『蜃気楼の犬』
年の離れた、妊娠中の妻を溺愛する刑事。事件を解決するのは、犯罪者を捕まえるのは、正義のためではなく、妻と生まれてくる子どものため。
それはそれでありだと思うし、奇想天外なようで案外そうでもない事件の真相も、すっきりとしたものは何一つないなりに面白いな、と読んだのだけれど。…てっきり、奥さんの出自なり結婚した経緯なりに何か込み入ったものがあって、最後の章で明らかになると思いきやそれは放置なのか…妙に思わせぶりな書き方してたのに…。
章ごとに写真を背景にしたつくりが凝っているなとは思ったけど、やや煩いかなあ。
シリーズ化してもおかしくない感じ。
ドラマ、今期はそれほど見ていないなー。「ON」と「そして誰もいなくなった」くらい。どちらも内容が重いから見るのにちょっと気構えがいる(苦笑)。
ところで「D.Gray-man HALLOW」、最初に見た時から思ってたけど…EDが、神田が主人公っぽいのですが…(苦笑)。先の展開を知らないのだけど、メインの話が展開するの、かな?
いやあ。
大学の児童文学概論だったかで、アニメのOPとEDを見て(その時見たのはポケモンの一番初めのやつ)、こういう構成を取るんだよ、と解説したものがあったのですが。
基本的に、OPは明るい曲を使い、登場人物紹介を兼ねるので主要人物がそれぞれのキャラクターを端的に表したカットとともに登場、敵対人物との対立図やこの先の展開のカットも。EDは穏やかだったりしめやかだったりな曲を使うことが多い。
…というのを念頭に置いて、ついつい「あーなるほどなるほど、その通りだ」と見てしまう(苦笑)。シリーズが大分続いたやつは、過去映像のカットバック使ってるの多いなーとか。
そう言えば、そういう意味で、「はんだくん」のOPには度肝を抜かれたのだよな…ある意味本編を象徴してはいるけど…主要登場人物あらかた出てるけど…一話目だけの仕様かと思ったらずっとあれで「ええー」ってなった(苦笑)。いやあ…清々しい出鱈目(ある意味合ってる)OPで…(笑)。
『冥官小野篁 ―浦嶋子伝説と真井御前―』
小野篁が出てくる物語って結構少ないのだよね、とわくわくして手に取ったのだけど…古代史読解ネタだったかあ…。
篁の冥官働きは前提として、神がいることも半ば前提で、内容としては政争が中心のようなそうでないような。極端にキャラ立ちしていたらそれはそれでげんなりとするのだけど、登場人物に魅力を感じられないというのも読み辛さが。
割と淡々と、一度は後宮に入った女性の物語だと思うけれど、中心は古代の民と新勢力(藤原氏)の対立があった、という話かな。
あと、キリスト教を信仰する人たちが古代に渡来して根付いていた、というのも。
『失恋覚悟のラウンドアバウト』…同じまちを舞台に繰り広げられる恋の話。
ばかばかしいコミカルさが楽しい。短編を重ねて、最後でそれまでの登場人物がまとめてあっちこっちで繋がっていくつくり。
文章の主体が会話なのだけどそれが少しくどさがあるのがつらいけど、勢いで読めるのはいい、のかな。最後の四コマも面白かった。
『へろへろ』…雑誌『ヨレヨレ』と「宅老所よりあい」の人々
読もうと思ったきっかけは新聞の書評だったのだけど、図書館で順番を待っている間にその内容はきれいさっぱり忘れ去り、さて何だっけと開いたら…のっけから、なんとも妙に引き込まれる文章で、なんだこれと思ううちに読了。
老人ホームに入らないための老人ホーム。すべては一人の老人が、野垂れ死ぬ覚悟を持って頑固に暮らしているのを知って始まったことだとか。最期まで、らしく、のびのびと生きていく。
深刻になりそうな内容を、なんて軽やかに描くのだろう。
『風は青海を渡るのか?』…シリーズ三作目。
何故か今回、前半読みにくかった…何故…? 承の巻という印象。
『改貌屋』
天才的な形成外科医の個人クリニックでバイトをすることになった麻酔科医。物語の始まりが新人さんから、は、定番。
この一巻で丸く収まっているけど(解決法があれでいいのかとは思うけど)、シリーズ名っぽい副題(?)がついているということは、シリーズ化するのか…?
