虚言帳

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2011.10

2011 年 10 月 1 日 秋日

 外に出たら、ふわっと金木犀が香ってきました。…秋だー。
 二、三日前には全然だったのに、ちゃんと移り変わっているのだと思うと、ちょっと面白い。
 私の中で、彼岸花は夏が終わったと思わせられて、金木犀は秋が来たと思わせられる。

 『人喰いの神話』…人食人について。
 古い西部劇なんかに描かれているような、人喰い部族。マン・イーターやカニバルなんかについての本かな、と手に取って。間違ってはなかったのだけど、吃驚した。
 常習の人喰いを行う集団(部族や人種)の証明は、現在残る資料からは実証できない。…と、いうのが論旨。人喰い部族についての資料自体は大量にあります。が、信憑性の疑わしいもの(異なる言語を使う人々のところに、通訳もいない状態で「捕まって」すぐなのに彼らの会話を理解している、など)や、A部族がB部族は人を喰うと言っていた、という間接証言ばかり、というもの。近代(現代?)になって報告された、人食のために病気の感染が広まった、という説が、それを唱えた当人に一度ありえないと否定されていたのに根拠もなく何故か復活して大々的に発表された、というのも。そして、本書を書くに当たって、今でも人食の話をちらほら聞くから実際に見た、その場に居合わせた、という証言がほしくて募ったら全くなく、集まった資料をこちらにも使わせてほしい、という申し入れすらあったという。
 勿論、真偽を問うなら少なくとも本書で取り上げられているだけの一次資料に当たらないといけないのだろうけど、この本の内容を信じるなら、言っていることは正しいと思える。説明も丁寧かつ…皮肉に富んでいて(苦笑)。
 それにしても、当時の所謂「未開の人々」に人喰いの噂が付きまとったのは、誹謗中傷の類や知らないが故の恐怖感、というのはとても納得のできる話。どれもが、見たことはないけどあいつらは喰ってるよ、という。著者の引き合いに出している、魔女狩りの例えでよくわかる。何故魔女が「なかった」「つくられたものだった」となっているのに、それが例えばアフリカのある部族だと覆らないのか、と。
 ホモ・サピエンスに先行する類人猿(って括りでいいのか)の骨が完全な状態で発掘されないから、彼らは脳を喰っていたのだ、とか、日本の一部地域も人食をしていたと言われている、というのは初耳…。え、それ、文化人類学で一般論で通ってるの…。特に後者に吃驚した。
 私も、今はないけど昔は人を常食するような集団がいたものと思い込んでいた。でも…専門家のはずの人たちが、前提として疑うことなくその次の段階ばかり議論していた、というのは…常識ほど疑いにくいし覆しにくいものではあるけど。あ、もちろん皆が皆ではなかったようだけど、卒論(?)で人喰いについて書こうとした学生が、いくら調べても「あった」という資料が見つけられず、そう提出したら審査を行う教授たちに、もっと資料を探せばあるはずだから探し足りない、と言われたとか(その教授たちが読んだことのない資料にも当たっているにもかかわらず)。
 ただもう、今となっては「なかった」という証明もできないだろうということ。そして、「あった」とするならそう主張する側にその説明義務があるはずなのに、主張する側はその必要を感じていないから同じ土俵に上がってこない、というのは…何だかなあ。
 ところでこれ、日本での発行が1982年、実際の発表自体はもっと前だろうから、今はどうなっているのか。これで説明はし切っているから、学会が変わっていなければ何も動いてないのかも。
 ちなみにこれは、常習的に行われていた、ということについての話。各個の、生き延びるための緊急措置として、個人趣味(?)のため、というのは別の話。

 『五月雨』…白縫様新作(笑)。
 ええと…武士ってのは面倒だなあ…体面っての? 面倒というか、重い、のかなあ。

 さっき、父に『徒然草』の話をしていたら、『徒然草』ってあれやんな、と言い出して。
「徒然なるままに、男もすなると…」
「混じってる! 最初合ってるのに途中摩り替わってる! 後半『土佐日記』!」
 …いやあ、結構、古典作品の冒頭って暗記させられますよね? 私もいくつかは諳んじられますが。父の世代は多分、もっとやってただろうと思うのですが。…混ぜるなー。
 『徒然草』は、全部読みたいと思うのですけどねー。一気に読むよりも、適当に一段落ずつ寝る前に、とでもやった方が面白く読めるかなあ。『方丈記』にはちっとも惹かれないのですが、兼好法師は、ひねくれてユーモアもある感じで面白そう。

2011 年 10 月 2 日 …大量?

 いきなり姉が、釣って来たからと十数センチほどの大量の鰯(と一部鯵)と共に。
 そもそもまず電話がかかってきて。
「魚持って行くから」
「え。…今家誰もおらんから捌けんけど?!」
「捌かんでいいから」
 ええと結局…五十匹ほど? 一度水洗いして、姉が持って帰る分と家に置いていく分とをほぼ山分けして。
 料理しない上に現代っ子(苦笑)なもので、生魚にはあまり触ったことがありません。苦肉の策、ビニールを手袋代わりに(匂いは移りにくくなるけど感触はそのまま)。
 「ああこれ…死後硬直か…」なぞと言っていたら、姉に嫌がられました(笑)。
 
 『五龍大陸』二巻…少女の本音と建前。
 前巻に出てきた妓女が主人公。…あとがき見るに、これは続くなら巻ごとに主人公(というか視点というか)を変えるのかな。しかしまあ、前の巻の色々残しつつ終わり、という…ハリウッドによくある「あわよくば続編」の終わり方ではなく、はっきりと(?)まだ続きがあるような終わり方でした。…そのへん、断言しきれないのは所謂大人の事情なのでしょうが…。
 何か…思い返すとどこがどうそこまで、と思うのだけど…一部、ぼろぼろ泣きながら読んでたなあ…まあ文章に関しての涙腺は結構弱いほうだけども…(想像で増幅させてしまうから。むしろ漫画や映画の絵がある方が同調しないですむ)。
 おおよその参考にしている時代は清王朝頃ということで、近代+中国呪術! 前の巻を読んだときも思ったけど、なんて好み!
 表紙がまた素敵でした。横にいるユギが。…うん、今回あまり出てきてはいないけど、今回だって実は陰の主役だものね!(笑)

 今朝、何かひとつなぎの夢を見て、ああこれは面白いから覚えとこう…と、うとうととした状態で見た夢を言葉に書き起こそうと頑張っていたのですが(頭の中で)。そうやっているうちに二度寝してしまって、夢を見たこと自体、夕方にふっと思い出すまで忘れきってた…ああ、どんな夢見たのだっけーッ(悔)。
 私どうにも、起きた瞬間からすみやかに夢を忘れていってしまうので、どうにかこうにか覚えておこうとメモを取ったりもしていたのですが…メモ取る間にもどんどん忘れていくのだよね…(没)。メモにしても、仕事があってすぐに支度をして出かけるとなると(ぎりぎりまで寝てる)帰る頃にはきれいさっぱり忘れてるし、休みの日なんかで時間があれば二度寝したり心行くまで寝たりで内容覚えてないし。
 今日の夢、内容は本当に思い出せないのだけど、何度も「終わり」があったのは覚えてる。前後の辻褄が合ってなくて。あれっさっき話まとまってたのにどうして全く別の話(状況)に?と思った覚えはある。

 ところで、私はどうも他者の意見に影響を受け易いのですが。
 それほど面白いと思っていなかったものを、他の人の感想を聞いて見直すのはいいのだけど…逆の、面白い!と思ったものを、いまいち、という意見を見てその指摘に納得してしまうと…頑張って、「それはそれでそうなのだろうけど、でも面白いって思ったのは本当だろうよ!?」と自分に言い聞かせています(苦笑)。
 人の意見に耳を貸さない人というのは厭だけど、あまりに同調するのも駄目ですねー。あと、流れで知ったかぶってしまったり。うう。

2011 年 10 月 3 日 

 『空想探偵と密室メイカー』…殺人推理。
 また珍妙な設定…。妄想して思い浮かべた探偵が具現化する(見えるのは当人と主人公のみ)、という大学生が他殺か自殺かわからない事件に居合わせて、という。
 うーん…微妙?

