虚言帳

最新
2005.1

2005 年 1 月 1 日 

 あけましておめでとうございます。
どうぞ、本年もよろしくお願いします。

 ・・・やはり、年明け早々に話を書く気力はありませんでした・・・ついでに、連載の方も少し休みます(汗)。
 ちなみに、連載分の記録ページはこちら

 正月番組って、あまり見るものない(特に昼間)から丁度いい、と、「新撰組!」スペシャルを見ていました。撮ったけど、見てなかったのだよね。
 うわー・・・総集編、全部見てて見るならまだしも、あれだけ見たら、何が何だかだと思うよ・・・少なくとも、面白いとは思えないだろうなあ。まあ、そもそも、見ていなかった層が見る、ということを想定しているのか、見ている人がいるのかは知らないけど。
 とりあえず、最後の方の総司とお光さん(沖田総司の姉)との会話が、本編よりも長くて、楽しかったけど切なかった・・・。哀しい。
 役者って、不思議だなあ。いない人を演じて、現実味を持たせる。架空・実在問わずに。凄いよなあ。

 新年企画の、一月限定ページ。年が明けてすぐに、更新しました。
 少しややこしい造りになっています(汗)。ややこしいと言うか、手間と言うか。はじめのページにも書いていますが、一目に出していいのかを悩んでの結果でもあるのですよ? その次の、九×九の升は、もう、遊んでますが・・・(爆)。やあ、恥はいっぱいかいたら恥のような気がしなくて(確実に気のせい)。
 さして面白くない(汗)、メインのはずの「敷衍遊戯」で桃太郎、というのと、はずれページが十ほど。
 ちなみに、その他は囮ページで、サイト内の色々な話のところに繋がっています。だから、最近見たところは、色が変わってるのですよね(笑)。
 今月一杯で、サーバーから消去しますので悪しからず。・・・さすがにね・・・。
 楽しんでいただけたなら、幸いです。

 それでは、良い初夢を(笑)。

2005 年 1 月 2 日 あれ昨日題書き忘れてた?

 気付きながら直さない(爆)。

 うう、ご飯食べながら飲んだ日本酒が、お腹の中ぐるぐるしてるー。・・・お酒、好きだけど強くはないのだよねー・・・。
 まあそもそも、あまり飲まないのだけど。
 お酒高いから、と、正直に言ったら、姉に「そんな理由」と突っ込まれました。ええ、そうですとも。安かったりただ酒があったら、うっかりしたアル中になりますよ、きっと私は。
 今年は、父が貰い物で日本酒三本確保で、少し嬉しい。

 ところで今日、幼年時頃に読んだ本の詰まっている本棚を整理したところ、児童書の範型のバラバラさにちょっとうんざりしました・・・。児童書って、本当に無軌道だよ・・・。
 その上、昔使っていたノートや問題集やがあるものだから、更に混乱(没)。
 それにしても、結構面白そうな本があるのに、きっと半分も読んでないや。世界名作全集なんかもあるのに。勿体ないことしてるなー。
 『兵庫県の伝説』や『兵庫県の昔話』にしても、あることを知らなかったなあ。そういうの、好きなのに。
 家中の本を読み尽くす、と決めたら、きっと、この先十年くらいは軽く、読む本に困らないと思います。
 そして、我が家の住人が何か事件を起こしたら、本やら漫画やらの影響が取りざたされそう(笑)。私の父が、大量に怪奇小説を持っているのだよねー。ちなみに母は、教育関係のものが多いです。ちょっと変な組み合わせ(笑)。
 「世界名作全集」は、そのうち、折を見て読みたいところ。

 今日は、「笑点スペシャル」が楽しかったー。
 とりあえず、若手お笑いの大喜利は微妙だったけど。TOKIOは、城島さんの上下白の裃が・・・死に装束のように見えました(爆)。や・・・それはやばいだろ(汗)。
 いいなあ。あのメンバー、ずっとやっててほしいものです。  

2005 年 1 月 3 日 入浴剤の脅威

 昨日、お風呂に入ろうとしたら、お湯が白くて紫でした。・・・ラベンダー、ってので紫はあったけど、白濁してるよ・・・新しいね・・・(謎)。
 そして、なにやらよく判らないけれどフローラルな香りが。
 湯上がりは、凄く臭いが充満していました。やあまあ、そこまではいいのだけど。翌朝(つまり今日)起きても、何やらフローラル・・・。
 薄まりつつも、結局、夜までその匂いを伴って行動していました。(滅)。
 で、さっきお風呂に入って、やっとこれで解放されるなー、と思ったら・・・・・・今日もその入浴剤・・・。
 とりあえず、上がるときにシャワーを浴びたから、いくらかはましですが。明日もこの匂いつれてくんですか・・・?

 お昼にバイトに入ったら、年明けで忙しくて、店側としては、夕方まで入らせる腹積もりだったようです。
 が。
 五時から、高校の部活の先輩やら後輩やらとファミレスで約束が・・・! いつも四時に終わるから、正月というのを忘れて、その時間に上がれると思い込んでいた大馬鹿者です。
 五時まで働いて、その時間に入ってきた子がいたから、「上がってもいいですよね?」と、半ば無理矢理上がってきました。・・・うわー、ごめん。忙しくなかったことを祈っているよ!(もう結果は出てるから)
 そうして、家に制服を置いて財布を取って、自転車で。約一時間遅れで到着しました(爆)。

 それから、三、四時間ほど、ドリンクバーのジュースやらをやたらと飲みつつ、ケーキや何や頼みつつ(今日の夕飯はブラウニーとピロシキ・・・)。
 懐かしいなー。だけど実際に顔を合わせていると懐かしいわけでもないなー(不思議)と思いつつ。
 考えてみれば、卒業以来会っていない人が多かったのだよね・・・。
 楽しかったー。
 そのうち、芸大に行っている先輩が、卒業制作の小説をウェブ上に載せてくれるそうなので、それが楽しみです。そして、昨日、一昨日と手を加えた高校時代に書いた台本は、後輩に押しつけ決定。
 ・・・あと一本くらい、台本書いて送りつけたいなあ・・・(使う使わないは別にして)。

 年が明けて、友人たちのサイトが衣替え(?)をしているのを見て、ここもやった方がいいのかなー、と思ったり(笑)。
 でもきっと、思うだけなのでしょう。

2005 年 1 月 4 日 冬休み満喫?

 ぼーっと、とったきり見ていなかったビデオを見たり。
 本を読んだり。
 休みに浸りすぎて、試験勉強を全くしていない自分がこわいです。休み明けたらすぐテストだよ(汗)。

 ぼやぼやっとしているうちに休みが明けるよ・・・それまでには、企画分を消化したいのだけどなあ。
 連載の再開は、とりあえず六日あたりを予定。今日明日はバイトで面倒〜(爆)。
 しかし、これだけのんべんだらりと暮らしていると、特に書く気も起こらないものだなあ。つくづく・・・。

 ・・・あれ?
 物凄く私信ですが、メールが送れない友人が一名。ええ? ホストがないってあるのだけど・・・大学のサーバー変わった? 単に故障か点検中?
 遠山ーっ、もしここ見てたら連絡おくれー(見てなさそう)。
 最終手段(電話か手紙)は面倒なので厭です・・・そこまでするほどの用件じゃないし(爆)。

2005 年 1 月 5 日  もう仕事始めなのですね

 ニュースよりも何よりも、図書館から予約していた本が届いたよとの電話を受けて実感しました(爆)。
 だって、私はまだ学生だし、バイト先は二日からやっていたし、父は・・・株式会社だけど個経営だし。ちなみに姉は、年末年始さして関係ない仕事だし。

 昨日のバイトは、暇でした。暇って言うか。はたりとお客さんが途絶えたときあったり。
 うーん、これって、今日本当に入るのかなー、今日の方が昨日より暇じゃない?と思いつつ、まあとりあえず行くつもりではいますが。
 いってから、向こうで店長(代理?)に「今日入ってたん?」と言われそう。あんたが入れたんだ、あんたが(妄想でなさそうなところに、年末一緒に仕事に入ってたのに、「久しぶりやなー」と声をかけられたあたりにある・・・)。

 ところで、何日か前から、姉が帰ってきていて賑やか。
 この二、三年、勤め先が遠いからと、寮の友人のところに行っていた(らしい)ので、いなかったのだよねえ。
 姉は、嫌いではなくむしろ好きだけど(お姉ちゃん子)、なんというか・・・それまで、両親との三人で生活が定っていたところに一人増えるとややこしいよ、色々と。
 そして姉がいると、陸や戻(by敷衍遊戯)のようになる(言動が)自分が微妙。うーんー。

