虚言帳

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2005.2

2005 年 2 月 2 日 真っ白な道

 昨日今日と、珍しく(関西地方海側)雪が降って、その上積もりました。わー、凄い。
 長野に住んでいた友人に言わせれば、五センチ程度の積雪で事故が起こるなんて有り得ないらしいですが。姉は、朝出勤途中、車が交差点で一回転したそうな。・・・怖。
 私は、相変わらず自転車をこいで行ってきました。
 昨日は、霜がちょっと出世したよ程度の積もり具合だったから問題はなく、今日は、昨日よりも時間はかかったけれど、溶けてなかっただけかなりましでした。溶けてたら滑ってえらいことになってるよ。
 傘を差していったのだけど、丁度一番降っていたくらいの時で(駅に着いたらほとんど止んだ)、コートやズボンに積もってました(笑)。溶けないうちに払い落とせたから、濡れはしなかったけど。
 雪は、色々と害はあるのだけど、どうしても嬉しさが先に立ってしまって、嫌いになれません(笑)。雪で圧死や事故、なんてのを聞くと、そればかりも言っていられないのだけどさー・・・。
 しかし、真っ白な道路(しかも朝早いから足跡もほとんどない)はきれいでした。
 むしろ怖かったのは帰りで、日陰で溶け残った部分が凍っていて、スケートリンクのようだったよ・・・!

 昨日は、PCを使っている最中(しかも虚言帳を書いていた)に固まってしまい、そう言えばと、テフラグをしていたらそれだけで終わってしまいました(爆)。
 ええとそれで、連載ログはこちら(別窓)。
 それにしても、よりにもよって、限定ページを外すときに更新取り止めにしなくても・・・! と、悔やんだ一事(爆)。

 昨日から明日まで、司書過程の集中講義で学校に。・・・何も、それを狙い撃ちして雪積もらなくても(予報によると明日も積もるらしい)。
 そしてこの時期は、教室の暖房が嫌い。二十度越えてたらおかしいだろうよと思うのだけど。思わない人がいるのだね・・・下げても上げ戻された(没)。今日のところは、細かく温度設定できるところだったけれど、他もがんがん暖房入ってるから厭。一体、何度くらいになっているのでしょうかね。
 変にあったかいと、すぐに顔が赤くなるのだよなー。むう。それでなくても、気分悪くなるしね・・・。

 ちなみに、今日追加した「猫騒動」は、以前、企画である人に送りつけた物でした。
 企画物は、一斉に掲載か、非掲載を基本にしているのだけど、シリーズ物だとはみ出ます(爆)。ちょっとセコイ気がしないでもない。
 そう言えば、虚言帳(の小話記録)に追加した「春呼び」は、「おつきさま」と対のようになっていますね。書いた後に気付いたのだけど。
 そんなわけで、久々なのに再利用な更新・・・。

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 いつも笑い話に流すが、一時、夏雪が高柳を好きになっても、無理がないかも知れない。
 しかし、ある程度の距離を置いての恋愛でなければ、傷付くのは目に見えている。高柳には、色々と抱える物があるのだ。互いに傷付いて、それでも、付き合っていけるならまだいい。痛みだけ覚えて離れるとしたら――それが、怖い。
 過保護だとは、思う。そして、高柳を悪く思うわけでは、全くない――むしろ。逆ではあるのだが。
「あ」
「ん?」
 身を竦めた夏雪に先を促すと、ごめんと、申し訳なさそうに謝られた。
「あの人と、目が合っちゃった。気付かれたよ、きっと」
「・・・まあ、仕方ないよ。覗き見も悪趣味だしね」
「それもそうか。でも、お兄ちゃんの変装、完璧だったらばれなかったかもね」
「変装って」
「だって変装でしょ、それ」
 黒縁の眼鏡を指して言う。
 奏の視力は、当面のところ補正は必要ないが、学園関係者と遭遇したときに備えての、気休め程度の小道具だ。当然。度は入っていない。
 実際、変装には違いない。眼鏡と、今は脱いでいるが帽子と。それだけでも、いくらか印象は変わる。兄とでも誤魔化せないだろうか。
「ちょっとしたおしゃれ心」
「あたしに洋服選び任せてる時点で、違うのは明らかよね」
 そこに、食事が運ばれてきて一旦会話が途切れた。魚貝類が名物で、二人もそういった料理を選んだのだが、水族館でそれというのも、いささか戯画めいている。
 時間が比較的早いこともあって、空いた席も見られる。
 そんな中で、高柳とその向かいに座る女性は、人目を引いた。二人とも、美男美女とまでは言わないまでも、きれいだ。
 気付いていて睨み付けられるかと、ちらりと二人を見遣ったが、一瞬だけ視線がすれ違って、何事もなく外された。気付かれなかったわけではないだろうから、奏と引き合わせる気はないということだろう。
 それならそれで、後で何か言ってくるか、このままなかったこととして無視を決め込むかだろう。どちらにしても、後日のことだ。ただ、ちらりと見えた女性の横顔が、少し、高柳に似ていた気がした。
「ねえねえ、最初、どれに乗る?」
 早くも思考を切り替えたらしい夏雪に応じて、奏も、二人のことは頭から追いやった。
 

2005 年 2 月 3 日 睡眠不足〜

 明日が四日ぶりに少しくらい遅く起きても大丈夫だからって、三日分の寝不足で夜更かしは如何なものかと思います。自分で。

 集中講義が終了しました。
 今日は、課題が二つあったのですが・・・本当にあれでいいのかと疑問なところ。
 一つは、「ケーキの宣伝をする」と「本の宣伝をする」。店に張るPOPのようなものと思っても間違いないと思います。
 ケーキはありがちに真面目にやって、本の方で悪ノリしました。
「これ、架空の本でやりたい!」
 と言いだしたのは私です。はい。(グループ作成可)
 そこに乗った友人が、背景が燃え上がるはにわをフォトショップを使って描き、別の友人が「『えっ、はにわが主役?!』とか?」と何気なく言ったコピー候補を採用して。学校課題とは思えないような代物が出来上がりました。
 ちなみに、一枚余計に印刷してもらって、頂いて帰りました(笑)。この春休み、家に来た友人に片端から見せびらかそうかと目論見中(爆)。
 そして、無難なはずのケーキの方に手こずったというオチがつきます。どんなアタマしてんだ、三人とも。
 しかし、グループ作成は楽ですねー。ほとんど何もしていないのに提出物ができてしまったよ(ケーキの方ははにわとは別の友人が主に担当)。
 もう一つは、日本の人が英語が喋れるようになりたい、と来たときと、中韓の人(留学生?)が日本語を喋れるようになりたいと来たときに、大学司書と行政関係の司書(公共図書館など)と本屋の店員では、どう対応するかというもの。
 これは、一つ目の課題を一緒にやった友人たちとは席が離れていた(さっきは椅子を引っ張っていった)ということがあって、一人でやっていました。ひたすら打ち込むだけだし。
 それに、今日と昨日までとで講師の方が違ったのだけど、課題の採点は全て昨日までの人がするということで。昨日一昨日のレポートの感じだと、グループ作成もやってしまった以上何もしないだろうけど、個別の方がいいだろうなあと思ったこともあって(裏)。

