秋ですねえ。
めっきり冷え込んで来ましたね。
もう十一月かあ。今年も、あと二月かあ。卒論まであと二週間ちょっとかあ。
そんな状況なのに、今日やったことは、ネットで無料配信の映画を見て、卒論の資料を年代別に分けていただけです。読み込みなんて遠い話・・・。
うう、序章だけなら、三十分もあれば書けないこともない気がしますが。本論は、大筋さえ・・・大筋・・・あるけどそれが正しいか判らないから実質立ってない・・・。
そんなわけで、今月は、もしかすると今日以降しばらく更新ないかもですね。まあ、そもそもそう度々やってるわけじゃないのだけど。
今日更新する「桜花」の話は、書いて、更新はいつでもいいやー、と思っていたら、キンモクセイに触れていたことを思い出しました。既に手遅れ感が強いけど、今のうちに。
季節感なんてろくにありはしないのですけどもね(苦笑)。
ちなみに私の頭の中は、このところ「猫屋」や「桜花」のことをやたらに考えていたせいか、桜が舞っています。季節違うーっ、雪ならまだしもーっ。
「虚言帳から2」と「切れ端」も追加したり消したり。
まあこれは、ここに書いていたやつを移しただけのことですが。
「どうして」を消したのは、別サイトのところに載せたからです。相変わらず、続きを書くのかは判らないのだけど(爆)。
あ、メール・・・。まだ送ってないけど今日も無理だな・・・明日か。
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「考えてみたら一見両手に花だな」
ぼそりとした呟きに、奏は、殴ってやろうかこいつ、と、半ば本気で思った。京香がいなければ、やっていたかもしれない。
ネットカフェ「宝島」の少人数制のミニシアターで、予定通りに、奏は高柳と京香と顔を合わせていた。一応、部屋を借りているからと古い洋画を流してはいるが、ほぼ誰にも意識していないだろう。
スクリーンに向かって五個並べられた椅子の、真ん中に高柳を置いてその左側に座った京香は、呟きが聞こえなかったのか無視しているのか、じっと奏を睨みつけたままだ。服は、きらびやかに可愛らしい。
「まあ、お互いに言いたいことは色々とあると思うけど」
「なんでくずちゃんセンセー、そいつトクベツ扱いなの。人のことかぎ回ってるような奴よ」
「あのなあ。いい加減にしろよ、佐々木。佐々木京香。お前だって、傍から見りゃ十分特別扱いだ。それと、その調べてるってことで話をしようとしてるのに、聞く前から塞いでどうする。誰もと仲良くすることはできないけど、殊更に敵を作る必要もないんだぞ?」
渋々ながら、高柳の諭すような言葉に頷く京香。
意外にも教師らしいな、保険医だけど、と、奏は密かに、失礼なのか褒めているのか判らない感想を持った。もっとも、特定の生徒を特別扱いしていると公言しているあたりは、一般教師として褒められたことではないのかもしれないが。
高柳が、ちらりと奏を一瞥した。しかしそれだけで、すぐに元のように京香へと視線が戻される。
「お前が口が堅くて義理堅いってことを知ってるから打ち明けるけどな、奏は、本当は剣美の生徒じゃないんだ」
「え?」
京香が、訝しげに眉をひそめる。奏は、思わず怒鳴り声を上げそうになったが、ぎりぎりのところで、高柳が裏切るようなことをすると思い切れず、呑み込んだ。
そんな奏の状態に気付いているだろうのに、当の本人はそ知らぬ顔だ。
「あのことを調べるために、そのふりをしてるだけ。本当は、俺と同い年」
「うそ!」
「本当。二十歳超えてセーラー服ってのもあれだけど、まあ、不自然でないところが恐ろしいよなあ」
殴ってやろうか、とも考えられずに、ただ、奏は呆然としていた。
朝、調べ物をしようと早くに家を出たら、チェーンが外れました(爆)。
ゆるんでいたところが、段差を降りた衝撃で外れました。回らなくなったよー。動けやしねえ。
父に連絡して、とりあえず嵌めてもらって、自転車屋に持って行きました。父の昔なじみの所だったらしいです。そうだったのか。
ああ。朝から吃驚した。チェーンをいじって(どうにか嵌められないものかと)、手は真っ黒になるし。未だに少し残ってら・・・。
結局、調べ物はろくにできませんでした。
で、帰りに、急遽友人たちとボーリングに行って来ました。どうしてそんな流れになったんだか。
ちなみに、私のスコアは、三ゲームたしても二百を超えなかったという・・・。ガーターが八回くらい続いたときには、いい加減一本でいいから倒れてくれ、と思いましたよ。
そこで、ボーナスステージのようなものがあって、女性はピンを八本以上だったか、倒したら商品進呈、というやつがありまして、友人が見事九本。
その記念にレイのようなものを友人がかけて、気ぐるみのピンクのボーリングピンを私が被って、写真を撮りました。
気ぐるみ(?)に馬鹿受けして、三人で回して着ていたら、それを着たらケータイストラップがもらえる、という企画があって、もらえました。や、単に着たかっただけなのだけど・・・むしろ要らないし(爆)。
そう言えば、台風の目。
気の抜けるような短いものを、と書いていたけれど、そんなものにはなりませんでした。ただ普通に外伝。ちっ。やはり、私に喜劇は無理なのか?
それが終わったら、次の長いやつを書きたいのだけど、卒論が終わってからだろうなあ。もしくは、第一稿提出が終わって以降。多分、前者でしょう。今書いている外伝に出ているキャラとエバンスを引っ張ってくる予定です。
エバンスとカイは、微妙に「ライバルのようだけどいざというときは最大の相棒」な感じになると楽しいです。今のところ全然そういう流れが見えてないのだけど。
長いのが終わったら、蛙の飛んで来る話が書きたいです(え)。友人の描いてくれた絵を見ていたら・・・飛んで来てるんですよ、蛙が。何故だか。
物凄く余談ながら、「エヴァ」ってのは、全く別の話に考えた名前でした。これも男で、苦労人(笑)。
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「だからまあ、できるなら、協力してやってくれ。仲良くするかどうかの判断は任せる」
ふっと、体の強張りが解ける。頭が、動き始める。
きっと、裏切られてはいない。これは、自分を危地に陥れる行動ではないのだろう。多分。高柳は、気に喰わない相手には笑顔で抱擁するふりをして背を刺すこともやりかねないが、今回は違うと、確信した。言葉にして説明しろと言われれば上手く言えないだろうが、自分の胸の内だけのことだ、それで問題ない。ただ、何故先に一言いわないのか。
後で隙を見て殴ろうと、決める。
それにしても、嘘を言わずに事実を隠すのが得意な奴だ。奏が男とは、一言も触れていない。これで男ということもばれていたら、反応はもっと激しいだろう。もっとも、ばれないというのも虚しすぎるのだが。
「本当に・・・?」
「ああ。俺は嘘をつくけど、こんなところで騙すような奴じゃないってことくらい、判ってもらえてると思うけど」
「ずるいよ、そんな言い方」
そう言って、ちらりと奏を見る。敵意が大分薄れていることを、意外に思った。てっきり、高柳が好きだからかと思っていたが、そうであれば、同年代と知っても薄まることはないだろう。
それよりも、高木紀沙を調べていたことへの警戒が強かったのか。
では――何を知っている?
「・・・調べて、どうするの」
目的語が抜けている。これでは、高木紀沙のことなのか、売春グループのことなのか、それ以外の何かなのかが判らない。
迷って高柳を見ると、軽く肩をすくめた。
「お前が今調べてる件だよ。どうするつもりなんだ?」
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駄目だ、眠い・・・そして何か色々忘れてる気がする・・・。
題名は特に意味なし。
今日は、まあ日中のバイトはすっ飛ばして、夜。姉か風邪気味で寝込んでいたので、久しぶりに色々話しました(鬼か)。
やあ、あの人、元気だと家にいないから。いたら大体眠ってる。一週間くらい平気で顔見なかったりするものな・・・私のベッドは占領されるのですが(睡眠確保)。
話していて、イザナミもイザナギも知らないことを新鮮に感じました。大国主命とか。知らないというか、その片鱗は知っているのだけど、そのものは知らないというか。
一応日本語日本文学科所属ということで、大学の友人連中は、出来事の具体名(?)を出してもある程度は「ああ、あれ」という返事が期待できるので。
というか、友人の数割はそんな感じなので(詳しくはないですが私も皆も)。
時々、一般常識が判らない・・・。私の常識も偏っているしなあ。そう言う意味でも、話を聞いたりしたりするのは好きです。感覚が手探りで。
卒論。
先日、パソコンを使って、というかプログラムや画像などを利用しての製作発表が卒論代わり、というゼミにいる友人から、それの中間発表の様子を聞いて、底のこらは卒業無事にできるのかと、自分のことを棚上げして思いました。友人たちは大丈夫だろうと思うのだけど。
聞いていると、色々凄かった・・・まあ私も言えた立場じゃあないですけどね。あと二週間!
