虚言帳

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日記連載分
2011.1

2011 年 1 月 1 日 あけましておめでとうございます。

 年賀メールと称して、友人知人に掌編を送りつけるのをやめたので、今年の初めはのんびりと……掌編書いてました…(爆)。
 や、高校の時の部活同期と合同誌作ろうぜ第二弾、が止まっていたのでそれを。結局やってることは同じっていう進歩のなさ。まあ…私が日々進歩を遂げるなら、今頃一流企業でバリバリ働いてるとか結婚して家庭におさまってるとかしてるよね…(どんな)。
 そんなわけで今年もどうぞよろしく。まあ、通常運転。

 『今なんつった』…セリフに拘ったエッセイ。
 題名代わりに(?)、気になったセリフを上げてそれについてだったり関係なかったりの話題を書いたエッセイ。クドカンです。
 私、今のところ舞台人のエッセイってこれと三谷幸喜しか読んでないけど…何か、通ずるものがあるような。あけっぴろげでいてそうでないような? いやまーよくわかりませんが。
 とりあえず、クドカンが何かやたらと台本書いてるのはわかった。へえ。

 『ちょっとした奇跡』…『晴れた日は図書館へいこう』二巻。
 やはり、図書館を舞台にしたり本に関連したりの物語たち。こっちだったか前の巻だったかの、ドッグイヤーの直し方は私も教えてほしい(苦笑)。うっかり折れたりするのだよねー。本の扱いが雑なのだろうな…(没)。
 文中に出て来る本の題名は、いくつか知っているものを見かけたから、ある程度は実在のもの…? あらすじを途中までしか書いてないのもそのためかな。
 基本、日常の謎。主人公が随分と行儀がよくて、もうちょっとわがまま言ったり大人を困らせてもいいのになー、と思ったりもしますが、さわやかで心温まります。

 もし会社潰れてなかったら、この雪騒動で商品届かなかったりいろいろあったろうなーとぼんやり。今になってじわじわと何か来ているような気がします。
 全く仕事が決まる気がしない上にニート生活が楽しすぎるので、何だかなあ、という。ある程度年を取ってからを考えないでいいなら、気楽にバイトやって終われるのだけどなあ。飲食店のホールとか趣味にはしって図書館・本屋関係とか。前者はそれだけで正社員やれるようなものじゃない上何かあって転職のときやっぱり困るのと、後者で正社員になろうとしたら余程の知識と時の運諸々が必須。でも両者、バイトなら割合募集がかかっているというね。まあそんなもの。
 しかしまあ最悪、両親を看取れば後は野となれ山となれ、な、気がする。さすがにここまでぬくぬくと育ててもらって先に逝くのは気が引けるので。姉は旦那さんいるから大丈夫だろうし。友人連中は、ある程度悲しんでくれるだろうけどちゃんと忘れてもくれると思う。まあ、集まったときにでもさっさと逝きやがって、くらいに思い出してもらえたら幸いのような。
 …なぞというのは、思い詰めてるとかではないのであまり心配はしないでくださいなー(見るかも知れない友人たち宛)。むしろ、ここに書きに来ない方がやばそうなので、一月くらい沈黙してる、とかなってたら、直メールか電話もらえるとありがたいっていう…ってどこまで拡張するつもりだ、この話題。
 いやはや、推理ものとか生死云々の小説読んでると思考が迷走する。でも実際問題、大切な人(日常を一緒に生きたいという意味で)と楽しみ(私の場合ささやかにおいしいもの食べたいとかあの話の続き書きになるとか)がなければ、生きるの放棄したっていいんじゃない?という気はする。生きてさえいればどうにかなる、というのはまあその通りだけど、支えになるものがないなら無茶しなくてもなあ、とも思うのだよねえ。まあ要は、生きるのに飽きるかどうか、ってところなのか。

 とりあえず、明日と明後日の箱根駅伝楽しみ(笑)。

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「深雪さん。ここは一般教室のあるところだから、特に見るようなものはないんだ。どこに行きたい? わかりやすいところでは、食堂や職員室あたりかな。特別教室だと、選択で取らなかったら行かないで終わることもあるし…」
「屋上」
「屋上?」
「出られるなら、ちょっと、見てみたい」
 ミキ青年は少しだけ考えるように黙って、再度にこりと笑った。不思議と、生徒会長のような白々しさはない。
「昼間は出るには先生の許可と鍵が要るけど、ここでは出られるよ。行こうか」
 そう言って青年は、私の手を引く。強く握るわけではなく、軽く、触れるように重ねているだけの手。ダンスのエスコートか、と突っ込みたくなる。いや、ダンスをしたことはないんだけど。

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 できるならやってみよう、の、日記連載再開。…ってこれいつぶり…?
 過去ログは、上にもリンクありますがこっちにも一応。→日記連載分

2011 年 1 月 2 日 

 だらーっとすごしてます。だらーっとしすぎて若干気持ち悪い(爆)。でも明日もだらーっと。
 …で、明後日は何故だか両親と車で豊中まで…葬儀にいって来ねばなりません。正直、私要らないと思うのだけどな…。しかも車移動って。寝るしかやることないじゃんよー。

 色々と読み散らかしてはいたのだけど、雑誌だとか同人誌(っていうか自費出版に近いよなあれ? 現役作家の出版できなかったシリーズ零話と設定集みたいな)だとかで、本としてあげるのは違うなー、という。
 図書館の本を読み切ったから、そうだこの機会に『ムシウタ』手持ち分一気読みしようかな、と思ったけど、雑誌「メフィスト」を片付ける方に走ります。読み切れる気しないけどな…。ちなみに『ムシウタ』は、友人に借りていたのだけどその友人が途中でやめてしまったようなので、中古でほろほろと集め中。でも、買っても読んでいないっていう(爆)。

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「基本的に、鍵はかかってないんだ。だけど鍵そのものはあるから、かかっているところがあれば、誰かがわざわざ閉めたってことになるね。建物自体は日に二回、十二時ごとにリセットされるようだから、いつも鍵がかかっているところがあるとすれば、余程隠したい物があるか一人でこもりたいか、だろうね」
「リセット?」
「正確にはアップデート、かも。更新。転校生が来て机が増えるとするでしょう。今までなかったものが、現実に即して変更される」
 校則やゲームのルールを説明するように、青年はそんなことを淡々と口にする。
 …っていうか、これ、夢? こんなややこしい設定の夢? でも夢じゃなかったら余計に謎すぎる。うん、きっと夢。
「さっき夜の学校って言ったけど、夜しか来られないわけじゃない。朝でも昼でも、来る条件は、学校のある土地で眠ること」
「へえ」
 適当に相槌を打ってから、あれ、と思う。今日の昼間のあれは、何だったのか。多分まだ、校内には立ち入ってない状態だったと思うけど…それとももう、学校の土地自体には踏み入っていたのか。まあ、ただの夢なら気にすることもないんだけど。夢の中でだけは辻褄が合ってる、なんてのはよくあること。
 廊下を少し歩いて、階段は一階分。ということは、ここは三階か四階。学校の相場としては。
 青年が、屋上へ繋がる扉を開ける。ぶわと、風を受ける。が。
「…ナニコレ」
「がっかりした? ここの夜は残念ながら、全くの闇なんだ。朝や昼は、雲ひとつない青空」
 闇というか。
 まるで、絵の具で塗りたくったような黒。何か途轍もなく嘘臭い、黒色。
 それなのに、不思議と校舎は見渡せる。それが余計に、作り物めいている。
 青年は、屋上に設けられたフェンスの辺りまで手を引いていって、体育館や西特別棟、東特別棟、鳳凰館、などと説明していってくれる。なるほど、今朝叩き込んだ来栖学園の配置図と大体合っている、ような気がする。まさか丸暗記はできていない。

2011 年 1 月 3 日 凄いドラマ!

 …ってことで、駅伝(笑)。
 いやー凄いよねー、と、いつも思う。いやえっとあの、私そもそも、長距離駄目だからさー。短距離も早いわけではないけど、たまーにうがーって走りたくなることはある。まあそもそも私は「遊ぶ」以外での運動好きじゃないっぽいけど。えっといやだから、好き好んでああやって走って、でもそれが「楽しい!」とは限らないわけじゃないですか。現に、苦しそうにいっぱいいっぱいで走ってたりして。でも敢えて「走る」を選ぶとこが、凄いなー、って思う。
 ところで私、別段、駅伝自体は好きではないのだけどね…いつも気づくと終わってて。でも、スポーツ関係で例外的についつい見てしまうのが「箱根駅伝」と「高校野球」で、どうにも私は、「一定期間のみ参加権を与えられる」ものに弱い気がする。青春?←
 …まあ、漫画やら小説の影響受けて、ってのが大きいとも思うけどねー。そう言えば映画やらなかったなー、「風が強く吹いている」。今年年末? ←箱根駅伝前にやると思い込んでいる
 それにしても凄かったよ首位争いとシード権争い、ってことで。見てるだけでハラハラした。シード権争いに至っては、五人が団子になってる状態で三人まではシード権圏内とか。そのうちトップ走ってた一人がゴール目前で道間違えるとか! どんなドラマだよー、それ小説でやったら「ない!」って言われるよー(苦笑)。
 うん、現実って何よりもドラマチックだと思うよ。時に。

 『ゴーストハント』一巻…旧校舎の幽霊話。
 実は昨日だったか一昨日だったかに読み終えてたのに忘れてた(爆)。やー、漫画版で読んでいたから、さらっと読み終えていたところもあって。そもそもが少女小説なので、全編に亘ってのリライト、とはいえかなり読み易いし。
 内容は…まあ、いいか。←
 出逢いが漫画版なので、どうしてもそちらと比べてしまう(こう脚色したのか、とかこんな演出にしたのか、という意味で)。でもって、やっぱ小説の単行本一冊分を漫画の単行本一冊に押し込めるのはざっくり削らにゃならんかったのねー、と(苦笑)。『月光ゲーム』の漫画版読んだときも思ったけど。できるなら両方とももう一度、巻数増やして書き直してほしいなーと思うくらいには(苦笑)。
 そんなこんなで、話自体は好きだけど、どうしても漫画が思い浮かんでしまうので、続刊はいいかなー。どうしよう。
 ところでこのシリーズ、ティーンズハートで出ていたのだけど、一冊だけホワイトハートであったはずなのだけど…私それのドラマCD持っているのだけど…どうして刊行リストには並んでないんだ?