 今、やはりとったまま見ていなかったNHKドラマの「大化改新」を見ています。こういったドラマではやはり、衣装が変に色鮮やかできれいなところに違和感があるなあ。
 仕方がないのだけど。
 だけど、染料一つとっても、天然染色と科学染色では違うだろうなという気が。そこまで拘っていたら、莫大な予算になってしまうのだけどさ。
 とりあえず、冒頭部分の今現在で、ちょっと気弱(でも意志は強そう)な中臣鎌足と、お偉方には扱いにくそうな蘇我入鹿が楽しそう。・・・この後、二人は敵対してしまうわけですが。
 そう言えば今日の夜は、夏目漱石のコメディーやるのだったか・・・それも面白そうだなあ。
 どうにも、ドラマはその裏側(制作側)と、人と人とのやり取りが気になってしまうようです。中途半端にだけど。
 出来上がったものを見るのも楽しいけど、自分が携わって、無かった状態から造り上げた物の完成を見ることほど、嬉しくて面白い物はないだろうなあ。

 関係も脈絡もないけど、ドラマ「相棒」のCMを見て。
 「お前の相棒はどこに行った」って台詞。うっかり、同義語の「相方」に変換してしまい、「いやー、それやと漫才みたいやん」と思ってしまいました。
 うっかり(笑)。
 関西圏では、日常にも使ったりするからさあ(コンビ組んでなくても)。

 ついでに、舞台化された『OZ』が気になるなー。
 原作持ってるのだけど、どんな感じになってるのだろう。

2005 年 1 月 6 日 時間ください・・・

 友人と、高校の同窓組織(?)のようなところの、展覧会に行って来ました。知らなかったけど、二年に一回やっているのだそうな。
 ご年輩の方から、最年少は私の後輩でした。この後輩に聞いて、行ったのだよね。
 絵を掛ける人は凄いなあ、というのがいつもあります。

 しかし今日は寒かったなー。雨降ったから余計に冷え込んでて。
 そんな中、書画を見た後で、友人と駅前を歩いていました。そのまま帰るのもあれだしなー、ということで、適当に服を見て。丁度、セール中だったし。
 何か、買うつもりなかったのに一着買ってしまったよ・・・しかも物凄く安く(笑)。だって、そもそもそんなに高くないのに、更に七十%オフ。安。

-------------------------------

 今日の当番の夕食のことを考えて、奏は、冷蔵庫の中身を思い浮かべた。
「わ」
 そこに突然電話が鳴って、思わず声を上げる。一気に跳ね上がった鼓動を宥めて、受話器を取る。
「はい、相良で――」
『更科和弥といいますが、太刀葉奏さんは』
「和弥?」
『え、なんだ、かな? やだなー、口調変えて損した』
 軽い口調に、苦笑が浮かぶ。昨日――正確には、日付を越えていたから今日、別れたばかりの友人の声だ。
「二日酔い、大丈夫だった?」
『あー、うん。お世話をかけました』
「今日は、何か用? 家にかけてくるなんて珍しいね」
 大体は、ラインか携帯電話なのに。そう思って言うと、向こうで呆れたような声が上がった。映像受信型の電話ではないが、そうだったら、声の通りに呆れがおの和弥が見えただろう。
『ケータイにかけて繋がんないから電話したんじゃない。置きっぱなし?』
「あ。うん、そう言えば。ごめん」
 考えてみれば、昨日帰ってきてから、部屋に放置している。掃除の音や庭との出入りに紛れて、呼び出し音も聞こえなかったのだろう。
『いいけどね。結局連絡とれたし』
「ああ、用件は?」
『・・・えっと。ちょっと時間、いい?』
「ん? ああ、どうぞ」
『やー、そうじゃなくってー』
「会うの? いいよ。夕方には、ご飯作らないといけないけど」
『ああ・・・そうだったね』
 ふっと、調子を変える声音。
 姉の葬儀に、和弥も参列してくれていた。三年前のそれが、不意によみがえる。怒りをたぎらせていた自分が、厭に鮮明に。
 それは、懐かしむには近すぎる。
『・・・家、行ってもいい? お線香、上げても』
「――うん。布団干してるし、散らかってるけど。それで良かったら」
『今から行く。お土産、何がいい?』
「いいよ、そんなの」
『じゃあ勝手に決める。日本茶希望。じゃ』
 旧友からの電話を置いた後には、奏の口元には、緩やかな笑みが浮かんでいた。
 そうして、それじゃあ夕食は、冷蔵庫の中身で済ませるかと、改めて献立を考えるのだった。

2005 年 1 月 7 日 ごろごろだらだら

 こたつに埋まって本を読んでご飯食べて眠って。って感じですが・・・どないだその生活は(汗)。
 試験がやばそうです。
 いや本当に。

 姉が、ぬいぐるみの手作りキット(図面が入っていて作るのに必要なパーツも全て揃っているセット。生地は、線が印刷されているものと切り離されていてほとんど縫うだけのものと。今回は後者)を買ってきて、作っています。
 友人の結婚式の、welcome犬にするのだとか。引き受けといて、難しそうとぼやいてますが。
 そして、手伝ってと言われつつ。
「ん? 失敗してもいいなら作るけど? あの熊みたいになってもいいなら」
(小学校の夏休みの工作で、熊のぬいぐるみ製作キットを二個作った。何か妙な感じになっている)
 じゃあいいや、と言われました。それはそれで微妙に傷付くなあ・・・(笑)。
 手芸裁縫はわりと好きだけど、失敗したときに問題になるのは厭〜(爆)。あのキット、意外に高いのだよねえ。普通にぬいぐるみ買った方が高いかも知れないくらいに。
 そんなわけで、我が家には今、二匹分の犬のぬいぐるみの皮(え)があります。予想では、姉よりも、手伝いのはずの母がほとんど作るとみた。

 Tさま。
 誤字指摘ありがとうございます。い、いやだな、生きてる携帯電話って・・・(爆)。
 忙しいのにごめんなさいーっ、物凄くありがたいです。誤字があると、読んでいて正気(?)に戻りますからね・・・気をつけないとと思うものの。
 いつも助かります。

 一万回転分を、今書いています。・・・少し、長くなる傾向にあるようです、全体的に(汗)。
 三人分、全て書いてから送信という予定なので、もう少しかかりそうです。とりあえず、一人分書けて一人分は半分くらい、もう一人は手つかずといったところ。
 書いていて、あ、これ駄目だこっちのがいいや、と変えたとき。それまで書いた分を、消そうか残そうか悩みます。残したところで、使わないのがほとんどなのだけどねー・・・。

-------------------------------

「あったかい。あっためてくれた?」
 仏壇に手を合わせ、今に移って出されたケーキを頬張り、和弥は首を傾げた。紅茶のカップを抱えたまま、奏は軽く首を振った。
 ちなみに、和弥の持ってきた土産は羊羹だった。
「それ、ほとんど材料混ぜるだけだから。来るまで、一時間くらいはかかると思ったし」
「――作ったの、これ? さっき?」
「うん」
「わー・・・」
 面白いほどに目を丸くして、じっと、混ぜて焼いただけのりんごケーキを見つめる。そうして、まじまじと、奏を見つめた。
「そのまま嫁に行けるよ、かな」
「本当に、混ぜるだけなんだって」
「いやいや。家事全般できるし、おもてなしもできるし。理想の嫁じゃない?」
「専業主夫もいいけど、ふたり分稼いでくれる奥さん探さないと」
 にこりと、奏は微笑み返した。

--------------------

 わー、短い。
 この先の展開を、予定外の方向に持って行くか、違う道を探すかで迷い中。ううむ、さてどうしよう(どのみち話が混沌として行きそう)。

2005 年 1 月 8 日 寒さに潜って

 この頃、起きている間はほぼこたつに足を突っ込んでいる気がします。寒いからって・・・。

 何か今日も、ひたすらぼーっと過ごしてしまい。
 何度か読んだ漫画を読み返したり、ある漫画のファンサイトをめぐっていたり。・・・非生産的だなあ・・・(没)。
 とりあえず、年末に購入した文芸誌は読み切りましたが。戯言シリーズ以外の西尾維新は微妙だ・・・。そして、季刊誌なのに連載ものを増やすのは辞めて欲しい・・・。むう。

 こっちに帰ってきている友人に連絡を取ろう、と思いつつ今日になってしまって、明日明後日バイトでその次試験やん、と愕然。そもそも、明日明後日に声かけて、他の面子が集まるのか?
 やー。もう、何か色々面倒ー。試験勉強も、今日しようと思ってたのに(丸暗記だけですが)。
 誰か、他に連絡取ってくれないかなーと思いつつ。多分無理だ。・・・ごめん、今年初の会合(?)は、次の機会になるよきっと・・・ごめん、Kちゃん。

 二人や三人ならともかく、ある程度の人数になると、誰かが言い出さないと集まれないなあ。
 そして、生来根がずぼらなものだから、実は苦手なのだよ、そういうの。そのわりに、時々その役回りが来ますが。何故。
 うー・・・ぬらりひょんと生きていきたい・・・(や、ぬらりひょんって妖怪だから)。

