま少女漫画系統でいくか、気分を変えるのに別系統のにするか。
完成させたらとりあえずサイトに載せようと思っているのだけど、いつになるやら。…ん? あれ? アルファポリスに載せてこっちに載せてないのあるなあ。リンク張って済ませるかこっちにも載せるかで悩んで放置したままだったか…。
サイトに上げるかどうか(人目にさらすかを)悩んでいる代物は、十数年は先の設定のつもりで書いていたら、モトコーがなくなるやら変わるやらの話が出ていて、ええっっとなっているところ。これもまだ、三分の一か半分くらいしか書いていないのだけど。
うーん、図書館本の大量到着が一段落ついたかなあ。ついたなら、書きたいなあ、とは思っているのだけど。一つ全く新たに、吸血鬼ものもぼやっと思い浮かんでいるのだけど。これ、長くしないで短くまとめたらすぐに書ききれるかなあ。うーん。
『台所のラジオ』…短編集。
ゆるっと。食べることと誰かと向き合うこと、台所にあるラジオ、が共通かな。
どれもこれもじわじわと好きだけど、「明日、世界が終わるとしたら」がとても好きだなー。
現代のようなのに、どこか昔話めいている。
友人と、大阪の万博記念公園に行ってきました。…というかエキスポシティに行って来たというか。まあ両方。
大学生の時に、民俗博物館に行くのに行ったきり。そしてやはり、大阪市営地下鉄地下走ってない…という印象を受ける(笑)。
まずエキスポシティに行って、ガンダムカフェあるんだねー(初めに通りがかった時点では開店前)とか、ラスカルのパン?!とかやりつつ、早目にお昼を食べてショッピングモールをふらふら。すみっコぐらしの柔らかいクッション欲しくなるよー。手触りといい弾力といい、気持ちいい。
カルビーのショップで揚げたてのポテトチップを食べ、昼ごはんの後にソフトクリームも食べたしそもそもお昼ご飯結構がっつりだったよ、と、慌てて(苦笑)移動。
いやあ…太陽の塔、大きいなあ…。
で、「EXPO’70 パビリオン」という、大阪万博をまとめた展示館を見学。当時のパビリオンの一つを利用しているそうで。
何というか、強烈に未来を夢見て様々なものを注ぎ込んでいた、という印象。そのころ見ていた未来の一部は、多分、既に「今」になっていて、だけどそのめざましさが今あるかといえば、どうなのだろうと思う。
『21世紀少年』でピンときていなかったものが、ようやくぼんやりとだけどわかった気がする。
その後、日本庭園で蓮池を見て、三宮まで戻ってふらふらとした後に夕飯を食べて。…足が…。パビリオンを見ていた時が一番ひどかったのだけど、いやあもう足が痛くて…。サンダルが重いのかなあ。右足首が特にやばい。
そして眠い(苦笑)。
『戦旗不倒 アルスラーン戦記』15巻
前巻とその前が、ちょっと説明的というか描写が薄いような気がしていたのだけど、今回はきっちりと面白く。面白い…のだけど…そこ連れて行くか…。
次で最終巻とのことだけど、ファランギースが不吉なこと言ってるし…。
導師の素性と蛇王が封印だった理由が絡むのかが気になるところ。
母と、朝一で歴史博物館の「立体妖怪図鑑」に行ってきました。
絵巻物から始まって、最終的には妖怪の造形コンテストの作品群。結構各地でやっている…けど、四国が多いのは実際そうなのか、単に博物館の伝手がそこにあったということなのか。
途中、京極夏彦の文庫本の表紙になった妖怪張り子も。あと、大正生まれで現役のお化け屋敷なんかに幽霊人形を作られている方の作品がすごかった。前にも一度見たことがあるのだけど、いやああれ、暗いとこにあったら怖いよ。
そしてこれも以前も見たクダンの剥製。間近でじっくり見たら、なんだか気持ち悪かった…剥製自体に慣れない、というのもあるけど。…でも、それ見て「かわいー」と言っていた女の子(小学生中学年くらい?)がいたよ…剛の者。
妖怪根付けのガチャガチャがあったので回したら、天狗でした。
この展示の連動企画の、京極さんの講演会はずれてしまったのだよなー。勤務日だったから、有給も取ったのにー。ふて寝しとこ。←
『家庭用事件』…シリーズ六冊目。短編集。
ビデオテープの話は、既読。で、これと併せて弓道場の話で。ミノって、一歩踏み外せば軽犯罪者くらいには簡単になりそうな気がする。周囲の人、気をつけてあげて(苦笑)。
契約書の話、フォントにない字って空白とか*とかで印字されないんだ…? あれ? どうだっけ?