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「これ…学校の外はどうなってるん?」
「さあ。誰も、行ったことがないんだ。学校の敷地外に出ようとすると、目が覚めた場所に戻ってるか実際に目が覚めるかで」
 青年は肩をすくめて、闇に目を凝らすように遠くを見る。つられてそちらに視線をやるが、学園の建物以外は、判別が利かない。まるでこの学園は、黒い布に落ちた白いしみかのようだ。
 いつの間にかフェンス越しに身を乗り出していた私の肩を、青年がそっと押さえた。
「危ないよ。昼の世界で、ここから落ちた生徒がいる。だから、基本的には立ち入りが禁止になったんだ。強度なんかは昼の世界と同じだから、気をつけたほうがいい」
 青年はやはり微笑んでいたけど、薄く、心配してくれているのは判った。
 そこで、疑問が浮かぶ。
「もしここで落ちたら、どうなるん?」
「ここにも痛みはある。ただ、体の破損は校舎と同じで、一度こちらを出れば元に戻っている」
「…痛みって、そのまま? もしこっちで死んだら、その痛みは感じるけど生きたままってこと?」  
「たまに、こちらで受けた怪我を昼の世界に持ち帰る人がいる。おそらく、受けた痛みに反応して、実際の体が傷を作ってしまうんだろうね」
「それって。下手したら、こっちで死んだら現実では心臓麻痺で、とか、あり?」
 青年の笑みは、酷く薄く、さっきの心配そうな色は消えて酷薄という言葉がぴったりになった。黒を背に、青年は笑う。そうして、謳うように。
「深雪さん、よく覚えておいて。僕らはここでは、望んだものが手にできる。高いところから落ちたなら翼を、ガラスが降ってくるなら壁を、刃物が振りかざされれば楯を、作り出せるということを忘れないで」
 私はその言葉を聞いて、ああ、否定はしてくれないんだと、そう、思った。

2011 年 1 月 5 日 …ううむ

 無気力期間って、この洒落にならん時期でも発動するんだ…と、我が事ながら吃驚です。あーやる気出ねー。
 ということでうだうだしていたら、ハローワークの担当さんに軽く説教貰いました。むう…ぼーっとしてると私は不満持ってるように見えるらしい(経験上)。というかまあ、実家暮らしだからって気楽に構えてんなよ、感はまあ多少。
 でもさー本当、自分売り込めるくらいなら販売業余裕でいけるんだってばさー。物一つ取ったって知れば知るほどに良し悪し両方にあるわけで、それを良面だけ押し立てるってのがどうにも苦手。志望動機の例文とか、うそ臭くってむず痒い。…どーだっていいことのはずなのだけどねー。でも今のところ、痒さ>必死さ、な、もので、気楽に構えすぎといえばまあその通り。あー。つくづく、一回目の転職のときは驚くほどに楽だったなあ。何せ履歴書志望動機書いてない(爆)。
 ああやだやだ。隠居したいよーそんな金ないよー。←

 『もののけ物語』…実録怪談色々。
 再読(笑)。や、返す前に…買おうかなーどうしようかなー。しばらく置いとくかなー…。
 あとがきでも触れてあるけど、こうやって書き記すとその時はどうあれ笑い話になる、というのは人柄?(笑)

 『7days wonder』…四つの物語。
 紅桃寮、404号が開かずの間、7日間限定、という共通のお題で四人の作家の紡いだ四つの物語。三題話? …でもまー、きっちり条件を満たしているのは半分かなと…ゆるい縛り。
 『晴れた日は図書館にいこう』の作者の他の本ないかなー、と探して遭遇。谷原秋桜子、野村美月、緑川聖司、加藤実秋の四人ということで、すべて機知の人でなんとなく。で、これ地元図書館の分類児童書だったのだけど(まあレーベルがそう)、十分一般書でいけるよなー。
 私としては、ありがちながら緑川さんのが一番好きだったなあ。

 現実逃避の一手段として、簿記でも取ろうかなとか…数学関係苦手なのに…? 数学じゃない? (その知識すらない)
 まあ、問題集見てから考えます。あと試験日と。というかほんと、そんなにのんびりでどうするつもりだ私…。

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 とりあえずわかったことは、この学園はどんな時期であれ編入生に慣れている、ということだった。
 今まで転校の経験がないからそれほどわからないものの、転校生が来たことはある。大体転校生は珍しがられて取り囲まれるものだけど、ここではそんなことは全くなかった。
 冬休み手前という、どうしようもなく不自然な時期だというのに、だれ一人そのあたりを突っ込んでこない。というかそもそも、さほど注目されてない。
 まあ、気楽でいい。

2011 年 1 月 6 日 埃は山

 …人のいない部屋って本当に埃たまるねえ…人がいても積もるけど(掃除しなさい)。
 そんなで、勉強机をひとつ解体(全部は無理だったけど)。勉強机、学習机?あれが、我が家には四台あります。多分、親戚からもらって…? で、この際使わない分は処分しよう、と。…まだ綺麗なのだけどなー勿体無いなーでもなあ。
 それにしても物の移動が面倒すぎる。…スモールライトー!

 宝くじ当選のニュースを見ていて、つい。
 一億円当たったら、貯金してバイトで気楽に過ごすなー! 年金分確保したら、日々の分さえどうにかしたら生きていけるものねえ! …って、父相手に力説してしまった(爆)。
 えーっと…疲れてるってことにでもしときたい。でも通常運転(没)。

2011 年 1 月 7 日 もしかして久々にいっぱい喋った?

 失業保険の手続きでハローワーク行って来ましたー。案の定、結構前の会社の人に遭遇(笑)。一番笑ったのは、大分前にバイトを辞めた人にも遭遇したこと(こちらは単に職探し)。…あれ、仕事決まって辞めたんじゃなかったの…?
 で、事務所の人とは会わなかったのだけど、数人に会って、そのうちの一人が昼休み用に本を持って来ていた人だったものだから、もそもそと話しかけ…ってか、にゃんこ先生(by『夏目友人帳』)の御守り?をカバンにつけてらして、そこから何か喋りこんでしまった。ハローワーク入り口で一時間そこら立ち話とか(苦笑)。受付の人に怪訝そうな視線を投げかけられたともー(お前)。
 いやあでもほんと、本読む人だー、とは思っていたものの、漫画可、ってかアニメも結構どっぷり?な人で吃驚でした。や、私も吃驚されたけどねー。こんな変な人とは思わなかった、と…うんまあ(苦笑)。
 割と古典関係も押さえてそうな方で、おおー、と。私そのへんつぎはぎなのだよねー。広く浅くというか、あらすじ知ってるけど実際読んではない、とか。わーい、いろいろと話をしてみたいなあ。
 もうちょっと早く話してればよかったのかなー、とか。とりあえずアドレスだの番号だのは交換してきましたが。

 『超能力のトリック』…超能力を再現できるトリックの数々。
 超能力者の起こした「奇跡」を再現できる方法などなど。超能力者詐称者のやり方とかそれへの周りの反応とか。
 交霊術のトリックを知りたい、から、ネットで辿って見つけてきた一冊。あー…凄いよなあ、みんなよく頭回るよなあ。自称「霊能力者」のトリックは結構稚拙なものが多い、ということだけど、それだって話術でカバーしてたりするわけだし、詐欺師って凄いよねえ。騙しちゃ駄目だけどもさ。
 それにしてもつくづく、「TRICK」って凄いドラマだったなあ、と思いましたよ。手品のトリックの取り込みに解説、この解説(解明)が、複数考えられる、とやっているところがなんとも、見事。この本の中でも繰り返し書かれていたのだけど、「奇跡」を再現する方法は幾つもあって、一つが違うかったからといって即本当、というわけではない。そのへん試行錯誤だっていいのだよね、本当は。でもトリック解き明かしてやるぜ!ってなると何故か、一つの方法で見抜いたと思ってそれが否定されると、そのままなし崩しで認めなきゃな空気になったり、解明者側が諦めてしまったりして。キャラクターも面白かったしねー。そして、やっぱりあの灰色の立ち位置が凄いよ。(ドラマしか見てないけど)「ガリレオ」や「小田切響子の嘘」あたりの「そんなものはない、理論的な説明がつく」でも、「スーパーナチュラル」や「SPEC」の「超能力や魔法はあるんだよ」でもなく、見ようによってはどちらにも取れる、ってのがさー(唸)。
 そうそう、超能力者がマジシャン、って設定ありますね。うっかり何かやってしまっても、タネのあることをさもないようにやってみせることを逆手に取って、タネのないことも仕掛けがあるんですよーって誤魔化し易いから、って。あれも、はじめに考えた人お見事、と思う(笑)。