 まだ迷っているので、連載は休みということで。というか、概要(プロット?)を作った方がいいのではないかと思う今日この頃。
 果たして、行き当たりばったりにすぎる今の調子で、あの話は終わりが来るのでしょうか(不安)。

2005 年 1 月 9 日 風花

 降ってました。
 きつねの嫁入り、の、雪版。ほんの少しだったけど。
 「100のお題に挑戦」(止まってます・・・汗)の中にあった単語で、知って、うわあきれい、と思ったものでした。

 ところでバイト先で。
 今日はゆったりですねえ、とパートさんと話していたら、途端に忙しくなりました(笑)。いつもよりも、忙しかったようです、結局のところ。
 その、まだ店を開けたばかりで余裕のあったときに。持ち帰りで、唐揚げと餃子をたのまれたお客さんがいまして。
 いつものように、持ち帰り用の組立式の箱を置いているところを見ると、なくって。裏の、置いてあるところに行ったら、そこにもなくて。
「持ち帰りの箱ないんですけどー」
「M君に言って、そういうのはM君に」
「Mさんー、持ち帰りの箱ないです。あっち(裏)にも」
「ええ? ないわけないやろ」
「や、ないですって」
 Mさん、私が確認したのと同じように確認して、「ないわ」と言って、鍵を持って倉庫に行きました。・・・だからないって言ったのにー。
 面倒だからって手間かけても、余計面倒ですよ。

 今日のバイトでは、ちょっと失敗しました。
 キムチもっと切って帰れば良かった・・・!
 明日は、自分が仕込み手伝いって忘れてた。もしキムチが足りなくなっていたら客が入る前に切らないといけないのだけど、私は、仕込み手伝いは通常のをこなすだけでも時間ちょっと足りてないのに。
 うわー、しまったなあ。
 そんなわけで、家に帰ってから、密かに「夜の客があまりキムチ食べてませんように」と祈ってました。あまりに無意味だ(爆)。

 夜の、「タイガー&ドラゴン」という二時間ドラマが面白かったです。大笑いしてた。
 考えてみれば、この人(宮藤官九郎)の書いたドラマって、「木更津キャッツ」も「僕の魔法使い」も好きだったなあ。
 それらも今回も、何気なく見てたのだけど。

 今日、試験対策をしていたらこんな時間に。おそらく、明日もこんな感じではないかと(試験は明後日)。
 そういうわけで、今日明日と、おそらく明後日も(水曜も試験)、連載は休みではないかと思います(汗)。

2005 年 1 月 10 日 右手が冷たい

 PC使ってたら(マウス使用のみ)、外に出している右手と、こたつに入れていた左手の温度差が凄いことに・・・。
 やあ、冬ですねえ。さすが、家の中でも息が白い季節だ・・・!
 この間、こたつから手だけ出して(支えるために)本を読んでいたら、爪が青黒かったときはさすがにびびりましたが。え、家の中なのに、こたつ入ってるのに何故?!と。

 さて明日は試験ですが。
 しかし、その上にもう一つ。限度数きっちり借りている、本の返却日でもありました(学校の)
 わー・・・重いなあ(しかも全て厚め)。試験受ける前に、電車待ちの荷物の重みにやられそうです(爆)。行きに図書館寄って本借りようと思ったけど、明日(の帰り)にしておこう。
 とりあえず、暗記はまだできていません(試験対策)。い、今から!

 就職活動用に登録しているサイトで、久しぶりに、エントリーしている企業一覧を見てびっくり。いっぱいある・・・。
 考えてみれば、とりあえずエントリーだけしておこうと、幾つか登録していたのでした。すっかり忘れていたや。
 しかし、そのうち、「エントリーありがとう」というお礼(?)や、説明会案内の通知をくれたのは二社だけなのだけど・・・。案外、まだ、そういうのの態勢って整っていないのかなあ、この時期?
 とにかく、ある書店のエントリーシート(簡易版ではなくてある程度は選考に入る段階のもの)が、今月末締め切りで。何がなんでも、出すだけはしておかないと確実に後悔しそうなので、急がねば(汗)。物凄くこわいですが。
 誰か〜、(採用する側にとって)魅力的な文章の書き方と身代わりやってー(爆)。

 今、一万回転分とは別に、書きたい掌編が四つほど。
 二つは、クリスマスと新年の小ネタ(?)で。少し書きそびれた感があるのだけど、多分、来年までおいておくのは無理なので。
 後の二つは、それぞれ、見た絵の印象から。書きたいなー、と思っていて。しかし、そこまで辿り着けるかは、大いに疑問です。
 だけど、読みたい本も沢山あるのです。むう。

2005 年 1 月 11 日 寒いですよ!

 寒かったー。そして暑かったー。
 ・・・暖房、もちっと限度ってものを考えて入れてくれないかなあ・・・寒いのは寒いけど、暑いというのは本末転倒な気が。
 行きが昼を過ぎてからで、ましと言えばましなのだけど、基本的に一日、寒かった気がしますが。ここのところ、そんな天候だよねえ、毎日。バイト以外ほとんど家を出ていなかったから、あまり気付かなかったけど。

 今日は試験でした。図書館経営論。
 今回は、前期と違って丸ごと騙されたわけでもなく(前も、意図的に騙したかと言うとそうではないと思うけど)それなりに、言っていた問題通りだった気がします。
 (前回、同じ先生の違う講義で、「こんな問題を出す」と聞いていたのだけど、問題は私がまとめていたのと違うところから出た・・・受かったけど←未だに何故か判らない)
 一番の大山終わりー。後は、地道にちょっと頑張ろうな丘(?)が二つ。

 少しぶりな友人たちと会ったり。次に会うのは・・・二月頭か、多分。
 とりあえず、相変わらずな漫才コンビが一組。片割れ、風邪ひいているらしくて大変そうでした。

 ところで、どうにも。掛け値なしに自分は馬鹿じゃないかと思う今日この頃。
 学校の図書館に返す本六冊と、友人に貸す約束をしていた文庫本二冊は、まあ仕方がないとして。帰りに本屋寄るのが面倒だからと、行きに買って学校に持って行った雑誌(重い)。
 ・・・馬鹿だろう。
 しかも結局、それが呼び水となって、帰りに本屋に寄る友人たちについて行ったという。

 友人から、今日届いた年賀状(笑)に、更に書きたい話が増えたり。
 ある雑誌の企画に乗って、何か書こうかなと思ったり。
 「それどころじゃないだろ」って声が聞こえてきそうです(滅)。全くね。

 では、今から『古事記』読みます(試験対策)。

2005 年 1 月 12 日 繋がるセカイ

 『バウンダーズ』(ダイアナ・W・ジョーンズ)という小説を読んで、Mr.Childrenの「HERO」という曲を思い出しました。冒頭の部分。

 例えば誰か一人の命と
 引き換えに世界を救えるとして
 僕は誰かが名乗り出るのを待っているだけの男だ

 言われてみれば、心当たりもあるような歌詞。
 近くて軽いもので例を挙げるなら、学級委員の選出。立候補者が誰もなくて、教室の空気もぴりぴりしてて。誰か早く手あげろよ、という雰囲気のそれ。
 そこで、今日休んでる奴でいいじゃん、と誰かが言い出して、やめろよと言ったら、逆に委員にされてしまったという、そんな感じがした『バウンダーズ』の主人公。
 やめろと言ったのは、格好をつけたからでも正義感からでもなくて、言ったら、自分に回ってくるだろうとも知っていて。そんな感じ。
 はずれくじを引いた、というか。
 だけど、あそこで投げ出しても、きっと誰も何も言わなかった。言えなかったと思う。それなのに、選んで。
 この人の作品は、ほとんどが、完全にとは言わないまでもハッピーエンドで終わっていたから、油断したなあ・・・。
 うん。
 名乗り出るのを待っていられるのは、わりと幸福な場所にいるのだよね。
 自分しかできなくて、それでも、放置しておくことができてなおかつそれが最悪の事態を必ずしも招くと限らないなら、眼をつぶってしまうかも知れないと、思います。

 「英雄」は、あこがれる人も多いのだろうけど。成るものじゃなくて、成らされるものじゃないのかなあ。

 とことこと、歌や小説や絵やが繋がっていく感じは、ちょっと好き。
 全く関係のないものを、恣意的に繋いでいるところもあるのかも知れないけど。脳内映画製作みたい(笑)。

 今日の試験は、二回ほど本を読んだだけだったけど、まあ大丈夫でしょう。一つだけわからなくて、悔しかったけど。
 そして、教科書に使っている『古事記』の本を読みながら、記憶にない箇所に唖然としたり。・・・寝てたね、そこ。確実に・・・。
 あの先生の話は、ちゃんと聴くと面白いと思うのだけど、どうにも眠気を誘われるのです(汗)。お昼の後、というのもまずいのかなあ。ううむ。
 これで、次は最後の試験で来週土曜までない〜!
 本棚も届いたことだし、部屋の掃除(というか整理)を開始したいところ。本も、読み溜まってるし。書きたい話もちらほらと。

