『くれなゐの紐』
時は大正、まだ凌雲閣(通称十二階)があったころ。姉を探して東京へとやって来て、徒党を組む少女たちの中に身を投じた少年の見聞きした物事。
この時代、○○団と名乗る少年や少女たちの集団、と好きな要素は多いのだけど、何故かいまいち嵌まり込めなかったなあ。少女たちが大人に頼らず生き抜くことの厳しさを端々に込めながらも、どこか絵空事っぽさがあるせいなのか。うーん。
『タマゴマジック』
まさか、また関根親子に会えるとは。…お父さんの方は、再録だけど。
四つのそれぞれにばらばらの話がこんなにまとまった感じになるのって面白い。最後の書き下ろしは他三つを前提にしたものとしても、「ブリキの卵」と「この世は少し不思議」の組み合わせだけでもすごい。この組み合わせ、本当なのだか嘘なのだかがあやふやになって、いやもう。
走り去った白い馬。そこは創作とのことだけど、「ブリキの卵」のように、「魔術師」の都市の意思のように、どこかからあふれ出たものやも。
題字が独特でどうしてだか「たまごつづり」と読んでしまう。
『彼女がエスパーだったころ』…男性フリーライターの一人語りの連作短編。
現代科学からはこぼれ落ちている物事の取材を行っていて、本当に記事のような文章。最後の章以外、どこか距離があるように感じられるのは、全てが終わってからの文章、ということだからか。記事を書く時には、ある程度の「出来事」は終わった後だものなあ。「薄ければ薄いほど」に至っては、十年以上も前とのことになっているし。
疑いながら否定しきれず、かといって信じ切ることもできない。不安定だけど、だからこそ魅力的。
最後、にやにやしてしまった。雨の日に傘もささず、「来ちゃった」か(笑)。
『怪物率』
わあ、遊んでるなあ。なんとなく作風から、「メフィスト」掲載じゃないかと出版社を確かめてしまった(苦笑)。
怪物を探すナイトさまと、家を奪われ生きるためにナイトに仕え、ナイトが怪物に殺されるところを見たいと望むウサギと。
さくさくと読めて、でも主役の心の動きが楽しい。
『ニセモノの妻』…四編収録。
購入したマンションには自分たち以外誰も住んでいないのか。自分はニセモノかも知れないと言い出した妻とホンモノ探しに出かける。坂ブームの中で家の前の坂が占拠された。突如現れた断層に奪われた家族。
どれも、現実が揺らぐというか、笑い飛ばせそうだけど妙にリアリティがあって突き放せないこの感じ。
それにしても、喪ってしまうものへの憤りや哀切さは相変わらず秀逸。
『HEARTBLUE』
『HEARTBEAT』のその後どうなっているのかが読めるかな、と思ったのだけど、これはこれで独立。
ニューヨークの失踪課で働く刑事と、CGデザイナーの日本人とがそれぞれにそれぞれの問題を追いかけての話。
真相は痛ましいけれど、それを知っての行動も判断も、褒められるものではないかもしれないけれど優しさと強さが感じられる。
それにしても、巡矢は再会していなかったのかー…。
『この世の涯てまで、よろしく』
五十年前に死んだはずなのに、ふと気づくとカフェに座っていた。とりあえず以前のようにピアノで誰かに生活の面倒を見てもらおうとしたら、妙な音大生と知り合って部屋も貸してもらうことに。
むちゃくちゃな学生生活、何故この世によみがえったのか、五十年前の出来事は。にぎやかな現代パート、戦時下の亡命生活パート。それぞれに気になりつつ、現代で起きた殺人事件でそれらはひとつながりに。面白いのに、どこか物悲しい。
それにしても、訳者あとがきのこの本を知ったきっかけもとても独特。ベック実在か…(苦笑)。
『僕だけがいない街 Another Record』
漫画は一巻だけ電子書籍のお試しで読んで(購入悩み中)、アニメは見ていて、映画は見ていない。
