『ソードアート・オンライン プログレッシブ』四巻
ラフコフとか血盟騎士団の成り立ちとか、そっちをメインに据えていくのかな…と、物語の枠の外の事を思いつつ。
展開がゆっくりだからというのもあるけど、人間関係を細かく描こうとしようとしているような印象。今回、キズメルが名前だけしか出なかったのが少し残念。
あとがきであった、キリトがカッコよくなってしまう、もだけど、アスナも相当なものだと思うよーむしろそっちの方が重傷というか、メインターゲットが少年層ならまあ仕方ないかなという感じというか(苦笑)。
『妄想ニホン料理』テレビ番組の…レシピ本?
料理の名前と少ないヒントで見知らぬ日本の料理をプロの料理人(主に海外の人)に作ってもらおう、という題名通りの番組。
あの番組好きなので、週一ペースから月一に移ってしまった時は淋しかった。しかしまあ、よく週一でつくれているなとも思っていたので仕方がないのかな。
料理の創作過程と、妄想されてつくられた料理のレシピ+本来の(?)レシピ、の構成。再現料理担当の方々やプロデューサーの方の言葉が楽しい。
ただ、番組を知らずにこの本だけ見て楽しめるかはちょっと疑問。レシピ本として扱うにしても。メモリアル・ブックみたいな感じかなあ。
『モリアーティ』
ライヘンバッハの滝での対決の後のできごと。シャーロック・ホームズシリーズの…パスティーシュ?
うーん…好みではないなあ。十分に読ませるし巧いし、しっかりと原典を踏まえているのだろうなあ(あまりちゃんと読めていないので曖昧)、とは思うのだけど。
これはどうか知らないのだけど、この作者の長編がコナン・ドイル財団(?)の公認を受けているということでちょっと気になったけど、この感じだとまあいいかなあ。
最近のあれこれ。
会社に行こうと靴を履きかけたところで、明らかに布地の破ける音が。…ズボンの生地、薄くなってたの半ば忘れてたよー…(コートを羽織ると隠れる部分だったし)。
で、慌ててズボンをはきかえて、自転車に乗ってから気づく。
上下、色、揃った。よりにもよって、国防色な深緑。
…時間ないから諦めてそのまま行きました。帰り、日が長くなってそこそこ明るいのが恨めしかったよ…(没)。
そして、ズボン買わなきゃ―と思っていたところで、買ったまま履いてなかったズボンがあったのを思い出してこれを通勤用にしようかなと。しかしこれ、考えたら買ってから十年くらい経っている。ズボンをねかせたところで熟成はされんぞ。
結膜炎は、薬で多分治った…かなあ…?
一週間で治らなければまた来てねと言われているのだけど。もう目やにほとんど出ないし、治ったってことでいいのかな。
そして咽喉は、病院行った方がいいのかどうかがよくわからない…。全く問題がない、わけではないとは思うのだけど、体力が落ちてるとかそういうのだけかなあ、とも。うーん。
今日、うっかりミスでお客さんにおわび(というか説明)の電話をしたら、ほわほわとした喋り方の人だなーと思っていたら、そのままの感じで「いろいろありますよー」と。
多分、それほど問題になるようなことではなかったからというのもあるだろうけど(それでも会社のシステムや人によっては問題になる)、何と言うかもう、ありがたかった。
だからって甘えては駄目なのだろうけど、いやもう。
電話だと特にだけど、言い方一つで印象や抱く感情が変わるというのはよくあることで、こうありたいなと思ったものです。
いやもう、この頃、あまりにも凡ミスというかケアレスミスが多すぎて。
元々そういうのが多くはあるのだけど、それにしたって多いだろう、という有様。しかも、今までなら(多分傍目には同じだろうけど)微妙に違うミスだったから、じゃあこれはこうして、という対応策も見えて、それなりに二回目防止もできていたのだけど。
この頃のは、「もうこれ何回目?」というのが多くて、周囲の印象も悪いだろうけど私自身が凹むと言うかうんざりする。
あと、単語の取り違えが激しくなってきている気がするのだよなあ…。
「暑い」と言ったつもりで「寒い」と言っているとか、「小林さん」と言ったつもりで「佐々木さん」と言っているとか、そういう。気付いてないから、周囲に「え」「違う」と言われて、記憶を手繰ると確かに違う、とようやく気付くという(実際には数秒とか十数秒)。