 今期のドラマ。
 いまのところ、「交渉示談人」と「LADY」を見ました。両方とも、微妙…。見られたら、他に見るものなくて時間が合ったら、ってところかなあ。
 交渉術にしてもプロファイリングにしても、基本は帰納法。今までにあったことをデータ化して、積み重ねて、傾向をまとめてマニュアル化したようなもの、といったところ。あとは経験による勘(ってのは無意識下の推理ということでいいと思う)も加味。でもそれはあくまで、今までの出来事から最もそれらしいと導き出した結果に基づいたもの、ということだから、せいぜいが何割当たればもうけもの、といったところだと思うのだけどな。脳科学や心理学にしても。
 何と言うか、テレビドラマや下手な小説や漫画で扱われるそれらって、いっそ「超能力か!」と言いたくなるような扱われ方をしていたりもするのですよねー。びびる(苦笑)。
 まあその方が、何と言うか、「絵になる」から、なのだろうけど。派手でばしっと決まるほうがかっこいいから。疑似科学が科学と一緒くたにされるのも多分その派手さやわかりやすさで、そうだよねー科学の大本って錬金術だものねえ、ってのを実感させられる。
 あえてそう扱っているものの方が多いだろうけど、いくら「フィクションです」って言ったところで混同する人いたり。まーだからってあまり実害はないと思うけどねー。一般人にとっちゃあ。ただ、実情を知る人ははてどれだけ据わりの悪い思いをしているやら、と思うと(笑)。腹立てられるくらいの方が楽ですね、きっと。それとも案外、そうだよこのくらいできるんだよ!と思うのかな?

 …ところで日記連載、はじめに文章(?)として決めた設定はたったの二行(というか二文というか)。…で、まだその説明に至ってないって何事だ(爆)。
 それ以前に、話の内容も着地点も決まってない…この間読み返して、主人公中三で十二月で、あれーっ?って思ったあたり、本当、私どうするつもりだ。←

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「やあ音弥ちゃん、偶然」
 折角の平穏を乱してくれる。大体、呼びつけておいて偶然もあったものじゃない。
 つい視線を外して、その手前にいる副会長に軽く頭を下げた。この人も大変なんだろうな。自分でそれを買って出たのか押し付けられたのか知らないけど、私ならやりたくないな。
 が、今日も大和撫子っぷりを発揮している副会長の、返礼をして書類を見る前の一瞥は。…何か、憐れまれた気がする。
「お呼びしてすみません。書類が抜けていまして」
「そうなんですか」
「ごめんねー、ながりんこれで結構抜けててさあ」
 ながりんて誰だ。
 いや、状況からすると副会長――なんて名前だったか忘れたけどその人だろうけど、呼ばれたはずの彼女が、冷静を装って顔を引き攣らせている。お気の毒さま。
「…こちらです。冬休みの予定ですね。本来の提出期限は過ぎているので、すみませんが、明日にでも提出してもらえますか? ここか、事務室にお願いします」
「はい」
 ところでこの人、学年章からしても私と同い年のはずなのに、この言葉遣い。見習うべきなのか。
 まあそんなことはどうでもよくて、ただ、失礼しましたーと生徒会室を後にしたはずだというのに、今日も崩れた感じに学ランを着た生徒会長がついて来た。いらない。
「じゃあねーながりん」
 無言。そうして、私にまたあの一瞥。
 ああ…何か、憐れまれた理由がわかった気がする。経験者は語る、なのかもしかして。

2011 年 1 月 8 日 

 ようやく、部屋を移れる準備完了(つまり姉の荷物を全部出した)。
 で。…ベッドだの机だの動かすだけで一仕事なのですが…。その上床に積んでる本とか細々とした荷物とかね! 部屋の床の張替え、火曜からだったような気がするけど間に合うのかな!
 家具の配置どうしようかなー。多分、面積自体は今の部屋と同じか少し狭いくらいで、今が正方形に近いのに次の部屋は長方形。…どう置こう。部屋入るごとにベッド乗り越えないといけない配置にするのが、一番棚とか置けそうな気がする、けど、それってどうなんだ…。
 うーん。今手持ちの本が全て収められるのか、できるならさらに余裕がほしいとこだけど、どうなるかなー。

 『トリックスター列伝』…マジシャン達の話。
 列伝、とある通りに、個人に絞った話の数々。でも最後でざっと年代記でもまとめてあって。
 まあ、私が思っていたのとは違うのですが(苦笑)。でもまあ、これはこれで。読みやすくはあったです。

 『女たちの怪談百物語』…題名通り。
 女性の作家や漫画家やばかりが十人集まっての怪談会。百物語。
 きっとこれ、文に起こしてよりもその場に立ち会った方が面白いのだろうなー。…CDとか出たら楽しいのに。でもそれで、怪奇現象が方々で起こったりして(笑)。
 生憎私は、そういったものには縁がないのですが。…というかたまーに、縁がないわけじゃなくて、気づいてないだけだったりして?という疑惑も頭をもたげますけどねー…。常日頃、薄らぼんやりとしているもので。街中で知人に遭遇するときは、基本、先方に声をかけられますとも(爆)。

 そんなで(?)、明日明後日は荷物移動中心で。ああ…経歴書まだ作ってない…(没)。

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 後ろに当たり前のように生徒会長がついてくる。ついて来なくていい。とは思うけど、言っても面倒なだけだろうから放っておこう。こういうのは、飽きたら勝手に離れていくはずだ。
「どこ行くのー音弥ちゃん」
 とりあえず、寮に戻ろう。今もらった書類を見たいし、綾香さんが部活が終わったら校内を案内してくれるといっていたから、待ち合わせをそっちにしてある。女子寮まではさすがについて来ないだろう。
「転校してきたばっかでまだよくわかんないだろ。案内してあげようか」
「結構です」
「ええー」
 実は一通りは夢の中で見ています、とは、さすがに言えるはずがない。
 夢。そう、あれは夢のはずなんだけど。
 昨夜見た夢。この学校の中を、歩き回った夢。見知らぬ青年と色々と話して、ぶらぶらと校内を見て回った。
 青年もこちらにもいると言ったけど、そこまではどうだろう。少なくとも。
「照れるなよ」
「気のせいです」
「っていうかさー、なんで敬語? 俺ら同いだろー?」
「気のせいじゃないですか」
 この人ではないだろうなあ。ないといってほしい、誰か。

2011 年 1 月 9 日 大掃除継続中

 家具の配置を考えたら、ベッドも机もどっちが先でもどうにかなることが発覚。いや、ベッドまたいで部屋に入るってのはやっぱないかなーと考えた結果なのですが。
 そんなわけで…さて本は全て収納できるのかしらん。整理は、やはり家具を入れてから出ないとどうしようもないからなあ…とりあえず、棚や箱に収まってない本を先に移動したのですが…それでこの量かあ、と途方に暮れています。さぁてどうしたものか。

 『ケーマの白骨宮殿』…謎が増えた増えたり。
 「博物戦艦アンヴェイル」の二巻。へっぽこ艦長が、変わってなかったけどどうにかこうにか気付けたよ、ってのが印象に残ってます(苦笑)。あと、あの獣達が何故だかカピバライメージ…いやそれ違うと思う、のにどうしてー?
 このレーベル、意識している対象年齢って何歳くらいだろう。十代前半以降? 何と言うか…安心して読めるのですよねー。まあ小川さんのは全体的にそうと言えばそうだけど。
 男女の関係で双方の意識を描く、というのは男性にしては珍しいような気がする。えーと、さらっとした有川浩っていうか(苦笑)。

 経歴書、とりあえず問題のないところだけはぽちぽちと…。
 何が駄目って、志望動機がさー。白々しいってーか嘘臭いってーか。書いても読んでもうんざりする文章ってあるんだなーって思いますよ。別にさー、そこに興味があろうがなかろうが、仕事である以上はやるよー。働いていれば自然と愛着(ってのは妙かもしれないけど)も出て来るよー。端から無理そうなら選ばないしさー。…ってのは私の場合前科があるからどうだろうと思わないでもないけども(爆)。
 でも本当にあれって、だから何?ってのがあって厭なのだよねー。ああだれか、嘘臭くなくって文章として綺麗な文章考えてくれないかなあ。自分でやれってか。できるかーっ。

 そう言えば昨日図書館に行ったのですが。
 県立図書館からの取り寄せをお願いしていた本が、蔵書になくって結局購入しましたー、と、渡されました。うわあ申し訳ない、私以外誰か読むの? と、思ったのだけどふと。
 その本をお願いするときに、題名しか控えていなかったものだから、職員さんのパソコンから県立図書館のデータベースにつないでもらって、出版社や著者なんかの詳細を写させてもらったのですよ。申し込み用紙に申込者が直接記入する必要があったから、打ち出してもらってそれ見ながら。
 なのにないってどういうこと? 今確認してもやっぱりあるし。あれ?
 職員さんに聞いてみても、なかったからこうなったんですけどねー?ということなので、まあ読めるし私は問題ないか、と、ありがとうございましたーと帰って来たのだけど。何がどうなってんだ?