連続児童誘拐殺人事件の犯人の裁判の弁護をケンヤが受け持つことになって。逮捕後に見つかった手記は何を語るのか、ということでの、犯人の思考をたどる、というところが少なからず。
文中にも出てきていたけど、悟が「お父さん」を重ねた、という部分が私の中で利いているのかあまり憎めずにいるのだよなあ…だから文中の悟の反応に驚いたくらいで。アニメの逮捕場面のせいもあると思うから、原作はどうなっているのかも気になるところだけれど…。
GWは、予定通りに(予定以上に…風が凄すぎて外に出るに出られなかった)家でまったりと本読み。
そして出勤して…うん、やっぱり3日出勤する必要なかった。31日に三十分ほど残ったのと、2日に二時間弱残ったので十分だった。
以前、古本でがさっと購入した「活字倶楽部」。いいかげん積み置きすぎ…ということで、要るものと要らないものと分けよう、と、読み始めたら。
本当に買ってから置きっ放しだったので、初読みというのもあって、一冊読むのに時間かかる…。結構読み飛ばしているのだけどなあ。そして、がんがん読みたい本が増える…いやこれもこれで結構堪えているのだけどね?! それでも増えるってどうよ。←
いやはや。
仕事終わってからは、昨日に引き続き「活字倶楽部」読み崩し中。
で、どこでこの雑誌知ったんだっけなーと考えたら、多分、友人に中学の時に借りたのがきっかけな気がする。
彼女には中学高校あたりで大量に本を借りた覚えがあるのだけど、はて私は貸したかな…という(爆)。あ、『ゴルゴ13』はちょっと貸した気がする。父の蔵書だけど。
大学の途中くらいから、全然会ってないなー。今どうしているのか。数年前にあった小学校の同窓会にも案の定来ていなかったから(今も実家暮らしらしいとはそこでちらりと聞いたけど)、もう十年くらいは会っていないのかー。
いろいろと、小中くらいの私にはない考え方やものの見方をする人で、そこから真似ようとしたりでもらったものも多かったなあ。田中芳樹と茅田砂胡は彼女に借りて知ったし(苦笑)。
今考えると、稲さんと会せたら気が合ったかも…いやどうかなあ(←)。
私があまりそれぞれには面識のない友人同士を引き会わせることがないのは、私が人見知りのせいで友人の友人に会ってもろくにしゃべらないだろうなーと思うから(爆)。大学の時に出会った友人の友人は、向こうがぐいぐい来てくれる人だったから親しくなれたけど。なかなか自分からは行けない。
…何か話が雪崩った。
『宇宙軍士官学校―【前哨/スカウト】―』1巻
異星人との接触により、宇宙への道が開かれ「国」よりも「地球」としての意識が広まっている世界での、軍人たち。
主人公の感じが結構好き。でも、自分に突っかかる相手をさくっと無視、は、それくらいしかないよなあとは思うものの、余計に怒らせる方法でもあるな…。見切りが少しばかり早いような気も。
やたらと読みやすくて、あとがきを読んでちょっと納得。確かに、事細かに語ってくれているしそれが児童書の書き方と言われると、なるほど。
猫さんと映画を観に行ってきました。
題名を覚えていなくて、窓口で題名を訊かれるも全く出てこず、「…野村萬斎が主役の」「スキャナーですね!」という会話が(苦笑)。
色々ともう、好きなのがぎゅっと。本当に上手いなあ、萬斎さん。続きが作れそうな感じだけど、続くかどうかは動員数次第というところなのかな。…「探偵はBarにいる」は原作まだまだあるのに二作目で止まってるしね…。
その後、ふらふらと歩いてお茶して、猫雑貨のお店をのぞいたり。
やっぱり映画館いいなー。どっぷりはまれるよねえ。家で見ているといろいろと他に気が散るけど。ホームシアターってあるけど、レンタルシアター(個室に少し大きめのモニタと音響設備)とか…でもスタジオを借り切るようなものと考えると、割に合わないかな。そういうふうに見ると、映画は高過ぎはしないのか?