最後の話、なんてことをするんだと思ったけど、そこでお姉ちゃんの側の打算(と言ってしまうと言葉がきついと思うけど)も示してくるところが、似鳥さんだなあ…と勝手に思ってる。ものごとは必ず多面だけど、一面だけでとらえがちなのが事実。
それにしても、いいお兄ちゃんだなあ。『お召あがりは容疑者から』のときも思ったけど、こういう身内っていいな。
『薬屋のひとりごと』五巻
あの二人は進展した…のか…?(苦笑)
香水の問題が片付いていないけど、あの出会いで恋に落ちちゃった二人、微笑ましくって好き。壬氏の相手として探りを入れていた時から、ここくっついたら面白そうとは思ったけど見事に。ハッピーエンドになってくれるといいなあ。
あと、国王が壬氏にこだわる理由はわかったけど…わかったけど、ややこしいことするなあ…。
『毒殺協奏曲』…アンソロジー。
やるなあ、アミの会(仮)。第二弾の今回は「毒殺」。あとがきにあったけど、「毒」ではなく「毒殺」というところがまた、もう。
短いながらにぎゅっと詰まっていて、第一弾のときにも思ったけど、仲間内での集まりだからこそ余計に気合が入っていそうで、読んでいても楽しい。
鍋の集まりは、いろんな意味で「うひぃ」となった…。気付いていなかったけど、帯のコピーもふるっている。「毒を盛って読を制する」
『プリンス・チャーミングと呼ばれた王子たち』…おとぎ話の王子様たちのてんやわんやの物語。
ノンフィクションと思っていた。どうして勘違いしていたのか(苦笑)。
シンデレラ・ラプンツェル・眠り姫・白雪姫の王子様たちが、なんやかんやあって魔女にさらわれた人たちを助けようと奮闘する物語。欠点ばかりどころか欠点だけのように思える王子たちが、似た境遇の仲間に出会うことで変わったり短所を長所に持ち替えたり。
トロールがふかふかと気持ちよさそう。そして、王子たちも姫も頑張っているけど、ライラが好き(苦笑)。
三部作の一作目ということだけれど、最終的には色恋話も発展するのかなあ。白雪姫のところ以外、それぞれの相手と収まりそうな感じはしないのだけど。
『遥か凍土のカナン』7巻…最終巻。
満州の隣にある(?)、シベリア共和国建国の物語。…だったのかな結局…?
川縁の二人の釣りへの闖入者、の結末が、らしいというか(苦笑)。まあ…めでたしめでたし、で、いいのかな。
末期の日本軍がろくでもないのは、歴史が変わっても変わらないのだねー。
『エンタツアチャコぼくらは探偵』
時代の感じがなかなか楽しく、推理というか行動にもそれほど無理はなく(いささか悪乗りのいき過ぎるきらいはあっても)…と思っていたら、最後の上海が舞台の話が、不思議現象に行くかと思いきやぎりぎりとのとこに踏みとどまった感じ。
話自体はかなり淡々と進む。
『大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう 両国橋の御落胤』…二巻目。
今回は出生譚。
おゆうさんのぐいぐい来る感じがちょっと…。そしてお金ないなら銀座のデパ地下での買い物は、さあ…。
DNA鑑定、説明のしようがないよねえ…人相学を持ってきたのはなるほどと思ったけど、それだけで納得させられるでもなく。現代の利用(?)の仕方がやはり面白い。
でもそうなると、こわくならないのかなあ、とも。つながっていることに対して。
最後の伝さん視点が楽しい。
『恋するハンバーグ』
『食堂のおばちゃん』、続編でないかなと思ったけどまさか一子さんと旦那さんの頃の話が読めるとは。戦後の昭和の洋食屋さん。これもやはり、事件が、謎が、というよりは日常そのものの話。
出てくる料理はやはりどれもおいしそうで、今回は、歴史的なあれこれも章の冒頭に盛り込まれていたり。人間関係がいいから、安心して読んでいられるなあ。
『晴れの日には』…二作目。
藍千堂の晴太郎が恋をした? いやあお兄ちゃん…肚を決めると随分と格好良い。…と言えばいいのか、手に負えない、というのか(笑)。どんな感情なのか気付くのに時間がかかったのに、強烈に一途だし。
菓子の味が濁る、というところで何故だが、ぐっと揺さぶられた。私菓子職人ではないのだけどなあ(苦笑)。
藍千堂側から見ると大団円だけど、息子たちを考えると、なあ…。この先シリーズが続くなら、そのあたりも少しでも出てくると嬉しいのだけど。
『淡雪の記憶』…二作目。
猫の確保から始まり、メインは頭から血を流して倒れていた記憶喪失の女性と爆弾事件。と、ボクシング対総合格闘技(笑)。
筋自体は前作に続き読みやすいから、やっぱりこれはアクションものだよねー。ちゃんと思い描けないのが悔しい。
『女學生奇譚』