伏線の回収の破綻の無さとわかりやすさが気持ちよく読めるところだろうとは思うものの、もうちょっと混沌というか、関係のない事象も紛れていてもいいのにな、とも思う(苦笑)。
『カプセル―新潟少女監禁事件 密室の3364日』
主には、裁判の傍聴記録。知れば知るほど…遣り切れなさと理不尽さばかりが際立つ。
『遺跡発掘師は笑わない 悪路王の右手』…シリーズ四冊目。
前後編(多分)だった。
今回は、震災から二年が経った陸前高田が舞台。宅地を再建設するための、調査だけして埋めてしまうための発掘調査現場というのが、また…。
悪路王、一般的に誰を指すかは知っていたのだけど、一体何で知ったのかが思い出せない(苦笑)。
『いかさま』…大阪でよろず相談所をやっている男と事件。
さくさくと読了。解説によるとアクションものとのことだけど、武闘派ハードボイルド…と思った(苦笑)。
新装版のような感じで、元の本が出たのは二十年以上前、なのに、ところどころ書き換えたのだろうけどそれほど古びた感じはないなあ。ある意味時代物っぽいというか。
『学園キノ』五巻…野球をする、の巻。
毎度ながらにばかばかしいのが楽しい。
…ん? マネージャーの「言わなきゃ」っての回収された? 読み飛ばすか読み間違えるかしたかな…?
『サカタ荘221号室』…エッセイ集+漫画とコミックエッセイをまとめた一冊。
西遊記が! 西遊記の漫画がある! 坂田さんの西遊記、miniじゃなくってフルで読んでみたいなあ。
それにしても、文章と漫画の感じがあまりに同じで、当たり前といえば当たり前だけど、いやあでもここまで一致するというのも珍しい気がする。どちらにしても、あっけらかんと捻くれて楽しい。
何かを面白そうに語れる人って好きだしうらやましい。
題名の「221」はホームズから来たらしいのだけど、私も、あとがき読むまでまったく気づかなかった(苦笑)。
『東京會舘とわたし』(上)旧館
クリーム色の四角い建物。戦前と戦後の一時期、名を変えてもいた建物。
東京會舘に立ち寄り、立ち去り、立ち働いた人たちの物語。
大政翼賛会に接収されていた時期の物語を描かなかったのは、本来訪れてくれるはずの「お客様」がいない時期だったからなのかな。
『東京會舘とわたし』(下)新館
煉瓦色の建物の東京會舘。
最初の話で、変わったけれどそれまでのものもしっかりと受け継いでいる様や旧館一話目と重ねたような状況(おずおずと踏み込んでホテルの人にそっと迎えてもらう)が、なんとも嬉しい。旧館一話目と新館最後の話の主人公が作家というのも、重ねて、でも違いを見せているようで好きだなあ。
この、最後の話の主人公。ある程度辻村さん自身を織り込んでいるようだし、いっそ一人称でどこまで本当かをあやふやにしても面白かっただろうに、と思うけど…。いや十分に、じんわりと楽しみましたが。
縁はないけど行ってみたくなる。
『匿名交叉』…交わる人々。
はっきりと濃く明確な悪意ではなく、少し厭な目に遭えばいい、程度の軽い悪意。そのあたりにたくさんあふれているあれ。それらが見事に重なり重低音を奏で、立派な(?)事件という結果を出してしまった。
作中にも欠片はあったけれど、人って、悪いところばかりではないのにね。
最後につまびらかになった友人の悪意もあれだけど、最後の最後まで、あの旦那は身勝手にしか思えなかった。それこそ、彼女の投げた「娘さんを愛していますか」は届いていない。
昨日から盆休み突入。
で、免許の更新に行ってきました。やー、まだ大丈夫とわかっていても、会社の人の人に更新行かなくって教習所通って取り直した人いるからね…どきどきだよ。
今年から、ゴールドだと自転車で行けるところにある警察署で即日交付できるので、一応平日だし人少ないかなと、今日。
