『若様とロマン』…若様組と見合い。
結婚話すら一筋縄ではいかない、若様組(苦笑)。戦争のきな臭さもひたひたと迫っており、若様たちの幼なじみの洋菓子屋は決断を迫られ。
うーん、前の巻の方が面白かった気がするなあ。あまりわくわくと読み進められず。
連載時は各話にイラスト入りの扉が入っているのをちらりと見たのだけど、そういったのの収録はしてくれないのかー。使い捨てられているイラストって多そう…。それが、イラストレーターの収入の低さにもつながっているのかなあ。余談。
ところで余談ついでに、題名、「マロン」とつい読んでしまうのは、ミナのせいだよね(苦笑)。
『京都寺町三条のホームズ』3巻
主人公が、ホームズさんから恋愛対象とは見られていないだろうからそこの回路は閉じておこう、と思うあたりが書かれていて、なるほどなあ、と。でなければ、いくら何でもそこまで鈍いのどうなの、と思っただろうなあ。
しかし、お母さんはともかく弟もめろめろって(笑)。
ところどころ、そこ校正でチェックかからなかったの、というのがあるのと、美術品の真贋判定は根拠を基にした感覚であっても大前提、知識と科学技術総動員だと思うので前の巻で知識で判断したのを負けと捉えたのがなあ…という引っかかりさえなければもっと楽しめるのだけど。
姉と友人と、リアル脱出ゲーム行ってきました。
…いきなり、待ち合わせ場所の改札のところを探して彷徨ったけど。ちゃんと合流はできたよ! ←
今回も脱出ならずでしたが、一緒になった方々が結構なじみやすい感じだったのもあって、和やか〜に楽しく終わりました。
その後、すぐ近くだった「水曜日のアリス」というアリスモチーフの雑貨屋に寄り、パンケーキを食べに…いやもうこれがかなりわけのわからん待ちシステムで…。ただでさえ、パンケーキ専門店って何故だか妙に待つことになるのに、いやもう。
美味しかったけど、もう一度行きたいとは思わないなあ。というか、一人でいったら多分その妙な待ちシステムが判った時点で帰ってた。うーん、なんだかなあ。
そんなで(?)、家に帰るのが思った以上に遅くなり、夕飯食べ始めたのが九時とか…先に「少なめで」って言えばよかった…普通にがっつり一食食べて、結構何というか腹に残ってる…(没)。
まあ何にせよ、楽しかったです。
『菜の花食堂のささやかな事件簿』
昼営業のみの菜の花食堂で開かれる料理教室。それに助手として関わっている主人公が出会った、ささやかな引っかかり。
見事な日常の謎。「謎」ですらなく、意識しなければそのまま素通りして日々に紛れて忘れてしまいそうなものがほとんど。ふんわりさくさくと読み進められました。
悪意も不公平も不条理も、平穏な日常の一膜下にあるのだけど、読後感はふんわりと柔らか。
『難民調査官』
入国管理局で働く女性職員と、リストラの末に家族を捨てて家を失った男性とが視点人物。難民調査官という職務と不法滞在者の通報で捕縛されるところを目の当たりにしたということでと、それぞれに、ムスタファというクルド人とその家族に関わることに。
その難民申請は認められるのか、どこで誰によって何が企まれているのか、あるいは何もないのか。
難民受け入れが簡単に結論の出せる問題ではないだけに、エピローグ手前の結びは問題提起の教科書のような会話文になってしまっているけど、いろいろと考えさせるものもある。事実をきっちりと織り込んだ小説。
『白蛇伝』…蛇の精と人と。
中国では有名な話なのだそうだけど(各地でいろいろと違って伝えられていたりもするそうなので、日本の羽衣伝説のような?)、題名と蛇と人の恋愛譚、としか知らず。京劇を観に行くので、予習を兼ねて。
確かに恋愛譚かもだけど、かなり活劇。仙術も入り乱れ。楽しい。『後白蛇伝』の登場人物も混じっているとのことなので、大分アレンジしてあるのだろうけど、楽しければ大いにあり(笑)。
児童書というのもあってか、文章自体もかなりわかりやすいし、イラスト付きで注釈を挟んでくれるのがありがたい。以前読んだ「活字倶楽部」の対談で、田中芳樹さんがお薦めしていた人のものを選んだのだけど、見事に当たりだったなあ。