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  私はそう思うけど、勝手にくっついてくる生徒会長はそこそこ人気者のようだった。歩いていると挨拶だの何だので声をかけられていて、その度に、あからさまだったりそれとなくだったり、誰だこいつ、といった視線を投げかけられるのが鬱陶しい。
 しかも、相談事や雑談で呼び止めたがっている相手をやり過ごしてまでついてくるものだから、いよいよ視線が訝しげになる。

2011 年 1 月 11 日 埋もれます。

 部屋の移動で本をひたすら出していったら…本棚を買わないと収まらないことが発覚。うん、そうだよねー。前使ってた学習机がおそろしいほど収納できたからねー。
 …それでも、既に新しいの一個使ってるし他にも三つ、小型の使ってるのになー。まあそれらの棚は、姉が使っていたのを流用しているので…仕切り版の調整ができるはずが、金具がさび付いてて不可とか…(泣)。
 ていうか、一個棚購入してるのだけどな…だけどそれらの棚もそのうち埋まるだろうなー。空いてると安心して…。ああ、その前に(?)、廊下に平積みになってるの回収しないとだった。やっぱり埋まるのか。

 『蕃東国年代記』…蕃東国が舞台の話たち。
 架空の、日本の近くにあってだから文化や風習も色々と似ている(日本と中国のような)けど、日本にはない生き物(?)もいたりとか、そういう国が舞台。 章ごとに時代も場所もばらばらで、合間合間には蕃東国のことに触れた書物からの引用、という形の文章が挟み込まれていて、もしかしてこれ本当にあるの?と、思いたくなる。こういうの好きー。
 「雲と霧」での伏線(?)の回収に吃驚しました。あー、やられた。物語に大きく関わることではないのだけど、さり気なさにむしろやられた…。全体に、ある程度投げっぱなしなところがあって、そのまとまりのなさが妙に現実味が。坂田靖子さんに通ずるものがあるなーとか。
 最後の話の、娘さんのあっさり具合とその話の主人公の反応とが、ああああ、と(苦笑)。主人公といえば、最初の話にも出ているのだけど、そこの淡々としたところが逆に恐ろしかったり。ああ、上手いよなあ。

 写真の整理をしていたら、色々と忘れきっているものが出てきて吃驚(苦笑)。全然(自分の)写真撮ってないと思ってたけど、意外にありました、高校時代とか大学とか。それでも多いわけじゃないと思うけど。
 で、ついでに、今までデジカメで友人を撮ったデータを引っ張り出してきて、明日か明後日にでもプリント頼んで来よう。というわけで、覚えのある人々にはそのうち送りつけます。多分、遠山と睦月さん、仁科の順で多いような気がする。

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「生徒会長」
「うん? 名前で呼んでいいよ、疾風って」
 どうせ教えてくれるなら、下の名前より上を教えてほしい。疾風が苗字…ないだろうなあ、この流れだと。
「ついて来ないでください」
「気のせいじゃない?」

2011 年 1 月 13 日 うだうだうだ

 今日の出来事。
 写真のプリントアウトを頼んだところ、合計666円。…オーメン?

 『ぼっちーズ』…一人ぼっちたちの戦い。
 友達が一人もいない(?)、一人ぼっちたちが秘密危地を与えられての大学生活、一部。連作。
 やー、しばらくあまり面白いとも思えなくて、えーこれどうしたものかなあ、でも辛うじて読めるから読むの止めるのもなあ、と進んで。最後の一章(創世記も一章で数えるなら最後から二章目)を読んで、おおやってくれた、と(笑)。繰り返し&変化+収束。繋がったのが楽しかった。
 最初と最後(?)の、恋愛話ににやにや(笑)。
 これ、友達とは何ぞや、って話でもあるのですかねー? まあどのあたりからを友達で知り合いで他人、と区切るのかは人それぞれで、だからもしかしたら「友達100人いるよ!」って人が、別の人の基準に照らしたら皆無、なんてことも起こりうると思うのですが。実は。でもってそこらへんを考え始めると…まあわけわからなくなりますよねー。ところで「友達」ではないけど「仲間」ってのはありなのかな。

 せっせと本棚(フリーラック)を組み立てていました。どうにか、60×175×30と90×180×30の二つを組み立て終わりました。あとは本詰めていくだけー。…だけ?
 しかしこの組み立て、前者は簡単に終わったのだけど、後者が…ちょっと大きくなったというのもあるけど、それ以前に、部屋の外で組み立てたら運び込むの大変だよね?ということで、部屋の中で組み立てたもので…えらいことに。だって部屋の中って、ベッドも机も本棚も運び込んでいるものだから、新しい本棚を立てた状態で置く場所はあるけど、組み立てに足りる空き面積なんてない。
 …その上、色々うっかりとして、何度も締めたねじを外して、なんぞやってました…。部品を嵌め忘れたりとかね。道理で何度も外れると思った。←
 一応、注意書きとしては二名以上で組み立ててくれってのと十分なスペース取ってくれってのがあったのですけどねー。どっちも無視した状態。まあ何とかなったし、怪我らしい怪我もないからいいよね。途中、押さえるのとかに人手ほしい、もっと広い空間を、と思ったけど。注意書き守ったほうがやり易いってことくらいわかってるけど。
 そんなでくたびれて、夕方からはごろごろしてました。本詰めは明日ー。でもって日除けの布も確保してこないとだなあ(窓からの日光で本の背がやける)。
 そしておそろしいことに…小物と服の整理がまだ終わってないんだぜ…とりあえず本をどうにかしないと床を占領されるからそっち優先してるけども。何せ初日はベッドに本を置くしかなくて、別の部屋に布団敷く羽目になったし。

 そう言えば、今のところ仕事に使える資格というものが皆無なので(何かもう長期のバイトのがいいんじゃないかと思い始めた…宝くじ当たらんかなー買わな当たらんわなー)、事務続けるなら簿記や経理関係の何か勉強しといた方がいいかなーと、本屋で簿記の参考書(?)をぱらぱらと。
 ………私、テキストだけで理解できる自信ない…(没)。
 教室形式の資格講座ですかねー。お金…。家の改修費や父への貸与やら父の会社の借財返金分やらで貯蓄あまりないのですが…。本当に、貯金の残高見て冷や汗ですよ。家でのぼのぼ暮らすなら、年金だの市民税だの払っても、半年くらいはもちそうだけど…生活費は改修費で先払いの形なので、外出しなければお金はかからない計算。って、ニートまっしぐら! その先がないから!
 ああー、前年末付近にあった「相棒」の悲哀が他人事じゃないぜー他人事でいたかったよー就職難とか。技術や知識なくっても人柄でカバーできるほどのもの持ち合わせてないし。ハローワークの相談員(?)に暗いよと言われ、前の会社に慣れるのにも四年超かかってんだよ、と逆ギレしそうになりましたともー。初対面で元気溌剌なんてどうやれば。そして声の大小が怪しいのだけど何故だ(普通に喋っているつもりが呟き状態になっていてでははっきりと聞こえるようにとすると大声+語調が強くなる)。  

2011 年 1 月 14 日 

 何と言うか…書庫で寝てるようなもんじゃなかろうかと、ふと。

 『人狼伝説』…人狼とは。
 ヨーロッパにおいて、人狼がどのようなものであったか、をまとめたもの…かなあ? もう、五十年近く前にイギリスで発行された本。邦訳は一昨年。
 途中、妙に小説じみた書き方に遭遇して吃驚もしましたが…訳者も、論文としては負の要素と書いてますが。でもまあ、単に読み物として読むならありかな。
 人狼=人の残忍さや獣皮をそのままの形で被ったものから転化したもの、という捕らえ方ですかね。私が知りたいのとはちょっと違った(苦笑)。
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 さっき放った言葉をそのまま返され、思わず拳を握り締める。が、ため息一つでそれを押しやる。短気だけど度胸がないおかげで、これまで暴力沙汰を起こさずに生きて来れたのだと思う。

2011 年 1 月 15 日 知ってたけど馬鹿だろう

 …さすがに、本棚買いすぎた気がしないでもない。
 棚にまだ余裕がある(といっても私の置き方は一段に前後二列並べるのが基本なのですが)上に、さらの本棚が丸々空いてるっていう。今まで床積みの本がたくさんあったのに。…自室以外に分散させた本も回収した方がいいの、これ? でも最終的に埋まりそうだしなー。
 そしてあっという間に部屋の床が埋まっています。衣装ケースとか移動式の小型の棚とか…。

 『風が強く吹いている』…陸上初心者を含んだ住人が箱根駅伝を目指す話。
 何度目だよ、って再読。箱根駅伝の時期になると読みたくなる。いい加減買えばいいのですけどねー。でもこれ、文庫の方が安いけど装丁がハードカバーのが好み。困る。
 毎度毎度、真っ直ぐすぎて何だか泣きそうになる。でもって、冷静に(?)見れば、走って巡り合いが悪かったら小規模に身を崩して行ってそうだよねえ(苦笑)。
 あと今回読んで気になったのが、地の文で、どうしてハイジさんだけ「清瀬」なのかなーって。他はみんな、あだ名というか呼び名なのに。
 あ、思い出した、今回これ読み返したくなったのは「てっぱん」の影響もあったんだ。根岸コーチと…駅伝君?(役名も役者名も覚えてない)が、微妙にハイジさんと走を思い出させて。
 これ、映画は観に行ったけど舞台版も見てみたいのだけどなあ。でもDVDは…せめて職が決まってからだな…(没)。そして映画も最早記憶がおぼろだから、テレビでやってくれないかなーないかなー。