9時に受付開始とのことで少し前に着いたのだけど、すでに並んでました。それでも講習は、多分一番最初の回だったと思うから…何番だったかなあ、30番台か40番台だったから、30分くらい早く行ってももう受け付けてたのかも。
いや私多分あれくらいでちょうどよかったのだけど。
いやしかし…帰りに図書館に寄ろうと思って、あと暇だった時にと読むためにも一冊入れて、合計九冊の本を抱え…しかも、講習の時落書きしようとノート持ってったら、椅子しかなくて使わなかったというオチ付。ペットボトルのお茶も持って行ったけど結局飲まなかったし。
その後、旅行代理店でパンフレット貰って、好きなケーキ屋さんでケーキ買って帰ろうと思ったら臨時休業…(没)。
帰ってからはいつもの如くごろごろ〜。
『火輪を抱いた少女』3巻…最終巻。
恋心をちっとも理解してくれていなかったのはちょっと切ない気はするけど、そうでなければこの関係もなかっただろうなあ。
最後の方の主人公、家族が増えたというよりも称号というか一団つくった感じだ(苦笑)。そのきっかけとなった火輪が…。
最後は、おとぎ話のように。
『聖女の毒杯』
装丁のラメがかなり鬱陶しい…イラスト見ようとしても無駄に目に痛いんだよラメが…。
田舎の結婚式で起こった殺人事件の犯人をめぐっての抗論。キャラクターも、二転三転どころか総ざらいかのように片っ端から挙げられる仮定と反論も、楽しかった。
あ。これ、一作目読んでないなあ。
『新耳袋』第十夜
再読。この二人の組み合わせが良かったのだろうなあ、と、解説を読みつつ思った。木原さん単独になった後のシリーズは、ちょっと微妙なところあるのだよなあ…。
はじめの方の巻は何度も読んだけど、最後の方はそうでもない(これは多分一読したきり、のはず)からとこれにしたけど、意外にうっすらとは覚えてる話が多かった。
『運命の25セント』
ん…んん? なんだかなあ…。
ぴかぴかの25セントを手にした人々の人生を変えた瞬間、の連続劇というか…えーとうーん…だから? 手にしたみんながみんな、という描き方でもないし。読みやすかったけど、うーん?
あと、「超訳」ってさ…意訳入るかもっていうただの言い訳ですか…?
『永遠とは違う一日』
女性たちの、日常の延長上にある、ささやかに変化のあった時、という感じの短編集。さらっと読めて、読後感がかなりいい。
もしかすると女性特有の、うじうじした感じをそれほど嫌味なく、でも現実味あるまま書ける女性って結構珍しいかも。
明日まで休みだけど図書館が休館日で、暑くなるから朝一で、と出かけたら、案の定昨夜の時点で予約確保完了になっていなかった本が朝一の便だったらしく、帰宅してから「予約確保できたよ!」になっていたよ…。
うーん、これなあ。
最寄り図書館が、入っている建物ごとまるっと建て直すとのことで一時的に最寄り館が多分市内で一番大きい本館になっているのだけど。何せ大きくて、職員さんもたくさんいるものだから…前の館だと三人くらいで、他の館からの便が届いていたらわかるし結構すぐに確認できるから、「多分あのかごに入ってますね、待って」とかで借りられたのだけど。今のところは、仕分けがまだのやつまでは手を回してはくれないからなあ。
早く建替え終わってくれないかなー。まだ、壊すのすら始まっていないのだけど。
『あなたの謎、預かります』
先祖代々質屋を営む祖母と暮らして芸大に通う、これも先祖からの受け継ぎもので、物に残る強い想いが「見える」という大学生が主人公。
独立の短編集、かと思いきやの連作集。これ、主人公の性格や受け取り方が少し違うだけでかなり厭な感じの物語になっていただろうなあ。面白かった。
『俗・偽恋愛小説家』