それにしても…ヒロイン、男性主人公の方だろう!(笑)
『301号室の聖者』…医療過誤裁判と患者と家族たち。
医療過誤で訴えられた病院側の弁護。負けはしないだろう、ということで担当を任された主人公。状況を知るために病室に足を運び、そこで出会い、目の当たりにしたものごと。
さらっと読めるのに、じわじわと浸みてくる感じ。継続事案、というそこがなんだか、すとんと落ちた。
『黒野葉月は鳥籠で眠らない』と同じ語り手とは知らずに読み始めたので、ちょっとうれしかった。装丁の折り返しや遊び紙の細やかさも同じ。シリーズ化するのかな、だったらいいな。
京劇の「白蛇伝」を観に行ってきました。チケット当たったー。…が、見事に友人も姉も都合が合わず、母と行ってきました。かなり無理矢理(苦笑)。
母がぎりぎり間に合う(かどうかな)時間まで家を出られないので、ついでに神戸で見たい展示があった私は一足先に家を出て。
…あととりあえず、石焼ビビンバ食べたかったんだ…。←
香雪美術館でやっている「神々の姿」展、気になっていて、調べたら近くに弓弦羽神社があったから、寄って行こうと思ったら…ぼんやりしか地図を覚えていなかったせいで、うっかり迷いかけた(爆)。そして、先に神社にたどり着いたからお参りしてお守りをいただいて…道を訊いて。隣でした(←)。
展示、面白かったけどあの点数で考えると高いような…でも…うーん。展示会の値段、いつも相場というか高い安いの判断に迷うけど自分の満足度しかないしなあ。
最寄り駅のケーキ屋と三宮に戻って喫茶店に行くのと迷って、三宮でパフェ食べて。…何か最近パフェ食べたがる。
新大阪で母と合流して、大阪NHKホールで観て来ました。
二時間ほどだったけど、あれって、もっと長いのをいくらか短くしているのかなあ。なんとなく、そんな気がしたのだけどどうなのだろう。剣戟と立ち回りがやはり楽しかった。一部と二部の間に物販をちょろっと見て、西遊記のDVDあるなあ、と迷ったものの買わなかったけど、二部冒頭の立ち回り見た後なら買ったかも(苦笑)。
夕飯は大阪駅で食べたのだけど、二人とも土地勘がさっぱりなくて、店を探すのも面倒とチェーンっぽいカレー屋に(苦笑)。あとは八天堂のパンをいくつかかって、ようやく念願のクリーム&カスタードが食べられた!(以前それを買ったら何故かクリームチーズだった)
…食い煩悩が活躍した一日だった気がする…(苦笑)。
『異端審問ラボ』2巻
(作中の)過去と現在、それと主人公と周囲のずれ(認識の差)が面白いなあ、このシリーズ。そこが眼目だと思うのだけど。
…そもそもこの作者の小説って、それを丹念に拾い上げているところが好きだったのだよなあ、と、再確認。ちょっとそこが鼻についてきてしまって離れていたのだけど、これくらいがっつり設定を組んでいてもらえると、やはりいいな。
現在の肯定と否定、という鍵になりそうな考え方が出た上にまさかの人物のまさかのつながりが示されたところで次巻へ。楽しみ。
『血翼王亡命譚』1巻…王女と護衛官の逃避劇。
儀式の場へ向かう途中で襲われ、誰が味方かも判らず逃げ出すことになった王女とその護衛官。
微笑ましい入りや口絵で読み始め、逃亡中も結構のほほんとしているなあ、と思ったら…うわあ…。
独特の世界設定も結構しっかりと語り口にさほどの違和感もなく説明されていてよかった。続きがあるようなのだけど、この後どう展開するのか。
『さよならクリームソーダ』
美大に入学した主人公。そしてもう一人の主人公は、四年生の先輩。人当たりがよくなんでもひょいひょいと器用にこなしてしまうような彼は、高校時代の、もしかするとあのプールサイドにとらわれたまま。
人の行動や考えなんてどう頑張ったって独りよがりなのだから、ぶつけ合って妥協点を見つけていくしかない、のかも。
完全に重苦しくはないのだけど、それでも張り詰めるような描写や出来事もある中、食べ物がおいしそうだった(笑)。
関係ないけど真っ赤なクリームソーダなんて、あるのかあ。メロンソーダの、緑色のやつしか見たことがない。ソーダの真っ白も、もちろん。しかし最後のあれ…炭酸水とアイス、は、美味しいのかな…?