 明日は所用で、遅くても七時起き。…この頃、どうにかこうにか身体を引きずり起こして八時半、とかなので、ものすごく心配…起きられるのかいな。
 車に乗せて行ってもらうので、最悪、その「そろそろ着くよー」コールで目が覚めるとか…。いやまあ、母に宣言しているので、もしもの場合は起こしてもらえると思うけど。他力本願万歳。

 さっき、よく行くサイトの漫画家さんが、佐用の広報サイト(しかしこれいまいち発信者が謎なのだよね、説明読んでも。町民有志?)に協力されていて、それでざーっと見ていたのですが。
 …佐用焼きうどん、会社潰れなかったら、ここでも取り上げられてたのかもしれないなー…。
 以前の勤め先が、自宅でも佐用焼きうどんを再現できる、という謳い文句でうどんとたれのセットになったものを作っていたのですよね。発売いつだったかな。去年の秋くらい? 佐用町にも協力というか協賛というか公認というか、頂いて。
 あー…未練がましい。しかも私のはただ淋しいだけだけど、直に開発に加わっていた人は無念、だろうし。これはただの感傷ですね。

2011 年 1 月 19 日 

 日曜月曜と、久々に朝から晩まで外出していました。…雪が…。
 そして昨日はハローワーク行って、今日のべーっと家でのびていたのだけど、明日一件面接だ…。正直、ハローワークで連絡取ってもらって即後悔したところなので、書類で落としてくれてよかったのに(爆)。
 ううむ、面倒。

 『海に沈んだ町』…短編集。
 微妙に連作? 次の題名が文章の中に紛れ込んでいる。でもそれだけで、設定自体は例に依っての、少しずれた感じの日常で不思議話。
 随分と一話が短くて、少し物足りない感じの話が多かったような。
 そして帯に、『失われた町』や『刻まれない明日』に続く町の話、とあったのに、そちらとはあまり関係なかった。ただ単に、町を舞台にした話、という意味で書いてたのだろうなあ。

 『ガンダムと日本人』…ガンダムと日本を並べて論じる。
 えーとまずそもそも、私、ガンダムどころかガンダムシリーズもろくに見ていないのですが。記憶総動員して、「ガンダムW」の映画版?と漫画版、「ガンダムSEED」の一話目と…これとこれの続編は、深夜の再放送を眺めていた回があるかも(テレビつけっ放し出の夜更かし)…ってくらいしか。でも「ガンダム」は、二人の友人から別々にちょろっと話を聞いた覚えはある。
 というわけで、ガンダム知ってたらもっと面白かったのかなー、と。いやざっとの説明はしてあるのだけど、「ふーん?」で終わるから。そのあたりはちょっと残念。
 で、まあ、小沢さんの話あたりになってくると、無理が勝つような気もするけど。
 ところでこれ、設定やら話の流れやらキャラクターやら、はじめて知ったものが多かったのだけど…『銀河英雄伝説』はいくらか影響受けてるのかなー。放送開始期と、雛型の発表された頃が同じくらい…? でも、ってことはそれより早く書かれただろうし、だけど今の形で出て来るのは放送も終わってからで…? 影響受けてるのか偶然の一致か。まあどっちにしても、私の出合いは『銀河英雄伝説』だし今も面白いと思うのですけども。で、それに照らし合わせると、世界設定の、対立している二者が善悪で割り切れず双方にそれぞれの物語がある、ってのは衝撃だよねー、他にそういった型の話を知らなければ。今ではそもそも世の中そういうものだよってわかってるけど、でもそれまでは何となく「敵は悪い奴」としか思ってなかった気がする、私。だから、ガンダムで始めてそういうのに出合ったなら、衝撃受けるのもむべなるかな、と思いましたとも。
 …内容そのものに触れてないけど、そもそも私、「ガンダムに熱中する人々とその現象」には若干興味あるけど、「ガンダムそのもの」はそれほど知らないままだからなー。

 えと、日記連載、とりあえず今日は休みます。下手したら、このまましばらくお休みで…(爆)。
 何かこの何日か、PC開いてはゲームばかりしていた(汗)。

2011 年 1 月 20 日 

 今日面接に行ったところで…もしかして私の卒業した大学って、この近辺には卒業生いっぱいいるの?と思った(社長の奥さんも出身だった)。
 大学時代バイトしてたラーメン屋の店長も同じだったのだよねー。多いのか。

 『琅邪の虎』…虎騒動。
 今で言う「科学」と「迷信」が同一線上にあるというのが何か面白い。妖術だのなんだのがあるものとされながらその実、「今」の仕組みで見ても納得のいく解説の仕方。その匙加減って結構難しそう。
 前作よりも、登場人物に肩入れし易くなって読みやすかったー。二作目で私が慣れたのか、作者が慣れたのか。

 今日も今日とて夜更かし。…何をするわけでもないので、とっとと寝た方がいいのだけどなー。うううむ。

2011 年 1 月 21 日 …あれ?

 次の職場が決まりましたー。いえー。
 いや…何と言うか…またさほど能力のいらなそうなところで、次の転職があったらどうするのーっていう…てかあそこで定年までとか…あまり想像つかない…(没)。
 何か、候補者二人(多分募集出してた期間が短い)で、条件もまあいまいち。で…以前の職場の斜め向かいと言えなくもない位置…(苦笑)。
 まあ三ヶ月は試用期間で、来月からで、とりあえず一週間ちょっとは今度こそのんびりしてます。冬休みってことにしておく。
 あー…どっか行きたいけど一人で泊まり旅行もなあ…。できなくはないだろうけど、今は、人と喋りたいなあどっちかといえば。とか言ってるうちに刻限に至る気がする。うむ。

 『イギリス「鉄道遺産」の旅』…イギリスの鉄道遺産の紹介など。
 イギリスは鉄道王国で(何たって世界初の鉄道開通国でもあるしね)、採算の取れなくなっているところでも、いくつも「鉄道遺産」として、観光に重点を置いて従業員はほぼボランティア、といったようなところがいっぱいあるよー…ってのだと思うけど色々読み飛ばしていたので怪しい。ホント? 実は題名すらうろ覚えなのですが。←
 とりあえず、まあ、速さの追求に行く前段階のものがほとんどで(とりあえずA地点とB地点をつなぐことが第一歩、というような)、それもあって(?)、色々な外見の写真が楽しい。あと、風景とかも一緒に映っていて、それもまた。
 私、電車(ここで言えば汽車とか鉄道)は乗るのも見るのも何となく好きで、あとは昔の電車(というかこれこそ汽車、機関車)について何かわかるかなー、と手に取った一冊。欲しい情報はあまりなかったけど、写真に映っている人がどれも楽しそうだったのが印象的。

 『平山夢明と京極夏彦のバッカみたい、読んでランナイ!』…ラジオの一部を再録。
 うわあ…ここまで馬鹿馬鹿しいラジオ番組、あったんだ…。←
 いや、ラジオって、割とどうでもいいような話をぐだぐだと話せてしまってしかもそれが面白いという、なんとも井戸端会議の長のようなメディア(あくまで一面)だと思うのだけど、それにしたって、…ここに書かれている内容を実際に流していたとしたら、ものすごい…。
 何と言うか、知識はあるはずの成人男性がひたすら中学生男子のレベルで話をしている、というか。うーんこれ、文章の再録じゃあいまいちぴんとこないなあ…おまけCDとかつけてほしい気がするけど、何かそれ、ラジオじゃないよねえ。聞き逃したら終わり、感も含めて楽しいもののような気がするから。
 で、おそろしいことに今も続いているようだけど…一度は全国ネットに広がったものの東京局地に出戻っているから、聞けないなあ。残念のようなよかったような。

 『<勾玉>の世界』…勾玉三部作拾遺書?
 副題が「荻原規子読本」となっているけど、やはり印象としては、大台通りに勾玉三部作の関連書、という感じ。一番最後に『空色勾玉』の拾遺のような話も書き下ろされているし。
 内容は、荻原規子の対談が二本と『空色勾玉』についてのエッセイ(?)、『これは王国のかぎ』の異曲のような短編三本、上記の書き下ろし短編一本、著作リスト。
 著作リスト、勾玉シリーズは一番最初の形態から文庫に至るまで全ての表紙写真を収めているのに、それ以外は最新形態のみ、というのは何故? 何か利権関係で片付かないことがあったのかいな。でもそれならそれで、勾玉シリーズも統一すべきだったのじゃないかと思うのだけど。そのあたりは思い入れの差ですかね。
 で、実は以前から薄々思っていたことではあったのだけども、これでインタヴューやらエッセイやら読んで、ほぼ確信。…私どうも、荻原さん(の考え方というかものの捉え方)、苦手のようだ…。
 えーと、勾玉シリーズは『空色勾玉』好きで他二作もそれなりに、『これは王国のかぎ』も『R.D.G.』もそこそこ、『樹上のゆりかご』と『西の善き魔女』は何度も読み返してる、というほどなのですが。でもやっぱり、最後の二作以外は何かしら引っかかるものがあったのも確かで、作者のサイトでいくつか文章(小説ではなくて日記やエッセイの類)を読んで、うーんこれは、と思ってそちらからは距離を置いたのですが。何か、捉え方に好きではない部分がある模様。小説に加工されると薄らいでそれほどは思わず(普通逆だと思うのだけど。キャラクターの勝利?)、何より題材が好きな部分を掬い上げていたから、好きと言えるほどだったのだと思うのだけど。
 うん、私、荻原さんはなるべく直接にご本人の意見が表われるものは読まないようにしておこう。どうして苦手なのか、突き詰めたほうがいいような気もするけど、その結果好きなものがそうでなくなるのは厭だしなあ…(そうなると決まったわけではないにしても、分析した後の読み返しだと色々ちらついて楽しみにくくはなると思う)。この先もきっと、新刊が出たら読むだろうし。複雑(苦笑)。

