虚言帳

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2009.10

2009 年 10 月 2 日 台風二つ

 取引先(岡山)の人と、発注の電話で「こっちで一個引き受けるから、そっちで一個よろしく」「え、そっちで二個頑張ってください」などというよくわからない話をしていました(笑)。
 と、とりあえず明日の夕方から夜にかけては晴れてくれー。いや、晴れは望まないからせめて曇りで…!

 『遠い旋律、草原の光』…過去からの暗号と音楽。
 主人公の祖父が残した譜面に残された、演奏不可能な速度指示と不可解な漢字三文字。
 指揮者の女性と難病を抱えながら生きている、画家の青年と。ある意味、二人の出会いと馴れ初めのような気も(苦笑)。
 ううーん、いい話なのだけど、ところどころ文章が、抽象的過ぎて読み飛ばしてしまった。私にとっては、のめりこめる話ではなかったなあ…。

 『秋季限定栗きんとん事件』下巻…放火魔の顛末と二人の顛末。
 ようやくの下巻!(上巻の前に下巻が手元に届いて結局読めずに返して…それから結構経っている筈) いやーもう、上下巻一気に読むのがお薦めですよ(爆)。
 放火魔の正体は、まあ予想通りだったのですが…小山内さん、怖い…(怯)! 「他愛ない」のところはつい笑ってしまったけど、本当、容赦ないなあ。小山内さんと小鳩君の、それぞれの彼氏彼女への対応の違いが、ちょっと印象的。それにしても健吾はいい奴だなー。
 途中の、健吾や小山内さんが卒業後を話すところで、何故か「ああ」と思ってしまった。そういうところ、この人の描く高校生は醒めているな、と思う。冷静というか、達観? 視線がとても大人で、賢いのだけどそれが賢しい。かっこいいと映るか、おそろしいと映るか、紙一重なところ。

 番組紹介で気になって、ちょっと見てみた韓国ドラマが結構面白かったです。シリーズ物だから、よし、次からも見よう。
 チャンバラですよチャンバラー。武侠ものっぽい? どちらかというと、歴史は韓国より中国の方がなじみがあるからそちらの歴史ものを放送してもらいたいのだけど…まあいいか。
 東西を問わず、時代劇(アメリカで言えば西部劇、イギリスならヴィクトリア朝が定番?)は、創作とか無知やら誤魔化しやらが混じっているとしても、衣装と当時の生活が見所の一つですよね。特に、中国・韓国の衣装は好き。あ、日本の着物(特に着流し)も好きですけどね。あとは武器。昆とか日本刀とか。中国活劇の過剰にしなる刀(何って言うんだろ)はちょっと苦手だけど。
 惜しむらくは、日本語吹き替えにしてくれたらもっと気軽に見られるのにな、っていう…。字幕だけの方が安上がりなのだろうから仕方ないけどさー。

 結局のところ、今週は休みなかったなそういえば。銀行に振込みに行かなくてはならかなったのだけど、まあ来週で何とかなるから、今度こそ忘れずに行かないと…!
 あー、髪を切ろうか少し伸ばそうか。いつも、このくらいの量(…長さ?)になると迷うなあ。大体、鬱陶しい、と切ってしまうことになるのだけど。  

2009 年 10 月 3 日 やあお月様

 友人と、観月会に行ってきました。今年で二十七回目なのだそうだけど、私たちは初。
 とりあえず、「剣詩舞」というのが演目に上がっていて、これは屹度剣持って舞うんだ、ということで見たかったので。←
 それに行くと言ったら、母がお茶席と地酒の券を持っていたので、ちゃっかりと頂戴して来ました。
 仕事をどうにか定時内に収めて(色々見切って来た)、自転車疾走させていたら…何故そこでチェーンが外れる…。い、いや、前からゆるんでるなーどうにかしないとなーと思いつつ乗ってはいたのだけど。何故、よりによって今日。…どうにか嵌められたけど、その後は恐る恐る(苦笑)。
 オープニングセレモニー(って一体何をやっていたのか謎だけど)には間に合わなかったものの、そこそこの時間には到着合流。品がなくなっていたら残念だし、先にチケットの分をもらいに行こう、ととりあえずお茶席。
 お茶席は、姫路城と演舞場の間にあって、お城を眺めるには充分な場所でしたとも。茶席のお茶(といっても円座になってというのではなくて一人に一人分、器と茶菓子を持って来てくれる)は初めてだったのだけど、案外飲める。お抹茶(?)は駄目、というのはイメージ先行の食わず(飲まず)嫌いだったのか、幼年時に飲んだけど苦さが駄目だったのか。
 お茶席を後にしたあたりで、梯子獅子の演目にぶつかりまして。その名の通り、梯子を昇って降りて、の獅子舞。獅子の動きがかわいかったー! 
 そのご、地酒の券を手に。これ、杯とつまみの引換券になっていて、お酒は別のテントで、その杯に注いでくれる、おかわり自由というもの。一緒に行った友人はお酒を飲まないので、つまみだけ渡して、私一人テントと友人のいる場所とを往復していました(爆)。でも、数種あったお酒を全種制覇するんだ、とか言い出さなかっただけ自重したのだよ私…。←
 いやあ、思ったよりも人出が凄かった。あのうちいくらかは観光客としても、地元の人も結構いたはず(帰りに会社の人と遭遇したし)。自前のつまみや酒を持って来ている集団もいて、あれは、飲み会ですな(笑)。
 そうそうお月様。
 今日、昼はきれいに晴れていたのに夕方から曇りだして、一時見事な狐の嫁入り(夕日が差していた。あれはちょっと壮観)もあったりして、自転車で走っている最中にも少し雨雫が落ちたりもして、どうかなーと冷や冷やしたのだけど、意外にも、ぽっかりときれいな真ん丸お月様が。
 雲で隠れているときもあったけど、いやあ、きれいだった。

 『宇宙船ビーグル号』…宇宙航海中の船内にて。
 調査のために、大人数の軍人と科学者の乗り込んだ宇宙船が遭遇する事件(と言うか異星人との接触)の数々。主人公は総合学(正確には忘れた)という、各分野の知識を俯瞰しまとめて考えることをするという分野の科学者。
 異星人との遭遇と事件と対処の数々もさることながら、主人公の立場(人間関係?)が印象的だったなあ。総合学(正式名称何だっけ)はまだまだ日が浅くて、しかも各分野の知識や発見を総合して答えを導き出す、というものだから実績を積み重ねて見せるしかないのだけどそれもなくて、一応部長ということにはなっているけど一人だけ、当初は各部長間での通信からさえ外されていた(おそらく故意ではなくて忘れられていた)ほど。実力はあるはずなのに立場がないから多少の策を弄さなくては意見を多数に知らしめる場すらない、でもそれを覆してやってのける、というのが面白くて。
 これを読んだきっかけは『とっぴんぱらりのぷぅ』だったのだけど、これや歴史小説やらを読み重ねて『銀河英雄伝説』が生まれたのかー、というのが少しわかる気がした。何と言うか、不遇の才能が危地に至ってようやく見出される、というか。
 最後の最後は、どうにも、やられた、という思いが強かった(苦笑)。一瞬、地球に帰ってからのことかと錯覚してしまったのは読解不足か作者か役者の故意か…前者かな…。

 観月会の後、遅くまで空いてる店で良さそうなとこはどこだーと探して、レストランバーに。
 それなりに食べてお腹一杯。既に、空きっ腹に日本酒を入れていたので、カクテル一杯のみで食べるのに専念していました。フィッシュ&チップスがあって。でも、ビネガー(酢)はなかった。…ちょっと物足りない。
 まーとにかく今は、眠いって話です…寝よう。

2009 年 10 月 4 日 一日、早い

 そんな感じで…気付くと終わってた。
 多分、一日の半分くらいがハード整理のためにDVDに移しつつ見ていた「化物語」と「キサラギ」を見るのに費やされたのじゃないかと(爆)。それにしても凄いな「化物語」。話ごと(毎回ではないけど)でOP(歌ごと)変えるなんて、手間かけてるなー。小説の再現っぷりも凄かった。しかしまあ…深夜帯にしかやっちゃいけないアニメだ、とは思う(笑)。

 『追想語断章』…五つの短編と事実。
 えーと…叔父のところに居候させてもらっている代わりに古本屋の手伝いをしている青年が主人公。そこに、父親の書いた小説を探してほしいと来た人がいて、一体どんな形で掲載されているのか、そもそも掲載自体があるのか、という短編を探すことに。
 いやもう、この人の創る話って凄いなあ、と改めて。私、この人の小説はシリーズ物以外は惹かれるものがなくて読んでいなかったのだけど、いや、凄い。