あああ・・・論じゃないと駄目なのかな、訳文掲載じゃ駄目?(駄目だろうよ)
卒論で思い出した。構想を考えていると、小説で学術系を絡めている人ってどんな風にやってるのかなー、と考えたりしました(脱線)。
京極夏彦はもう、凄いというか凄すぎ。しかもあれで弁も立つとなったら、最強じゃないですかある意味。いいなあ。私、書く方はまだしも喋るのは全くだ。
あそこは、ちょっと論文読んでいるような気になってしまうのだけど、それはそれで少し危険。飽くまでも小説、と思うのだけど、どのくらい効果があるのか(笑)。
あとすぐに思い浮かぶのが高田崇史のQEDシリーズなのだけど、あれは・・・好きになれないです。着眼点が結構好きだから途中まで読んでいたのだけど、まとめ方が粗いというか、結論を、作者の見えているものにもっていこうとしているのがありありと判ってしまって・・・。
そのやり方自体は、間違いでもなんでもないのですけどね。ただ、急いでいるというか無理があるというか。押し付けがましい感があるのですよね。「こうやって見ることができる」「こうあった」というのではなくて、「こうやって見るべきだ」と言われている感じ。私の受け取り方が間違っているのかもしれないけど。
あのシリーズを褒めている方で、京極作品も読んでいると、引っかからないのかなと思ってしまいます。うーん、やはり私の思い込みなのかなあ。
京極作品は、もっていき方や見せ方と、量そのもの(笑)に圧倒されて、何が何だかあやふやです(笑)。それが結構好きだったり。
そう言えば、昨日の連載分。記述が一つ、すこんと抜けてまして・・・。それがないと違和感が、ということで、書き加えています(汗)。
慌てるとこれだから。
終了しても、本掲載までには、見直しで物凄く時間がかかりそうだなこれ。
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「どうって・・・聞いているのは、できることなら内密に済ませたい、ということかな。外部から関与してくる、黒幕とでも呼べるものがいるなら、それは警察に引き渡すとしても、できる限り学園の関与はさらさないようにしたい、ということだったよ」
依頼を受けたり了承したりした場にはいなかったが、義兄から話は聞いている。ただ、どの程度知らされているのかというのが、不安を抱くところだ。
京香は、迷いの色を見せながらも、奏の言葉を喰い入るようにして聴いている。
「関わった生徒の傷を広げたくない、ということらしいよ。勿論、学園事態の外聞ということもあるだろうけど。個人的な印象では、止めたい、というのが強かったな」
あからさまに糊塗して言っているわけではない。実際に、そう感じた。
ただ、予想されている規模では、関わっている生徒自身にも、いくらか警察の手が及んでしまうことは避けられないだろう。逮捕されることはなくても、何度も話を訊かれるはずだ。
それを伝えるべきなのか、奏には判断がつかなかった。
「そのことで何か知っているなら、教えてもらえると助かる」
「・・・捕まえて、くれるの?」
「誰を?」
「あいつら」
真っ直ぐに見つめる瞳は、未だ迷いながらも、奏に向けてではない憎悪を、揺らめかせていた。
奏はそれに、既視感を覚えていた。それは例えば、姉を殺した男を思うときに、内に灯るものと似ている。
やはり件名に意味はなし。
いつものように学校に行こうとしたら、濃霧で遅れてえらく人がいました。そんなわけで一本見送り。だけど元々早く着いていたから、いつもより十分程度遅れただけでしたが。
で、濃霧。
九時発のに乗ろうとしてたから、なんでこんな時間まで濃霧?と思っていたのだけど、六分遅れで発車した電車の窓からも、途中霞んでいるのが見えまして。そりゃあ電車止めるわ。
わー、早朝の光景見てみたかったな。
ところで、ゼミで大学生活に関するアンケート(大学の満足していることと不満のあることとか)がありました。
最後に、記述で「大学に通って良かったと思ったこと」「改善してほしい点や不満のあるところ」などがありまして。
私、良かったところって主に友人たちや一部の先生に出会えたことしか思い浮かびませんでした。先生はともかく、友達関係ないよな・・・そう思ったから書かなかったけど。
改めて、愛校心なかったんだなー、と思ったものでした(苦笑)。嫌いじゃないけどね。学費の高さと遠さにちょっと辟易してるだけで。
卒論が。
色々と、「それ夏休み中にやっとけよ」と自己突っ込みをしたり。虚しい。
とりあえず、これから序文を書きたいと思います。書けるのかな・・・。
そしてゼミで、竜の出てくる話を読んでいて、これ少しいじったらそのまま話書けるよな書きたいな、と思ったのでした。うん、出てきた人が何か、憎めない人っぽいのと計算高そうなのとで面白かったです。心情掘り下げて、書きたいな・・・とりあえず第一稿書いてからか。
さて今月、講談社ノベルズでほしい本が出るのだけど、それが一体何冊出るのかが不明。
不明というか、講談社のサイトと作者のサイトを見ると、とりあえずその一冊が出るのは確実と思われるのだけど、もう一冊。講談社から送られる刊行予定のメールには載っていて、作者コメントまであるのだけど、サイトの方にはない・・・。で、出るの、か?
とりあえず、今月の発売日付近に本屋うろつけってことですか?(何か違う)
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「捕まえなくてもいい。引きずり出して」
そう言って、京香は話し出した。
始め、それに関わったのは京香の方だった。カラオケに行く、雑談をする、といっただけのことで多額のお金がもらえるという、胡散臭い割のいいバイト。売春につながり兼ねないということは判り切っていたから、しばらくは用心していた。しかし何度か繰り返すうちに、大丈夫だろうと、これはこういうものなのだろうと思いはじめていた。
だから、幼馴染で友人の紀沙も誘った。父親が失業して、お金が必要と知っていたから。
それが、対象者を絞るための選定と知っていれば、決して、誘うことはなかった。そうと知ったのは、親友が妊娠してしまってからだった。
京香や紀沙が会っていた男たちのことは、ほとんど知らないと、感情を消したような声で告げる。仲介した生徒を問い詰めても、話しはしなかった。暴力に訴える前に、それ以上やれば全てばらすと言われた。
京香は、それでもまだましだっただろう。だが紀沙が、引き返すことはできなくなっていた。明るみに出すのは、耐えられない。
少女たちが高柳と知り合ったのは、高柳が一時手伝っていた産院でのことだという。
「くずちゃんセンセーが言うんだから、嘘はついてないかも知れないけど。あんたのこと、信用したわけじゃない。だけど、もし騙すなら、あたしだけにして。紀沙に何かしたら、絶対赦さない」
繰り返されるその言葉が、自分に言い聞かせるかのようだった。今度は守るんだと、そんな声が聞こえそうに、必死だった。
約束すると、傷つけないと、そう、言えればいいのかもしれない。ただ、それだけのことでいいのかもしれない。だが奏には、確証はなかった。
守ることのできないかもしれない約束は、ただの嘘だ。
「努力する。君たちをこれ以上傷つけないで済むように、できる限りのことはする」
それだけが、今、奏に誓えることだ。
仲介人の名を尋ねると、少女の、冷え冷えとした目の向こうでまた、炎が揺らめいた。
「三年の――宮島怜奈」
友人と一緒に、高校演劇祭(高校演劇の地区大会)を見に行って来ました。私のバイトの都合で、一校見られなかったのが残念で申し訳ないですが・・・。
私は、劇団の舞台劇は見たことがないのだけど、高校演劇の発表だけは、中三の春くらいから何回も見ています。
拙いのにひたむきなところが好きです。生徒創作は、あたりはずれが大きいけれどその分、期待が大きかったり。今年は少なくて残念。
地区大会は、比較的真面目(というかシリアス)なものが多いです。やはり一応、大会で結果の出るものだから。
これが春のフェスティバルになると、共同発表の場、という感じなので、はじけてファンタジー要素や喜劇も多くて楽しいです。まあだからと言って、地区大会が面白くないわけでは当然なく。
楽しかったー。舞台は苦手という人もいるけど、同じ場にいるのに、そこに違う世界が作られているところが好き。
そして、見ると台本が書きたくなりますね。書きたい。
働き出す前に、「月の都」に予告文を載せている分だけでも書き上げたいと思うけれど、どうだろう。色々と抱えているから、絶対的に時間が足りない気がする(汗)。
それとは別に、一人舞台の台本も書いてみたいです。「道化師」をもっとちゃんと、長く(少なくとも一時間分くらい)書くか、両手足を縛られて窓もない部屋の中で目を覚ました少女(あるいは少年)の話を書くか。やりたいなあ。
問題は、「使うかも知れない」どころじゃなく使うことはないという点なのですが(爆)。一番の問題じゃあ・・・台本なんて、使ってこそですよ・・・。
ところで、『ことのは』という今日発売の漫画本を買いました。大好きな作者です。
「言葉」を題材に、高校の部活動という(特殊な)場を舞台にした短編集なのですが、そのうちの一つ、「天井裏の内緒話」が演劇部の話。
恋愛ものなのだけど、それじゃないところで色々と残りました。
主人公が、演劇部部長で台本書きなので、そこと被ったということが大きいのですが。私も、高校時代の部活で書いたから。
トビラ裏の、新入生歓迎会でやったという劇の概要を書いたその一ページだけで、泣きそうになったのには我ながら驚いたのですが。
いやほんとに本筋のはずの恋愛そっちのけにしてるし(酷)。
時折、思います。
この言葉は、誰かを泣かせることが出来るだろうか。
この言葉は、誰かを笑わせることが出来るだろうか。
この言葉で、誰かの感情を揺さぶることができるだろうか。
そう思って、そういうものが創りたいんだと、気付きます。
それができたところで何が変わるわけでもなくて、例えば世界には何の関係もなくて、だけどどっちでも変わらないなら、できるようになりたいと思います。でもそう思うのはただの自己満足で、もしかすると自分だけしか望んでいないかも知れなくても。
だから、強くなりたいと思います。
自分のためだけに我を張っても平気なくらいに、強くなりたいです。
まあこれを、明日にでも恥ずかしくなって消すかも知れないけど(笑)。どうだろう、逆に置いとくかもなあ・・・。
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相良探偵事務所は、四階建ての建物の三階にある。一階は喫茶店で、二階は会計事務所。四階は、今は空いているが、以前にはイベント会社が入っていた。
奏は、特に息を切らすこともなく階段を駆け上がると、躊躇もなく薄い扉を開けた。入ってすぐに、年月を経てわずかに黄ばんだ衝立が立っている。これがあるときは、来客者がソファーに座っているということなので、奏では、寸手のところで叫びかけていた声を呑み込んだ。
「太刀葉です、戻りました」
「ああ。奥に資料を置いてあるから、行って読んでおいてくれ」
「はい」
一旦、行の家に戻って格好を整えていた奏は、それでも勤め人としては楽に過ぎる格好だったが、来客者と義兄に軽く一礼すると、言われた通りに部屋を移った。
三部屋、小さな給水室も一部屋と数えるなら四部屋の事務所のうち、一室は資料庫、もう一室は道具置き場となっている。
当然のように資料庫に進んだ奏は、パソコン用のデスクに置かれた茶封筒を手に取った。覗いて見ると弓歌の調書のようなもので、資料は口実ではなかったようだ。
予想通りと言うべきか、弓歌の身近に、鏡の迷宮で見かけたような人物は見当たらなかった。叔父が一人と、父親が辛うじて当て嵌まらないとも考えられないが、父親は幼年時の骨折が妙に固定されたということで、右足をわずかに引きずる癖がある。また、叔父は長髪ということだ。
何よりも、付記されている写真が、一瞬とはいえ奏が見た顔とは異なる。
奏は、溜息をつき、棚に並べられたファイルの背表紙を眺めやった。どれも、これまでに義兄が関わってきた依頼の関係資料をまとめたもので、話を聞いた日の日付が書かれている。
その中に、今回の件はなかったが、以後の日付は三冊、あった。