『たまらなくグッドバイ』…八百長疑惑のあるプロ野球選手をめぐる物語。
はじめと最後を筆者の話で挟み、間には章ごとに主人公も語り手も変わる数章の、発表されることのないだろう『たまらなくグッドバイ』という小説、という構成。
転校性のなじめなさ、が繰り返されるからなんだろう、作者(=大津光央)の経験? と思っていたら、筆者(=あたし)の経験のようで。そこも含め、挟み込まれている小説は、飽くまで作中での現実での事実を踏まえた筆者の創作とのこと。疑惑の選手を仮名で現したのも、ルポっぽさを出したかったからかな?
なるほど、面白い構想。…とは思うけど、構成がややこしい分、もう少し、引き込むものがほしかった感じも。最後のオチもちょっと首を傾げてしまった。
…さてこの数日(?)、おそろしいことに。
図書館で、貸出カード一枚で六冊まで借りられます。私は、父の分を分捕っているので、十二冊まで借りられます。…なのに借りきれないほどの予約本が届くっていったいどういうことだろうねえ…(没)。
木曜くらいまでで十冊を超えて、その時点で三冊読み切れていなくて一冊とりあえず置いておきたかったから、借りきれないなあ、まあ四冊くらいなら、土曜ほぼまるっと出かけるにしても、しばらく一人行動だし待ち時間たっぷりありそうだから読み切って借りられるかな、と思ったのだけど。
チェックする度に増えてる。…何かもう、ちょっとした呪いじみて思えたくらいに。(自業自得)
最終的に、現時点で五冊確保済の本がたまってる…一冊は受け取り巻まで届いてないけど確保できてる…合計六冊。で、多分週末にはこれに何冊か加算されるはず。
今週末になっても、また、借りきれない予感がひしひしと…!
だって仕事行ってたら多くても一日に一冊しか読めないよ。既に今日一冊は読めてないし。今日発売の漫画読んでたからだけど。これまた間が悪く、さくっと読み切れそうな本が少なくて、逆に、そこそこ時間かかりそうなやつが多いのだよねえ…。
積み上がっている、新刊購入した本はいつになったら読めるのかなあ…発売直後に買ったのにどんどん新刊じゃなくなっていく…。
大分前から、人前でも自分の親のことを「お父さん」「お母さん」と呼ぶ人が増えているような気がしていて、そこは「父」「母」だろ? ともやっとしていたのですが。
ふと。
もしかして、普段は別の呼び方で読んでいて、改まった(?)呼び方が「お父さん」「お母さん」だと思っている人が増えている…?