新人作家と編集者の遭遇する殺人事件とそれに見立てられた御伽噺と恋の行方。
…あれー、一作目は物凄く好きだったのだけどなあ。前作以上に御伽噺の解釈に納得がいかないのと主人公の心のふらつきが…うーん。
『推理は一日二時間まで』
霧舎さん久しぶり。デビューからしばらくは追いかけていたのだけど。
カラオケ店を改装した個室レンタルスペースのオーナーと、そこに集う癖のありすぎるオタクたちの小規模事件解決の連作。
彼らにとってはそこそこ大きな事件だけど、世間的に見れば全然だろうなあ、という事件規模が絶妙。解決に手が届かなくはない、というのも、この場所を奪われてなるものか、というのも、彼らが熱心に取り組む一因かとは思うけど、何より、「仲間で取り組む」のが楽しいのだろうなあ。
『緑衣の女』
工事現場から、数十年ほど前のものと思われる白骨死体が発見される。遺体の発掘作業を考古学者が丁寧にやって何日もかかる、というのが何か面白かった。言われてみれば、無理もないかなとも思うのだけど。
夫に暴力を振るわれる女性とそれを見ているしかない子どもたち、事件を追う三人の刑事たちと徐々に掘り起こされる過去、刑事の一人の離れて暮らしていた娘の意識が戻らないこと、などなどが絡み合って、でもするすると読める。ずしりとしっかりと。
…で、どうしてこれ、翻訳二作目がシリーズ三作目…?(一作目は四作目らしい)
しかし、アイスランドの地名も人名もなじみがなくて覚えられない…性別すらわからない名前も多くて。そう考えると、苦手だわからないなんて言っても、英語ってなじみあるんだなあ(苦笑)
『夜想曲』
オルゴール修復師の…ある種、日常に近い気がする。
修理を引き受けたことがあるだけの人から、アンティークのオルゴールを遺贈されるということから遺産相続問題が尾を引いて、というのが最後まで強弱つけながら関わってはいるけど、章ごとにある程度話はまとまっていてそれらはささやかな問題だったり疑問だったり。
柔らかな感じのする話だった。
前作を読んでいないなあ、ありそうな気はしたけどやはりあったか(苦笑)。
少し前から、書き直している、あと少しなのだけどなあ、といっていた話が最後の章とエピローグだけなのだけど(と言いつつまだ書き足したいところがあるから、それ足してもう一回か二回見直し必須)。
その、最後の章の最後のあたりに今回話を足したら、それまで存在感の無かった登場人物が吃驚な内情引っ張り出して…気の毒な役どころに陥ってしまった…(笑)。苦労人というか。「台風の目」のエバンスとか「敷衍遊戯」の陸とかな感じの。
申し訳ないなあ、と思うけど、まあそうなってしまったから仕方がない。←
ところで話を書いていると、登場人物の名前ってどのくらい出せばいいのか迷うのですが。下手にフルネーム出してでも全然出てこない人とかはややこしいだけなのだろうかと。それなら、名前出さずにおいた方がいいのかなあ、とか。日常だと、結構名前っていっぱい聞いていっぱい忘れているものではあるのだけど。
そう言えば、昨日父に話を聞いて、ちょっとした疑問が解消。
いやあ、我が家の間取りが妙だなあと常々思っていたのだけど(増改築をしているから、というのは知っていた)、元々、母屋と離れ(廊下で繋がってはいた)だったらしく。で、その廊下部分に一部屋増やした今はからまるっと一軒家で認識しているけど、なるほどー。
平屋と離れだったから、二階が一部屋だけなんて妙なことになっていたのか。そして、トイレが二つあったのか(今は別の場所に作り直したからトイレだったところが二つとトイレが一つ)。
ちなみにこの我が家、購入時で中古だったのだけど、その前はすぐ近くのアパート?にいたらしいのだけど、私そっちの記憶が全くなくて(保育園にすら通う前に引っ越し)、高校生くらいの時に写真見て「ここどこ?」ってなったんよ…。それまでずっと、今の家にずっと住んでたと思ってた。