 そしてその帰りには、友人たちと二時間ばかりカラオケに。
 半分くらい「うろ覚え大会」(はにわ画者命名)でした(笑)。

 ・・・眠。

2005 年 2 月 4 日 成績返却

 後期の成績が返ってきました。
 とりあえず、全部受かってた〜。そこそこ成績もいいし。うん、良かったよかった。さすがに、昨日で終了した集中講義の結果は載っていませんでした。
 ただ、ゼミの成績が一人だけ少し高かったのが・・・何故。むしろ、レポート提出遅れて減らされると思ったのだけどなあ? うん?

 その後で、三宮で別の友人と待ち合わせて、企業の合同説明会に行ってきました。
 ぬぼーっと、会場内をうろうろとして。パンフレット幾つか取って。説明を聴いたのは、一社だけ(爆)。
 ああなんだかよくわからない。

 そんなで今日は疲れて眠いです。おやすみなさい・・・。

2005 年 2 月 5 日  うつらうつら

 MDを聴きながら小説を読んでいたら、少し眠くなって、「このMDが終わるまで」と目を閉じて半分眠っていたら、うっかり爆睡。気付いたら、一時間ほど経っていました(汗)。
 その後、しばらくぼんやりとしてからバイトに。
 あー、眠かった。

 バイト先で、今日はいつもより少し長目に入っていたら、疲れたのか眠かったのかうっかりミスを二つほど。
 「ピリ辛(ピリ辛醤油ラーメン)」というメニューがあるのだけど、その注文を通すときに、「ぴよ・・・ピリ辛!」と叫びました(爆)。ぴよからって何〜。
 やー、散々からかわれましたとも。くぁっ。
 更に、その後の注文で、「ハイカラ(ハイカララーメン)」と「みそぴり(ピリ辛みそラーメン)」聞いて、その通り通したのに、「ハイカラ」「ピリ辛」と書いてました(汗)。
 ああ、だから遅くまでやるのは厭なのだよ・・・!
 同じ勤務時間でも、昼なら平気なのに。夜だとやはり、眠いのかなあ。もしくは、一日の疲れが溜まってるから?

 それにしても、思うように時間が取れないなー。
 友人たちから借りている本だけはとりあえず読んでしまって、人魚の話を二つ(友人に送りつけるつもりが予想外に長くなって、そっちは措いて短い一本を先に書きたいなと)、書きたいのだけどなあ。他に、箱の話と、夜のジャングルジムの話と相棒の話と鬼(中国式に幽霊)の話と。短めのやつは、そのあたりを書きたいと思っているのだけど。
 それに、ゼミの資料も訳したいし〜。つか、しないといけないし。
 やりたいことは山ほどあるのに。時間の使い方が下手だなあ。誰か、上手いやりくりの仕方を教えて下さい(切実)。
 ・・・ああ、はにわも気になるところ・・・(え)。

2005 年 2 月 7 日 一日パス

 てことで、昨日はここさえさぼってましたね。ははん。

 今日も学校に行って来ました。
 一時間目と二時間目と、半分眠りながら説明を聞き流しながら、公務員対策の経済学を聞いて。・・・以外に、思ったように書き進めなくてもどかしいです(落書きの話)。
 そしてお昼を挟んで、午後からゼミ。何やら、中国旅行に行ってきた友人たち(二人。ゼミの半分にあたる)のお土産のお菓子を食べつつ、旅行について話を聞いてのんびりと。一時間それで終わったのだけど・・・先生、良かったんですか?(笑)

 帰り道、本屋に寄ったら、五日に出ていたはずの本が発売延期で十六日に。・・・うわあ、二日で四冊も出るのですか、購入予定本(漫画)。
 今月はやたらと、定価で購入する本が多いです。来月は少ないといいなあ(笑)。まあ、それはそれで寂しいけど。
 油断すると、本はすぐに増殖するから怖いです。増やした本棚分、もう、すぐにでも埋まりそうですよ・・・!

 そして、寄り道ついでにうっかりと懐中時計(蓋付き)を購入してしまいました。
 わりとずしりときます。鎖は安物(笑)。
 蓋の表に「誠」と一文字刻まれ、蓋を開けた文字盤には、数字の代わりに漢字で干支。中央には「新撰組」。
 ・・・えーとー。
 中央の三文字は要らなかったな。父に言わせれば、それに加えて十二支ではなくて普通の文字盤の方が良かったのではないか、ということですが。
 店の人(どうやら責任者っぽかった)が、「これ買ってくれて嬉しいわー」と言ったり。この間入ったばっかりなんや、一年前ならもっと良かったかなー、などとも言ったり。ははは、まあ、そうかも。
 他にも、何個かありました(笑)。

 一昨日に続いて、書きたい話の話。今度は長いやつで。
 王女様の冒険譚は確実に書くとして、日本刀と狂気の話(間違えてないけど少し違う)と、百物語何だか都市伝説なんだかな話と。
 何か、他にもあったような気がするけど思い出せない(爆)。
 ああ、そうそう、「明日の明日」の「夏の日」は、もっとちゃんと書いて、中編くらいにしたいとも思っていたのだけど。無理かなあ、うーん?
 なんだかあれですね。夏休みの宿題を前に、計画だけ完璧に建てようとしている感じ(笑)。

 さて話は変わりますが、今月の九日から二十八日まで、来条が今までに絵を頂いている時実月夜さまの個展が開かれます。
 岡山市の「アートガーデン」というところ。
 時実さまの素晴らしい絵は、このサイトの「宝物庫」に二点頂いているのと、ここ(アートガーデン内の個展用ページです)からどうぞ。
 今回、思い切ってここで宣伝(笑)しているのは、「宝物庫」に頂いている「向こう側の魔女」も出されるということなので、そこからの縁続き。
 都合の合う方は、足を運んでみては如何でしょうか。やはり、直に見るのと写真などで見るのとは違いますしね。
 私は・・・誰か、時間軸か距離軸を縮めてください・・・(没)。