もしくは、親しい人相手だから、という感じがかなり広範囲に及ぶのかなあ。友人相手のような。
むしろ、「父が」「母が」と言うと、怪訝な顔をされるときがあるのだけど…。聞き取りにくいというのもあるとは思うのだけど。
私はある程度以上親しければ「父親」「母親」と言うけど、友人相手でも「お父さん」「お母さん」と言うことはないなあ。姉や両親相手なら、普段呼んでるままで言うけど。
まあ私の場合、中学生くらいの時に両親の呼び方だとか自分の一人称だとかを意識して変えたから気になる、というのもあるだろうなあ。いやまー中学上がるか上がらないかくらいの頃まで、一人称があだ名で「パパ」「ママ」だったからねえ…。あっこれ人前で言えない呼べない、と思って変えたという(苦笑)。
しばらく気恥ずかしかったり慣れなかったりで、呼ばれた時に手を上げるとか「私ですか?」と言いそうな時に自分を指さしたりは、この頃に習慣付いたはず(苦笑)。
『ノベルダムと本の虫』…物語をめぐって。
世界の国々は休止を挟みつつも、理由すら見失いながらも戦争中。その中唯一、物語の保護を掲げ中立を貫くノベルダム。そこの国王(館長)に誘われ、「本の虫」として図書館勤務をすることになった主人公。
しらばく、状況や世界説明が続いたためかなかなか読み進めずにいたのだけど、見知らぬ世界に目を瞠り右往左往するだけでなく、主人公がこの場所にいることに裏があるらしい、とわかったあたりからはぐいぐいと。
これ、本好きの物語に対するあれこれをぎゅっと言葉にしているよなあ、というところに深く共感。
『いまひとたびと、なく鵺に』
安倍晴明ということで手に取ったら、シリーズ第四弾とあってわかるかなとやや不安になったものの、何ら問題なく。
鵺の設定を思う存分ぶち込んだなあ、というのがちょっと面白かった(そこ?)。いやまあ物語自体は…助けを求められました、助けました、という流れなので(苦笑)。
それにしても、いろんな作家さんがいろんな人を晴明の相方やら補佐やらに置くけど、大体、明るくて他者と晴明をつなぐ、という立ち回りなのは、晴明の人物造形がほぼ共通認識のもとにあるからだろうか(苦笑)。
『スクープのたまご』…週刊誌の記事を書く。
おもしろかった〜。よくあるお仕事ものと言えばそうなのだけど、週刊誌(の製作者たち)が悪ぶって描かれるでもなく、かといって正義感に燃えるような人たちとして描かれるでもなく。きっと、その場その時で揺らぐし信念も取り組みも人それぞれ。
作中での、この会社では(なのか他の週刊誌のところもそうなのかは判らなかった)週刊誌部門にいるのは外部のベテランかと思ったらほとんどが正社員だけど何故、という疑問への解答に納得。確かに、そういうところはあるだろうなあ。
物語の終わり、彼ら彼女らのつかんだネタが事実でありますように、と思うけれど教えてはくれない(苦笑)。そこが現実っぽいなあ、と思ったり。
ええと…現在、図書館の予約確保本は十冊になりました。
……私が最大で借りられるの十二冊だよ? それ今、限度いっぱい借りてるんだよ? 週末になったら多分まだ追加ありそうなんですけど?
何かもう、何やってんだかー。
『世界創造株式会社』一巻…集った面々。
この世界を造り替えよう(世界征服と言っているけど、要はパラダイム・シフトを起こそう、ということ?)、という目的の元、仮想通貨とその普及のためのソーシャルゲームをつくることにした、引きこもり(?)たちとMIT卒生。
引きこもり、とまとめるけどその理由は当たり前だけれどそれぞれだし、家族との関わりや対応も、どのくらい「世間一般」と対応できるかもそれぞれ。それぞれにアクは強いけど、この四人の組み合わせは面白そう。
どんな結末を迎えるのかはわからないけど、一風変わった青春もの、という感じかな。
ただ、二巻がもう既に出ているけど…続き、早く読みたい、絶対読む、という程には惹かれないのだよなあ…。
『ソードアート・オンライン』17巻
一般プレイヤーもログインして、それぞれに殲滅の勢いでの総力戦。
状況整理というか整備が続いたという感じ…頑張っている、とは思うけれど、もうちょっと圧縮できなかったかなあ、とも(苦笑)。
主人公の覚醒は次らしく。
『かぐや姫三世』…平安の都にやって来たかぐや姫の孫娘。
題名が気になって。諸事情(?)で、本当に題名しか見ずに借りたらコバルト文庫でこの表紙でこのサブタイトルで、ちょっとびっくりした(苦笑)。
最初は読みきりだったようで…シリーズ化するのかな? あまり色恋の話までは到達し出来ていないまま、修行継続中、という感じだし。
