『役小角 異界の人々』
修験道の祖とされる役小角。名前とぼんやりは知ってるけどよく知らないなあ、と探しての一冊。
伝説や伝承よりも、史実を踏まえて、人としての小角を描こうとする作品。小説です。
古代史には疎いので、わずかに知っている言葉や歴史の切れ端に、ここがこう繋がってたのか―と、そんなところから(苦笑)。
物語や文体としてはあまり好みではないけれど、創作と踏まえた上で知るためには良さそうなシリーズ。…続きをいつ読めるかはちょっとわからないけど(爆)。
『ネバーランド』…少年たちの冬休み。
何度目かの読み返し。読みすぎて、さすがに物語展開はもう覚えている(苦笑)。
それでも、描写の切り取りに時折はっとさせられたり、少年たちの、おそらく学校が始まってしまえば消えてしまうような関係性と危うさを惜しんだり。
冒頭のクリスマスケーキを購入するところがなぜか印象づいているせいで、クリスマス近辺になると読みたくなってちょっと困る(苦笑)。
『「家栽の人」から君への遺言』…少年法と少年たち。
『家栽の人』は未読…どころか、存在すらそもそも知らず。新聞の書評で見かけて。
題名通りに遺言となってしまった本書だけれど、それ以前に書き始めていたとはいえ、練り込まれているだろうに読みやすくてわかりやすい文章に驚いた。
著者の「これまで」と犯罪を犯し、発覚し、何らかの形で裁かれた少年らを取り巻く諸々が主軸、かな。
これだけのことを、わかりやすく発信できる人がもう亡いというのが、とても惜しまれる。続きは、まだ生きている人間の仕事ということか。
『火輪を抱いた少女』一巻
著者定番の(?)、火種の転がっている時代背景、驚異的な戦闘能力を持った主人公、主人公の元に集う人々。
今回は、「敵」方にも本来の「仲間」がいるようで、正面衝突した時どうなるのかが不安。この人の話、さくさくと主人公に近しい人が死んでいくので、この先の展開が怖いなーでも気になって読み止めるってのはないという、おそろしい…(苦笑)。
『修道院にみるヨーロッパの心』…修道院の成り立ちと歴史の中での流れ。
創設者や発起人は己の理念のままを貫こうとしても、下れば、あるいは組織が大きくなれば、しっかりと政治やら世俗やらが食い込んでくるのがよくわかる。
しかし、私の歴史の流れがあやふやなので、欲を言えば、一般的な歴史年表と修道院の流れとを並べてもらえると嬉しかった…。
補足というか、ある程度ヨーロッパの歴史の知識があってこそ、という感じかなあ。おそらく、レーベル自体がそういうものなのかと。
『暗号のポラリス』…小学六年生の夏の、旅の冒険と家族の話。
決して軽んじたものではないけれど、どちらかと言えば明るい。読んでいて、胸を突かれるようにはなっても始終重苦しくないのはきっと、筆者の文体のおかげ。
「常識」はごく個人的な偏見…と書いたのは、似鳥鶏さんだったかな。
『涅槃の雪』…天保の改革下の人々。
これも、読んでなかったかなー? と思っての、結局のところ再読(苦笑)。
お姉さまが最強すぎるけど、身内にいれば厭なような頼もしいような…いややはりイトコくらいがいい塩梅かなあ。
鳥居耀蔵が何とも凄い人物(として描かれている)ので、気になる…。
ところで西條さん、この頃の時代に思い入れがあるのか、面白い時代と思っているのか。この時代だけで何作か書かれていますね(と、今になって気付いた)。
仕事始めでしたー。昨日までさんざごろごろしてて今日からがっつり仕事だったよ…。