睡眠不足のせいかと思ったけど、この頃はそれなりに寝てるよ。体調崩してたから。なんだかなあもう…。
そんな最中に、大学が同じだった友人が、仕事がらみで大学に行ってゼミの先生を訪ねていて、その時に私の話も出たよーと教えてくれて。
優秀な学生と覚えていてくださったようで。…もう卒業から十年くらいになるのかー。あまりゼミを希望する学生がいないらしいけど、それにしても、覚えていてくださっただけでうれしい。年賀状ももう出していないし(爆)。
まあ、勉強はねー。ゼミに関しては、だって好きなことを好きにやっていたのだものなあ。時間だってあったし。仕事だの日常の遺漏なさとは別物。
いやしかし、嬉しかった。タイミングが余計に(苦笑)。
それを教えてくれた友人とは、今回会えたらいいなと思ったけどちょっと無理だったなあ。姫路は神戸や大阪から少し距離があるんだよ(苦笑)。
耳鼻咽喉科に行ってきましたー。
行こうかどうしようかをぎりぎりまで迷っていたのもあって、十時過ぎに行ったら一時間半〜二時間ほどがっつり待つ羽目に。そして、診察が色々検査をやったから一時間半ほどかかり。…まあ診察はじまるまでは、本読んでるだけだからどこにいても一緒だけど。
そして、のどの痛みが引かないなーというので診てもらいに行ったら、むしろ鼻と鼻が原因の耳の違和感の方に注目されたっていう。えっそっち?
でまあ、アレルギー反応がって…やっぱりか花粉症。強制自覚とか…(爆)。
それでなんとなく血液検査でアレルゲンの特定もお願いして来たけど、えーとあれこれ、またもう一回くらいいかないといけないってこと? というか、通院すべきなの?(鼻-耳の問題) 通院でどうにかできるものなの?
…というあれこれをぼんやりやり過ごして帰ってきてしまった(爆)。
とりあえず、鼻のアレルギーの分と多分のどの炎症関係の薬をもらったのだけど、四日分て…別に四日後に来てとも言われなかった気もするのだけど…これどうすれば…?
あと、声帯の写真ももらいました。これ…歯医者で抜いた歯をもらう以上に扱いに困る…(苦笑)。この状態が正常なのか炎症で荒れてるのかもよくわからない。(ネットでちょっと調べたら、多分正常…?)
『説話と横笛』…人物を中心に。
全くの門外漢。なので、全てにおいてほぼ初耳っていう(苦笑)。
ただ、文章の切れがちょっと悪いかなー。無駄に長文な部分があるような。リズムがちょっと悪くて、「…んんんん?」ってなるところが。でも内容はかなりわかりやすかったです。
『坂田靖子 ふしぎの国のマンガ描き』
あああー、買ってしまった。本屋で見かけて、値段のおかげでずいぶん脳内会議を繰り広げての、末(苦笑)。ほとんど古本で揃えてしまっているしこのくらい作者にちゃんとお金はいるルートで購入しようよ、という声の勝利。
インタビューや対談や考察や、漫画の再掲も九本。昔の、同人誌や手紙の一部まで収録されてるって…いやもう凄い。
『Classroom☆Crisis』全三巻
人々が火星や金星やに住み始めてもう数十年。まだまだ宇宙開拓真っ只中の、そんな時代。企業の運営する私立の高校の生徒でありながら社員でもある、という学校/会社が舞台。
アニメを見ていて、面白くて、補完込みでの購入(苦笑)。DVDを買うまでには踏み切れなかったもので…。
それぞれに四話ずつの収録。
なので、一巻収録の最終話の最後の方、ようやく物語の軸になる二人が「対立」まで来たな、と、「ええ何これ面白い?!」と感じた場面だったので、挿絵欲しかったなと思ったけど…男二人がにらみ合っているだけって、別にそれほど絵にはならないな(苦笑)。
政治絡みのあれこれは、文章の方がやはりわかりやすい。というか、これ読んでようやくわかったところも。
とりあえず、アニメに労働組合出てくるって何このアニメ?! という衝撃が忘れられない(笑)。政治家がどうこうもだけど、その所属党がどうだとかって、いやもう本当、「なんだこれ」と思ってた。まあそれを面白がっていたわけだけど(苦笑)。
当たり前だけどアニメとは違っていたり、触れられていない部分が書き込まれていたり、逆に削られていたり。でも、違和感はそれほどないなあ。ただ、アニメありきで読んでいるから面白いと思うけど、これだけを読んでいたらどうなのかな、というのはあるなあ。どうなんだろ。