 『超特急便ガール』…ハンドキャリー便の人。
 前作、『特急便ガール』の続き。…続くとは。←
 はっはっは。懸命に頑張って現状に足掻いてるってのを見ると、今はちょっと痛いかなー。私何もしてないからなあ…ニート楽しすぎる…。
 まあそんな私情はさておき、バイトの自転車便少年も入って、やはり面子が楽しすぎる(苦笑)。転職候補先(?)は極端だけど、私もこれは遠慮したい…。本当にそんな会社ってあるもの?(ありそうだけど)

 『山がわたしを呼んでいる』…山登りの話。
 憧れの芸能人(?)になりたいがために、標高二千メートルの山小屋バイトを決めてしまった女子大学生。…えええと、全くの無知からスタートしたかった、という設定上の都合というのはわかるのだけども…。山登り、してなくてもわかる。これはない。
 話自体は、若人の自分探しっていうか…探すものか自分って…?←
 山猿のゼミ仲間の描かれ方は結構好きだけど…アスペルガー症候群の顕著な特徴が現れていて、もしそうだとすれば、そう一挙にどうこうなるものじゃないと思うのだけど…。
 あと会話文が、途中で途切れている感を出したかったのだろうけど…繰り返されると鬱陶しい…。
 前向きな話ではあったのですけども。うーん、ジェネレーションギャップもあるかも?

2011 年 10 月 4 日 

 『伊豆の踊り子・雪国』…川端康成の。
 越後湯沢(『雪国』の舞台)に行くので、読んでみようかなーと。
 …なーんてーか…苛っとくるよなーこの時代?の女の人の描かれ方ってさー。芸者とかそういったあたりの女性を取り上げたものだったからかもしれないけど。
 別に、文章が面白いとも思わないし内容もそれほど。どうしてこれが名文学、のように言われるのかがわからない…。

 『共同正犯』…殺人事件。
 舞台が姫路の製鎖工場、というので借りてみた本。他にも何件も予約が入ってるのはきっと、舞台のせいだからだよね…(笑)。
 人情話、に、したかったのはひしひしとわかる。でも何っていうか…ちょっとしつこい? 
 やはり方言が気になるのと、夢前町が主な舞台だったようだけど、どうしてそこの表記が、ずっと「夢前川」だったのかなーというのが不思議。私地元ではないからわからないけど、「夢前」って呼ぶものと思ってた。

 『児童虐待』…傾向と原因と予防対策。
 入門書、という感じかなあ。ざっくりまとめてあるようで。

 やー…一日家にいると、本読むのが進む…(爆)。
 何かそろそろ、いい加減頭が溶けてきそうなので、旅行から帰ったらバイトか就職支援の資格講座か両方か、探してくるか…。一応今書類審査の返事待ちだけど、明日くらいに返事がなかったら無理そうだし。
 単にバイトするなら、飲食店のホールか本屋がいいのだけどなー。でも、この歳で長くするなら色々と厳しいしなあ。

2011 年 10 月 5 日 …早いよ、雨。

 昨日の話。
 スペシャルドラマの「フリーター、家を買う。」を見ていて、若かりし頃の主人公のお父さん(カツラをかぶった竹中直人)が、「TRICK」の矢部警部(カツラをかぶった生瀬勝久)にそっくりだ?! と思っていたところに友人から電話があって。
「舞台の『銀河英雄伝説』、ヤン・ウェンリーを河村隆一がやるんやって」
「………えええー?」
 という、何か、私としてどうしていいのかわからない間合いで、何とも言い難い情報を貰いました。情報内容もだけど、タイミングが凄すぎた(笑)。ヤン・ウェンリー…ええええー。

 『カスタムチャイルド』…少女と青年。
 遺伝子操作で子どもの外見や(遺伝子因子による)性格などの事前設計が常識になっている「現代」。のんびりして押しの弱い青年と、白くて狭い「世界」から逃げ出した少女が出会っての話。
 筋書き自体はありふれたものだけど、うん、まずい、私この人の話好きかも。…『キーリ』の漫画を持っていて、そのときから、もしかして、とは思っていたのだけど。『五龍世界』でやられて、でもこれ中華風の話(とても好み)だしなあ、と思っていたけど…あー結局好きなのかー。
 何か、このシリーズ続いている気がするので、またそのうち探していこうと思います。散財…てか、置く場所どうしよう…。

 雨に降られた話。
 午後から雨との予報は知っていたのだけど、午前中は大丈夫かなー、と、帰りは濡れるつもりで出かけたら…途中で、見事に降られました…(没)。
 で、そのとき一緒にいた知人が。
「車で送って行こか? あ、でも中身だけ送っても、自転車があるかー」
「ですねー。ガワ持って帰らな困ります」
「ガワかー」
 …自分でやっておきながら、自転車をガワって、途中から聞いたらまずつながらないよなあ(苦笑)。

 話の話二個。
 ふっと思いついて、旅行記を書こうか、と思い立ちまして。ここで旅行した時に書くようなだらーっとした旅行備忘録のような文章を、架空の国で。前置き一切抜きで、さもある土地のように、「聞いたことないけど本当にあるの?」と聞かれても滔々と説明して「知らないの?」と言えそうな感じで書いて、最後にこんなとこないよ、って書き添えるという。
 まあ勿論、楽しいのは私だけですとも!(爆) ちょっと、地理とか政治体制とかまで考えようかと思った。何その妄想文章。
 話変わって、「台風の目」の、現在メルマガ発行中(…)の話が、今日になってようやく、終わりが見えてきました…。終り考えずに書き始めたものだから(このシリーズは大体そう)、全然進まなかったのだけど…あと三分の一ほどかなー…最後まで書き終わったらメルマガ配信再開しよ…。←
 更に、セレンとの出会いの話、を書こうとしたはずが、まずい、出てこずに終わりそうだ…と思っていたのが、ちゃんと出てきそうです。案外まとまるものだな…。

2011 年 10 月 6 日 のたりくたり。

 ああもう…職安、帰ってからでいいや…(爆)。
 というわけで、連休明けまで旅立って来ます。無職中だしさーどうしようかと思ったけど、宿やら電車やらの手配が間に合わなくなるからと見切り発車して今に至る(苦笑)。
 が、今になってレンタカーのネット予約の方法が見つかったものの全て埋まってるっていう…ど、どうしよう、バス…?(汗)
 秋の連休舐めてたー。

 『うわさの神仏』一巻二巻…怪しいモノ色々。
 そういえばこれ一回読んだきりだなー、と手に取って。…やっぱり面白い、笑わざるをえんだろうこれは…(笑)。神仏妖怪その他を題材にしたお笑いエッセイ集。
 これ読むと、あちこち行きたくなって困るなー(苦笑)。いやあ、日本各地怪しい(笑)。これ読むと、いいところに生まれたって気がするなあ…(笑)。
 まあ、私が同じ場所に行ったところでこういう笑えるネタも事件も起きないだろうけど〜。