2005 年 2 月 10 日 色々考えて

 学校の臨時講座(?)で、就職対策のマナー講座を取っています。
 えーとー・・・どうしよう、本気で就職無理かも・・・(没)。
 身なりに関して、確実に男に生まれたかったと思います。化粧嫌いなのだけど。スカートも嫌い。そこをどうにかしないと落ちると言われると・・・ああ、落ちるしかないのかーとか・・・。就職できなかったらどうするのだろう、私。
 理想(?)の職場は、極端なことを言えば作業着で出社してもいいようなところ・・・工業高校に行くべきだったのか?
 適職と希望職と興味のある分野とがどうなっているのか、自分でもよく判らないです。働くのはいいけどそれまでが面倒すぎるーッ。

 午後からは、「落語言語学」という講義を取っていました。
 一年生の時に講義を取っていた先生が担当で、穏やかに毒舌家なところが好きです(笑)。そして、講義(人に教えること)が嫌いらしいです。あははは。
 そんなわけで、主に、落語を見ていました。まともに見たことなかったんだよなー。やはり面白いや(観たのは、桂米朝で「京の茶漬け」「阿弥陀ヶ池」)。
 一度、寄席に行ってみたいなー。生で観てみたい。

 今日発売の小説を買うついでに、雑誌も覗いてみたら、明後日発売のものが並んでいました。早。そしてその雑誌、来月とその次は値下げなのだそうな。そこからの定期購買者を狙うのかな。

2005 年 2 月 12 日 駄目ダメ

 今、肩か脳の辺りを透視したら何か憑いてると思う。・・・ナマケモノとか(え)。

 もーう、駄目です。水は易きに流れるといういい見本。やりたいこととやらなきゃならないことは山積みなのに・・・(いつも言ってるからそれ)。
 会社の説明会も、幾つか申し込みが始まっているのですが、いまいち行く気になれず。・・・駄目だ、このままじゃ大学受験の二の舞だ!(面倒がって頑張らず後悔に至る)
 とりあえず、差し迫った問題としては、月曜にあるゼミの予習(え)。漢和辞典開くの久しぶり〜っていうかそれを前日にやろうとする自分が間違ってる。
 明日辺り、活を入れて今ののんべんだらりとした生活をどうにかしたいです。
 うん、頑張ろう。

 ところで今朝、変な夢を見ました。もうほとんど覚えていないのだけど(書き留めようとしたけど学校に行くのでそれどころじゃなかった)。
 学校のバス旅行みたいなのでどこかに行っていて、広場か公園のようなところで昼食を摂るのです。
 クラスに友人がいなかったらしく(そして他のクラスにいた友人はそこでの付き合いがあり)、一人でお弁当を食べていました。
 食べ終えて、(他のクラスの)友人と少し話したりして、その辺りをぶらぶらと。そうしていたら、生徒会長(ということになっていたと思う。男)と会いまして。
 何故か、決闘のような状態に・・・。見物人のほとんどが、生徒会長の取り巻き(?)で。
 向こうは、細身の剣を持っていて、こっちは幅広の古い剣。
 (それまでは私自身だったけど、生徒会長と会ったあたりから男の子で「私」でした)
 これくらいなんてことない、と思ったのだけど、いざ剣を抜こうとしたら思ったよりも重くて、咄嗟に手を離して、避けるので精一杯。そんな状態なので、負けた、という感じに。
 だけどその実、避けられたことに生徒会長は驚いているのだけど(何故かここで生徒会長視点が入った)。
 うーん、よくわからない夢だった。

 昨日は父の誕生日で、おそらくはこの二十年くらいではじめて、手作りじゃない誕生日のケーキを食べました。恒例だったのにー。
 そんなで、バイトが終わってから近くのケーキ屋に走ったり。
 ケーキ屋のケーキの方が、「ケーキ」という感じはするのだけど、何だか少し寂しい。

 無茶苦茶余談ですが(それ以前に本題はあるのか)、『DEATH NOTE』の個人サイトを見ていて、「月(君)」とあると、どうしても「つき」か「ユエ(中国語読み)」と読んでしまう・・・「夜神月」だとちゃんと「ライト」って読めるのに。何故。
 まあそもそも、「月」で「ライト」って名前が凄いですねー。漢字名前に関連の英語読みをつけるというのは凄いよね、他にも幾つか知ってるけど・・・「月」で「ルナ」とか(友人の友人にいたらしい)。
 そういえば一時、漢字一文字の名前が好きだったなあ。何故だろう?

 さて、明日もバイトです。
 いい加減そろそろ更新をしよう・・・日記連載も止まってるし(没)。

2005 年 2 月 14 日 お菓子会社の陰謀

 ・・・という記念日の今日(違)。
 友人の発案で、ゼミの皆でお金を出して、先生にチョコを贈りました。丁度ゼミがあったし。
 印象深かったのが、四時過ぎに、駅の地下のお菓子屋さんに寄ったら、店員さんが「レジにて10%OFF」の紙を貼っていました。うわあ、早いなあ(そして多分明日には半額)。
 姉がわざわざ、外出先からチョコを置きに家に戻っていたようです。・・・家用なら明日以降に買えば安いのに、と思う私は一体・・・(笑)。
 よく知られていることですが、バレンタインデーにチョコというのはお菓子会社の企画であって、他の国(バレンタインの習慣のある)では、男女関係なく、花などを贈り合ったりするらしいですね〜。

 いい加減に更新を、と思って、書きかけのもの一覧を眺めていたら、こんなにあったっけ・・・と驚いてしまいました(苦笑)。
 既出キャラの出てくる話とか、書き始めたもののオチが見えなくなってしまったやつとか。ちなみに、そんなものは、今回見たもの以外にもあったはず(爆)。
 そして、ゼミがあると、中国の怪奇小説を下敷き(翻案)にした短い話が書きたい、と思います。ううむ。
 どれもこれも、実行が伴わない〜。
 ・・・その前に、本屋のエントリーシートを書かねばならんのですが(今月末締め切り)。

 そう言えば、エントリーシートと一緒に提出する履歴書に貼る写真を、どこで撮ろうか思案中。
 とりあえず簡易証明写真(無人の箱のやつ)はやめておけ、と方々で言われているからそれは却下として、選択肢は大体三つ。
 パスポートの証明写真を撮ってもらった(そして中学校の生徒証明書の写真も)写真館か、高校のアルバムを担当していた写真館(割引してくれるらしいが元値が判らん)か、大手系列の写真屋か。
 うーん? どこでもいいようなものでもありますが。