『京都寺町三条のホームズ』2巻
まったりと日々を重ねるのかと思いきや、敵手出現。
真贋の話、がっつりとやると混沌として面白いよね、どうなるのかな。元贋作師来歴を明かして再出発、は現実的にはかなり厳しいと思うというかできるのかどうかと思うのだけど…できる、の方が嬉しいけれど、どうなのだろう。
色恋の話としては、足踏みしているところから、ホームズさんの方が先に踏み出した感じ。そしてちゃらい俳優の人は、結構いい味を出して、ワトスンポジションに足をかけつつあるような(笑)。
しかし、鈴虫寺の混雑には触れているのに、東福寺…紅葉の時期ものすっごく混むよ…? のんびり橋の上で会話なんてできないよ…?(立ち止まらないでくださーい、と誘導される) それとも、地元の人は空いている時間帯でも知っているのか…。
ドラマの「99.9」、色々と好みで結構楽しく見ています。松本君の主演ドラマ、恋愛メインでなければ結構好みなの多いかも。
で、これ、無罪との依頼人の訴えに愚直に耳を傾けてほぼ有罪の決まっている状態をひっくり返す、という話なのですが。これ、無罪と主張するけど実際はやっている、という依頼が来るかどうかで重みが変わるなあ、どうなるのかな、と思っていたけど、そこはなしで過去絡みの問題に突入しそうな感じ。
うーん、そのあたり、「リーガル・ハイ」のような混沌さは目指さないのか。
今書き直している話、結構少女漫画なノリなので、一人称にしようかなーと思案中。短編はたまにやるけど、長編で一人称って…小学生のときにはじめて中編(当時の感覚では長編)を書いたとき以来かなー(苦笑)。
まあとりあえず、最後まで書き直ししてからかな。主人公の性別を変えての書き直し中。色恋を絡められるから、残り二章がそこそこ変わるなあ、という、残り二章のところです、今(苦笑)。
うーん。書きたい話はあるし書きかけで止まっているものもあるのだけど、この頃、さっぱりちゃんと書いてないなあ…。
まあ、だからどうしたって話というか…結局のところ、書いても自己消費にしかならないから誰からも文句がない、という、ちょっと淋しい状況で。リレー企画も、私ががっつり止めているけど他の参加者からは催促ないものなあ。私がやりたかっただけか。
『ブラッド・アンド・チョコレート』
厭な話だった…。
ふわふらとしている従兄弟がジャーナリストになると言って、誘われて向かった怪しげな団体。美しい幼なじみとの再会、超能力者を研究していたり被験者だったりな団体の人々、そして首を落とされた主催者の死体。犯人と疑われる幼なじみを助けるため、真犯人を見つけると言ってしまった主人公。
個々人の推理を聞いてたらいまわしにされるあたりまでは、まだ楽しかったのだけどな。守るために、暴いては行けないところを知らずに暴いてしまったということか。因果応報と言えなくはないけど…いや怖いや。
『天下一の軽口男』
噺家や今の形での漫才師はまだおらず、徐々にそれらが形成されていったであろう頃の話。面白い話をして、人を笑わせたい。そうやって突き進んだ男の一生。
私は江戸での仕打ちだけはどうしても許せないと思うけど…それだけの時間が経っている、ということでもあるのかな…。本人が直接目の前にいない、ということも大きいのか。実際にこういったことはあるだろうけど、でもこれだけは許せないし糾弾されてほしいと思ってしまう。
と、妙なところに引っかかってしまったけど、じんわりと重みのある話。
『私のサイクロプス』
表題は既読。最後に収録の書き下ろしの感じからすると、まだ続くのかな…?