 『電脳コイル』九巻
 んー…何か色々わからなくなってきたー。…早く最終巻が読みたいな…(爆)。

 さっき、図書館で予約している本の一覧を見ていて気付いたこと。…一冊、家からかなり遠い図書館での受け取り指定してる! 多分、操作するときに何か間違えたのだろうけど…しかも、予約待ちなら図書館の人つかまえて変更してもらえただろうけど、連絡は来てないけどすでに確保されてる…電話かけてどうにかなるかな…。
 ああー、余計な手間を(汗)。おまけにこれ、かなり予約数入ってるよなあ、屹度。ううむ。

 さっきまで、一年ちょっと前に唐突に書き始めて、その後毎日だったり数ヶ月空いたりしつつ今に至る話があるのですが。…終わらない…。
 一応、それなりに終わりの場面はあるのだけど。そこに辿り着ける自信がないな…!(汗)
 書いても書いても終わらないー、というとどうしても、卒論を思いだすのですけどね(苦笑)。つまりはそれほど長いってことだろうか。うーん、長い割りにどうにも内容がない気がしてならないのですが。それとも、大学ノートに書いてるからたくさん書いているような気がするだけかなあ(「深紅に浮かぶ月」はA4の紙に一文字二ミリ?くらいの字で四十枚くらいだったような)。
 しかし、何となくの思い付きで書いた日付を記入していたのだけど、そうしてなかったら書き始めて一年以上が経っていることに気付かなかっただろうなあ。うん、日付入れるのも面白いかも。
 それにしても、長い話書くと…書き終えた後に読み返して辻褄合わせるのが大変なのだよなあ…思い違いで書いていたり途中で設定を変更して後で直そう、としていたりするから。そんなだから、書けている分だけとりあえず載せる、ってのがやりにくいのだよなあ。日記連載は、必死に辻褄合ってるか読み直したりしているものな(苦笑)。

2009 年 10 月 5 日 

 図書館、電話をしたら「今日は休館日ですが…」と言われ、あっそうかすみません、じゃあいいです!と切ったのだけど、休館日も誰かしらは出勤してるものなのか…?(当たり前だけど全員休みなら電話を取る人そのものがいない)
 とりあえず受け取り先を間違えた本の手続きは、今日が休館でない唯一の分館(基本的に市立図書館の休みは一律なのだけど、入っている建物の休館日との兼ね合いで我が家の最寄館だけ休みが違う)に連絡して、対処してもらうことに。あー、良かった良かった。そしてやはり申し訳ないな(汗)。
 電話をかけるときに、ネットで番号を調べたのだけどよくよく考えたら貸し出しカードに番号が全て(ではない、正確には。二館ほど、大分前の市町村合併で仲間入りしたところはないはず)載っていたのでした。盲点。

 『ねすみ石』…お祭りの夜の記憶。
 四年前、村のお祭りの夜に人が殺された。サトには、その夜の記憶がない。こっそり夜に、願いを叶えてくれるねずみ石を探しに出かけ、迷子になって高熱を出して、抜け落ちてしまったから。
 ところが今になって、その事件が掘り起こされかかって、取っ掛かりは半ば成り行きで、事件を探ることに。
 お祭りの雰囲気があるのだよね、この話。事件の謎やサトの記憶や、信じていた友人たちが何を隠しているのかといったことや、そういうのも気にはなるのだけど、お祭りが。いいなあ。ああいうのってやはり一番大変で楽しいのは、参加している人たちだものね。
 それにしても床屋さんさー、もうちょっと考えろよなあ。でも、そういう人っている。悪気がないところが性質が悪い。悪意の有無って案外重要じゃなかったりもするのだよね、何かが起きるときって。

 いよいよ旅行まで一週間を切っているのだけど、あいも変わらず色々と…切符、もう当日に買うしかないかなあ…明後日休みだけど、雨じゃないか?
 しかし、年に一回くらいは揃って旅行いこうぜーと示してのことだけど(いや私が一人引っ張ってるわけですが)、いつまで続くかな…。それぞれ一人身だから、ってのもあるしなあ、こういうの。
 …先のことを考えると暗澹としてしまうので、どうにも思考停止してしまって困るなあ…(苦笑)。

2009 年 10 月 8 日 ぼーっと。

 一昨日から「これ出勤に直撃やで、来条さん大変やなあ」(自転車通勤なので)とさんざ脅かされていたのですが、そして「雨が凄かったら送ったる」「うんありがとう。でも車ごと横転したらどうしよう」「それは諦めろ」などという会話も父と交わしていたのですが。
 風はあまりなく、雨もほぼやんでましたー。ありがとうー(って毎度一体誰に感謝すればいいものやら判らないのだけど、神様と言ってもどの神様…?)。

 『デパートへ行こう!』…デパートに集った人々。
 それぞれにいろんな事情やら理由やらで、デパートに集まった人たちの群像劇。視点ががんがん切り替わって、時間も多少は行きつ戻りつ。でもまあ、そういうので混乱しないなら、割とさらっと読めるし解り易い。
 実は、帯に「ホワイトアウトを超える」だとか何か書かれていたから、テロモノかと思ってた(笑)。そういえばあれ、映画はまともに観てないし原作も読んでないのだけど…。
 デパートで短期のバイトをしていたことがあったから、ほんっとうにわずかだけど、内情描写でああ判る、というところがあってそれがおもしろかったなー(本筋関係ない)。

 『傷痕』…殺人者の息子と被害者の身内の出会い。
 んんー…うんまあ、答えなんて出る話ではない、のだけど。名前だの遺伝子だののあたりは無理矢理じゃないかなあ。何か、主人公の心の動きもいまいち納得がいかない〜。

 ぼやぼやっとしているうちに一日が…。荷造りしないとなーと思いつつ、気候が読めません。暑いのやら寒いのやら…会社にいるとさっぱり判らん。

2009 年 10 月 9 日 高い空

 いやー、今日はきれいに空が高くって。秋だなあ。秋だなあ。ようやっとで、金木犀も香ってきましたし。
 秋だなあ。(何回言う)

 旅準備、とりあえずデジカメの画像整理をば。半年くらい前からいじってなかった。…ストックできる枚数が増えるとこれだから。
 他には、道中の飴と飲み物を(笑)。そんなことしかしていません。あ、会社で(おい)ホテルの地図と行く神社の縁起の印刷はした。
 …しかし急に寒いですね。
 上着、冬に着てるジャケットだと暑いかなーでもいいか、と思っていたら、整理していた写真の中に来ようかと思っていた上着が映っていたという(笑)。

2009 年 10 月 10 日 風も冷たい

 秋ですねえ。冬に比べたら気温はそれほどでもないはずなのだけど、急に日中の気温も落ちたからか、寒い気がする…実際寒いのこれ?

 とりあえず、明日明後日と不在です。
 悩んだ末に旅のおともは『晴れた空から突然に…』という。単にちょっと読み返したくなっただけ。『遠野物語』も持って行こうかと思ったけど、まあ多分読まないだろうし(『遠野物語』を、というよりも本自体を)。まあ、保険のようなものなので。本がないと落ち着かない。←
 そして図書館には、『蘭稜王』が届いたよ…よ、読みたいもの凄く…! これ、発売からしばらく経っても図書館に入んなくて、買おうかどうかものすっごく悩んだのだ…ハードカバー買うのはちょっと勇気要るんだ私としては…。
 本当は『纐纈城奇譚』が読み返したいのだけど、これ、手持ちはハードカバーだから、外出先で読むのはちょっとなあ。荷物になる。それでなくても、一泊なのにちょっと荷物重いなと思うし(カバン自体が重いというのもある)。
 …結局本の話(笑)。

2009 年 10 月 13 日 ハレの日 ケの日

 ってことで(?)帰って来ました。いやもう、楽しすぎて帰って来たくなかったよ本当!
 とりあえずまあ、以下備忘録。長いけど面白くないことは定例です。←

 朝日が昇って明るくなって行く頃に家を出て。…しかし、朝早いしご飯も買っていくから、と言っていたのに母が起きてきてくれた…。ご、ごめんありがとうー(汗)。
 名古屋駅について、案内板に従ってとことこと歩いて行ったはいいものの、そもそも待ち合わせ場所を決めていなかったっていうね。どうなのそれ。つくづく私は幹事じゃない。
 携帯電話で連絡を取って、どうにかこうにか見つけてもらえて(私は立っていただけ)、猿投神社目指して移動。