 『怪談徒然草』…怪異譚。
 何度目だっていう再読(苦笑)。知人に貸していて、返って来たところで読みたくなった。
 『うわさの神仏』もだけど、私は全くそういうのはわからなくて(恥ずかしながら一時期憧れたりもしましたけども)。だからどんなものなのかなーと余計に興味を持つのだけど、よくある怪談本はあまり好きではなくて、この人の語りは、距離というか付き合い方というか、感覚が好き。

 明日は大阪から高速バスなので、どうせ一日閑なら神戸や大阪あたりふらついてこようか、と思ったりもしたけど…面倒だからいいか…。
 まあ単純に、今はあまりお金も使いたくないし(旅行中使いまくるのが目に見えているだけに余計)。余分挟まなければ、家で夕飯食べて出られるし。←

2011 年 10 月 11 日 もうあなたはかえらない

 帰ってきましたー。そして父の入院で家あけてましたー。…当日手術で半日近く拘束(違)とか、聞いてない…。
 そして職探しは…。いやまだ一件返事待ちあるけど、そこはそもそも先方の希望を鑑みるに望み薄だったからさあ…秋って短期でイベントのバイトあったりするなー行ってみようかなーでも人多い(勤務仲間が)とこやだな…(爆)。

 『空を飛ぶための三つの動機』…過去と現在。
 えーとこれ実は…手に入れるまでにとても色々とあったようななかったような本なのですが…まあ詳細は旅行備忘録にて。多分今日は書かない。余談。
 高槻さんが…あれっこの人ってここまでだったんだ、ってのに、このシリーズ読むたび吃驚してる気がする(苦笑)。そして双子が…思っていた以上に複雑。ってか、今回のオチ(違?)で、前回ぐるぐるすることになったどっちがどっち、の問題は解決できるのかしらん…しかし本当心臓に悪いってか…心底落ち込んでるときには読みたくないシリーズだなー。
 あ、私このシリーズ大好きなのですよ?

 『ログ・ホライズン』三巻…新人たちと変化。
 新人の成長譚、と、思いきや…うわあ何か色々と怖い予感。しかもあちこちで。怖い。…この人の作品の完結したものを読んだことがなくて終わりの予想がつかないから、というのもあるのだと思うけど。
 そしてシロエが出て来るとほっとする(苦笑)。好みのキャラクターというのもあるけど、最初に視点人物だったからというのが大きいのだろうなあ。刷り込みは強い。

 『デュラララ』十巻…ダラーズと動き。
 しっちゃかめっちゃか…。でもってどうにも帝人が好きになれなくて…高校生組が全体に微妙…? や、でもやっぱ帝人が。青葉は嫌いだなーというので終われるのだけど。

 …眠。

2011 年 10 月 13 日 

 『ボクら星屑のダンス』…子どもと大人。
 天才児と借金を抱えた大人が、互いに自殺しようとしたところで出会って、国相手に身代金を取ることになった話。
 これもロードムービー、ってことになるのかなー。爽やかというか、いい話。…いやまあ正直、ヒカリの身の上については、そう丸く収まることはないと思うのだけど…いくらその発端の人たちが納得したところで。でもまあそれは、おいといて。
 この辺りでは見られなかったけど、東京テレビでドラマやったのだよね、これ。ちょっと見たかったなー。

 『プチ・プロフェスール』…教授と少女。
 教授、といってもあだなで、物理学の院生。彼女が家庭教師をやっている女の子と、色々と…謎を解く話…?
 題名、お菓子みたいだなーと思っていたら、「小さな教授」ということだったようです。フランス語。ほんわかとどこか微笑ましい話は、表紙とも合っている感じ。  

2011 年 10 月 14 日 

 父が退院するので、車を出した姉に引っ付いて行ってきました。…雨。
 例に依って例の如く、予定していた時間に大幅に遅れて来る姉。はい、そんなことわかっていましたとも。まあ今回は渋滞もあったようだけど。
 お昼をまったり食べて、他の用事を済ませにあちこち寄り道して、一旦帰宅してから服屋に。で、うだうだと服見てました。
 うっかり今日が平日ってのを忘れて、平日限定ランチメニューを片付けたりしてました。ぼけずには済まないのか私の日常は…(没)。

2011 年 10 月 15 日 

 『失われた地平線』…あるシャングリ・ラ。
 小型飛行機で何処とも判らない奥地に運ばれ、そこでの秘密を知ることになった話。「理想郷=シャングリ・ラ」となったのは、この小説から、だそうな(解説を読み違えていなければ)。帯には「冒険小説」とあったものの首を傾げたのだけど…ああ、「冒険活劇」ではないものね。
 何というか、端正な文章。結構淡々としていて、大長編という長さではないにしても、するっと読めたのが意外。…私、淡々とした文章って面白いかどうか関係なく眠くなるから…(爆)。
 
 『とある魔術の禁書目録』一巻、三巻…超能力が科学となっている学園都市と魔術。
 もっと…読みにくいかなと思っていたけど、案外普通に読めました。主人公がいろんな意味で少年漫画だけど(苦笑)。
 
 『レスキューウィングス』…自衛隊救護隊の話。
 のっけから、えっそれっ?!と吃驚したのが…幽霊。しかも一筋縄じゃいかない凄い設定でした。うわあ…さすが。
 映画と連動企画だったのか、何かそのあたりの事情がよく掴めないのですが…まあ、話としては充分に面白かったからいいか。でも、読み足りない…。これ、もっと続いてもいい話でしょうーっ?

 医療もののドラマなんかで、お医者さんが白衣を翻して歩く・走るという場面は結構あります。が、実際にはボタンをちゃんと留めるから翻ることはないよ、あれは演出、とどこかで聞いていたのですが。
 昨日まで父が入院していた病院、白衣を翻している方をちょくちょく見かけたのですが…(笑)。
 まあ何事も、ローカルルールだのその場その場の事情だのなんだのあるしねー。さて、どっちが多数派なのか(苦笑)。

2011 年 10 月 16 日 

 『やなりいなり』…若旦那と妖たち。
 一番初めの話が、前巻の内容を引き摺っていて…色々と忘れていたもので苦労した(苦笑)。料理の、鳴家に数えさせて、は狙ってるってわかっててもかわいいよ!(笑)
 最後の話とかも、ゆっくり徐々に、ではあるけど、「終わらない話」ではないのかなあ、という感じが。いやまあ所帯持とうと続けられるだろうけども…。

 『無貌伝〜綺譚会の惨劇〜』…会に集まった人々の話。
 いやこれ…何か気持ち悪い話ばかりだなー…。今までの中で一番後味悪いかも。というかまあ、話数がある分だけ後味の悪さが積もっているだけの話だとは思うけど。
 とりあえず、主人公頑張れよ、ていう。

 家でのんびりのびてました。あー…。
 そして以下、旅行の備忘録。今回は旅先でメモ取ってたから一週間近くも放置してしまっていた(苦笑)。

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10/7(金)