 高校の卒業アルバムに、そこの写真館の割引券入ってたよなー、と思って引っぱり出してきました。
 券は見つかったけど、ただ、あの高校を卒業したと言うだけでいいらしいのだけど。何か騙せそうですね(爆)。
 久しぶりにアルバムを見たら、違和感なく学ランが似合ってました(演劇部集合写真)。高校生というより中学生っぽかったけど・・・(滅)。
 まあ、あれですね。女物を着る男性よりも男物を着る女性の方が、違和感がないというのと同じこと。

 最近、夜更かしが過ぎて効率が悪すぎです。

2005 年 2 月 15 日 夜中にごそごそ

 キャラクター投票を設置してみました。ここも書き終えて、アップした後に・・・(没)。
 寝る前って、どうしてああテンション微妙なのかな・・・今もだけど・・・。この頃、夜更かしなくせに電車の中でもあまり寝ていなくて、睡眠時間が足りているのか不安です。欠伸ばかりが出るよ・・・。

 さて、キャラクター投票。
 実は、説明書きがほとんど前回のものと同じだったりします。言わなきゃばれなかったかも知れないのに(笑)。
 それにしても、設置期間長そうですね。何気なく設定した期日(?)だけど、えーと、一日十くらいカウンターが回るとして・・・半年くらいかかりそうですね!(爆)
 しかしまあ、期間が長くても、投票があるのか不安なところですが。ある日、結果も告げずに削除されていたら笑ってやって下さい(爆)。
 中トップに、判りやすいようにリンクを張っているけれど、一応あれは「企画所」に設置しています。全く何ら関係ないけど。
 だけど、あまりに世界の違う人々が上位になったら、一体どんな代物を書くのだろう・・・(笑)。
 って、今見たら、「そうめん」が! ええっ、コメディーホラー?!

 あ。投票用のレンタルCGI、変更しました。
 気付いていなかったけど、前のやつってコメント記入できなかったのですね・・・。とりあえず、コメントも記入できるやつに変更。コメントがあれば嬉しいので(笑)。
 それまでに投票していただいた分は、こちらで移しました。どうもばたばたしてすみません(汗)。
 
さて話は変わります。
 とりあえず先も見えていて、ずんずん書き進めていきたいやつ(以前挙げた書き上げたいやつとはまた少し意味合いが違って。被ってはいますが)が三つほどあるのだけど、思うよう二時間が使えないー・・・。
 そして、とうとうやってしまいました。『現代民話考』一気買い。一万を越えるー。
 この頃、金遣いが荒い気がしてなりません。これからもっと必要になるのに!(就職活動で)
 ああ、おそろしい。

2005 年 2 月 16 日 病院行き?

 みーぎ腕(手首)がー。
 もはや恒例の。うう、やっぱり病院行くべき? 厭だなあ・・・面倒だ・・・。

 眠い眠いとぼやいていたら、助言を頂きました!
 就寝時間は措いて、起床時間を固定すればいいらしいとのこと。頑張ってみます、ありがとうございます。
 ただ、気付くと時計が止まってるのは、やはり早く寝ろと言うことですね(爆)。はい、早寝早起きが理想です。
 身体は大事だよー・・・。

 明日は久々に一日休みなので、その間に、昨日書いていた三つのうち、比較的短そうな一つは書き上げてしまいたいところ。
 あああ、でも、中国の鬼(幽霊)の話も書きたいよ・・・どうしよう。
 とりあえず、『現代民話考』の料金振込と、明日発売の漫画三冊を買いに近所に出かけるだけですね、明日は。
 適当にのんびり過ごして、明後日にはまたゼミです。予習がいい加減なのだけど、大丈夫かなあ(汗)。

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「 薬局 」

 薄汚い店だな、と、三弥は、早くも入ったことを後悔していた。
 風邪薬くらい、どこで買っても同じと思ったのだが、間違っていただろうか。市販品でも、消費期限が切れているかも知れない。
 やめるか、と、忍ばせ気味だった足を止めて、身を翻そうとする。そこに、声がかかった。
「おや、いらっしゃい」
「――」
 しまった、逃げられない。
 渋々と顔を上げると、白衣を着て眼鏡をかけた、いかにもな店員が、にこりと、嘘臭い笑顔で迎えた。まだ若く、大学生くらいに見える。しかし、三弥を見て、少しばかり意外そうに目が開かれた。
「何がお入り用で?」
「風邪薬が、ほしいんですけど。ありますか?」
「風邪薬、ですか。あまりお奨めできませんねえ」
 薬屋のくせに、妙なことを言う。三弥は、思わず眉をひそめた。
 店員は、それに応えて軽く肩をすくめる。
「症状が楽になった気はするけど、結局のところ、治る時間は変わりませんからねえ。どうせなら、漢方でも飲んで体質改善を目指す方がお奨めですね」
 効く保証はないけど、と付け加えられた呟きも、しっかりと耳に届く。
「・・・じゃあ、漢方、ください」
「置いてないよ」
「――は?」
 店員の嘘臭い笑みが、チェシャネコの笑いのように見える。一体、どこに誘導しようというのか。
「それにしても、お客さん、物好きだねえ。こんな小さな店、見つけるだけならともかく入って薬買おうとするなんて」
「だってここ、薬屋だろ」
「間違ってはないけどね。ただ、用途が限られていてね。病気用の薬品は置いていないよ。残念だったね」
「ありか、そんなの?」
 薬屋と看板を出しておきながら、病院の処方箋に応じてしか薬を出していない、とでも言うならまだしも、なんだそれは。
 三弥は、思い切り胡乱な視線を向けた。それでも、店員は笑みを崩さない。それどころか、ますます猫っぽい。
「迷い込んだんだよ、君は。一応、間違えないように小さく看板は出していたけど、いやあ、一般客が来るのは、実に久しぶりだね」
 大丈夫かこいつは。その言葉は呑み込んで、ちらりと、出口に視線を向ける。逃げ道は確保しておきたい。
「ここは、殺し絡みの専門店でね。主製品は、毒薬。だから、君には必要ないと思うよ。わかった?」
「・・・」
「疑ってるね? まあ、どうでもいいけどね。信じて警察駆け込んでも、無視してこのまま帰っても、お好きなように」
 にやにやと笑う店員に、背を向ける。馬鹿馬鹿しいにもほどがある。
 三弥の背に、思いの外思い声がかけられた。
「死にたくなったらまた来なよ、そのときは売ってやる」
 誰がと、言い切ることはできなかった。それは、毒にも似た感情なのかも知れない。

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 「死にたくなったら来な」という台詞が書きたかった・・・のだったような気がする。