 猿投神社の例祭を見に行こう、ということで行ったのですが…これが見事なくらい、地元のお祭り、でした。これここにいるのってほとんどご近所さんか親戚?という。
 観光資源化されたお祭りってのに対してはいろいろと思うところがありますが、しかし、それはそれで助かるのですよね。見所だの由来だのが判りやすく示されていますから。…誰とでも仲良くなれるだとか突っ込んで話を訊けるだけの度胸があれば、むしろ周知でないものの方がいいのですけどね…。
 そういったものだから一日の予定も判らず、実は、辿り着いたときには午前中はほぼ終了していたという(爆)。
 献馬祭ということで。朝から村内を練り歩き、十一時に一旦終了、境内を静かにするということで、午後は一時から。
 …お昼、考えれば判りそうなものだけど食べるところがあまりなく…和料理屋は祭り関係の仕出しで手一杯、飲食を扱っているところはあったけど身内ばかりの気安さからかいる人たちの態度が悪すぎて、屋台はあるけどチョコバナナとたこ焼きとサメつりだけ…(笑)。
 午後からは、「棒の手」という…武術?の披露。模擬試合なのかな、あれ。その名の通り棒を獲物に、他にも刀や十手(何故?)や鎌、槍なども。何組か見ていると、なるほどこういう型か、というのは判るのだけど、見飽きない。物凄くがっつりと見ていました。衣装も格好よくって。黒が基調で、胸当て(何と呼ぶのかなあれは)が黄や赤やの生地に龍なんかの刺繍。少しずつ型が違うのは、町なんかの区域の違いだろうな。まだ新しい感じがしたのは、近年新調したのかな? まさか毎年新調します、ではないと思うけど…そういうところもあるからなあ、どうだろう。
 途中、舞台でひっそりと(何故?)巫女舞が。このとき、棒の手は模擬試合(組み手?)ではなく、集団(数組が向き合って並ぶ)での披露に。こちらは、二人のみでのものより「訓練の成果発表」という印象が強かった。
 棒の手は護衛ということだから、巫女の衛士も兼ねるのかなー、血を思わせるのを避けるために演習の形になるのかなー(模擬では悉く敗者のとどめを刺す)、これって巫女を守るために庭で訓練してるよっていう図式? などと、推測というよりどんどん妄想に近くなっていってしまったり(苦笑)。
 ところで、誰彼構わずあちこちで写真(と動画)をとりまくっていたせいか、人に声をかけられました。(近所の人なら見慣れているだろうしごく身内の写真を撮るくらいだよなあ)
「何かの研究か調査で来られてるんですか?」
「…観光です」
 何か申し訳なかったよ!(汗)
 因みに、声をかけてきたのは院生さんでした。去年から猿投祭の調査をされているとかで、仲間が来たのかな、と思って声をかけたとか。…取材旅行とかしてみたいけどねー(いや何の取材かっていうと小説ですが。趣味の範囲だなそれも)。そこまでの度胸がないよ私〜。 
 院生ってことは年下? でも随分と落ち着いてたよな、いやでも院生って年齢判らないよなあ、それ言えば大学生も、なんて話もしていましたが。…民俗学もやりたかったなー。
 ところで、私が言って遠山も同意した言葉ですが…「一年分の和装を見た気がする」(爆)。いやーいいですよね、着物! 祭り衣装も!

 バスが一時間に一本しかなく、そして遠山も睦月さんも飽きてきていたこともあって、祭りの最後までは見届けずに切り上げ。
 最寄り駅(これが不思議なのだけど、猿投神社への行き方を調べると「豊田市駅」からバスで三十分、とあって、最寄のはずの「猿投駅」にはどうにもバスがない模様。因みに、その駅から歩くと約一時間半だとか…どうなのそれ)にとりあえず行って、まずは何か食べよう、と(笑)。
 そうして、時間あるし歩ける範囲内に郷土資料館があるから行くかー、と、豊田市郷土資料館に。
 ここ、入館料無料でした。展示はまあ…素朴。でも、本館(?)の周りにある、あちこちから集めた(集まった?)らしき窯やら古民家(中には古道具の展示)やらも含めると、かなり充実。いいなーこういうの。
 そして実は、販売を行っている資料の数々にかなり惹かれました(苦笑)。が、一番気になった猿投神社口碑の冊子が、在庫なしで閲覧のみだった…(泣)。…と思ったら、帰って駄目元でネットオークションで探してみたら見つかって…落ちるといいな…。

 あとは名古屋駅に戻って土産物を眺めつつ、ホテルでケーキ食べようぜー、と、デパ地下でケーキを探して(笑)、夕飯食べてホテルに。
 張り切って(?)コンビニでお酒を買ったものの、蓋を開けたところを私が足を動かした拍子に軽く蹴り上げて…割れました(ガラス瓶)。慌ててフロントに連絡して、これ大丈夫ですかしみがーっ(放っておいていいと言われた)、などとやらかしつつ、まったりと翌日の観光を決めました。
 …なんて行き当たりばったり。

 翌朝、妙に朝の早くなった遠山に起こされつつ、あと十五分、と二度寝しつつ、電車とバスを乗り継いで明治村に。
 明治村…明治期の(?)色々な建物を移築したテーマパーク。入村料(どこまでも「村」呼称だった)がちょっと高いよなあ、わざわざバス乗ってまでなあ、と微妙なところだったのだけど、なぜかあっさりとここ行きに決まったという。
 蓋を開ければ、思ったよりも楽しかったです。建物を見て回るだけでも充分に面白いし、それぞれでの展示も頑張っていたし。
 監獄体験ー、だとか、酒蔵で酒造りの道具をミニチュアシリーズで出したら買うのになあ、隣に『もやしもん』並べて、だとか、裁判長やら弁護士の衣装が中国服っぽい、だとか、監獄の手紙を書く部屋が科挙の試験部屋に見えて仕方がない、だとか、言いたい放題でした。
 汐留のバーで、「電気ブラン」を買うかどうか迷って、喫茶コーナーでストレートでたのんだら回ったとか…空きっ腹だから、というのが私の主張で、三十度だからだろ、というのが遠山の主張、睦月さんは黙って笑っている(笑)。いやしかし、美味しかったので購入してきました。今もあるらしいけどね。そしてうっかり、飲んだ三十度じゃなくて四十度を買ってしまった。何やってんの。
 全く何も考えてなかったのによかったのが、元油屋で銀行業に移行したという商家の建物。時間ごとに、希望者に解説をしてくれるのですが、これ、家の造りが独特で面白かった。
 はじめは平屋だったものを、二階、三階と増築したのだけど、なんと、二階に茶室があるのですよ(庭が狭かったとか)。待合の部屋の襖の取っ手を千鳥に、川に模した板を埋め込んだり。主人の控えの間(?)の障子は灯で半月が浮かび上がるようになっていて、それは、茶室にまだ人が集まりきっていないときは扉が邪魔になって映らないのだけど、全員が入りきって扉を閉めたら浮かび上がるっていう。
 三階は、三部屋が段違いに作られていて、二番目に高い主人の部屋では、一階の声がしっかりと届く。高さはあるのに、遮るものがないから。一番高い部屋は、一階まで届く穴を作っていて(勿論二階にも空いている)、そこから水やお菓子程度なら一気に運べたとか(そう聞いてうっかりと「王将」の仕組みを思い出してしまったけど…)。一階と二階をつなぐ階段も、下から四段は細工がしてあって、側面を引っ張れる引き出しに。ここに盗賊に襲われないように貴重品を入れていたとか。四段までなのは、床に立って引き出せる高さだから。
 銀行業をやっていたために、一階の障子には鉄の桟が入っていました。当時、鉄はほぼ輸入品だったこともあって高価だったそうですが。

 明治村から引き上げて、犬山駅に戻ってから、ぎりぎりで犬山城とか犬山市文化史料館に間に合うかも?ということで歩き出し。
 …が、早々に古本屋に引っ掛かる(爆)。何も購入しませんでしたが。
 歩きながら、やたらと雰囲気のある眼科の横を通り過ぎて、「…明治村が抜けん」と私が言えば、倉庫のような建物を、睦月さんが「あれも」「ああ、あそこにあっても違和感がなさそう」などと言いながら(苦笑)。
 途中、道が不安になって観光ガイド片手に立ち止まっていたら、散歩(ウォーキング?)途中のおじさまに声をかけてもらって、道を訊き。…ここで、遠山が問題発言(笑)。言われた通りに歩きながら、私が「凄いよなあ、姫路城の近くで地図広げて戸惑ってる人見ても声かけんなあ」「そうやんな、迷うがいいって思うよな」「それはない」なぞと…。
 資料館は、主に山車の説明解説。隣のからくり展示館も同じで、主には山車のからくりについて。
 時間を考えると、慌てて犬山城に上るよりも展示をじっくり見ようか、ということで、お城は見上げただけ(笑)。いやまあ…中を見ても、どうしても姫路城と比べてしまうしなあ…。
 そんなで何故か、神社巡りに摩り替わりました(笑)。犬山上の近く、神社が固まっていたのですよね。ほぼ分社だったようだけど。