 夜行バスで、睦月さんとは大阪駅待ち合わせ、遠山とは新潟駅待ち合わせ。
 なので、お風呂入って夕飯食べて、電車に乗り込んで大阪駅まで。…どうせ日中も家にいるのだから、早めに行って遊んでいても良かっただろうけど、そうすると風呂入れないしこの先大分お金使うのに更に夕食代が加算されるなあ…とかいうみみっちい計算で、夜、丁度の時間に行動(爆)。
 途中、発売したばかりの小説を仕入れて行こうと思っていたのだけど、うっかり。駅の中の本屋、漫画の新刊は結構揃ってるけど小説は売れ筋程度だった…そうだよなあ、あのスペースで幅広い品揃えは無理だよなあ…(漫画も新刊以外は売れ筋のみらしい)。
 一応、移動中の本は一冊持って行っていたけれど…『遠野物語』。淡々としすぎて眠気が。こ、ここで寝るとバスの中で寝られるんか私?!と思ったものの、敢え無く敗退(没)。寝てましたー。
 大阪駅の中央改札前で待ち合わせ、と決めていて、その通りにしたはずなのに姿が見えず。携帯電話で話しても、お互いに中央改札前にいるけどどこだ、売店前にいるよ、え、売店すぐそこにあるよどこ? …まあ結局、大阪駅の中央改札って、柱(?)で二つに分断されているのですよね。で、その柱(?)を挟んで電話してたっていう。携帯電話なかったら落ち合えてないよ(苦笑)。
 そして高速バス乗り場も、行ったことはあるけど行き方がわからん(ふらふらと歩いて通りがかったリ誰かの後をついていったりだとかで)、という私と、大阪にはあまり来ないよ、という睦月さんで…丸投げした(爆)。あれだよね、河童横丁手前なんだよね、紀伊国屋の近くなんだよねっ、てのはわかってたけど、役立たず(爆)。
 紀伊国屋…小説買いに行きたい…でも時間微妙だからバスに置いて行かれたら笑えない…か、買いに行きたい…なぞと唸っていました(爆)。行かなかったけど、行ってても間に合ってた感じだった…いやでも。
 夜行バスは、今回、やはり電車の中で寝てしまったからか、あまりちゃんと眠れず、バスが止まる度に目が覚めてしまったなー。
 ところでサービスエリアで、歯磨きセット持参の人がいた…。慣れてるなあ。

10/8(土)

 私たちのバスが到着したときには遠山は着いていて、携帯電話で話すと、どうにも駅を挟んで反対側にいるようで。遠山のいる側に行くから、と言ったものの、遠回りの道を選んだ上に、乗るバスが出るのは私たちがいる側だったという(爆)。
 とりあえず、立ち食い蕎麦で朝食。立ち食い蕎麦なのに私だけうどん。何故に。
 佐渡島に渡るために、フェリー乗り場行きのバスを待っていたところ。スーツの人が多くて、佐渡に営業で行く人? なぞと勝手に思っていたら、朱鷺メッセという一つ前の停留所で皆さん降りて行かれました…そ、そうだよね、皆営業なわけないよね…(苦笑)。
 フェリー乗り場で切符を買って、売店をひやかして、車の手配できるかなーとお願いして、ぼーっと座っていたら。いつの間にか、私たちが座っていたのとは別のところに長蛇の列。しかも、旅客票(?)も書いてない。書くのかどうかわからんかったんよー…。
「なあなあこれって、事故とか起きたときにこれで乗客の名前把握するってことやんな? ニュースの読み上げとか。じゃあ、偽名書いたらそれがそのまま読み上げられる?」
「あー、まあそうやろなあ。いちいちわからんやろうし」
 というまあ、書いてどうするよ?ってことも言ってましたー。ははは。いやだって名前と性別年齢書くだけだったし、証明とかないから嘘書いたってわかんないじゃんよーと思って。
 あ。待っている間に、遠山が先週にも新潟に来ていたことが判明(山登り目的)。ちょっ、おまっ、なんだってそこまで至近?!
 でまあ、フェリー。
 私、幼い頃に本四連絡線(四国に渡るフェリー)に乗ったことがあるはずなのだけど全く覚えていなくて、そしてそれと同じだったのかどうか判らないけど、座席じゃなくってカーペット張りの床みたいになってて先に乗り込んでた人たちが寝っ転がってたのに吃驚した。
 結局、私たちも寝転がって移動したわけですが(笑)。
 まず探検、というかぐるりと見て回って。食堂あるんだー、カップラーメンの自販機、甲板に座席もあるー、と見てましたが、少し通路(?)で風に吹かれて、カモメが(乗客がくれる餌目当てに)わらわら追いかけて来てるよ凄い、波面白いなー、というのを少しは見てたけど、概ね爆睡(苦笑)。や、でも、部屋の中で起き上がってたらきっと酔ってたよ。寝転がってるか外で風に当たってるとそれほどでもないのだけど。
 島に着いて、船内で見たパンフレット(?)に載っていたブリカツ丼が船着場の建物内にある店で食べられるみたいだから先にそっちでお昼食べようか、と、レンタカー屋に後で来ますーと一言断って行ってみたら、目当てのブリカツ丼が売り切れ…。なので、じゃあ別の店に行こう、車乗ろうぜ、ということで、断って来た意味がない(爆)。
 ところで睦月さんも私も、ゴールド免許のペーパードライバー驀進中(私は教習所出てから一度も乗ってないので睦月さんの方がまだ乗ってる)。遠山は、一時自分の車を持っていたしこの間も沖縄でレンタカー乗ったよ、ということで、運転手確定でした。そもそも。
 で、走り出せ…ない。
 エンジンかかってるのになんで? あ、シフトがドライブになってない、という、初歩的ミスだったようで。そして走り出しても、ウィンカー出すついでにワイパーが動き出す。止めるところが分からず、快晴なのにしばらくワイパー動かしたまま走るっていう…。その時点でもう、爆笑。思えば不穏な出だしのはずなのに、陽気すぎだった(笑)。
 道は、追い越し禁止で一車線。きっちり法定速度で走ってた…だって前の車が…。そして途中、本屋と新古書店を発見して、い、行きたい…とまたもや唸ってました(爆)。
 借りた車にはカーナビがついていたのですが、カーナビって、至近距離まで来るとナビゲーションを止めます。そのおかげで、というか…。目的の店の隣に入り込みました。建設会社です。うっかり、そこに飲食店と勘違いして突撃するところでした(爆)。
 や、おかしいなー、本当にここ? とは言い合っていたのだけど、ナビがあまりにも丁度いいところで途切れて…危ういところで「隣!?」と気付けて助かった…。駐車場の車から考えるに、誰か出勤されてたみたいだし、突入しなくてよかったーっ!
 …ブリカツ丼はおいしかったです、はい。パスタも釜飯もブリカツ丼も、という何か面白いお店でした。でもさ…出て来るのに時間かかったなー。そしてデザートのついたセットだったのだけどそれを一緒に出されて、ジェラートだし先に食べるべきか?!と慌てたりもした(苦笑)。
 ちなみにブリカツ丼、佐渡でご当地グルメ、として振興させようとしているようなのだけど、そのキャラクターが…変。どこか探せば出て来るのかなー。いや写真撮ってるのだけど(笑)。うん、妙でした(笑)。
 ご飯を食べて駐車場を出たところで、目指す向きは逆と判明。…隣の建設会社の駐車場でUターンしました…(笑)。
 そして金山に。中、寒い…。人形凄かったよ! あと狸穴(一人だけが這うように掘り進む。狭い)も。
 見られるのが二筋あって、共通券を購入したのですが、あれ、どっちの道を行っても売店を通るのだね…。一度目で酒を購入して、二度目にも通過したものだから、ちょっと、後にしときゃ良かったって…(苦笑)。
 ここの二筋目(道遊抗コース)、外に出て上(?)から「道遊の割戸」を見られるようになっているのですが、その手前に神社があって、割戸が奥に祀られているかのような配置でした。それはそれで面白い。←
 帰り道はどう進めばいいんだ、と話していて。
「こっちはないやろ。物置きくらいしか。…社か」
「物置き? 失礼な」
「かみさまごめーん」
「軽っ!」
 かなりうろ覚えなので結構違う気がするけど、こんな阿呆な会話もしてました。でもこれは罰当たりなの私じゃない、遠山! ←
 その後、時間を気にしながら移動して、佐渡歴史伝承館に。…うっかり迷いかけたりもしました。伝承館目の前にして(覚えのあるパターン)。
 ここも展示の中心は人形。金山といい、人形が好きなのか? わかりやすくていいけど。
 展示は、全十二景に分かれていて、一つずつが舞台のようになっていて、一つが終われば次が動き出す、という、移動しながら鑑賞していくというもの(最後は佐々木象堂記念館で作品の展示)。これは動く人形ではないのだけど、途中にあった世阿弥の木像(?)が綺麗だったなー。
 …ところで、私たちが見ていたのとはおそらく一つ後(展示の性質から見る側は一団になって移動)の客に、展示をろくに見ずにただ進んで行って、挙句には売店の品を貶しているっていう、ろくでもないのがいた。ああいうのは見てて気分悪くなるから、興味ないならはじめっから来ないでほしい。
 帰り道、短い時間なら本屋寄れるかもよ、と言われたけど、一方通行だのなんだのの関係でか行き当たらず。無念…て仕方ないのだけど。むしろどこまで拘るつもりだお前、っていう。
 車、返しに行ったら職員さん(?)が待ち構えてたー(苦笑)。時間ぎりぎりでごめんなさい…。店(?)自体が六時半までで、六時過ぎまで乗ってたからなー。その後、宿に電話したら迎えに来てくれたのだけど…バス。さ、三人だけですけど?! と思ったら、行き違いで別のお客さんを迎えに行って、これしかなかったとかそんな理由だったらしく。も、もう少し早かったらそのお客さんとまとめて運べたのにね…。
 宿ではのったり。私としては珍しく、夕飯も宿でだったので、いやもうのんびりー。
 その、ごはん。…量が多かった…。小鍋が、牡蠣と牛肉の二つあったり蟹汁で更に蟹丸ごと一杯とか。食べきれずに、蟹、ほとんど残したよ…まかないとかで復活しててくれないかな…。あと、デザートの冷凍柿が結構すぐに出た。何、冷菓先に出すのは佐渡の仕様?(苦笑)
 腹ごなしに散歩行って来る、という遠山にくっついて宿周りをふらふらしてきました。静か。そして加茂湖と海を二人そろって勘違い。だ、だって、潮臭いのだもの!(海とつながってるから) 海と思うじゃないか!
 しかし、久々に星を見ました。カシオペアとか懐かしい。カシオペアがあそこなら北斗七星はあっちだ、いやこっちだ、と二人でもめました。私が合ってたよ!(威張ること?) それにしても、遠山が携帯電話のソフトで東西南北を調べようとしたのだけど…どこに向けても常に北か北西を示すって…どんなだそれ…?
 因みに、馬鹿話。遠山が、色々あって今回の旅行のことを誰にも言っていないと聞いて。
「今ここで遠山の背を突いて(加茂湖の前)、睦月さんと口裏合わせたら…」
「何ぃ?!」
「明日の帰りのフェリーで遠山の分も切符買って、そのまま。新潟駅で別行動するって別れました、ってしらばっくれたら」
「完全犯罪?!」
 勿論冗談として話してたけど、よく考えたら宿の朝食の時点でいなかったことがばれてそうだ。←
 宿の一階に浴場、てっぺんに露天風呂ということで、露天風呂に(石鹸類を使えないので後で入り直したけど)。いっやー、建物の屋上だから、夜空広がっててキレーだった! 月出てるし! 気温も、涼しい程度でおさまってたから、火照ると丁度いいくらいで。気持ちよかったなー。
 その後、買っていたお酒を飲んだのだけど…おなか一杯(苦笑)。
 …そんな感じの初日でした。フェリー降りた時点で時間感覚が大分あやふやになっていたのだけど(夜行バスでうたた寝→フェリーで爆睡、で調子が狂った)、何か全体にのんびり。

