虚言帳

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2015.6

2015 年 6 月 3 日 

 『ブラック・ベルベット』
 東西の文化が交わるT共和国に、諸々の事情と用事を抱えてやって来た主人公。D・Fという副作用のないドラッグ、目の前で殺された探し人、様変わりした高校時代の恋人、などなど不穏さをたっぶりと孕んだ異国での、目的ははっきりと知らされないままのミステリーツアー。
 『MAZE』『クレオパトラの夢』に続くシリーズ三作目ということだけど、満は、一作目では主人公だったっけ…? 全て読んだものの曖昧で、出てくる人物が前にどう出て来たかと朧げな記憶を漁るのに疲れてしまった。いっそ、全く覚えてない方が楽しめたのではないかと思うくらいに(苦笑)。
 でも、楽しかった。

 母が旅行に出ているので、夕飯を…前回どう考えても卵丼だった天津飯に再挑戦したくて、天津飯の素、具入りのやつあったよなあ、と探し回っておりました…(没)。
 以前見かけたお店が、棚替えでもしたのかなくって、結局お店三件梯子した。結果…うーん、私には卵を焼く才能はないかもしれない。←
 そして父は遅くに帰宅した上お腹すいてラーメン食べたから今いらないとか。天津飯じゃなくって天津麺がいいとか言ったの誰だ。当然明日の夕飯へ持ち越し。  

2015 年 6 月 4 日 

 朝。
 目覚ましのアラームをまたいつの間にか切ってたなあ、よく目が覚めたなあ、と思いつつ身支度してご飯食べよう、としながらテレビつけたら。…何か、やってる番組がいつもと違う…? 時計をよくよく見たら、いつも起きているのよりも一時間後でした。普段、とっくに家を出ている時間。
 しばらく状況が把握できず、馬鹿みたいに時計を眺め、え、遅刻? 間に合う? 間に合う…のか! と、慌てて家を出ました。あー…久々に全力疾走(自転車)したー…。
 朝早くから開いているスーパーに寄って、朝ごはんと昼食を買い込んで、始業十分前到着! …いや、普段どれだけ早く着いてんだってことでもあるのだけど。そんなに早く行きたかないのだけどな…。
 いやもう。朝から疲れた。

 『謎好き乙女と奪われた青春』…ミステリ寄りの青春もの?
 ちょっとした事件に巻き込まれやすい体質の主人公…ていうそこは、もういっそ体質で通しても良かった気もするなあ。それだけ広範囲に人を操れるなら、何と言うかいろいろ、ちっちゃいなあ、というのと、自負があるなら依頼しないんじゃないかなあ、というのと。あと、生徒会長は途中から全く存在感ないけど…。といった気になったところはあるものの、面白かった。
 ヒロインもう少し甘くてもいいんじゃないかな、と思わないでもないけど、まあそこはさほど。…読みながら何度も、「物語」シリーズの扇ちゃんが頭をよぎったり(苦笑)。
 表紙のイラストがヒロイン(?)とすれば、イメージと大分違うなあ。

2015 年 6 月 5 日 

 『怪盗の伴走者』…シリーズ四作目?
 …もういっそ、番外編でいいのじゃないかと。三章あるうち、二章は怪盗ロータスとその友人らしい検事安西の少年時代の話、残る一章も結局はその二人の因縁話。
 刊行が随分あいていたし、前の話あまり覚えていなかったから、インパクトのある怪盗はともかく、安西さんって…誰、という体たらく(苦笑)。キャラクターとしては、ロータスよりも安西さんに惹かれる。

2015 年 6 月 6 日 

 『掟上今日子の推薦文』…シリーズ二作目。
 一度眠ってしまうと記憶がリセットされてしまう忘却探偵。一作目とは違う語り手。誰かを守りたいと警備会社に就職した青年。
 …あの終わり方で、何がどうなったのか放置のままって…。しかしおかげで(?)、これから読んでも全く違和感はなさそう。