 あとは名古屋駅まで引き返して、お土産を買って、遠山とは駅でお別れ。いつも思うけど、年に一度二度会うだけだっていうのに、会うときも分かれるときも、至極あっさりだなあ。いいこと…なのか??
 睦月さんとは、途中まで一緒。少し前までは姫路駅までは一緒だったのだけどなあ。姫路を離れてしまったから…(淋)。
 しかし新幹線。指定席を決めたときに時間をたっぷりと見すぎて、三十分ほどほけーっと待つことになってしまった(汗)。

 ところで、あまりテレビを気にせず出かけたら…見ようと思っていたドラマの初回を見逃した…!
 「JIN」と「ママさんバレーでつかまえて」と「三銃士」…。まあ、「ママさんバレー〜」はシチュエーションコメディーなので、話が繋がらないってことはないけど。「JIN」はネットで探して見るか。
 一番悔しいのが、「三銃士」なのだよなあ。三谷幸喜が脚本ということだし、全部撮っていこうと思っていたのに。まあ、屹度再放送するよね、と思っているのですが。かなり力を入れているようだし、それでなくてもNHKの子供向け自作シリーズものって何かと特番をやったりするし…狙い目は年末かな、と(苦笑)。  

2009 年 10 月 14 日 眠いんよ

 …そんな現状(爆)。

 「相棒」の新シリーズが始まりましたね。ミッチーはミッチーでありだな、と思うのだけど、でもやっぱり亀山さんが良かったなあ。…次に出て来るとしたら、最終回じゃないかとは思うのですが…。
 それにしても、亀山相棒のときは「右京さんって凄い、腹が立つときもあるけどやっぱり凄い」という感じだったけど、神戸(で漢字合ってるのかな?)相棒だと、「杉下警部って頭は切れるけど変な人」という感じ。…小説や漫画で、誰の目を通して見ているかで登場人物の印象が変わる、ってはあるけど、ドラマでってのは珍しいな。

 『晴れた空から突然に…』…飛行船上の活劇。
 何度目だか判らない読み返し。ふと読みたくなったもので、旅の相棒に連れ出していました。屹度ほとんど読まないだろうなあと思っていたら、意外にも一冊読み切って帰宅。
 叔父さんと姪っ子の組み合わせで、子どもが賢い、ってのは田中さんの定番だと思う。そしてそれが好きです。あ、叔父さんが超人でないところも。
 既に何度も読んでいるから大筋は覚えているのだけど、でもやっぱり面白いなあ。飛行船に思い入れはないですけど。あっさりとしたハリウッド作品の感じ?

 『フリーター、家を買う。』…ある意味題名通り。
 先に睦月さんからちょろっと話を聞いていて、有川浩作品なのに恋愛要素がなくって最後にちょっと出てきた、というのでへえ?と思っていたら、本当にその通りでした(笑)。
 三ヶ月で就職先を飛び出して、あとはだらだらとフリーター、だった主人公。が、ある日、母が重度の精神病を発現し、それに伴い家の周囲を取り巻く悪意に気付き、まずは就職しよう、お金を溜めよう、と奮闘する話。…いやでも私、彼ほど敬語とかちゃんと使えないなー。そこはやはり「育ちのよさ」? いや、別に育ち悪いとはあまり自覚してないのだけど…?
 就職活動やら人事やらのくだりを読んでいると、はあ、へえなるほど、とついつい実用書のような読み方をしてしまってどうにも(苦笑)。いやこれは小説。しかし私、履歴書の使い回しはしてなかったけど写真は使い回してたなー。高いから。←
 話自体としては、まあこの人の話だから丸く収まるよなあ、と、ハラハラはしなかったな。一言で切り捨てれば「ベタ」な、安定感。しかし、豊川の面接場面には思わず噴いた(笑)。

 ふと。
 裏に置いているシリーズの続きを考えていたら、うっかりと愛情の種類(?)について考えていました。愛と一言に言っても色々だよなあ、と。主に考えていたのは恋愛と親愛(家族愛)だったのですがね。似て否なるもの、でももしかすると外から見ただけでは判らない、ともすると当人ですら錯覚しそうなほどに近いです。そのあたりが何度も何度も漫画やら小説やらで取り上げられるのは、それだけ実際にもあることだからなわけで。
 しかし我に返ると、何だってそんなことをしかも仕事中に考えてんだ?という、これまた深い深い疑問に襲われました(笑)。

2009 年 10 月 15 日 難しいです、隊長

 会社で、何やら一人ばたばたとしているのが目に付いているらしく、合同会議で議題として上げられたらしく、方々から「他の人に仕事投げていいんだよ」と言われます。…それができたら苦労はない…(没)。
 いやもう本当。
 投げていいって他の人もそれなりに大変だろうし(っていうか私結構余裕なくて放棄していることも多いよ)、仕事振れって言ったらじゃあこれの担当丸ごと任せるよ、ってのじゃないと難しいのですけど〜?
 …ま、どうでもいいけど。もういいや、色々と個人感覚に照らすと気持ち悪いことは多いけど放っておくよ。←

 『快傑ゾロ』…覆面の義侠。
 不正を行ったり横暴だったりするものに対して、正義の鉄槌を下す義侠・ゾロ。どこの誰とも正体は不明。
 いやあ、結構すらすらと読み易い。新聞連載だったのかなあ、講談っぽいというか、盛り上げどころがたくさんあるというか。しかし、舞台は「新大陸」アメリカのはずなのだけど(南北戦争以前)、ラテンの香りか…スペイン系の人も多かったから? 
 「水戸黄門型」の、正体を隠していたけど実は、という話の典型と聞いて読んでみたのですが、なるほど。そうか、こういう書き方もあり(?)なのかー。でも、正体がばれそうになって冷や冷やする、ってのがないのがちょっと物足りないかも(今から見れば)。もうちょっと疑おうぜ、っていうか誰一人として、その正体を探ろうってのはいないのだなあ。声とか体つきで判りそうなものだけど…。
 結末は大団円。明るい話です。

 先日の写真をとっとと整理してしまおう、と、PCに移したのですが…映像をたくさん撮っていたと思ったけどそんなことなかった…。うわーん、しまった! 棒の手の組み手、もっとがっつり撮ってれば良かった! カメラの容量と電池の具合がどのくらいかがいまいち見当がつかなくて、多少我慢した部分も。しまったなあ。屹度もう二度と見ることはないのに…。
 それにしても、デジカメでもそれなりに撮れるものですね、映像。個人で記憶の記録程度に残すには充分。上手く編集したら、短編のドラマくらい撮れそうだなー…いややりませんよそんなこと? でも、高校生くらいのときに持ってたら、やってみたかも。
 写真、とりあえず旅行関係だけでも、せめて同行者を一枚は収めておこう、と決心しました。この間の写真整理で。だって、これってい誰と行ったっけ?というのがあったりしたから…自分は映っていなくても、居るのは判るけど。

2009 年 10 月 16 日 うぬぬ。

 うーん、お腹が痛い。何故。…妙なもの、は、食べてないよな…? 食べすぎ?←

 図書館に行って『蘭陵王』を受け取ってきました。一気に読みたいから明日まで我慢。
 特に借りたい本がなかったので、ほろほろと書架を彷徨っていたら…『今日の早川さん』があって吃驚した…。えっとこれ、ネット(ブログ?)が元の四こまマンガ。ちょっと気になっていて、買おうか買うまいか迷っていたのだけど…とりあえず借りてみた。
 いやー、姫路の市立図書館もなあ。数年くらい前からか、ライトノベル入るようになったし。何かが変わったのか。(普通に漫画を置いている公共図書館もあるけどそうではなかった)
 まあ、『ダーリンは外国人』は置いていたし、その系統、と考えられなくはない? でも、私が子どもの頃に置いてあった漫画といえば、『はだしのゲン』とか『スヌーピー』くらいだったのだけど。何か不思議。
 一緒に発見した、杉浦日向子さんの漫画も借りてきました。うーん、この人のは置いていても違和感ない(苦笑)。『百物語』しか読んだことなかったけど、お、面白い! 雰囲気がある。何と言うか…坂田靖子さんが好きな人は好きそう。しかし雰囲気ある。話も勿論面白いです。『YASUJI東京』という文庫。…解説を読んで、ちょっとしんみりしてしまった。杉浦さんが解説されていた「お江戸でござる」、好きだったなあ…。
 そう言えば『今日の早川さん』を読んで、…そうかやっぱり私もオタクかあ、と渋々と(今更?)認めました(苦笑)。

 漫画といえば、前々から気になっていた『日本人の知らない日本語』を購入。面白かった。絵もかわいいし。
 日本で日本語学校の講師をされている方の体験を漫画にしたもの。日本語検定(日本で育っていない人を対称にしたもの)の問題で間違えて冷や汗(爆)。しかし、色々と面白すぎる…けど、屹度海外では同じようなことしてんだろーなー、日本の人も。
 中国と日本の漢字の違いは、日本語圏で中国語を学んでも思うよー。台湾の人が明治文学を読めますってのも、凄く納得(笑)。私も、中国古文をやってた頃は旧字がすらすら読めた。今はどうだろ。
 生徒さんの「母国に持って帰りたいもの」も、以外さと納得が合間って面白い。
 会社にもいらっしゃいますが、違う言語圏で生活しようという人は本当にすごいと思う…!