で、初日とあって(?)、終業時刻がいつもよりも一時間ほど早いので、あっ図書館寄れる、と、開館時間の長い本館で予約の入っている本だけ返却するつもりだったのを変更して、最寄りの分館へ。
予約の本が二冊届いていたのだけど、「足りますか?」と言われてしまった(苦笑)。いやうん…手持ちの本積みすぎてるのだけどね…(爆)。
『シロガラス』四巻
お祭りの夜、神楽を舞えば何が起こるのか…とはらはらして、最終巻?と思ったらそんなことはなかった。
ようやく、六人が友達のようになってきて、それだけでこんなにも読みやすくなるなんて!と(苦笑)。
子ども神輿担いだなーと幼い日のことを思い出したり。ずっと担いでいたわけではなかったから(移動は台車のようなものに載せていたような)、そんなにぱんぱんに腫れて、といった覚えはないけど。
千里の初テレパシー(?)のくだりが、ちょっと間抜けで面白かった。動じない、わけではないけど、いろいろと面白がれる子だなあ。
不穏な引きで、次巻へ。
『薬屋のひとりごと』二巻
読んだ一巻はこのレーベルじゃなかったけど大丈夫かな、しかも読んだの大分前、と思いつつ。そして一巻を読んだときに気になって探してのネット分既読。大分変わっているから、まあそれはそれ。
ちょっと回りくどい表現が多く小さな事件のネタは推測がつくものが多いものの、お約束も踏まえて気軽に楽しい。
しかし、花街のモデルは日本(吉原あたり)なのかー。まあそちらの方が馴染みはあるか。というか、後宮もけっこう日本の感じっぽいかなー。和中結構入り乱れ?
『テレビの秘密』
テレビ業界にいた著者が、話題になったドラマやあのテレビ番組の構造など、ただの視聴者とはちょっと違う視点から読み解き。
元がネット掲載の文章だったというのもあるのか、すぐ読めるし興味も引かれるけど、本にまとめるほど? という感じも…。話題に取り上げているのが、今(執筆時)のテレビ番組、というのもあって。のちのち、もしかしたら貴重な資料にはなるかもだけど(苦笑)。
しっかり読むと、私にはあまり文章が合わなかった…。
池上さんの選挙番組は見てみたいと思っているけど、テレビ東京見られないのだよなあ。全国のとこでやってほしいと思うけど、一地方今日だからのびのびとやれているのかなあ、という気も。
今日ふと、「偽装相手とは恋に落ちない偽装結婚もの」が書きたいなーと思ったのだけど、現代でやるのはちょっと難しそうだなあ。偽装相手と一対一になりそうだから、本命の相手役の入り込む余地が。王族だの貴族だのにすると、護衛だの付き人だの側近だのがいけそうだけど。
…と考えていると、『彩雲国物語』とか『狼陛下の花嫁』の感じになりそうだなー。今読んでいる『薬屋のひとりごと』もちょっとそんな感じだから、影響されたかな(苦笑)。
とりあえず浮かんでしまったのは、
主人公「別に偽装じゃなくて結婚したら? 好きな子くらいいないの?」
偽装相手「そんな危ないことさせられません!」
主人公「…陛下ってこんな素直なのでいいの?」
側近(頭をかかえる)
とかいう一コマ。主人公と偽装相手は幼なじみ。
『薬屋のひとりごと』三巻
表紙、その方でしたか、と(笑)。
主人公、上司の恵まれなかっただろう子供時代を想像しているけど、それって自分にも返って来そうだよ…と思ったり。そんなで恋愛に発展させられるのか(苦笑)。
怪談話、オチそこか…! ベタだけどそっちか…!