江戸時代を思わせる時代、旅本作家と版元のお目付け役と荷物持ちの奇譚旅。そんなこと起きないでしょう、ということが、ありそうに思えてどうにも怪しい。
それにしても懲りないなあ、耳彦(苦笑)。
読んだはずの『エムブリヲ奇譚』がろくに思い出せず、前の語り手はだれだったのかがさっぱり思い出せない…表題の語り手が輪なのは掲載誌が「Mei」だったからなのかがちょっと気になっているのだけど…読み返すべきか。
『神の値段』…値段と価格。
ただ一人の作家との契約を結んでいるギャラリーで働く主人公。現在、公の場どころか主人公や他のスタッフの前にも姿を見せることのない作家・川田無名。唯一の窓口だった社長が死に、本格的に美術の世界を垣間見ることになった主人公。
…何か、どこか、のめり込めず。面白くないとは思わないのだけど。何だろう…。
最近始まった女子バレーの大会を見ていて、ふと。
これ…前は、サーブ権があって、二連取じゃないと点が入らなかったのだよなあ…今思うと恐ろしい。一セットの点数はもう少し少なかったような気はするけど(覚えていない)。しかし、今でもフルセットはしんどそうなのにその状態でフルセットやったら…。
いやあ、何と言うか、それってよく試合終わったね…。
さてところで、三十余年生きていると、そう気軽に人に話せないこともあったりします。
いや私のことというよりも、友人たちの状況とか出来事で…と思ってよくよく考えたら、いやうん私自身のことでもなくはないな。←
紙の日記をつけようかと思う瞬間。
小学生から高校生くらいまでつけてたよー日記。ネットやるようになって、(一応)人に見せることが前提、な日記しか書かなくなったけど。そしてこの頃はまばらすぎるけど。…しかしまあ、一日の大半は会社いて、残りはほとんど本読んでるかテレビ見てるかだから、読書記録があればある意味日記として機能しているのだけど(爆)。
ところでふと気づくと、今期はあまりドラマ観てないなあ。
「99.9」と「鼠、江戸を疾る」くらいか。アニメはそこそこ見てるけど。「お迎えデス。」は見たかったのだけどなあ。一話目のあまりの居たたまれなさに投げてしまった。テンポが悪かったのか、何だったのだろうあれ。
『万国菓子舗 お気に召すまま』
和菓子洋菓子問わず、どころか、世界各国どんなお菓子でも作ります、というケーキ屋さん。掌編が連なる形。
一章ごとで一応話が閉じているからか、かなり会話中心で定型になってしまって、主人公があまり好きになれずに終わった…展開上必要なのだろうけど、こういうお店でパティシエ以外唯一の店員なのにお菓子関係の知識がなさすぎる…。掌編で本筋以外あまり盛り込んでいないからか、勉強している気配もなく。
さくさくと、美味しそうだなーと読む分にはまあいいのだけど。
塩味饅頭の名前が出てびっくり(苦笑)。でもあれ、かなり甘いよ。そして金沢で味見させてもらった生落雁は結構近い。…試食しながら、美味しい、でも何かこれ知ってる…? となった(苦笑)。
今読んでいるSFで、LEDと出てきて、う、ううーん、と。…いやまあこれの時代設定、今から数年や数十年というところだからおかしくはないのだけど。
昔のSFを読むと、未来を描いているのに懐かしいのだよねえ…(苦笑)。その感じも嫌いではないけど。
私が実感できる分としては、インターネットが普及する前、パソコン通信が一部で細々されていたかな、というあたりのSFが、まさか十数年程度で現状のようになると思われていなかったのか、いろいろと面白いことに。
そして携帯電話普及前は、トランシーバーでもいいし、何かしらの回線で個人通信ができる、という発想はあるのに、その機器が案外固定だったりして。腕時計型の端末、とか、眼鏡のようなモニタでやりとり、とかあったりするのに何故か連絡を取るにはデスクに行かないと、とか、公衆電話のようにポイントに行かないと、というのが多いような気がする。
…そのへんいろいろと読んでみたいのだけどなー。SFに手を出し始めたのが『銀河英雄伝説』きっかけなので、高校以降、それでも積極的に読み始めたのは大学以降だから、あまり読めていないのだよなあ。いやまあそれを言うなら推理物も古典や定番を全然押さえられていないのだけど。
ネット小説で…異世界ファンタジーって、本当に人気あるのかもね…と。
いや。
アルファポリス、というサイトに長い話を載せていっているのだけど、それまでのに比べて明らかに「台風の目」のアクセス数が違う…。しかも多分、一見さんが多い気がする…。