アニメの「終わり」からもう少し後も書かれていたのはちょっとうれしい。別に、ある程度想像はできていて何か発展があるというものではないのだけど(苦笑)。
イリスのナギサへの想いが、恋情ではないのか、というのは意外なようで納得。育つ可能性はあるけど、親友がはっきりと表明しているから育てはしないだろうなあ。ブラコンのお兄ちゃんへの想い、が一番近いような。アニメだと単純に恋愛感情かなーと思ったのだよなあ。そのあたりは違いなのか深堀なのか。
『乙女な王子と魔獣騎士』
王への復讐を目指す主人公と王子と偽っている姫、という設定は聞いていたのだけど、王子ばらすの早かったな?! というのにびっくりした(笑)。
とても少女漫画な感じだけど、視点があくまで暗い感情を抱える主人公の方なので、甘すぎないのがいい感じ。
『乙女な王子と魔獣騎士』二巻
王子の元婚約者でイトコのお姫様、やって来る。
そこまでやって隠さないといけないということは、この国は女性が王位に就けないか、就けてもかなり男性の方が優先されるということ? その割には、騎士生が男女平等っぽいところが引っ掛かるのだけど…。
そしてベタな感じが楽しいのだけど、そのベタを行くなら、王子を守るために全力を出す必要があって秘密がばれる、という展開が目に見える。どのあたりでばらされるのかな。
『謎好き乙女と偽りの恋心』…三作目。
嘘と真実。嘘も方便だとかWhite lieだとかあるけど、だけど嘘で得られたものってやっぱり嘘じゃないの? という。
あー…うん、何と言うか、うん、簡単に答えが出るものではないけど、それを大っぴらに悩めるのは…学園ものだなあ、という気はする(苦笑)。
シリーズを追うごとに登場人物のリアリティの無さがしんどいくなってくるけれど、高校生くらいの時に読めばもっと楽しめたかなあ。
『異端審問ラボ』
全く期待していなかったら面白かった(苦笑)。表紙、本文に外見の描写はあまりないのになんとなく三人の区別がつくのが楽しい。
この現代よりも千年だか千何百年だか先と思われる世界での話。「食事」がただの栄養補給になっている時代で、雑菌や微生物はかなり排除されている。ほぼ希望の職場に任命されるはずなのに希望外の職に就くことになった主人公が友人たちと事件に巻き込まれ解決に乗り出すことに、の、連作。
古代の食事を再現してみよう、の、料理名の「走れ」ってなんだよと思ったら「DASHI」の間違いで「DASH」とは(笑)。英語かローマ字で(つまりはアルファベットで)書かれているのか、翻訳の問題で一旦英語を経ているのか。
この三人の学生時代の話も読んでみたいなー。
『ラメルノエリキサ』…自分を刺した犯人に復讐を誓う女子高生。
うわあ、これは面白い。題名も、意味のなさそうな文字並びで覚えられないなーと思っていたら、しっかりきっちり意味があった。
幼い日からの継続ではあるけれど、「まだ」高校生だからという点も大きそうな、主人公のこの性格。ハンムラビ法典、復讐の原則(しかもやりすぎ防止)に持ち出されるなんて(笑)。
この姉妹は…うーんでも、姉妹の関係って結構こんなものな気もするなあ。
ちなみに、謎はちりばめられているけれど、別に推理物というわけではない、と思う。そしてそこにリアリティ。
『家康、江戸を建てる』
沿岸部は海水の湿地で真水も乏しい、治めるには益の少ない土地。だったはずの江戸を、あらゆる人出と資金を注ぎ込んで一大都市に仕上げた家康。
指示を出し、意志を貫いたのは家康だけれど、実際に手足となったのは人足たちで、彼らを束ねたのもまた別の者。そんな、ある意味中間管理職の職人たちがやってのけた、江戸づくりの連作集。
文章、もうちょっと書き込んでもいいような気もするけど、このくらいがちょうどいいのかも。地図は欲しかったなあ、とは思うけど。表紙(装丁に使われている絵)だけではちょっと足りない。
何かこう、じわじわとわくわくした。
『アドカレ!』
過労死した父親が広告代理店で働いていて、自身もコピーライターになりたいと模索していた時に見つけた、同じ大学の学生が起業した広告会社。そこでの…お仕事もの、になるのかなあ。
いまいち大学生である必然性はないような気がするのだけど、それは読者層を意識しての問題?