『京都寺町三条のホームズ』四巻
主人公が鑑定師としての知識を増やしつつある中…そこはホームズさんから踏み込むべきだと…本人としては踏み込んでいるつもりなのか。最後のその台詞も告白のつもりだったのか。
主人公が少しばかり覚悟を決めて、そこからどう動くのかで次巻へ。
作家のお嬢さんは、それでまた命を狙われないかが心配になりそうな危うさだなあ(苦笑)。
友人と、夕飯を食べて来ました。
チェーン居酒屋の、ゲゲゲのキャンペーン(料理にちょろちょろと目玉の親父が)、というのが気になって行ったら、以前に行ったのと同じお店で、でも名前だけが変わっていた(苦笑)。同じチェーンで、名前だけすげ変わってるって何だ。
で…いや、目玉の親父の再現っぷりは面白かったです。問題はそこではなく。料理……たのみすぎた……(没)。食べ過ぎたしお酒そこそこ飲んだから軽く脱水症状になったしで、いい加減そこ学ぼうよ、という…。
ところでそこで、ドラマやら映画やら小説やらの話をしていて、何か噛み合わないところがあるな? と思ったら、どうにも、私と彼女の第一前提が違ったようで。
彼女は俳優や作家その人、で、私は物語。
はー。なるほど。本当に、人ってそれぞれなんだなー。おもしろい。
『真夜中のパン屋さん』五巻
分厚っ、というのにまず慄く(苦笑)。
それだけの頁を割いての主人公を取り巻く入り組んだ人間関係(父親のこととか母親と美和子さんとの関わりとか)の解明と、ぐるぐるし通しの主人公の心情と。…本当に、変な人しかおびき寄せないのか、ブランジェリークレバヤシ(苦笑)。
最後の方の、朝ごはんの場面がとてもよかった。
副題も四時になって、そろそろ、朝を迎えての閉店時刻。
朝、目覚める前からえらく雨が強く、そのまま一日家にこもっていたのだけど。
図書館には、金曜に六冊借りて土曜に二冊借りてで、まだ三冊残ってる…。うち一冊が、多分木曜には予約が流れてしまうから、火曜に図書館に…行きたいけど、雨降らないかが心配…。
本自体は、二冊読めているから、あと一冊くらいは読み切れると思うのだけど。
『僕のアバターが斬殺ったのか』
架空の拡張現実のゲーム。端末と眼鏡を使って、実際の風景に重ねて探索や戦闘を楽しめる、というもの。そのゲーム内で殺した相手が実際に殺害された? …と、題名からも想像できる絡まった事態。いやいやそんなはずないでしょ、とは思うけど、もしも、も捨てきれないあたりが仮想現実の醍醐味(?)。
主人公は高校生、解明を依頼した相手も同級生。探偵設定は少し無理矢理だけど、そうでもしないと警察情報入ってこないよなあ。
なかなか面白かった。新奇さや意外性はそれほどでもないけど、このテの設定では地に足がついている感じ。真相というか事の発端というか犯人の動機があれなので、主人公のささやかな善良さに助けられているかな。
『現代詩人探偵』
ネットのオフ会で出会った詩人たち。十年後には、その半分近くが死亡していた。「探偵」という詩を書いた「僕」は、彼らの死を、その理由を、知りたいと行動する。
ミステリというよりは、自分探しに近い気がするなあ…。もしくは、求道の物語。
そして、この物語があまり刺さらなかったことに少しほっとしている(苦笑)。息苦しくもがくこの物語、今の私はあまり引きずられることもなかったけれど、泣きながらぼろぼろになるくらいに読み返すような誰かがいるという、妙な確信が。
雲の多い、晴れの少ない気候、というあたりで既にもしやと思っていたけど、金沢が舞台でした(作者の地元)。彼女がキリギリスの詩を暗誦した場所、二、三度しか行ったことはないけど結構好き。
『アンと青春』…シリーズ二冊目。
デパートの和菓子売り場のアルバイト。先々を思うと不安になる。なるよー。正社員だって、年齢だって、時として関係のない忍び寄る不安。それだけに、友人たちとの京都旅行にちょっと安堵(苦笑)。
最後、まさかの甘酒屋とよりによってそこを正確に聞き取っていないアンちゃんが…(笑)。
連動企画として、みつ屋のお菓子を作って売っていたところがあるらしく(まだやっている…には、発売から随分と経ったか)、そういうのいいなあ! 本の中の食べ物って、やたらと美味しそうだし、実際手にすると何か感動する(苦笑)。
そろそろ選挙ポスターも貼られ、今日から期日前投票も受け付け開始。…早速、投票用紙の配り間違えで無効票が出たらしいのだけど…それ、三人分だけだし誰が来たか判るんだから、再投票できないの…?