「いつの間に・・・」
抜き取ると、全て、片がついていた。山根木と義兄の手によるもののようだ。奏と行が剣美学園にかかりきりなのだから、当たり前と言えば当たり前だ。
一体何を企んでるんだよと、そう思いながら軽く瞑った奏の目蓋が開かれたのは、ゆっくりと、ドアノブが回されたからだった。
「義兄さん」
ぬぅっと姿を現した義兄に、奏は、皮肉気な微笑を向けた。
雨が。冷たかった・・・。
今日も、行って来ました演劇祭。金曜から始まって、最終日。
母校(当たり前だけど知っている部員はすでにいない)が、部員が二人だけで、裏方に顧問の先生方を巻き込んでの一人劇でした。上手で面白かったです。多分、身びいきなしで。
二人とも二年生ということなので、どうか、来年。あるいは今年中に。一年生、入ってくれないかな。潰れてしまうのは哀しいよ・・・。
大会全体は、正直なところ、午後の三校がかなり眠かったです・・・間の取り方とか台詞が棒読みとかちゃんと覚えてないとか。何と言うか。
部の顧問の先生にお会いできて、それが嬉しかったです。
相変わらず若々しくて可愛らしい人でした。またそのうち、学校(高校)に行きたいなあ。劇のビデオも見せてほしいし、劇の感想を見に来てくれた人が自由に書き込める模造紙(アナクロのBBSのような)が張られているのだけど、それが、「月夜の猫屋」が上演されたときもあったのですよね。それが、まだ残っているということだから。
猫屋の時に、台本がいいと、そう褒めてくれた書き込みがあったのですよね。来年度から働き出すということで、色々と見切りをつけたり整理したりしていかないといけないから、もう一度見たいです。
猫屋の台本、書き直して「月の都」に載せておこうかな。そんなつもり、なかったのだけど。
さて、大会からの帰り。自転車に乗ろうとしたら、完全に空気が抜けていました・・・(爆)。後輪。
大会の開かれた場所から家まで、自転車でも四十分程度は掛かるのだけど、途中、駅前で友人とお茶をしたりの休憩を挟みながら、歩いて帰ってきました。
自転車屋、時間が遅かった(五時半くらい)からか、日曜だからか、空いてなかったし。駐輪場に置いておいて、明日取りに行って直して帰る、ということも考えたけど。
途中まで、長々とつき合わせてしまった友人には申し訳ないです(汗)。ありがとう、ごめんよ。
友人と分かれてから更に、五十分ほど歩いたのですが、台風の目の次の話の筋でも考えようかと思ったのだけど、体を動かしていると、頭が空っぽになりやすいですね・・・感覚としては意外と早くて、結局何一つ考えられませんでした。
ううむ、勿体ないなあ(時間が)。
ああでも、髪を切りたいなと思って、それはご飯を食べてから実行。
前々から思っていて、でも冬になるしなあ、と思っていたのだけど、マフラーと帽子で乗り切りましょう。まあ別に頭が多少寒くても構わないし。
頭が軽くなりました〜。
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ファイルを、義兄に見えるようにして棚に戻す。
部屋は、長方形になっている。出入り口以外の四面に棚が並べられ、それらに囲まれた中央付近に、パソコンとパソコンディスク、プリンタなどの周辺機器。
まだ、棚の半分もファイルは詰まっていないが、全て埋まれば、棚を増やして、配置も変えることになるだろう。奏が関わっているものは、その四分の一もないのではないだろうか。
「俺は、いつまで駒なんです? それとも、ずっと、ですか? それならそれでいい。ただ、どちらかははっきりとさせてください」
「奏」
「お探しの、違ったか、俺が探していると思っていた人物は、三年の宮島玲奈だそうですよ。裏は、まだ取っていません」
「・・・そうか」
「驚かないんですね」
むしろにこやかに言うと、義兄は、一拍ほど置いて、深々と息を吐いた。
「悪かった」
「何に対してですか」
「確かに、お前に言ってないことがある。黙っていて、悪かった」
肩をすくめて、冷ややかに義兄を見上げる。怒っているはずだが、幾ばくかの期待がなかったと言えば、嘘になるだろう。
駒として、限られた情報を与えられて動くこと自体は、否定しない。ただし、それを知らされていることが前提でのことだ。気付いてはいたが、言われてはいない。
「全部話すから、戻るぞ。立ってると膝に来るんだ」
「年ですね、所長」
「お前だって、十何年経てばこうなるんだ」
「そのときは、所長はもっと足腰が弱ってるんですね」
「・・・性格悪くなってないか」
「誰の影響でしょうね」
笑顔を見せると、義兄は、不機嫌そうに背を向けた。そうして、応接室であり本部の隣室に戻ると、自分の机ではなく、来客用のソファーへと腰かけた。
腕組みをしている様は、餌の保存を目論む熊かのようだが、話す順番を思案しているのだろう。
奏は、それを邪魔しないよう、そっと対面に腰を下ろした。
昨日は、サイトめぐりをしていたらうっかり日付を超えてそのまま寝ました。
今日は、卒論の資料を読もうとしたら何か色々漫画読んでました。
・・・・・・いいのかそれで(反語)。
ほしい小説が発売されているので、本屋に行きたいのだけど自転車はパンク中です。明日に直してもらえるはずだけど本当だろうか。
母の自転車を借りるという手はあるにはあるのだけど、いくら身なりに重きを置かない私でも、まだこの年で「警戒パトロール中」と書かれたプラスチック板が荷台の上のかごについている自転車には乗りたくないです。うん、さすがに。
まあ買ったところで、金曜日くらいまでろくに読めないというか読むと止まらなさそうだから読まないだろうけど。今週中に形にしないと、教習が。序は昨日書いたけどー本文だ問題は。
卒論、資料の年代が問題になってくるのですが・・・はっきり判らないものが多いし、判るけれど私が書き留めてなかったり。今から全て調べ直すのはいくらなんでも無理で無茶です。どうしよう。
ぐだぐだの原稿を渡してしまって大丈夫なのか・・・怒られないとしても、失望されても厭だなあ・・・。
うだうだ言ってないで書けやって話ですね。
ところで話は変わりますが、先日、就職活動に使っていたメモ帳に、話を書いてるのを見つけました。説明会での暇つぶし(おい)。
猫屋を二つと書きかけのまま中座しているやつが一つあるのは覚えていたのだけど、もう一本の存在をきれいに忘れていて、発見して驚きました。しかも内容が、微妙に恋愛ものっぽく。読みながらしばらく、本気で思い出せませんでした。最終的には思い出したけど。
物凄く、外伝か序章のような感じなので、書くことがない時に虚言帳に書こうかと思ったり。
はじめは好きだけどその後がなあ。
・・・ええと、少しの間、日記連載休みます。長くても、十七日頃には復活するかと思います。
いっそ日記自体、休みにした方がいいのだろうけど(汗)。でもそれすると色々たまりそうなので・・・。
あ。夜一さんのところ(リンク別窓で開きます)からバトンを頂いたので、それはやります(おい)。
『経験バトン』
経験したことあるものには○、ないものには×、だそうな。
入院……○ 中学生の時に脳腫瘍。良性だったから今生きてますが・・・。
はじめ行きつけの小児科に行ったら、「睡眠不足からくる頭痛」と言われたのですが。悪性だったらその時点でアウトっぽいですよ・・・!
骨折……× 捻挫すらないですね。打身はあるけど。
失神……? 貧血が酷い時とか、あるような気もするけどどうかよく判りません。どうだろう。
結婚……× この先もあるのか微妙なところ。
離婚……× 出来るなら経験したくないかも。
フーゾク……× とりあえずないです。
しゃぶしゃぶ……× 大学入るまでほとんど外食なかったし、今もそこまでないしなー。え、上と絡んでないよね?
万引き……○ あ。しまった一件だけ・・・(犯罪です)。
補導……× 自転車乗ってたら、盗難確認のために呼び止められたことは二度あります。多い?
女を殴る……○ 本気じゃないけど。冗談のつもりで入った・・・友人に。
男を殴る……? ないと思うけど、小学生の時に喧嘩でやってたかもです。
就職……× 予定はありますがとりあえずはまだ。
退職……× さてこの先どうでしょう。
転職……× どうなるかどきどきです。
アルバイト……○ ラーメン屋とか。
海外旅行……○ 高校の卒業旅行で。
現地の高校と交流会があったのだけど、共通語が英語(韓国なのに)で泣きそうでした。向こうぺらぺらで聴き取りすらろくにできない。
ギター……× 打楽器以外苦手です。
ナンパ……× いたらお目にかかりたい。
逆ナンパ……× 人見知りです(そういう問題でもない)。
一人暮らし……× 就職しても家に居座る予定。
異性に告白……× うわ、青春してない!(汗)
同性から告白される……× 女子高行ってた友人に「女子高いたらもてただろう」って言われたけど・・・。
中退……× 律儀に通学してました。
留年……× 幸いにも。
浪人……× 当初受ける予定の大学全部落ちたから、フリーター兼通信教育の予定でした(母に止められた)。
喫煙……× 吸うなら、人のいない風通しのいいところで吸ってください。もしくは完全な密閉空間で喫煙者しかいないとき。
禁煙……× だって吸ってないもの。(あ。タバコって「のむ」だったか)
酔って記憶をなくす……× 全部酔ってないとき並には覚えてるけど、行動がハイです。
飲酒運転……○ 自転車ですけど。飲酒者の運転する車に乗ったことはあるけど、二度と厭だ!
幽霊を見る……× 微妙に見てみたい気もするのですが。
UFOを見る……? 妙なものをみた気がしたことはあるけど確認したらなかったから不明。
先生を殴る……× いやいや。いい先生か殴る価値もない先生がほとんどでしたから。
親を殴る……× チョップならよくする(親父)。本気じゃないですが。
キセル……? したような気もするけど・・・覚えてない。どうだったっけか。一瞬、タバコのキセルと勘違いしかけた(汗)。
無言電話……○ 少し呼びかけたけど応えがなかったから切った。
ピンポンダッシュ……× 面白味がよくわからなかったような。
×多いですね。経験少ないな・・・まあ、人生八十年(八十歳でピンポンダッシュとか明らかに無理だけど)。
次。えーっと、友達少ないからやりたい人どうぞ! バトン、答えるの楽しいけど回す人困りますね・・・私だけか。
一日、と言っても時間にしたらせいぜいが四半日ほど、資料をひたすら読んでいました。
で、読んでいる途中で、これはメモを取らないと無理だと、遅まきながら気付いて一からやり直し(没)。その上、一箇所見つからないし・・・うう、あれで龍と珠の関係が何とかならないかと思ったのに・・・。
まだ全ては終わってませんが。というか私、一体どんな論を立てるつもりだ。誰か代わりにやってくれ(無理)。
ええとー。明日には書き始めてとりあえず一旦は最後まで書ききらないとまずいのだけどなあ。金曜からはきっと、じっくり取り組んでる時間がない(汗)。大筋だけでも書ききれると楽なのだけどー。
ああもう逃避して、猫屋の台本書き直したいー。
冊子にまとめる分も、正義のがまだ一本書けてないし。とりあえず浮かんではいるのに。
あとは、「桜花」の冊子掲載分の一話もまだだし。書きたい早く。
「台風の目」の短いやつも、あと少しだけなのだけど。まあこれは、講義中に片付けるとして(おい)。
ううっ、卒論がなかったら、今頃ひたすら本読んでひたすら書いてるのにな・・・(夢想)。
まあそう言いつつ、卒論も、困りものだけど厭ではないのだよねー。
これで嫌々やってたら、半泣きですね。ははん。
自転車は、修理を忘れられてました(爆)。
まあ、私の起きるのが遅くて、出掛ける前に言えなかったというのがあるのですが。そもそも、父が帰ってきたのはかなり遅かったようだから、そこで直させるというのもひどい話なのだけど。
だけどいい加減、一日家にこもりきりも飽きたな・・・(散歩でも行け)。
バンジージャンプやったら浮かぶよって言われても跳びます。蛇巻きでもいい。←以前ゼミで先生が蛇を首に巻くのは厭だと言ってでもバンジージャンプの方が厭だと言った一件が何故かよぎりました。
一週間。
無理。
つくづく、理路整然と物事を運ぶのは苦手だと判明。朧に見えているものはあるけど、どうやったらそこにたどり着けるのかが判りません・・・!