今回、語りや深読み、隠喩はほどほどなのでかなり読みやすい印象。恋愛事情はさらりと(主人公はともかくデザイン担当の方のそれはそれでいいの…?)。
作中の広告、説明だけですべて鮮やかに思い描けるのが楽しい。コンペ、最終的には担当の人の好み…うーむ。
ところで本編とは全くもって関係ないのだけど、ツイッターから窺える作者のお人柄を思うと、あとがきが…まじめだ…とかうっかり吹いてしまって何か申し訳ない(苦笑)。
先日、(何かもう半ば騙してしまったような気がしてとても申し訳ないのだけれども)友人と「シャーロック」の映画を観に行ったとき、ふと訊かれたことで。
ホームズがやたらとワトスンに執着してるようなのをよく見るけど、なんで?
多分この友人、ドラマの「シャーロック」はもとより、原典も読んでいないと思うから、二次創作とか別の創作とかの流れで見かけたのかなと思いつつ。
実際、あの時代男二人でシェアハウスはゲイって疑われても…みたいなのを何かで読んだような気もするのだけど(苦笑)。
でまあ単純に、私は、浮世離れした奇人の「浮世」との中継人としての関係かなーと。当人はそれなりに凡人の枠に入る人だけど、奇人と付き合えるという点において非凡な人かな、と。…天才コンビでもいいけど、その場合、周囲との付き合いもだけどお互いの連携すら取れない気がするな(笑)。
その凡人だけど特殊、というのと、そこに知らずに頼っている(甘えている)、という関係が好きなのだけど、なかなか自分では書けないのだよなあ…。難しい。
キャラ語り(?)ついでに。
二次創作、読む分にはさほど抵抗はないし好きなものも結構あったりするのだけど、自分で書くとなると…となる。多分、商業出版だけでなく例えば友人のオリジナル作品の二次も。
多分、はじめて物語を書いたのは二次だったのだけど。それっきりだなあ。…西遊記のパロディ(という意識は書いた当時はない)も入れると、二作。しかもあれの主人公、トトロだよ(笑)。
何と言うか、何をどう書いても「違う」感がつきまといそうで。人のものを読む分には別物として楽しめるのだけど、自分でとなると、原作との違いばかり目につきそう。で、手を出せない(苦笑)。
自分のキャラクターだと、ある意味内に棲みついているのだけど、他の人のは違うからだろうなあ。あと、やりそうにない(と感じる)言動をした時に、まあそういうのもあるかも、と、自分のキャラクターなら思うかもだけど、他の人のだとそう思えないというのもあるだろうなあ。変なところで完璧主義というか(苦笑)。
よくよく考えたら、歴史上の人物についてもちょっとそういう感覚あるなあ(苦笑)。
「怪盗山猫」を見ています。原作未読。
なのでドラマだけ見ての話なのだけど、ここにきて勝村が大分好きだ…(笑)。キャラクターとして。実際近くにいたら即座に逃げるよ。
自滅型好きだなーっての、いまだに変わらないんだなあ、と、しみじみ。
で、その後ぼーっとテレビを見ていたら、四月のドラマの予告が。えッ…「お迎えです。」やるの?! 実写! あのウサギの着ぐるみいるってことはあれだよね?!
やー。あれ、知ったのは「猫屋」を何本か書いた後だったのだけど、こういうのやりたかったんだよなあ、と(勝手に)悔しがった漫画。うわー、なんか、びっくりした。
『レディ・ヴィクトリアン』
一時噂の的になった未亡人が謎を解き明かしていく話…と思ったら、そういう一筋縄に行く話ではなく。主な視点は、その時々に出てくるメイドたち。…と思っていたら、それはそれで最後の方で違った話が動いていて、入り組んでいるようなある種単純(真っ当)なような。
ちょっともたっとしたところがあって、ツボとまではいかないのだけど色々と気になる。いやーしかし、ヴィクトリア朝、楽しいよねえ…!