 明日は本屋ー。新刊をざくっと購入してくるつもりでいます。一冊、去年発売で気になっているのもあるし…ただそれを読んで、とても気に入った場合、今書きかけの「夜が明けるまで」の子孫編(?)が影響を受けてしまう気がする…。だってセーラー服で日本刀持ってて山の神に関係あるとか!
 あと、映画の「嘘つきみー君と壊れたまーちゃん」がちょっと気になる。原作は面白かったです。はい。で、映画は多分かなり違った見せ方をしてくるはずで。今までそれほど興味は向いてなかったのだけど、監督のインタヴュー記事読んで気になった(単純)。

2011 年 1 月 22 日 

 あー…ひたすらに、本読んで食べて眠って一日が終わった。どうだそれ。

 『メサイア』…暗殺部隊の学生。
 地球規模で軍縮の条約の結ばれている世界で、でも建前とは別にやはり軍事力に準じるものを備えている国はあるし依然として情報戦はあるので、と、作られた公安五係、通称サクラ。その部隊に属するある少年の話…?
 わりと、文章だけ読んでると殺人だろうが暗殺だろうが陰謀だろうが、まあさらっと読めるけど…いーやーだーなー、こういうの。厭とかそういう問題でもないような気もするけど。
 参考資料に中野学校のやつとか使ってるのかな?と思ったけど、一覧がなかったのでわからず。参考資料も面白そうなのだけどな。残念。
 ところで「メサイア」って、賛美歌にそんな題あった気がするなーとぼやっと思ってたけど、もしかして、「メシア」? 作中では、学生時代での相棒のこと。

 もの作りっていいよなあ。やはり何か手に職…?
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「それじゃあお聞きしますけど、どこに行くつもりですか。答えられないなら生徒会室に戻った方がいいんじゃないですか」
「死神の出そうな空、思い出した?」
 ぴたりと、足が止まる。
 生徒会長を見ると、にっこりと貼り付けた笑顔の奥で、獲物を見つけたように目を光らせる。つまりあたしは狐に睨まれた兎なのかなと、ふと思う。絶体絶命ではないけど、逃げるのは大変。
 だけど、一体何だっていうんだろう。あの夢が、何。昨夜も見たあの夢は――何だろう。
『誰にもはっきりとは言えないけど、だからこれは推測だけど、ここに来てしまうのは、現実では追い切れない何かか時間か何かの足りない何かを持っている人なんだよ』
 青年の言葉がよぎる。
 仕組みも原理もわからない。ただ、学園の敷地内にいる人がみんな来るわけではなく、それまで来ていなかった人が来るようになったり、その逆もある、と。
 つまり生徒会長は、「来る」人なのだろうか。
「何のことですか。失礼します」
 きっぱりと、背を向けた。もしもそうだとしても、だからといって馴れ合う必要があるはずがない。

2011 年 1 月 23 日  うだうだうだ

 …またしても、ひたすら本読んで終わった…。だから何してんのー。
 友人にメール送らないとーと思いつつ数日見送ったり(爆)。

 『光を忘れた星で』…視力復活の話?
 えーと…視力の退化した人類が、でも廃絶したわけじゃなくってえっと…? わかるようなわからないような話でした(爆)。
 まあ…考えてみれば確かに視覚からの情報量って格段に多い、ような気はするのだけども。うーん…?

 『ピースメーカー』…ある放送部の活動。
 ピースメーカーってのは元々は拳銃の名前なのだけど、ここでは、ある中学校の対立する運動部と文化部を取り持つ役目、という意味で。
 あー…青春(苦笑)。部活物は好きですとも。二人だから、三人だから四人だから、できること、というのも何かいい。橋渡しってのは、実はかなり難しかったりするのだよね。

 ドラマの「LADY」を見ていて、どうしても色々と突っ込みどころがありすぎるのですが…。
 こういう連続もので、一回くらい、プロファイリング大外れして捜査員が頑張って解決したよー、なんて回があれば見直すのだけどなあ…。無理だろうなあ、そういうものじゃないだろうし。でも、あそこまで当たってしまうと(犯人は元よりその動機から心情から全て)、最早帰納法の推測やら予測やらの範疇を超えて、超能力の領域に突っ込んでいると思うのだけど…。捜査員との対立も、あのドラマだけ見ていると頑なすぎだろっていう、何故あそこまで反発するのがぴんとこない。折角ドラマは、多方向からの視点を取り入れ易いのにさー、ほぼプロファイリングチームに寄り添いっぱなしじゃないか。まあそういうやつの方が多いけども。
 まあ私の中で、プロファイリングが外道と言うかあくまで参考意見であってどれだけ練磨したところで広範囲天気予報にしかならないのじゃないか、という思いが強いから、というのがあるのもあるけど。

 伏見稲荷大社に行きたいなー行くなら今週の平日だよなー、と、思うものの。…寒い(爆)。
 京都辺りなら一人でふらふら彷徨えて、且、次の職場は多分平日に休みが取れることはないだろうから、混みすぎていない観光地にいけるのはしばらくはないだろうなーと思うのですけどもねー。基本出不精。
 うーん…でもやっぱり…。

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 あの青年にしても、探すつもりはなかった。こちらでの「正体」は当然ながら、もしこの先あちらに行くとしても、わざわざ会おうとまでは思わない。別れ際、また、と青年は口にしたが、例え同じ空間にいたとしても、二度目がなくても何も不思議はない。

2011 年 1 月 25 日 

 …冬休み(苦笑)の約一週間、何もせずにのぼーっと過ごして終わる気配が…。
 まーそれでもいいのだけどさー。それにしてもこの頃夜更かしがすぎて八時半よりも早く起きられない(没)。

 『SPのお仕事』…SPの仕事内容をまとめたもの。
 まあ…映画の「SP」の派生品。とはいえ、映画(ドラマ)のことに触れてあるのは冒頭でさらっとだけ。中身は題名通り。
 業界の面白ネタがあるかなーと思ったけど、それほど。うーん。というよりも、読み易い文章ではあるのだけど、面白い文章ではないのだよねえ…。まあ、面白さは求めてないと言えばそれまで。

 『シアター!』二巻…劇団の話。
 おーラブコメー。恋愛色強くなってきた…ってかまあこの人の場合、恋愛が本筋に出て来るのはお約束、だしねー。
 なんともぎりぎり借金が返せそうで、でも一回目のどんでん返し(?)があるので、大人しくは収まらないのかでもやっぱりハッピーエンドなのか。作者も書いているけど、多分次で完結。
 えーと…やっぱ司にーちゃんかっこいいなー。というか面倒見が良すぎる。その上ちゃんと挫折(?)も知ってるってどんなお買い得物件(笑)。

 ドラマの「フェイク」。
 今日の回を見て…ん? 写真見て真物って判断できるもの? と思ったのでした。無理じゃないか? 「良く出来ている」はずの贋作の絵が間違ってるとか、粗雑すぎるし(それともあれは皮肉?)。
 ところでこのドラマ、京都弁が…わからん。イントネーションが引っかかるのだけど(「あなた」の発音とか。それ以前に「あんた」とか「あんたさん」のが言いそうなイメージがある)、それはやはりおかしいのか、私が知らないだけで一部の京都弁はそうなのか。んー。昔(?)は、NHKの方言指導は凄いと思っていたのだけど、ある朝の連ドラ見ていたら「俺、姫路出身なんだ」というセリフが姫路出身者なら絶対に言わないだろう発音で流れていたもので…。思わず「お前姫路出身ちゃうわ!」と言ってしまった(爆)。

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「音弥ちゃんさー、怖い?」
 何も返さず、歩く。生徒会長は止まっている。
「一個だけ言っといたげようか。あそこはあれで結構無茶苦茶だからね。厭な思いをしたくなかったら、姿を変えて、誰も信用しないほうがいいよ。忠告したからね」
「…忠告?」
 思わず、呟きが落ちる。
 だからあそこは何なんだと、つい振り返りたくなったが、思う壺のような気がしてそのまま前に歩く。ただの夢で、そうでないとしてもただこの学園をうろつき回れるだけのことではないのか。
 青年は何も言わなかった――と思ってから、いや信じるのかあれ信じていいのか、と頭の中で回る。
 あたしが訊かなかったこともあるけど、あの青年ことはほとんど何も知らない。その言葉を信用していいのか、でもそれなら、誰の言葉なら信用できるんだろう。夢の中での言葉を。