一応、出だし部分を書いたのですが、改めて考えると、それじゃあやっていけないことが判明しました。時間がー。
そして今、どうしようもなくて逃避中です。そしてやっぱり書物の年代が問題になるのだけど、えらく古くから残っているものだから、偽書(いつの時代の誰が書いたとあるけど実は別の時代の別の人が書いたやつ。正々堂々自分の名で書け)がわんさかあってどないしよう、です。
しかも私、書物の年代を王朝でメモを取っているのだけど(年代が判るものは書いているけど少ない)、考えてみたら王朝なんて長いです。漢に至っては前漢後漢併せて四百年とか幕府並だよ。分けたところで約二百年。周も一括りにしてるけど春秋・戦国って分かれる時点で何か長い気が(恐くて調べられない。調べろ)。
誰か、物凄く詳しい中国文学史の年表ください・・・今すぐ・・・。
とりあえず、漢和辞典の年表に主要なやつのおおよそは載っているからそれ見るけど・・・もっと早くに思い出したかったな・・・(涙)。
卒論提出が終わったら、龍に関するもろもろをネットに載せていきたいです。そのためのブログ放置だし。
多分働きながら?(できるのか)
今日は、のっぴきならない理由で外出しましたが、本屋には行ってないし。
明日・・・雨ですか。雨の中行ってきます(没)。駅の近くの本屋に行けばいいのだけど、ポイントがたまるからツタヤに行きたい。ああ踊らされているよ。
まあとりあえず頑張ります。頑張ってみるしかみちが無いです(爆)。
今日のゼミは、雑談で終わりました。色々と学内の内部事情だとか聞けて、面白かったけど・・・ねえこれ大丈夫と、自分に突っ込みたい状況。
ゼミの友人とは、顔を会わせると「書けた?」という話に。書けてないよ・・・!
今朝、自転車がパンクしましたー。駅まで半分も走ってないところで(没)。
そこで降りていたら電車に間に合わず、駅から一番(?)近い自転車屋まで、泣きそうになりながらこいで行きました。パンクした自転車を走らせたらいけないのは常識だよ!(泣)
幸い、九時前という時間でも開いていたので、パンクの修理とブレーキのワイヤーの取替えを頼んで、六時くらいに取りに来てもいいですかと頼んで走りました。
走りました。
ちょっと走っただけ(駅まで足早に行っても五分ちょっとくらいで着ける位置で十分ほどは時間があったからそんなには走らなかった)・・・なのに、電車を待つときには、貧血で立ってられませんでした。電車来るまでしゃがんでたよ。
昨日も、三十分(そんなにでもないかもしれない)立っていたら、貧血きたものな・・・。何、弱ってる?
そしてまあ、六時前に着く電車に乗って帰って来て、足早に自転車まで。そこが六時で店を閉めるので、六時十五分までは開けとくけど、それ過ぎたら閉めるよと言われたのだけど、六時前で間に合いました。
ああもうあそこのおじいさんには色々と迷惑をかけている(汗)。
自転車のパンクは、針金が刺さっていたそうです。父が昨日穴は塞いだけど、それ抜いてなかったらまた開くわな・・・。三つ、穴ができていたとか。
泣きそうでしたよ本当に。
あの大学、民具や絵などの収蔵品がありまして、年に二回か三回ほど、展示をしています。まあ、見に行く人はあまりいないのだけどね・・・。
監視員のバイトをしていても、三時間、誰一人来なかったとか普通でした。結構好きなのだけどな(大した物は置いてないけど)。
そこに、行ってきました。灯りがテーマということで、行灯やランプが沢山。きれいー。
一緒に行った友人と、「あれほしい」「金魚鉢ー」「時代劇や!」などと言ってました。人がいないからって(汗)。
なんとなくそれで、ランプを題材に(?)話を書くことに。友人は漫画を描いてくれるらしいです。実現するのかお互いに(爆)。
私は、ありきたりの話をありきたりに書きたいなと思っているのだけど、それは面白いのかと訊かれたら・・・どうだろうねえ・・・。
ええと。今、一つ進行しかけていることがあるというか進行させようかと思っていることがあるのだけど、さてどうなるでしょう。
とりあえず、そのためには大阪行って来ないと・・・。とりあえずは、話を聞いてからという事なのだろうなあ。
当面は卒論か(汗)。
に、明日で決着がついたらいいなと思いつつ。いいというか、無理だったら金銭的にかなりきついのですが。
そんわけで、明日は二輪の卒検です。
この数日色々とありまして、メールの確認だけはしていたけれど、本すらろくに読めませんでした。まあ半分ほど自業自得。
この下、そんな近況(?)報告なので、興味ない方はゆーたーんをお願いします。平仮名だと意味が掴みにくいですね(爆)。ああでも、私の住所を知っている人は微妙に下の方見てほしいかも。
三つ巴って・・・何か違うけど。
三つ巴その一。
上記の教習。十二日ぶりに乗ったら、久々に(二段階入ってからはなかったのに)倒すし、色々と自信がなくなっているし、気温落ちているしで焦りました。
その二日目くらいに乗ったら、少しましに戻ったけど、案の定延長に入って泣きそうでした。延長料金、何回までサービスに含まれるだろう。車の時は三回だったけど・・・既に二回。
卒検にあたっての注意をもらいましたが、どうにも教官が、「大丈夫かな」という目をしていました。落ち着いて走れと何度も言われました。はい(汗)。
ちなみに、一度、眼鏡をかける必要があるのに、忘れたまま四十分ほど走ってから気付いたのは私です。またかよ。←車の時にもやった。高速で
明日蹴りがつかなければ、次の卒検が受けられるのは十二月に入ってからになりそうで、そんなに日が開いてから、一度補習しただけで大丈夫かと自分で思うので、ゼミをサボろうかと思案中です。でも来週休めないなら一緒か。
三つ巴そのニ。
卒論。・・・書いても書いても終わらなくて、挙句、物凄く中途半端に過ぎる状態で提出してきました。先生が受け取るのは、明日になるはずですが。
書き始めてから、資料の成立年代を疑うというのは、我ながらもうどうしようもないなと思いました。今から調べてたら書く時間がない、というほどぎりぎりになっていたので、もうそこは半ば無視して。
へろへろと夜に打っていたので、光熱費が勿体なくて仕方がないです。
あ。なかった文字(中国古文を引用するからよく出る)、印刷してから書こうと思ってそのまま持って行った・・・!
なんだかもう、先生の反応が恐いです。嫌いな人にどう思われようと構わないのだけど(好かれるのはちょっと厭)、好きな人に軽蔑されるのは厭だな・・・今更だ。ううう。
昨日は講義で、今日は提出しに学校に行ったのだけど、電車の中の意識がほぼありません。寝倒した。
三つ巴その三。
祖母が亡くなりました。
突然、そろそろ危ないらしいと言われ、養護ホームのようなところに行ったのが木曜の事。あと一週間くらい、と聞かされていたのだけど、土曜でした。私が呑気に、久々にバイクを走らせていた頃。
いよいよだから向かう、と電話をもらったのがその直後(両親も既にその時間が過ぎていたことは知らなかった)で、思うようにバイクを走らせられなくなっていたことに苛立って受け答えをしていました。
中学に入るくらいまで、すぐ近くに住んでいて、ご飯などは一緒にとることが多かったのに、最近ではほとんど気にもかけていなかったから、思い出したように悲しむのも酷い話だ、と思いつつ。
ずっと、もう此処にはいないんだなと、そんなことを考えていました。祖母の記憶がふえる事はないんだなと。
木曜も、祖母は眠っていて、結局会えなかったのですよね。きっと、会えても誰だか判らなかったのだろうけど。
もう、会えないのか。
そんなわけで、喪中につき年賀状は控えます、ということで。
まあ、友人たちのほとんどが、忙しくてもらったら返すという状態らしいから、なんだかこのまま放置していようかとも思うのですが。喪中葉書を出す気はないのか。
火曜までに打ち込む必要の(多分)あるものがあるので、日記連載は引き続き休みます。火曜日・・・今から逃げ出したい・・・。
受かりました卒検。やったー。良かったー。
初っ端から、スタンドを外さずにエンジンをかけようとして(かからない)、焦りました。コース間違えそうにもなりました(爆)。
一緒に試験受けた人が、一つ年上らしいのだけど、色々と話しかけてくれる人で気が楽でした。
あーでもよかったー。
後は、明石に行って適正試験受けるだけです。お金がかかるな・・・!(汗)
お金と言えば。物凄く馬鹿な事をしでかして、私の財布の中に、今、お札はありません。
(私にとって)十分のお金を入れていたのだけど、ネットオークションでね。模擬刀がほしいなーと彷徨っていて、千円(送料無し)くらいでいれてみるか、多分無理だろうけどと、幾つかやっていたら・・・間違えて一件、一桁増えて入れてました!(馬鹿)
一万円とはいかなかったけど、送料入れて六千数百円。
摸擬刀手に入るのは嬉しいけど、別にそこまでほしかったわけでも・・・ただでさえ今お金ないのに(爆)。父に三割ほど負担してもらえることになったのだけど、さてそんなもの、どこに置くつもりでしょう(汗)。
あああ、母に怒られるーっ!