 『ペロー昔話・寓話集』
 そう言えばちゃんとペローの童話って読んだことない、と、『ペローの昔話を読む』を読み始めてから気づいて(爆)。どうせならと、その本の作者さんの訳したものをと手に取りました。
 …昔話は、存分に想像の余地があるところが好きなので、こうやって細部を膨らまされるとちょっと鬱陶しいかも…。というかまあ、どれも教訓話として納めてしまっているところが苦手なのかも。時代も考え方も、そもそも文化も違うしなあ。
 大判の絵本(?)で、ちょっと本の抱え方に困った(苦笑)。

2015 年 6 月 7 日 

『武道館』…アイドルたち。
 幼い頃から歌って踊ることが大好きで、望んで、アイドルになれた高校生の主人公。いろいろと、実際のアイドルのエピソードを織り込みつつ、アイドルだけどただの女子高生でもある様を描いていて…やはりどこか苦さはあるのだけど、眩しい(苦笑)。
 主人公の視点で読んでいるから「どうして?」となるけど、最後に泣いて許せないと言った彼女の視点で見たなら、やはりそれはそれで共感するのだろうなあ。作者がアイドル好きというのはどこかで聞いていて、人数やデビュー当初の感じからももクロが下敷きかなーそれなら成功への道のりかな珍しい、と思ったら、それだけでいくはずもなかった…(苦笑)。
 余談ながら、文中の無料云々について、少し前に友人と似たような話をしたばかりだったのでかなり印象に残った。うーん、もにゃっとするところ。

 『踊り子と探偵とパリを』…一目ぼれした作家志望。
 作家になりたくて、イギリスから家出してパリにやって来た主人公。アメリカの探偵に命を救われ、踊り子に一目ぼれして、やがてその出会いが呪われたダイヤの奪還と尻尾を出さない強盗犯の逮捕計画へと。
 これ、大体このままで児童文学の棚にあっても違和感ない気がするなあ。
 そして何を間違えたか、タイトルに「怪盗」が入っていると勘違いしながら読んでいた(爆)。出てこない出てこない。どうやら、数日前に読んだ怪盗の出てくる本の表紙を同じ方が描かれているようで、それに引っ張られた模様(苦笑)。
 …一つだけ、主人公の血の匂いに敏感という特質が全くもって活きていないのだけど。なくてもいいだろうと思うのだけど、連載ものだったようだし、当初はもう少し違った構想があったのかな?

2015 年 6 月 8 日 

 『誘神』…未知のウイルスと昔からの因習。
 題名に惹かれて、あらすじ見てウイルス・パニックものかな?と借りたら…間違ってはないのだけど、章題が「始まりの始まり」と「始まり」。…これ絶対この一冊で完結してない、と、三分の一くらい読んだところで気付く(実際、一応これはこれで話として閉じているけど本当に「始まり」でしかない)。更には、前作もあるようで(問題なくは読めるけど仄めかしが少し煩い)。著者略歴を見て…多分、『疫神』?
 視点人物の一人とその級友の会話にちょっと苛っとするなと思ったら、伏線というか仕様だったようでした。なるほどなあ。
 面白いかどうかというと…面白くなくはないのだけど、続き(出るのか?)を追いかけたり遡って前を読むかといえば…もういいか。どうにも、ホラーテイストだし。ホラーは基本的には苦手分野。怪談はそうでもないのだけど。