2011 年 10 月 17 日 やらかした。

 さっき…友人からメールもらって。このページがリンクされず、ずーっと先月のページが表示されていたと発覚。
 うわー。
 てか読んでたか。いや読んでたの知ってたけど、知らされるたび吃驚するのは何故だろう。←
 あははははー、さっき直したのでこれはちゃんと表示されているはず。筈。

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10/9(日)

 朝ごはんがまた多かった。ええと…とろろ汁、おみおつけ二種、紫蘇味噌、名前忘れた海草の加工品、湯豆腐、鯵の開き、グレープフルーツ。…だっけ?
 船着場(?)まで歩いて行くかー、と宿を出たら、車出しますよ、と言ってもらえたので甘えることに。フェリー乗り場にお願いします、と言ったら、観光バス乗り場じゃなくていいの?と、二、三回訊かれた。いやまあ考えてみたら…昨日来て今日帰るって何事?だよねえ…実際丸一日も島にいなかったし。
 フェリーが出るまでに少しだけ時間があったので、土産物屋を物色。ちょっと買ったのだけど、朱鷺のぬいぐるみ、もう一個買っとけば良かったかな…(今回土産物を最後に回したら、買っとけば良かった、というのがちょろちょろ…やはり見かけたときに買わないと駄目かなーしかしそれするとここで買えたのか!ってのが今度は印象に残るのだよね)。
 フェリーでは行きと同様に爆睡していたのだけど、ふっと目を覚ますと、両脇で寝入ったはずの二人がいない。あれーいつの間に? 探しに…行ったら荷物があれかなー。貴重品持って移動してるだろうけどなー…とうだうだしてもう一度上着をかぶってぼんやりしていたら、いつの間にか睦月さんが戻ってました。気配しなかったよ?!(笑)
 さてそれでフェリー到着後、バスで新潟駅まで引き返して観光案内所でレンタサイクルの場所を聞いたのだけど、一番近いところには自転車がなくて貸し出し中止してます、との看板が出ていて。じゃあ次の最寄だ、でもそこもないと困るから先に電話ででも確認できないかなーとかけた…けど、意図したのとは違う意味のない返事を貰って、まあもういいか行ってみるか、と移動。途中まで道を間違えてたのだけど、目印かレインボータワーという高いものだったおかげで助かりました!(爆)
 …途中で遭遇した猫親子、可愛かった…。
 無事に自転車を借りられて、古町目指して…のはずが、迷走(私が)。向き間違えてたー。その上、本屋を見つけて、寄っていい? 寄るよ? と時間を喰わせた上になかったっていう。手かさー、どんだけマイナー…。
 気付けば古町に到着していて、自転車をその辺りに止めて散策。翌日に音楽フェス?があるらしく、その前哨?でお祭りのようになっていて、人がたくさん、屋台もたくさん。途中、ご当地アイドル? の女の子たちが歌い踊っていたのだけど、そこに手振り身振りつきで歓声を送っていたのは…ファン? 身内?(苦笑)
 お昼は商店街から奥まった(?)ところにある中華料理店に行ったのだけど、張り紙を見てそこに入ろうかと話していたら、ある親子が「ここ結婚式で食べたねー」なんぞと話していて、え、値段大丈夫?とちょっとびくびくした(苦笑)。
 ところでこの古町、漫画ストリート、という漫画の登場人物のブロンズ像が立ち並んでいるところがあります。今回はその像も人やテントやに紛れるようになっていたのだけど、その像の存在に気付いていながら、遠山はそこがそれと気付いてなかった…。えっ、じゃああのブロンズ像たちは何だと?!(笑)
 その後、新潟県政記念館に移動。
 これ、観光ガイドに載っていた外観がいいなーと行っただけだったのだけど、楽しかった。無料。建物自体は、補修やら何やらでそのものというわけではないようなのだけど、各議場の再現がさあ! 自由に座れるし! 閲覧の場が二階ってのも何か面白かった〜。…という諸々で、私一人はしゃいでたよ!←
 …ここで、自転車のハンドル真っ直ぐのが好きなんだよー、じゃあ交換する?と、遠山の自転車と替えたのだけど。これが、片足スタンドで、しかも走っているうちに下がってくる。っがーっ! 片足スタンド嫌いなのに更に嫌いにさせんでも!
 そう言えば、新潟で行ったあちこち(というほど見て回れていないのだけど)、写真お断り、はなかったです(翌日行った越後湯沢でも絵画を飾ってあるところ以外はなかった)。実用品だったり再現品だったり、が多かったからかなあ。価値が、品そのものというよりも状況というか、それが使われて成されたこと、というところにあるような。…って何をどう言えば伝わるのかわからないのだけども。
 次に向かったのが、ゆーとぴあという名の?歴史博物館。周囲の建物や企画展示も気になったのだけど、常設展示を見るだけでタイムアウトー。む、無念…。旧新潟関税庁舎も何やら中国風で面白そうだったのに…。
 しかしここ、意外にも見ごたえ…ってか情報量多かった。映像や音声がふんだんに使われていたし。
 その後、自転車を返しに行って、駅で土産物を見て、新古書店に。←
 越後湯沢までは新幹線で移動したのだけど、送れそうだから宿に連絡しようと通路で電話したら、何か途中で切られた…。間違えてかけてしまったのか、こちらの声が届かなかったのか。何だったんだ。でもまあ、実はぴったり予定通りだったので連絡しなくてよかったのだけど。
 またもや私の伝達不足で道に迷いかけつつ、宿について、すぐに夕飯を食べに外出。が。…ケーキと酒、という店を発見して、それぞれケーキとお酒も少し調達して、遠山に宿に置きに行ってもらって。
 適当に、見かけたお店に。鍋の張り紙を発見して、締めはご飯で注文。モツ煮込みと蕎麦サラダとカラアゲも(苦笑)。突き出しは茶碗蒸し。あ、魚沼のめぐみ、という日本酒(八海山)と柚子…リキュール? ジュース? のオリジナルカクテルがおいしかった〜(嬉)。和+イタリアン?
 宿に帰ってから、十一時まで、という貸し切り露天風呂に。…露天風呂というか、家族風呂というか。鍵を閉めて、一人や数人で入れる小風呂。あー気持ちよかったー。
 その後は、ケーキとお酒。…眠いー(苦笑)。
 それにしても、お茶請けの餅菓子(「笹雪」)の下に「かにせんべい 米こめせんべい 売店販売中」という紙があったのだけど…え、笹雪は…?(笑)