『風怪』…実録怪談集。
編著が「風の怪談舎」となっているのだけど、要は著者は複数いるようで、微妙に、文章が引っ掛かるものもあったり…(苦笑)。さらりと、割とオーソドックスなものが多い感じ。
『怪談のテープ起こし』
作者と編集者の、この本の打ち合わせ場面から始まる、六編の短編とそれらを書く間に起こっていた諸々。どこまでが事実でどこからが創作なのだか…。
何故か、それほど怖いとは思わなかったのだけど、それなりには面白かった。
『ずうのめ人形』…迫りくる怪異。
今回、お岩さんとか『残穢』の系統。…怪異が起きているのにそこに謂れがない、名前もわかっている「誰か」の創作だなんてなったら、そっちの方がいっそ絶望的…。
前作に続き、要となる人物造形が厭な感じだー。閉じ方も厭だー。
最後の、百人近くを巻き込んではさすがに無理があるような気がするのとそれまでに原稿を読んだ人が数名は亡くなっているはずなのに騒ぎになっていないところが微妙ではあるけれど、一気読みの面白さ。
前回に学んで、今回は真昼間に読んだよ(苦笑)。
『怖の日常』…実録怪談集。
『残穢』のこぼれ話(?)もあると聞いて読んだのだけど、最後の二話だけだった。残念。
そして、読んだタイミングの問題か、文章が呑み込めず目滑りしてしまった。文庫で見開きや三頁の文章が繋がらず何度か読み返す、を繰り返したり…。
『エチュード春一番』二巻
小学生の頃はよく行っていた祖母の家への帰省。イトコたちと会ったり、「視える」という共通項を持った人と知り合ったり。
夜の神社の描写が綺麗。そして、それを絵に描き留めたくて何枚も描いて、でも描けないというもどかしさ。荻原さん、話の本筋よりも実はこういった部分が好きかも知れない…。
それにしてもサングラスの彼は、最後の最後に面白キャラになっちゃった感が(笑)。
『バスケの神様』
中学時代、口の悪さ(というか対人能力の低さ?)が祟って部活仲間と揉めてしまった主人公。もうバスケはやらないと決めたのに、先輩にしつこく勧誘され、やっぱりバスケがやりたいとバスケ部に。
昨今(でもないか?)ありきたりになりつつある設定ではあるけれど、でもやっぱり好きだなあ。
文章に妙なじらしがなくて真っ直ぐな感じも、内容と合っている。
このところ、高校野球のおかげで(基本、試合があればつけっぱなし)録画した番組ががんがん溜まり、毎週のアニメなんて三回分くらい溜まっているものもあったり…。
で。
高校野球は今日が決勝戦でひと試合だけだったので、前後に多少消化したのだけど。ぼーっと、いつものようにOPの曲を聞き流していて、はたと歌詞が耳に引っかかり。
「不機嫌なモノノケ庵」、これのOPの曲、この歌詞が友達から踏み込んだ関係になりたいけど勇気が出せないよ、という片思いの内容に聞こえるのだけど…いや具体的にはそこまで書かれてないけど。
…なんでそれ、野郎二人が主役のアニメのOPにした…?
EDはEDで、主役二人が歌っている妙にポエミーな感じで…。
な、なんだかねー(苦笑)。
『レストア』…オルゴールの修復師が主人公の連作集。
ゆっくりと人とかかわりながら、自分も相手もなおしていく、という感じ。
先に二作目の『夜想曲』を読んでいて、あれ単品でも読めたけど、やはりこれを先に読むべきだった…。これありきでの仕掛けがあった…(前作読んだ時点で気づいてはいたものの)。
『初音ミクはなぜ世界を変えたのか?』
初音ミク≒歌声創作ソフト(?)を主軸として、それが生み出したものは何なのか、音楽の歴史の中ではどういう位置付けで何をもたらしたのか、を体験者の一人としてまとめたもの…かな?