2015 年 6 月 9 日 

 『異世界食堂』…異世界につながる日本の洋食屋さん。
 土曜日だけ異世界へとつながる、日本の洋食屋さん。おじいさんの頃からで、受け継いでいる今の店主は孫。食べに来るお客さんは、国が違えば種族すらも違っていたりと、てんでバラバラ。でも、美味しいご飯の前には対立すら休戦。…何が一番おいしいか、について争ったりはするけれど(苦笑)。
 どれもおいしそうに食べているから、ご飯ってちゃんとご飯を食べることだけに集中した方がいいよなあ、なんてごくごく当たり前の事を思ってしまった。よく本片手に食べてたりするもので…(行儀も悪い)。
 『異世界居酒屋「のぶ」』の他の人の感想を読んだときに、この本を引き合いに出している人がいて、題名だけは知ってた。どっちも、「小説家になろう」からなのだなあ。どちらの発表が先とか何に影響を受けて、とかは判らないけど。

 昨日、自転車と自転車でぶつかりました。
 歩道走ってて、すれ違うところで相手がかばんから何か取り出そうとしたようで、蛇行して。相手が倒れたところに、堪え切れず私も倒れ込んでしまい。
 …いやー、避け切れなかったけどこれ明らかに相手が悪いだろ、と思ったけど、相手、多分中学生くらいの女の子。で、物凄く即座に謝ってたものだから、むしろ下敷きにしてごめんって思ったよ…(爆)。
 今日見たら太ももに痣ができていて、私でこれならあの子は多分もっとできてんだろーなーと…。

 ところで今日、帰宅したらポストに日本年金機構からの封書が。
 届いちゃった?! ――と思ったら、全く別のお報せだった。
 いやあ…この時期になったのは仕方がないのだけど、だけど、まぎらわしい…!

2015 年 6 月 12 日 

 『あなたが消えた夜に』…刑事ものと思いきや。
 「コートの男」が起こした連続殺人事件を追う刑事の話…かと思ったら、全三部中の第三部が、作者の本領発揮なのでしょうか。
 相方の女性刑事さんのキャラクターがはっちゃけていて、えーとあれ、この作者さんこういうの書く人だった?と戸惑ったり(苦笑)。いえそれはそれで好きだったので、最後までそっち路線でいってくれても良かったのだけどなあ、と思いつつ、でもやはり胆はそこではないような気もして。というか、うん、多分違うのだろうな(苦笑)。

 『ペローの昔話を読み解く』
 本当に、先に著者が訳した『ペローの昔話・寓話集』を読んでいて良かった。それでなくても構わないのだろうけど、前提が同じだからわかりやすくて。
 「とさか頭のリケ」、妹姫が消えた、って思うよね! やっぱりみんなそうだよね! とついつい意気込んでしまった(苦笑)。
 うーん、ペローの昔話は、「(当時の)現代風に昔話をアレンジしたよ」ってのでいいのかなあ…? ちょっと違うのか…?