2011 年 10 月 18 日 …憂鬱が重い(爆)

 何っていうか…うっかり日常で考えた事を文章に起こすと、後々まで覚えてしまったりするものだなあ…(遠い目)。
 そう思ったのはバイトの面接で、今回も仕事の面接でした。成長がなさ過ぎる。
 そんなで(?)面接行ってきましたー。何か長話をしてしまって、一時間後の面接の方と顔を合わせてしまった…(苦笑)。とまあ、話自体は面白かったけど、返事はどうなのか、そもそも色良い返事を貰ったところで働きたいかどうかが微妙なので…今週中にもう一回くらいは職安行っとくかー(今週末に返事)。
 でも現実問題、履歴書だけで判断されると面接までたどり着けなさそうだしなあ。むーう。

 『六道の使者』…小野篁の話。
 平安時代に実在した、夜は冥界で閻魔様の元で働いてたんだよーなんて逸話の残っている人が主役の話。なのでまあ…幽霊譚というか妖怪譚というか。
 うーん、何か、もったりとした展開で特に山場もなく終わった…。いやまあ…山場あったにはあったけど、盛り上がりに欠けるというか…?

 『ヒポクラテスのため息』…破綻寸前の病院。
 祖父が興して父が理事長をやっていた病院の理事をたった三ヶ月とはいえ務めることになった青年の話。破綻寸前で盛り返せないものかと走り回って…と。
 私、この人の本を二冊ほど読んだことがあって。みっちり詰まった内容(政治テロ)に、面白いような気はするけど疲れる…可笑し味もない…ということで著書を追いかけるほどではなかったのですが、これはさらっと読みやすかった。お仕事もの、というのか、お仕事青春もの、というのか、その系譜。

 そういえば今朝夢を見て、どうにかこうにか覚えている部分もあったから、大筋だけ書き残したりもしていました。
 因縁ものめいたような青春ものめいたような、妙な夢だった。そして私は、俯瞰しているというか、ドラマを見ているような感じで、見知らぬ人たちを見ていたという。
 まあこれは…いつかネタにすることがあるかもしれない(苦笑)。

 「謎解きはディナーの後で」見ました。思っていたよりは面白かった。
 今日で終わりと思い込んでいた「ラストマネー」が次回最終回で、でも今回、伊藤英明ーっ(役名忘れた)、となった(何)。でも正直ちゃんと観てなかったから、まだ仕事決まってなかったら来週の再放送観よう…。←

2011 年 10 月 20 日 …失職中の人間をあてにするなよー…(金銭面で)

 ぼーっと漫画やら本やら読んで、書いて、過ごしてました。…ああもう本気で心底ニート楽しすぎる…やばいまずい…。

 『ワナビー』…ネットの話。
 ネットの動画サイトで、一般人が勝負をして勝ち進んだらお望みのものを差し上げます、というものがあって、そこで一躍スターのようになった人の、暴露(補足)ブログ、という体裁。
 仕組みそのものは架空だけど、あってもおかしくないような感じ。物語の中では、読んでいる人はある程度そのゲームや筆者の出ていた動画を知っているものとして書かれるので、何が起きたかはわかっているでしょう、となっているところが…余計に、何があったのかと期待を煽る。結構ぐいぐいと読んでいけました。
 最後の選評(公募の受賞作なのでついている)を読んで、「?」となったところがあったけど、つまりその部分は出版にあたって直されているということなのだろうなあ。…たまーに選評読むけど、あれ、いまいち何か…応募作を読んでいない一般読者が読む、と意識していそうな文章とそうでないのとで面白みが全く違うのですがー。完全に応募作に対してだけの意見なら、応募者にだけ渡せばいいような…?

 やっと「台風の目」が大体書き終りました…ってかあの出だしでここに着地すると思ってなかった…いや逆かあの終わりにするつもりでどうしてあの出だしだったのか、って方か…(爆)。
 正確にはエピローグを今から書きますが、ようやくこれで配信再開できるー。そしてざっと見直したら、既に配信している部分でどうしようもない名前の間違いを発見しました。しかも結構な。お、お前…(没)。

2011 年 10 月 22 日 

 いくらなんでも放置しすぎだろ、の、備忘録。

10/10(日)