-------------------------------

「 春呼び 」
 
「わっ、つっ、ちょ、待っ・・・!」
 くるくると風に翻弄されながら、少年は、空を舞う花弁を追った。
 薄く色付いたそれは、冬の花には珍しく、かすかではあるが色がついている。この花が咲くと、春も近い、と、人々は思うのだった。
 この花が咲き、散り始めるころになると、いよいよもって、春の到来だ。そのため、「春呼び」とも呼ばれる。
「待って待って待って!」
 一生懸命に、精一杯に真剣ながらも、見る者に微笑を誘う。こんな情景も、春が近いと実感させるうちの一つだ。
 ひとりでに散った春呼びの花弁を、落とすことなく掴めたら、一つ願い事が叶う。そんな、言い伝えがある。
 主に子供たちが、遊び半分に花弁を追いかける。
 それは、意外に難しかった。小さく薄い花弁は、かすかな風にも流され、掴もうと伸ばした腕の動きにさえ、ひらりと向きを変える。
 叶えてくれるのは、小さな願い。
 だから、もしも大きなことを願うのなら、何度も何度も、捕まえなければならない。それでも足りなければ、願いは叶わない。
 人々は、戯れ半分に花弁を追う。
「・・・った!」
 うまく掴めたらしい少年が、喜びに顔をほころばせる。外で遊んで、農作業で灼かれて、黒くなった元気そうな少年は、良くいる子供だ。
 少年は、喜びも束の間、掴んだ花弁をそっと上着の内ポケットに忍ばせると、また、花弁を追いかけ始めた。
「っ・・・!」
 小さく叫びながら、一生懸命に、宙を舞う花弁に手を伸ばす。
 夕方。
 少年は、まだ夜のとばりが早く、真っ暗になった中で、じっと春呼びの木を見上げた。もう、野良仕事をしていた人たちも見掛けない。夜闇は、家の中で凌ぐのであって、外に出るものではない。
 じっと、睨み付けるように。少年は、春呼びの、白くほのかな花の咲き乱れた木を見上げた。太い幹には、触れようともしない。
 上着の胸の部分を押さえて、声を張り上げる。
「春呼び! かあちゃん、病気なんだよ! しぬのは・・・わかってる。冬はこせないって、医者がいってた」
 泣きそうに、声が震える。それでも少年は、涙はこぼさなかった。
「だけど・・・ここまできたんだ。春は、ちかいんだ。なあ・・・春呼び。はやく、春を呼んでくれよ。せめて、春まで。花がいっぱいさいてて、動物だってたくさんいて、かあちゃんのすきな春を、はやく呼んでくれよ。せめてさいごに、春を。みせて、やってよ・・・」
 幹に頭を押しつけて、目を閉じる。静かに、涙が流れた。
 冷たい風が吹いて、春呼びの花を散らす。静かな音を立てながら、闇色に染まった白い花弁が、ふわりと舞い降りた。
 少年は、それを見上げることもなく、春呼びの幹に寄りかかっている。
 しばらく、そうしていた。姿を見せた月に、少年は、背を向けていた。
「なあ。たのむよ。・・・いっぱい、あつめたんだ。花びら。来年には、おれは、ここにいない。都にいくんだ。弟子いりして、ひとりでいきていく。もう、誰もいないから。・・・さいごに。たのむよ。おなじ村でそだったよしみで、さ」
 ゆっくりと、少年は体を起こして、春呼びを見上げた。
 うすい、闇色に染まった、白っぽい花弁。
 少年は、過ぎった風に舞った花びらを、鼻先にとめた。そっと、手で押さえるようにしてつまむ。
 薄い、ちっぽけな花弁。
「たのむよ」
 呟くように言って、少年は、くるりと身を翻した。
 帰ろう、母の元へ。今では、眠る時間の多くなった母の元へ。共に過ごせる時は、あと、わずかだから。

 ――春は、もうそこまで来ていた。

-----------------

 なんとなく、連載分を書く気になれず。久々に日記の単発。
 実際には、春が呼ばれてくるのはもう少し先になりそうですが。

2005 年 1 月 13 日 無駄足

 今日発売の本を探して、本屋に行ったのに置いてなかったです。二軒行ったのに・・・小さいから駄目なのかね、最寄り店。
 まあ、あまり有名でない(多分)漫画家だけどさー。
 駅の方まで出るのも面倒で、明後日に、友人と会う約束があるから、そのついでに本屋に寄ろうと計画中。むう、今日読めると思ったのになー。
 初期の短編集だろうとあたりをつけて、買うか迷いつつ楽しみにしてたのに。

 今日は、本棚を組み立ててました。
 観音開きで、扉部分にも本が収納できるから、わりとたくさん入って。三百六十冊収納できるそうな。
 一時間半くらいかかって、組立完了。
 午後から、本を入れ替え抜き変え。背表紙の色や見栄えで整理もしたいなあと思いつつ、作者ごとにまとめていないと、読むとき探し回る羽目になるので断念。結構、出版社またがってる作家さんがおおいのだよねー・・・。
 とりあえず、机の上にいつ崩れるかという勢いで積み上げていた漫画が収まったことに、吃驚。更に空きもあるので、少しの間は、収め場所に困らずにすみそうです。嬉しい。
 ・・・少しの間、ってのがあれですが・・・(爆)。
 そして、更に部屋は狭くなりました。いつか、何も置いていない床がなくなるのではないかと、実は冷や冷やしていたり。床が抜けるのと、どっちが先かなあ。

 今期は、わりとドラマ見そうな感じ。
 「富豪刑事」が、コミカルでぼやっとした感じが、少し楽しい。原作では、主人公は男ということだけど・・・どんな感じなのだろう?
 だけど、桁外れに大金持ちで天然というのは、見ていると面白いけど、ある程度距離がないとやってられないよなー(笑)。
 「H2」は、原作が好きで。ドラマにするとムチャクチャ違和感ッ(汗)。
 な、何か、皆原作とキャラ違うしっ!(それはそれで面白いけど) 野球の球がどう見ても不自然だしっ!!(合成なのかマシンなのか) そして、三十巻以上あった話をどう切っていくのかなー。
 まあとりあえず、見るけど。父と一緒になって、「あっ、抜けた!(原作にあった部分が切られている)」とか叫んでそうですが(爆)。見方が違うけど、まあ、それはそれで面白いかと(厭な楽しみ方だなおい)。
 あー・・・原作読みたくなってきたなー。長いのに(汗)。
 ちなみに私は、『タッチ』よりも『H2』の方が好きです。ちょっと気の抜けた感じが(笑)。

 えーとー・・・右腕不調です。本当に腱鞘炎なのかなー。

2005 年 1 月 14 日 籠もる

 本を返しに図書館に行こうと思っていたのだけど、寒くて明日でいいやと思ったら・・・雨ですか。明日。
 返却日が明日なので、午前中に行ってきます(泣)。午後には、友人に会いに行くです。

 そんなわけで、今日は一日、家でひたすら本を読んでいました。小説を黙々と読んでいて、そしてやはり、『H2』を引っぱり出してきてしまいました・・・。
 長いなー。
 や、好きなのだけどさ。ちなみに、横では親父も読んでます。何故に親子揃って。

 ところで、ネットでできる(しかも無料の)、会社の入試対策の一般常識問題などをやっていたら、得点が悪く(そりゃあ何もしてないものな)、やや落ち込み。
 うー、クリア(高校時代の数学の問題集)引っぱり出してきてやろう・・・(没)。まだ、好きだった部分で良かったと言うべきか(非言語問題)。
 就職活動、驚くほどほとんど何もしてないですが・・・これで見事就職できたら、ちょっと世の中まずいかも知れないよ(爆)。しかし多分それはないな・・・。
 そんなことを考えつつ、溜まっていたメールを整理していたら、明日がセンター試験とのニュースが。
 あれー? 私のときは、十九日とか二十日とか、その近辺だった気がするのだけど・・・第三週じゃないのか? 早まった? 記憶違い?
 まあ何にせよ、後悔しように頑張れるといいですね。受験生。
 とりあえず私は、大学受験には後悔がありますから(爆)。うん、さすがにもうちょっと勉強すれば良かったんじゃないかとか。当時も、普通に小説読んだりネットしたりしてたからなあ(汗)。

 それではそういうところで(え)。

2005 年 1 月 15 日 思ったよりも

 一日中、少なくとも午後からはずっと雨だろうと思っていたら、さほどでもなくて、嬉しい誤算だった今日。
 午後から、友人と会う約束をしていたのですよ。行きには降っていたけど、帰りには止んでいたよ。
 ファミリーレストランで、ケーキとフライドポテトを食べつつ、ドリンクバー。三時間くらいいました(笑)。
 その後、二時間くらいかけて古本屋を三軒回って。
 本を探していた時間を抜いても、軽く四時間くらいは話していたのではないかなー。やあ、楽しい楽しい。