2005 年 2 月 17 日 買い物ばかり

 午前中に、『現代民話考』全巻揃いの代金を振り込んできました。そうしたら、午後には「出荷しました」とのメールが(先払い)。
 十五日の夜に申し込んで、翌日の午前中にメールが来て、今日振り込んだら今日のうちに配送。迅速です、凄いです。
 その上、届いたときに何かあれば連絡くださいともあって。大体のところが、郵便事故に関する責任はご容赦ください、ということになっているのに。
 いやはや、届くのが楽しみです。ふふふ。

 妖怪がぞろぞろ出てくる話の、参考資料と称していますが、そもそもが趣味の話なのだから、純粋に趣味の領域です。
 一冊が結構するから、十二冊も揃えるのはどうだろう、と思っていたのだけど、タイミングが合致したので購入決定ー!
 さてところで、私はその十二冊をどこに置くつもりでしょう?(爆)

 そして、本屋で『ツバサ』と『創竜伝』(漫画版)の一、二巻を購入。
 まだ、品出しの途中でした(汗)。ご、ごめんなさい、店員さん・・・。
 『ツバサ』はすぐに見つけ出せたようでしたが、『創竜伝』はなかなか見つかりませんでした。知られてなかったのかな(笑)。
 『創竜伝』漫画版は、展開が凄く早くなっていました(笑)。小説だったら、一月や二月経っていたのに、ほんの二、三日。その勢いで、原作の二巻分にまで突入していました。
 兄弟の組み合わせが変わっていたりして、楽しかったです。吹き出し外の突っ込みやなんかも面白かったし。
 恵広史という漫画家で、新人らしいのだけど、オリジナルも読んでみたいなー。単行本は出てないみたいだけど。
 それにしても『創竜伝』は、アニメになったりドラマCDになったり漫画になったりと、大活躍だなー。田中芳樹作品は、ラジオドラマ化や漫画化はそもそも多い気がする。凄いなあ。
 続刊が楽しみです。

 家に帰ったら、先日注文したCDが届いていました。
 「永遠。オリガ」という題名で、ロシアの女性の方です。四枚目のアルバムらしいのだけど、聴いたことがあるのはこれだけ。
 大学の図書館(AVルーム)で聴いて以来、ずっと欲しかったのです。
 大学で、カセットにダビングできないかとセコイことも考えました(笑)。録音はできないようになっているので無理でしたが、密かにCDを取り替えて、ダビングしてこっそり戻せないかと考えたり(爆)。
 向こうの言葉だから、当然何を言っているのかはさっぱりわからないのだけど、とても綺麗な声で。ひたすらうっとりと聴き惚れてしまいます。
 うわあい、物凄く嬉しいです。

 このところ、大なり小なり、毎日出費がある気が(汗)。
 貯金もろくにないのにー・・・。
 まったく、困ったものです。

 そして、話は書き進まず(爆)。
 いや、進んだには進んだけど、終わらない・・・。えっと、ショートショートが書きたいです(今は無理)。
 って、百のお題も放置したままなのにね・・・。

2005 年 2 月 18 日 うわ馬鹿だ!

 「抗生物質は医者の処方箋がないと買えないはず」
 ・・・・・・。
 はい、その通りです! 全くもって!
 うーわー、無知というか馬鹿をさらけ出してますね・・・(汗)。何か色々混ざってました。
 そういうわけで、訂正しました。ご指摘ありがとうございます、助かります。
 まったくねえ・・・。

 今日はゼミだったのだけど、雨には降られずに済みました。
 そして、『現代民話考』届きました。うわあ、包装厳重(喜)。しかし、届くの明日かと思ってたや。早いなあ。
 文庫の方(元々はハードカバー)を買ったから、カバーがすり切れたり破れたりしそうで怖いのですが、大切に読んでいきたいと思います(こんなところで決意表明しても)。
 さあて、問題は置き場ですか(爆)。

 今読んでいる、『桃花源奇譚』という小説に出てくる、載星と玉堂の会話が好きです。
 明るくて強い(でもそれだけじゃない)少年と、本当に残忍なところのある男と。読んでいて笑ってしまうよ・・・。
 とりあえず玉堂は、『三侠五義』という中国の小説に出ているらしいので、そちらも読んでみたいとも思いつつ・・・読むかな。
 だけど、久しぶりに、中国文学専攻らしい小説でも読まないと(笑)。

2005 年 2 月 19 日 物凄く時間が経って

 バイトに行って、バイト仲間の友人が持ってきてくれていたチョコレートを食べました。ちなみに、持ってきたのは前の日曜の夜。
 メールで、「来条のもあるからまた取りに行ってなー」と言われていたのだけど、バイトのない日にバイト先に行くの面倒で・・・(爆)。
 今度会うとき、お礼を言っておこう(って、三月入ってからの話だけど)。

 ところで父の話ですが、あるLDをネットオークションで落として、お金を振り込もうとしたら、相手が近場に住んでいました。
 で、電話をして、直接取りに行ったそうです。そうしたら、「ガソリン代に」と値引きをしてくれた上、おまけといって数多くのLDをくれたのだそうな。おまけのが多いし高いよきっと(笑)。
 ただでもらったわけだから、どうこう言うものではないですが、五枚を除いて全てアニメ(うち三枚は音楽)で、残念そうでした。
 アニメ・・・「僕の地球を守って」「赤ずきんチャチャ」「エヴァンゲリオン」「同級生」。
 とりあえず知ってるよ全部・・・。「エヴァンゲリオン」は、地元で放送していなかったこともあって未見で、興味があったから少し嬉しいです。途中の一部しかないのが残念だけど(ボックスの二巻目のみ)。
 まあ、暇があれば見てみようかなと思いますが・・・さすがに「同級生」はどうだろう(笑)。ギャルゲーのやつじゃなかったっけ、あれ。
 今回驚いたのが、「赤ずきんチャチャ」のリーヤ(狼人間)の声って、香取慎吾だったのですね。局長・・・!(笑)
 いやしかしまあ、吃驚です。商売っ気がない(アンプなどを商っているらしい)というか、何も考えていないというか(失礼?)。
 それにしても、今まで、私が数枚購入したCLAMP関係か、ジブリのものしかなかったアニメLDが、一気に増えたな・・・。