2015 年 6 月 13 日 

 朝、父に乗せてもらって駅まで。駅のホームでA嬢と合流して、次の駅でMちゃんと合流。…新快速の始発なので、眠い…。でも、本当の(?)始発や新幹線よりは遅い…はず。
 初っ端から、Mちゃんからメールで「一号車に乗ったよ」ときて、えっ今ここ居る? 次の駅で載って来るって言ってなかったっけ? と思ったら、普通の一号車に、ということだったようで(苦笑)。普通に乗って新快速乗換だから。
 大阪駅で乗り換えて…一号車が乗り換えに便利、とのネット情報で一号車に乗ってたのに、実際便利だったのは三号車くらいだった気がする。何故だ。
 そしてサンダーバード。三人だから、横並びで通路挟んで一人離れ小島(苦笑)。
 …A嬢が、リクライニング壊れてる、と、背を倒すボタンも押してないのに、体重乗せたら後ろに傾き、体を起こすと戻る。ええっ?!とMちゃんがボタンを見ると…陥没(爆)。そして同じ状況。
 私たちが乗った時点ではまだ結構席が空いていて(指定席)、車掌さんが来た時にあいてるとこあったら変えてもらったら?と言っていたのだけど、次の駅がすぐだからか、回ってきたのは新大阪を通過してしばらくしてから。それまでにすぐ後ろの席のお客さんが乗り込んできて、背もたれが倒れるのを迷惑そうにしていたけど、少し寄りかかると倒れるんだよ…という、いたたまれない状態。
 で、車掌さんに言ってみたら。座席の方向を入れ替えた時にちゃんと嵌まってない、ということで…すぐ済むかと思いきや、二人ともが席を立ち、後ろの席の人が下ろしていた台も戻してもらい、がんがんと打ち付け(?)、ようやく解決。陥没していたボタンも復活。そういうものなんだ!? …もしこんな状態になった時は、嵌めれば解決するって、一つ賢くなった(苦笑)。
 サンダーバードで約三時間。その間、夜行バス(新幹線開通したのに…)で先についているはずの遠山とほろほろとメールしたりしつつ、大体寝てた気が。
 そんなで金沢駅で遠山と合流して、ホテルに荷物を預かってもらいがてらチェックインの手続きをして、近江町市場(そうだった市場って土曜はやってたんだ。日祝休みだけど)でお昼ご飯を食べて(九時くらいにご飯を食べたという遠山の注文はかぶら蒸しだけで、お店の人に四人なのにほぼ三食で怪訝そうに確認された)、この日の朝に(←)行くことを決めた忍者寺(妙立寺)へ。
 やー、楽しかった。忍者はいない忍者寺。ガイドさんつきだし要予約だしで好きに見られるものではないのだけど、面白いなあ。
 あと、最初にお金払って予約者の名前と人数言って云々、と、行動指示をアナウンスしていた時に、おつりでないようにってお金ある?とやりとりをしていて、後半さっぱり聞いてなかったという、ベタな失敗を四人総員でしてしまったのが感慨深い…。学生時代にやったことないよこの失敗。大体、聞いてない人を冷たい目で見てた(酷)。…まあ、浮かれてたってことで。
 その後、斜め向かいのお饅頭屋さん(?)で酒饅頭があったから買って、でも日持ちしないから宿で食べようかなーと思っていたら、結局各々何かしら買ったからそこで食べさせてもらって、見かけた寺カフェ(色々と微妙だったけど本当にお寺の本堂に喫茶コーナーって! 名前が惹かれるでしょうよ!)でお茶して、昔の建物が残っているというところを覗いて、これも朝決めたからくり館に行こう、バス停? タクシー? とりあえずバス停目指してタクシー拾う? と、移動。
 うん、タクシー。…遠山が頑張って頑張って手を振った…(笑)。しかも、行き合った場所が悪くて、ちょうど道路からの視界が遮られる場所で。コントのようだった…(笑)。
 からくり館、面白かったけど時間が足りなかったなー。展示のパズルが好きに試していいものだったから、それに夢中になってあっという間。帰りはバスで。
 夕飯食べて、ホテル戻って、私と遠山はお酒飲む気満々でした。だって泊りがけなら飲むよ! 飲む人いなかったらないけど、いるなら飲むよ!
 …でまあ案の定、食べ過ぎたのですがね…。
 お酒自体は、まあ、最終的にそれぞれ日本酒を四合半ずつ飲んだ程度だからそこまで大量に飲んだわけではないのだけど、いつもながらにつまみがね…。夕飯しっかり食べてさらにドカ食い。
 あと、遠山は明日の朝入るからと私が最後にお風呂に入ったのですが。他二人は先に入って、私が入ろうとした時点では多分寝てたのですが。その状況で。…熱湯しか出ない…。
 いや、我ながら、その時点で既に、えこれってお酒飲んだせい? 酔っぱらってる? と自分の信用の無さに途方に暮れまして。フロントに電話しようにも、深夜だし電話風呂場の外で他三人もう寝てるしもう一度服着るのも面倒だし。
 結局、熱湯溜めて(しばらく置いたら入れる温度にならないかなーと思ったけどそれは無理そうだった)、そこにタオル浸して拭くだけに終わり。そこで翌朝入ろう、と諦めないあたりは確かに酔ってる(髪だけ翌朝洗い直した)…しかも拭いた後の記憶が定かではないのだけど、朝にはホテルの夜着に着替えて布団の中にいたから、誰かが引きずって布団に放り込んだなら後で文句言われてるだろうしちゃんと戻ったのだよな…?
 というかお湯。水を出そうとしても熱湯。
 色々と記憶を絞り出してもそうだったと思うのだけど、Mちゃんに、水しか出ないならわかるけど、お湯じゃあ…と言われた。いや私だって思うよ?! ボイラー壊れたり電源落ちてて水ならわかるけど、ボイラーがんがんに焚いて熱湯ってわけわからないよね?! だけど酔っぱらいの勘違いとするには悔しいんだよ!
 そんな、他人にはどうでもいい藪の中な状態で翌日へ。  