最後にようやく上司の素性も明言され、次巻へ。
『トライアンフ』…二十年前と最近の誘拐事件の相関関係。
ううーん、いろいろと微妙。というか、惜しい感じ。
各章語り手が一人で、その人の語りかけめいたものだけで表現されている…のだけど、色々とぼかしているのにその割りに妙なところで細かいせいか、集中力が切れるというか、緊張感がないというか、ちょっとぼやんとした感じが。
作者がシナリオ畑出身とのことで、やはりそのあたりの人は、会話言葉に頼る傾向がある気がしてしまう。描写が苦手なのか、避けたり省略したりする傾向があるというか。
『少年Aたちの犯罪』…ムック本。
少年犯罪について多角的に取り上げたかったのか…? 筆者は数名で、各個の記事のようなもの。
正直、これなら、個人で個別の犯罪や取り組みを取り上げた本を一冊読んだ方がよかったかな。
それにしても、少年犯罪がひどい、酷い、こんなモンスターが、という記事を読むとただただ陰鬱になるのは、何ら解決策や対応策が示されないから、ですかね。筆致の強さもあると思うけど。せいぜいが厳罰化を求めるくらいしかないわけで、それも有効手段には程遠そうだし。
『真実の10メートル手前』…記者の短編集。
分類するなら推理物になるのかもしれないけど、それぞれの作品の、太刀洗の世界への対し方にひやりとする。
どれも少しずつ趣は違えど、『さよなら妖精』も『王とサーカス』もこの『真実の10メートル手前』も、同じ世界の物語だとしみじみ。この先、何度となく読み返したくなる気がするなあ。
『マカン・マラン』…ひっそりとある、夜食を提供するお店を訪れた人々。
店主はドラッグクイーンで、お昼はメイン顧客はそんな人々の、洋服屋。お店を訪れる四人の人々の、そっとすくいあげられた連作。
ほっとするなあ。
『妖怪探偵・百目』二巻
…短編集と思っていたら、一続きの長い物語…?
描かれる人のどれもに、共感とまでは言わずとも「わかる」部分があるから、色々ともどかしいというかやりづらい(?)というか。
とりあえず最終巻へ進みます。
先日、夢を見ました(正確には、覚えていました?)。
多分高校で、学期初めの始業式がある日? 何故か体操服に着替えての出席。なのだけど、ズボンを忘れてきた。
もうクラスに(というか校舎自体に?)ほとんど人はいなくて、残っているのは、一緒に駄弁っていた男子数名くらい。
ちなみに、夢の中の「私」は現実のこの私とは別人で、でも女。…よくこういう、「別の人だけど自分」な夢を見るけど、どのくらい主流なんだろ。
で、何故か黒いズボンは持って来ていたので、もういいや、と、それを履いて白シャツで隣の席の男子の学ランを借りて出席。…いやーまあ体育の授業請けるならセーラー(自分の白シャツ着てるのになぜかセーラーだった気がする、女子の制服)よりもまだ学ランのが動きやすいだろうけど、いやそれシャツだけじゃ駄目だったん…?
その前になんでどっから黒ズボン、とか、式なのに体操服? とか、もう突っ込みどころしかなくって、目が覚めてから(夢の中ではまいったな―目立つや、くらいしか思ってない)首をかしげ。だから、こうやって覚えているのだけど(苦笑)。
しかも、拝借した隣の男子。学ラン二着持って来てたから借りたの気付かなかったと式の後のホームルームで。いやなんで二着?
…変な夢。←
『犬神の弟子』…小さな子どもの外見をしたあやかし。
おそらく江戸時代、割合裕福なお店の一人娘が主人公。幼い頃から祖母に聞かされていた子どもの姿をしたあやかしがやってきて、しばらく一緒に暮らすことになって。
のどかだなあ…。
出てくる個性のあるあやかしはどれも度は超さないし、普通の人にあやかしは見えないということだけど、しっかりと見聞きしている主人公は、それなら周囲の人にはかなり異様に映ると思うのだけどなあ、言動が。四月一日(by『HOLiC』)や数々の霊能少女や少年の苦労は一体。
…と、なんだか突っ込みだすときりがないけど、かるーく読むにはのほほんと。私は、もうちょっと厳しさが入った方が好みだけど。
それにしても本当に、妖怪絡みの物語、増えたなあ。前は、妖怪や幽霊の仕業と見せかけて実は違う、というのも「妖怪もの」かなーと思っていたけど、今はもうそれぞれ分けても一ジャンル、だよなあ。
いやまあ、元から妖怪ものが多いとは思うけど、日本は。
今は結構、ライトノベル系のレーベルで妖怪もの主流にしているところもあるしなあ…。私が小中の頃にこんな状態なら、もう、一直線にはまっていただろうなあ。…いや、途中で飽きたかも?