 一つ気になったのが、行った古本屋のうちの一軒。
 非常口を知らせる緑の電光板(?)が、本棚の上に・・・開くのですか、そこが。半分くらい、本気でそう考えました(笑)。隠し扉のように何かあるのかなー、と。
 友人に言うと、別のところにも非常口の印があると指摘してくれまして。ああ、あっちが本物か(笑)。
 しかし、あの店には何度も行っているけれど、はじめて気付いたなー。案外見ていないものですね。

 今日友人と話していて、卒業するまでに二本は書ききりたいもの(長編)がある、という話をしていたのだけど、よくよく考えるともう一本ありました(爆)。
 ・・・はっきり言って、それだけ書き上げる自信ないよ。あと一年ちょっとで。
 しかし、働き出すとあまり書く時間もとれないだろうしなー。
 ちなみに、「敷衍遊戯」は卒論が終わってからの予定。どうせ、中国関係の書物を山ほど読むのだから、活かさねば損です(苦笑)。
 それを除いて三本。・・・望む、やる気と根気と時の運・・・!
 だけどとりあえず、そのうちの一本はメルマガに使いたいものだから。早いところ書かないとー。学校休みだとなかなか書かないなー。むーう。
 楽しんでやってますが。道のりは険しいなあ。

 とりあえずは、企画分です。止まってるよ(汗)。
 そんなわけで、連載分は休みで。(すっかり休み癖がついてる・・・)

 

2005 年 1 月 16 日 眠いのです

 昨日寝るの遅かったのに、今日のバイトは十時入りで少し忙しかったから一時間ほど居残りして。帰ってきて少ししたら夕ご飯で昼寝もできず。
・・・・・・ねむひ。

 今、テレビで「義経」やってます。
 「新撰組!」の惰性で見ていて、義経関係は、知っているようでいて知らないから興味があるといえばあるのだけど。
 出演者の微妙さ加減(判断基準:自分)と原作者の微妙さ加減(著作未読)と、大河ドラマ定番の語りの存在が・・・どれをどうとっても微妙ー。微妙っていうか違和感。
 ちなみに、私の中での義経像――源平合戦は、佐久間智代(漫画家)の「平家物語シリーズ」です。だから、私の中で弁慶は、ちょっと抜けたところがあるけど善い奴な兄ちゃんです(笑)。
 好きだったのに、四冊しか出ていない・・・この人の歴史物、好きだったのにもう描かないのかなあ。

-------------------------------

 それに対して、温かな紅茶のカップで暖をとるように抱え、和弥は、むうと声を漏らす。
「ほんと、かなって手強いなあ」
「何だよ、それ」
「優しいって言うかはぐらかすのがうまいって言うかつかみ所がないって言うか」
「なんだか、酷い言われようだ」
「そう?」
 のどかな会話に、こういう過ごし方も、予定外ではあるがいいだろうと思う。
 昔から、女の子の中でも違和感なく過ごせた奏だが、高校で知り合った和弥は、一際接しやすい。和弥にしても、高柳にしても、高校に行っていなければ出会わなかっただろう友人だ。
 一時は、経済的な負担を考え、飛び級を考えたことがあった。今となってはいささか笑い話じみているが、中学に上がる頃くらいまでは、詰め込めば詰め込むだけ、吸収はできただろう。それを、「やりたいことがあってのことなら応援するけど、そうでないなら、私は反対よ。ただ同じくらいのときに生まれたという理由で一日の大半を一緒に過ごすなんていう、こんなに馬鹿げて貴重な時間はまたとないことなのよ」そう言ってくれた姉に、感謝する。
 得がたいものを、得たという実感がある。

2005 年 1 月 17 日 電話の音に起こされて

 朝に電話がかかってきて、「今日入れる?」とのこと。渋々起きて、行ってきました銭稼ぎ。
 うっかり、昨日夜更かししたものだから眠くて、朝ご飯食べてから出るまでに間があったものだから、タイマーをかけてうとうととしていたら、予定外に寝てしまいました(予定では、早めに起きて本を読むつもりだった)。
 やはり、半分眠っているときの思考回路は鈍いなー(熟睡はしていない)。

 さっきまで、ちくちくと針仕事をしていました。
 姉がぬいぐるみを縫うために針仕事をしていたら、それを見た父が「ちょっとここ縫って」と上着を出してきて。
 手の放せない姉が母に振る→父の夕食を用意していた母が私に振る
 そんなわけで針仕事。嫌いじゃないからいいけどさー。って言うかあの上着は、直すよりも買い換えるべきだと思う(あちこちすり切れすぎ)。・・・変なとこ物持ちいいよなあ・・・人のこと言えないけど(家の中限定とはいえ、未だに小学生時の上着が着られる)。
 最後にはボンドまで持ち出して補強。
 ・・・早く次を買ってください。十年以上も着たら十分だよ。

 さてところで、震災から十年。放送局も、様々に取り上げています。
 なんていうか・・・区切りもいいしこれを機に、過去は過去として置いていこうねー、って感じに読み取ってしまうのは、穿ちすぎでしょうか如何。助成金(?)も、十年で打ち切りだそうですし。

 親不知が、そのものは痛くないけど口内を掠めまくって痛い今日この頃。

2005 年 1 月 18 日 昨日に続いて

 臨時にバイトに行ってきました。明日は復帰するらしいから、次は日曜までなし。・・・間に、試験が入るな。
 パートの人(女性)が、ほんわりしていて楽しいです。
 しかし、(私の)終了時刻まであと二時間ほど、というところで暇になって、それも物凄く暇になって、洗い物もないしお客さんもいないし、という状況で、仕方がないから拭き掃除をしていました。台や机の上をだーっと。
 それでも間が埋まらず、メニュー(プラスチック加工)を拭いたり小窓を拭いたり額縁を拭いたり爪楊枝の補充(滅多にやらない)をしたり。仕舞いには、天井近くに置いてある招き猫も拭きましたよ。・・・あそこ、随分ほこりが溜まっていたけど、大掃除のときは拭かなかったのか・・・?
 もうちょっと時間があったら、お客さんの座る椅子まで、一個一個拭き始めたかも知れない。入ってきたお客さん、吃驚するな(笑)。
 なんとなく、バイト中は動いてないといけない気がするのですよ。さぼってても問題ないのだろうけど。

 明日は、少し遠出をしようかなー。と言っても、自転車で三十分や四十分の距離だけど。
 未だに買い逃している、少し前に無駄足を踏んだ漫画本を仕入れたいと。夢にまで見たし(笑)。←夢の中で本屋に行って探していた
 ただ、小中高生がいる時間帯は苦手で、どうにかそれまでに行って帰ってきたいと思っているのだけど。どうなるだろう。休みの日まで、人混みは厭だ(苦笑)。
 ところで、この数ヶ月、漫画の新刊の発売日を、ネットで調べています。出版サイトで、一覧を載せているところを発見したので。それまでは、本屋の張り紙(その月の新刊一覧を掲載したもの)を見てました。
 やー、便利な世の中ー。
 そこで、来月分がもう掲載されているのに吃驚。早いなあ。
 そして、来月結構出るなあ(汗)。とりあえず、二月の十七日に一気に三冊出るって・・・いいけど。
 本屋さんで、目的もなく本を見て歩くのは好きだけど、買いたい本が増えてしまいそうで自粛してしまいます。図書館は、気兼ねなくそれができるのだけど。

-------------------------------

 高柳のときと同じで、話していると時間が引き戻される。久しぶりなのに、それと感じないのは何故だろう。
「ここに来た用件なんだけど」
 しばらく話してから、和弥は口調を改めて言った。このときには、ケーキと紅茶は片付けられ、羊羹と日本茶が並んでいた。食べてばっかだなあと、さっきまで軽口を叩いていた。
「幾つかあるけど、とりあえず・・・美幸さんのこと」
「姉さん?」
 その名を聞くと、まだ、疼くものがある。
 和弥は、奏の微妙な変化を感じ取ったのか、困ったように目線を落とした。

--------------

 ううー・・・もうちょっと考えます。この頃、むっちゃ短い・・・。

2005 年 1 月 19 日  また日は暮れて

 行ってきました、本屋。一軒目行ったら、売り切れだったよ・・・。
 結局、五軒回ったことになります。何故そこまでないかな・・・好きな漫画家なのですが。海野つなみ(そして、同時発売の『回転銀河』三巻は五軒中四軒にあったのに)。
 そして、ついでに寄った古本屋で、六冊購入。うち、四冊は予定外の購入で・・・また本が増えたーっ(汗)。

 明日は、一日本を読んでいようと思います。それか、企画分を書こう(汗)。
 明々後日には試験ですが〜。何もやっていませんが〜。・・・いいのかそれで(反語)。
 唐突に、修学旅行生と芸能人の話を書き出すかも知れない。少女漫画のノリで(笑)。昨日か今日に、ふっと思い浮かんだのですが。果てさて。