2015 年 6 月 14 日 

 金沢から帰ってきました。そのうち、備忘録に旅日記を上げたい…さてどのくらい記憶が残ってるかなー(爆)。
 いろいろと、あまりにもネタすぎて大阪からサンダーバードに乗ったところで思わずメモを取ったので、その何時間分かだけのやつは残っているのだけど(苦笑)。いやはや、ネタを求めて旅立ったかと思うくらいに。
 そうそう、高校が一緒だった友人たちと総人数四人でした。

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 二日目、朝。
 元から、「ご飯食べにい十五分くらい前に起こして―(他力本願)」と言っていたので、そのくらいに声をかけてもらって起きる。あー…二日酔い(爆)。というかいつも思うけど、これって食べ過ぎのせいなのか…?
 朝ごはんは、簡単なバイキング。…どういったきっかけだったか、何故か『ジョジョの奇妙な冒険』の話に。二人は漫画読んでるけど、残り二人は「アメトーク」の「ジョジョ芸人」の回見た程度なのだけど。…本当、どうしてだっけ?(苦笑)
 東茶屋町のお店を覗きつつ、見学できるようになっていた昔のお茶屋さんを眺めたり。燕の天下だった。あっちこっちにツバメの巣。器用に、明かりの上にちゃっかりを巣を置いてるのもいるし。
 お昼ご飯に、自由軒のオムライス。やー、これ、もう一度食べたかったのだよねー(一度目は数年前)。
 21世紀美術館に移動して、ふらふらと歩き回って、和菓子作り…に行く前に、ちょっと時間があったので、アイス食べようかーと言って、私は念願のカキ氷(笑)。今年初だそういえば。夏はアイスよりもかき氷〜。
 和菓子作り、遠山が余った分で葉っぱも作っていて、やっぱこいつ凄いなあ、と思ったり。
 その後、すぐ隣の兼六園に。
 …梅林があるのだけど、梅の身が沢山なってるし落ちてるし…。拾っちゃだめかなこれ、と思ったよ(苦笑)。
 あとはもう、駅でお土産買って、帰りもバスの遠山を置き去って(爆)サンダーバードで帰宅。帰りもほとんど眠ってたな…。

2015 年 6 月 15 日 

 『教えてください。野坂さん』
 絵手紙のような黒田さんの質問に、短く深く返す野坂さん。
 もういっそ、総ルビにしてこっそり絵本コーナーに潜ませて、「なにこれ?」と思われながら子ども心に種を蒔いてしまってもいいのではないかとか。一問一答ではないけど、簡単に答えるというのは難しくて、例えば禅問答。

 『四季彩のサロメまたは背徳の省察』
 主人公がねじくれてるなー。人間関係破綻してるなー。ちゃんと友達作ってじれったいような恋愛をすべきだったと思うよ。
 …というか実のところ、「カラス」にほとんど持っていかれて、色々と吹っ飛んでしまって(苦笑)。
 「カラス」って大鴉と関係ある? 主人公じゃないみたいなのに妙に主人公っぽいよ? なぞと思っていたら、それもそのはずで黒猫さんの若かりし(幼き?)頃でしたか…。そのあだ名でお姉さんの名前同じで別人とか…この作者ならなくはないかもだけど、でも多分同一人物だよねえ…。