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 今日ふっと思い浮かんだネタ。
 全く見ないし感じないのに、居ると幽霊だかお化けだか妖怪だかがいなくなる(逃げ出してるのか浄化なり成仏なりしているのか喰っているのかは不明)、という女性。
 不動産屋で見えるけど何もできない友人がいて、その斡旋で、本当に「出る」物件に家賃タダで一年ほど住んでは転居、を繰り返している。でもって友人は、何かしら呼んでしまう体質なので、その女性の住家に入り浸っているとか。
 …というのをぼやーと考えたのだけど、それで一体どんな話が(苦笑)。まあ、ちょこまかと幽霊コメディーとか? しかし私コメディー…成功したためしがないなあ。

2011 年 1 月 27 日 

 あー…ぼんやりで冬休み(苦笑)が終わることがほぼ確定したなー。というかもう、若干引きこもり気味です。…まずいなあ。

 『無貌伝〜人形姫の産声〜』…過去の話。
 てっきり普通に三巻目と思っていたものだから、主人公が秋津少年(青年?)だったことにまず吃驚。…望少年の方がいいなー。←
 えーと、うーん、あまり気持ちのいい話ではないですね。まあシリーズ全体そうか。かといっておどろおどろしいわけでもないのだけども。

 この間、私設図書館の話の冒頭を書いていたのだけど、今日ちょろっと整理していたら、その話を思いついたときの設定メモが。…名前が、見事に一つ残らず記憶に残っていなかったようです。全然違う。
 まーいっかー。そもそも書き終わるかどうかわからんしなー。今、本当の本当に冒頭のみで。今の日記連載が終わったら次これでもいいなーと思うものの…今のがいつ終わるかが全く予想つかないなあ…。

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 早足でぼんやりと歩いてるうちに、気付けば事務局の前にたどり着いていた。慌てて、背を向ける。
 ――遅かった。
「どうかされましたか?」
 にこりとも笑わない無表情で、八坂さんがわざわざ廊下まで出て来る。
「いえ、何もないですさようなら」
「そうですか。ああ、お友達が出来たようでよかったですね」
 皮肉か、と思わず振り返ったものの、顔は何も変わっていない。昨夜の綾香さんの電話の当てこすりなのかどうかが、さっぱりと読めない。
 そういえばあの電話はあそこで切ってしまって、こちらから掛け直すことも八坂さんからの折り返しもなかった。一体、綾香さんの兄だというこの人は、何を思っただろう。
 というか――本当に、兄?
 実は違ってたらものすごく恥ずかしい気がする。昨日の電話の調子では、八坂さんの応答は短いものだった。何かしらの行き違いがなかったとも言い切れない。
 私には、全く関係のない話だけど。どうだっていい、はず、だけど。
「答えたくなかったら、いいんですけど。昨日の電話…」 
 そこまで言って、言葉に詰まる。訊いてどうする。
 でもやっぱり、遅かった。
「妹がご迷惑でしたら、こちらで対処しますが」
「え」
 少なくとも兄妹ではあるらしい。いや、それよりも。
「対処って」
「あの子が私のことで問題を起こしたり、あなたを巻き込んでは申し訳ありませんから。こちらから、話をしておきます」
「そういう…問題?」
「昨日、隣にいたなら聞こえていたでしょう。あの子とは、もう何年も会っていません。今、どういったことになっているのかも知りませんから」
 ぷちんと、何かが小さくはじけた気がした。勿論そんなものは気のせいで、堪忍袋の緒だとか我慢の限界だとか理性だとかが、判りやすい形を実際に持っているなんてことはない。
 だからこれは、気分の問題。
「八坂さん」
「はい」
「あなたが、新城の父から何をどう頼まれているのかは知りません。きっとそれは、私がどうこう言って変わるようなものじゃないんでしょうけど、昨日、私も間接的には雇い主だと言ってましたよね」
「ええ」
「それなら、私の友人関係をどうこうするのはやめてもらえますか。そのくらい、自分でどうにかできます。綾香さんがどういう人であっても、私の付き合いであなたに口を出されるのは御免です」
 私は、睨みつけていただろう。
 それなのに、もしかしたら思い違いかもしれないけど、ほんの一瞬、ふっと、八坂さんは笑った。無表情では、なくなった。
 ――また、やらかした?
 腹を立てたことが気恥ずかしくなって、慌てて目を逸らす。真っ直ぐに見ていたことさえ、その時になって気付いた。
「それじゃあ、失礼しましたっ」
「音弥さん、すみません、お願いしてもいいですか」
「…は?」
 慌てて踵を返しかけた体が、中途半端に止まる。八坂さんは、やはり穏やかな無表情をしている。
「アヤ…綾香に、メールアドレスも伝えておいてもらえますか。音弥さんにお渡しした携帯電話に登録されています。私用に契約したものなので、職権濫用ではありませんよ」
「はあ」
 何を言っていいものやらわからず、立ち尽くしているうちに、会釈と言葉を残して事務局に消えていく。
 しばらくして私も、寮へと向かった。まだ綾香さんとの約束に余裕はあるが、予想外に時間を取られてしまった。

2011 年 1 月 28 日 

 …今日、初めて映画の「デス・ノート」を見ました。
 ひいぃぃぃ! ってなる! 怖ぇ。
 前編見てないのだけど、原作読んでるのでまあどうにかこうにか話の内容はわかります。前編確かオリジナルの登場人物いたのだっけ? そして私その役者さんとミサの役者さんとを取り違えていた(苦笑)。
 原作第一部のラストと第二部のラスト足した感じかなー二部微妙だったよねえ、と思っていたら、割合オリジナル色も濃かったり。まだ今、最後の最後までいってないから落とし所がわかっていないのだけど。書いてるうちに終わるだろ。
 それにしても、ねえ。漫画はまだ距離置いて見られるのだけど、実写怖! 現実つくってはるわーってところが何か怖い。再現か中継っぽく見えるから?
 …で、これ、「GANTZ」の番宣だったのですねー。頑張って宣伝するL(違)を見ると、ついついLと比べてしまうので、まだそんな年齢ではないはずなのに、「おっちゃんになったなー!」と思ってしまう。ごめん(笑)。
 これ、戸田さん好きだけどミサのイメージじゃないなー。それ言うなら藤原さんもだけどねー。お父さんへの独白のところは、全く共感できないけど好き。←

 明日は、ちょっと姫路(近辺)土産を見繕って来ようと思います。
 しかしいまいちどこで何を買ったらいいものやら。まあ駅前に行ってこれば何かしら見つかるかなー。

 ところで今日、閑にあかせて(?)、ドラマの「SP」を見ていました。…DVD-BOX買ったものこれ、思わず。私多分、本広監督に踊らされてると思う…!(没)
 いやまー、それで。さすがに一遍に全て見られたわけではなくて、それでも半分くらい? やー、やっぱり病院の回好き。
 でもって、岡田君がかっこいいのにかわいいなーとか。特典映像(?)でSPの七つ道具を、アナウンサーか誰かに質問されながら岡田君が説明していたのだけど、それの出し入れが物凄く慣れていておおっ、と思ったり。衣装もだけど、やはり小道具にそういうところ出るよなあ。余談ながら衣装では、あるドラマで、中学三年生なのに、制服が真新しいっていうのがあって…。事情があって途中で買い換えたとか、学校内では体操服に着替えてたから実は行き帰りしか着てないとか(友人の通っていたところがこれで、ほぼ新品なので高校で流用して着ていた、ってのが衝撃だったもので)、実は転校してきて、とか裏事情はいくらでも考えられるけど、でも実際には、単に衣装に下ろした真新しいもの、ってだけだよねー、と。学園ものではなかったので、着用していれば自然に、といったこともなかっただろうし。…ええとまあ、細かなところで現実味って出るよね、と。
 そんなで今更になって、映画…!なぞと思ってしまったのだけど、野望編もう終わっているよねー。次のやつは見てなきゃわからない気がするし。
 特典映像といえば、あちこちで堤さんが面白い人でした。そうだったのかー。…あれだね、京極堂シリーズは、本編よりもむしろ百器徒然袋をやればいいということか(違)。というかまあ、あの外見であれだけ色々と役をこなされていて、そして私はその役の部分の一部しか見ていなかったので面食らった、と。多分、番宣とかで見かけてたらもっと早く気付いたのだろうな。まあそのあたりは、役者に対しても作家と同じような感覚で、その人自体が面白そうならそれもいいけど作品が一番、というところなのでたまたま目にしたものしか入ってないし。安浦さんは安浦さんだし中村主水は中村主水っていう。
 明日は「SP」の残り…見られるようなら見るかなーってところで。

 ついでに(?)、今愚痴外来の最新刊を読んでいて、冒頭からの皮肉たっぷりすぎる語り口にのけぞりました。
 あ、あれ、忘れてただけで田口先生ってここまで全開だったっけ…? もっとひねくれて内に込めたイメージがあった…そして語り口はあくまで柔らか。それは高階院長? あれ?
 いやはや、田口先生やさぐれた? とうっかり思ってしまったのだけど、さてどうだ。これ読み終わったら、バチスタの冒頭めくってみるか…?

2011 年 1 月 29 日 

 今日も色々とうっかりとしていました。
 裏(?)の薬局に宅急便を出しに行って、住所録は持っていったけど電話が判らなくて引き返したとか…携帯電話かばんから出してたのか…。
 うっかりを治す方法って何かないものか。注意深く、なんて言われてどうにかなるようならもうできてるはずだしさ!