『薬屋のひとりごと』四巻…内乱勃発。
ああーそこに収束しちゃうんだ…三人組がわちゃわちゃしているのが好きだったから寂しい。
主人公は…鈍いわけじゃなくって避けてるんだよねきっと無意識に…?
パパっぷりが面白い、っていうかおっさんって素直に呼ぶんだ李白(笑)。蛇の返り血…うん…(笑)。
一区切りというか、第一部・完という感じかなあ。
『孫と私の小さな歴史』…おばあ様とお孫さんの年賀状写真をまとめたもの。
表紙のトトロなんて可愛いもの…(笑)。こんなもの元旦に(いやそうでなくても)もらったらひっくり返るよ、という凄いものがぞろぞろと。
実は佐藤さんの小説は一度も読んだことがないのだけれど…いや、この写真の感じの小説ではない予感がするのですが…!(笑)
母・娘・孫の三代鼎談も収録されていて、ほのぼのする。
雪が積もってました。家を出るときも降り続いてたし。
昨日も積もっていたけど、昨日は本当に、うっすら、という感じだったのだけど、今日は。…と言っても、1〜3センチといったところだけど(苦笑)。あまり積もらない地域だから、しかも数日前まであたたかかったから備えもしてなかったのか、車が凄いことになってましたが。
いやあ。
自転車の私はいつもよりほんの何分か早く出ただけでそこそこいつも通りに着いたのだけど、他の人たちが出社してこない(笑)。十五分か二十分くらいして部長が来たのだけど、他は、定時過ぎてもまだだったなあ。電話だけかかって来て、車が動かない!と(苦笑)。
それが、昼過ぎには綺麗に溶けきっていたからびっくり。
自転車で通るようなところは雪が残るだろうから、明日は少し遅れていこうかなーと思っていたけど、これだとその必要ないなあ。
…楽しかったです(笑)。
一般的に、雪が降ると(積もると)子どもは喜ぶけど大人は、となるのだけど、いまだに楽しいのだよなー。歩道と車道とか、段になってるところがわかりにくくなってるのは怖いけども。
「臨床犯罪学者 火村英生の推理」を観ました。
…あの時間帯、大体別の番組回されてるよ九時開始とか十時開始のやつみてて。あと、十一時開始の見たいとかで。なので、この先もほとんど、録画したのを後日、だろうなー。
見る前は、不安→「犯罪に快楽を求める」云々の設定→これ思い切り別モノじゃない?→ちょっと楽しみ、というわけのわからない経路をたどっていたのだけど、見ると結構面白かった。
いや、原作を読んでいると色々と突っ込みたい部分はあるのだけど(有栖これ大阪じゃなくて京都に住んでない?とか、火村を理解しすぎてないか、とか、有栖の関西弁大阪のどこかの地方なんだろうか微妙に丁寧語でもないのに標準語交じりのとこあるけど、とか…重箱の隅をつつくならまあまだまだ)、これドラマから入れば十分楽しめただろうなーと思うし、違いがそこまで気にはならないし。火村先生の犯罪への取り組み方(心理面)は私が思ってたものとちょっと違うのだけど。
これは今期、楽しみだなーと。ただ。
ただ…決め台詞(+予告ホームランのような急にわざとらしい上唇触り)は…要るのか…?