2015 年 6 月 16 日 

 『居酒屋まるの千夜一夜物語』上…居酒屋の人々。
 やたらと人以外のお客(狼男や猫又や吸血鬼やらから神様、童話の主人公まで様々)がやって来る居酒屋。
 店主の一人称で語られて、地の分がほぼ突っ込みと感想で埋まってて…ちょっと煩い(苦笑)。あと、吸血鬼がくどい。
 常連とのやり取りや、誰がどんな風に来るのかな、というのを楽しむ小説かな?
 惜しむらくは、語り手が店主だからかおいしそうな描写はあまりないのだよねえ…料理名だけはやたらと並ぶのだけど。『異世界居酒屋「のぶ」』とか『異世界食堂』みたいなのを想像していたから、何かなあ、となってしまった(苦笑)。読みやすくはあるのだけど。
 とりあえず下巻も予約しているのでそのうち。

2015 年 6 月 18 日 

 『ソードアート・オンライン』三巻…アスナを探して。
 再読。

2015 年 6 月 19 日 

 『ソードアート・オンライン』四巻…再会。
 再読。うーん、うーん、茅場さんがずるい(苦笑)。かなり酷いことをしているのに、こんな人柄に接してしまうと、憎み切れないよねえ…。
 ニシダさんの名前(出てきたのは前巻だったっけ?)に、再登場ないかなあ…と思ってしまったけど、アリシゼーションとか、もう出る余地ないか。日常の短編集とかそのうちでないかなあ。

2015 年 6 月 20 日 

 『地下水路の夜』…短編集。
 特にテーマがあるという感じではなく…強いて言えば、中年以上の人が主人公ということくらい? 全体的に、特に盛り上がりがあるわけでも落ちがあるわけでもなく、という感じで、物語を期待していた身としてはややもやっと。
 大げさに言えば、平凡な人生の一部をまとめた、というような話が多くて。
 唯一女性が主人公だった「朗読者」と、最後の、バーの話はオチ(?)も含めてなかなかに好みだったけれども。ちょっとアレンジすれば、「世にも奇妙な物語」にも使えそう(苦笑)。

 『星読島に星は流れた』
 数年に一度、隕石が落ちてくるという島に建てた個人所有の天体観測所。そこで毎年開かれる集いに参加することになった、地方で訪問看護を行っているお医者さん、が主人公。
 …孤島ですよ(笑)。
 さらっと読んでしまって、あまり残るところもなく読み終えてしまった。主人公の、厭世観というか…あまり覇気のないところにリンクしてしまったのかなあ。最後の、二人の対話は唯一残ったし、「地球最後の日」という言葉とその解釈も、面白いとは思うのですが。

2015 年 6 月 21 日 

 『居酒屋まるの千夜一夜物語』下巻…やたらと人でないお客の多い居酒屋のお話。
 今度は北欧神話絡んできた、と思ったら、ロキがものすごくはた迷惑。トリックスターとはいえ(苦笑)。その解決方法が、総集編というか大集合、だったのがちょっと楽しい。そうやって活かしてきますか。
 …相変わらず最後まで吸血鬼は鬱陶しかったけど…(酷)。
 あとやはりどうしても惜しむらくは…食べ物屋さんなのに、別に食べ物がおいしそうに描かれているわけではないんだよなあ…っていうのが…。しかしまあ、楽しそうではあります。

 『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』23巻…花ちゃんの回顧、後篇。
 …何気に井上君の株が上がる(苦笑)。やー21巻がひどかったからさー。余計に。←
 ばたばたとしたすれ違いっぷりが面白くて、今だともうちょっと器用に連絡取れてしまうか、途絶えたところでもうつながる術がなくなってしまう(つなげる気がなくなる)かになりかねない気がする。ママチャリたちの無軌道な頑張りぶりが心地いいなあ。