なので、ごめんーそれほど面白くはならないよー(愛着はあるけど最初の話は特に読者として読むと面白いとはいえる気はあまりしなく…)と思いつつ、まあ一見さんだけなら既に見切られているのか、と、ぼんやりアクセス数を眺めているのですが。
ファンタジー。一度、定番の現代日本から異世界に召喚される、を書きたいしある程度まとまってはいるのだけどなあ…書き出しで止まってる。
…というか。
どれだけ書きかけ抱えてるんだ…書き終わりたいなー。しかも、書きかけで止めてると、書き直そうとする度に読み直すから時間が余計にかかるのだよなー。
やはりあれか。実際出すかどうかは別にして(いややる気出すためには出すつもりでいくべきなのか)、適当に新人賞見繕って、締め切り念頭に時間見つけてまとめて書くか…。
あまり放置しすぎると、その後の展開を忘れてしまいそうだしなあ。
『宇宙軍士官学校―前哨(スカウト)― 』2巻…士官候補生たちの仮想訓練。
…仮想と言いつつ、宇宙に出ているよねこれ…? でも攻撃は実際に受けているわけではない、のかなんだかそのあたりが理解できていない。記憶を消すと経験の積み重ねができないじゃないか、と思ったら、映像としては体験させられると…体感や感情だけ消去? 必要なの…? よくわからないなあ。
会話や演説が時々語学の教科書っぽい、会話ですべて説明する代物だなあと思いつつ…とりあえず今、十巻まで出ているのだよねえ…どうしようかな。
それなりに面白いと思う半面、何かもやもやも残る。
『空海』…ノンフィクション。
多分これ、地元紙で連載していたやつかな…? と思いつつ。そのうちまとまるかな、と読んでいなかったのだけど。
空海の実像と、当人が成したのではなく人々によって形作られた「弘法大師」とを描き出したもの。
あとがきの、空海に会ってみたい、確かに。著者の感じたそのものを受け取ったのか、半ば神格化している弘法さんではなく、求道を突き進んだ空海は人として面白そうだと思う。一人で完結というか完成してしまっている感じ。…友達いたのかな…(苦笑)。
薪能に行ってきました!
仕事終わって駆け付けても始まっている時間だから、急いで帰ろうとしていたらこんな時に限って着替えて降りたら営業さんが電話くれって言ってたよ、と声をかけられるし…。急かしてごめん、でもその用件週明けでもよかったよね?(苦笑) ただまあ、その場合、お互いに忘れている可能性もあるのだけど。←
で、三演目(二番目は狂言)のうちの一演目目を観ているうちに友人も到着して…いたら、狂言の途中でなぜか突然、観覧席にいたおじさんがチケットくれた…。しかも無言で。え? え?
…ありがたく頂戴しましたけども…。何だったんだ?
薪能、観覧席だと有料で、でもまあ値段が変わっていなければ薪能としてはかなり安い。だから購入してもいいのだけど、途中からだし必然的に席も後ろになるし…というので今まで購入したことはないのだけど。そんな話をしていたのが聞こえたのかなあ…。
その後夕飯も食べて帰ったのだけど、一皿が結構多くて…ちょっとたのみすぎた…(爆)。あの店、あんなに量あったんだったっけ。
『バベル九朔』…ビルにて。
…今まで読んだ中で一番読みやすかったかも…? 慣れただけかな。
作家を目指して仕事を辞め、母親が相続しているテナントビルに管理人として転がり込んだ主人公。日常パートがなんだか楽しかった。塔の方のバベル、そうやって増えるのか凄いな…。
何と言うか、頑張ってほどほどに、現状維持のために足踏みしている感じだった。楽しかったー。
『ユートロニカのこちら側』
生活上のほぼすべてのデータを提供する代わり、生活を保障された街と、そこに住む人やその周辺の人たちのゆるやかな連作…? SF…?
がっつりと物語を期待していたからか、どれも断片のようですっきしりないまま最後までいってしまった。
『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』25巻
断片が多いなあ。ブログ発というのが実感というかわかる…。
中学生時代の話、他者視点で…でも何と言うか、ぶれない(笑)。
図書館にて。
久々に、十冊も届いていましたー…。そして何故か、受け取りの時に「ご家族の分も届いていますよ」と言われる。いや…すべて私の予約したものでした、よ…?