さてところで、図書館に行って、予約していた本を借りてきました。
恩田陸の『ネクロポリス』。但し下巻のみ。
・・・予約、上下巻のもので、上巻だけ入れるのやめてほしいなあ・・・(涙)。三回目くらいですこれ。
とりあえず、保留期間(一週間)に割とぎりぎりまで預かってもらっていて、貸し出し期間(二週間)ぎりぎりまで持っているつもりだけど、その間に上巻が返されなかったら虚しいな。今予約入れたら、三桁だしなきっと。
ちなみに、他に借りた本は『姫路の神社』と『空の中』と『ダーリンの頭ン中』。よくわからない並び。
この頃、久々(?)に古本屋に行けて楽しいです。欲しい本も読みたい本も山のようにありますよ私は。漫画は立ち読みで済ませたり(汗)。
家から自転車で二十分かそこらのところにある古本屋では、しばらく前から高校の後輩がバイトをしています。いいなー古本屋。本屋は更に羨ましい。そして、発見するたびに声を掛けているのが、仕事の邪魔をしている気がしてならない・・・(じゃあかけるなよ)。
バイトかー。短期どうしようかなあ。面倒だなあ。できれば、今のバイト先ぎりぎりまでやってたかったのだけど。
日がな、読書で過ごせたらどんなに楽しいかな・・・。
やはり、バイトを辞めたら半引きこもりで過ごそうかな。本を読んで話を書いて。天気のいい日は図書館か本屋や古本屋に行って。たまに友人に会って。・・・楽園じゃないか!(汗)
そう、バイト。
パートさんが見つからないということで、日曜の昼だけでも続けてもらえないか、と言われたのですが。・・・その日曜(昼)の空気が厭で辞めたいと思った私に言われても。
しかも、パート募集で、日祝は五十円アップということにするらしいです。私は? 三年間、全く以って上がらないのですが、給料。しかもそれ、募集に出ていた金額より低いのですが。
私も上げてくださいよ、と言うと、もう辞めるからと思って、と言われたのだけど・・・そういう問題じゃねえよ。
来月からも入ってくれるならそうする、と言われたけど。いやいや、益々やる気失せるよそれ。
昨日書いていた『ネクロポリス』ですが、今日上巻が借りられました。
楽しみー。まだ少ししか読んでいないので、楽しみで楽しみで。今日読み終えた『フェンネル大陸偽王伝』も面白くて、続き早くください、と思ってしまう。
『キノの旅』を、友人から借りられるので、それも楽しみ。今は三巻まで読んでいます。何か、あれも不思議な話だなー。
ところで、この頃『ブラックジャックによろしく』が読みたくてなりません。研修医ってどんなのー?
日記連載の参考資料に、と思いつつ、きっとほとんど役には立たないだろうに、と思うのですが。それにしても、私の知識収集の大半は漫画や小説で大丈夫なのか(今更)。
夜一さん(別窓開きます)から「性格バトン」をもらったので、それにこたえてみます。
Q1.あなたは賑やかな人とおとなしい人、どっちですか?
えええっと・・・大人しいって言ったら方々で怒られそうだから賑やか? しかしそれも嘘な気が。
Q2.あなたの性格に相応しい単語を5つあげてください。
「無謀」「短純」「楽天家」「凡ミス」「猜疑」
「無知」と思ったけど、これって性格じゃないですね。あはは。
相応しいかどうかって感じですが。うーん、ここまで健全じゃないと思うのだけど、猜疑くらいしか浮かびませんでした。だれか適評ください。
あ、「凡ミス」の「ミス」はmistakeです。
Q3.好きなお友達のタイプは?
びっくり箱のような人。
意外性があるというか、奥懐が深いというか。いい意味で得体の知れない人が好きです。何かに熱中して入る人というのも好き。
それとは別に、我の強い気配り上手(自称は除く)も好きですが。
Q4.嫌いな友達のタイプは?
人や物事の粗探しの好きな人?
でもそういう人とは友達になれないですが。今のところ、嫌いな「友達」はいませんね、幸いにも。
Q5.立ち直りは早いほうですか?
う。
そもそも、落ち込みはじめたら奥底に押しやってしまうから・・・。だからある意味、早いですよ(深く落ち込まないから)。
Q6.恋人にしたいタイプは?
一緒にいてくつろげる人?
言っていてぴんとこないな・・・。
Q7.恋人と一番の親友、選ぶならどっち?
親友。って、私未だ、恋人以前に恋愛すらまともにしたことないからなあ・・・片方に実感が伴ってない(汗)。
Q8.バトンを回す人を選んでください。
お好きにどうぞー(ごめんなさいバトンを作った人)。
バイトが、今日と次の水曜とは十二時入りなので、とても楽。朝の準備しなくていいしキムチすら切らずに済みました。
その分・・・というわけではないけど、一時間短いけど。でもなんだかもう面倒だからいいや。
短期のバイト、狙うなら年末ですが・・・面倒だな。やはり引きこもろうか。誰か、一日二日のむちゃくちゃ短いバイトを提供してください(ないって。バイト自体はどこかにはあるだろうけど)。
朝、バイトに行くまでに本屋に行って、予約限定だった特別版の『鋼の錬金術師』を買ってきました。
付録冊子の四コマ集、むちゃくちゃ楽しかったです。カバーのデザインは、特別版(線が金)より通常版(線が銀)の方が好きなのだけどね・・・。
一緒に、今日発売の雑誌「キネマ旬報」を買おうとしたら、売り切れてました。え、今日発売ですよね、と訊いたら(しかも開店してすぐ)、日曜だから一日早かったと。
わすれてたな、そんなの。
しかし、二冊程度しか購入していなかったとは。大手なのに。明日、駅前の本屋に行ってきます。多分あそこにはあるだろう。
明日は、二輪の免許を取りに行ってきます。
起きられるのかが不安(手続き時間が九時から三十分のみ)。そうして、電車が、一本早いと早くにつきすぎて一本遅いと少し不安が。うーんー。面倒だから、遅い方で行くけど。そんなこと言っていて、二度行く破目にならないといいけどなあ。
まあ、大丈夫でしょう。多分。
映画も見に行きたい。
そろそろ「ハリー・ポッター」公開だし、それよりも先に「ブラザーズ・グリム」が観たいなあ。なんとなく、期待外れのような気がするけど(爆)。
あとは、今のところは、年が明けてからの「有頂天ホテル」くらいかなあ。
ところで、うっかり落札した模擬刀。届きました、昨日。父が届け先を会社にしてくれていたので、母にはまだばれていません。父の部屋に隠しています(爆)。
安っぽいところもあるけれど、やー、やはり見ていて面白いなあ。
父と、意味もなく抜いたり戻したりしていました(笑)。
大小とその刀台(何というのだろう)とのセットです。
それにしても、模擬刀でいくらかは軽いはずだけど、あんなものを腰にぶら下げて歩いてたなんて、驚きですね、武士。そりゃあ逃げ足遅そうだ。
こういうのが、幼い時分に家にあったら、「先祖伝来の家宝」と言われてすんなり信じ込みそうです。で、小学生くらいになって、どうも新しいよな、なんて疑い始めるわけです。で、気付いた頃には、友人たちに話してしまっていたりして(笑)。いいなあ、子供にやってみたいや。
免許とって来ましたー。
久々に、七時代に起きた気がする。眠かった・・・。
自転車と電車とバスを乗り継いで、適性だけで簡単な手続きではあったのだけど、待ち時間が・・・。九時から受付で、終わったら十二時でした。
とりあえず、写真が、前のよりましで良かったです。髪がはねてるけど(笑)。
さて、問題はバイクをどう購入するか。
帰ってきて(待ち時間中も)、ひたすら小説読んでました。
面白かったー、『ネクロポリス』。架空都市が舞台、そうしてそこの風習や習慣が大きく関わる物語というのは、妙な浮遊感がありますね。恩田陸の舞台の創り方は凄く魅力的。
明日は、大阪に。凄く久々なのだけど、いつぶりだ。多分、古本市場の二次だか三次だかで落ちて以来行ってないと思うのだけど・・・いつだ。
えーっとー。逃げたい。いやかなり本気で。
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「まず、依頼は二件あったんだ。一つは、どうにも被ってきそうだったから、知り合いに聞いて回してもらったんだがな」
「一つは、御劔理事長からののものですね?」
「ああ。その依頼内容については、隠してる事はない。そのままだ」
裏返せば、それ以外では隠していることがあるということにもなるだろう。奏が頷くと、義兄は、睨むなよ、とぼやくように言って頭を掻いた。
「もう一つの依頼ってのは、宮島玲奈の父親だ。知ってるか、議員の宮島正敏」
「見かけたような覚えはありますが・・・」
「まあ、そんなもんだろう。俺は、実は名前も知らなかった」
「人のことは言えませんが、威張って言うことでもないと思いますよ」
「気にするな。宮島氏の依頼は、娘の身辺を調べろってことだな。よくない相手とでもつきあってるんじゃないか、と思ったらしいけど、実際には、その下をいったわけだ」
たちの悪い恋人と、売春の斡旋とでは、いささか事情が異なる。そうと知っていれば、玲奈の父は、簡単に興信所のようなところへ調査を頼むことはなかったのではないかと、奏は思った。政治家に、こういったゴシップは命取りだろう。
しかしそれでは、玲奈が斡旋していたと知って、義兄が驚かなかった理由にはならない。
続きを待った。
・・・眠い。
今日は結構眠った(電車の中とか)はずなのですが。朝遅かったし、昼食前に一時間ほど眠ってしまっていたし。外走ってくれば、眠気覚めるのですが(主に寒さで)。やだよそれ。
久々に大阪に。といっても、どこの店見るでもないですけどね。相変わらず、あそこの地下はなんだかよくわかりません。
でもまあ、大阪、というか都市部は、地下街を歩いていれば、迷子にはなりにくいですね。上の方に表示があるし、地図も各所にあるし。
駅の付近で地図(背面白で一見それとは判らないものを持参)を見ていたら、「阪急ってどこでしょう?」と声をかけられました。ええ、し、知らないって・・・!