 『子どもの貧困連鎖 教育現場のSOSを追って』…高校生の、中学生の、小学生の、幼稚園児の、子どもたちの貧困。
 子どもが苦しんでいるということは、親も苦しんでいるということ。そこが「連鎖」で、子どもが小さいほどに、語るのは親な分だけ目立ちもする。
 中学生より後は学校の先生や親が語ったことがほとんどで、高校生は本人への直接取材…で、時間が取れないから学校行く途中とか仕事行く途中とかに話を聴くことがほとんど、というところに深刻さを感じた。
 貧困なんてまだあるの? …見え辛くなっているための、誤解。知られることが「恥ずかしいこと」になっている分、より隠れている。
 そして現状私だって、実家暮らしで両親健在だからのほほんとしているけど、今の給料で完全に一人暮らしとかシングルマザーとか結婚したけど旦那無職とか、両親の介護とか…ってくると、呆気なく生活がかつかつになるのは目に見えてる。これは子ども(と親)に焦点を絞った本だけど、セーフティ・ネットなんてもう破綻してるよね、という気もする。

2015 年 6 月 23 日 

 『春や春』…俳句甲子園を目指す高校生。
 幼い頃から俳句が身近にあって、ちょっとしたきっかけから俳句甲子園を目指すことにした女子高生。俳句や詩といった、言葉が少なくて取りようも曖昧なものはどうにも苦手だったので、面白いかなあ…と不安に思いながら読みはじめ。森谷さんだから、と借りたから。
 人にどう受け止められるのかが不安だけど好きなものがある、それが全てではないけど好きで、否定されると哀しくなる。そんなものがあれば、全く問題なかった。
 言葉や感情を一生懸命に掬い取っていく登場人物たちがみんな優しくて、そういう話でもないだろうに泣きそうになった。高校時代も思い出しつつ。大好きです。
 俳句甲子園って、単に俳句を作って審査してもらうだけだと思ってた。チーム戦って、講評がディベートって、と、驚くばかり。ちょっと実際やってるところ見てみたい。NHKとか、ドラマ化してくれないかな(苦笑)。

2015 年 6 月 24 日 

 『君の隣に』
 添えられている「the place I belog」って題名の英訳じゃないよね?と思ったら、「君の隣に僕の居場所」ということなのかな。居場所を探している人たちの話、だったのかと。
 章ごとに語り手が変わって、はじめはデリヘル体験入店の女子大生、そのお客だったサラリーマン、とそのままいくかと思ったら、学校の先生だの元警官だの、で、こいつが!と思ったら…最後の章、え誰これ、という意外な語り手でした。
 誰かを好きになるってちょっと怖いなと、思ってしまった(苦笑)。語り手のおかげで、最後の終わり方は明るかったのだけれど。

 友人から、結婚報告のメールが。写真付き。
 結婚するよーということ自体は聞いていたのだけど、こうやってちゃんと報告が来ると、何かしみじみと…世の中って変化してるんだなあ、という気がする(苦笑)。
 数少ない(笑)既婚の友人。幸せになれよーとしか言えないけど、本当に。

2015 年 6 月 26 日 

 『酔(ゑ)ひもせず』…俳諧師と絵師のコンビ。
 屏風に描かれた犬が動くのを見た遊女が消える、という「ふしぎ」をおいかけて。珍しくあまりわだかまりなくハッピーエンド?と思ったら、落としどころはそこなのか…。
 しかし正直、お役人さんたちの方がキャラは立っていた気がする(苦笑)。

2015 年 6 月 27 日

 『祟り婿』
 婿? ていうか今回の視点人物誰だ? …と読んでいくと、ちゃんとしっかり説明してくれます。そりゃそうか(苦笑)。
 いつも通りに連作仕立てで、怪異を一切認めない、押しかけ奉公人が皆塵堂へ。太一郎、人あしらい(?)が上手くなったなあ、と思ったら、地味に器の小ささが見えたり(笑)。
 刀の呪いは恐ろしいけど、可笑しくて怖くてさっぱりと楽しかった。