『雨の日も神様と相撲を』
相撲好きの両親の影響で、小柄で体格としては不向きながらも十年ほども相撲を続けてきた主人公。中三を目前にして、両親を亡くして叔父のところに引き取られ。行ってみたそこは、カエル様が神としてまつられ、ささげるために熱心に相撲に取り組む村人たち。そうして、カエル様に相撲を教えてくれと頼まれて。
理詰め楽しいな! これだけの理屈を詰めながら、相撲を取るカエル、限られた人とのみとはいえ会話もできるカエル、という存在と近くで起きた殺人事件の解決(?)が両立されるとは。
主人公の冷静すぎる性格もかなり好み。
『エチュード春一番』
大学生になるとほぼ同時に実家で一人暮らしになった主人公が、迷子の犬を保護したと思ったら、喋るわ神と自称するわ。
何百年前かにも一度人になっていたということなので、人と人でないものの感覚の違いがいくらか埋められているところはありそうだなー。でなければもっと頓珍漢なことになるよね(苦笑)。
何が起きているのかは、かなり距離を置いている「読者」としての立場からは結構見えるのだけど、ああもうこの悪意、厭だなあ…。よくあることではあるのだけどねー。そしてそれが、更に厭だ(苦笑)。
ところで、前回は一代だけだった、という言葉が気になっているところ。血筋に憑くか単に子孫を残したいのか、とにかくそういう意思はあるということなの、自称神?
『その姿の消し方』
なんだろう。何か不思議。
フランスで偶然手にした主人公の見知らぬ人から見知らぬ人へと送られたと思われる古い絵葉書。そこに書かれた、詩(推測)。専心するわけではなくとも探して見つけた、他の葉書や写真、関わりのある人々、その人たちとの交流。
淡々と、会話や誰かの言葉すら地の文に織り込まれ、白昼夢や回顧譚めいた独白のようにも思える文章で、のめり込みはしなくてもつまらないわけではない。
それぞれの題名が印象的。
一話(一章?)は結構短く、出典を見ると、掲載誌も何種類かあるし時期が本では前後しているものも。でも、ひとつらなりの話。時間の経過は相当なもの。なんだろうなあ、不思議。
そして読み終えると、淋しさが残った。
『考えないヒト - ケータイ依存で退化した日本人』
十年ほど前の出版なので、主にケータイとその使われ方に関して、今を知っていると薄く感じてしまう部分が。著者の論の延長上に今があるのかどうかはちょっと微妙なところ。
そして、他の人のデータを引いたり著作を引いたり、は、まあいいのだけど、著者の本分だろう猿に関しての諸々が読みやすさ優先の為か中途半端に語られているのと、論を詰めるよりも感覚で断言してしまっているところが幾つかあるのとで、そうでない部分に関しても、どこかふわっとした印象が残ってしまって…。
結果、なんだかなあ、どうだかなあ、と思ってしまった。
『エンドロールまであと、』
作者の名前だけでネットで購入して、届いてまず表紙に、きょうだいの恋愛もの(らしい)というあらすじに、うーん、となってなかなか手を出せずにいたもの(苦笑)。…双子で恋愛、というのは『今日もみんな元気です』で軽くトラウマ…読み返せばなんてことないだろうと思いつつ読み返せないでいるのだけど…。
何と言うか、しっかり青春ものでした。ああ、壁井さんだなあ。ちょっとだけずれているような、でも当人たちにとっては平凡そうな日常とそれが変質してしまうということ。
危惧したほどのきょうだいでの恋愛事情には引っ張られず、ああ助かった、というのが正直なところ(苦笑)。
日常を、貴重と既に知ってしまって映像を残した部長と、映画館の館長の言葉に泣きそうになった。そこで才能があるから進むべきだと言ってもらいたいけど、でも真っ当な大人はそんなこと言ってくれない。
うーん、薄々とは気づいていたのだけど、確認したらやはり。
首筋のあたりの皮膚が妙。荒れているというか、かぶれたようになっているというか、大きなかさぶたを剥いだ後のようというか。なんだこれ?