 話の話。
 昨日に引き続いて『桃花源奇譚』を読んでいて、やはり、殺す側と殺される側(実際にどうなるかはともかく。お互いに了承済み)が一緒に行動するってのは面白いなあ、と思いました。
 あー・・・書きたいなあ、そういうの。
 本当にもう、玉堂と載星のやりとりが好きです。冷血かも知れないけど非情じゃないよなあ、玉堂、とか。それでも、変化を与えられたのは載星だからだろうと思うけど。
 小説や漫画で、キャラクターにこれだけ肩入れするというのは(私にしては)珍しくて、「薬屋シリーズ」の高遠さんに次ぎます(笑)。
 玉堂が怪我したり、意識がすれ違ってしまったりというところで、「頼むよ、わかってやってくれよ!」と思う自分が面白いです(笑)。あまり酷い扱いにはならないはずと、かなり確実な推測はついているというのに。
 殺す側と殺される側が、一見呑気に(楽しそうに)旅をするというのが好きですね。敵同士が手を組む、一時休戦で案外上手くやる、というのも好き。
 そんなわけで、「敷衍遊戯」の三部あたりで、そんな状態を作りたいとも思っているのだけど・・・さあて、どうなるか(笑)。
 不死者と、その不死者を殺す唯一の剣を持つ人との旅、という、欠片だけ浮かんでいる話も、もっとちゃんと練って、いつか書きたいところ。ただ、来条だと、適度な緊張感や危機もなく、馴れ合いになってしまいそうでなあ・・・。それじゃあイマイチだ。
 ちなみに、上の話のきっかけになったのは、昔「なかよし」という雑誌でやっていた、「真伊東」(だったと思うけど違うかも知れない)という人の四コマ漫画。
 「なかよし」は、なかなかに好きな四コマ漫画が多かったのだけど、単行本になっているものってほぼないのだよなあ・・・。もしかすると皆無かも知れない。そうと知ってれば、切り抜いて置いておいたのに・・・。

 ・・・それにしても、来条が書く話は、中途半端に死が出て来たり血生臭いのは何故でしょう?(爆)
 中途半端ってのがなんともなあ・・・。

 このところ、無視の域に入っている日記連載ですが、とりあえず今月一杯くらいは休んでしまおうと思っています。
 なんとなく書く気が起きなくて。
 それに、もうちょっとちゃんと、「事件」などを考えていった方がいいかも知れないとも思いまして。遅すぎですが。
 依頼されているものとか、奏の姉のものとか、高柳の側のものとか。

 この頃、別サイトで書いている眠り姫が下敷きの話の続きを書き出したのですが、なんとも。展開やら何やらが少女漫画っぽくて、新境地かも知れません(笑)。
 魔法やら舞台地やらの設定がいい加減なところは、相変わらずですが。

 まあ結局、でっち上げた物語を紡ぐのが好きなようです。

2005 年 2 月 20 日 いよいよ期限が

 ある意味本命のところ(就職先)へ出す、エントリーシートの期限が今月末です。書類選考があるのだよね・・・。
 そんなわけでようやく明日、姉と携帯電話の契約をしに行くことになるようです。写真・・・も、明日撮れるかなあ。どうしよう。
 両方とも、家から自転車で五分とかからないところにあって、明日は友人との約束があったけど無理になったので、一日空いているし。ううむ。
 ああ・・・逃げ出したい(逃げてどうなるものでもない)。

 わがままですかね。
 就職先が、選択の余地もなく決まっていると確実に不満なのに、選べと(選ばれろと)言われるとそれも厭で。
 働く事自体には、厭だと思うことはない・・・はずなのですが。

 さて、下の話。面白味もないのに長いです(爆)。しかも途中。←最低
 どうしてだったか途中まで書いたけど、先の展開が何一つ浮かばないので没。そのまま闇に葬り去るのも寂しいので、こんなところに載せてみました。
 題は気に入っているのだけど。←今日バイト中に思いついた

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「 昨日の柩 」

 思うに。
 突然、どこの誰だか知らない人の車が迎えに来て、親族だとかなんとか言って迎え入れる、というのは、不遇な身の上やそうでなくても一度は考えることなのかもしれない。
 だけど、心底それを望むのは、どれくらいいるだろう。不遇であればともかく、そこそこ幸せに暮らしていれば、実はありがた迷惑ではなかろうか。
 少なくとも俺にとっては、迷惑な出来事だった。施設にはいたけれど、概ね居心地の良い暮らしをしていたのだ。施設の誰もを、大切な家族だと明言できる――できた。
 例えて言うなら、一年くらい経ってから大学側のミスで合格していたことが判明した入試。既に別の大学に入っていたところで知らされて、じゃあこの一年はどうなるんだと思うあれ。
「貴史様。食事の用意が調いました。どうぞ、広間へおいでください」
 貴史って誰だよ?
 名前も判らない状態で、「まるで生まれてすぐに」捨てられたような状態だった俺に名前をくれたのは、しわの目立つふくよかなおばさんの園長先生――「お母さん」だった。だから、十八年間一緒に育ってきたのは、そんな名前ではなかった。
 もっとも、ここでその名前を呼ぶ奴はいない。
「着替えてから行きます。どうぞ先に行っておいてください」
「いえ。お待ちしています」
 そう言って、扉が閉められる。外で待つのだろう。
 慣れないだろうとつけられたのは、二十五、六のスーツのやたらと似合う男。あの爺さんの秘書見習いか何かなのかもしれない。
 逃げないようになのか、不始末をしでかさないようになのか。親族連中から護るための護衛とも言われ、実際何度か助けてもらいもしたが、それだけとも思えない。
 制服――わざわざ学校まで転校させられて、慣れないブレザーを着る羽目になった――を脱いで、クローゼットにかかったブランドものらしい服に適当に着替える。ここに来るときに持ってきた着替えは、いつの間にかなくなっていた。
 扉を開けると、秘書もどきは素早く手帳を仕舞った。
「僕は、家で迷子になるような子供に見えますか」
「いえ」
「それなら、もう少し自由にして欲しいですね」
「・・・あなたの言う自由は、今の状況では無謀に等しい」
 口調は変わらず淡々としているが、内容を心に留める。こんな言い様は、いままでの言動からは珍しい。そうは言っても、ほんの一月程度の付き合いでどこまで把握しているのかは怪しいけど。
 それ以上口を開く気配はなく、広間に着いた。
 きらびやかなシャンデリアと、立派なテーブル、並べられた豪華な食器の数々。ここは本当に日本なのかと、何回疑ったことか。そこにただ一人座って待っていたのは、この屋敷の持ち主で、俺の祖父だとかいう何ともしなびた爺さんだった。
 ただ黙々と、通夜でももっとにぎやかだろうと思う食事が始まった。その間、爺さんの秘書と秘書もどきの男は立って待っているのだから、何ともご苦労な事だ。特に秘書もどきは、爺さんの秘書と違って交代制でもないのだから、いったいいつ食事をしているのかと不思議にもなる。
 そこまでして見張る意味は、ないというのに。
 帰りたい。
 できることなら、今すぐに。
 帰りたい。
 でもそうやって逃げるくらいなら、はじめから来なかった。そもそも来たくはなかったのだけど、黒い車に乗ってやってきた爺さんの秘書の一人から話を聞いて、俺の「家族」は喜んでくれたのだ。「本当の家族が見つかってよかったね」と。
 一片の曇りもない、純粋な祝いの言葉。それは、大きな隔たりだった。――あの瞬間に、もう戻れないのだと知った。もし、ここで人違いと判って帰されても、帰る場所はないのだと、あそこの「家族」には戻れないのだと。
 だから、逃げるつもりはない。そんなことをすればきっと、あの人たちのところに連絡が行って、心配するだろうから。それはできない。
「・・・明日」
「は?」
「明日、皆に改めて紹介しよう」
 食事の後のお茶を飲んでいたら、唐突にしわがれた声で告げられた。いよいよかと視線を向けると、銀縁眼鏡の秘書が俺を見た。
「明日、関係する全ての方との立食形式の昼食会を行います。その後で、里見先生立ち会いのもと正式に書類を整え、一族の方々との夕食会を行います。詳しい段取りは椎名にお訊きください」
 滑らかすぎて印象の残らない声。まるで真面目なニュースのアナウンサーだと思いながら、いよいよなのかと思う。里見というのは顧問弁護士の名で、椎名が秘書もどきの名だったはずだ。
 つれてこられてすぐに、非公式に孫だとのお披露目をされていたが、明日が正式らしい。法的な手続きも、明日だと。
「それは、他の方々にはお報せしてあるのですか?」
「はい」
 知らぬは本人ばかりなり。
「わかりました。それでは、失礼いたします」
 テーブルを立つと、音もなく椎名がつき従った。まったく、こいつらは古い映画に出てくる従僕か。