通りの方を指差して、「表示があるから、あれ辿って行けば判ると思いますけど・・・」と、知らないと言って伝えましたが。何故私に訊く。立ち止まってたから、声かけやすかったんでしょうか。でも、立ち止まって紙を見てたら地図見てるとか思わない? 地図見てたら大体不案内ですよー。ああ、あの人は無事にたどり着けたのかな(まあ他にも訊く人は沢山いたし)。
むしろ今日、私自身が迷いそうでした(爆)。地図が読めなかったら、途方もないところへ行っていたと思います。ありがとう、駅の案内板(笑)。
あ。「冊子作製アンケート」ですが、諸事情からとりあえず下げました。
ちょっとどうなるか判らないので、しばし保留。まあ何らかの形にはしますので、回答してくれている方々は、気長にお待ちを。
手作り冊子、「桜花の道理」も作りたいのだけど、これは話を絞って薄くなるはずだから、送料のみか完全無料でやりたいと思っています。八十円は無理でも、九十円でいけるくらいを希望(笑)。
サイト非掲載で、当面の「終わり」の話を載せたいと思っています。「桜花」自体は、多分終わらず、忘れた頃に書き綴るのだろうけど。
「台風の目」の長いやつの構想を立てたいです。だけどこればかりは、待った方が良さそうな感じが。
明日はバイト。・・・なんだかもう行きたくないですが。とっとと終わってー。
送別会を兼ねた忘年会を、来月の頭にやるらしいのだけど、姉の誕生日だからと断ったら(何をするというのでもないしきっと本人は帰ってこないけどなんとなく家にいないといけない気がする)、どうしようと悩まれてしまいました。ただ酒飲めるのは嬉しいけど、正直、私不参加でやってくれて構わないのだけど。
これは、悪印象というよりはただのものぐさですねー。ははん。
-------------------------
躊躇うように沈黙が続くのは、言いあぐねているというよりは、反応を窺っているように見える。
「まあ、その、なんだ。宮島玲奈をざっと調べた時点で、売春に関わってるだろうってことは判ってたんだ」
ちらりと、視線が窺う。ただ見返すと、観念したように息を吐いた。
「隠してる様子がなかったんだ。そりゃあ、いくらか体面を繕ってはいたけど、つつけば簡単にぼろが出るくらいにな。だからこそ逆に、下手をすると、一挙に事が公になると思って、お前に頼んだんだよ」
「何故そこでそんな飛躍した結論にたどり着いたのかを、お尋ねしたいところですね」
「・・・まあ、そう怒るな」
「怒ってませんよ。純粋に、興味の問題です」
「・・・笑顔で怒るなよ・・・」
居心地が悪そうに目線を逸らす義兄に、しかしにっこりと笑いかける。
そんな状況であれば、急ぐ必要があるのではないか。準備の整わない警察やマスコミの介入を避けたいが為の、依頼ではないのか。宮島の方はともかく、御劔の方は当初からそう考えているはずだ。
義兄はまた、深々と息を吐いた。
十一時も間近という時間に、なんだか暴露大会のようになった我が家でした。
うん、まあいろいろと。私の方では百万以上の金をどうしようという相談で(余ってるけどなんて話じゃあありませんよそれだけあったら本を買う)、姉は結婚の話。
なんだか、いまいち深刻味に欠ける話し合いでしたが。
さぁて、どうしようかなあ。
-------------------------
「俺たちのこれは、ただの仕事だ」
「わかってます」
「頼まれ事をして、それをどうにか及第点までやってのけて、報酬をもらう。ただそれだけの、純然たる仕事だ」
力を込めて言う。
それは、逆説的な修飾をするかのようだった。
ついさっき、『おおきく振りかぶって』の新刊が発売していたと知って、愕然としつつ、本屋に走って行きたい衝動に駆られてどうにかなだめています。十二時までやってる店が、自転車で十分ほどのところにあるのだよ!(汗)
うーん、おそらく同日発売の『薬師寺涼子の怪奇事件簿』は気付いたのだけどなあ。きっと同じ売り場にあったのに、どうして気付かなかったのか。というか、その日発売の講談社コミックス、何故見落としていたのかが謎・・・。
まあ、明日に漫画三冊まとめて買って来ますよ(他二冊は今日明日にそれぞれ発売)。・・・今、父が帰ってきて一時間猶予があることに、改めて行きてぇ、などと思っていたりするのですが。
ところで、昨日の日記連載を見て「短か!」と自分で思ったのですが、あれはあれだよ(指示語ばっかり)。
昨夜、姉が色々な曲が入ったCD(コピー・・・つか違法だよな)を持ち帰りまして。その曲名と歌手名をネットで検索しているうちに、気付けば何やら凄い時間になっていたということで。はは。
やあ、歌い出し出の検索もできる(歌ネット。別窓)のだけど、歌い出しすらよく聞き取れないものもありましてね・・・言語は伝えるためのものなんだから聞き取れないと意味ないぞー。おらー(何)。
まあ、二人で「イントロドン?」などと馬鹿なことを言いつつ検索かけてました。楽しんでたけどねお互い。
一日、のんべんだらりと本を読んでいたのだけど、『それでも、警官は微笑う』が面白いです。今半ばほど。
あ。それと(?)、夜一さん(別窓開きます)から「サイトマスターバトン」を頂いたので、それにこたえてみます。
1.サイト名を教えてください。
地球と地球儀の距離。長。
2.サイト名の由来がありましたら教えてください。
高校生の時に、授業中に落書きをしていてふっと浮かんだ言葉・・・だった気がします。どこからどうやって出てきたのかは、未だに謎。
3.サイトのジャンルは何ですか。
とりあえず創作。
二次創作も、やってみたい気がしないでもないけど、そこまで他の人の作った人物に思い入れが持てないか、持てたら持てたで逆に書けないので無理です。実在した人物、というのはいつか扱ってみたい題材。
4.サイトのメインは何ですか。
創作小説、ですか。漫画とか置きたいけど絵が描けないよ(致命的)。
5.力を入れているコンテンツは?
企画。無駄にね。毎回、参加者が一桁なのが少し哀しいけど参加者がいてくれることが嬉しいのは確かです。
6.このサイトのこだわりは?
わかりやすさ。・・・どこがやねん、と突っ込まれたら、それを目指してるんだよ、としか言い返せませんが(汗)。
というか特に拘りって・・・人を不愉快にさせない?
7.バトンを渡す方(何人でも)
もう恒例的に、放流で(え)。
-------------------------
「でもな。宮島って議員は、秘書を通じてしか知らないが、娘のやってることを知ったら、いいようには動かないと思うんだ。多分」
思い上がりとは思うけど、それを俺たちでいくらか緩和してやれないかと思って、と言うところは、微妙に声が揺らいでいる。むしろそこで胸を張るべきだろうと、奏はは、胸の内でだけ苦笑した。
余計なお節介なのだろうが、やれるのなら、そうしたいとは奏も思う。
「それで、どうして、俺が生徒に化けて潜入なんてことにまで飛躍するんですか。しかも、宮島玲奈のクラスに入るわけでもなく」
「同じクラスに入れるつもりだったんだけどな、ちょっとした手違いが。潜入は、だって、他に接しようがないだろ」
「・・・・・・。途中でばれたりしたら、一層厄介なことになると思いますけど。それならまだ、ナンパした方がましじゃないですか」
「だけどなあ。付き合いが冗談でも本気でも、ウリをしてるなんて、簡単に男に話すと思うか? まあだからといって、女友達だから話すってこともないとは思ってるけど」
結局は、ただの捨て駒か。そう思ったのを察したのか、義兄は、じっと奏の目を覗き込んだ。
「お前なら、なんとかできるかもしれないと思ったんだ」
ただの言いわけだろうと、切り捨てようとして、そうでなければ、言葉が本当ならいくらかはましなのにという思いがよぎり、口には出さなかった。
そうして義兄は、一生貫き通す嘘か、すぐにばれる嘘しかつかない。そうでなければ、黙り込む。
ただ、「なんとか」の内容を聞いたら、「なんとかはなんとかだ」と返されたところが、いまいち説得力に欠けるところだ。
「もう、そのことはいいです。それで、今はどこまで何が判ってるんですか」
今日、二時間目休講だったのに知らずに行って待ちぼうけを喰らいました。人数少ないと思った・・・。
で、微妙にむしゃくしゃしたものだから、古本屋ないか、それかツタヤの本売ってるところ(本屋としては好きではないけどポイントがたまるからなるべくここで買うようにしている)、と、学校のPCを使って検索したりしてました。
結局、時々行く古本屋しか見当たらず(電車賃払えばいけるところもあるけどそれも何かなあ)、大人しく図書館でCDでも聞いとくか、と思ったところ、近所に行ったことのない古本屋があったのを思い出して行ってみました。収穫多くて手がだるかった(爆)。
一体私、大学に何しに行ってるのだろう(今更)。
その大学の帰りに、寄って買って来ました、『おおきく振りかぶって』と『WORKING!!』。『ラブミーテンダー』はなかった。明日にでも別の本屋に行こう・・・この頃本屋に日参してる気が。
やあ、二冊とも、期待に違わず面白くって満足です。
それにしても私、漫画をやたらに買ってるよなあ、今月。来月少ないのがせめてもの救いですが・・・。いや、ほしい本があること自体は嬉しいのですけど。
不死者とその不死者を殺す唯一の剣の持ち主、という書きかけの話を読み返して、続き書きたいなーと思いました。「台風の目」と大きく被るところのある話なのですが、まあそこはそれ。
で、今日、『トリニティ・ブラッド』(漫画の方)を立ち読みしていて、やはり敵役、対抗者だよなーと思いましたよ。いるのといないのとで張りが違うやね。
上記の話は多分それが出てくるので、ちょっとどうなるかが自分で楽しみでもあるのですが。「敷衍遊戯」は、ちょっと中途半端だしなあ。「台風の目」は呆気なさすぎだし。対等か格上の対抗者、というものを扱った覚えがないのだよなあ、私の場合。
・・・しかし、いつ書くのかなあ続き。何かあちこち、書き散らしつつ放置している気が。バイト辞めて卒論に片がついたら・・・本読んでそう(爆)。
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「・・・つかれた」
電気もつけずにベッドに寝転がり、奏は、暗い天井を眺め上げた。
夕食は、面倒でアジの干物と味噌汁、それにきゅうりの酢の物で済ませた。義兄はまだ帰っていないため、夏雪と二人で食べた。温めるくらいは自分でやるだろうと、机に並べて放置しているが、たまにはいいだろう。
考えをまとめるときに、暗闇にこもるのは、いつからの癖だっただろう。小学生の低学年の頃は、まだ、闇を恐れていたような気がする。高校に通う頃には既に身についていたから、中学生の頃か。一度、大学のゼミ室でやって、助手の女性を驚かせて、危うく怪我を負わせるところだった。
そんなことを思い浮かべていた奏は、逃避しているなと、ひそやかに苦笑をこぼした。
『引きずり出して』