 『アリアドネの弾丸』…殺人事件の犯人回避。
 高階院長が収賄容疑で事情聴取されてそれを逃れようとして人を撃ち殺した、ってのは…ないよねえ。ないない。と、いうことで落ち着くよなーとは判っていたけどはらはらはしました。たぬきっぷりには笑うしかない。
 ああそれにしても警察云々がさー。実際ありそうで厭なのだよな。人なんてのは集まれば集まっただけ善も悪も(って割り切れるものではないにしても)集まるもので、理想としては有能でない人と有能な人がいるのはいいとして、腐敗はないってところだろうけど、難しいってのはわかるけど。あー、ありそうで厭。
 で、これ読んでいまいち…電脳紙芝居(爆)って、そりゃあ視覚には訴えるだろうけど逆に作り物っぽくは思われないの?と思ったのだけど。アニメや多分CGも、実は実際に即したものよりもそれを元に若干手を加えたほうが本物っぽく見える、ってのがあるから、そこを胡散臭く思われないのかなー、って。
 とりあえず、センター長に推挙した人にのけぞりました。酷い(笑)。
 読みはじめに思った全開っぷりは、やっぱり冒頭皮肉きついような…でも話が進むとそう思わなくなったのは、登場人物がもっと毒のこもったこと言ってたからかも。その分、地の文(というか田口先生の独白?)のが薄れるから。でも文中濃度自体は変わらないっていう(苦笑)。

 今日、出かけついでに塩見饅頭買ってきました。
 塩見饅頭。姫路銘菓…っていうか正確には赤穂銘菓なのだろうけど、ちょっと塩味の利いたお饅頭。皮があれ何でできてるんだろう、お饅頭らしくなくて、変わってます(説明になってない)。…水気ともっちりのない求肥みたいな?
 割と好き嫌い分かれるようだけど、私は結構好き。たまにもらったり土産で持参して一緒に食べたりしているのだけど、考えてみれば自腹切ったのは初めてでした。塩見饅頭手土産に行くのって祖父母のところだから母持ちだったし。

 今日(?)も、「今夜も生でさだまさし」を見ていました。さださん面白い。
 で、その最後で、イギリスのあるテレビ番組が広島と長崎で二度被爆された方を、笑い話として取り上げていた、ということに触れられていまして。多分、そのとき取り出した切り抜きは朝日新聞。紙面で見たのと同じレイアウトと見出しだったから。(余談)
 そのことに直接は私は触れませんが。それを知っても、思うところはあっても何もしなかったし。
 「笑い」って、結構難しいですよね。明るくて楽しいようなイメージがあるし、身体に良かったりもするのだけど、正のものばかりでもなくて。自虐ギャグだのひたすら人を扱き下ろしたものだの、そういったものでも笑えてしまったりするから。悪口が盛り上がるのと一緒で、優越感や明るみに出せない部分を共有することでの連帯感による昂揚とか。少し違うかもしれないけど、他人の不幸は密の味、ってのも同根かな。
 ある友人が、学校の芸術鑑賞でお招きした落語家さんが、けなして笑わせる型の方だったらしく、以来、落語は毛嫌いしているのですが。
 ただ、そのあたりを理解して、今自分たちが笑い話にしているものがよろしくないものだ、と理解しているのと、別の人が聞いたら眉をひそめるような感覚だと気付いていない、というのは大違いで。まあでも文化と感覚の世界でもある。
 …面倒だねえ、人って。それが、面白い、と感じられる範囲で収められればいいのだけど。

 それとついでに思ったのが、話す、ということについて。喋るでも語るでもいいけど。
 私は、話すの嫌いじゃないし友達や家族相手に延々と話していたり語っていたりするけど、ある程度は喋らなくても平気。いやまあ、さほど長期でそんなことになった体験ないですけども。でも、数日必要最低限しか口開いてないや、というのは今までもあったけど問題なし。
 多分それ、書いてるからだろうなー、と思います。
 ここでうだうだと書いていたり、話を書いたり。読むばかりだと人と話したくなるけど、書いていたらそうでもなくて、ということは、私の中ではいくらか「書く=喋る」ということなのだろうなあ。わかってはいた気がするけど、改めて知ると、何か妙な(苦笑)。

2011 年 1 月 30 日 

 午前中に出かけようかなーと思ったものの、面倒さが勝ちました。ああ…。
 とりあえず明日は、ハローワーク行って失業保険終了の手続きと図書館で本を借りて返して。…一冊、貸し出し期限が切れていることが発覚。父が読むと言うから渡して、そのまま忘れてた。そして未読。もう返してやる。
 あー…冬休みも終わるなー。

 『親は知らない』…子供たちの携帯電話利用。
 元々は新聞連載の記事。携帯電話で縦横無尽に知り合える子どもたちが何をしているのか、どんな危機にさらされているのか、というところ。
 私は、携帯電話でのネットはあまり使わないしそもそも携帯電話を使い始めたの自体、大学三年の終わりなので、ほぼ確実に「親」の立ち位置。
 皆が皆そうとは思わないけど、色々なものへの接点が、ケータイで年齢問わずに近くに来てしまっているのだなあ、というのはわかった。あの小さい画面で見てると、パソコンよりも気楽に接触してしまうかも、というのも。時間を置かないという利点も不利になるし。
 こういうのは、問題をまとめて、問題となるところをくっきりと示す、くらいしかできないからなあ。うううむ。

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 部屋に戻ると、ほとんど手のついていない荷物の片付けにかかる。
 昨日は結局ろくに整理ができなくて、先に送っていた一箱の段ボール箱は未開封のままだ。寝巻きや筆記用具は持って来たカバンに入れていた。私物の一部はまだ母と暮らした家にあって、処分されないうちに回収しないととは思うけど、果たして実現するだろうか。最悪、諦めるしかない。
 ふと思い出して、カバンを探る。それは、ボストンバックの外側についているポケットに入っていた。
 必要を感じずに持たずにいた携帯電話。黒くて薄いそれは、うっかりと壊しそうで少し怖い。
「…説明書は?」
 もう一度カバンを探るが、本体と充電器以外見当たらない。誰でも使えると思うなよ、と呟くが、おそるおそると開いて、いじってみれば何となく使い方が判るから、一応私も現代っ子だったんだなあ、と妙な気分になる。
 開いた電話帳には、八坂さんの電話番号が二つ、メールアドレスも二つ。電話番号はひとつが固定電話のようで、一体どこに繋がるのか。仮説一、新城の会社。二、ここの事務局。まあどっちにしてもかけることはないだろう。メールアドレスは片方は携帯電話で、片方はおそらくパソコン。
 他にも、新城宗佑と――後にしてきた実家の番号と携帯電話の番号が、母の名で登録されていた。
 あとは、先日紹介された弁護士の名前。
「必要なさそうやなあ、これ。タダちゃうやろうに」

2011 年 1 月 31 日 

 ハローワークに手続きに行って(仮採用中は保険は入らないと聞いていたのだけど役所の人に普通はその期間も入ってるものですけどね、と言われた…知らんよー)、銀行の整理(?)をするために口座一つ解約して、引き出した分を普段使っている口座に入れて。
 後は本屋と図書館に…。
 そんなで午前中が終わり、午後はのへーっとしていました。
 今月中に書き終わるかと思っていた話が終わらず、それどころか、これどうやって終わらせるつもりだよ?と半ば迷宮入りしてしまい、どうしたものか。下敷きがお伽噺なので、ハッピーエンドだというのだけは決まっているのですが。どの形のハッピーエンド?(自問)
 そう言えばお伽噺が下敷きの別の話も、三分の二ほど書いて止まってたな…。これは終わりは見えているのだけど、途中経過が謎、という。うーん。プロットを頭の中で捻るのはいいのだけど、書いてしまうと本文を書かなくなるという悪癖があるものだから、いつだって見切り発車。書き終わらねえ…(没)。
 というか、時間も取れてなかったなあ、と、今回しみじみと実感しましたけども。仕事してるとやっぱり、本を読むのを優先してしまうから、なかなかまとまって書く時間を取らない。…取れない、じゃないところが何ともあれですが(爆)。
 でもまあやはり、若干精神落ち込んでいてでも平気、なあたりが一番書きやすい模様。落ち込みすぎてたら書けないし元気すぎたら書かないし。うーん、どこまでも趣味なのか、そう考えると。というか、まあ、箱庭ですねー。精神治療の箱庭。司(「夜が明けるまで」)の思考のそれですとも。

 何はともあれ、明日は初出勤です。
 …ええと、時間、八時半で合ってるのかな…。七時半と聞き間違えるとは考えにくい。でも、あそこの会社八時半に朝礼やるって言ってたんだよ? 普通、新入社員とかあったらそこで紹介するものじゃないのー? 確認したのだけど、電話を切った後で不安に。…七時じゃあないよね、もしそうなら電話かかってくるのかな…(来てない、って)。
 という、出勤前からはらはらです。そして休日は日祝のみなのか。土曜休みだったらうれしいけど…というか、面接受ける前に、いや応募する前に、隅々まで求人票は読んでおこうよ私。そんなだから基本給が一桁ってのを採用了承してから気付くのだよ…(貰い自体は倍)。いつの時代だ。
 何か私…自ら低所得に突き進んでいる気がしてならないなあ…なりたかないよ…。



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