あくまで一側面というかこの人の意見ではあると思うけれど、こういった総括のものが出てくるほどに定着したのだなあ、と。
インタビューを織り込んでの構成ということもあるのか、案外読みやすかった。
しかし、出てくる年代とか見てると…私がボーカロイドを知った時って、まだ「はじまり」に分類できそうな頃だったのか…世代だったのに乗り損ねた感(苦笑)。
ボーカロイド、私が知った頃には既に動画が色々とつくられていて、一挙に知り渡る前かちょうどその頃だったのかな。多分、もう働き出していた頃。
何曲か好きになったものの、その後どんどんメジャーになっていって逆に離れていってしまったのだけど、こうやって見ると、乗り損ねたなあ、という気がする(苦笑)。「エヴァンゲリオン」も、がっちり世代(多分放送時が主人公と同い年くらい)だったのだけど、素通りしたし。まあこれは、地元では放送が見られなかったのもあるけど。
…というか、皆でつくって盛り上がる、が苦手なような気がするなあ、私。そんなところでまで集団行動苦手を発揮しなくてもいいのに。
二次創作も、読んだり見たりは好きだけど、書けないのだよなあ。書かないとか書きたくないではなくて、書けない。そこまでの話やキャラクターの分析なり仮託なりができない。深読みはしても、いろいろと考えても、そこかに+αで物語を創る、というのがどうにもできない…触発されて一から作る、ってのはあるけど。
だから何というか、二次創作って、つくる人にもつくられる側にもあこがれはあるのだけど。
『セメント怪談家業』
家業(弟が継いだ。建設業)を手伝いながら、怪談作家(?)として立とうとしている筆者の、エッセイなのだか実話怪談なのだか。
はじめの方と、途中、詳細の綴られた章が明らかにする通りに「実話怪談」から「怪異なのか精神の迷いなのか不明の怪談」に移った後半ではちょっと違う。これはこれで面白いジャンルかも知れないけど、私はあまり好みではない…。
最後の、廃屋を買って住む話はなんだか好き。
『招かざる客』…実話怪談集。
語り手が自分の体験として語っているという形式。
『図書館ホスピタル』
就職できず、叔母の紹介で私設図書館で働くことになった主人公。
いや、うーん、私この人、苦手意識ついてしまっているなあ。前に読んだ本で。今回気付かずに手に取って、途中で著者略歴見たのがまずかった。話自体は、素直でいいと思うのだけれど。
でも…検索カードが残っていることはあるかもだけど、それを現役で使うには新刊入る度にカード作らなきゃなんだよ、それ結構手間だけど仕事として誰か時間割いてるって設定になってるのちゃんと? …という細かい突っ込みをしてしまうので、駄目だ…先入観消えるまで距離置こう…。
『西一番街ブラックバイト』…IWGP12巻
今回は、現代アートにユーチューバー、美容整形手術とブラック企業。
前巻よりはすんなり読めたのは、やっぱり前の巻はマコトが歳のこと言いすぎていたせいだと思う(苦笑)。世の中灰色がたくさん。
『たてもの怪談』…建物絡みの話ばかりをまとめたもの。
一部は再録…だけど、その出典を読んでいるのにさっぱり覚えのない話があったのだけど…同じ本からの別の一話は覚えていたのに。単に記憶力の問題とはわかっているけど、納得いかない(笑)。
冒頭に収録の連載分は、あとがきにある通りに部屋選びの参考に…いやなるのかな、これ?(笑)
先日、通勤にはいているズボンが破れ(またか)。まだしばらく暑いなー夏用に薄めのやついるよなー、ということで、シマムラに行ってきました。
思った以上に…一時間ほどふらふらしていたらしい(爆)。
ズボン、思ったようなのが見つからず、近いのがあってもいや丈長くていい、って言うかスリムにしなくていいからストンって筒でいいから…! というのでもだもだしつつ、一応近いものを渋々購入しようかと思ったところで、ふと目に留まったのがメンズコーナー。