あれ出てきた途端、「うわあ」となったのだけど…。そこでいきなり作り物っぽいというか。あれが、なんともなあ…。
ドラマ自体は、原作一読したきりでいろいろと忘れている部分もあるしで楽しめそうです。しかし有栖かわいいな、何あの三十男(笑)。是非、本屋で自分の本を手に取った人が買うかどうかハラハラしている、というあの場面(何て題の話だったかは忘れた)を再現してほしい…やらないかな。
どこかに出かける時って、「どこに行くか(あるいは何があるか)」か「誰と行くか」が問題になるかと。
要は、行きたいところや行きたいイベントだったから、か、この人と一緒にすごせるから、なのか。両方、というのが最良かなーやはり。
で。
先日、姉からディズニーランドの今やってるショーが見たいのだけど行かない、と誘われ。…この人一月ほど前に行ったばかりのはずなのだけど…。
ランド自体は以前行ったことがあるのだけど、面白かったけどかかった費用と時間を考えると、まあ一回でいいかなーと思っていた。でもまあいいか、と、今回は後者。
が、色々ときいていると姉のお金のかけ方が気合が入っていて(というのも妙だけど。糸目をつけない、というわけでもないし)、えー…と思っていたところ。
今日友達に誘われて…と姉から電話がかかって来て、「よかったな!」と。てかその友達、一月ほど前に一緒に行った人らしいのだけど…二人とも、どれだけ好きなの…。
また今度誘うから、と言われたけど、いやうん、いいよ? ←
『にぎやかな眠り』…新版とのこと。
町を上げて浮かれ騒ぐクリスマス。ついに我慢の緒が切れて、自宅を悪趣味に飾り立てて船出したものの、帰ってみれば、観光客たちに喜ばれていた上に、家の中で知人が死んでいた。
この町は、学園都市のような感じなのかな? それとも単に、田舎すぎて学校関係者以外住んでいないだけなのか。
主人公の大学教授のひねっぷりは結構好み。そんなに出番はないはずなのに、強烈な印象を残す学長夫妻も楽しい。ヒロインは、もうちょっと出張ってくれても良かったのになーと思ったのだけど、解説を読むと三作目くらいまでそれほど活躍はしないっぽい。
イギリスの人の皮肉や冗談は結構わかるなー島国気風?(笑)
面白い、けどやたらと時間がかかったのは…密度が濃かったのかなあ。
『仁義なき宅配』…宅配業者の今。
いやあこれ、題名が上手いなあ。表紙にあるヤマトと佐川、日本郵便の三大個人相手の配達業の現状と、それぞれに一章を割いてのざっくりと成り立ちから今までも。
通販は結構使うので、再配達になることもあって申し訳ないなと思っていたけど、やっぱりあれ結構な負担なのですね…。そして内部レポを読むと、アイスやケーキも買えるんだ凄いな、と思っていたけど、やはり極力直に購入した方がいいかな、という気にも。何にせよ、「便利」と「慣れ」は危険でもありますね。
髪を切りました。…毎度毎度、寒くなると、伸ばそうかなーと思って我慢できなくなるまで悩むものだから、極寒の頃に短くなることに(爆)。
で。
最近家で着ている薄い濃紺のブルゾン、白シャツ着て前を閉めずにいると学ランっぽく見えるなーと思っていたのだけど。
そして私は、裸眼だと多分0.01を切ってる。
髪切った後って、ちょっと見慣れなかったりしますよね。
…切って少しして、鏡見た時に「なんで学生が家に?」って思った…(没)。
もちろんすぐに気づいたのだけど、気付いたときのあの脱力感。
『ブロディ先生の青春』…女学校中等部のブロディ先生と彼女の教え子たちのこと。
なんとも…不思議な物語。
先生はまだ青春の途中と言って、付き合っている同僚教師の家にその教え子たちを招いたりもする。第一次世界大戦の後から第二次世界大戦の頃の、エディンバラの片田舎でのこと。
当時の規範に照らしても今から見ても枠から外れた教師だと思うけど、強烈に影響を受けた一部の生徒たちからすれば、色々と思うところはあったとしてもやはり「先生」。
なんだろうこれ、と思いながら気付くと読了。
『わたしたちの、小さな家』…主人公の気付いた家の秘密。
両親は幼い頃に事故でなくなり、翻訳家の祖母と二人で暮らし、大学に通っている主人公。気の合う親友がいて、恋人もできて、全てに満足とまではいかなくてもそれと気付かず幸せに過ごしていた。妙な男が現れ、母の死に様を告げるまでは。
記憶改変もの(?)は、読んでいる方はとてももどかしい。そしてぼんやりと読んでいたものだから、寿命さえ受け入れれば別にそれほど問題ない気がするなーと思ってしまってから、あっ旦那、と…(爆)。
何にしても、主人公が愛情たっぷりに育てられたことはわかるので、だからか、それほどに危機感は感じなかったなあ。でも、どこにでもありそうな家だけに、もしも自分の家がこんなだったら厭だな、とは思う。けれどもまあ、それも身に迫って思うものでもなく。
今朝、雪も積もらず寒いなーと思いつつ会社に行ったのだけど。
徐々に明らかになった事実。…水道管、三本破裂してたらしいよ…。怖いな寒波!