オカルト雑誌に持ち込まれた、「この本を読んではいけない」とのメモの挟まれた古書。持ち込んだのは、兄が失踪したと言う女性。ライターとカメラマンとその妹が調べていって明かされた、戦前の女学生失踪事件の真相。
ホラーに転ぶかと思った、でもぎりぎり回避…いやでもまあまとめ方は微妙なところではあるけど…ホラーではないよね!(ホラーのどうしようもない終わり方が苦手)
正直、作中作の「女學生奇譚」は面白く思えなかったのだけど、一体この本何なの?! 主人公だいじょうぶ?! と、ぐいぐいと面白く読めた。
ぞろ目になりましたー。これでしばらくは年齢を間違えない、はず…。
そして、帰宅したら遠山から小包が。箱の外に「配達のお兄さんありがとうございます」といったようなことを書いていたのに届けたのはお姉さんだったというオチ付(笑)。
いつもは会った時にくれるから珍しいなーと思って開けたら、いや本当、凄いよね奴のセンス。お品書き(違)がある上にそれが最初に目につくように箱を閉めるときに細工してるとか。それぞれの品のコメントとか。ヤモリドクガエルの毒成分由来のガラミントか。
こう、さらっと見せるときの演出というか、見せ方が上手いと思うのだよなあ。デザイナーとかプロデューサーとかそっちにも才があると思うのだけどなあ。面倒がらなければ。←
今年はMちゃんからもすみっコぐらしのタオルももらったし。
(私が身内以外で誕生日に物品をあれこれするのはこの二人だけという事実…ていうか家族何もくれないよ)
そういえば、この日が唯一友人からのメールが増える日なのだけど、何故か今年は揃いもそろって次の日にずれ込んでいたというね。なんだ、何か示し合わせてたのか。来ないならともかく一日遅れるって(苦笑)。
『すごろく巡礼』
例によって片思いの人を追っかけて、すごろく祭りのある島に渡り祭りに参加することにしたミクラ。その行動力…もっと早く違うように使えばいいのじゃないかなあ…!(苦笑)
島をすごろく盤に見立てて人が駒となる、そもそもは島の信仰と絡んだ年に一度のお祭り騒ぎ。大変そうだけど楽しそうだなこれ。最長二週間くらいで済みそうなところも、勤め人には助かるよね(そんな視点)。
ミクラの出会う色々な人たちが楽しい。なまずをとことアカラ様コンビは、ほのぼの楽しそうだなあ。何枚か挿絵もあって嬉しかったのだけど、是非とも、このコンビかおじさんのなまずをとこ姿を見たかった。
最後、芽が枯れてしまった…ということはもう完全に見切られた? 自業自得だけど、続編で後日譚出てきたりしないかなあ。実は蛸足大学の学生だったり、と期待したのだけどなあ。
『アリス殺人事件』…アリスをモチーフにした、既存作品のアンソロジー。
既存、とは知らなかったけど、半分以上初読みだし目的の北原さんのもそうだったので充分ですとも。
宇佐美博士のシリーズ、懐かしいなあ。この現実感の無さが好きだった。北原さん、少女小説も書かれていたということだからか、女性の一人語りがすんなり入る。きっちり辻褄も合わせてくれるし。
『ホタル探偵の京都はみだし事件簿』
予想に違わず、さっくり軽い読み心地。売れっ子推理作家と新人編集者のどたばた推理。
作家は現実の事件にはさっぱり役立たずで、編集者が体面を気にして頑張って正しい推理を披露、という流れ。
この文庫に五編入っているので、まあ、キャラ立てで読ませるのは正しい選択だろうなあ。短いと。
しかしこの主人公、これだけ色々とやれたら、どこででもやって行けそうだな(笑)。
『ラスト・ナイト』
三十二年間、刑務所を出たかと思えばまた罪を犯す、顔面に入れ墨を施した男。当人の心情は描かれず、彼に関わる五人の視点で語られる数日間の物語。
章ごとに視点人物が変わるという趣向なので、時間多行きつ戻りつ。会話の完全な重複は少し煩いけれど、同じことを違う角度で見ているのだとはっきりと判る部分でもある。
彼の行動は決して正しくはないのだけど、もしも彼女に意識があれば違っていたかもしれないと思うけれど、やり切ったのだろうと思うと…。
『血翼王亡命譚』二巻
あのラストで続きがあるなんて…難しそう…と思ったけど、なるほど、がらんどうの再出発。
今回は、偽りの町。謎解きではないのだけど、街の真相が明らかになるくだりがとても好き。
幸あれ、と願える物語の終わり。
『禁忌を書く』
あはははは、どうして夜に怪談本を手に取る私(苦笑)。
著者の語りと「聴いた話」の実録怪談が入り乱れ、読み終えると納得の構成ではあるのだけど…書きようなのかなあ。あまり好みではありませんでした。怖いのは怖いのだけども。
でもって、実録と思って買ったのだけど、他の方の感想を見ていると「創作怪談」と…あれ、そうなんだ?
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