2009 年 10 月 17 日 土曜日ふわふわ。

 市場が休みの前日は、色々とやることや手順が違ってばたばたする反面余裕もあります。そしてまあ、翌日休みも多いのだよね、私の場合。
 そんなで、なんとなくぽけーっとします。しかし今日は色々やばかった。まだ何かやってる気がしてならない。…休み明け、会社行きたくないなー…。

 『ZOKURANGER』…大学の五人。
 題名からふと、あれこれって戦隊もの?ということで借りてみました。…戦隊物といえば戦隊物…。
 とりあえずこの「ZOKU」シリーズはわけが解らないと言うか意味がない、ですね。キャラクターは使い回し(って言うと表現が悪いけど…名前や外見同じで別物?)なのかな。前の二作を読んだのが大分前なのではっきり覚えてないけど。
 戦隊物はやはり映像で、漫画はやれないことないだろうけど小説って難しいよなあ、今まで読んだことがあるのは一冊だけだな、どんなんだと期待したら…うん、闘ってないしね。そもそもその点で期待したのが間違いだったんだ。
 とにかく、よくわからない話(苦笑)。

 そういえば今日、残暑見舞いを載せようと思っていて面倒に(爆)。
 いやまあこれが、かつてないほどに反応がなかったこともあって…。←毎度毎度友人知人に送りつけている
 まあそのうちに。そう云えば、「台風の目」も載せてないやつがあったような。この間終わったメルマガも全然載せてないしなあ。んー…面倒…(爆)。

2009 年 10 月 18 日 結局のところ

 本読んで居眠りして一日が終わった…(没)。
 そして無駄にネットして眼が痛い。何このぐだぐだ。

 『蘭稜王』…北周の武将。
 時代物は人間関係入り組んでるなー。誰が誰だかわからなくて、うっかり叔父さんを甥っ子だとかお父さんだとかと取り違えていたり(爆)。だって字面も似てるのだものー(固有名詞を字面で覚える奴。だから仮名に弱い)。
 闘えば無敗、人望もあったというのに、上司(と言うかまあ時の皇帝。親族なのですが)に恵まれなかったっていう。…本当、中国の権力者は、権力が大きいからか、暗愚になるともう背筋が冷える。いくらか誇張はあるにしたってさ。粛清記録は、具体的な方法はさておいて、それ自体は事実だろうし。人を信じられないって怖いなあ、権力って怖いなあ、とよく思う。
 そんな話はさておいて。
 元から悲劇と判っているからか、軽快さは少なかったです。うう。それでも、月琴が大分緩和。親子の会話には思わず噴いた。
 蘭稜王は、曲の名として残っているけど、田中芳樹がせっせと「美貌ゆえに戦場では仮面を被った」云々って話を広めていた(いや実際対談か何かでそれ広めたの田中さんでしょ、って突っ込まれてたし)から、どんなだろうと思っていたのですが。悲劇かー。いや、悲劇というのも何か違うか。強大な権力者が残忍ってのはままあることだけど、暗愚ってなると本当に救いようがない。

 『纐纈城綺譚』…人血で染めた布。
 少し前から読み返したくなっていて、『蘭稜王』を読んで弾みがついたのと図書館で借りている本がほぼ尽きたので、引っ張り出してきました。
 …記憶にあったよりも歴史背景が描かれていて吃驚。自分の記憶のザル加減に(爆)。物語の筋しか追ってなかったってことか。…はて、私がこれを初めて読んだのは幾つのときだ。少なくとも、高校以降のはずだけど…(それならもうちょっと歴史背景も覚えていようよ)。
 同情の余地もない敵との戦い、という図式なので、心置きなく読めます。歴史物読んで何が辛いって、敵も味方も事情抱えててそこまで考え始めるとどっちが勝っても読んでて疲れるってことで…つくづく、勧善懲悪は能天気。
 多分読んだ当初からあった疑問としては、人の血で布を染めて、果たしてそれは買いたくなるような代物になるのか?ってことですが…。だってごわごわしてそうだし匂いだって。血を飲む、肉を食べる、ってのはまあないでもないなと思うけど(生理嫌悪別にして)。あと、絵の具に使うとか。でもまあそこに突っ込むなら、高値で売れるって設定をつけたのは作者としてもそもそもは説話ですからね…しかし何を思ってそんな話が生まれたのか。謎だ。

 前から考えてはいたのだけど、続きかけそうかなーと思ってもう少し考えてみた「生活を背負った(給料が出るって意味での)戦隊物」の話。
 『ZOKURENGER』読んで、一人一章の振り分けなら書けるかも、と思ったのですがさて書くのやら。
 以前書いたのを引っ張り出したら、もう四年位前で吃驚。そ、そうか、そんなに年月経ってたか…。

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「ヒーローにならないか!?」
 あまりに怪しいその文句に続くのは、「委細は面談時に。秘密厳守」そして、連絡先の名前と電話番号のみ。
 ファッション誌にきっと手違いがあって紛れ込んだに違いない、それでなければ何か大掛かりな企画の、謎を持って煽ることを目的とした公告だろう。そう考えなければ、「ナニコレー」と無視をする。それが、大方の反応だった。
 喜多まりあ、十九歳、専門学校生。
 かわいい系でちゃんと流行を追った格好をした彼女は、購入しようかどうしようかと迷っていた分厚いそのファッション雑誌を手に、小首を傾げた。
「ひーろー?」
 呟いた声は舌っ足らずで、しかし案外はっきりと聞き取れる。何しろ、腹筋を鍛え、発声練習も毎日繰り返している。まりあが通うのは、声優養成部門のある学校だ。
「…ちょっとおもしろそうかも」 
 ここに友人でもいれば聞き咎めたかも知れないが、学校の友人とは先ほど別れたばかりで、まりあの周囲にいるのは立ち読み目的の見知らぬ人ばかりだった。誰もが自分のことに夢中で、まりあに気を払うことなどない。
 まりあは、先日の講義で見たビデオを思い出した。
 最新作の、日曜の朝に放送されている仮面ライダーシリーズの一本。別学科ではあるが、卒業生が出演しているということで教材に使われたのだ。
 ヒーローとは、つまりはああいったものだろうか。それとも、バットマンやスパイダーマンのアメコミ系?
 雑誌特有の光沢のある真っ白な紙にぽつりぽつりと文字だけが載った広告(おそらく)をしげしげと眺め、再度、まりあは首を傾げた。
「どうせなら、ヒーローよりヒロインがいいなぁ」
 もう一度じっとその頁を見詰め、まりあは、雑誌の立ち読みを再開した。今年の水着はどんなのを買おうかなぁ、このキャミかわいいなぁ、などなど。
 結局、まりあは雑誌を購入することなく本屋を後にした。
 外に出ると、初夏の空はうっすらと翳りを帯びていた。取り出したケータイで確認すると、七時を過ぎた頃だ。夕飯どうしようかなぁと、近場で食事のできるところを思い浮かべながら、まりあは、止めていたスクーターに歩み寄る。
 レモンイエローのケータイを片手に、少し考えてボタンを押す。
「出るかなぁ。時間は書いてなかったけど」 
 呟いているうちに、一度、二度。短いコール音の後に、若い女が出た。いくらか幼い声を選ぶ。
「あのぉ、すみませぇん、雑誌で見かけたんですけどぉ、ヒーローって何ですかぁ?」
 ――喜多まりあ、十九歳、正義の味方(候補)。

2009 年 10 月 20 日 さ、寒い…!