手触りがおかしいのと、ちょっと色味が違うのとで、多少かゆいかなーというくらいでさほど実害は感じられないのだけど。…病院行くべき?
耳鼻咽喉科のアレルゲン判定の血液検査の結果も受け取りに行っていないし(っていうかやっぱ行かないとなんだよね?)、のどの炎症っぽいのも薬で一旦治ったと思ったのが軽くぶり返してるっぽいし、なんだろうなー。
病院自体はさほど嫌いでも苦手でもないし、待ち時間が多いのも本を読んでいていいなら苦にならないのだけど、土曜潰れるってのがめんどい…。あと、なんでもないときのがっかり感と(苦笑)。いや、何でもない方が断然いいのだけどね!
再来週に有給取ろうかと思っているから、その時に行っておくかなあ。耳鼻咽喉科は、月をまたぐとまた初診料必要になって来るしなあ。うーん。
『文豪山怪奇譚 山の怪談名作選』…山を舞台とした、文豪たちの短い話を集めたもの。
幾つかは面白く読めたのだけど、文体に癖があって(というか昨今のものが文体という程に練られていないというか)、慣れず、文章が上滑りしてほぼ読み飛ばしてしまったものも。音読したらまた別だったかなあ。修行が足りませなんだ。
しかしどの文章からも、今よりも山は闇が濃密でいて、どこか人に親和性がある、と感じられる気がする。
『もしかして彼女はレベル97』…三作目。
前作でほぼ名前だけだったイカちゃん出てきたと思ったらそんなオチ…大人げない大人ってところで誰だ。大人な大人ってそもそもこの人の書く小説にいたかと記憶をひっくり返さなきゃなレベルな気はするけど(苦笑)。
そして、私の中で雀の株が上がった(笑)。しかしこの人は、娘でもいたのかな…そういうわけではいなのだろうか。単に正義感?
ところで今更だけどこの人の小説、十年ぐらいして読み返すと織り込まれた最新のサブカルネタに「古っ」となりそうな予感(苦笑)。むしろ、既に「…古いな」というものあるし。古いんだかメジャーなのかマイナーなのか私にはわからないものもあるけど。
『声のお仕事』…声優業。
29歳で鳴かず飛ばず、事務所には所属しているけどまだ「預かり」状態(仮契約みたいなもの?)の主人公の、奮闘記というかお仕事もの。
人気商売の心細さがひしひしと…。養成所放浪のくだりが、他の分野でもたまに聞く話で、どこもそういうのあるんだなあ…セミプロというか素人上手というか。今回の場合ある程度原因はわかっているように書かれていたけど、実際には何が足りないのかわからないあと一歩の人々。
つい暗い方向にばかり目が向いてしまったけど、基本的には、しっかり足掻いてもがいて頑張っている話。
『神酒クリニックで乾杯を』
風変りすぎる個人クリニックに勤めることになった主人公。
腕は立つけど抜きん出すぎているのと強烈な個性とで流れ着いた医師たちと世間に知られることなく有名人(財界・芸能問わず)の治療をする、というだけで大変そうなのに、更に請け負っているものもあって、と、主人公ががっつり振り回されている(笑)。
この件の首謀者は結構すんなりと見当がつくのだけど、まあこれきっと推理ものではないだろうからなあ。
ちょっと仕事人ぽいくて楽しい。
『殊能将之 未発表短篇集』
短編も上手いなあ。
「犬がこわい」はややミステリ調。でも読みどころは、犬の怖がりっぷりと周囲の冷ややかさだと思う(笑)。この夫婦、なんだかいいなあ。
「鬼ごっこ」、これ歴史伝奇系の序章じゃないの続き読みたい、と思いつつ、文芸部の部誌にこういうの載ってそう。
「精霊もどし」は、飽くまで地に着いているのだよなあ。上手い。
そして「ハサミ男の秘密の日記」、かなり実録なのかもだけど、実録怪談長編の冒頭みたい(苦笑)。
二作目か三作目までしか読んでいないので、全作読もうかな。
上の本の解説を読んでいて、殊能さんのデビューが1999と知る。
わー、その頃「メフィスト」買ってたよ。ひねくれた高校生だな(苦笑)。だから読んだのかなあ、デビュー作。結局最後までだまされてしまって、悔しかったのを覚えてる。
その後、多分二作目は読んだと思うのだけど、三作目読んだかなあ…二作目微妙に思ってそのままかなあ。亡くなられてるというのも、どこかで聞いていた気がするけど…。