というわけで、選挙に行きましょう。
誰をどんな基準で選ぶかはその人次第だけど、無関心で投票率少ないそれを「国民の総意です」とやられるのは釈然としない。それ以前に、情けない。
日本ではどうにも、政治の話を避ける向きがあるけれど、実際には政治なんてものは天気の話題と同じくらいに生活に密接しているもの。
今の生活が続けばいいから、誰に入れても同じだし、たった一票で何が変わるの、というそれらはちょくちょく耳にするけれど、甘えているとしか言いようがなく。というか、今の政治家に対する過大評価というか。いやだって、誰がやっても現状維持なんて、凄く信頼しているよねえ…。
一票では変わらないというけど、そう思うなら主張して求めるところへと票を呼びかけるくらいのこと、今のネットがいきわたっている世の中なら割と簡単にできる。努力もせず嘆くのは、怠惰でしょう。
とりあえず今回私が思うのは、現与党の大量当選は勘弁してほしいというところ…。
あれだけ嘘を吐いて海外にまで大声で認識不足や見識不足を大っぴらに言い立てて、自分勝手なことしか言わない人を党首に据えている、というだけでやめてくれという気分だけど、今深刻に危機を感じるのは憲法に関して。
今回の選挙の争点は経済だ、と、前回そのままに言い立てているけれど、そして経済とすればアベノミクスなんて恥ずかしげな名称を得々と言い立てるそれが破綻しているのだからそこでもアウトだとは思うけど、それとは別に、選挙が終われば国会で憲法改定を行いたい、と公言している現状。
党首討論では、改定の内容を議論できていないから争点にしないなんて恥ずかしげもなく言っているけれど、とりあえず、自民党の改定案は作られている。まだ細かくは見ていないけど、少なくとも、戦争の放棄をうたっておきながら国防軍を置くと明記し、基本的人権の明記を削って代わりのように、国民に憲法を守る義務化を課す。
現在は憲法の遵守が求められるのは国会議員や裁判官、公務員など、権力者や権力に近接する人たち。権力者に対して枷を嵌めるのが立憲主義。
では一体、自民党の目指す憲法は何主義なのだろうね?
地方は自分で財源を確保しろだとか、議会からの召集に必ず応じなければいけなかった総理大臣がその限りではない、なんて無視していいよ宣言が盛り込まれていたり。緊急事態には一手に権力握っていいよ、なんてのも盛り込んでいるし。
ヒトラーは、民主主義国家の中で選び出された、正当な独裁者だった。
大正から昭和にかけて、戦争が色濃く影を落としていたころ、総力戦に突入する手前まで、日本には自由で楽し気な空気があふれていた。見せかけだけで、一皮むけば貧富の差に苦しむ人々も言論の圧力に苦しむ人もいたけど、楽しそうで、活気にあふれていた。
そのあたりを舞台にした小説を読んでいると、なんて今に似ているんだろうとびっくりするくらい。
お願いだから、よく見て、よく聞いて、選挙に足を運んでほしい。
憲法改変すると言ったって、最終的には国民投票なんだからそこで反対すればいい、との考えもあるかもしれないけれど、それは最後の最後の壁だと思う。
その前に変更内容を討議する、となっているけれど、安保法案だってあからさまな無理を通した現与党が、果たして公正明大に、誰もが自由に論じられるような場を作り、一般の人にまで開放するものか。
すべての情報が素直に公開されるかすら怪しくはないか、とさえ思えてしまう程に、少なくとも今の私は現与党に対して信用も信頼も持てはしない。
そして、もしも、国民投票に関しても無関心な人が多ければ? 一部だけを取り上げて、それならと賛成して、他にもいろいろとある改変部に気付かず意見を決めたら?