 夜が冷えるー。寝巻きの上着を冬仕様に替えるべきか。

 『奔流』…梁と後魏の戦い。
 これも、勢いに乗っての読み返し。…しかしこれ、帯が金色なのですがね…今まで図書館の本で読んでいたから気付かなかったけど…帯つけたまま読むと、目に反射して痛いよ…! 赤と金の配色はきれいだと思うのですけどね…。
 はじめて読んだときからだけど、陳慶之が大好きです。軍師としての才が凄い、というのもあるけど、誰からも好かれるって。田中さんの造形もいいのだろうけど。取り分け、祝英台と組み合わせたのが…いやだってあの対応(?)がなかったらここまで好きになったかどうかは。曹将軍も好きですけどね(笑)。
 それにしても、歴史小説ってある意味翻案小説になるわけで。多少の誇張や誤認はあったとしても、実際あったこと、というのは何と言うか…まさに、事実は小説よりも奇なり、と言うか…。人間って凄い。←?

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「募集。正義の味方」 
 冗談としか思えないその文字列は、社員十人程度のIT企業のプログラマー募集と工場メンテナンス員募集の広告の間にあった。その三つが並んでいるところに、このサイトの分類のいい加減さに気付く。
 速水聡史、二十七歳、プログラマー。
 思わず求職サイトのトップを確認し、ログインして会員限定の頁を見ていることを確認し、彼は眼鏡のフレームを軽く持ち上げた。
「なんだこりゃ?」
 リンクしているその文字列をクリックし、折り畳んである情報を引き出す。
 見てみれば、並んでいる諸条件はきちんと型通りに書かれている。ただ、実際にどんなことをするのかといった部分がひどく曖昧で、詳細を知りたければとにかく連絡を寄越せ、とある。
 連絡先に書かれた番号と名前を別画面を立ち上げて調べると、新たな中華街になると噂の一角に繋がっていた。
 中華街=中国マフィア、というのはいくらなんでも妄想だと思うが、この場合、面白ければそれでいい。
「ふうん?」
 くるくると指先でペンを回しながら、空いているもう片方でもう一度眼鏡のフレームを掴む。
 待遇だけを見れば、今の職場よりもいい気がする。それは措いても、これが一体何なのかは、知りたいような気がする。
 もっともその衝動は単に、現状に飽きているだけともいえる。
 仕事中に、堂々と求職サイトを開いているくらいには、聡史は現実逃避を必要としていた。このままでは、仕事をしながらネットで何か流し見る日も遠くなさそうだ。さすがにそれは如何なものか。
 それに、「正義の味方」という言葉は郷愁を誘う。幼い日の、無邪気にテレビの特撮番組を楽しみにしていた、あの頃を。
 実のところ今以てそこから抜けられず、それがばれて彼女に去られたのはついこの間のことだが、その記憶には蓋をする。
「ネタにはなるだろ」
 回していたペンを止め、適当なメモ用紙に番号を書き付ける。メールでケータイなり家なりに送ってもいいが、万が一を考えて帰り道にあったはずの公衆電話を使おうと考える。
 こうなってくると、ちょっとしたスパイごっこだ。
 思わず苦笑いをこぼしながら、聡史は、求職サイトを閉じた。両手を上げて大きく伸びをして、眼鏡を押し上げて目頭を揉む。いい加減、仕事に戻ろう。
 ――速水聡史、二十七歳、正義の味方(かも)。

2009 年 10 月 21 日 うっかり

 宿直の駅員さんが寝坊して、始発の時間に駅のシャッターが閉まっていた、という記事を読みまして。
 …ちゃんと起きた瞬間、頭の中真っ白になっただろーなー駅員さん…。ついついそこに考えがいくのは、私がそういったことをやる側の人間だからです(爆)。
 
 『ここほれONE-ONE!』…地中に埋まっている不思議な石とそれを探す人々。
 大分前に古本屋で購入して、そのままになっていた本。ようやく読めたー…と思ったら、以下続刊、だった…。少なくとももう一冊出ているようなのだけど(って調べたら全二巻)、おそらく絶版…?(アマゾンの中古販売の価格から察するに)
 ライトノベルのレーベルだからか、さくさくっと読めるけど技術説明もしっかり(…読み流していますが…理解は追いつかない)。この人、働く女の人好きだなーって思うのだけどどうなのでしょう。元気で頑張ってて能力もあるけど完璧には遠い感じの。
 …地道に、二巻目探そう…。

 また、明け方にこむら返りが。最近、多い気がするなあ。カリウム不足? 運動不足?(…と言ったら父に後者と即答された)(他にも原因はあるようだけど)
 スポーツドリンクでも買ってこればよかったかな…。

 間が空いてしまったけど、「東京DOGS」面白かったー。「SP」と並びます。(他人には判り辛いだろう評価)(「踊る大捜査線」は別格で「相棒」は系統が違う)
 シリアスコメディー、大好き。「アンタッチャブル」がそう銘打っていながら、話運びがいまいちだとがっかりしていた分、面白い。思い切りがあるからかなあ。
 ところでやはり、題名の「DOGS」は「権力の狗」なんて言うときの「イヌ」なんでしょうかね。だとしたらなかなか皮肉の効いている。一話目の感じだと、まだ子犬っぽいけど…というかそういうのは感じられにくいけど。

 先日の旅行で見かけた「猿投村に関する口碑伝説集」が、無事に手元に届きました。わーい。
 文章が平仮名ではなく片仮名なので多少読みにくくはあるけど、楽しみです。…が、一体いつになったら読めるのかっているのは結構な謎ですが…(爆)。
 図書館の本が切れたから手持ちを読んでいこう、と思ったら、どうも予約本が着々と確保できてしまったようです。明日行って借りてこよう(そして元に戻る)。
 そしてこの頃、ついつい波津さんの漫画を読み返してしまっているのだけど(ほぼラブコメばかり)、そうしていたら、波津さんの幻想小説を漫画化した単行本(未購入)が気になってしまって、あれってサキの「窓」が収録されてるんだよなあ、と思うと、『チョコレートコスモス』を読み返したくなったり…再読もいいけど抱えてるものをどうにかしようぜ私…!
 ちなみに「窓」は、読んだことがないのですがね。『チョコレートコスモス』で知って、恩田さんの創作かと思っていたら実在していて吃驚した。

2009 年 10 月 22 日 まったりまったり。

 荷物が届いたのだけど、受け取りのときに何故だか中学生くらいと思ってない?な、対応をされました。ちょっ、そこまで?!

 『謝肉祭の王』…そのマラケスを被ったものは王となり一年後に殺される。
 面白かったー…!
 前作がそこそこ面白かったから、シリーズ二作目のこれも読もうと思っていたのだけど、面白かった。一気読みが断然お薦め。でもまあ、作中では一年ほど経っていることだし(?)、切れ切れでも面白いとは思うけど。
 話は、友人からもらったいわく付の仮面を被った女性作家の体験、なのですが、仮面を娘に被せたあたりからの混迷(?)っぷりが凄かった。余談ながら、眠くなってきたしちょっと寝ようかなあ、でもあと少しだよなあ、と思っていたらそんなところに遭遇して、今は電話か買ってくるなよ誰も訪ねてくるなよ、と急き立てられるように読みましたよ(苦笑)。
 夢(妄想・想像)と現実の境が曖昧なのですよね、このシリーズ。きちんと間に柵を立てて、大丈夫あれは偶然、気のせい、と収めることもできるけど、穿って考えればやっぱり呪い(とは言わない?)があったんだ、とも取れる。
 ところで、考えてみれば前作もちゃんと面白かったのだけど、その元になっていた(?)短編を先に読んでいたから、あらすじをなぞってしまったというかその差異を間違い探しのように探してしまって、楽しみきれなかったのだろうな、ということに気付きました。勿体無い。

 今日は(も?)一日、のんびりごろごろ。
 起きてから夕飯まで、母が出かけていたこともあって、本当にぼけーっとしていました。起きて本読んで、図書館行ってたこ焼き買ってお昼食べて本読んで、布団包まってうとうとしたり。
 あー、幸せ。
 …こういう人間に一人暮らしさせたら、目もあてられないことになるんだろーなーと思う…(爆)。まあ、たまにだから、ってのもあるとは思うけど…いやでも私なら、放っといたら一週間や一月は軽くこんな毎日送ってそうかも…?
 本は、まだ受け取り指定している館までは届いていないものの方が多くて、二冊のみ借りてきました。で、一冊は会社で読むとして、一冊既に読みきってしまったので、せっせと「メフィスト」読んでます。ようやく2008年に辿り着いたぜ…(爆)。