そんな事を思ってふと思い出した高校生時、雑誌の「メフィスト」買ってほぼ全部読んでたし、入った頃はまだティーンズハートも読んでた気がするし、京極夏彦も半ばくらいでまた読み始めたのだったか。…何か混沌としているというかある意味拗らせた思春期そのものというか…。
でも、高一で1999年。ノストラダムスの予言云々は、多分私くらいの年代だとそれほど流行ってはいないのだよなあ。何分その年だから、1999年7月が来る前に、と、漫画なんかでそれ系のネタは多かったと思うけど、ブーム最高潮はその前のオカルトブームに乗って、のことだったのかな、と。それだと、物心つくかつかないかあたりから小学校低学年とかそのくらいだろうから、影響与えるようなものもないのだよねー。
そのブームの時に中高生なら、今以上に怪しげな本とか雑誌の切り抜きとか溜め込んだだろうにな、という気がする(苦笑)。
…気分的には、トリプル。
・コミック収納袋を買ったつもりが文庫のものだった(これが昨日)
・眼鏡と本を会社に置き忘れて帰る
・収納袋を交換してもらいに行って鍵を落とす(レジのすぐ下)
いやさあもうさあ…(没)。
『陽性』…トップアイドルが妊娠して巻き起こる騒動。
地味な題、と思ったら、ささやかに(?)ダブル・ミーニングでした。ティンカーベルが生まれ出でなかった子ども、というのも重ね合わせているのかな。
これ校正で修正入らなかったの? となった箇所が幾つかあるのと、台詞でかなり説明してしまっているのが、もう少しなんとかならなかったかなあ。芸能界の感じは(実際どうかというのは別にして)説得力あり。
語り手が章ごとに変わる一人称、というのは、書きやすいだろうけど実は巧さがないと難しいと思う。
筋としては悪くないし一定のレベルはクリアしていると思うのだけど、もう少しやりようが…総合すると、ちょっと残念な感じ。読後感が悪くないのは良かったのだけど。
今日は勤務時間ほとんど、会社の外で過ごしてました。
この時期、学校関係の制服販売(現地まで行く)でてんやわんやで、人手が足りないからと駆り出され。望むところだ! 会社いても、今はあんまりやることないしさー。
そして、当初は営業さん一人でいこうかと思っていた某大学。渡す分は事前に申し込み済なので、代金もらって渡すだけ。…なのに、渡す分に振った番号と申込用紙に振った番号が違っていて、一個一個名前で確認するしかないという事態に。あかさたなはまやらわ、で並べ直そう、となったもののその間にも第一陣が去ってくれない(苦笑)。そもそもの量が多くはなかったから、笑い事で済んだけど。番号順に並べるのにも人出裂いてるのに、なんてこった。
残り十数人分になったあたりで、委員長っぽい人(委員長でなくても「委員長」って呼ばれて気付けば何かと仕事を押し付けられてそうな)が誰々残ってますか、と気にかけてくれ、先生も通りかかって、ラインで一斉通知してくれたり。いやあ、本当にこういう人いるんだなあ。ありがたい。
お昼を挟んで、今度は高校のところに手伝いに。…こっちもだけど、営業さんが行く必要があったからついでに引っ張っていかれた感じだなー(苦笑)。
アルバイト君で、つい先日卒業したばかりの子が希望してここに入っていたらしく、先生と楽しそうに話していたのが印象的。いいなあ。
こういうの、続いて詰まってるとしんどいだろうけど、たまにだと楽しいなー。下っ端でいいなら接客自体は楽しいし(営業だの販売だのの売り込む必要があるのは驚くほど向いてない)。
『雪の殿様』
多分、これだけを読めばもっと素直に楽しめただろうなあ…『六花落々』を先に読んだから、小松尚七は出てこないの?! と、そこにがっかりしてしまった…(苦笑)。
最初の章で、お殿様が首を突っ込んでくる人情ものかなーと思ったら、次の章できな臭く政治が絡んできて、切支丹が絡んできて、最終章ではそれらを込みにしての軽く謎解き風味。構成がちょっと微妙…? 最初の章、諸々の説明含みとしても浮いている感じだなあ。
そしてこれ、続き物?
