『宝石商リチャード氏の謎鑑定』二巻、三巻
カテゴリ:人情譚。…で、私の中では落ち着きました(苦笑)。ライトミステリという程でもないしなあ。
主人公と片思い相手の谷本さん、何も進展しないまま行くかと思ったら三巻でちょっと動いて、そこが動いたことでリチャードとの関係も大きく動きそうっていう。
リチャード、どうなのかなーと思っていたらドラマの「クレオパトラな女たち」の主人公の親友の立ち位置だった…(まだこの時点でどう思っているかを本人がはっきりとは伝えていないけど)。いやあれは切ないよ…。
ていうか、お母さんも勘違いするレベルだったのか―。実際に見聞きしたならともかく、小説や漫画の中っていくらでも過剰な言葉って出てくるから、周囲の反応も書き込んでくれないといまいちわからないのだよなあ。
『異世界食堂』4巻
…あれ。勇者っておじーちゃんだと思ってた…。うーん、借りて読んでいると、こういう時に確認ができないなあ。
あっちこっちでつながって、ご飯美味しい、はやや控えめだったような。
『魔都』
独特の文体に惑わされて、辻褄が合っているのだかどうだかも最早わからない(苦笑)。
鶴の噴水が歌を唄う、というところに惹かれて手に取り、もう、何が何だかの酩酊感。
『なぜ日本のフランスパンは世界一になったのか』
日本におけるパン食文化の進展をかなり大雑把に(というかある程度見聞きした範囲内で)ざっくりと。
題名から、パンの世界大会で一位になった人でもいたのかと思ったら、別にそういうわけではなくて、フランスをはじめとしたパンが主食の国の人にも日本のパンは美味しいね、と言われるている、ということらしい。
そして結論としては、もはや主食はパンやらコメやらではなくおかずではないか、という…それはそれで納得したけど、題名から考えると「あれ?」となる(苦笑)。
『一行怪談』…一文の怪談集。
ここから広げられそう、と思いきや、これ以上に広げようもなく完結している感も。面白い形態。
一文で終わるので長く集中力を保てなくても問題なくて、旅のお伴に最適でした。
『俺たちはそれを奇跡と呼ぶのかもしれない』
主人公の一人語りで、しばらくはなんだか煩いなーと思っていたのだけど、目覚める度に他人になっている、という出発点から少し落ち着いて周囲を見られるようになってからはもう、一気。
一方的な断罪や排除にならなくて良かった。
『ホームズ、ロシアを駆ける』…ロシアの作家による、ロシアを舞台にしたホームズもの。
…ん? ホームズ、これ、推理してる? えっ、ホームズってこんなにワトスンのことわかりやすく好きだった? なんだこれ? と不思議に思いながらも何作か収録されているので多少慣れて読了。
解説読んで、もろもろ納得しました。なるほど、独自進化を遂げていたのだねー北の大地で。
しかし個人的には、ホームズがワトスンに優しすぎると、何があったんだろう、何企んでるんだろう、と警戒する…(苦笑)。
『宝石商リチャード氏の謎鑑定』4巻…リチャードを追いかけて渡英。
…ここまでくるとあれだけど(「上には上がいる」)、リチャードが挙げた「勝手に勘違いされて困った」例は、そこまで勘違いされるほどではないような気がする…いやまあその場の雰囲気とか空気ってものがあるからどうだかわからないけども。
物語はじまりからうだうだ昏迷する正義の内心にいささか辟易としていたのだけど、解決案の力技に噴いて(多分それ解決しない)、誤解もちゃっかり利用したところに大笑いした。
『LEAK』…藤堂比奈子シリーズ4巻目
お金を体内に山ほど詰め込まれて発見された遺体。重さの言及がなんだかリアルだ、と思った…。
『お化けの愛し方』
読みやすい文章で、中国を根幹に、そこから影響を受けての日本、東南アジアやヨーロッパの物も軽く、お化け…というか、生死を越えた男女の話(関わり)についてまとめたもの?