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「求む、正義の味方!」 
 素っ気無く印字されたA4の紙を目の前でひらひらと示される。字体はよくある明朝体で、しかし、そこに続く文字列は何とも熱意に溢れている。まるで、子供向けのヒーローショーの煽りだ。
 小さな小さな芸能プロダクションの社長は、面白くもなさそうに頬杖をつき、自分もその文章を読んでいる。
 園山樹、十六、高校生。
 一足先に読みきった彼は、無精ひげ(と思われる)を生やした社長を見て、もう一度紙を見て、はっきりと首を傾げた。
「なんすか、これ。シャチョー、ヒーローショーの仕事拾ってきたんすか?」
「違う」
「じゃーなんすか。番号あるってことは、え、何マジ募集してんの? セーギのミカタを? えーっ、まじっすかー? しかも名前飛竜って、かっこよすぎっしょー」
 明るく笑い飛ばす。
 樹は、この事務所の秘蔵っ子、ということになっている。が、そう捉えるのは外部の者だけで、実情を見れば、今よりも幼かった頃の樹をスタントマンとして登録してくれたのがここだけだっただけのことだ。
 樹の父の友人だったという社長は、がりがりと頭を掻いてフケを撒き散らす。
「ヒリュウじゃねえ、フェイロンだ」
「フェイロン? ええー、うそでしょ、いくら俺頭悪くたって、これ、そんな読み方しないっしょ」
「中国語だ」
「ちゅーごくじん? なんでそんなのが正義の味方探してんの? あ、わかった、正義の味方とかって、実は鉄砲玉探してんでしょこれ。ん? 何でそんなのがうち回って来んの? えっ、シャチョー、とうとう暴力団系に手ェ出したんすか? やばいっすよそれー」
「阿呆」
 容赦なく、樹の頭に拳骨が落ちる。が、慣れたもので、ひょいとそれをかわしてしまう。
 樹は、社長の苦々しげな顔に目を丸くした。それこそ暴力団と縄張り争いに発展しかけたときでさえ、呵呵大笑で迎え撃っていた男だというのに。
 少しして、大きな溜息が吐き出された。
「なあ、樹よ」
「な、何?」
 しみじみとした目つきで見つめられ、樹は、思わず後ずさった。社長がこう呼びかけたときにろくなことはない。そして、いつもうかうかと乗ってしまうのだから我ながら馬鹿だ。
「実はなあ、金がねーんだわ」 
「いや…それいつもじゃん?」
「今回は全くしゃれにならん具合に金がねーんだ。てことで、樹お前身売り決定」
「…はあぁあ?!」
「やって来い、正義の味方。もぎ取ってくるまで帰って来なくていいぞ」 
「いや、いやいやいや! わけわかんねーからそれっ! 俺スタントの仕事もらいに来たんだけど!?」
「似たようなもんだろ。連絡つけといてやったからな」
「ってあんた今説明読んでただろ! 詳しいとこ見ずに勝手にやっただろー!」
 このくらいは日常茶飯事、そうして結局は、樹が大人になって折れてやることになるのだった。年齢でいえば、明らかに社長が年上なのだが。
 ――園山樹、十七歳、正義の味方(希望)。

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 とりあえず、ここまでしか書いてません。…一体何と戦うんだろ…(爆)。
 しかし特撮ヒーローは、よくよく考えればそれほど見てなかった気がする。ドラマよりアニメの方が好きだったような…あまり覚えてないけど。でも、男の子系のものを好きそうな性質(?)してるのに、テレビも本も、案外そういったの見てなかったな。今更ながらに意外。

2009 年 10 月 23 日  そこで眠り込んだらキーボードかディスプレイに顔面激突

 眠かったー。いやもう、十分くらいうとうととしていたよ…昼休み寝とけばよかった。

 「メフィスト」の2008年1月号を今読んでいるのですが(なかなか最新号に辿り着けない…)、掲載されている「いろはにほへと」。よかったー。
 高里さんの小説、この頃、面白くなくはないけどどうかなーと思っていたのだけど、これは良かったな。
 パンダと遭遇した中年男の一週間。この、パンダとのやり取りが面白すぎる。落ち手前のオチ(?)とか。いいなあ、楽しいなあ。…でもこれ、シリーズかもできそうだけど屹度そうなったらいまいちなんだろうーなーとか…ど、どんな感想それ(汗)。
 何となく、高里さんは短編集を読んでみたいかも。『ドルチェ・ヴィスタ』のもうちょっと関係性が薄い感じというか、全くの別個かちょっとした関連はあるけどそれは前面に出てこないしその必要もないやつ。シリーズものは…うん、別にいいから…。←

 ついさっき、何かのCMで子犬が「大きくなったらドーベルマンになりたい」「シェパードもいいな」と言っているのを見て(その子犬は明らかに違う犬種)。
 これはあれか…「大きくなったらきりんさんになるー!」ってのだよね、と父と話していました。で、「おおきくなったらなんになる〜?」って歌は何だったっけ、という話に。
 「おおきくなったらなんになる〜?ってのやんなあ」「めだかの学校?」「いやいや全然違うし…検索かけても違うのが引っ掛かりすぎる…」「おおきくなったらなんになる〜?」「おおきくなったらなんになる〜?」「…めだかのきょうだいは〜っていうのは?」「それ!」
 …ということで、「めだかの兄弟」で検索したら即出てきました。あーそうそう、この歌。こういう探し物は、ちょっとゲームみたいで楽しい(笑)。

2009 年 10 月 24 日  土曜日は困る

 会社で、頭を怪我して流血の事態に至った人がいまして。
 …病院って、土曜やってるとこは結構あるけど大体午前中なんですね…。おまけに、いつもだったら多少は無理を聞いてくれるところも、学会で医師不在とか。そうか…それはどうしようもない…。
 結局、やっているところを見つけて一通りの治療は受けられたようですが。救急外来は駄目だったんですか、と後で聞いたら、そもそもその存在が知られてなかったとか…いやまあ、なかなか受け付けてくれないって言ってましたけど(別の人が)。意識はっきりしてたし血が出てた(内部出血の方が拙い)からと車で出たら、そんなでやたらと時間を取られ。
 …大人しくはじめから、救急車呼ぶのはともかく、消防署で診てくれる病院聞いた方が良かったんじゃあ…。開いてるところを見つけたのはネットだったのですがね。

 『サイエンスカフェにようこそ!』…サイエンスカフェの再録。
 サイエンスカフェってのは、英国で生まれた、科学を身近にしようっていう意図の元、学者と一般の人が気軽に話をできるようにカフェで話をするミニ講義のようなもの(で、説明あってるのかなー。興味ある方は調べてみてくださいな)。その日本でのさきがけ(?)の、再録。
 再録の文章見てても、わかりやすく砕いて話のできる人とそれに慣れてない人との違いが見れてちょっと面白い(苦笑)。そこは注目するところではないはずなのですが。
 収録されている分は、三年前から始めたものの、始めの一年の分。題目が多彩で面白い。子育てを科学したり、ミトコンドリアに迫ったり、コーヒー豆に代表されるカフェインについて語ったり、珊瑚を追求したり、油と人の体についてや、各自のDNAを採取したり。あ、勿論話し手は別々ですよ(同じ人もいますが)。
 うーん、科学や技術って、屹度ほとんど理解はできていないのだけど、「お話」として聞くのは好き。NHKの科学番組とか。
 でもやはり、再録は再録だなあ。直にその場にいたら、屹度もっと面白いだろうな。…各地でやっている、ということで、調べてみたら大阪や神戸でも…うーん、でもちょっと面倒だな…姫路でやってくれないものか(苦笑)。

 スケートを見ながら、最後の方、画面がぼやけてました…(視力のせいでなく)。眠気って…。
 それにしても、今日見た中で一番見入っていたのが、小塚選手の演技でした。次点で、その前の人(名前くらい…)。女子は…多分、眠気と戦うのに必死だったってのもありそうです(爆)。浅田選手の演技が終わったのを見届けたと同時に、寝たものな。←

 うわー、「風が、強く吹いている」の映画映像をはじめて見た(テレビCMをやってた)。
 あの話好きなのだよなあ。どんな感じだろ。この話、箱根駅伝を見ると読み返したくなるので(笑)、いい加減に購入するべきかも。三浦さんの本で読み返すのってこれくらいだなあ。
 漫画版にはさして興味がわかなかったけど、映像見たら、ちょっと気になるな映画版。でも主人公、もっと神経質そうな感じ、か、逆にぬぼっとした感じを想像してた(ちらっと見ただけだから違うとも言えないけど)。

2009 年 10 月 26 日 ぼにゃり(何)

 昨日は古本屋回ってたらふく漫画を読んでました。あれらを一体どこに置くつもりだー(没)。

 「佰物語」を聞いています。何も考えずに聞き始めたけど、物凄く気が抜ける。何だこれ(笑)。…てか、そんなもんを図書館で借りてていいのかなー私。年齢考えようぜっていうか何故置いてる図書館。
 しかしまあ、西尾維新のあのしゃべくり(?)を実際言葉にしてもきちんと聞けるのって、声優さんが凄いのか実は口語として機能する文章だったのか。アニメ見てても思ったけど。
 ドラマCDって好きなのだけど、どうしても言葉で説明に偏るから、どこの講談師?!な台詞運びになったりするのだけど。そういう意味では、これってかなり秀逸かも。内容が内容ですけども。
 …しかし、再生中の表示見てると…「曲名:体育祭」「アーティスト:西尾維新」って…合ってるような間違ってるような…いや間違ってはないのか…(唸)。
 んん? トラックの内容と題名がずれてるのは、故意? ミス? 