少女の、声が蘇る。昏[クラ]い声音と、眼差し。その願いを叶えることができるだろうかと、自問する。叶えてしまっていいのか、とも。
少女らに売春をさせる組織などというものは、警察に頼むなり上層部に見捨てさせるなりして、解体させる必要があるだろう。しかし、京香が望んでいるのは、それではない。仕返し、あるいは復讐を。紀沙が傷付いた以上の傷を、負わせる。それは、本来なら敵えるべきではないことだ。
だが、奏にやめろと言うことができるだろうか。同じことを願った自分に。
『何か話したかったら、電話寄越せ。急患が入らなかったら、相手してやるよ』
そう言った友人は、今日から数日は、先日急遽抜けた穴埋めと、本来の順番とで夜勤をするらしい。立ち直ったのか、未だ何かを抱えたままなのか、昨夜は何もなかったと言わんばかりの態度からは、読み取ることはできなかった。
かけようか、と携帯電話を手探って、しかし奏は、今日一日で得た情報をまとめる方が先だなと、小さな電話を握って、再びぼんやりと天井を眺めた。
もう二度と会わないかもな人たちがいるのに、めっちゃくちゃ普通に、バイトから帰って来ました。出てから思い出したから、今更戻るのもなあということで。
明日も行くからと思うってたからうっかりしたのかな。
・・・まあいいや。
今日は朝から、友人と映画を見に行って来ました。
協同組合の映画上映会のようなもので、ただ券があったので。微妙に純愛路線に入りそうだったから、誰を誘えばいいのか迷ったり(笑)。
その後で、お昼を食べに行って本屋に行って。
考えてみれば、あの友人とは中学以来の付き合いです。もう十年弱ですかー。わー、そんなに経ってるのか変な感じ。
・・・そんなこと言えば、サイトをつくってから、もう五年くらいは経つわけで。
年取るわけだなあ(しみじみ)。
お金の使い道(?)。
先日、家族に相談したり今日も友人に話をしたりしたものですが、やはりやめておこうかなー。
百数十万という金額は、少なくはないけど、働きだしたら、「どうにもならない」という金額ではない、と父に言われたりもしたのだけど、だけど大きいことには変わりないです、現時点で。初年度の大学の授業料と同じくらいだし。考えてみれば、私が四年間で稼いでるのが丁度そのくらいですよ(友人は年間百万以上稼いでいたりしましたが)。
まだ、ちゃんと断っていないので説明は後日に送りますが(一体何が何やらだよなあ)、まあ結局、それは何かが逆転している状態になる、ということで。
あー・・・それなら、あと何ヶ月か、引きこもってても別段問題ないかなあ。バイクも買えるかも。
書こうと思ったけど、眠くて頭が鈍いので日記連載休みです。
色々と投げ打ってます。現状。
これでいい・・・はずがない(没)。
バイトは、つつがなく終了しました。最後の最後にコップ割ったり(爆)。
昼の主任が、胃潰瘍で入院してしまったらしく、挨拶をできなかったのが少し心残り。給料をもらいに行ったとき(未だ手渡し)には復活してるかな。一週間くらい後だからまだかな。
そのこと(入院)に関連して(?)、一人、得々と語った人がいまして、正直物凄くうざかったけど。仕事の態度(取り組み)があれじゃああかん、という人がいるというのはともかく、それを繰り返す、しかも本人のいないところでというのは発言者の憂さ晴らしでかなくて、それに付き合いたいとは思わないです。こういった手合いと、この先縁がなければいいけど、そうもいかないだろうなあ。
その人にも、笑顔で挨拶して来ました。本人にどうこう言うほど、子供でも、その人を好きでもないのです。
とりあえず、あとのバイトの心残りは、送別会(+忘年会)。一時間だけでも顔出してもらえへんやろか、と、昨夜言われたのですが。いやもういいって本当に・・・!
個人的に、お別れくらいきっちり言いたい人やもう一度くらい会ってもいいと思う人はいるけれど、面倒。
観念して、はじめっから参加にした方がましなのでしょうかねー。飲んでる中に顔出しだけより、その方がずっとまし。
あとは、帰って読書三昧(喜)。
今読んでいる小説に、大学の推理小説研究会が出てきます。私は、推理小説はよく読むけど、古典をほとんど読んでいないこともあって、語れるほど詳しくはないし、書くなんてとてもではないけれどできないのだけど、推理小説に出てくる彼らは独特な感じがします。実際、あんな感じなのかなー。
そうして、実際の探偵(興信所職員)や推理小説好き、推理小説研究会が殺人事件(特異的なもの)に巻き込まれた場合、本当に推理をしてみようと思うのかなー。や、その人の性格や性質にもよりますが。まあ、そんな状況に巻き込まれる事態ということ自体が、なさそうだから、飽くまで想像にしかならないのですが。
寿司職人が釣りたての魚を掻っ捌くのとは違うしなー。どうなのだろう。
ちなみに私は、一生、そんな事態に巻き込まれなくたって、何の未練も残りません(笑顔)。
ところで今更だけれど、奏と高柳って、男友達というよりは、女友達か異性間の友達という感じがするなー。性別間違えた?
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警察は、既に動いている。
それは、日常業務としての売春の取り締まりというわけではなく、組織を追ってということだ。事務所からも、義兄の友人を通じて秘密裏にだが、いくらかの情報提供はしているということだった。そうでなくても、数人の妊娠者や、性病の感染者が現れているのだ。そう長く、野放しになれるはずもなかった。
その点に関して、京香や紀沙に慎重に接触したことと噛み合わないのだが、把握できている現状としてはそれだ。
行は、顔写真付の名簿を片端から洗い、関与している生徒を調べ上げているらしい。ただ、入院や休学といったことからしか探せないため、網羅には程遠い。少女たちは、街に立っているというわけでもないため、夜の街を歩いて探し出すということも難しい。
買い手に回って調べることは、さすがに、足がつきそうで今は控えている。今は、というところが怪しいが、玲奈を押さえられるなら、その必要もなくなるだろう。
明日も、学校に行くつもりでいる。いつ話をしに行くか、そもそも話をするべきなのか、迷うところだ。義兄たちに、委ねてしまった方がいいのか。
「・・・そんなに、頼りないかな・・・」
義兄が奏に全てを話さなかったのは、何かを知っていて働きかけるよりも、知らないままに接した方がいいと判じられたからだ。そんなに、嘘がつけないとでも思われているのだろうか。頼りないだろうか。
答えも見出せずにぼんやりとしていると、光と、ごくわずかな時差を置いて音で、携帯電話が着信を知らせた。着信設定は均一で、暗闇に目を凝らすと、高柳からと知れた。
自分からかけてくるなんて、と意外に思ったが、とりあえず通話ボタンを押す。
「タ」
『駅前まで行ってくれ、佐々木がいるはずだ』
焦っているが落ち着いた声に、呼びかける声を飲み込み、一拍置いている間に、体を起こした。
「駅前のどこ」
聞きながら、携帯電話の明かりで、バイクの鍵と財布を掴み、投げ出していた上着を羽織る。
『宝島の辺りのはずだ。とりあえず、あいつの番号送る。俺もこれからかけるから、判ったらそれも』
「わかった」
『俺も詳しいことはわからねえんだが、高木、あいつの友達。それがまだウリを続けてたって判ったとかで、出てったらしいんだ。かけても出ねえし、頼む』
「ああ」
無茶をやるあの馬鹿、という声は独り言で、途中で通話が切られた。こんな状況ながら、らしいという伝聞は誰からなのか気にはなったが、それは後でいい。
二日続いての夜の外出に、リビングでテレビを見ていた夏雪が、驚いたように奏を見遣った。義兄は、まだ帰っていないようだ。
「どうしたの?」
「ちょっと出てくる。義兄さんが帰ったら、電話には出られる状態にしておいてって言って。一人にしてごめん」
「それはいいけど・・・。気をつけてね」
奏の、高柳から移った焦りを察してか単に夜道を指すのか、とにかく心配そうな夏雪に笑みを見せて、すぐに外へ出る。
厄介な事態にならなければいいと、十分に傷付いている少女たちを想い、心底願った。
朝、映画を観に行って来ました。「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」。
平日の朝一番は、空いているし、一人で観に来ている人も(休みの日よりは)多く見られるので、行きやすくていいです。まあ別に、集団さんばかりでも座れたらいいのだけど。「妖怪大戦争」の時なんて、回り家族連れ多かったし。
学校生活が楽しそうでした(ハリーたちの)。ハリーとロンの髪が伸びていて、おかしいだろこれ、切れよー、と思ったのだけど、動いているのを見ると、あまりそうも思いませんでした。そんなものなのかな。
楽しいヒト時でした。が、これで映画のただ券終わりかー。これで、レディースディなり映画の日(?)になりしか見に行けなくなったわけで。制約がー(いや定価で観に行けよ)。
映画。
「ブラザーズ・グリム」が、観たいのだけど、近所の映画館では、七時を過ぎてからしか上映されなくなってしまいました。夕飯!(爆)
ううー、上映直後がそれどころではない期間で、過ぎて、ぼやっとしているうちにこんな事態に。「ハリー・ポッター」のせいか・・・(同じ映画館)。
だけど、やはりレンタルは微妙なので、観にいきたいなあ。今週あたり行くかなあ。誰か、一緒に行ってくれる人募集(笑)。夜になるとだれるのだもの・・・。
昨日中表紙に書いていた言葉(「夜のマント」)は、ふっと浮かんできたものです。
神々を眠らせ、人を眠らせる、あるいは永眠させる力を持つマント。ってことで、何か浮かんできたのだけど、冒頭書いたらとりあえず満足したので、放置予定(え)。
日記連載、ようやく終わりが見えて来ました。わー、年内も夢じゃないかもー。っていうかもう、今月で終わりたい(さすがにそれは微妙)。
・・・終わった暁には、色々と、変遷のほどを語りたいです(訊いてない)。いやもう、ぐてんぐてんと転がっていますから。当初想定しなかったエピソード、多すぎ。
またそれは後日(だから訊いてない)。それまで覚えていたらの話ですが(爆)。
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翌日、奏が登校したのは、二時間目が始まってからのことだった。授業途中で教室に入るつもりもなく、保健室に直行する。
「よお、お疲れ」
「そっちこそ」
「俺のは、自分でやってることだからな。当直しても、ここで眠れるし。・・・ありがとうな」
軽く返された言葉に続いての、照れくさいのかぎこちない言葉に、奏は、微笑で応えた。
それにしても昨夜は、めまぐるしかった。京香と紀沙は、ネットカフェ「宝島」の近くで言い合っていたため、簡単に見つけられたのだが、どちらも軽い興奮状態にあり、どう止めに入ったものか、しばらく経ち尽くす羽目となった。