量が多すぎて勘違いされたのかな。
そして一冊借りきれなくて、明日か本屋に寄る日についでに寄って帰るか。
…上から順番に借りていったら、一巻を置き去って二巻を借りてきたことに気付いた…(苦笑)。多分一週間ではそこまでたどり着けないだろうから、まあそこは気にしない。
『札幌アンダーソング ラスト・ソング』
え…結局、キュウちゃんへの疑惑は解けないまま終わり…? そして半分くらいが状況整理に費やされたような気がするのですが。ええええー?
ライヘンバッハは逆でいったんだねえ、というのが端的な感想。←
『ハーフ・ワイルド―ネイサン・バーンと魔のナイフ』上
ああー忘れてた、表現が生々しいというか痛いのだよねえこのシリーズ…そして今回は(も?)とても痛々しい。精神的にも肉体的にも。
『ハーフ・ワイルド―ネイサン・バーンと魔のナイフ』下
仲間ができたかと思ったら…幼なじみと再会して恋愛に夢中になったかと思ったら…お父さんと再会したと思ったら…。いくらなんでも苛酷に過ぎる。合間に安らげる時間があったからこそ、喪った時がつらい。
主人公、力を得て多くのものを失ったことで、たった一人で壊す方向へと走り出しそう…。
『放課後スプリング・トレイン』…女子高生の日常とちょっとした不思議。
友人の彼氏の友人を先導に、という感じで…その人が探偵役、というわけでもないような。見通してはいてきっかけやヒントはくれるけど、飽くまで、考えているのは(そして答えにたどり着くのも)主人公だから。
その分、派手さはないのだけど、日常の描き方が面白いなあ。言葉が豊富というか、世界を楽しく見ているな、という感じ。
でもこれを高校生の時に読んだらちょっと反発したかな。主人公が…うーん、賢いというか、聡い、からか。
それにしてもなじむな、と思ったら、著者と同い年でした。なるほど…なのか?(苦笑)
『襷を、君に』…女子高生の駅伝の話。
出端、少しくじけた…私だったらその状況は無理だ。よく頑張れたなあ、主人公…。
女子特有の感じは薄い方だと思うけど、やはり、描かれる男女の同性間の関係って違いがあるなあ。
あと、これだけ部員数が少ないしちょくちょく出てくるのにマネージャーが「マネージャー」とだけで、全くの仲間の外というのがなんだか。コーチも、ただ障害、というだけだった感じが。
そんなもやっとはあるのだけど、タスキをつなぐ場面はいいな。青春。
…そして何度も、「襷(たすき)」をうっかり「褌(ふんどし)」と読んでしまう。なんでだ…。
明日は有給で休みにしたから、読み切ろうと思っていた本(会社で昼休みに読んでた)を…置き去って帰ってきてしまった…(爆)。
持って帰る制服の下に置いて、制服だけかばんに入れて帰って来てしまったんだなあきっと。もう既に、二回か三回くらいやってる。机の引き出しに置き忘れる方がまだまし…。
返却期限自体はまだ一週間あるから、もうそのままにしておくよ…。わざわざそのためだけに、休みにしたのに会社に行きたくない。
あーあ。
ところで、アルファポリスに載せていっている「台風の目」…いや本当に、開かれた回数が今までと段違いなのだけど…異世界ファンタジーってそんなに需要あるんだねえ…。
しかしまあ、「ブックマーク」件数が全くないので、本当に開くだけか一話二話読んでそれきりということなのだろうけど。うーん、人気ある人ってこれどころじゃない勢いでカウンター回ってブックマーク入るんだろうなあ。凄い。そしてそれはちょっと怖い。←
少し前から、自己オンデマンドの頁を作ろうかなーとぼんやり。
依頼もらえば、サイトに載せている話を印刷して送りますよーというやつ。文学フリマにも一度参加したきりだからなあ。
…元々は、「天球儀式」の通販サイト作ろうってのがあったのだけど。その前段階の「天球儀式」のサイト作りで止まっている。フォーマットはとりあえず作ったから、後は元部員にこれでいい〜?って訊いて回るだけなのに。サーバ借りたのに。アップするだけなのに…!