先日、新聞記事で卒論にタクシードライバーからの聞き取りで、東北の震災後に幽霊を載せた話(?)を卒論にまとめた、というものがあって。(大分意訳)
学部学科を覚えていないので、どの分野でまとめられたものかは覚えていないのだけど、強く覚えているのが、幽霊を載せた時の運賃って自腹なんだ…ということ(爆)。
メーターを回しているから、乗客がいて運賃が発生。だけど、幽霊はお金をくれないからその分は無賃乗車扱い。で、そういうのは会社によって違うのかもだけど、記事に載っていた運転手さんのところでは、欠損分は運転手が補うとのことで。まあ、着服防ごうとしたらそうなってしまう…のかな?
いやー、私今まで、幽霊を載せてしまったタクシーの運転手さんって、ガソリンと時間が無駄(というとあれだけど、まあ)になってしまっただけ、と思っていたのだけど。金銭的な損害が発生するのか!
以前読んだ怪談(多分『新耳袋』かな?)で、乗せたお客さんが「財布を忘れたから」と、目的地の家の中に入ったきり出てこないから運転手さんがインタホンを鳴らしたら、お母さんが出て「娘は亡くなった」と話してお金を払ってくれた、というものがあって。
別にお金もらわなくても…でもくれるんだし、乗せてきたんだし仕事だものなあ。と、ちょっと「お金かあ…」といくらか否定的に読んだのだけど、これを知ると、お母さんよくぞ払ってくれた、と思う(苦笑)。
うん、万が一幽霊になってタクシーに乗る必要が出たら、誰かお金払ってくれそうなところで降りよう。←
会社帰りに寄れる古本屋(新古書店)が、来月半ばで閉店するらしく、ただいまセール中。
セールは嬉しいけど…このお店、小学生くらいの頃から月に一度二度と通っていたので(今の勤務先になってからもうちょっと増えたか)、かれこれ二十年前後になるわけで。
別に、お店の人と話すといった交流はないのだけど、そして本を中古で買える場所が減るなあ、という現実的なものを引いても、淋しいなあ…。
『あの人が同窓会に来ない理由』…中学校の同窓会にて。
三十二歳の時に中学の同窓会で、二年後の次の同窓会の幹事に任命され、出席率増加を目指し、そして毎回欠席の彼ら彼女らの事情は何だろうと動き出す。
同窓会代行会社の担当者の動きが、そんなに時間をさけるのかなあと思ったり。最後で何故に担当変わったの?というのがわからないまま…読み落としたかな。
同窓会、まあいろいろとあるよねー。出席するのはある程度余裕のある人たち、というのはなんとなくわかる。一度、小学校の同窓会に行ったきりだけど。というか多分、中高は一度も同窓会案内来ていない気がするので。誰も幹事やる人がいないのじゃないかと(苦笑)。
…真相(?)で名前をぼかされたせいか、もう一個くらい裏があるのかと無駄に深読みしてしまった。
『坂の途中の家』…栽培員裁判。
裁判員裁判の補欠(?)裁判員に選ばれ、幼い子供を風呂に沈めて殺した女性の裁判に関わることになった主人公。自身にも被害者よりはやや年上であるものの子どもがいて、とりあえずは専業主婦。実家の両親とも不仲。そんな、一部重なる部分もあって、まるで自分のことのように思い悩んでいってしまう。
…その様が細かく、なんというか、積み重ねていってリアルさを描いているのだけど、おかげで物凄く息苦しい…。
これ、主婦とか男の人が読んだらどの程度リアリティを感じるのだろうなーとぼんやり。
ちなみに、父が読みたいと言って借りて、返しに行くまで時間あるし結構人気の本を無意味に抱えてるのもなーととりあえず読んでみた本。軽く後悔。
そして、先日読んだ『わたしたちの、小さな家』と装丁がそっくりで、確実にただの偶然だと思うのだけど、並べてみてちょっとびっくり(苦笑)。
『遥か凍土のカナン』六巻