その後、髪のことなどすっかり忘れていた奏が、カツラを被っていない状態を説明するために、義兄に連絡を取り、保護も兼ねて事務所へと行くことになった。前日に続き車を出してもらい、到着したら、日付けが変わっても延々と話し込み。おかげで今朝は、滅多にない寝坊をした。
京香の両親が離婚済みで、佐々木は父方の姓だが、今は母と暮らしており、その母親が剣美学園の教師と知ったのも、このときだ。高柳の伝聞先は、彼女らしい。
一日で大きく変化した状況に、奏は、眩暈のする思いだった。それなのに、対外的に変わったことと言えば、そろそろ本格的に警察の介入がありそうだ、ということくらいだというのだから、少しばかりふてくされたくなる。
まあ、そういう問題ではないのだが。
「ところで、どうやって野村先生? と知り合ってたんだ? それも病院で?」
京香の母の名を挙げると、ああ、と、目線を返す。
「先生つながり。中学上がったときか。高柳の家に引き取られて、恥ずかしくないようにって、家庭教師つけられてたんだ、しばらく。それも、大学生じゃなくて、現役教師。全教科。そこまでやるか?」
「ずっと連絡取ってたのか?」
「まさか。佐々木と会って、そのとき偶然な。あいつが俺になついてるみたいだからって、産休の代理に入ってくれないか、ってのは頼まれたけど。半分くらいは本気だったと思うな」
そんな対応をしたということは、野村は、高柳にとって「いい人」だったのだろう。押し付けられた存在にも拘らず、律儀あるいは大らかな人。授業を受けたことがないので知らないが、奏は、そんな姿を想像した。
何気なく窓の外を見遣ると、初夏の陽光を、生徒たちが走っていた。
「そろそろ、この仕事も終わるよ」
「ふうん。なんだ、結局一回も、体育に出ないのか。面白くないなあ」
「面白さなんて求めてない。タカは、ここにはいつまで?」
「昨日、赤ちゃん生まれたらしいからなあ。もうしばらくはいるけど、本人が、早々に復帰したいって言ってるらしいぜ。子育てぐらい、ゆっくりやりゃあいいのになあ」
「そうか」
そこで区切って、その先を続けるかどうか、少し迷う。
しかし、そんな逡巡も、長くはなかった。自分の一言で動くならある程度そちらに傾いていたことだろうし、そうでないならないで、何もしなかったわけではないという自己満足は得られるわけだ。
「案外、このまま養護教諭続けてもいいんじゃないのか」
「案外って何だ」
「そこに引っかかるなよ。大人しく、医者に収まる必要もないんじゃないかってことだよ」
「へえ、恩義に厚いお前がそんなこと言うなんて」
「厚くないよ。俺は十分、好き勝手やって、恩を仇で返したりもしてる」
どうだか、と肩をすくめる友人は、いつもと変わらず、ほとんど感情を読み取れない。
「医学や医者が面白いと感じてるのは判るけど、無理に、すぐに帰ることもないだろう、と思うよ。俺は」
一瞬だけ驚いたかおをして、ふっと、笑う。
奏は、驚かせるようなことを言っただろうかと首を傾げた。流れから、言おうとしたことなど、既に見抜かれているものと思ったのだが。
そうして、意地悪げに笑うのは、高校生時分から変わらない。
「心強いお言葉をありがとうよ。もしそのせいで俺が無職になったら、たかりに行くからな」
「安心しろ。種籾くらいなら恵んでやる」
「農家の人か俺は」
他愛ない軽口は、二時間目の終業を追えるチャイムがなるまで続いた。
友人と遊んで来ました。「聖徳太子と仏像」展に行って、その後カラオケ。やあ、楽しい。
からおけ。
ポルノグラフィティの「ジョバイロ」が既に入っていて、うきうきしながら歌って来ました。でもいまいちちゃんと歌えない(爆)。
友人が、『るろうに剣心』の主題歌を何曲か歌って、映像が流れるものだったので、久々に見ました。懐かしい。
そう言えば、小銭の持ち合わせがなくて十円払ってない(覚え書き)。
明日、やはり観に行ってこようかと思います。「ブラザーズ・グリム」。グリム童話を読み漁っていたしやはり気になる。
ただ、おそらく友人に漫画を貸して借りて(貸していたものが)返って来るから、荷物になるなあ、と、一旦家に帰る気で。どれだけ運動するつもりだ(駅前から片道自転車三十分)。
面白いといいなあ。どうだろう。映像は、そこそこ綺麗っぽいのだけど。
日記連載。
奏と高柳の会話は、書いていて微妙に楽。だけど、二十歳超えた男同士の会話かというと・・・どうなのでしょうねえ、男友達いないからわからないなー。
男女の違いって何だろう〜。
あ。それとすみません、二十七日分のところに、「明日、選択芸術がある」と書いていますが、その辺り変更しています(汗)。見直しの時に戻すかもしれませんが・・・とりあえずそういうことで。
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三時間目と四時間目の授業を、奏はきっちりと受けた。
保健室で、玲奈が登校していることは確認済だ。欠席者の情報は、主に出欠簿を通して職員室に知らされることは勿論だが、保健室にも伝えられる。
昼休みを待って、隣のクラスに出向いた。奏のクラスよりは遅く終わったらしく、教室を出る行と出喰わした。
「あら」
「どうも。宮島さんはいますか」
「・・・授業は受けていたわ」
「そうですか。ありがとうございます」
短く言葉を交わし、入れ違いに教室に入ると、玲奈の居所は容易に知れた。正確には、奏をみつけた玲奈が、不思議そうに声をかけてきたのだった。
「たっちー? 誰か捜してる?」
「うん。宮島さんに話があって」
「ボクに?」
どこかユーモラスに目を見開く少女に、頷きを返す。
人のいないところがいいと切り出すと、玲奈は、とりあえず友人らしい少女たちに先に食べといて、と声をかけて、先立って歩き始めた。廊下に出てから、その半歩後ろくらいに並ぶ。
「よっぽど大事な話? 人いないところかあ。距離あってもいい? 鐘楼なら、よほどの物好きじゃなかったら、いないと思うけど」
「鐘楼って、敷地の真ん中にある?」
「そうそれ。錆び付いちゃって、鳴らないんだけど。グラウンドの中にあるから出入りは結構目立つし、そんなところ行かなくたって屋上や部室にそこそこくつろげる空間があるから、人はあんまりいないよ。一応、危ないからって出入り禁止だし」
「怒られないの?」
「体育館伝って行けば、案外見えないんだよねえ。休み時間でも人がいるからあんまりそうも思わないけど、今はさすがにいないしね。出るときは、校庭にも人が出てきてるから紛れちゃうし」
奏の高校時代、早弁をして昼休みは丸々遊ぶ、という一派もいたが、女子高でそれはないらしい。ちなみに、高柳も奏も、まれにそれに混じっていた。
玲奈の足取りに迷いはなく、奏は、ただそれについて行く。
「そう言えば、宮島さんも生物選択、だよね?」
「どうして?」
疑問に疑問で返し、見つめ返す瞳は、わずかに硬質の光を放っていた。ただの、思い込みかもしれない。
「教室で見かけた気がしたんだけど。違った?」
「あれ、一緒だったんだ。気付かなかったなあ。声かけてくれたら良かったのに」
「うん。そうだね、今度は声かけるよ」
言いながら、空々しさには気付かないふりをする。奏が受けた一度目の授業の後、確かに目が合ったはずだ。二度目の時にも、その目の前を通った。
「ねえ、もう学校には慣れた?」
「どうかな。まだ、一週間も経ってないし」
「ああ、そんなものなんだ。前の学校と比べて、どんな感じ?」
適当に言葉を濁し、答える。なじみつつある転校生に対する、直截な言葉だが、そんな雑談を交わすうちに、校舎から体育館へと移り、そのまま鐘楼内へと移動していた。鍵がかかっていたが、合鍵持ってるんだ、と、得意そうに出され、造作もなく開けられる。
鐘楼の中は、手入れもあまりされていないらしく、埃が積もっていた。それでも、最近のものと思われる足跡が幾つかある。緩やかに上階を目指す螺旋階段がそのほとんどで、部屋のような区切りがあるにはあるが、外から見た感じでは、申し訳程度の広さしかないだろうと予想された。昔は、小さな文科系クラブの部室だったと、玲奈が解説をしてくれる。
足を止めるかと思ったが、宮島は、ここでも躊躇いなく、階段に足をかけた。
「一番上まで行くと、顔出せるんだよ。遠くまで見渡せて、結構気晴らしになるんだ。屋根があるから、校舎からも見えにくいみたいだし」
隠れ家を自慢する、子供のようだった。
・・・早いな。
映画、見に行って来ました。
コメディーだったのか、と観ながら思いつつ、楽しかったです。ばかばかしくっていいなー(褒めてます)。
あちこちで宣言して回ると、ちゃんと観に行けるようです。自己暗示?(そこまでしなくても)
ただあれ、史実とはかなり反してますから、その点要注意。パンフレットや監督のコメントにはちゃんとあるのだけど、映画単品を観たら勘違いする可能性も。
ところで、その映画が七時を過ぎてからの回しかなかったので、カップ麺を買って食べていきました。
で。私はそれが、夕飯のつもりでいたのですが。
帰ったら何故か、用意されるご飯。コロッケ揚がるしお味噌汁温められるし。・・・食べたけど。
夕飯要らないって言ったのに。
日記連載。そうして犯人は高所に登る(二時間ドラマの定番)、て感じですね。自分で書いといて。
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実際、似たようなものなのかもしれない。家以外に長い時間を過ごす場所となれば、そのくらいあっても不思議ではない。たった三年を過ごす場所でも、奏にもあったのだから。
屋上は、出入り口を中心に、半径二、三メートルといったところだろうか。その縁ぎりぎりを、錆は浮いているものの、奏の肩くらいの高さの鉄柵でぐるりと囲ってある。
壊れやしないかと恐る恐る、錆びた手すりに手を置いた。
「高いね。ひょっとして、校舎より高い?」
「そうだと思うよ。展望台だよねえ、健在なりし頃は、いいデートスポットだったらしいよ」
「デートって・・・」
確かここは、女子高だったはずだが。まあ、そういうこともあるのかも知れない。
「話って?」
ああ、と曖昧に肯く。先送りにしようとしていた事に気付き、奏は、往生際が悪いなと胸の内で呟いた。
気付いてもやめようとしないところが、尚更に。
「ごめん、やっぱり役者、引き受けられないよ」
「ええっ、今更! だけどもう完璧、投票に持ち込んでもたっちー確定だよ?」
「学校、辞めるから。発表会までいられないんだ」
「え。でもだって、転校して来たのこの間だよね? さっき、一週間経ってないって言ったよね? 実は嘘で、もう古株だったりする?」
素っ頓狂な驚きように、思わず苦笑いする。しかしそれは、わずかに強張っていた。
玲奈は目を丸くして、なんとか納得のいく状況を捻り出そうとして、逆にますます、突飛な発想になっていく。その様子が、絵に描いたように「無邪気な女の子」で、今となっては逆に、それに不自然さを感じてしまう。
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