よく考えての末に選ばれたものなら、諦めも…つかなくても、諦めようもある。
後になって、だって知らなかった、騙された、そんなつもりじゃなかった、教えてもらってない、と、無知が免罪符のように言い募る人が大勢になるような、情けないことだけは勘弁してほしい。
あと、現状の多数決方式の民主主義は、結果がすべて、なところがあるのでご注意を。熟考の末の白紙投票も棄権も、えーせんきょやってたのーでもどこでやってるかもしらないしー、という無関心と同列で、人や状況によっては全面の白紙委任となります。
ということで、せめて選挙に行きましょう(苦笑)。
『緑衣のメトセラ』
ネタを探して近所の病院に興味を持った主人公。そのために幼なじみを巻き込んでしまい、本腰を入れて調べてみると…泥沼というか。
うううーん、終わり切らずに終わってしまったなあ。この設定でまとめるのは無理だろうけれど、それでも、うーん。
桂医師の造形は結構面白かったのだけど。
『少女奇譚 あたしたちは無敵』…少女たちの短編集。
読後感はどれも、よくはない(苦笑)。「少女」特有の、悪意のない厭らしさがちらほらとあったり、無力さがあったり。表題が、皮肉にしか思えないなー。
『夢の猫』…皆塵堂シリーズ。
猫祭り!(笑)
夢の猫が結局何なのかというのは、太一郎の推測だけかー。最初の話で何やかんやで活躍していた割には、微妙な感じで終わったなあ。
…て、え、完結? え? 何一つ収まっていないけど…。いつものように終わったけど…。猫の主(?)の彼女もこの次から絡んでくるんだろうなー、米俵の下敷きの奴のお嫁さんになったりなんてこともあるのかなー、なんて思っていたのだけど。本当に、終わり?
「小説 BOC」
図書館にて。好きな作家さんの名前が並んでいて、アンソロジー?と予約を入れたら文芸誌だった(苦笑)。
「螺旋」プロジェクト、そのものが面白そうというよりも、参加されている作家さんたちがとても楽しそう(笑)。ざっくり言ってしまえば、シェアワールドになるのかな。
共通テーマの短編競作に、連載に、結構好きな作家さんが書かれていて。とりあえず、多崎さんと西條さんはやっぱり好き。特集は茅田砂胡さんで、連載も開始。
うーん、購読思案中。
『殺人鬼狩り』
大量殺人犯が孤島の刑務所を脱獄。刑務官や警察官、島民が殺されている可能性があり、先発隊として向かうことになったお巡りさん三人と…大量殺人犯の少女。
いやあ…ばったばったと人が殺されていく。サイコパスの彼ら彼女らの内面もねっとりと描かれ、血みどろ…なのだけど、そこまで暗くならなかったのは、思い入れせずさらっと読み流したからかなあ。
続きがあってもおかしくない終わり方だけど、続いたらそれはそれで重苦しい話にもなりそうだなあ(苦笑)。
『火輪を抱いた少女』二巻
独特の世界観…というか、主人公の在りように、入り込むまでに大分かかってしまった。一巻を読んでから大分間が空いたからなあ…。三巻を読むときもてこずりそう。それはさて措き。
身内に裏切り者がいると、本当に厭な負け方をするなあ…そして裏切った方もろくな描かれ方しないし。どうにも厭な感じ。
昔なじみのような少年とは案外あっさり再会したけれど、さて、主人公は気付いているのかな。
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