そう、カーゴパンツ! それほしかったんだよ、メンズのだぼっとしたの。どうしてレディースは足絞るのさ…(見た目があまり好きではないのもあるけど体型がいまいちなので合わないという問題もある)。ということで、そこそこ生地が薄めのやつを購入。…腹出てるから、ズボンだとメンズでもМくらいがはけてしまうっていうね…。今回ぴったりだったよ、Мサイズ…。
しまむらって、ワンフロアで靴やカバンの雑貨やまくらカバーやシーツの布類や、メンズもレディースも子供服も(コーナーとしては分けてあっても)ずらっと並んでいるので助かった(苦笑)。独立した店舗だと、さすがにメンズショップには入りにくいしなあ。
そのとき、秋物でスタジャンとか男ものっぽいデザインのジャンパーの女性用のコーナーがあって、着やすそうだなと手を伸ばし。…いやこれ私が着たらただのオヤジになるのでは…と手をひっこめた(苦笑)。ああいうのは、下にスカートを合わせるとかそもそも着ているのが女性らしいから、というギャップで似あっていたり可愛かったりなので、髪が短くて身なりにあまりかまっていない私が着ると、性別間違えられる率上がるだけだよねっていう…。
あとレディースの服は、無暗にレースとかリボンとかつけるのやめてほしい…。いらないからそれ。なんだったら、取って一円でも下げてくれ…(爆)。
朝…コオロギの鳴き声が家の中からしたのだが…。
いや、コオロギ自体はよく家の中で見るけどね?! すぐそこに私いるんだよ、ご飯食べてテレビ見てるんだよ、それなのに…虫って人が通った時だけ黙り込んだりするじゃんその習性(?)どこ行ったの…。
もしや奴は、この家の中で生まれ育ったのかもしれない…。
『柳屋商店開店中』…単行本未収録の短編+エッセイ集。
…元はエッセイ集のはずが、量が少なくて短編も入ることになったらしい(あとがきより)。
面白いけど、大体元になる話があるからそちらを読んでいると違いが気になってしっかり楽しめないだよなあ、とそれほどは読まずにいた柳さん。いや…でも、面白いな。作者ご本人のひねくれっぷりも(苦笑)。
『走れメロス』の話、嫌いなのだけどこの解釈だといいな。かぐや姫は…うーん、でも没にすると思うな…。もう一つのデビュー前の話は結構好きだけど。
とりあえず、ダーウィンの話が気になるので出典ともども読みたい。この人って、「マスター・アンド・コマンダー」に出てくるお医者さんのモデルなのかなー私あの映画、あの人の島でのはしゃぎっぷりに惹かれたのだけど。
『漫画は戦争を忘れない』
「戦争漫画」(日本のこの前の戦争を描いた漫画)を、具体的に内容を挙げてまとめたもの。著者が思いを込めているからか、あらすじだけでもつらさや痛々しさが伝わってくるような気がする。
最初に上記のように定義したから、ぼけてしまうから、というのがあったかもしれないし体験ではないからかも知れないけど、架空の戦争やこの前の戦争以外の戦争を扱ったものにも少しでいいから触れてほしかったな。今後、漫画で戦争がどう伝えるかという点を気にするのなら。そこに仮託している人もそこから酷さを感じる人もきっといるだろうから。
友人に誘ってもらって、歴史博物館に行ってきました。
昼を先に食べて、ってことで野里商店街の気になっていたお店どうと誘ったら…日曜休みなのかもしかして…観光客目当てっぽい店(二軒)なのに…(没)。
結局、パン屋に行ってそこはイートインできるのだけど席空いてるのか空いてないのか、待ってる人のボードあるね、名前あるし…と待ったものの、もうパン買って外で食べればいいか、と。で…買ってボードの名前消すところで声かけられた。席も空いていたっぽく、とりあえずお店の人に訊いてみればよかったのか…。いや、入った時丁度レジに行列できてたのもあって声かけづらかったのだよ…。