間が空いたせいか、主人公が…物凄く、サイコパスっぽくてここまでだったっけと首をかしげつつ。
スターリン、ってあのスターリン? そしてロシア兵のあの人との口約束も歴史の一コマにつながるの? と、さっぱり知識がなくてただただ読んでいて。
副題でもしかしてと思ってたらやっぱり、と思ってたら。…最後の一頁で固まったのだけど、え。
特に予定もなく、有給取って休み。会社行っても特にやることないし。
丁度、イーラーニング(だっけ? ネット上で講義受けられるやつ)が二講座始まったところだったので、しかも一講座はもう二回目になっていたから、三講座一挙に受けてた(苦笑)。
二十分くらいずつで区切って観ることもできるのだけど、どうにもまるっと見ようとしてしまうのだよなあ。
しかしどちらも面白そうで、最終課題に若干の不安(できるのか)は抱きつつ、楽しみです。江戸文化と服飾の歴史。前者、当時の世界情勢から入ったので、本当に全部つながっているなあ、と実感。
おおぅ…会社の駐輪場で、自転車ごとひっくり返りました…(没)。
自転車の前かごが重かったのかなー。図書館に返して帰ろうと思って、いつもの荷物に加えて、ハードカバーが五冊ほど入っていたのだよなあ。
ひっくり返る、と、踏ん張ろうとしたのだけど花壇があって足場がなく。葉ボタンの上に倒れました。…多分何個か潰れていると思うのだけど葉ボタン…。
花壇を囲むコンクリートブロックには腕の付け根あたりが当たったのだと思うのだけど、その分首が…頭が揺さぶられた(?)分、首が痛い…体の右側も意外にがっつり打ってるし、これ、明日物凄く体が痛いのじゃあなかろうか…。
でもってこれ、後日急性くも膜下出血とかなったらどうしよう…と、自転車をこぎながら思ったのだけど、どうしようも何も、検査のしようもわからないしまあいいかもう…。いやあ考えてみたら、別に死にたいわけでは全くないけど、絶対死にたくない、ということもなくてですね(爆)。両親どうかな、と思ったけど、死亡保険あるし姉もいるし、まあどうにでもなるかなあ、と。
とりあえず、葬式にお金かけるくらいなら後々の生活資金に回してくれ、と思うけど、ここの文章に家族が気付くかどうか(苦笑)。使ってるHP作成ソフトを開けはしないだろうし、サイトも、発見するのか。
うーん今回はあれだなあ、多分、足を踏ん張る方に気を取られて、受け身(めいたもの)が取れなかったのだよなあ。
それにしても、暗くなっていたのと退社時間が一斉ではないのとで、誰も通りかからずしばらくそのままひっくり返っていたよ…。
そしてこの流れで(?)転生物をぼんやり考えかけて、うーん転生って惹かれないのだよなあ、と改めて気付きました。
記憶丸ごと引き継いでってのがあまり。更に、今ネット小説で流行ってる、能力値高く、というのまもっとなんだかなあ、という気分に。まあ、何にしたって描き方だとは思うのだけど。『ボクラノキセキ』は好きだし。
ところで、「事故死したけど実は寿命まだだったと言って今までの状態で生き返らせることはできないけど他でなら」という流行っている転生物の型、何か知ってるなーこれ、と思ったら、中国の怪奇小説だね。
死ぬはずだったのと同姓同名だったとか間違えたとかで冥府の役人に引っ張っていかれるのだけど、違うからと戻され、でも元の体は死んでしまっているからと、ちょうどいい時期に生まれる赤子に生まれ変わる、とかの話。これはあれなのかなあ、前世を覚えているかのような子どもの発言、というのが時代や場所を問わずあって、そこから考えてこういう理屈が生まれたのかなあ。
SEO | [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送 | ||