 揃ってやや寝過ごして、電車の時間が、と少々慌てつつ出立準備。
 素泊まりだったので途中コンビニで朝食を調達したのだけど、遠山は携帯食あるから、睦月さんは食べないから、と。…これから動くのによくそれでいけるなー、と思ったものです。というか私が食べ過ぎるのかもしれないけど。
 どうせ帰りに戻って来るからと、コインロッカーに荷物を預けて…乗り場どこ、っていうかどこ方面に乗れば?!(初歩的な)ということで、発見できたローカル線乗り場の窓口(新幹線の横だった)で訊いて。電車、ドアが手動だった。しかも私が知ってるボタンを押してのじゃなくて、本当に手で開ける、手動。
 二駅の距離だったのだけど、下りたら…駅員さんいないし…さ、寂れすぎだろ…?ていう…(没)。線路の向こう側だよなあ、ちょっと歩けば渡るところあるはず…はず…次のカーブ曲がって渡らなかったら一旦駅戻る? …これ、スキー場なのですが、後でちゃんと見たら冬場は通じているだろう通路が塞がれてたのだよねー。冬場は駅から反対側(山側)に下りられたんだよー。し、シーズンオフはこれだから…。←よくシーズンオフに観光地に行く
 駅に戻ったら、出たときにも見かけた男性二人がまだいたので、あの人たちに道を訊こう、と遠山に行かせたら(他に人がいたらまず自分で行かない)、親切にも車で送ってくれるというので、甘えることに。…毎回思うけど、旅行で、手助けなかったらどうにもならなかったときも結構…。
 帰り道線路のすぐ横だから覚えておきなねー、などとそこまで教えていただいて、昨日行って来たところで、冬にはスキーを教えている、なぞということも聞いて。で、後で聞いたところ。スキー教室の校長先生だったそうで。え、ええーっ(苦笑)。
 それでまあ、「フォレスト・アドベンチャー」という、季節外のスキー場を利用して、アスレチック遊び?ができるところが今回の目的地。いやこれさあ…行き場所決めて、その近辺で何かないかなーと探してこれが引っかかってきたわけど…ロープで木々を伝っていくとか滑空とか、面白そうだなーと思いましたけど。だからこれどうよ?って話持ちかけたのだけど。旅先でアスレチックで即「面白そうだから行こう」って返って来る三十前って…(沈黙)。
 荷物と上着をロッカーに置いて、説明を聞いて、演習、コースめぐり、という順で行動。ハーネス付けて、コースに張り渡されているロープに命綱かけて巡って行くのですよ〜。
 楽しかった! 滑空、どうしても途中でぐるんて回る〜おかげでちゃんと着地できないっ、もうズボンも背中もどろどろ(笑)。
 さくさくと行ってしまって、スタッフの人に、コースもう一巡りしてもいいよーと言われ、喜んで(笑)。網目掛けて滑空するところがあるのだけど、そこで、スタッフさんに煽られて(笑)、逆向きでいくのだっ、とかやってた。笑いすぎてしんどかった…(笑)。
 朝一で行って、それが良かった気もする。終わる頃には後続の人たちも来ていたのだけど、しばらく私たちだけだったから、騒ぎ放題で、人目も気にしてなかったから(いやスタッフいたけどそこはまあそれ)。
 兵庫県にもできたらしく…らしく…ほおぉ。
 ところで帰りの電車は、四十分待ち(苦笑)。でも、それ逃したら二時間後だからまあ良かった。調べた限りではバスがあったけど、あの寂れっぷり、本当にバス来るの…?←
 お昼ごはんは、越後湯沢の駅でへぎそばと天麩羅。昨日の夜食べた蕎麦サラダの蕎麦がおいしかったので、蕎麦食べよ蕎麦!と私が言った(←)。考えたら蕎麦久しぶり。そして二人は一昨日の朝食べてるのだけど(苦笑)。
 で、宿の近くに歴史民族博物館があったからいくかー、と。看板の時点で『雪国』前面に出してたからどうなんだ、でも「歴史民族」って名乗ってんだからそっちの展示もあるだろ、と。実際、二階三階は地域の文化(?)展示で、一階と三階の一部が『雪国』。
 ここにツキノワグマの剥製があったのだけど、子熊ではないだろうけど結構小さくて…闘ってどうにか勝てるかも発言がわかった(笑)(by『百姓貴族』)。『雪国』は、川端康成と付き合いのあった方の関係がモデルらしくて、そのあたりの展示が。…『雪国』、やっぱちゃんと原文(てのもあれだが。児童書仕様でなく)で読んだほうが良かったかなー。それでも面白いとは思わないだろうけど、まあ雰囲気くらいは。
 温泉プリン、の看板の気になってたお店(普通に販売もしてるし喫茶コーナーもある)でお茶。三種取って分けようか、となったのだけど、昼過ぎで色々メニュー品切れ。何か関係なさそうなショートケーキが売り切れで、え?と思ったけど、コメコロネの生クリームがおいしかったから…それでか?(笑)
 駅に戻って、一時間ほど、各自土産物探し。…結構、新潟駅近辺で見て、越後湯沢もあるかなーと買わなかったものがなかったり。うう、やっぱり、見たら買わなきゃか…。でもそれはそれで、後でここにもあったのかっ!てなるのだよなあ。
 あ。利き酒が、お猪口五杯五百円、楽しかった。種類山ほどで迷う迷う(笑)。壁一面に、受付で渡されたコインを入れてボタンを押したらお酒が出る機械があって、好きなだけ好きに選べる。ここで、買って帰るお酒決めました。やっぱり今の時期は秋の冷おろしだよねー。
 集合して、ロッカーから荷物を出して、駅弁を買っ…たら、改札くぐった後の売店のやつの方が値段相応の内容っぽかった…(没)。
 その後、東京駅で遠山と別れて、例に依って姫路に行く電車となると本数が少なくて…睦月さんを突き合わせて待ってました(爆)。睦月さんだけなら何本でも先に帰れるやつあるのだけどねー…。
 ちなみに、行き交う人たちを見ていたら、ネズミーランドの関連品を持っている人が多かったです。さすが(?)。白雪姫の小さな女の子とか。で、それ見て睦月さんが。
「あれって小さい子やからゆるされるけど…」
 うんまあ(苦笑)。
 そんなで帰って来ました。新幹線の中でがっつり、ようよう購入できた小説読んでたよ! 案の定ちょっと酔ったよ!

2011 年 10 月 23 日 

 友人たちと呑みに行ってきましたー。中学同窓生。
 それぞれに、となるとそうでもないのだけど、四人揃ってとなると、二、三年前の共通の友人の結婚式の二次会以来。でも全く違和感はないという素晴らしさ(笑)。
 コース+飲み放題、で、呑み放題となると遠慮なく呑むもので、「…呑んでるね」と若干呆れられたような。更に、その後行ったところで他三人は飲み物だけのところをケーキも食べて、一層呆れられた(苦笑)。だって、食欲中学生から落ちてない…(いい加減落ちてほしい)。
 現在無職、を言うべきかどうか、でもこの歳になると仕事の話になるし後でばれるよりはなーと最初に言ったら、やはり多少気は使われた…(苦笑)。いやでもホント、本人心配になるくらい危機感はないのだけど、ねえ…。
 とりあえず楽しかったのと、四人中の二人が、結婚したいねー婚活パーティーとかどうよ、という話をしていて、私の親しい友人にはあまり結婚願望のある人が少ないのでちょっと新鮮だった(笑)。普通、この歳になると逆だと思うのだけどなあ。あと、近くの席の人が「結婚おめでとう!」と祝われていて。お店ぐるみ(ぐるみ?)で、照明落としたりしてちょっと吃驚した。おおー。同じく近くの席だった合コン?グループは、実はよく見ていた友人たち曰く、女性陣が閑そうだった、という…(苦笑)。
 …馬鹿な話ばかりしてごめん、と思いつつ、楽しかったです。また、年内に一度くらい会おうか?と話していたけど、果たして実現するかなあ…(苦笑)。

2011 年 10 月 24 日 

 職安行って…書類審査だろうどうせ、と思って紹介頼んだら明日筆記試験&面接て…あっれ、書類審査は…。
 微妙に心の準備ができてないのだけど(汗)。

 『幽霊を捕まえようとした科学者たち』…心霊心理学に関して。
 霊媒や幽霊譚などを科学として解き明かそうとした科学者たちの話。…で、どうして幽霊かテレパシーかわからない、って状況に?(苦笑) いやまあ幽霊と考えるには生前との統合性が取れないから、ってのでテレパシー(という概念)を出して来たのだろうけど。そこから超能力研究が派生するのかな…?
 しかし、科学として解明しようとした、ってのが凄いなあ。科学で、というか、筋道立てて理論的に、というところなのかな。
 私は、幽霊や所謂「あの世」があってもなくてもいい、というか、どちらでもおかしくないような気がするし突き詰めなくたって別段不自由を感じないので有無のどちらに肩入れする、というものではないのだけど。心霊現象(って呼んでいいのか?)を解明しようとした人たちに対する学会(科学者?)の対応に…ちょっとむかむかする。誰一人、ではなかったのかもしれないけど、論じるものとして対等に批判することすらない、ってのが。そんな馬鹿らしいこと、とか、十全には調べずに見えやすい(彼ら自身が否定すらしている)部分だけをあげつらって否定して終わり。論じることを望んで声を上げ続けたのに否定か良くて野次しか返らない、ってのは、かなりきついよ。
 …興味深い本ではあったのだけど…眠かった…(没)。