(その「だけ」がめんどい)
いやまあそれで。来条個人のやつの話。
紙代+送料+表紙代という実費に、封筒代やら端数やら切り上げる分くらいの色を載せて、だから印字分のインクを考えると実費すら取れてないよ、くらいの金額で(苦笑)。まあそれだって、流通に載っている本を買うよりはかかりそうだものなあ。
そんななので、メリットデメリットを一覧にした頁を(苦笑)。
大まかにメリットは、手元に物としてある、というのは当然だけど、ルビを振るのと希望者には掌編書くよーというくらいかなあ。
基本、100均のバインダーを使うつもりなので、装丁すらする気がないっていう(爆)。一時、書いた長い話をとりあえず印刷しておこうとバインダーにまとめたら、案外これが便利だし比較的読みやすいしで。下手にホチキスやテープで留めるよりもいいかも、と。要らなくなったら、中身だけ捨てたらファイル自体は使えるし。
まあ、本当に依頼メールが来たらのけぞるだろうなあと思うくらいには、需要なさそうなのはわかっているけど。
覚えていてやる気があれば、エイプリルフールでも狙って設置しようかなと目論んでいます。ネタかと思いきやこいつ本気だ、という(苦笑)。
『PSYCHO-PASS GENESIS』3巻
本編から五十年ほど前の話。…てことは、唐之杜さんは親とか祖父母とかの世代? 日本が鎖国政策を取ったことで楽園を手にして、難民のごく一部を「準日本人」として受け入れている、という時代。その一方で、多くの日本人を危険と承知で海外へと棄民した(戦前のあの政策のやや強烈版)後の時代。
ソウがシビュラの表出の人(禾生)の姿かたちになるのかな…? 本編もだけどこのシリーズも、おそろしさが面白い。
ところで、地元図書館にはこのシリーズの最初に出た本(時間軸としてはこれの一巻よりも近い)が入っていないのですが…。文庫だしなあ。この人の小説だったらちゃんと面白いだろうし、買うべきかなあ…。
『アメイジング・グレイス 魂の夜明け』
「アメイジング・グレイス」の歌詞を書いた人の話。作曲者が不明というのは、前書き(?)を読んで初めて知りました。
奴隷船の船長で後に牧師になった、というのは知っていたけど時代もよく知らなかったのでわかりやすくてよかったです。厚みの割には読みやすく。
…ちなみに、私がこの曲に興味を持ったきっかけはSF漫画(苦笑)。
『彼女は一人で歩くのか?』
ウォーカロンと人の判別をすることを研究している主人公が命を狙われ、誰を信用していいのかもわからないまま、半ば軟禁されて研究を進めながら過ごしていく。本当に狙われているのは自分なのか、誰が何のためにやっているのか。
ウォーカロン、ということで、百年シリーズとつながるのかなーと思っていたのだけど、時間軸としては結構前、かな? もはや読んだのが前すぎて記憶が怪しい(苦笑)。
主人公の思考がちょっと面白い。
『魔法の色を知っているか?』…シリーズ二作目。
まだ子どもが生まれていて、それゆえに(あるいは逆?)外界から隔離されている、チベットにある一地区。クーデターから逃れてたどり着いたそこで。
何故子どもが生まれなくなったのか、に対する仮説は、次の巻かその次くらいで、それなりの範囲でかなり情報共有されていそうな気が…この巻でもすでにある程度広まっているようだし。研究者の業について、ちらりと。
そしてあの元教会は、百年密室にだったかその次の作品だったかに出てくるところ?
『小町殺し』
小町絵の売り出されていた三味線の師匠が殺された、というところから始まった物語。
章ごとにある程度事件は収まりを見せるのだけど、短編集ではなく長編。
前作があるようなので、面白かったら読もうかなと思ったのだけど…うーん、微妙…。主人公(表紙手前の女性)の強さは好きだし、人と人との描き方も嫌いではないのだけど。どうしてか、面白い! とのめり込めはしなかった。
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