 んー、この頃どうにも思考が拙い気が。いやでもまあ、親よりは長生きしないとねーってのがあるだけましのような。とりあえずしばらくは目指せ現状維持、かなあ。先を考えなければ気楽なのですがね。

2009 年 10 月 27 日 うあー

 読み始めた本が期待していたのにそれ以上に面白くって、いや待て、送らなきゃなメールがあるからそれだけ送って再開しよう、とPC開けた筈なのに。
 気付いたら、よく行くサイトの実録漫画を読んでいました。(しかも既に読んだことがあるやつ)
 …何してんだろ(本当に)。
 いやでもまあ、実録の話は好きです。よくそんな体験してるな、ってのは実は案外少なくて、語り口というか描きようというか、そこ突っ込みどころなんだ?!とかいう、話者(ネットだと書き手?)の視点が面白い、ってのが大体。
 やー、私話下手なので(口頭でも文章でも)、とっても羨ましい。それに、あまり覚えてないのですよね。
 この間の旅行もかなりネタの宝庫だったはずなのだけど…何せ面子が面子(何)。でも今となっては覚えているのは、ホテルでコンビニで買ったお酒を開けようとしたら私が蹴り上げてしまって粉々(ガラス瓶だった)、とりあえず実行犯の私と遠山が(と言ってもほぼ遠山が)わたわたと破片拾ったり一人分余っていた備え付けのタオルで拭いたりして、でもこれシミになるよなあ一応ホテルの人に知らせなくっちゃ駄目か、という段になって、睦月さんに電話対応を押し付けたってことくらいしか。…ってこうやって書いても全然面白くないのは、やはり書き方の問題なのですよ。

 ところで、今となってはまたもやメールを送るのが面倒になってきました(爆)。
 うううーん、明日でいいや…。←

2009 年 10 月 28 日 晴れた日に

 一日家でぼーっとしてようかと思ったけど、とりあえず出かけてきました。欲しい漫画が出てるって判ったから。←
 図書館にも行って、あることは判ってたけどいつでも借りられるから、と後に回していた本を二冊ほどと、『日本の図像 神獣霊獣』というおそろしく楽しそうな本を借りてきました。これ、題名通りに、日本の絵画の神獣や霊獣やの絵をまとめたもの。それも、解説は全て後ろにまとめてあって、とっくりと絵を見られるのですよー。欲しい。高い。…でも四千円はしないのだよね…。
 あと、床に積んでいる漫画本の整理をしようと、収納ケースを買いにいったのだけど、置いていたものがいまいちで、以前見かけた古本屋の片隅においてあったものを父に買ってきてもらい(しかしあの店前米を売ってたよ。MDディスクやCD-R、DVDはわかるけど米って…)。整理は、日曜にでもやりますが。それまでは、狭い部屋が更に狭い。冗談でなく足の踏み場がなくなってるような(とりあえず玄関までの出入り通路は確保)。

 『キャットと魔法の卵』…村の抗争(?)と不思議な卵。
 クレストマンシーシリーズ六冊目。ううっ、この間の『魔法の館にやとわれて』といい、やっぱりこのシリーズ大好き。お約束と意外のごった煮。そして、あれだけ期待して全然裏切られないのに吃驚。私この頃、本読むときにあまり期待しないようにしているのだけど(だって大体期待が盛り上がりすぎて実際読むと拍子抜けする割合が高い。たとえ面白い本でも…再読したらなんだちゃんと面白いじゃないか、って、間抜けですよ。再読せずに終わることもあるだろうし)、この人の作品に関しては、安心して期待できます(苦笑)。
 お話は、クレストマンシーの目を盗んで魔法を使っている村の、女の子から。ばば様という村の指導者がどうやらおかしくなったようで、一族勢揃いで大騒ぎ。キャットの登場は、そこがとりあえずひと段落着いてからという(苦笑)。
 キャットは、ひょんなことから自分だけの馬を手に入れることに。この馬と、会話しているような感じがなんだか楽しい。実際、意思疎通できているのですよね。
 ダイアナさんの話って、「昔話」のにおいがする。そこも物凄く好きなのだけど、ああ、すごいなあ。

 ちょっと愚痴。
 予定の擦り合わせで、既にある程度の日程を伝えているのに少しして駄目だと伝えている日程で「どう?」と訊いて来るのは一体何を考えているのか。しかも下手をしたら、二度三度と重ねて伝えていることを平然と無視して。
 それが一度くらいなら、まあ仕方ないよなーと思うけど、毎回とは云わないまでも、結構な頻度であると、本当に苛々する。口頭でならともかく、メールでのやり取りだってのに。
 といっても、誤字脱字もさることながら、思い違いで日付やら曜日やら間違えることの多い私も、多分別のところで苛々させてるんだろーなーと思うと、そう強くも云えないのだよねえ。いや、それが頻発しているのは別の人とのやりとりなのだけど。

2009 年 10 月 29 日 はびこる

 『坊主金』…裏仕置、という悪人を成敗する一味。
 必殺シリーズの系統だなあ、と読みつつ。悪人から毟り取った金は参加した仲間内で分けて、そして被害者にも、なのだけど…こ、こわいんだよー。情がないわけじゃないけど、本当に「悪人」認定した人たちに容赦なくって。いやそれは秋山さまとか白縫さまとかもなのだけど、何か違う。しかもそれを、必要悪とか善いことしてるなんて誤魔化しをするつもりは微塵もなくて、一話目だったかな、いつか報いが来るだろう、みたいな割り切りをしていて。その冷たさがこわい…。でも、その部分があるから読み続けようか、とは思ったのですよ。悪人成敗して見舞金を被害者にやって、だからいいだろってな調子だったら、読むの止めてた。そういう意味では、左門さんも先の二人に通じる。本当、藤井さんの描く人の覚悟は徹底してる。そんなものがない私は、だから、怖いよと呻いてしまうのだけど。
 …でも、「裏仕置する」って台詞はどうなのー。何その決め台詞みたいな…ううむ…。
 それぞれの過去もだけど一体左門さんに過去に何があったのか、と、見聞組の人とのまだ表立ってない対立(?)がはらはらする…ううっ、今までこんなこわい思いしながら続きを待つのってないよ…。(こわいもの見たさと言うか、見なければ逆に呪われそうな恐怖の書とでも言おうか)

 今日はもう、かつてない(?)ミスの多さでした…人にも走らせたけど私も走った…(没)。
 休み明けで気が抜けてたのかな…それにしても酷い。あーっ、まだ露見してないのがあったらどうしよう。ありそうだ。…明日会社行きたくないー…。(いつも言ってる)

 ところで図書館に気になっていた本が入ったのを発見。しかも、二巻も出てたのか。
 ついでに(?)、調子に乗って何冊も予約を入れて…今読んでいる本がなかなか進まずにいるのですが…。島田荘司はちょっととっつきにくい(と判断できるほど冊数読んでないけど)。

2009 年 10 月 31 日 はろうぃーん

 っても、何をするわけではないのですが。面白いなあ、とは思うけども。地獄の釜の蓋が開いてるんだぜ!?(笑)

 …考えたら、別に何も書くことはないのでした(爆)。
 そうそう、昨日ふぅっと思いついてちょっとだけ書いた話が、よくよく考えたらこれって大分「TNATOS」シリーズじゃね?ということに気付き。うーんやっぱり、読んでるものに影響受けるな。
 それにしても、思い浮かんだのは昨日の昼前で、そこからばたばたと仕事をして、家に帰ってご飯食べてちょっとうだうだしてたら…変質してました。た、ただでさえ、頭の中にあるのを文章にしたら変わるのに! 時間を置くともう駄目だ〜(それで煮詰めて良くなるものもあるけど今回のは違う)。どれだけ仕事中に書こうかと思ったか…月末じゃなかったら、もっと閑だったら屹度書いたよ…(没)。
 頭の中の文章を文字化する機械か、ないなら時間がほしいです。自分以外の時間を止める能力って、一人だけ余計に年取るやん?と思ってたけど、今なら欲しい…(苦笑)。

 すっかり、「今夜も生でさだまさし」がお気に入り番組に(苦笑)。このぐだぐだっぷりが。ラジオっぽいなー、と思ってたら、今回はFM京都とコラボだとか。



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