展示見た後、「人形としての妖怪」という学芸員さんのトークが聴きたくてこの日にしてもらったのだけど、友人は体調不良で帰宅。いや…私も迷ったのだけど…残った(←)。
台風の影響で雨になるかと思ったけど、ほんのちょっとぱらついたときがあるくらいで、良かった。
『セクメト』
連続殺人の犯人と思しき男が殺害された。現場にいた制服姿の少女は何者なのか、というところから始まる物語。主人公は、ちゃんと「正義」を抱いている刑事さん。
さくさくと人は殺されるし大本の元凶になった人たちのたくらみも実行していることも胸が悪くなることばかりだけど、続きが気になって一息に読めて、最終的にはそれほどは悪くない読後感。面白かった。
…で、続編は文庫かー。図書館にないなあ。購入しようかな…でもサスペンス系って読み返すかが微妙なのだよなあ…。
『最後の晩ごはん 旧友と焼きおにぎり』
今回、お店を出ての物語。あと、徐々に主人公の次の道も示されて行っているような…。冒頭、後輩君も伏線がてらな雰囲気で出てきたし。
しかしまあ、羨ましいくらいに偏見の少ない子だなあ、主人公。
焼きおにぎりがおいしそうで、そうか、フライパン使えば家でも作れるのか…。
『ホームズ四世』
女性としゃべったりデートしたり、が好きでホストをやっているホームズの曾孫。お客さんの失踪を調べていてワトスンの曾孫と出会って、事件を解決していくのかと思いきや。
…読み始めてしばらくして、しまった、と思ったのが…いや、有名人の孫やら血縁者やらが出てくるのは別にいいのだけど、その能力や行動理由が「血」と言われると白けてしまうのだよなあ…。体質ならともかく、能力って受け継がれるかなあ…(苦笑)。いっそギャグにいくならともかく、シリアスにやられると。
そして最初の方、昔のファンタジー文庫並の一行空け演出に戸惑った。ファンタジー文庫読んだ時にもあの書き方、戸惑ったのだけどね…まだやる人がいたのか。
『QJKJQ』
母も兄も父も自分も人殺しの一家の、兄が殺された。…ってどんなどぎつい物語かと思ったら、いやグロテスクな描写もあるけれど、最終的には哀しいというか淋しいというか、そういう感じが残った。
組織の目的だの意義だのはなんとなく読み流しつつ、いろいろと気になりすぎて読み止められなかった。
面白いぞこれ。
『水の都 黄金の国』
幕府が瓦解し、海外(主に欧羅巴)から色々と取り込もうとしていた時代、亡くなった友人の後任として(?)ヴェネツィアで日本語を教えている青年が主人公。下宿先は、友人を慕っていた青年のいる居酒屋(と言うのか立ち飲みというのか…日本風に言えば)。
二人で、街のあちこちにあるささやかな謎を解き明かしていく、というような短編集。
二人は必ずしも相棒というわけではなく、主人公も、抜群の推理力があるというわけではない。でも、「解決」への持って行きようが優しくて好きだな。
変わらないものはなくて、そのことに戸惑うことも。
今月、結構本読んだ気がするなと思ったら。
盆休みと先日(特に意味もなく)取った有給休暇、ほぼひたすら本読んでたからだ…(爆)。しかし積読が減らない…。
十月の三連休の旅行、とりあえず宿は押さえたー。
あとは、交通手段ちゃんと決めて(フェリーって予約できたっけっていうかしといた方がいいのかな…?)、何をどう回るか決めて…何というかほとんど手付かずな気がする…(爆)。
まあ友達とごちゃごちゃ過ごすだけで楽しいからという部分も大きくて、だから予定が適当というのもあるけど(苦笑)。
しかしおかしいなあ、日程と行くことだけは一年以上前に決めていたのに。←
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