 ドラマの「巡査の休日」観てますが…のっけから吃驚した。
 佐伯さんに積極性ってあったの?! ←

2011 年 10 月 25 日 

 昨日のドラマ…「巡査の休日」…。
 百合さんも独自設定たくさんで違和感あるけど…佐伯さんが佐伯さんじゃないー。うう…やたらとそれがショックだったよ…。

 『真夜中の探偵』…探偵の卵。
 日本が北海道とそれ以外に分断されていて(まあ要は朝鮮半島状態)、探偵行為は法律で禁じられている世界での、両親を探偵に持った少女の話。
 探偵になるべく成長していく、っていう発想は面白いなあ。探偵として探偵がいる探偵ものって、基本、推理力が研ぎ澄まされていて「凄いね」って対象だものなあ、既に。未熟なときを書いたものがあっても、番外一編だけとかだし。
 設定の粗とか、「探偵」に過剰に期待(?)が詰められてるなー、というのはあるけど。でもまあ、次回作の予告既にあるし、楽しみ。

 『童話を失くした明時に』…内容の置き換わる本。
 うーん…全体的に、もやっと…。書き重ねるほどに私の好みから離れていく感じ…。

 面接行ってきましたー。というか、その前の一般常識のテスト、が、一体何がくるんだSPI(だっけ?)なんてさっぱりだけど。と思っていたら、本当に最低限で助かりました。というかまあ、ある程度解ける試験って、楽しい。
 内容は…ってか、残業結構あるけどサービス残業だよ、ってのはさ…。基本定時でないよ、ならまだ我慢もできるけど。そしてそれって労働基準法はどうなの…?
 話聞いて断る人もいるから、と言われたものの、迷ってしまって先方に預けてきました。でもまあ、そんな反応だから落とされるだろうし万が一来ても断ろう…もっと早くに言っとけばその場で履歴書返してもらえたのじゃあ…(爆)。

 ところでその帰りに、半ば以上駐輪場と化している路地裏(何せあまりの数に整備の人までいる)にて。
 あまりにがっちり自転車が置かれて、出せるんかこれー…と思っていたら、おっちゃん(整備の人)が助けてくれました。抜き易いとこ抜いて、出してくれた。
「美人さんやからなー。普通はこんなことせんのやで」
「そうそう、これが男やったら」
「やらんなあ」
「美人は得やで」
 と、一緒にいたご友人?と、あまりにべたな掛け合いまで披露してくれて!(笑) あれですよね、「おっちゃんみんなに言ってるんやろ」ってこっちも合いの手入れなあかんかなーと思う感じの。いやもう、一気に和んだ。あー仕事ー、とか、一瞬飛んだもの(笑)。
 軽口、楽しいです。

2011 年 10 月 26 日 

 約束を間違えて、物凄くうっかり阿呆な外出とかしてました。何やってんの。

 『涅槃の雪』…享保の改革と人々。
 水野忠邦の改革と、それに対した町方役人の話。私、「遠山の金さん」で有名な遠山奉行を「南町奉行」で覚えていたの勘違いだった、と思ったら、珍しく二度奉行職(?)に就いて、一度目が北、二度目が南だったようです。
 主人公、良い奴…。いやでも何と言うか、お姉さんに掻っ攫われたけどね!(笑)
 「妖怪」とさえ呼ばれたお人の話や、意思を持っての絶食で抗議の自死を遂げるのと食べ物がなくて生きようにも餓死してしまった人たちと。前者を贅沢というか傲慢というか…正直、その考え方に吃驚した。馬鹿な事、とは思っても。

 あー…町工場の事務したいー。←

2011 年 10 月 28 日 

 『あがり』…ある大学を舞台にしたSF短編集。
 繋がっているような繋がってないような。単に、舞台が重なっているから繋がっている部分もある、というところなのかも。で、「北」とやたらと出てきて、北海道かなーと思っていたけど、東北っぽい。どうなんだろ。架空都市なのか実在なのかすら判らないのだけども…まあ別にどっちでも問題はなく。
 ちょっと、コニー・ウィリスの短編を思い出した。ラブコメのお約束、は抜きで。「あがり」「ぼくの手のなかでしずかに」が特に。というか、まあ…あと三編はSFというよりも人間関係、という気もする。「不可能もなく裏切りもなく」はさあ…疑うのはそう思う部分があったのだから自業自得、責任を感じることはない、と断じることもできるけど…こういう、ほんのちょっとだけ違えば屹度事態はもっと違ったのに、というのは…厭だなあ…。
 固有名詞をぼかしているところとか、淡々とちょっとだけ離れたような描き方とか、独特。
 多分、面白い作家さん。まあこれからどうなるかというところだろうけど。

 『吉原純情ありんす国』…新吉原での話。
 振袖新造(花魁見習い?)の少女と、奥手な楼主の一人息子を軸に、新吉原であった事件三題。
 私、この人の別の作品も読んでたけど、この作品ではっきりと。花魁を職業人として描いてるなあ。境遇はどうあれ、高い意識と矜持を持って生きている、というのを。下手な同情したら逆に鼻で笑い飛ばされる感じの。良し悪しは別として。
 これは、若旦那…情けないよなあ…(苦笑)。

2011 年 10 月 29 日 

 『最後の遣唐使副使を蹴った男小野篁』…小野篁の後半生。
 小野篁に関してって結局よく知らないなあ、と気付いて検索してみたら引っかかってきた本。何かとても、天皇に信任の厚かった人のよう。
 若干面白みには欠けるけど…きっと、よくまとまってはいるのだろうなあ。

 「相棒」の劇場番二作目を見ました。…か、官房長、そう終わったのか…(呆然)。そういうところが恐ろしいのだよなーこのシリーズ…。
 それにしても、狸が一匹減るのって味気ないよなあ。←

2011 年 10 月 30 日

 『子どもへの性的虐待』…題名通り。
 過去に、子ども時代の性的虐待を告白して「潜在的な性衝動の憧れによる妄想」とされることが主流だった時代があったこと、今もそれを主張する人もいること、に、かなり衝撃を受けて。フロイトは、その柱になったというよりは流れに迎合したと言う感じなのか…それほどは取り上げられていないから、そこはわからないけど。でも、フロイトが主張しなければ他の人が主張して有名になっていた気もする。
 「性的いたずら」「小児性愛」という言葉が、加害者に「酷いことをしている」という意識すら抱かせていないというのは、そうなんだろうな。言葉と実際の関係というのは、関りあうようなないような、実は凄くあることだと思うのだけど。もちろん、それを変えただけで解決することはないのだけど。
 
 『物の怪』…殺人事件の短中編集。
 …以前一冊読んだことがあって、どうしてそれっきりだったのか思い出した。前に読んだものよりは読みやすいけど(前は長編だったし)…後味が物凄く悪いのだった…。嫌悪感とかそちらの。
 河童と天狗と鬼の出てくる(?)三話。民俗学と殺人事件って相性いいなあ。

2011 年 10 月 31 日 



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