 『十二大戦』…西尾維新と中村光
 十二支を背負った(?)十二人が、優勝者のみがどんな願い事でも叶えられるという「十二大戦」に挑む。
 …西尾維新だなあ。少年漫画だなあ…。何と言うか、どちらも「らしい」も「ぽくない」もあって、相性いいなあ、と。
 ちなみに西尾維新は、小説はある程度読んでいるけど漫画原作までは追ってない。ということで、そもそもの始まりであって後日譚の『大斬』も読んでません。どうなったのやら。

 ベッドマット(マットレス?)が届きました。
 ええと…ベッドを購入したのはもう十数年前なのだけど、マットレス別売のものでした。が。我が家に他にベッドはなく、家具売り場とかで買ったわけではないので、多分説明文も読み飛ばしていて。
 結果。
 何の疑問も抱かず、ベッド台に布団敷いて寝てました。十数年。
 去年だったか一昨年だったかに、友人がベッド購入の時に「マットレスの上に布団敷かれる方がいらっしゃいますけど、要らないんですよ」と言われたー、というのを聞いて…ん? マットレス? と、ようやく何かおかしいなーと気付いたのでした(爆)。
 気付いてからも、問題ないといえば問題ないんだよなーと、放置してました。フローリング(板敷)に布団引いて寝ている状態でも問題ないって…。
 とりあえず、物は試しと。布団もいい加減へたってきていたから、いいかなーと思って。
 しかし、ホテルでベッドに寝ることもあったのに、全く違和感も感じなかったのだよなあ。

2015 年 6 月 28 日 

 『下鴨アンティーク』
 亡くなった祖母の遺した着物はどうやらわけありで、何かが「憑いて」いる(というより『残って』だと思うのだけど)。それをなだめるために主人公(女子高生)と兄の友人で下宿人(大学講師)と兄(一応古美術商)が知恵を絞る、というような。短編三本。
 さらさらっと読めて、いい意味で綺麗事が前面に出ている物語ばかり。
 人物の挿絵がほしい、とは思わないのだけど、主人公が来ている着物のイラストは見てみたいなあ…。想像はするけどきっと想像しきれていないよ(苦笑)。
 もう二巻が出ているのだけど、図書館には入っていないなあ。もう少し待てば入るのか、買った方がいいのか。文庫だしなあ…。 

 『トリックの教科書』
 超能力者としてテレビで取り上げられた人たちのネタを暴く(?)、という本。復刻版とのことなので、刊行年よりも内容は古い。
 著者の立ち位置が、超能力はあると思うけど超能力者のほとんどはいかさま、というのが面白い。フーディーニだなあ(苦笑)。
 ちなみに、私が小説なんかで好きな設定は、超能力者がマジシャンとして活動してる、です。何かやらかしてしまっても「手品ですよ」と切り抜ける、もしくは、タネを覚えなくても成立してしまうという感じで(苦笑)。まあ実際超能力者がいたら、隠してる方がありそうだしね。

2015 年 6 月 29 日 

 『化け芭蕉』…芭蕉の死から始まる物語。
 まだ若かったころ、あそこで違う道を選んでいればどうなっていたか。その想いに応えるように、仕える主人の若すぎる死から立ち直り切れずにいた自分に出会う。
 ここで、飽くまで老いた芭蕉が主人公なのではなくて、幽霊か妖怪のように立ち現れる芭蕉を警戒する若き日の芭蕉(この俳号は使っていない頃)が主人公、というのが面白い。芭蕉の描写も、怨霊めいているし。
 最後の結びも含め、晴れやかなのだけど、寂しさの残る物語。

2015 年 6 月 30 日



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