『美女と野獣』…絵本。
絵が綺麗。お話の、昔話っぽさがなくなってしまったように感じられたところがちょっと残念。最後、美しい姿に喜ぶ、でないところは好き。
『おせっかい屋のお鈴さん』
疎遠だった父親の墓を探しに行って、うっかり墓石を蹴飛ばしたために、江戸時代に恋煩いで亡くなったお嬢さんと縁のできてしまった、銀行員(彼氏あり)。
自分を置いて駆け落ちした許嫁とその相手の子孫を探せ、と脅迫しながら、実はおせっかいやきのお鈴さん。どこかあっけらかんとしたこの感じ。
軽くてサクサク読めるのだけど、狸の列車やからくり絵本と、じんわりしたり、夢を見ない詐欺師や責められるべきなのかと引っかかる教師やに闇を覗き込んだ心地になったり。
…表紙のせいか、時代物と思い込んで、銀行? あれっ現代!? と勝手に驚いた(苦笑)。
『からくさ図書館来客簿』五巻
冥官としての仕事を終えてその後の身の振り方を選ぼうとする人。絵を描きたい。造るはずだった刀のことを報せたい。幼い日に置き去ったことを孫に託した老人、弓を引く上で壁を感じた少女。今回もいろいろな人が出会い、去っていく。
「八瀬童子」のお祖父さんの言葉とそれを受け取る孫娘のくだりで、この人は言葉を丁寧に選ぶんだな、とようやく気付いた。そういうところにも惹かれているのかな。晴明と篁のやり取りも好き。
刀ブーム、そうだねそこでがっちりと後進を拾えたら。刑事ドラマ観て就職しました! なんてお巡りさんや刑事さんも、きっと本当にいるんだろうし(笑)。きっかけは何でもいいから、そこから繋がるかが問題。
最後、何かが起こっていそう…なのにそこで胸に目をやるなよ(笑)。
『異世界居酒屋「のぶ」』四巻
ご飯がおいしそう、よりもメインは、人それぞれの出来事に。美味しそうなものはやはり美味しそうだけど、眼目がそこではなくなってきている感じ。
弟子の成長っぷりや、国家間や商人たちのやり取り、子どもが生まれたりも。
しかし何と言っても、この世界にも醤油が、というところから繋がっている他にも「神隠し」に遭っていた日本人がいた、というのが衝撃。顛末はほのぼのとしているけれど。
まだまだ先が楽しみ。
先日、『スパイラル〜推理の糸〜』を一挙に読みました。…安く入手できたから、というのが…。
はじめの方は読んだことがあって、あと何故か、ひよのの正体(?)あたりも立ち読みしてた。でも結末は知らなかった。なんだそれ(苦笑)。
で、読んで何日か経って、ふと。…あれこの主人公も破滅型…?
正確には、能力はあるのに自己評価が物凄く低くて、冷静にごくごく当然のように、何かを解決する際に自分を犠牲にすることを選ぶ、というところだけれど。
で、この原作の人が好きでちょろちょろと読んでいるのだけど…今まで読んだやつほぼ、主人公そんな感じだよ。そりゃあ私好みだ!(爆) 女子が強いのもいいね!
いやあもうなんだかねー…。気付いてしまったところで、あっさりと書くものに影響受けそうだなーという予感がひしひしと…。理詰めまで真似できると嬉しいけど、それはないな。←
ところで、「ストレンジャー」というドラマを見ました。
で、その最後の方で香取君が口にした台詞が、あまりにも高校時代に部活で書いた猫屋の台本に出てくるものとそっくりで、「不老不死」(正確には猫屋の面々は違うけど)で、「百年ほどしか生きていない」というのは、そういったあたりにいくのかなー、と、ちょっと笑ってしまった。苦笑い。
何と言うか、その一言だけでとても懐かしい気分になってしまった(苦笑)。小説の方は…あの台詞残してたかなー。削ったかも。
SEO | [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送 | ||