「どうもはじめまして、私・・・」
「この間は失礼しました・・・」
 薄っぺらい笑顔の群に、やっぱり薄っぺらい笑顔を返す。全て知らない顔だが、どうやら先月の仮お披露目にいた人も多いらしい。椎名は、相変わらず俺の一歩くらい後ろに控えていた。
 微細な報告をするなら、昨日の夕食の後から今までの間に、頭上から物が落ちてくることが二件、爆発物が発見されることが三件、武器を持った人物が迫ってきたことが一件、色仕掛けが五件(うち一件は、二人がかち合った)、贈り物が二十三件。実に多彩だった。
 それと、この馬鹿げたパーティーには、俺の「家族」たち――初老の職員の「父」と、穏やかな園長の「母」、施設仲間で代表の「妹」――も来ているらしかった。探そうかとも思ったけど、それには邪魔が多すぎた。
「・・・あちらに」
「今度は誰ですか」
 このパーティーが始まってからずっと、椎名は会う人の肩書きを囁き続けた。ご苦労なことだと思いながらもいい加減うんざりして、邪険に振り返ると、示す先に「妹」がいた。
 俺が気付いたことに気付いて、手を振る。あんなドレスなんて、持ってただろうか。
「すみません、少し――」
 小さく合図を送って、トイレにでも抜ける振りをして部屋を出た。ついてきた「妹」を促して近くの部屋に入ろうとして、鍵がかかっていることに気付く。一瞬、俺用に割り振られている部屋に行こうかと考えた。ところが、椎名があっさりと鍵を開けた。
「・・・どうして?」
「私は音楽を聴いていますので、お気になさらず」
 俺たちを部屋に押し込んで自分も入ると、戸を閉めて内ポケットに入れていたらしいウォークマンを引っぱり出す。なんとなく、意外だった。
 それでも、会話を聞こうと思えば十分に聞き取れるのだけど、一応、気を使ってくれてはいるようだ。
「・・・変わった人ね」
「ああ・・・」
「まあいいか。久しぶり。会いに来てくれないし、手紙も電話も、メールもくれないんだから。忘れられたかと思ったよ」
 変わらない口調に、思わず俯く。施設では、俺と同じくらいの古株で、自然、話したりすることも多かった。よく知っている、ふてくされたような表情だ。    
「・・・環境。慣れるのに、時間かかったから」
「ああ、そうか。うちとは、大違いだろうしね。一人部屋がもらえるどころか、無茶苦茶あまってそう。――なんか、変な感じ」
「そりゃあ、こんな格好、したことなかったから」
 わざわざサイズを測って作った、落ち着いた色のスーツ。スーツなんて、着るのはあと何ヶ月かは先、高校を出てからのことだと思ってた。
「結構似合ってる。意外に」
「最後、余計だろ」
「気にしない気にしない。――ねえ」
「何?」
「・・・やっぱり、いい」
「なんだよ。言いかけてやめるなよ、気持ち悪い」
「なんでもない。それより、ちゃんと連絡ちょうだいよね。あたし、そろそろ行くよ。急がないと、明日学校だから。今日だって、泊まりがけだったんだから。昼に間に合うようにって、ホテルに一泊して。まあ、少し得させてもらったって感じだから、文句言う筋合いでもないかも知れないけど」
「桐香らしい」
 口調だけで苦笑する。笑顔なんて、不用意に見せたくない。
 その分の費用は爺持ちだということだから、無駄遣いをさせたと気に病む必要もない。その点だけは、助かったと思う。
 行きかけて、ぴたりと止まる。
 一緒に部屋を出ようと思っていたから、何事かと振り向くと、俯いて、顔を見せようとしなかった。
「おい?」
「・・・朔。幸せだよね・・・?」
 かすかに震える声が、泣きそうなのだと判る。意地っ張りの「妹」は、いつも、そうやって限界まで堪えてしまう。
「本当の家族に会えて。これで、良かったんだよね・・・?」
「桐香?」
「答えてよ・・・。ねえ。だって、そうじゃなかったら、帰って来てって言いたくなる。おじいさんなんて無視して、帰ってきて元通り一緒に暮らそうって言いたくなる。いつかは出ていくって、判ってる。あそこにいられるのは中学出るくらいまでだから、そうしたらばらばらになるって、判ってた。でも、まだ先だと思ってた。朔は、高校出るまで残ることになってたから。あたしが中学卒業するまでは、って。それなのに、本当の家族が見つかって、連絡一つくれないなんて。もう、あたしたちは家族じゃない? 朔が言ったんだよ、血のつながりはないけど家族だって。そうじゃないって言うなら、幸せじゃないと駄目だよ。幸せすぎて、あたしたちのことなんて忘れてて、だから、それで何も言ってくれないなら、いい。寂しいけど、いいよ。それなのに、なんで、そんなつまらなそうなカオしてるの。辛そうなの」
 頭の中が、真っ白になる。考えが、ばらばらになったパズルみたいで、まとまらない。
 そんな状態は、二度目だった。
 一度目は、「貴史」だと告げられたとき。説明のために差し出された書類の文字も、愛想のない絵に見えた。
 そして今は。椎名が聴いている名前も知らない曲が、知らない国の言葉を乗せて、聞こえた。
「・・・ごめん。帰る」
 応えを待たずに、中学生の少女は、走るようにして去っていった。
 ゆっくりと、ゆっくりと。言葉が、思考が、戻ってくる。椎名のウォークマンから洩れ聞こえてくる曲が、名前こそ知らないものの、日本ではあまりにも有名な、韓国ドラマの主題歌だったことにのけぞった。
 思わず視線を向けると、それに気付いたのか顔を上げ、ちらりと室内を見回し、ウォークマンを止めた。
「話は、お済みですか」
「・・・その曲、あんたの趣味?」
「頂き物です。気に入っていますが、何か?」
「いや・・・」
 真っ白になった名残か、頭の回転が鈍くて仕方がなかった。