 それにしても、一人いるだけで狭いなあ・・・炬燵が。
 基本的に、炬燵の上でPCを使っているものだから、ちょっと困ります。その上、画面が見られてしまう位置にPCを置くのもどうかと思うし・・・うう。
 就職サイトや作家のところを見ているときはまだいいけど、個人サイトや自分のところとなると・・・。
 自分でサイト造ってるなんて知られたら、また、「作家になればいいのにー」とでも言われそうだし。なれるものなら、多分もうなってるって(苦笑)。無責任父姉ーっ。

 あーあ、「十二国記」(再放送)が終わってと「プラネテス」が終わってしまう。残念。
 「プラネテス」、最初の方見られてないのだよなー。もう一度、はじめから再放送してくれないかなあ。

2005 年 1 月 20 日 どっぷり

 予定通り(?)、ずーっと本読んでました。至福。
 結局のところ、丸三冊といくらか読みました。うち一冊が、ツボにきて、それも幸せ。
 単純で簡易な幸せだけど、簡単に幸せになれるのは幸せだよなー。

 だけどさすがに、読み疲れたなー・・・。
 そして、そうやってのどかに浸っていると、本当に、何を思って話作りしてるのかなーと思いますね。
 面白いと思う小説が読めたら、それで十分だよなあと。
 書いたところで、読む時間が減ってしまうだけなのになー。
 繰り返し繰り返し、平和なときには考えてしまいます。だけど多分、何かと追いやられているときには、書いてないとやってられないだろうとも思うけど。はけ口になっているようだから。
 だけどじゃあ、それ以外で書くのはどうしてだろうとか。
 ええと・・・下手の横好き?(何か違う)

 第二回目の「H2」。
 木根が原作より子供っぽいなーとか、展開早いなーとかは思いますね。
 とりあえず、脇で遊びまくってませんか、制作者(笑)。原作にそっくりな医院の医者とか、明和一の校長とか。漫画家と編集者もいた気がしますが。明らかにシンクロの人々とか。
 だけど、千川の校長は、どうせなら伊東四郎にやって欲しかったなー。四角顔、不機嫌面。似てると思うのだけど(笑)。
 それにしても、制作側、原作読み込んでそうだなあ、凄く。台詞とか、結構忠実ですよ。凄い。
 それがわかる私は、一体何回読み返してるんだ(笑)。

2005 年 1 月 21 日 寒いなあ

 午前中のうちに、図書館に。
 友人と待ち合わせて、本を借りがてら、本(大半漫画)の交換をしてきました。重い。
 そのとき、調子に乗って十冊借りてきました(父の文もカード保持)。ほとんど、一回読んだことあるやつだけど。さすがに、持って帰るのが少ししんどかったです。
 さて、友人に借りた中に、『デスノート』が入っています。
 これで、友人が小松未歩の「謎」という曲の歌詞で笑った理由が実感できるかなあと思いつつ。「踊るライト見つめて 忘れない 謎が解けてゆく」という歌詞。
 カラオケで爆笑してたからなー。

 一旦家に戻って、自転車で本屋に。
 『おおきく振りかぶって』の三巻と『薬師寺涼子の怪奇事件簿』の二巻を購入。近所の本屋、置いてあるの前者が一冊で後者が三冊だったのだけど・・・私の予想は逆だったのだけどなあ。というか、二冊とも数冊は入ってるかなと思ったのだけど。
 『薬師寺〜』が、来月発売の新刊(小説)との合同企画のようなことをしていて、そして、同じく来月発売の『創竜伝』(漫画版)の広告が入っていて。わー、連動してるよ連動、と、ちょっと面白く思いました。
 それにしても、四月創刊の雑誌で『夏の魔術』が漫画化されることといい、講談社、ばんばん田中芳樹原作の漫画に乗り出してるなー。作者が、漫画の原作を書く人になりたいと言っていた(過去の対談かインタビュー)から、きっと喜んでいるのだろうなあ。それまでにも、田中芳樹の小説の漫画化は色々とありますが。
 講談社は、私にとってつぼな企画(?)が多いなあ。

 ところで昨日、気付かず連載無視してました(爆)。忘れてた、完全に。
 そんなものだから、今日はちゃんと書こうと思ったのだけど・・・明日試験やん。
 そんな理由で、今日も休みで。ちなみに、奏の姉の話を越えれば、あとは、和弥の話の大筋は浮かんでいるのですが。しかし、それもどう転ぶかわからないのがこわいところ。そして私は、その翌日の水族館で何をしようとしていたのだったか(爆)。

2005 年 1 月 22 日 試験終了

 試験数自体は少ないのに、期間自体は長かった試験でした。わあ。
 ほぼ確実に、合格点(?)はとれてるだろうけど・・・いい点取りたいのだけどなあ、あの先生の講義は。ううむ、どうだろう(汗)。

 帰りに、図書館に寄ってきました(既に学校で二冊借りて来ているのに)。
 昨日予約した本が、今日の昼には届くと聞いていたのにないと言われ、ちょっと焦る(笑)。最終的には、借りられましたが。
 しかしこれが。
 あった、という感じで渡された本を借りて、すんなり出ようとしたところで・・・これ、作者一緒だけど違う、と気付いて引き返しました(爆)。危ねー、そのまま帰るところだった。その上、それって他の人が予約していた本だから、そこにまで迷惑がかかるところだった。
 そして、帰る途中にある分館で、随分前に予約していた本を借り・・・ようとしたら、カードの限度いっぱい借りられているということ。え、一冊分残ってたはずと確認してもらうと、さっき間違えて貸し出し手続きを取った本が、そのまま借りていることになっていました。わー、違う。
 館の人に事情を話して、本館(さっき本を借りたところ)に電話をしてもらい、そちらで返却手続きを取ってもらうことに。
 待ってる間に、雑誌をぱらぱらと読んでいたり。
 どっちの館も、土曜で忙しそうで、むしろ申し訳なかったです(汗)。
 っていうか何、私は図書館に因縁でもあるのでしょうか・・・予約何回かとばされたし(まあそれは時々あることらしいけど)。
 良縁ならほしいですが(司書で採用されるとか)、因縁は要らないよ・・・。

 帰って、借りてきた本を横に、昨日友人から借りた漫画を読んでいました。
 わー、『デスノート』凄いなあ。うん、色々な人がはまるのもわかる。二桁はいかないくらいで終わるのかな、などと思っていますが。私の見当はあてにならん。
 それにしても、凄い。私には絶対に無理だ。基本的に、裏はどうにか読めても裏の裏は読めないー。
 頭脳戦は、どんどんこんがらがっていきます。それをやれなんて言われたら、絶対無理(まず誰も期待しないから)。
 ライトとLが似ているというのは、ああなるほど、と思ったり。似ているからこそ、そこまで読みが重なるというのもあって。机上の空論丸出しの推理小説状に、「いやそれ全部一般的な推測! 断定無理!」というのとは、ちょっと違うよなあ。
 あれを週刊誌で描いているという画者も、話を組み立てている作者も、本当に凄いです。
 同じく借りた『銀魂』は、基本的な話展開とキャラクターは好き。

 さて、ようやくポルノグラフィティのベストを買いました。凄く今更だ(爆)。
 ネット販売で、ポイント割引があったから〜。ロシアの人が歌っている、「オリガ」というアルバムと迷ったのだけど、こっちで。まだ聴いてませんが。
 この二、三年で、自分で買ったCDが増えた感じです。

-------------------------------

「犯人、知ってる」
「――え?」
「美幸さんの事故。ひき逃げした人、知ってるって」
 何を言っているのかが、よくわからずにいた。和弥の言葉が、聞き取れるのに理解できない。
 三年前の、交通事故。ひき逃げで、目撃者はなく、発見も遅れて死亡した。いや、即死だっただろうか。そのあたりの奏の記憶は、いつもあやふやだ。葬儀の様子も、事件を調べた警官とも話をしたはずなのに、よく覚えていない。
 下手をすれば、夫の義兄や娘の夏雪よりも、奏の方が深く沈んでいた。
 その、犯人。
「聞いた話。だから、違うのかも知れない。見間違えだってことも考えられる」
「――何故、黙っていた」
「わたしは」
「違う。和弥じゃないだろう? 和弥が、隠す必要はない」
 姉を、和弥は慕っていた。あのときに犯人が判っていれば、何をしたかわからないのは、和弥も同じだった。高柳がいなければ実際、揃って無茶をやっていただろう。
 しかし、まるで自分に言い聞かせるような口調になっていた。
「友人――だと思っていたんだって、そのときは。後で、詐欺でやられたって」
「だから、密告する気になった?」
「密告。うん・・・どうだろう。酔ってたから、口が軽くなったんだろうとは思う」
「それで」
「三年。交通事故は沢山あって、ひき逃げだって、そんなに珍しくない。三年が経って、その上、あの人は証言しない、きっと」
 強張った、いやに表情のない顔で、和弥は奏を見つめた。その後ろに見える、開いた窓の向こうの青空が、これ以上ないほどに不似合いに見えた。
 きっと、奏自身似たような表情をしている。
「どうする」
 それが確認なのか、疑問なのか。それさえも、奏には判らなかった。おそらくは、和弥自身にさえも。
 しかし、答えだけは判りきっていた。
「名前は?」

2005 年 1 月 23 日  衝撃の事実?