文章読みやすいなー。さすが。
『ZERO』…藤堂比奈子シリーズ5巻目
冒頭の手紙は、前巻から引き続き。ちょっと薄めだなと思ったら、このシリーズ初の、事件が終わらず続いた…。
ドラマの方とは違う展開だったんだなー。
『ONE』…藤堂比奈子シリーズ6巻目
弟はいくらか慕っているような気がしたけど、そうでもなかったのか、それでは救いにならなかったのか…。
『僕が殺された未来』
六十年後の未来から来たと主張する少女が言うには、片思いの女の子の誘拐事件に巻き込まれてか僕は殺されるのだとか。
それでも、誘拐された彼女を救うことを優先するのは…健気というか、そこに人命尊重ではなく恋愛がメインでいく時点で、ちょっとだけ微妙な気が(苦笑)。そしてタイムリープの一般化は、もうちょっと取り締まられてそうな気がするけども。
会話のテンポはよかった。
『迷: まよう』
アミの会(仮)のアンソロジー。
本っ当、ここのアンソロジーは安心して読める。好みの差はあっても、どれもこれも面白いのだよなあ。不穏さたっぷり。
『遠く海より来たりし者』
社史編纂のために訪れた倉庫で見つけた、一人の女性が書いたと思われる手記。そこから明らかになるあれこれ。
物語の大半はその手記で、現代パートは少なめ…というか、補足っぽいというか。
うーん、再び(三度?)現代パートに戻ってからの言うなれば「解決篇」に入ってからがちょっと長かった気がする。
丁寧に伏線を回収していったのはわかるのだけど、もうちょっとさっくりまとめられなかったものか。
『お迎えに上がりました。 国土交通省国土政策局幽冥推進課』
地縛霊を説得して所謂「あの世」へと送り届ける、公務員(生死問わず)。
…これ、人の職員の利点(?)は給料もらえるというのでいいとして、人でない職員の方の利点は…? 言及あるかと思ったのになかったなあ。
読みやすくて、人情譚としてもいい感じ。二章で触れられた課長や先輩の状態がそのままだから、シリーズ化するのかな?
『7人の名探偵』…新本格30周年記念アンソロジー
七人のアンソロジー集。表紙に使われているこのカット、好きだなあ。
テーマが「名探偵」だからか、シリーズものの探偵を持って来ている人が多かったような。どれも面白い。
最後の綾辻さん、これちょっと反則(笑)。
『ソードアート・オンライン』20巻…ムーン・ルクレイド後編。
………終わってないじゃん。
いや。ここで終わるらしいけど、それなら書かなくて良かったんじゃあ…個人的に書きたいのはわかるけど何と言うか、いや…うーん。
一巻の、あの潔く切り落として話をまとめた良さはもうないのかあ。アリシゼーション入った時点でそうだったけど。アインクラッド編も、書き直しているし…。
キャラクターを変に掘り下げるよりは、物語を描いてくれた方が好きなのだけど。うーん。
『図書の修理 とらの巻』…図書館における本の修理の仕方。
個人での修復ではなく、飽くまで、「図書館における」。なので縁はないのだけど、ぱらぱらとめくったらイラストが可愛らしかったのとわかりやすそうだったのでなんとなく手に取る。
新人司書のとらみちゃんがグーテンベルクや蔡倫やミネルヴァに修復の仕方を教わる、というミニストーリー(?)も展開していて、そのやりとりがちょこちょこ可笑しい。グーテンベルクさん、お茶目(笑)。
破れの直しくらいなら、実践できるかな。とりあえず、セロハンテープは使っちゃ駄目。確かに、劣化もの凄い。
『米澤穂信と古典部』
対談が主。他に、講演会の書き起こしや読者や作家からのQ&A、単語辞典(?)、作者の作品コメント、古典部四人の本棚。
本棚、四人の時代設定ではなく、現在入手できるものでのイメージ優先?(2000年設定だと手にできないだろう本があるような…新装版とか)。
あと、ホータローの中学時代の読書感想文のあれこれの短編。
…裏表紙、もう一冊「太宰治」も重ねてほしかったなーどうせなら。
もう一度、シリーズ読み返したくなった。というか、この四人、私の一学年下かー。
『猫は宇宙で丸くなる』…猫が出てくるSF短編アンソロジー。
どれを読んでも、猫らしい感じがして面白い。
『惑: まどう』
やっぱり面白かった。セット作の『迷』よりも、こちらの方が、柔らかな着地が多かった…かな?
法月さんのまさかのSF(?)に吃驚。永嶋さんは、相変わらず悪意がなんとも…。いやしかし、どれもいいなあ。
『真夏の雷管』…道警シリーズ。
行方知れずの小学生と盗まれた爆弾の材料(になり得るもの)の行方をめぐっての話。
読んでいる時期のせいか、真夏という設定を忘れて「暑い」という描写に何度も驚いてしまった(苦笑)。
ああでも、事件は解決したけど何も解決してないよなあ…。やだなあ…。
『宝石商リチャード氏の謎鑑定』5巻…これからの話と、過去の話も。
就職活動とバイトの時間配分に悩んでいるけど、今って企業説明会、土日が中心なんだ? 私の時はほとんど平日だったしそりゃあ土日休みのところのが多いからむしろその日に説明会されたら、そういう休日出勤ありってことだよなあ、って思ってたけど…学生が就職活動に精を出して講義に出ない、って問題になっていたことがあったから、変わったのかな…?
そして文中で出てくる「メール」は、「ライン」のが違和感ないなと思ったり…。あ、でも、メールをラインみたいな感じで見られるのもあるんだっけ…?(ラインやってないからよくわからない)
いろんな人がいて、いろんな世界が織りなされているなあ。
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