2005 年 2 月 21 日 とうとう

 遂に。携帯電話、契約購入しました。
 あー・・・やだなあ。
 そのものは、実際持つと少し面白いと思いますが。果たして使うのかな。
 そして、友人たちに「とりあえず契約したよ」とアドレスを送りつけたところ、「おめでとう」と送ってくれた子がいたのだけど・・・めでたくないよ、むしろ。

 姉と母と行って、店員さんを困らせつつ(明かにな)、決めてきました。母と二人で新規加入。
 家族割引なので、引き落としは姉の口座から一括らしいです。・・・つか、家族割引なのに、そういった証明とかしなかったのだけど・・・いいの? あれって友人同士とかでもいけるんじゃなかろうかと思ったり(引き落としが一括だけど)。
 そして本体は、姉のおもちゃになっておりました。や、返してくれ。

 姉がいるついでに、車に乗せてもらって(なんとなく)、近場の写真屋(?)に。証明写真を撮ってきました。
 わざわざ、化粧までしてもらったけど・・・(普段何一つやらない)、どうにも不審人物にしかなりませんでした。素材の問題だ素材の。
 あーもう、見たくないー。

 明日明後日と会社説明会(別口)なので、そこそこ楽しんで、そこそこ緊張して行ってきたいと思います。
 で、エントリーシート出さないとねー。ねー。

 そんな一日でした。

2005 年 2 月 22 日 適正


 午前中、就職支援セミナーなるものに参加して、午後にソフト会社の説明会と適性試験。
 ね、眠・・・(爆)。
 ああもうー眠いよう・・・。午前中はともかく、午後の説明聴いてるときは本当に寝るかと思った・・・。駄目だろさすがにそれは。
 どちらもそこそこ面白かったのですが。
 適性試験は、もう。やー・・・駄目だ。明日結果が判るらしいですが、聞くまでもないような。

 友人と一緒だったので、ほとんど友人任せ。ははは。
 明日のセミナーは一人で、二時間半もあるのだけど(はじめにグループワークも)、大丈夫なのかなー。
 まあ、さしていきたいところでもないから、なるようになれと楽しんできますが・・・ううむ。

 そんな明日は、午前中はそのセミナーに行って、とっとと家に帰って、明日学校で資料集め(卒論候補)をするときの目安を立てようと思っています。
 ・・・もう資料、手持ち分だけにしてしまおうかとも思うけど(未訳のものも沢山あるし)。
 それは、PCを使っての作業になるから・・・いよいよ、眼を酷使するわけですね。最近、目のつかいすぎで頭痛いです。
 今日も、もう寝てしまいたいけどエントリーシート・・・。

2005 年 2 月 23 日  あ。

 エントリーシート、コピー取るの忘れて送っちゃったや・・・。

 下書き分と記憶があるから、推測はつきますが、完全復元は無理ーッ。っていうか思い返したくもない(没)。
 午前中に郵便局に出しに行って、遠回りに図書館に寄って帰って、家についてから気付いた。・・・はは。
 それにしても本当に、あれを読んで採用しようかとか思えないと思う(汗)。
 うーわー・・・。

 ところで、朝起きてから喉が痛くて、時間を追うごとに熱っぽく体が重いのですが・・・。
 何、昨日のセミナーとエントリーシート記入で知恵熱?(だったら厭だ)
 せめて喉だけでもと、のど飴が欲しいのだけど家にないし。いや、母が買ってきてくれてあるにはあるのだけど・・・黒糖のど飴、甘過ぎ・・・(泣)。
 熱と言っても微熱で、せいぜいが七度あるかないかなのですが。却ってそれくらいの方が怠いのはどうしてだろう?
 おかげで、頭ぐるぐるして文字を追うのが辛いです。今日はとっとと寝よう。明日ゼミがあるし。

 昨日寝るのが遅くて、その上、当初予定していた、学校で卒論(候補)の資料集めの見当もつけられなかったから、急遽休みにしたのですが。して良かった。
 これで電車乗ってほこりっぽい本を開け閉めしていたら・・・明日、えらいことになってたと思う。

 ところで、企画分はそうめんで一本書くことになるのでしょうか(笑)。
 そうめん・・・うーん、思い浮かぶなかなあ・・・?

2005 年 2 月 27 日 熱倒

 ヒートダウンってこんな漢字かなとか・・・。
 
 ええと。文章では全く判りませんが、今、冗談抜きに脂汗滲むくらい気持ち悪いです。
 金曜に八度超の熱を出して、土曜には平熱に下がったものの、頭痛と喉の腫れがひきません。
 ゼミとバイト休んだけど、明日もゼミ・・・なんでそんなに間隔近くにあるの・・・。

 PC開いたのも、二日半ぶりくらいです。メールが八十くらい溜まっててぴぴった・・・。メールマガジン取りすぎ。
 それを予想して、少し無理して開いたわけですが。予想以上に辛い。

 そんなわけで、しばらくは音沙汰ないと思います。緊急連絡(?)は携帯電話にお願いします(友人に限られますが)。
 インフルエンザでもないっぽいし熱は下がってるのに何故ーっ?!
 携帯電話が、契約してすぐに役立ったよ・・・PC開く余力なんてなかったものな・・・。今もぎりぎりですが。

 あ。私信ですが、きっと一日大丈夫だと思うけどね。平静にしてる分にはわりと平気。
 頭が動かせなくって、ついでに、せいぜい漫画程度しか読めないくらいで(小説や新聞はずっと読んでると気持ち悪くなる)。
 

2005 年 2 月 28 日 



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