 バイト先のパートさん(女性)、旦那さんが十年下だとはじめて知りました。そして、その出会いはあるファーストフード店でのバイト。
 旦那さん、そのとき十六だそうで。
 わー、何か凄いなあ。あるんだなあ、そういうのって。と、思いました。

 帰ってきて、昨日借りてきた『ハリーポッターと不死鳥の騎士団』を読み中。これも今頃、って感じですが(苦笑)。
 学校の図書館、何故か本が入るのが遅いのだよね・・・これも、購入されたの、発売から何ヶ月科経ってからという。何故そこまで時間がかかるのか、ちょっと知りたいところ(手続き?)。
 読んでて。
 な、何かあった、と動揺するくらいに涙がね・・・このところ、涙腺やたら緩いのだけど何故? この一年、二年くらい?
 普通に生活していて涙ぐむことはあまりないのだけど(向かい風にはよく潤んでいますが)、小説類。漫画もか。
 うーん? 何かあったのですかね?(人ごとのよう)

 メールマガジンのこと。
 早く書かないと、と思いながら、当初考えていた日本刀と血と狂気と(あながち間違ってない)の話ではなくて、百物語やら都市伝説やらの方にしようかと考えたり。どのみち両方とも、在学中に書ききりたいし。
 その一方で、「台風の目」を読み返したり、新年挨拶ように新しく書いたりしていて気付いたことが。設定が、ちゃんと書ききれてない・・・!
 来条の中に設定があって、それをわかるように見せながら話を進めていかないといけないのに、一足飛びで、とりあえず見えるところだけを書いていて。どうしよう、続きを書こうかとか。
 シュムとディーの出会いやらディーとカイのことやら、シュムと師匠たちとのことやらミハイルの修行風景とかミーシャたちのその後とか、色々と書こうと思えばネタはあるわけで。
 そんなだから、周期を不定期に変えて、短い話を幾つか書いていこうかなーとも。
 むーう。どうしたものか。

-------------------------------

 その夜は、中華になった。結局、和弥を送りがてら、買い物に行くことにした。
「いただきます!」
 土曜も、半日の授業とその後の部活があった夏雪は、嬉しそうに元気良く、箸を動かす。今日は夕食時に間に合った義兄も、負けずに旺盛な食欲を発揮している。
 奏だけが、いささかぼんやりと、機械的にご飯を食べていた。
「明日、何時に行く?」
 一瞬、何を言っているのかわからず戸惑ったが、すぐに、約束をしていたアクアサイドのことだと気付く。そういえば、そんな約束をしていた。
「――開館は?」
「十時」
「おいおい、なんの話だ? 明日、どこかに出かけるのか? 二人で?」
 訝しげというよりも、どこか拗ねたように、義兄が口を挟む。夏雪は、水餃子を小皿に取りながら、こくりと素直に肯いた。しかし、向ける視線はいささか非難がましい。
「アクアサイド。まさかお父さん、明日、お兄ちゃんに仕事させるの?」
「なんだよ、俺だけ仲間はずれか」
 春雨のサラダを箸先でつまみながら、子供っぽく唇を尖らせる。
 夏雪は、それで仕事は入れていないと判断したらしく、一転して、からかうように視線を向けた。炒飯をすくいかけたレンゲを、そのまま置く。
「一緒に行く? ただし、お父さんは自腹ね。タダ券は二枚しかないから」
「酷いなあ、昔はもっと、お父さんお父さんって」
「ないない。昔っからあたし、お兄ちゃんっ子でしょ」
「む」
 二人の会話はからりとしていて、聞いていて微笑ましい。こうやっていると時折、義兄が実際に、自分の父のようにも思えた。もっとも、本当の父と五歳のときに死別し、翌年には姉と義兄が結婚して奏とも一緒に暮らすようになったのだから、あながち間違いでもない。
 能書きがどうであれ、姉が母で義兄が父で姪が妹の、そんな環境で、奏は育ったのだ。
 和弥の話と告げられた名前が、意識せずに頭の中で繰り返される。立証するのには、おそらく、警察は頼れない。いくらかの確実な傍証を持ち込みでもしない限り、動いてはくれないだろう。
 調べよう。
 ただそれを、義兄に相談するかどうか。少し前にも、高柳のことで似たようなことを迷ったと、苦笑いを浮かべそうになる。あのとき以上に、隠す必要はないはずだった。
「夏雪、九時半くらいに出る?」
 中華風スープに手を伸ばして、声をかける。今日の中華系統の献立は、下準備に手間がかかり、その割りにはあまり考えなくてもできるという基準で選んだ。考え事をしたかったが、どっぷりとそれだけに填るのは避けたかったのだ。
 夏雪が、うんと肯く。その隣で義兄が、ひげ面の熊顔を、不満そうに歪める。
「俺は?」
「行くなら、九時半に。行くの?」
「ふん、どうせ明日もお仕事だよ」
「仕事、あるなら俺も手伝うけど」
「えー」
「いやいや、何人かに会うだけだからな。代表で。気にするな、楽しんでこい。土産なんて気を遣わなくていいぞ」
 飄々とした口調に、奏と夏雪は、目を合わせて微笑した。
「何か食べられるもの、買ってくるね」
「あ、それで思い出した。りんごケーキと羊羹、あるけどどっちがいい?」
 食事もほぼ終盤にさしかかり、身軽に、奏は立ち上がった。ヤカンを火にかける。
 もう少し時間を置こう、きっと、まだ冷静には考えられないでいる。そう判断する。そしてその片隅で、幾つかあると言っていたのに、和弥は姉のことしか告げず、他は何を言いたかったのだろうと考えていた。
 食事を続ける姪と義兄は、ケーキと羊羹と、どちらにするか悩んでいるようだった。


----------------

 山を越えたと思ったら、和弥の他の話は措いておくしかなくなりました(爆)。
 そんなこともあるやね、という話。

2005 年 1 月 24 日  欠伸は出ないから脳に酸素はいっているらしい

 眠いです・・・また日付偽ってるし。

 とりあえず、企画分、送信完了しました。参加者様方、メールボックスを確認してみてください(ここを見ていればの話ですが)。
 何か、三本とも中途半端な感じですが・・・。そしてそれを、サイトに載せるかどうかはまだ思案中。うーん。
 しかし、書き上がってよかったー。
 すんなりいったのははじめの一本だけで、次が二本没にしてようやく書けて、その次が、なかなか浮かんでこなかったという。
 ・・・さて、次の企画はいつで何にしよう(懲りてない)。

 今日一日、小説を読んでいました。わー、幸せ。
 読むペースは少し遅かったのだけど、でも楽しかったからいいや。
 そしてその合間に読んだ漫画で、友人から借りていたそれが、一巻飛んでいたと発覚。確認するまで確証はなかったのだけど、「あれ、おかしいなあ、話繋がってない気がするなあ。前の巻読んでから大分経ったから忘れたか?」というのは、老化じゃなくてよかったです(笑)。

 もーう眠いので、連載抜きで寝ます。それでは。

2005 年 1 月 25 日  自堕落

 朝、ご飯を食べてぼーっと本を読んでいたら、眠気に堪えきれず、撃沈(爆)。
 結局、午前中はほとんど、ご飯食べただけです。うわー(汗)。

 先日書いた大学受験のことで、補足を一つ。
 大学受験に後悔があるというのは、しっかり勉強をしなかったということについてで。できる限りの勉強をして、それで落ちたのだったら、気持ち悪いものも残らなかったのだろうけど。
 今通っている大学には、月並みな不満は色々あるけども、司書資格も学芸員資格もとれるし、人との出会いにもそこそこ恵まれていると思うしで、さしてやりなおしたい、というのはないのだけど。
 それでも、もっと勉強しておけば良かったと思うのだよね・・・。

 話は変わって、ふっと思い出したこと。
 一度、友人に怒る沸点高いよねー、と言われたことがあります。つまり、あまり怒らないねと。
 言われて考えてみると、確かにそうかもと思ったものでした。うん? 小学生時分は、むしろ短期だと思っていたのだけど。いつのまに変わったんだろう?
 だけど考えてみると、あれなのだよね。よく言われることだけど、「怒るにもエネルギーを使う」というやつ。単にそれが面倒なのではないかなー。
 理由を付ければ、折り合えないことの方が少ないわけです。何かあっても、事情があったんだとそこを考慮すれば、そうそう怒りもなく。もやもやが残っても、それくらいなら追いやれないこともないし。
 なんだ、結局それが楽なだけだったんだなー。うん、納得。

2005 年 1 月 26 日 よくまあ

 昨日届いた郵便物。就職関係の封書だったのですが、家に届いた時点で封が開いていたらしいです。
 ・・・いいのかそれで。
 まあむしろ、開いていたにもかかわらず、中身ごと無事に届いたところに吃驚ですが。糊付けが甘かったのだね。
 見た瞬間、本当に、感心してしまったよ(笑)。

 明日から、ゼミやら短期集中やら特別講義やらを取るため、一月定期をつくってきました。
 考えてみれば、土曜の試験の帰りにつくっても良かったと思うのだけどね・・・気付かなかったよ、そんなこと。
 ついでに本屋に寄って、母に頼まれた本の取り寄せ手続きをして(あー、本屋で働けたら楽なのに)。
 学校行くの面倒だなーっ。

 さっき、人魚について調べてました。フリー百科事典のウィキペディアで。
 そうして、へえ、西洋の人魚って、昔は一本ヒレじゃなくて二本ヒレで描かれることが多かったのかー、などと見ていて、関連項目に「魚人」を発見。
 思わずリンクを飛んで、読むに・・・面白かったです。魚人の出ている芸術作品に、「ウルトラQ」や「ウルトラマン」があったりして。日本の人だよなあ、この記事書いたの(日本語版だから当たり前?)と思ったり。
 やー、面白い。

 それではこのあたりで。諸事情により、連載は休み・・・。

2005 年 1 月 27 日 学校

 行ってきました、久々に(と言っても一週間経っていない)。
 さすがに、特別学期(自由選択自由登校の講義群)は人が少ないなー、と思いつつ。図書館に本を返して、借りて〜。

 ああ・・・ゼミのやつ色々とやっとかないとと思うのにやる気が起きない・・・。

 ちなみに、昨日の「諸事情」は、姉から見える位置にモニターがあったというだけのことです。見えるからって読みやしないだろうけど、うっかり読まれてしまったときが厭だから。
 家族に読まれるのは厭ですとも。
 書いていること自体を知っているかどうかは知らないけど(言ってないけど知られてて不思議じゃない)。

-------------------------------

「セットの飲み物はコーヒーと紅茶のどちらにされますか?」
「両方とも紅茶でお願いします」
 注文を確認して、青が基調の制服の裾を翻した店員から目を転じ、向かいに座る夏雪を見る。
 姪は、午前中に見て回った水族館エリアの案内図を横に、アトラクションエリアの案内図を開いている。タダ券は、そちらのフリーパスも兼ねていたらしく、海をモチーフにしたらしいこのレストランに入って、さっさと注文を決めてしまうと、熱心に覗き込んでいるのだった。
「それ、家でも見てなかった?」
「だって、折角だし。あれ? ねえ、あれって、お兄ちゃんの友達じゃない? 家、来たことあるよね?」
「え?」
 円形の店の、中央辺りを見る夏雪につられて、体を捻る。ちなみに二人は、水槽を見下ろせる窓際の席に座っていた。
「・・・タカ?」
 高柳の姿を見つけて、目を丸くする。このところ厭というほど顔を合わせていた旧友の向かいには、四十ほどの綺麗な女性が座っていた。
 思わず凝視して、そっと目を逸らす。ここで慌てると、逆に目に付く。
「やっぱりそうなんだ」
「うん。そんなに来たことなかったのに、相変わらず覚えがいいなあ」
「かっこいい人だから」
「・・・見てくれに騙されちゃ駄目だよ、夏雪」
「案外酷いね、お兄ちゃん」
 まじめな顔で言った奏に、夏雪は、小さく吹き出した。

2005 年 1 月 29 日 大収穫の日

 昼過ぎから、父と一緒に古本屋をめぐってきました。九冊(全て漫画)とビデオを一本仕入れました。父は、ビデオが数本。
 大漁大量。
 そうして、帰るのが少し遅くなって夕飯が遅れ、母に怒られました(爆)。

 そういえば昨日、発売したばかりの『お嬢様と私』を買ってきました。中国の漢王朝が舞台の四コマ漫画コメディー。
 三巻で完結というのが残念。もう続きは読めないのかー。
 終わりの方が少しぱたぱたしていたけど、やはり面白かったです。
 その本を買いに行ったのが、学校に行く前で、ほぼ本屋開店直後でした。品出し(棚卸し?)をしている最中のため、書棚には並んでおらず、作業中の店員さんに声をかけて購入。
 うん、迷惑だっただろうなーとは思います。
 しかし、それで不機嫌そうな態度をとられると、腹が立つよりへこむのだけど・・・。むう。
 何か、あそこの書店は、一般書のレジのあたりにいる店員さんはそうでもないのだけど、漫画コーナーのあたりの店員さんは苦手な方が数名います(汗)。
 だから、(少なくとも漫画は)他で買いたいのだけど、一番近くて種類の揃っているところはあそこなのだよね。
 世の中ままならない(大げさな)。

 話は変わりますが、H2、アニメの再放送してたのだねー。ドラマやってるのと同じ局で。連動か。
 多分、今日が二回目か三回目だったのではないかと思います。ガンダムの再放送終わってたのか。知らなかったや。
 アニメはなんとも、原作ののんびりしたものを更に引き延ばした感じで、ちょっとテンポ悪いよ・・・(爆)。
 しかし、英雄(主人公の親友)の声が好きなので、見続けます。・・・って、来週からバイトが入るのだけどねー・・・ビデオ撮りかよ。

 ところで、韓国ドラマの「美しき日々」が微妙に気になります。恋愛中心なのに何故?!(恋愛メインは本来苦手)

2005 年 1 月 30 日 熱いやら寒いやら

 バイトに行ってきました。暖房入ってるから店内熱い・・・外寒そうなのに(実際寒かったと思う)。

 ところで右腕(手首)なのですが。
 この数日、何、何かやった私?!と言いたくなるくらいに、筋(?)が痛かったりしたのですが。・・・本当に、何やったっけ?
 これって腱鞘炎?
 バイト先で聞いたところによると、腱鞘炎はずっと痛い(慢性的)らしいから、むらのあるこれはどうなんだ、と思うのですが。くっ、こういうとき、お医者さんに知り合いがいれば!
 病院に行って診てもらえばいい話なのだけど、その結果何もなくても馬鹿らしいしなーとか。物が持てないほど痛い、というめには遭ってないし。
 うーんー?
 ちなみに、半分くらい思い込みのプラセボ効果だろうと思いつつつけている(装着している)リストバンドは、もうぼろぼろです。次を買わねばー。

 あ。明後日で二月かー。ようやく、限定ページが下げられるなー。・・・自分でやっておいて(爆)。

2005 年 1 月 31 日 馬鹿の報酬


 今日取っていた講義、二時間目だけだと思っていたら一時間目と二時間目だった・・・!
 気付いたときには遅くて、駅のホームで電車を待っていました。あはは。電車が遅れてなかったらきっと、学校についてから気付いてたよ!
 せめて、早めに気付いて良かったと言うべきでしょうか。乗ろうと思っていた電車が事故(?)でなくなってしまい、その十五分後のものしかないということで、ちょっと危ないけど間に合うよねー、二時間目からだからー、と思って手帳を見たら。あらあら吃驚。・・・一回、教習でも似たようなことやったよなあ・・・(爆)。
 受験生もいたようで、駅員さんに、延着証明を出してもらえるかと確認をとっているのが聞こえてきました。うわあ、大変だなあ・・・。
 ちなみに私は、時計を見て→「九時かあ」→「ここで戻っても、どうせ本屋(駅近く)に寄らないといけないしなあ。開くの十時からだし」→「駐輪場にも自転車置いたし」(定期じゃないから一回ごとに有料)→「古本屋行ってくるか」(西宮の)
 そんなわけで、講義が終わってから行くつもりだった古本屋(西宮駅から約一キロ)に行ってきました。何やってんだか。
 それにしても、あの古本屋は、あまり行かないからか行くごとに色々買っている気がする・・・しかも、ほとんどが探していたやつを。だれか、趣味の合う人が近くに住んでいるのですかね?

 そうして姫路に戻ってきて本屋に行ったら、わざわざ取り寄せてもらった雑誌、こちらの手違いで、探していたものではなく(爆)。
 返品して、正しい方を探してもらったのだけど、それは系列の店に在庫がなく、版元でも品切れ状態とのこと。あらー。
 私のものではなく、母のものなのですが。
 あるって言っちゃったよ、ぬか喜びさせたよなあと、その後数件回ったのだけど、どこにもなく。ネットオークションで一件見つけたのだけど、母に話したら乗り気ではなく。ううむ。とりあえず、あと二軒、神戸の本屋をあたるつもりではいるけれど。どうだろう。
 オークションのやつは、送料手数料をあわせると、少し定価越えそうだしなあ(でもなかったら参加してみようかと思っている)。

 ・・・何だか私、この二日で、二十冊くらい本買ってますよ。しかも漫画ばかり。あらら。



ホーム

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送